JPH10318376A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH10318376A
JPH10318376A JP9139413A JP13941397A JPH10318376A JP H10318376 A JPH10318376 A JP H10318376A JP 9139413 A JP9139413 A JP 9139413A JP 13941397 A JP13941397 A JP 13941397A JP H10318376 A JPH10318376 A JP H10318376A
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JP
Japan
Prior art keywords
seal member
lip
sealing
metal ring
sealing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP9139413A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Mizunoya
弘一 水野谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH10318376A publication Critical patent/JPH10318376A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で密封性に優れた密封装置を提供
する。 【解決手段】 第1のシール部材30は、金属環20に
一体的に成形され、内向きフランジ部22と略平行に設
けられた径方向部32と、リップ部33とを有してお
り、ゴム状弾性材によって形成されており、リップ部3
3の軸への摺動面には、ポンプねじ34が設けられてい
る。また、第2のシール部材40は、被挟持部41と、
リップ部42とを有しており、樹脂材(PTFEなど)
によって形成されており、リップ部42の先端部で第1
のシール部材30のリップ部33の根本を支えており、
リップ部33の過度の変形を防止し、リップ部33によ
る密封性を維持させている。そして、リップ部42の軸
への摺動面にも、ポンプねじ43が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の軸封部
に用いられる密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の密封装置としては、
たとえば、図3に示された密封装置がある。
【0003】図に示すように、密封装置100は、軸2
00と円筒状のハウジング300の間の環状の隙間をシ
ールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側Aに漏れ
ないようにしているものである。
【0004】密封装置100は、概略、金属環101
と、金属環101に一体的に成形されるゴム状弾性体性
のシール部材102と、金属環101とゴム状弾性体性
のシール部材102とにより挟持される樹脂性のシール
部材103と、から構成されている。
【0005】ゴム状弾性体性のシール部材102は、ハ
ウジング300の内周面に密封接触する外周密封部10
2bと、軸200に摺接してシールするリップ102a
を備えている。
【0006】そして、樹脂性のシール部材103が、ゴ
ム状弾性体性のシール部材102のリップ102aの根
本を支えてリップ102aの過度の変形を抑制すると共
に、軸200に摺接してシール性を発揮している。
【0007】このような構成によって、軸200と円筒
状のハウジング300の間の環状の隙間がシールされ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、ゴム状弾性体性のシール部
材102のリップ102aの摺動摩耗等によって密封流
体の漏れを十分に防止できるものではなかった。
【0009】リップ102aから大気側Aに漏れた流体
は樹脂性のシール部材103によって、ある程度は漏れ
を防止するが、樹脂性のシール部材103は、その材質
の特性等からリップ102aの変形抑制としての機能が
主であり、シール性は不十分であった。
【0010】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、簡易
な構成で密封性に優れた密封装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、円筒部と該円筒部の一方の端部か
ら内径方向に折り曲がる内向きフランジ部とを有する金
属環と、該金属環の円筒部から内向きフランジ部と略平
行に設けられた径方向部と、該径方向部に接続するリッ
プ部とを有し、前記金属環と一体的に形成されたゴム状
弾性材による第1のシール部材と、前記金属環の内向き
フランジ部と第1のシール部材の径方向部との間に挟持
される被挟持部と、該被挟持部から軸方向に折り曲がる
リップ部とを有する樹脂材による第2のシール部材と、
を備える密封装置において、前記第1のシール部材に備
えられたリップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプ
ねじを設けると共に、前記第2のシール部材に備えられ
たリップの摺動面にも密封側へ流体を送るポンプねじを
設けたことを特徴とする。
【0012】したがって、密封流体が第1のシール部材
