JPH10318378A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH10318378A JPH10318378A JP9147347A JP14734797A JPH10318378A JP H10318378 A JPH10318378 A JP H10318378A JP 9147347 A JP9147347 A JP 9147347A JP 14734797 A JP14734797 A JP 14734797A JP H10318378 A JPH10318378 A JP H10318378A
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- Japan
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- lip
- sealing
- seal member
- metal ring
- fluid
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構成で密封性に優れた密封装置を提供
する。 【解決手段】 第1シール部材30は、金属環20に一
体的に成形され、内向きフランジ部22と略平行に設け
られた径方向部32と、リップ部33とを有しており、
ゴム状弾性体によって形成されており、リップ部33の
軸への摺動面には、ポンプねじ34が設けられている。
また、第2シール部材40は、被挟持部41と、リップ
部42と、屈曲部44を有し、樹脂(PTFEなど)に
よって形成されており、リップ部42の先端部で第1シ
ール部材30のリップ部33の根本を支えて、リップ部
33の過度の変形を防止し、リップ部33による密封性
を維持させている。そして、リップ部42から屈曲部4
4にかけての摺動面にも、ポンプ溝43が設けられてい
る。
する。 【解決手段】 第1シール部材30は、金属環20に一
体的に成形され、内向きフランジ部22と略平行に設け
られた径方向部32と、リップ部33とを有しており、
ゴム状弾性体によって形成されており、リップ部33の
軸への摺動面には、ポンプねじ34が設けられている。
また、第2シール部材40は、被挟持部41と、リップ
部42と、屈曲部44を有し、樹脂(PTFEなど)に
よって形成されており、リップ部42の先端部で第1シ
ール部材30のリップ部33の根本を支えて、リップ部
33の過度の変形を防止し、リップ部33による密封性
を維持させている。そして、リップ部42から屈曲部4
4にかけての摺動面にも、ポンプ溝43が設けられてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の軸封部
に用いられる密封装置に関するものである。
に用いられる密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の密封装置としては、
たとえば、図3に示された密封装置がある。
たとえば、図3に示された密封装置がある。
【0003】図に示すように、密封装置100は、軸2
00と円筒状のハウジング300の間の環状の隙間をシ
ールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側Aに漏れ
ないようにしているものである。
00と円筒状のハウジング300の間の環状の隙間をシ
ールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側Aに漏れ
ないようにしているものである。
【0004】密封装置100は、概略、金属環101
と、金属環101に一体的に成形されるゴム状弾性体製
のシール部材102と、金属環101とゴム状弾性体製
のシール部材102とにより挟持される樹脂製のシール
部材103と、から構成されている。
と、金属環101に一体的に成形されるゴム状弾性体製
のシール部材102と、金属環101とゴム状弾性体製
のシール部材102とにより挟持される樹脂製のシール
部材103と、から構成されている。
【0005】ゴム状弾性体製のシール部材102は、ハ
ウジング300の内周面に密封接触する外周密封部10
2bと、軸200に摺接してシールするリップ102a
を備えている。
ウジング300の内周面に密封接触する外周密封部10
2bと、軸200に摺接してシールするリップ102a
を備えている。
【0006】そして、樹脂製のシール部材103が、ゴ
ム状弾性体製のシール部材102のリップ102aの根
本を支えてリップ102aの過度の変形を抑制すると共
に、軸200に摺接してシール性を発揮している。
ム状弾性体製のシール部材102のリップ102aの根
本を支えてリップ102aの過度の変形を抑制すると共
に、軸200に摺接してシール性を発揮している。
【0007】このような構成によって、軸200と円筒
状のハウジング300の間の環状の隙間がシールされ
る。
状のハウジング300の間の環状の隙間がシールされ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、ゴム状弾性体製のシール部
材102のリップ102aの摺動摩耗等によって密封流
体の漏れを十分に防止できるものではなかった。
ような従来技術の場合には、ゴム状弾性体製のシール部
材102のリップ102aの摺動摩耗等によって密封流
体の漏れを十分に防止できるものではなかった。
【0009】リップ102aから大気側Aに漏れた流体
は樹脂製のシール部材103によって、ある程度は漏れ
を防止するが、樹脂製のシール部材103は、その材質
の特性等からリップ102aの変形抑制としての機能が
主であり、シール性は不十分であった。
は樹脂製のシール部材103によって、ある程度は漏れ
を防止するが、樹脂製のシール部材103は、その材質
の特性等からリップ102aの変形抑制としての機能が
主であり、シール性は不十分であった。
【0010】また、樹脂製のシール部材103は変形抑
制機能を発揮させるためある程度の剛性を有しており、
その屈曲部103aにおいて柔軟性が不十分であること
から、軸の偏心に対する追随性は良いものとは言えなか
った。
制機能を発揮させるためある程度の剛性を有しており、
その屈曲部103aにおいて柔軟性が不十分であること
から、軸の偏心に対する追随性は良いものとは言えなか
った。
【0011】このため、軸の偏心時には軸に対する緊迫
力が増大し、摺動発熱が大きくなり、第2シール部材が
摩耗し、発生した樹脂粉が、スラッジの堆積を促し、リ
ップラインのとぎれから密封流体の洩れを発生させる原
因となっていた。
力が増大し、摺動発熱が大きくなり、第2シール部材が
摩耗し、発生した樹脂粉が、スラッジの堆積を促し、リ
ップラインのとぎれから密封流体の洩れを発生させる原
因となっていた。
【0012】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、簡易
な構成で安定して優れた密封性を維持できる密封装置を
提供することにある。
ためになされたもので、その目的とするところは、簡易
な構成で安定して優れた密封性を維持できる密封装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、円筒部と該円筒部の一方の端部か
ら内径方向に折り曲がる内向きフランジ部とを有する金
属環と、該金属環の円筒部から内向きフランジ部と略平
行に設けられた径方向部と、該径方向部に接続するリッ
プ部とを有し、前記金属環と一体的に形成されたゴム状
弾性体製の第1シール部材と、前記金属環の内向きフラ
ンジ部と第1シール部材の径方向部との間に挟持される
被挟持部と、該被挟持部から軸方向第1シール部材側に
伸びるリップ部と、前記被挟持部と前記リップ部とを結
ぶ屈曲部と、を有する樹脂製の第2シール部材と、を備
える密封装置において、前記第1シール部材に備えられ
たリップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプねじを
設けると共に、前記第2シール部材に備えられたリップ
部の摺動面及び屈曲部に、密封側へ流体を送る円周方向
のポンプ溝を設けたことを特徴とする。
に本発明にあっては、円筒部と該円筒部の一方の端部か
ら内径方向に折り曲がる内向きフランジ部とを有する金
属環と、該金属環の円筒部から内向きフランジ部と略平
行に設けられた径方向部と、該径方向部に接続するリッ
プ部とを有し、前記金属環と一体的に形成されたゴム状
弾性体製の第1シール部材と、前記金属環の内向きフラ
ンジ部と第1シール部材の径方向部との間に挟持される
被挟持部と、該被挟持部から軸方向第1シール部材側に
伸びるリップ部と、前記被挟持部と前記リップ部とを結
ぶ屈曲部と、を有する樹脂製の第2シール部材と、を備
える密封装置において、前記第1シール部材に備えられ
たリップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプねじを
設けると共に、前記第2シール部材に備えられたリップ
部の摺動面及び屈曲部に、密封側へ流体を送る円周方向
のポンプ溝を設けたことを特徴とする。
【0014】したがって、密封流体が第1シール部材に
備えられたリップ部から大気側へ漏れた場合には、この
リップ部の摺動面に設けられたポンプねじにより密封側
へ戻され、さらに、このリップ部から大気側へ漏れた場
合には、第2シール部材に備えられたリップの摺動面に
設けられたポンプ溝により密封側へ向けて戻される。
備えられたリップ部から大気側へ漏れた場合には、この
リップ部の摺動面に設けられたポンプねじにより密封側
へ戻され、さらに、このリップ部から大気側へ漏れた場
合には、第2シール部材に備えられたリップの摺動面に
設けられたポンプ溝により密封側へ向けて戻される。
【0015】更に、リップ部から屈曲部までわたってポ
ンプ溝を設けたので、屈曲部の柔軟性が向上し、軸の偏
心に対して追随して曲がり易いため、軸の偏心時にも、
緊迫力が増大することを防止できる。
ンプ溝を設けたので、屈曲部の柔軟性が向上し、軸の偏
心に対して追随して曲がり易いため、軸の偏心時にも、
緊迫力が増大することを防止できる。
【0016】また、第2シール部材のリップ部に設ける
ポンプ溝は摺動面に対する傾斜角度を35〜75度と
し、ねじの深さをリップ部の厚さに対して0%よりも大
きく75%以下とすることを特徴とする。
ポンプ溝は摺動面に対する傾斜角度を35〜75度と
し、ねじの深さをリップ部の厚さに対して0%よりも大
きく75%以下とすることを特徴とする。