に備えられたリップ部から大気側へ漏れた場合には、こ
のリップ部の摺動面に設けられたポンプねじにより密封
側へ戻され、さらに、このリップ部から大気側へ漏れた
場合には、第2のシール部材に備えられたリップの摺動
面に設けられたポンプねじにより密封側へ向けて戻され
る。
【0013】前記第2のシール部材のリップ部の先端部
によって、前記第1のシール部材のリップ部の根本を支
えるとよい。
【0014】したがって、第1のシール部材のリップ部
のめくれが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0016】図1および図2には、本発明の実施の形態
に係る密封装置が示されている。図1は密封装置の概略
構成一部断面図であり、図2は密封装置を組み付けた状
態を示す概略構成断面図である。
【0017】図に示すように、密封装置1は、軸70と
円筒状の円筒部材であるハウジング80の間の環状の隙
間をシールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側A
に漏れないようにしているものである。
【0018】密封装置1は、概略、金属環20と、金属
環20に一体的に成形される第1のシール部材30と、
金属環20と第1のシール部材30に挟持される第2の
シール部材40とから構成されている。
【0019】金属環20は、組み付けた時に軸70やハ
ウジング80と同心的に配置される円筒部21と、円筒
部21の一端部(組み付けた状態における大気側部)か
ら内径方向(軸70に向かう方向)に折り曲がる内向き
フランジ部22と、を有している。
【0020】第1のシール部材30は、金属環20の円
筒部21の外部側と内部側とを覆うように一体的に成形
され、この覆った部分から内向きフランジ部22と略平
行にて設けられた径方向部32と、この径方向部32に
接続するリップ部33とを有しており、ゴム状弾性材に
よって形成されている。
【0021】そして、リップ部33の軸70への摺動面
には、ポンプねじ34が設けられている。
【0022】第1のシール部材30を組み付けた際に
は、外周部31がハウジング80の内周に密封接触し、
また、リップ部33の外周に縮径方向の緊迫力を与える
ばね環5が取りつけられて、リップ部33の先端が軸7
0の外周面に摺接することによって、密封流体側Oの油
などの流体をシールすることができる。
【0023】また、ポンプねじ34は、例えば、図のよ
うにハの字形状とすることによって、密封装置1が軸7
0に対していずれの方向に回転しても流体を密封流体側
Oへ流動させるようなポンプ効果を発揮させる構造とな
っている。
【0024】第2のシール部材40は、金属環20の内
向きフランジ部22と第1のシール部材30の径方向部
32との間に挟持される被挟持部41と、この被挟持部
41から軸方向に折り曲がるリップ部42とを有してお
り、樹脂材(PTFEなど)によって形成されている。
【0025】第2のシール部材40は軸70が挿入され
ていない状態ではワッシャ形状であり、軸70の挿入に
よって内側の縁が軸70の外周面に沿って拡径しながら
撓んで、軸70の外周面に摺接可能に配置される(リッ
プ部42)ようになっている。
【0026】なお、図1では、内側の縁が拡径してリッ
プ部42を形成した場合の図を示している。
【0027】そして、リップ部42の先端部で第1のシ
ール部材30のリップ部33の根本を支えており、リッ
プ部33に高い圧力が負荷された場合にもリップ部33
の過度の変形を防止し、リップ部33による密封性を維
持させている。
【0028】また、リップ部42の軸70への摺動面に
も、ポンプねじ43が設けられている。
【0029】このポンプねじ43は、密封装置1が軸7
0に対して回転することによって流体を密封流体側Oへ
流動させるようなポンプ効果を発揮させる構造となって
いる。
【0030】なお、ポンプねじ43は、密封装置1が軸
70に対して、通常、一方の方向にのみ回転し、あまり
他方の方向には回転しないような箇所に適用する場合に
は、一方の方向の回転に対して効率良くポンプ効果を発
揮する螺旋状のねじとするのが好適であり、両方向に回
転するような箇所に適用する場合には、いずれの回転に
対しても適度にポンプ効果を発揮する多数の同心状のね
じとするのが好適である。
【0031】また、ポンプねじ43の深さはリップ部4
2の板圧の75%以下に設定するのが好ましく、例え
ば、リップ部42の板圧1.0(mm)として、ポンプ
ねじ43をピッチ0.3(mm),傾き25〜75度,
深さ0.5mmとした場合に、優れたポンプ効果を発揮
することが認めらる。
【0032】さらに、被挟持部41からリップ部42に
向けて折り曲がる位置を、図に示したように、金属環2
0の内向きフランジ部22の端面によって形成される内
径よりも外径側で折り曲がるようにすることによって、
すなわち、第1のシール部材30によって第2のシール
部材40を挟持する位置を金属環20の内向きフランジ
部22による挟持位置よりも外径側に止める構成とする
ことによって、リップ部42の偏心追随性を高めること
ができる。
【0033】なお、金属環20の内向きフランジ部22
における第2のシール部材40の被挟持部41への当接
面に、回り止め防止用の突起6を設けることによって、
第2のシール部材40の軸70との共回りを防ぐことが
できる。
【0034】以上のように構成される密封装置1よっ
て、密封流体側Oの密封流体は、ハウジング80側は第
1のシール部材30の外周部31によってシールされ、
軸70側は第1のシール部材30のリップ部33によっ
てシールされる。
【0035】そして、リップ部33から漏れた流体は、
リップ部33に設けられたポンプねじ34によって密封
流体側Oへ戻される。
【0036】このポンプねじ34でも戻されずに漏れて
しまった場合には、第2のシール部材40に設けられた
ポンプねじ43によって適正に密封流体側Oへ戻され
る。
【0037】このように、簡易な構成で非常に優れた密
封性能を発揮することができる。
【0038】また、リップ部42の先端部で第1のシー
ル部材30のリップ部33の根本を支えているのでリッ
プ部33がめくれてしまうことなどが防止され安定した
密封性能を維持できる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、第1のシール部材に備えられ
たリップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプねじを
設けると共に、第2のシール部材に備えられたリップの
摺動面にも密封側へ流体を送るポンプねじを設けたこと
によって、密封流体が第1のシール部材に備えられたリ
ップ部から大気側へ漏れた場合には、このリップ部の摺
動面に設けられたポンプねじにより漏れた流体を密封側
へ戻し、さらに、このリップ部から大気側へ漏れた場合
には、第2のシール部材に備えられたリップの摺動面に
設けられたポンプねじにより漏れた流体を密封側へ向け
て戻すことができるので、簡易な構成で、優れた密封性
能を発揮する。
【0040】第2のシール部材のリップ部の先端部によ
って、第1のシール部材のリップ部の根本を支えれば、
第1のシール部材のリップ部のめくれを防止して、安定
した密封性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る密封装置の概
略構成一部断面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態に係る密封装置を組
み付けた状態を示す概略構成断面図である。
【図3】図3は従来技術に係る密封装置をを組み付けた
状態を示す概略構成断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置 20 金属環 21 円筒部 22 内向きフランジ部 30 第1のシール部材 32 径方向部 33 リップ部 34 ポンプねじ 40 第2のシール部材 41 被挟持部 42 リップ部 43 ポンプねじ 70 軸 80 ハウジング O 密封流体側 A 大気側

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒部と該円筒部の一方の端部から内径方
    向に折り曲がる内向きフランジ部とを有する金属環と、 該金属環の円筒部から内向きフランジ部と略平行に設け
    られた径方向部と、該径方向部に接続するリップ部とを
    有し、前記金属環と一体的に形成されたゴム状弾性材に
    よる第1のシール部材と、 前記金属環の内向きフランジ部と第1のシール部材の径
    方向部との間に挟持される被挟持部と、該被挟持部から
    軸方向に折り曲がるリップ部とを有する樹脂材による第
    2のシール部材と、 を備える密封装置において、 前記第1のシール部材に備えられたリップ部の摺動面に
    密封側へ流体を送るポンプねじを設けると共に、前記第
    2のシール部材に備えられたリップの摺動面にも密封側
    へ流体を送るポンプねじを設けたことを特徴とする密封
    装置。
  2. 【請求項2】前記第2のシール部材のリップ部の先端部
    によって、前記第1のシール部材のリップ部の根本を支
    えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
JP9139413A 1997-05-14 1997-05-14 密封装置 Pending JPH10318376A (ja)

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JP9139413A JPH10318376A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 密封装置

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JP9139413A JPH10318376A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 密封装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027328A (ja) * 1999-07-16 2001-01-30 Eagle Ind Co Ltd リップ型シール
CN108569130A (zh) * 2017-03-09 2018-09-25 舍弗勒技术股份两合公司 轮毂驱动机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001027328A (ja) * 1999-07-16 2001-01-30 Eagle Ind Co Ltd リップ型シール
JP4564114B2 (ja) * 1999-07-16 2010-10-20 イーグル工業株式会社 リップ型シール
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302