【0017】これにより、確実にポンプ機能を発揮し、
且つ、低緊迫力化を図ることができる。
且つ、低緊迫力化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0019】図1および図2には、本発明の実施の形態
に係る密封装置が示されている。図1は密封装置の概略
構成断面図であり、図2は密封装置の第2シール部材単
体を示す概略構成断面図である。
に係る密封装置が示されている。図1は密封装置の概略
構成断面図であり、図2は密封装置の第2シール部材単
体を示す概略構成断面図である。
【0020】図に示すように、密封装置1は、軸70と
円筒状の円筒部材であるハウジング80の間の環状の隙
間をシールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側A
に漏れないようにしているものである。
円筒状の円筒部材であるハウジング80の間の環状の隙
間をシールし、密封流体側Oの油などの流体が大気側A
に漏れないようにしているものである。
【0021】密封装置1は、概略、金属環20と、金属
環20に一体的に成形される第1シール部材30と、金
属環20と第1シール部材30に挟持される第2シール
部材40とから構成されている。
環20に一体的に成形される第1シール部材30と、金
属環20と第1シール部材30に挟持される第2シール
部材40とから構成されている。
【0022】金属環20は、組み付けた時に軸70やハ
ウジング80と同心的に配置される円筒部21と、円筒
部21の一端部(組み付けた状態における大気側部)か
ら内径方向(軸70に向かう方向)に折れ曲がる内向き
フランジ部22と、を有している。
ウジング80と同心的に配置される円筒部21と、円筒
部21の一端部(組み付けた状態における大気側部)か
ら内径方向(軸70に向かう方向)に折れ曲がる内向き
フランジ部22と、を有している。
【0023】第1シール部材30は、金属環20の円筒
部21の外部側と内部側とを覆うように一体的に成形さ
れ、この覆った部分から内向きフランジ部22と略平行
にて設けられた径方向部32と、この径方向部32に接
続するリップ部33とを有しており、ゴム状弾性体によ
って形成されている。
部21の外部側と内部側とを覆うように一体的に成形さ
れ、この覆った部分から内向きフランジ部22と略平行
にて設けられた径方向部32と、この径方向部32に接
続するリップ部33とを有しており、ゴム状弾性体によ
って形成されている。
【0024】そして、リップ部33の軸70への摺動面
には、ポンプねじ34が設けられている。
には、ポンプねじ34が設けられている。
【0025】第1シール部材30を組み付けた際には、
外周部31がハウジング80の内周に密封接触し、ま
た、リップ部33の外周に縮径方向の緊迫力を与えるば
ね環5が取りつけられて、リップ部33の先端が軸70
の外周面に摺接することによって、密封流体側Oの油な
どの流体をシールすることができる。
外周部31がハウジング80の内周に密封接触し、ま
た、リップ部33の外周に縮径方向の緊迫力を与えるば
ね環5が取りつけられて、リップ部33の先端が軸70
の外周面に摺接することによって、密封流体側Oの油な
どの流体をシールすることができる。
【0026】また、ポンプねじ34は、例えば、図のよ
うにハの字形状とすることによって、密封装置1が軸7
0に対していずれの方向に回転しても流体を密封流体側
Oへ流動させるようなポンプ効果を発揮させる構造とな
っている。
うにハの字形状とすることによって、密封装置1が軸7
0に対していずれの方向に回転しても流体を密封流体側
Oへ流動させるようなポンプ効果を発揮させる構造とな
っている。
【0027】第2シール部材40は、金属環20の内向
きフランジ部22と第1シール部材30の径方向部32
との間に挟持される被挟持部41と、この被挟持部41
から軸方向に折れ曲がるリップ部42とを有しており、
樹脂(PTFEなど)によって形成されている。
きフランジ部22と第1シール部材30の径方向部32
との間に挟持される被挟持部41と、この被挟持部41
から軸方向に折れ曲がるリップ部42とを有しており、
樹脂(PTFEなど)によって形成されている。
【0028】第2シール部材40は軸70が挿入されて
いない状態ではワッシャ形状であり、軸70の挿入によ
って内側の縁が軸70の外周面に沿って拡径しながら撓
んで、軸70の外周面に摺接可能に配置される(リップ
部42)ようになっている。
いない状態ではワッシャ形状であり、軸70の挿入によ
って内側の縁が軸70の外周面に沿って拡径しながら撓
んで、軸70の外周面に摺接可能に配置される(リップ
部42)ようになっている。
【0029】なお、図1では、内側の縁が拡径してリッ
プ部42を形成した場合の図を示している。
プ部42を形成した場合の図を示している。
【0030】そして、リップ部42の先端部で第1シー
ル部材30のリップ部33の根本を支えており、リップ
部33に高い圧力が負荷された場合にもリップ部33の
過度の変形を防止し、リップ部33による密封性を維持
させている。
ル部材30のリップ部33の根本を支えており、リップ
部33に高い圧力が負荷された場合にもリップ部33の
過度の変形を防止し、リップ部33による密封性を維持
させている。
【0031】また、リップ部42の軸70への摺動面に
も、円周方向にポンプ溝43が設けられている。
も、円周方向にポンプ溝43が設けられている。
【0032】このポンプ溝43は、密封装置1が軸70
に対して回転することによって流体を密封流体側Oへ流
動させるようなポンプ効果を発揮させる構造となってい
る。
に対して回転することによって流体を密封流体側Oへ流
動させるようなポンプ効果を発揮させる構造となってい
る。
【0033】なお、ポンプ溝43は、密封装置1が軸7
0に対して、通常、一方の方向にのみ回転し、あまり他
方の方向には回転しないような箇所に適用する場合に
は、一方の方向の回転に対して効率良くポンプ効果を発
揮する螺旋状のねじ溝とするのが好適であり、両方向に
回転するような箇所に適用する場合には、いずれの回転
に対しても適度にポンプ効果を発揮する多数の環状の溝
とするのが好適である。
0に対して、通常、一方の方向にのみ回転し、あまり他
方の方向には回転しないような箇所に適用する場合に
は、一方の方向の回転に対して効率良くポンプ効果を発
揮する螺旋状のねじ溝とするのが好適であり、両方向に
回転するような箇所に適用する場合には、いずれの回転
に対しても適度にポンプ効果を発揮する多数の環状の溝
とするのが好適である。
【0034】また、図2に示すように、ポンプ溝43
は、屈曲部44にわたって設けられている。屈曲部44
にポンプ溝43を設けることによって、柔軟性を向上さ
せ、軸の偏心時に、軸に対するリップ部42の緊迫力が
上昇することを抑え、軸70に対する偏心追随性を向上
させることで、リップ部42の摩耗を抑制できる。
は、屈曲部44にわたって設けられている。屈曲部44
にポンプ溝43を設けることによって、柔軟性を向上さ
せ、軸の偏心時に、軸に対するリップ部42の緊迫力が
上昇することを抑え、軸70に対する偏心追随性を向上
させることで、リップ部42の摩耗を抑制できる。
【0035】一方、ポンプ溝43の深さdはリップ部4
2の板圧の75%以下に設定するのが好ましく、例え
ば、リップ部42の板厚tを1.0mmとして、ポンプ
溝43のピッチpを0.3mm,傾きaを35〜75
度,深さdを0.5mmとした場合に、優れたポンプ効
果及び柔軟性を発揮することが認められる。
2の板圧の75%以下に設定するのが好ましく、例え
ば、リップ部42の板厚tを1.0mmとして、ポンプ
溝43のピッチpを0.3mm,傾きaを35〜75
度,深さdを0.5mmとした場合に、優れたポンプ効
果及び柔軟性を発揮することが認められる。
【0036】さらに、被挟持部41からリップ部42に
向けて折れ曲がる位置を、図に示したように、金属環2
0の内向きフランジ部22の端面によって形成される内
径よりも外径側で折れ曲がるようにすることによって、
すなわち、第1シール部材30によって第2シール部材
40を挟持する位置を金属環20の内向きフランジ部2
2による挟持位置よりも外径側に止める構成とすること
によって、リップ部42の偏心追随性を高めることがで
きる。
向けて折れ曲がる位置を、図に示したように、金属環2
0の内向きフランジ部22の端面によって形成される内
径よりも外径側で折れ曲がるようにすることによって、
すなわち、第1シール部材30によって第2シール部材
40を挟持する位置を金属環20の内向きフランジ部2
2による挟持位置よりも外径側に止める構成とすること
によって、リップ部42の偏心追随性を高めることがで
きる。
【0037】なお、金属環20の内向きフランジ部22
における第2シール部材40の被挟持部41への当接面
に、回り止め防止用の突起6を設けることによって、第
2シール部材40の軸70との共回りを防ぐことができ
る。
における第2シール部材40の被挟持部41への当接面
に、回り止め防止用の突起6を設けることによって、第
2シール部材40の軸70との共回りを防ぐことができ
る。
【0038】以上のように構成される密封装置1よっ
て、密封流体側Oの密封流体は、ハウジング80側は第
1シール部材30の外周部31によってシールされ、軸
70側は第1シール部材30のリップ部33によってシ
ールされる。
て、密封流体側Oの密封流体は、ハウジング80側は第
1シール部材30の外周部31によってシールされ、軸
70側は第1シール部材30のリップ部33によってシ
ールされる。
【0039】そして、リップ部33から漏れた流体は、
リップ部33に設けられたポンプねじ34によって密封
流体側Oへ戻される。
リップ部33に設けられたポンプねじ34によって密封
流体側Oへ戻される。
【0040】このポンプねじ34でも戻されずに漏れて
しまった場合には、第2シール部材40に設けられたポ
ンプ溝43によって適正に密封流体側Oへ戻される。
しまった場合には、第2シール部材40に設けられたポ
ンプ溝43によって適正に密封流体側Oへ戻される。
【0041】このように、簡易な構成で非常に優れた密
封性能を発揮することができる。
封性能を発揮することができる。
【0042】また、リップ部42の先端部で第1シール
部材30のリップ部33の根本を支えているのでリップ
部33がめくれてしまうことなどを防止し、安定した密
封性能を維持できる。
部材30のリップ部33の根本を支えているのでリップ
部33がめくれてしまうことなどを防止し、安定した密
封性能を維持できる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、第1シール部材に備えられた
リップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプねじを設
けると共に、第2シール部材に備えられたリップ部の摺
動面から屈曲部にかけて密封側へ流体を送るポンプ溝を
設けたので、密封流体の圧力に抗してリップ部からの密
封流体の洩れを二重に防止でき、更に、第2シール部材
の軸に対する偏心追随性を向上できるので、簡易な構成
で、優れた密封性能を安定して発揮することができる。
リップ部の摺動面に密封側へ流体を送るポンプねじを設
けると共に、第2シール部材に備えられたリップ部の摺
動面から屈曲部にかけて密封側へ流体を送るポンプ溝を
設けたので、密封流体の圧力に抗してリップ部からの密
封流体の洩れを二重に防止でき、更に、第2シール部材
の軸に対する偏心追随性を向上できるので、簡易な構成
で、優れた密封性能を安定して発揮することができる。
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る密封装置の概
略構成断面図である。
略構成断面図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態に係る密封装置の第
2シール部材単体を示す概略構成断面図である。
2シール部材単体を示す概略構成断面図である。
【図3】図3は従来技術に係る密封装置をを組み付けた
状態を示す概略構成断面図である。
状態を示す概略構成断面図である。
1 密封装置 20 金属環 21 円筒部 22 内向きフランジ部 30 第1シール部材 32 径方向部 33 リップ部 34 ポンプねじ 40 第2シール部材 41 被挟持部 42 リップ部 43 ポンプ溝 44 屈曲部 70 軸 80 ハウジング O 密封流体側 A 大気側 a 溝傾き d 溝深さ p 溝ピッチ t リップ板厚
Claims (2)
- 【請求項1】円筒部と該円筒部の一方の端部から内径方
向に折り曲がる内向きフランジ部とを有する金属環と、 該金属環の円筒部から内向きフランジ部と略平行に設け
られた径方向部と、該径方向部に接続するリップ部とを
有し、前記金属環と一体的に形成されたゴム状弾性体製
の第1シール部材と、 前記金属環の内向きフランジ部と第1シール部材の径方
向部との間に挟持される被挟持部と、該被挟持部から軸
方向第1シール部材側に伸びるリップ部と、前記被挟持
部と前記リップ部とを結ぶ屈曲部と、を有する樹脂製の
第2シール部材と、 を備える密封装置において、 前記第1シール部材に備えられたリップ部の摺動面に密
封側へ流体を送るポンプねじを設けると共に、前記第2
シール部材に備えられたリップ部の摺動面及び屈曲部
に、密封側へ流体を送る円周方向のポンプ溝を設けたこ
とを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】前記第2シール部材のリップ部に設けるポ
ンプ溝は摺動面に対する傾斜角度を35〜75度とし、
ねじの深さをリップ部の厚さに対して0%よりも大きく
75%以下とすることを特徴とする請求項1に記載の密
封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9147347A JPH10318378A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9147347A JPH10318378A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318378A true JPH10318378A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15428137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9147347A Pending JPH10318378A (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10318378A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112963541A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-15 | 青岛众力诚达智能科技有限公司 | 一种设置螺纹副的旋转密封结构 |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP9147347A patent/JPH10318378A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112963541A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-15 | 青岛众力诚达智能科技有限公司 | 一种设置螺纹副的旋转密封结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |