JP2568519B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

Info

Publication number
JP2568519B2
JP2568519B2 JP61234815A JP23481586A JP2568519B2 JP 2568519 B2 JP2568519 B2 JP 2568519B2 JP 61234815 A JP61234815 A JP 61234815A JP 23481586 A JP23481586 A JP 23481586A JP 2568519 B2 JP2568519 B2 JP 2568519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
arrow
pin
rotating
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61234815A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6390044A (ja
Inventor
学 菅井
明 松本
豊 日野
省吾 中山
薫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP61234815A priority Critical patent/JP2568519B2/ja
Publication of JPS6390044A publication Critical patent/JPS6390044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568519B2 publication Critical patent/JP2568519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録再生装置、例えば自動車内に設置す
る磁気記録再生装置に関するものである。なお本発明の
磁気記録再生装置は、再生専用又は再生と記録とが可能
な装置に適用できる。
従来の技術 第12図は従来の自動車用の磁気記録再生装置を示して
いる。第12図において、300は本体であり、この本体300
には第13図に示すカセットハーフ301が挿入されるカセ
ット挿入口302が形成されている。カセットハーフ301が
カセット挿入口302に挿入されると、本体300内のモータ
が回転しカセットハーフ301内の磁気テープ303がA方向
又はB方向に走行され再生状態になる。なおA方向はカ
セットハーフ301のA面を再生する場合の走行方向であ
り、B方向はカセットハーフ301のB面を再生する場合
の走行方向である。301は再生動作を停止させカセット
ハーフ301をカセット挿入口302より外に排出するための
操作釦、305、306は再生状態より早送り(FF)又は早戻
し(REW)動作を行うための操作釦である。例えば、今
A面を再生している状態で操作釦305を押すと、矢印A
方向に磁気テープ303を早送りする。一方、A面再生状
態において操作釦306を押すと、磁気テープ303は矢印B
方向に早戻しされる。逆に、B面再生状態において、操
作釦305を押すと、A方向へ早戻しされ、操作釦306を押
すと、B方向に早送りされる。なお、第12図において、
307はトーンを調整するためのつまみ、308は音量調整用
のつまみである。
発明が解決しようとする問題点 このように従来のこの種の磁気記録再生装置において
は、A面又はB面再生状態に応じて、操作釦305は早送
り用の操作釦又は早戻し用の操作釦となる。同様に操作
釦306もA面又はB面再生状態に応じて、早戻し用操作
釦又は早送り操作釦となるものであり、A面再生状態
か、B面再生状態であるかを把握しないと、早送り又は
早戻し動作を行うために、どちらの操作釦305、306を操
作したらよいのかわからない欠点があった。
本発明は、上記従来の欠点を除去するものであり、A
面再生状態であっても、またB面再生状態であっても、
例えば第12図における操作釦305は早送り(FF)専用の
操作釦となり、操作釦306は早戻し(REW)専用の操作釦
となる磁気記録再生装置を提供することを目的とするも
のである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、回転自在に支持
されたカム片を有する回転体に係合して上記回転体の回
転を規制する係止片を駆動する駆動手段と、この駆動手
段の動作により上記係止片との係合が外れて上記回転体
が回転する際に上記カム片に係合して往復摺動運動を行
い上記係止片が係合して上記回転体が所定位置に規制さ
れた際に往復動作の上死点もしくは下死点位置に停止す
る摺動板と、この摺動板の停止位置が上死点か下死点か
を検出する摺動板位置検出手段と、回動自在に支持され
上記摺動板の摺動方向に応じて時計方向もしくは反時計
方向に回動する切換板と、この切換板の回動方向に応じ
て第1、第2のフライホイールの回転駆動力をそれぞれ
第1、第2のリール軸に選択的に伝達する第1、第2の
早送り早戻し用のアイドラ歯車と、磁気テープの再生走
行方向がA面再生方向かB面再生方向かを検出する再生
方向検出手段と、上記摺動板位置検出手段および上記再
生方向検出手段による検出結果と早送り専用入力手段ま
たは早戻し専用入力手段の入力結果とに基づき上記駆動
手段の動作時間を制御し上記回転体の回転角度を変えて
上記摺動板の摺動方向及び摺動後の停止位置を決定する
制御手段とを備えたものである。
作用 したがって、本発明によれば、現在の再生方向がA面
再生方向かB面再生方向かを再生方向検出手段により検
出し、駆動すべきリール軸を選択する切換板に回動運動
を与える摺動板の停止位置が往復運動の上死点か下死点
かを摺動板位置検出手段により検出し、両検出手段によ
る検出結果と早送り専用入力手段または早戻し専用入力
手段の入力結果とに基づいて、早送り方向または早戻し
方向を決定するものであり、走行方向がどちらであって
も、早送り専用入力手段を操作すれば、走行方向へ早送
りすることができ、また走行がどちらであっても、早戻
し専用入力手段を操作すれば走行方向に対して逆方向に
早戻しすることができるものである。
実施例 以下に本発明の一実施例について図面とともに説明す
る。
本実施例は、水平に挿入されたカセットハーフを垂直
方向に移送して再生位置にセットし、各種操作スイッチ
を押すことにより、再生(PLAY)早送り(FF)、早戻し
(REW)、曲の頭出し(SEEK、REPEAT)、等を制御し、
カセットハーフ排出時には、カセットハーフを再生位置
より垂直方向に移送した後水平方向に排出するタイプの
磁気記録再生装置である。
第2図は本実施例の外観を示している。第2図におい
て、1は基板であり、この基板1の表側の面を表面1A、
裏側の面を裏面1Bとする。2L、2Rは基板1の両側部を表
面1A側に折曲げてなる側板であり、この側板2L、2Rに
は、長い案内孔3L、3Rが形成されているとともにピン4
L、4Rが固定されている。7L、7Rは側板2L、2Rにピン8
L、8Rにより回動自在に支持された回動板であり、この
回動板7L、7Rの突出部先端には孔9L、9Rが形成されてい
る。この回動板7L、7Rはスプリングにより一方向に付勢
されている。11L、11Rは回動板7L、7Rに固定されたピン
12L、12Rに回動自在に支持された連結板であり、この連
結板11L、11Rに形成された長孔13L、13Rには、上記ピン
4L、4Rが挿入されている。14L、14Rはカセットハーフの
両側部を案内する断面コ字状の案内部を有するカセット
案内部材であり、このカセット案内部材14L、14Rに一体
に形成された突片15L、16L、15R、16Rは側板2L、2Rの案
内孔3L、3Rに挿入される。一方の突片15L、15Rは、上記
回転板7L、7Rの孔9L、9Rに挿入される。上記カセット案
内部材14L、14Rは、案内孔3L、3Rにガイドされ上記回動
板7L、7Rの回動に伴って上下動する。基板1の裏面1Bに
植設された支柱にネジ止めされた補助基板には、第3図
に示すようにリンク板18L、18Rが回動可能に支持されて
いる。このリンク板18L、18Rには、上記連結板11L、11R
の一端が連結されている。またリンク板18L、18Rの他端
部には、それぞれ駆動板19の端部が連結されている。20
は摺動板19に摺動可能に支持された摺動片、21は一端が
摺動片20に係止され、他端が駆動板19に係止されたスプ
リングであり、このスプリング21により摺動片20は一方
向に付勢される。22は摺動片20に植設されたロック用ピ
ン、23は補助基板に固定されたピン75に回動可能に支持
された第1の回動カム板であり、この回動カム板23には
V字状のカム孔24が形成されている。
第2図において、25L、25Rは基板1の表面1Aに植設さ
れた固定軸に回動自在に支持された回動アームであり、
一方の回動アーム25Rには係合片27が一体に形成されて
いる。28は回動アーム25Rの中央部に形成された長孔、2
9は回動アーム25Lの中央部に形成された連結ピンであ
り、この連結ピン29は上記回動アーム25Rの長孔28に挿
入されている。30L、30Rは回動アーム25L、25Rは先端を
折曲げてなるカセット当接片である。上記回動アーム25
Rは基板1の固定軸に支持されたバネにより反時計方向
(第2図)に付勢される。32は固定軸に回動自在に支持
された回動レバーであり、この回動レバー32には係合片
33が一体に形成されている。34は回動レバー32を支持す
る固定軸に回動自在に支持されたスイッチ駆動片であ
り、このスイッチ駆動片34により、基板1に支持された
マイクロスイッチ37のスイッチ片を駆動する。
第3図〜第6図において、47は基板1の後部に固定さ
れた第1のプランジャーであり、このプランジャー47は
コイル48と、このコイル48への通電時に吸引される鉄芯
49と、この鉄芯49を外方に付勢するスプリング50とから
なる。51はプランジャー47の鉄芯49に固定された駆動ピ
ンである。52は基板1の表面1Aにピン53により回動自在
に支持されたL字状のレバー、54は一端がL字状のレバ
ー52の一端に回動可能に連結された第1のフック板であ
り、この第1のフック板54には、上記駆動ピン51に係合
可能な係合部55が形成されるとともに、ほぼ直角に折曲
げられた折曲部56が設けられている。57は第1のフック
板54は一方向に付勢するバネである。58は基板1の表面
1A側に摺動自在に支持されたヘッドシャーシであり、こ
のヘッドシャーシ58の後部と、上記L字状のレバー52と
はピンにより連結されている。60L、60Rはヘッドシャー
シ58を後方(矢印X方向)に付勢するスプリングであ
る。上記第1のフック板54の係合部55がブランジャー47
の駆動ピン51と係合可能な状態において、プランジャー
47のコイル48に通電されると、鉄芯49が矢印Y方向に吸
引される。このため、鉄芯49の駆動ピン51に係合する第
1のフック板54も矢印Y方向に駆動される。第1のフッ
ク板54が矢印Y方向に駆動されると、この第1のフック
板54に連結されたL字状のレバー52は時計方向(第1
図)に回動し、この結果、このL字状のレバー52に連結
されたヘッドシャーシ58は矢印X′方向に駆動される。
61はヘッドシャーシ58に取付けられた磁気ヘッドであ
る。62はブランジャー47の駆動ピン51に係合可能な係合
部63が形成されるとともに、ピン64が植設されている第
2のフック板、65は一端が上記第2のフック板62の一端
に係止され、他端が基板1の裏面1Bに形成された切起し
突片に係止されたスプリングであり、上記第2のフック
板62は上記スプリング65により矢印Y′方向に付勢され
る。66は基板1の裏面1Bに回動自在に支持された第2の
回動カム板であり、この回動カム板66のV字状のカム孔
67に上記第2のフック板62のピン64が挿入される。上記
第2の回動カム板66には、後述の「走行方向切換機構」
が連結されている。第2のフック板62の係合部63にプラ
ンジャー47の駆動ピン51が係合可能な状態において、プ
ランジャー47に通電されると、鉄芯49が矢印Y方向へ吸
引され、この鉄芯49の駆動ピン51に係合する第2のフッ
ク板62がスプリング65の付勢力に抗して矢印Y方向に移
動する。このため、第2のフック板62のピン64によって
第2の回動カム板66が、時計方向(又は反時計方向)に
回動し、後述の「走行方向切換機構」が切換えされる。
次に再度プランジャー47に通電されると、第2の回動カ
ム板66は反時計方向(又は時計方向)に回動し、「走行
方向切換機構」が再度切換えられる。127は基板1の裏
面1Bに回動自在に支持された回動アームであり、この回
動アーム127にはピン128が固定されているとともに、回
動アーム127の先端には折曲片129が形成されている。こ
の回動アーム127のピン128は、基板1の孔を介して表面
1A側に突出し、ヘッドシャーシ58の後縁の突部130に当
接する。ヘッドシャーシ58が矢印XX′方向に摺動される
前の段階においては、第5図に示すように上記回動アー
ム127の折曲片129により、第2のフック板62の矢印X′
方向の移動が規制され、第2のフック板62がプランジャ
ー47の駆動ピン51に係合できないが、ヘッドシャーシ58
が矢印X′方向に摺動すると、回動アーム127のピン128
がヘッドシャーシ58の後部の凹部131に入り、この回動
アーム127が回動する。このため、この回動アーム127の
折曲片129により規制されていた第2のフック板62が、
矢印X′方向に移動し、プランジャー47の駆動ピン51に
係合可能となる。このように、回動アーム127はヘッド
シャーシ58の摺動動作に応じて、第2のフック板62のプ
ランジャー47の駆動ピン51に係合させたり、係合を解除
したりする。68はプランジャー47の駆動ピン51に係合可
能な係合部69を有する第3のフック板であり、この第3
のフック板68にはピン70が植設されている。71は一端が
上記第3のフック板68に係止され、他端が基板1の裏面
1Bの切起し突片に係止されたスプリングであり、このス
プリング71により上記第3のフック板68は矢印Y′方向
に付勢される。上記第3のフック板68のピン70は前記第
1の回動カム板23のカム孔24に挿入されている。また第
1の回動カム板23は、前述のように「カセットハーフ移
送機構」に連結されている。第3のフック板68の係合部
69がプランジャー47の駆動ピン51に係合可能な状態にお
いて、プランジャー47に通電されると、第3のフック板
68はスプリング71の付勢力に抗して矢印Y方向に駆動さ
れる。このため、第3のフック板68のピン70によって、
第1の回動カム板23は時計方向又は反時計方向に回動さ
れ、この第1の回動カム板23に連結される「カセットハ
ーフ移送機構」が駆動される。72は基板1の表面1Aに回
動可能に支持された第4のフック板であり、この第4の
フック板72にはプランジャー47の駆動ピン51に係合する
係合部73が形成されている。この第4のフック板72は、
プランジャー47の駆動ピン51が矢印Y方向に移動する際
に、途中で係合し回動される。なお、この第4のフック
板72により駆動される機構について後で説明する。
第3図、第4図、第6図において、74は基板1の裏面
1B側に取付けられた補助基板にピン75により回動自在に
支持された回動ロック板であり、この回動ロック板74に
は、前記摺動片20に植設されたロック用ピン22が係合す
る係合凹部76が形成されるとともに、回動ロック板74の
一側部には、ほぼ直角に折曲げられた折曲部77が形成さ
れている。78は折曲部77に形成された凹部である。前記
第1のフック板54の折曲部56は、上記回動ロック板74の
折曲部77の外側に位置し、前記バネ57の付勢力による第
1のフック板54の時計方向(第3図)への回動は、上記
回動ロック板74の折曲部77によって規制される。79は一
端が上記回動ロック板74の先端部に係止されるととも
に、他端が補助基板に係止されたスプリングであり、こ
のスプリング79により上記回動ロック板74は一方向に付
勢される。23は前述の通り、補助基板のピン75に回動可
能に支持された第1の回動カム板であり、この第1の回
動カム板23にはV字状のカム孔24が形成されている。こ
のV字状のカム孔24には上記第3のフック板68のピン70
が挿入される。また上記第1の回動カム板23はピン80に
より前記摺動片20に連結されている。
上記第3のフック板68がプランジャー47の駆動ピン51
に係合する状態において、プランジャー47のコイル48に
通電されると、このプランジャー47の鉄芯49が矢印Y方
向に動き、この鉄芯49に固定された駆動ピン51によって
第3のフック板68が矢印Y方向に移動する。このため第
1の回動カム板23は、第3のフック板68のピン70によっ
て駆動され、第1の回動カム板23は回動する。このた
め、摺動片20が矢印Y方向又は矢印Y′方向に摺動す
る。この摺動片20の摺動動作がスプリング21を介して駆
動板19に伝わり、この駆動板19は矢印Y方向又は矢印
Y′方向に摺動する。駆動板19が摺動すると、リンク板
18L、18Rが回動し、連結板11L、11Rが矢印X方向又は矢
印X′方向に摺動する。連結板11L、11Rが摺動すると、
この連結板11L、11Rにピン12L、12Rを介して連結された
回動板7L、7Rが回動し、カセット案内部材14L、14Rが矢
印Z方向又は矢印Z′方向に移動する。このように第3
のフック板68がプランジャー47の駆動ピン51に係合して
いる状態において、プランジャー47が作動すると、カセ
ット案内部材14L、14Rが矢印Z方向又は矢印Z′方向に
移動し、カセットハーフが移送される。
第1図、第2図において、81はモータであり、このモ
ータ81の回転軸82にはプーリ83が固定されている。84
L、84Rはフライホイールであり、このフライホイール84
L、84Rの片面には大径の歯車85L、85Rおよび小径の歯車
86L、86Rが一体に形成されている。87L、87Rはフライホ
イール84L、84Rの中央に固定されたキャプスタン軸、88
L、88Rは基本1に取付けられた軸受であり、キャプスタ
ン軸87L、87Rは上記軸受88L、88Rに挿入され回転自在に
支持されている。上記フライホイール84L、84Rの外周面
にはベルト用の溝が形成されている。89はベルトであ
り、このベルト89は上記ブーリ83とフライホイール84
L、84Rに張架されているモータ81が回転すると、この回
転力はプーリ83、ベルト89を介してフライホイール84
L、84Rに伝達され、フライホイール84L、84Rはそれぞれ
第1図の矢印方向に回転する。
第7図において、90L、90Rは基板の表面1Aに設けられ
た固定軸に回動自在に支持された回動板であり、この回
動板90L、90Rに植設された軸92L、92Rは基板1の孔を介
して裏面1B側に突出している。93L、93Rは上記軸92L、9
2Rの先端部に回動自在に支持されたアイドラ歯車であ
り、このアイドラ歯車93L、93Rは基板1の裏面1B側にお
いて回転する。94は一端が回動板90Lに係止され、他端
が回動板90Rに係止されたスプリングであり、回動板90
L、90Rはこのスプリング94によって一方向に回動するよ
うに付勢される。96L、96Rは回動板90L、90Rに固定され
たピンであり、このピン96L、96Rはヘッドシャーシ58の
側部に接触する。97L、97Rは、第8図に示すように、基
板1に固定されたガイドピン、98L、98Rはガイドピン97
L、97Rに回動自在に支持された回動板であり、この回動
板98L、98Rの一部にはほぼ直角に折曲げられた折曲部99
L、99Rが一体に形成されている。100L、100Rは回動板98
L、98Rに植設された軸であり、この軸100L、100Rは基板
1の孔を介して裏面1B側に突出している。101L、101Rは
上記軸100L、100Rに回転自在に支持された早送り(F
F)、早戻し(REW)用のアイドラ歯車である。102は回
動板98L、98R間に張架されたスプリングである。
上記回動板98L、98Rはスプリング102によりその折曲
部99L、99Rが互に接近する方向に付勢される。103は第
8図に示うように、ガイドピン97Lと97Rとの間におい
て、基板1の表面1A側に回動自在に支持された切換板で
あり、この切換板103にはピン104が植設されている。こ
のピン104は基板1の孔を介して裏面1B側に突出してい
る。上記回動板98L、98Rはスプリング102により付勢さ
れ、その折曲部99L、99Rは上記切換板103の先端側部に
当接する。105は基板1に植設された固定軸に案内され
て矢印Y、Y′方向に摺動する走行方向切換用の摺動板
であり、この摺動板105には、回動板90L、90Rのピン96
L、96Rに当接してこの回動板90L、90Rを回動させるピン
駆動部107L、107Rが一体に形成されている。上記摺動板
105が矢印Y方向に摺動すると、この摺動板105のピン駆
動部107Rがピン96Rを駆動する結果、回動板90Rはスプリ
ング94の付勢力に抗して回動される。このため回動板90
Rに支持されたアイドラ歯車93Rも移動し、このアイドラ
歯車93Rとフライホイール84Rの小径の歯車86Rとは非噛
合状態となる。一方、摺動板105の矢印Y方向への摺動
に伴って摺動板105のピン駆動部107Lと、回動板90Lとの
当接が解除されるため、回動板90Lはスプリング94の付
勢力によって回動し、回動板90Lのアイドラ歯車93Lがフ
ライホイール84Lの小径の歯車86Lに噛合する。
このように、摺動板105が矢印Y方向に摺動すると、
アイドラ歯車93Lはフライホイール84Lの小径の歯車86L
に噛合し、アイドラ歯車93Rとフライホイール84Rの小径
の歯車86Rとの噛合は解除される。他方、摺動板105が矢
印Y′方向に摺動すると、アイドラ歯車93Lとフライホ
イール84Lの小径の歯車86Lとの噛合が解除され、アイド
ラ歯車93Rとフライホイール84Rの小径の歯車86Rとが噛
合する。108は摺動板105の一端に固定された連結ピンで
あり、この連結ピン108は基板1の孔を介して裏面1B側
に突出し、連結レバー109の孔110に挿入される。この連
結レバー109は第2の回動カム板66にピンを介して連結
されている。111は基板1の裏面1Bに回動自在に支持さ
れた回動アームであり、この回動アーム111の一端は上
記連結レバー109にピンを介して連結されている。113
L、113Rは補助基板(図示せず)に回動可能に支持され
たリール軸であり、このリール軸113L、113Rにはそれぞ
れ3個の歯車が設けられている。上記補助基板には摺動
板がY、Y′方向に摺動自在に支持されており、この摺
動板の中央に植設された軸には歯車が回転自在に支持さ
れている。この歯車はリール軸113L又は113Rの歯車に噛
合可能である。上記摺動板の一端に形成された凹部には
前記回動アーム111の先端のピン121に係合する。122は
上記摺動板の軸に回転自在に支持された回転検出板であ
り、この回転検出板122には突片123L、123Rが一体に形
成されている。上記回転検出板122と上記歯車との間に
はバネが介在されている。125は補助基板に回動自在に
支持されたL字状のレバーである。上記リール軸113L又
は113Rの回転力は、上記摺動板に支持された歯車に伝達
される。この歯車が回転すると、その回転力はバネを介
して回転検出板122に伝達され、この回転検出板122の突
片123L又は123RによってL字状のレバー125が押され、
このL字状のレバー125はわずかに回動する。132は第9
図に示すように基板1の裏面1Bに植設されたピンによっ
て案内され矢印X、X′方向に摺動自在に支持されたF
F、REW切換用の摺動板であり、この摺動板132には切欠
凹部133、長孔134、切欠部135を有する角孔136、三角形
の突片137、スイッチ駆動用突部138が形成されている。
139は基板1の裏面1Bに植設されたピン140に支持された
バネであり、このバネ139の両端部は上記摺動板132の長
孔134に挿入されている。上記バネ139の一端は摺動板13
2を矢印X方向に付勢し、バネ139の他端は摺動板132を
矢印X′方向に付勢しており、このバネ139により摺動
板132は、通常、摺動板132の摺動可能範囲の中間部に位
置している。この位置より摺動板132が矢印X又はX′
方向に駆動されると、上記バネ139の付勢力により摺動
板132は矢印X′又はX方向に戻される力を受ける。141
は前記切換板103はピン104に回動可能に支持されたアー
ムであり、このアーム141には折曲片142が形成される。
このアーム141はバネ143により一方向に付勢される。こ
のため、アーム141の折曲片142は、摺動板132の角孔136
の切欠部135側の孔縁に当接される。198は摺動板132が
矢印X方向に摺動した際に突部138により駆動されて閉
成するスイッチである。144は基板1の裏面1Bに植設さ
れた支柱145に回転自在に支持された間欠歯車であり、
この間欠歯車144には2個所切欠き146、147が形成され
ている。また間欠歯車144の片面にはカム片148、149が
形成されている。一方のカム片148の高さは他方のカム
片149の高さより高い。このカム片148、149の近傍には
係止凹部150、151が形成されている。上記間欠歯車144
が回転すると、この間欠歯車144のカム片148によって摺
動板132の切換凹部133の孔縁が押圧され、摺動板132は
バネ139の付勢力に抗して矢印X方向又は矢印X′方向
に駆動される。152は上記回動アーム127を支持するピン
に回動自在に支持された回動アームであり、この回動ア
ーム152には、上記間欠歯車144の係止凹部150、151に係
合する係止片153が形成されている。154は一端が回動ア
ーム152に回動可能に支持されたレバーであり、このレ
バー154の先端部側には段部155が形成されている。レバ
ー154の先端部は回動ロック板74の折曲部77の凹部78に
挿入される。またレバー154はバネ156によって付勢され
ている。157は基板1の表面1Aのモータ67近傍に取付け
られた第2のプランジャー、158は基板1の裏面1Bに回
動自在に支持されたアームであり、このアーム158に形
成された折曲片159は基板1の孔を介して表面1A側に突
出し、その先端は第2のプランジャー157の鉄芯160に係
止されている。第2のプランジャー157に電流を供給す
ると、その鉄芯160が吸引され、この鉄芯160によりアー
ム158が回動し、このアーム158の先端が回動アーム152
の先端を押す。このため、回動アーム152の係止片153
と、間欠歯車144の係止凹部150又は151との係合が解除
される。161は基板1の裏面1Bに回動可能に支持された
L字状のストッパーであり、このストッパー161の一方
の腕の側部には係止用凹部162が形成されている。193は
ストッパー161の他方の腕の先端に支持された吸着体、1
64は基板1の裏面1Bに固定された電磁石である。167は
上記ストッパー161に回動可能に支持されたストッパー
アームであり、このストッパーアーム167の側部には係
止用凹部168が形成されている。169はストッパアーム16
7に形成された折曲片、170はストッパーアーム167に植
設されたピン、171はストッパーアーム167を付勢するバ
ネであり、このバネ171によりストッパーアーム167が一
方向に付勢される結果、ストッパアーム167の折曲片169
によりストッパー161は付勢される。172はヘッドシャー
シ58に植設されたピンであり、このピン172は基板1に
形成された長孔173を介して裏面1B側に突出している。
ヘッドシャーシ58が第1のプランジャー47の駆動力に
より矢印X′方向に前進された後、第1のプランジャー
47への通電を遮断すると、ヘッドシャーシ58はスプリン
グ60L、60Rの付勢力により矢印X方向に後退しようとす
るが、ヘッドシャーシ58のピン172が、上記ストッパー
アーム167の係止用凹部168又はストッパー161の係止用
凹部162に係止し、ヘッドシャーシ58の後退が規制され
る。このヘッドシャーシ58の後退は、ストッパー161の
吸着体163が電磁石164によって吸着されている間規制さ
れる。
なお、再生(PLAY)状態においては、上記ヘッドシャ
ーシ58の後退が、ストッパーアーム167の係止用凹部168
で規制されるが、この再生(PLAY)状態において、摺動
板132が矢印X方向又は矢印X′方向に摺動すると、こ
の摺動板132の三角形の突片137により、ストッパーアー
ム167のピン170が押され、ストッパーアーム167が回動
し、ヘッドシャーシ58のピン172と、ストッパーアーム1
67の係止用凹部168との係合が外れ、ヘッドシャーシ58
はスプリング60L、60Rの付勢力により後退する。この際
電磁石164により吸着体163が吸着されストッパー161の
回動が規制されていれば、ヘッドシャーシ58のピン172
は、ストッパー161の係止用凹部162に係止し、ヘッドシ
ャーシ58の後退が規制される。ヘッドシャーシ58のピン
172がストッパー161により規制されている場合、磁気ヘ
ッド61と磁気テープとはハーフタッチの状態にある。基
板1の裏面1Bにはフライホイール84Rの径小の歯車86Rに
常時噛合する歯車が回転自在に支持されている。175は
基板1の裏面1Bに回転自在に支持された歯車であり、こ
の歯車175は上記歯車に常時噛合する大径の歯車部176と
小径の歯車部177とからなる。上記歯車175の小径の歯車
部177は前記間欠歯車144に噛合可能である。また基板1
の裏面1Bには他の歯車が回転自在に支持され、この歯車
は上記歯車175の小径の歯車部177に常時噛合する。さら
に基板1の裏面1Bには他の歯車が回転自在に支持され、
この歯車は上記歯車に常時噛合する。また、この歯車の
片面にはカムが一体に形成されている。
181は中央に長孔182を有する終端検出アームであり、
この終端検出アーム181の長孔182は、基板1の裏面1Bに
植設された支柱183に挿入されており、この終端検出ア
ーム181は基板1の裏面1Bに回動可能、摺動可能に支持
される。184は終端検出アーム181の一端に形成されたカ
ム孔であり、このカム孔184には上記歯車179のカム180
が挿入される。185はカム孔184の内壁に一体に形成され
たカム片であり、このカム片185は上記カム180に係合可
能である。186は終端検出アーム181の他端一側部に一体
に形成された突条であり、この突条186と前記L字状の
レバー125の一端とは係合可能である。187は終端検出ア
ーム181が矢印X′方向に摺動した際にこの終端検出ア
ーム181により押圧されて閉成する終端検出用のスイッ
チである。
上記終端検出アーム181、L字状のレバー125、回転検
出板122等で「終端検出機構」、すなわち磁気テープが
終端に達し、リール軸113L又は113Rの回転が停止したこ
とを検出する機構が構成される。モータ81が回転してい
る限り、カム180により終端検出アーム181のカム孔184
の内壁が押され、終端検出アーム181は回動される。終
端検出アーム181が回動されると、終端検出アーム181の
突条186により、L字状のレバー125は反時計方向(第1
図)に回動される。一方、リール軸113L又は113Rが回転
していると、リール軸113L又は113Rの回転力が回転検出
板122に伝達され、回転検出板122が回動する。回転検出
板122が時計方向又は反時計方向に回動すると、回転検
出板122の突片123L又は123Rにより、L字状のレバー125
が押され、このレバー125は時計方向(第1図)に回動
され、さらに終端検出アーム181は反時計方向(第1
図)に回動される。このように、リール軸113L又は113R
が回転している場合には、終端検出アーム181はカム180
により時計方向に回動され、また終端検出アーム181は
L字状のレバー125により反時計方向に回動される。す
なわち、リール軸113L又は113Rが回転している場合、終
端検出アーム181は時計方向、反時計方向に交互に回動
され、カム180がカム片185に係合することはない。しか
しながら、磁気テープが終端に達すると、リール軸113L
又は113Rの回転は停止する。リール軸113L又は113Rの回
転が停止すると、L字状のレバー125を時計方向に回動
させる駆動力がなくなるため、終端検出アーム181はこ
のL字状のレバー125により反時計方向に回動されなく
なり、カム180がカム片185に係合し、終端検出アーム18
1は矢印X′方向に摺動され、この終端検出アーム181に
より、スイッチ187が閉成され、磁気テープが終端に達
したことが検出される。
第7図において、188L、188Rは基板1の表面1Aに植設
された支柱、189L、189Rは支柱188L、188Rに回動可能に
支持されたピンチローラ支持体であり、このピンチロー
ラ支持体189L、189Rにピンチローラ190L、190Rが回転自
在に支持されている。191L、191Rはピンチローラ支持体
189L、189Rに固定されたピンであり、このピン191L、19
1Rは、第10図に示すように、ヘッドシャーシ58のカム孔
192L、192Rに挿入されている。193L、193Rは支柱188L、
188Rに回動可能に支持されたピンチローラ駆動体であ
り、このピンチローラ駆動体193L、193Rにはピン194L、
194Rが固定されている。このピン194L、194Rはヘッドシ
ャーシ58のカム孔192L、192Rに挿入されている。195L、
195Rはピンチローラ支持体189L、189Rとピンチローラ駆
動体193L、193Rとの間に張架されたスプリングであり、
このスプリング195L、195Rにより、ピンチローラ支持体
189L、189Rは、ピンチローラ190L、190Rがキャプスタン
軸87L、87Rに接近する方向に付勢される。
第1のプランジャー47によりヘッドシャーシ58が駆動
され、ヘッドシャーシ58が矢印X′方向に前進すると、
ヘッドシャーシ58のカム孔192L、192Rの傾斜部によりピ
ン194L、194Rが駆動され、ピンチローラ駆動体193L、19
3Rが回動されるとともに、ピンチローラ支持体189L、18
9Rも回動し、ピンチローラ190L又は190Rとキャプスタン
軸87L又は87Rとにより磁気テープを挾持する。例えば一
方のピンチローラ190Lとキャプスタン軸87Lとにより磁
気テープを挾持している状態においては、他方のピンチ
ローラ190Rはキャプスタン軸87Rより離れた位置にあ
る。この状態で摺動板105がY′方向に駆動されると、
この摺動板105の傾斜部196Lにより、ピンチローラ支持
体189Lが駆動され、このピンチローラ支持体189Lはピン
チローラ190Lがキャプスタン軸87Lより離れる方向に回
動し、ピンチローラ190Lとキャプスタン軸87Lとによる
磁気テープの挾持が解除され、逆にピンチローラ190Rは
キャプスタン軸87R方向に接近し、このピンチローラ190
Rとキャプスタン軸87Rとにより磁気テープを挾持する。
197は基板1の裏面1Bに取付けられた切換方向検出用の
スイッチであり、このスイッチ197は、連結レバー109に
よって駆動される。第2の回動カム板66の回動により、
連結レバー109が移動し、この連結レバー109に連結ピン
108を介して連結された摺動板105が矢印Y方向に摺動す
ると、上記スイッチ197は閉成(ON)し、また逆に摺動
板105が矢印Y′方向に摺動するとスイッチ197は開成
(OFF)する。
第11図は、本実施例における電気系を示している。
第11図において、200はスイッチング回路網であり、
出力ラインO1、O2、O3と入力ラインI1、I2、I3との間
に、前記各種操作用のスイッチ40〜46が接続されてい
る。201はCPU(中央処理装置)、半導体メモリ等より構
成されるコントロール回路であり、このコントロール回
路200の出力ラインO1、O2、O3に順次パルスが出力され
ており、このパルスがどの入力ラインI1、I2、I3に出力
されるかにより、どのスイッチ40〜46が操作されたかが
判定できる。202はスイッチ入力判定手段であり、この
スイッチ入力判定手段202によりどのスイッチ40〜46が
操作されたかが判定される。203はマイクロスイッチ3
7、スイッチ187、197、198の状態(ON、OFF)を検出
し、機構の状態を検出する機構状態検出手段、204は磁
気ヘッド61からの再生信号より曲間の無音区間を検出す
る無音検出手段、206は上記スイッチ入力判定手段202、
機構状態検出手段203、無音検出手段204における判定結
果に基づき、各種の信号を出力する制御手段、206、207
は制御手段205からの信号に基づき、所定時間幅の制御
信号を出力するタイマー手段、208、209、210はタイマ
ー手段206、207からの制御信号に基づき、第1のプラン
ジャー47、第2のプランジャー157、電磁石164に電流を
供給するドライバー回路である。
次に、上記実施例の動作について説明する。
(A)、カセットハーフ移送動作。
カセットハーフを挿入する前においては、回動アーム
25L、25Rはバネにより付勢されるため、カセット当接片
30L、30Rは前方に位置している。この状態において、カ
セットハーフをカセット案内部材14L、14Rに挿入する
と、カセットハーフが回動アーム25L、25Rのカセット当
接片30L、30Rに当り、回動アーム25L、25Rが回動する。
カセットハーフをバネの付勢力に抗して矢印X方向に挿
入していくと、回動アーム25Rの回動に伴って係合片27
も回動し、この係合片27の先端が側板2Rの内側方向に移
動し、回動板7Rが回動可能な状態になるとともに、回動
アーム25Rの先端が回動レバー32を押し、この回動レバ
ー32が回動し、この回動レバー32の係合片33の先端が側
板2Lの内側方向に移動し、回動板7Lが回動可能な状態に
なり、かつ回動アーム25Rの先端によりスイッチ駆動片3
4が押され、このスイッチ駆動片34が回動し、マイクロ
スイッチ37が閉成する。マイクロスイッチ37が閉成する
と、制御回路が動作し、この制御回路より所定時間(例
えば07秒)ドライバー回路208に制御信号が出力され、
第1のプランジャー47が0.7秒間動作し、鉄芯49が矢印
Y方向に吸引される。鉄芯49が矢印Y方向に動くと、係
合部69が駆動ピン51に係合している第3のフック板68も
矢印Y方向に移動する。第3のフック板68が矢印Y方向
に移動すると、この第3のフック板68のピン70により第
1の回動カム板23が時計方向に回動される。第1の回動
カム板23が時計方向に回動すると、この回動カム板23に
ピンで連結された摺動片20が矢印Y方向に摺動し、さら
に駆動板19も矢印Y方向に摺動する。このためリンク板
18L、18Rが回動し、このリンク板18L、18Rに連結された
連結板11L、11Rが矢印X方向に移動する。連結板11L、1
1Rが矢印X方向に移動すると、この連結板11L、11Rにピ
ン12L、12Rで連結された回動板7L、7Rが回動し、カセッ
ト案内部材14L、14Rを矢印Z方向に下降させる。このた
め、カセット案内部材14L、14Rに保持されているカセッ
トハーフは矢印Z方向に移動し、再生位置にセットされ
る。カセットハーフが矢印Z方向に移動する際、カセッ
トハーフ内のリールがリール軸113L、113Rに係合する。
カセットハーフが矢印Z方向に移動する過程におい
て、摺動片20が矢印Y方向に移動していくが、この摺動
片20の移動過程において、スプリングにより付勢された
回動ロック板74の回動は、摺動片20のロック用ピン22に
より阻止されるが、摺動片20の摺動に伴ってピン22が回
動ロック板74の係合凹部76に達すると、回動ロック板74
が回動し、ピン22が係合凹部76に係合する。
プランジャー47へ所定時間(0.7秒)通電された後、
通電が遮断されると、鉄芯49が矢印Y′方向に移動する
とともに、第3のフック板68は駆動ピン51に係合したま
ま矢印Y′方向に移動していく。第3のフック板68が矢
印Y′方向に移動していく過程において、第3のフック
板68の一側部が、回動ロック板74の折曲片77に当接し、
第3のフック板68は矢印Y′方向に移動しつつ矢印X′
方向にも移動し、第3のフック板68の係合部69と駆動ピ
ン51との係合が外れる。
なお、カセットハーフを矢印X方向に挿入する過程に
おいて、スイッチ駆動片34が回動され、マイクロスイッ
チ37が閉成すると、前記のように第1のプランジャー47
に所定時間通電されるとともに、モータ81および電磁石
164に電流が供給される。モータ81に通電されると、モ
ータ81が回動し、モータ81の回転駆動力が、ベルト89を
介してフライホイール84L、84Rに伝達される。また電磁
石164への通電により、電磁石164はストッパー161が回
動した際に吸着体163を吸着できる状態になる。
以上のように、プランジャー47の鉄芯49が一往復する
間に、挿入されたカセットハーフを再生位置に移送する
カセットハーフ移送動作が行なわれるが、このカセット
ハーフ移送動作終了後は、プランジャー47の駆動ピン51
と第3のフック板68とは非係合の状態になるとともに、
プランジャー47の駆動ピン51と第1のフック板54とが係
合可能状態になる。次に、このフック板の切換動作につ
いて説明する。
前述の通り、カセットハーフ移送動作中におけるプラ
ンジャー47の吸引動作過程において、プランジャー47の
駆動ピン51に第3のフック板68が係合して矢印Y方向に
引かれ、かつ第3のフック板68のピン70によって第1の
回動カム板23が回動され、摺動片20が矢印Y方向に摺動
する。摺動片20が矢印Y方向に摺動している間は、回動
ロック板74は摺動片20のピン22により回動が阻止されて
いるが、ピン22が回動ロック板74の係合凹部76に係合す
る際、回動ロック板74はスプリングの付勢力により回動
する。この回動ロック板74が回動する前において、回動
ロック板74の折曲部77により回動が阻止されていた第1
のフック板54は、回動ロック板74の回動により、回動可
能となる。次にプランジャー47への通電が遮断され、鉄
芯49が矢印Y′方向に戻る際、第1のフック板54は鉄芯
49の駆動ピン51に係合可能な位置に回動するとともに、
第3のフック板68は回動後の回動ロック板74の折曲部77
によって矢印X′方向に変位され、駆動ピン51と第3の
フック板68との係合が外れ、非係合状態となる。
(B)、再生(PLAY)動作。
次にヘッドシャーシ58を矢印X′方向に移動させて再
生を行う動作について説明する。
カセットハーフ移送動作が終了すると、再度プランジ
ャー47に電流が供給され、駆動ピン51が矢印Y方向に移
動する。この駆動ピン51には第1のフック板54の係合部
55が係合しており、駆動ピン51の矢印Y方向への移動に
伴い第1のフック板54も矢印Y方向に移動する。このた
め、L字状のレバー52が回動し、このL字状のレバー52
にピン59で連結されたヘッドシャーシ58がスプリング60
L、60Rの付勢力に抗して矢印X′方向に摺動する。ヘッ
ドシャーシ58が矢印X′方向に摺動していくと、ヘッド
シャーシ58に植設されたピン172も長孔173内を矢印X′
方向に移動していく。このため、このピン172により回
動が阻止されていたストッパー161が回動し、このスト
ッパー161の一端に支持されている吸着体163が電磁石16
4に吸着される。このため、プランジャー47への通電が
遮断されて駆動ピン51がY′方向に戻ってもストッパー
161の回動が電磁石164により阻止されているため、ヘッ
ドシャーシ58のピン172がストッパーアーム167の係止用
凹部168に係合するため、ヘッドシャーシ58は矢印X′
方向に前進した位置に保持される。ヘッドシャーシ58が
矢印X′方向に前進し、ストッパーアーム167により係
止され、矢印X方向への戻りが阻止された状態において
は、ヘッドシャーシ58に支持された磁気ヘッド61は、カ
セットハーフ内の磁気テープに接触している。
また、ヘッドシャーシ58が矢印X′方向に摺動する
際、ヘッドシャーシ58のカム孔192L、192Rに係合するピ
ン194L、194Rが、ヘッドシャーシ58により駆動されるた
め、ピンチローラ駆動体193L、193Rが回動され、ピンチ
ローラ支持体189L、189Rは、ピンチローラ190L、190Rが
キャプスタン軸87L、87Rに接近する方向に移動する。こ
の際、一方のピンチローラ支持体189R(又は189L)のピ
ン191R(又は191L)は、摺動板105の傾斜部196R(又は1
96L)に当接し、このピンチローラ支持体189R(又は189
L)の回動は途中で阻止される。このため、一方のピン
チローラ支持体189R(又は189L)に支持されたピンチロ
ーラ190R(又は190L)はキャプスタン軸87R(又は87L)
に押圧されず、他方のピンチローラ190L(又は190R)の
みがキャプスタン軸87L(又は87R)に押圧され、このピ
ンチローラ190L(又は190R)とキャプスタン軸87L(又
は87R)とにより磁気テープは挾持される。
また、ヘッドシャーシ58が矢印X′方向に摺動する
と、回動板90L、90Rのピン96L、96Rが、スプリング94の
付勢力によりヘッドシャーシ58の両側部の凹部199L、19
9Rに入ろうとするが、一方の回動板90R(又は90L)のピ
ン96R(又は96L)は、摺動板105のピン駆動部107R(又
は170L)により係止され、他方の回動板90L(又は90R)
のピン96L(又は96R)のみが、ヘッドシャーシ58の凹部
199L(又は199R)に入る。このため、他方の回動板90L
(又は90R)のみがスプリング94の付勢力により回動
し、この回動板90L(又は90R)に支持されたアイドラ歯
車93L(又は93R)が、回転しているフライホイール84L
(又は84R)の径小の歯車86L(又は86R)と、リール軸1
13L(又は113R)の歯車114L(又は114R)とに噛合す
る。このため、一方のフライホイール84L(又は84R)の
回転力は、回動板90L(又は90R)の歯車93L(又は93R)
を介して、リール軸113L(又は113R)に伝達され、一方
のリール軸113L(又は113R)が回動駆動される。
以上のように、プランジャー47によりヘッドシャーシ
58が矢印X′方向に駆動されると、 (a)、磁気ヘッド61が磁気テープに接触し、 (b)、一方のピンチローラ190L(又は190R)と、回転
しているキャプスタン軸87L(又は87R)とにより磁気テ
ープを挾持し、 (c)、リール軸113L(又は113R)を回動駆動させ、 磁気テープのA面(又はB面)の再生動作が行なわれ
る。
なお、プランジャー47により、ヘッドシャーシ58が矢
印X′方向に駆動される前の状態においては、回動アー
ム127のピン128が、ヘッドシャーシ58の後縁に当接して
いるため、回動アーム127の反時計方向への回動が阻止
されている。このため、第2のフック板62は、回動アー
ム127の折曲片129によって規制され、プランジャー47の
駆動ピン51に係合できない。しかしながら、前記のよう
に、プランジャー47によってヘッドシャーシ58が矢印
X′方向に駆動され、かつ電磁石164による吸着体163の
吸着により、ヘッドシャーシ58のX方向への戻りが規制
されていると、回動アーム127は反時計方向に回動可能
状態となり、プランジャー47の駆動ピン51が矢印Y′方
向に復帰する際に、第2のフック板62の係合部63が駆動
ピン51に係合する。
(C)、再生方向切換動作。
次にA面再生状態からB面再生状態に切換える再生方
向切換動作について説明する。
前記(B)項記載のA面再生状態において、再生方向
切換用のスイッチ41を押すと、制御回路よりドライバー
回路208に所定時間制御信号が出力され、プランジャー4
7に所定時間電流が供給される。このため、鉄芯49がY
方向に吸引され、この鉄芯49の駆動ピン51に係合する第
2のフック板62が、矢印Y方向に移動する。このため、
第2のフック板62のピン64によって第2の回動カム板66
が回動され、この第2の回動カム板66に連結された連結
レバー109が移動するとともに、この連結レバー109に連
結された回動アーム111が回動する。連結レバー109が移
動すると、この連結レバー109に連結ピン108を介して連
結された摺動板105が矢印Y′方向に摺動する。摺動板1
05が矢印Y′方向に摺動すると、この摺動板105により
回動が規制されていた一方の回動板90Rの規制が解除さ
れ、この回動板90Rが回動し、この回動板90Rに支持され
たアイドラ歯車93Rが、フライホイール84Rの径小の歯車
86Rとリール軸113Rの歯車114Rに噛合するとともに、摺
動板105の矢印Y′方向の摺動に伴って、他方の回動板9
0Lが回動され、この回動板90Lに支持されたアイドラ歯
車93Lと、フライホイール84Lの径小の歯車86Lおよびリ
ール軸113Lの歯車114Lとの噛合が解除される。また摺動
板105の矢印Y′方向の摺動に伴って、この摺動板105の
傾斜部によって回動が阻止されていたピンチローラ支持
体189Rの回動阻止が解除され、ピンチローラ190Rがキャ
プスタン軸87Rに押圧されるとともに、他方のピンチロ
ーラ支持体189Lが摺動板105によって回動され、このピ
ンチローラ支持体189Lに支持されたピンチローラ190Lが
キャプスタン軸87Lより離される。また、摺動板105の矢
印Y′方向への摺動とともに回動アーム111が回動する
ため、この回動アーム111の先端にピン121を介して連結
された摺動板が矢印Y方向に摺動し、この摺動板117に
支持された歯車とリール軸113Lの歯車との噛合が解除さ
れ、他方のリール軸113Rの歯車114Rと噛合する。
以上のように、A面再生状態においてB面再生状態に
切換えるために、スイッチ41を操作すると、プランジャ
ー47が働き、摺動板105は矢印Y′方向に摺動し、また
摺動板は矢印Y方向に摺動する結果、 (a)、リール軸の駆動が、リール軸113Lから、113Rに
切換えられ、 (b)、磁気テープの駆動が、ピンチローラ190L、キャ
プスタン軸87Lから、ピンチローラ190R、キャプスタン
軸87Rに切換えられ、 (c)、かつ、リール軸の回転検出機構の回転検出が、
リール軸113Lから113Rに切換えられ、 磁気テープの走行方向が切換えられ磁気テープの再生が
A面からB面に切換えられる。
なお、B面再生状態において、スイッチ41を操作する
と、摺動板105は矢印Y方向に摺動し、また摺動板117は
矢印Y′方向に摺動する結果、A面再生状態に切換えら
れる。
(D)、終端検出による再生方向切換動作。
次に、A面再生状態において、磁気テープの終端が検
出され、自動的にB面再生に切換えられる動作について
説明する。
A面再生状態において、磁気テープが終端に達する
と、リール軸113Lの回転が停止する。リール軸113Lの回
転が停止すると、回転検出板122が回動しなくなる。こ
のため、回転検出板122によるL字状のレバー125の駆動
が行なえなくなる。このため、終端検出アーム181を回
動させてカム180とカム片185との係合を回避することが
できなくなり、カム180がカム片185に係合し、終端検出
アーム181がカム180によって矢印X′方向に駆動され、
終端検出アーム181によりスイッチ187が閉成し、磁気テ
ープの終端検出が行なわれる。
スイッチ187が閉成すると、前記再生面切換動作と同
様に制御回路よりドライバー回路208に所定時間信号が
出力され、第1のプランジャー47が所定時間働き、第2
のフック板62が引かれ、前記再生方向切換動作と同様
に、摺動板105および摺動板117が駆動され、自動的にB
面再生動作に切換えられる。
なおB面再生状態において、磁気テープの終端が検出
された場合も同様に動作し、自動的にA面再生動作に切
換えられる。
(E)、早送り(FF)、早戻し(REW)動作。
次に再生(PLAY)動作状態において、早送り(FF)用
のスイッチ又は早戻し(REW)用のスイッチを押して早
送り(FF)又は早戻し(REW)を行なう動作について説
明する。
本実施例は、FF用のスイッチ43又はREW用のスイッチ4
5を押した際の機構状態を状態検出用のスイッチ197、19
8で検出し、この機構状態に応じて第2のプランジャー1
57への通電時間を制御し、間欠歯車144を半回転又は1
回転させて、FF動作又はREW動作に移行させるものであ
り、以下にその詳細について説明する。
再生状態においては、間欠歯車144は、その係止凹部1
50又は151に回動アーム152の係止片153が係合する位置
で停止している。間欠歯車144のカム片148により、摺動
板132が矢印X方向に駆動され、間欠歯車144の係止凹部
150に回動アーム152の係止片153が係合している状態で
は、摺動板132にバネ139による付勢力が矢印X′方向に
作用している。またこの状態では、歯車の径小の歯車部
177と間欠歯車144とは非噛合状態であり、フライホイー
ル84Rの回転力は間欠歯車144に伝達されない。またアー
ム141の折曲片142は摺動板132の角孔136の切欠部135に
係合していない。
一方、間欠歯車144のカム片148により、摺動板132が
矢印X′方向に駆動され、間欠歯車144の係止凹部151に
回動アーム152の係止片153が係合している状態では、摺
動板132にバネ139による付勢力が矢印X方向に作用して
いる。またこの状態では、歯車175の径小の歯車部177と
間欠歯車144とは非噛合状態にあり、さらにアーム141の
折曲片142は摺動板132の角孔136の切欠部135に係合して
いない。
上記状態において、FF用のスイッチ43又はREW用のス
イッチ45を押すと、制御回路からは、状態検出用のスイ
ッチ197、198のON、OFFの状態に応じて第2のドライバ
ー回路209に制御信号が出力され、第2のプランジャー1
57に0.2秒又は0.7秒通電される。
下表は、操作されたスイッチ43又は45と、このスイッ
チ43又は45が操作された時の状態検出用のスイッチ19
7、198のON、OFF状態と、第2のプランジャー157への通
電時間との関係を示したものである。
上記表において、スイッチ197がONであることは、摺
動板105が矢印Y方向に摺動している状態であり、この
状態ではアイドラ歯車93Lが、フライホイール84Lの径小
の歯車部86L及びリール軸113Lの歯車114Lに噛合してお
り、リール軸113Lが駆動されている。したがって、スイ
ッチ197がONであることは、A面の再生状態にあること
を意味する。逆にスイッチ197がOFFであることはB面の
再生状態であることを意味する。
A面の再生状態、すなわちスイッチ197がONで、かつ
スイッチ198がONである状態において、FF用のスイッチ4
3が操作されると、上記表からも明らかなように、第2
のプランジャー157に0.7秒間通電される結果、A面のFF
動作が行なわれる。次にA面再生状態からA面のFF動作
に移行する動作過程について順次説明する。
(a)、A面再生状態において、FF用のスイッチ43が操
作されると、第2のプランジャー157が0.7秒間通電さ
れ、鉄芯160が吸引される。このため、アーム158が回動
し、このアーム158の先端が回動アーム152の先端を押
す。このため、回動アーム152の係止片153と間欠歯車14
4の係止凹部150との係合が外される。
(b)、回動アーム152の係止片153と間欠歯車144の係
止凹部150との係合が外されると、摺動板132は、バネ13
9の付勢力により矢印X′方向に急速に摺動し、間欠歯
車144をわずか回動させ、この間欠歯車144を、回転して
いる歯車175の径小の歯車部177に噛合させる。このため
間欠歯車144は反時計方向に回動され、摺動板132は矢印
X′方向に摺動される。
(c)、摺動板132が矢印X′方向へ摺動していく途中
において、アーム141の折曲片142が摺動板132の切欠部1
35に係合し、切換板103は反時計方向に回動される。ま
た、摺動板132の矢印X′方向への摺動に伴って、摺動
板132の三角形の突片137がストッパーアーム167のピン1
70を押し、ヘッドシャーシ58のピン172とストッパーア
ーム167との係合が外される。このため、ヘッドシャー
シ58はスプリング60L、60Rの付勢力により、矢印X方向
にわずかに後退し、ピン172がストッパー161の係止用凹
部162に係止した状態を保つ。
(d)、間欠歯車144がほぼ180゜回動された時点におい
ても、第2のプランジャー157に通電されているため、
間欠歯車144はさらに回動される。
(e)、間欠歯車144がさらに回動すると、摺動板132は
逆方向(矢印X方向)に摺動し始め、切換板103は時計
方向に回動する。切換板103が時計方向に回動すると、
この切換板103により回動板98Lが回動され、この回動板
98Lに支持されたアイドラ歯車101Lが移動し、このアイ
ドラ歯車101Lがフライホイール84Lの径大な歯車部85Lお
よびリール軸113Lの歯車115Lに噛合し、リール軸113Lが
回転駆動され、A面のFF動作が行なわれる。なお、間欠
歯車144がほぼ1回転した状態では、第2のプランジャ
ー157への通電が遮断されているため、回動アーム152の
係止片153が間欠歯車144の係止凹部150に係止し、間欠
歯車144は停止する。
次に、スイッチ197がONで、かつスイッチ198がONの状
態、〔すなわちA面再生状態で、かつ摺動板132が矢印
X方向に摺動している状態〕において、REW用のスイッ
チ45が操作された場合の動作について説明する。この状
態では前記表からも明らかなように、第2のプランジャ
ー157に0.2秒通電され、間欠歯車144はほぼ180゜回転す
る。この間、摺動板132は矢印X′方向に摺動するた
め、切換板103は反時計方向に回動し、アイドラ歯車101
Rが、フライホイール84Rの大径の歯車85Rとリール軸113
Rの歯車115Rとの噛合する結果、A面のREW動作が行なわ
れる。
次に、スイッチ197がONで、かつスイッチ198がOFFの
状態、すなわち、A面再生状態で、かつ摺動板132が矢
印X′方向に摺動している状態において、FF用のスイッ
チ43が操作された場合の動作について説明する。この状
態では、前記表からも明らかなように、第2のプランジ
ャー157に0.2秒通電され、間欠歯車144はほぼ180回転し
て停止する。その間摺動板132は矢印X方向に摺動する
ため、切換板103は時計方向に回動し、アイドラ歯車101
Lがフライホイール84Lの大径の歯車85Lとリール軸113L
の歯車115Lとに噛合する結果、A面のFF動作が行なわれ
る。
以上のように、機構状態、すなわちスイッチ197、198
のON、OFF状態と、操作されたスイッチ、すなわちFF用
スイッチ43、REW用スイッチ45との組合せに応じて、間
欠歯車144が半回転又は1回転し、FF動作又はREW動作が
行なわれる。
なお、早送り(FF)、早戻し(REW)動作を終了する
場合には、早送り(FF)、早戻し(REW)動作中にスイ
ッチ40〜46のいずれかを操作すると、プランジャー47に
電流が供給され、駆動ピン51がY方向に引かれて第4の
フック板72が回動する。この第4のフック板72の他端
が、アーム141の折曲部142を駆動する結果、折曲部142
と摺動板132の切欠部135との係合が外れるため、切換板
103はスプリング102の付勢力により中立位置に復帰して
早送り(FF)、早戻し(REW)動作を終了する。
(F)、曲の頭出し動作。
次にA面再生状態において、SEEK用のスイッチ44を操
作し、次曲の先頭まで早送り(FF)し、次曲を再生する
動作について説明する。
例えばA面の第3曲目の再生途中において、SEEK用の
スイッチ44が操作されると、FF用のスイッチ43が操作さ
れた場合と同様にA面のFF動作に移行するとともに、磁
気ヘッド61でピックアップされた信号が無音検出回路20
4に供給され、無音検出が行なわれる。A面のFF動作が
進行し、磁気テープのA面の第3曲目と第4曲目との間
の無音区間が検出されると、制御回路より制御信号が出
力され、第1のプランジャー47に電流が供給される。第
1のプランジャー47が働くと、駆動ピン51によって第4
のフック板72および第1のフック板54が引かれる。第4
のフック板72の一端が駆動ピン51により引かれると、こ
の第4のフック板72は回動し、この第4のフック板72の
他端が、アーム141の折曲部142を駆動する結果、アーム
141の折曲部142と摺動板132の切欠部135との係合が外さ
れる。このため、切換板103はスプリング102の付勢力が
作用された回動板98Lにより、回動される。このため、
回動板98Lに支持されたアイドラ歯車101Lが移動し、こ
のアイドラ歯車101Lとフライホイール84Lの径大の歯車
部85Lおよびリール軸113Lの歯車115Lとの噛合が解除さ
れ、FF動作が終了する。また、第4のフック板72ととも
に第1のフック板54が駆動ピン51に引かれて矢印Y方向
に移動すると、ヘッドシャーシ58が矢印X′方向に前進
し、このヘッドシャーシ58のピン172がストッパーアー
ム167の係止用凹部168に係合する。さらに、ヘッドシャ
ーシ58の矢印X′方向への移動に伴い、ピンチローラ支
持体189Lが回動され、ピンチローラ190Lがキャプスタン
軸87Lに押圧される。またヘッドシャーシ58の矢印X′
方向への移動に伴い、回動板90Lが回動し、この回動板9
0Lに支持されたアイドラ歯車93Lが移動し、フライホイ
ール84Lの径小の歯車86Lおよびリール軸113Lの歯車114L
に噛合し、A面の第4曲目の再生が開始される。
一方、A面の第3曲目の再生途中において、REPEAT用
のスイッチ46が操作されると、A面再生状態からA面の
早戻し(REW)動作に移行し、A面の第2曲目と第3曲
目との無音区間が検出されると、A面の再生動作に切換
り、A面の第3曲目の再生が開始される。
(G)、FF又はREW状態における終端検出および再生動
作。
次に、FF動作状態又はREW動作状態において、磁気テ
ープの終端又は始端が検出された場合の動作について説
明する。
例えば、A面のFF動作状態において磁気テープの終端
に達すると、スイッチ187が閉成し磁気テープの終端が
検出される。スイッチ187が閉成すると、第1のプラン
ジャー47に通電され、第4のフック板72が回動するた
め、アーム141の折曲片142と摺動板132の切欠部135との
係合が解除され、FF動作が解除されA面の再生状態に切
換る。しかしながら、すでにA面の終端に達しているた
め、A面の再生状態に切換ると同時にA面再生の終端が
スイッチ187により検出され、プランジャー47に通電さ
れ、駆動ピン51に係合する第2のフック板62が矢印Y方
向に引かれる結果、摺動板105が矢印Y′方向に摺動
し、B面の再生動作に切換えられる。
一方、A面の早戻し(REW)動作状態において、磁気
テープのA面の始端がスイッチ187により検出される
と、プランジャー47が動作し、アーム141と摺動板132と
の係合が解除され、REW動作が解除され、かつヘッドシ
ャーシ58が矢印X′方向に移動するため、A面の再生動
作に切換えられる。
(H)、カセトハーフの排出(EJECT)動作。
次に、再生動作途中においてEJECT用のスイッチ42が
操作された際の動作について説明する。
再生動作途中において、EJECT用のスイッチ42が操作
されると、電磁石164への通電が停止される。このた
め、ヘッドシャーシ58のピン172を、ストッパーアーム1
67で係止できなくなり、ヘッドシャーシ58はスプリング
60L、60Rの付勢力により、矢印X方向に後退する。続い
て第2のプランジャー157に0.2秒間通電されるため、回
動アーム152の係止片153による間欠歯車144の係止が解
除され、間欠歯車144が歯車175の径小の歯車部177に噛
合し、間欠歯車144はほぼ180゜回転する。この間、間欠
歯車144のカム片149により回動アーム152が押され、こ
の回動アーム152にピンで連結されたレバー154が矢印X
方向に移動し、このレバー154の段部155により回動ロッ
ク板74の折曲部77が押される。このため、回動ロック板
74が回動し、この回動ロック板74の係合凹部76と摺動片
20のピン22との係合が外される。この状態でプランジャ
ー47に再度通電され、このプランジャー47の駆動ピン51
により第3のフック板68が矢印Y方向に引かれる。この
ため、第3のフック板68のピン70により第1の回動カム
板23が、反時計方向に回動される。第1の回動カム板23
が回動すると、その回動力が摺動片20、スプリング21、
駆動板19、リンク板18L、18R、連結板11L、11Rを介して
回動板7L、7Rに伝達され、この回動板7L、7Rが回動し、
カセットハーフを保持するカセット案内部材14L、14Rが
矢印Z′方向に押される。カセット案内部材14L、14Rが
矢印Z′方向に移動すると、移動前カセット案内部材14
L、14Rの後端で回動が規制されていた回動アーム25L、2
5Rがバネ31の付勢力により回動し、カセットハーフが回
動アーム25L、25Rのカセット当接片30L、30Rにより押さ
れて矢印X方向に移動する。
発明の効果 本発明によれば、現在の磁気テープの走行方向がどち
らの方向であっても、早送り(FF)専用入力手段を操作
すれば、走行方向へ早送りでき、また早戻し(REW)専
用入力手段を操作すれば、走行方向に対して逆方向に早
戻しすることができる利点を有する。また本発明では、
再生方向検出手段によって検出された検出結果と、早送
り専用スイッチ入力手段または早戻し専用スイッチ入力
手段の入力結果に基づいて駆動手段の動作時間を制御
し、この駆動手段によって駆動される摺動板の往復摺動
動作に基づいて摺動板を時計方向または反時計方向に回
動させ、早送り(FF),早戻し(REW)用のアイドラ歯
車を移動させて早送り方向を制御するものであり、駆動
手段の動作時間のみを制御することにより再生方向に応
じた早送り(FF),早戻し(REW)を行うことができる
ため、早送り早戻しのための機構を簡単にすることがで
きるとともに、早送り早戻し動作を確実に行うことがで
きる利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
概略図、第2図は同装置の斜視図、第3図は同装置の要
部の分解斜視図、第4図〜第6図はそれぞれ同装置の部
分の平面図、第7図は同装置の要部の分解斜視図、第8
図は同装置のリール駆動系の平面図、第9図は同装置の
走行方向切換機構の分解斜視図、第10図は同装置の一部
の平面図、第11図は同装置の電気系のブロック図、第12
図は従来の磁気記録再生装置の正面図、第13図はカセッ
トハーフの平面図である。 1……基板、1A……表面、1B……裏面、2L、2R……側
板、3L、3R……案内孔、4L、4R……ピン、7L、7R……回
動板、8L、8R……ピン、9L、9R……孔、11L、11R……連
結板、12L、12R……ピン、13L、13R……長孔、14L、14R
……カセット案内部材、15L、15R、16L、16R……突片、
18L、18R……リンク板、19……駆動板、20……摺動片、
21……スプリング、22……ロック用ピン、23……第1の
回動カム板、24……カム孔、25L、25R……回動アーム、
27……係合片、28……長孔、29……連結ピン、30L、30R
……カセット当接片、32……回動レバー、33……係合
片、34……スイッチ駆動片、37……マイクロスイッチ、
40〜46……スイッチ、47……第1のプランジャー、48…
…コイル、49……鉄芯、50……スプリング、51……駆動
ピン、52……L字状のレバー、53……ピン、54……第1
のフック板、55……係合部、56……折曲部、57……バ
ネ、58……ヘッドシャーシ、59……ピン、60L、60R……
スプリング、61……磁気ヘッド、62……第2のフック
板、63……係合部、64……ピン、65……スプリング、66
……第2の回動カム板、67……カム孔、68……第3のフ
ック板、69……係合部、70……ピン、71……スプリン
グ、72……第4のフック板、73……係合部、74……回動
ロック板、75……ピン、76……係合凹部、77……折曲
部、78……凹部、79……スプリング、80……ピン、81…
…モータ、82……回転軸、83……プーリ、84L、84R……
フライホイール、85L、85R……大径の歯車、86L、86R…
…小径の歯車、87L、87R……キャプスタン軸、88L、88R
……軸受、89……ベルト、90L、90R……回動板、91L、9
1R……固定軸、92L、92R……軸、93L、93R……アイドラ
歯車、94……スプリング、96L、96R……ピン、97L、97R
……ガイドピン、98L、98R……回動板、99L、99R……折
曲部、100L、100R……軸、101L、101R……アイドラ歯
車、102……スプリング、103……切換板、104……ピ
ン、105……摺動板、107L、107R……ピン駆動部、108…
…連結ピン、109……連結レバー、110……孔、111……
回動アーム、113L、113R……リール軸、121……ピン、1
22……回転検出板、125……L字状のレバー、127……回
動アーム、128……ピン、129……折曲片、132……摺動
板、133……切欠凹部、134……長孔、135……切欠部、1
36……角孔、137……三角形の突片、138……スイッチ駆
動用突部、139……バネ、140……ピン、141……アー
ム、142……折曲片、143……バネ、144……間欠歯車、1
45……支柱、146、147……切欠き、148、149……カム
片、150、151……係止凹部、152……回動アーム、153…
…係止片、154……レバー、155……段部、156……バ
ネ、157……第2のプランジャー、158……アーム、159
……折曲片、160……鉄芯、161……ストッパー、162…
…係止用凹部、163……吸着体、164……電磁石、167…
…ストッパーアーム、168……係止用凹部、169……折曲
片、170……ピン、171……バネ、172……ピン、173……
長孔、181……終端検出アーム、182……長孔、183……
支柱、184……カム孔、185……カム片、186……突条、1
87……終端検出用のスイッチ、188L、188R……支柱、18
9L、189R……ピンチローラ支持体、190L、190R……ピン
チローラ、191L、191R……ピン、192L、192R……カム
孔、193L、193R……ピンチローラ駆動体、194L、194R…
…ピン、195L、195R……スプリング、197……スイッ
チ、198……スイッチ、200……スイッチング回路網、20
1……コントロール回路、202……スイッチ入力判定手
段、203……機構状態検出手段、204……無音検出手段、
205……制御手段、206、207……タイマー手段、208、20
9、210……ドライバー回路。
フロントページの続き (72)発明者 日野 豊 横浜市港北区綱島東4丁目3番1号 松 下通信工業株式会社内 (72)発明者 中山 省吾 横浜市港北区綱島東4丁目3番1号 松 下通信工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 薫 横浜市港北区綱島東4丁目3番1号 松 下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−3606(JP,A) 特開 昭47−22105(JP,A) 特開 昭59−201250(JP,A) 特開 昭57−69550(JP,A) 実開 昭61−40741(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に支持されカム片を有する回転体
    に係合して上記回転体の回転を規制する係止片を駆動す
    る駆動手段と、この駆動手段の動作により上記係止片と
    の係合が外れて上記回転体が回転する際に上記カム片に
    係合して往復摺動運動を行い上記係止片が係合して上記
    回転体が所定位置に規制された際に往復動作の上死点も
    しくは下死点位置に停止する摺動板と、この摺動板の停
    止位置が上死点か下死点かを検出する摺動板位置検出手
    段と、回動自在に支持され上記摺動板の摺動方向に応じ
    て時計方向もしくは反時計方向に回動する切換板と、こ
    の切換板の回動方向に応じて第1、第2のフライホイー
    ルの回転駆動力をそれぞれ第1、第2のリール軸に選択
    的に伝達する第1、第2の早送り早戻し用のアイドラ歯
    車と、磁気テープの再生走行方向がA面再生方向かB面
    再生方向かを検出する再生方向検出手段と、上記摺動板
    位置検出手段および上記再生方向検出手段による検出結
    果と早送り専用入力手段または早戻し専用入力手段の入
    力結果とに基づき上記駆動手段の動作時間を制御し上記
    回転体の回転角度を変えて上記摺動板の摺動方向及び摺
    動後の停止位置を決定する制御手段とを備え、上記早送
    り専用入力手段の入力時には再生走行方向がA面・B面
    どちらの方向であっても再生走行方向へ早送りを行い、
    上記早戻し専用入力手段の入力時には再生走行方向がA
    面・B面どちらの方向であっても再生走行方向と逆方向
    に早戻しを行うことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP61234815A 1986-10-02 1986-10-02 磁気記録再生装置 Expired - Lifetime JP2568519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61234815A JP2568519B2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02 磁気記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61234815A JP2568519B2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02 磁気記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6390044A JPS6390044A (ja) 1988-04-20
JP2568519B2 true JP2568519B2 (ja) 1997-01-08

Family

ID=16976820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61234815A Expired - Lifetime JP2568519B2 (ja) 1986-10-02 1986-10-02 磁気記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2568519B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2559795Y2 (ja) * 1991-02-14 1998-01-19 富士通テン 株式会社 カセットプレーヤ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59201250A (ja) * 1983-04-28 1984-11-14 Fujitsu Ten Ltd オートリバーステープ再生録音装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6390044A (ja) 1988-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2568519B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH052800A (ja) テープカセツトローデイング装置
US4369474A (en) Player for magnetic tape cartridge recordings
US5006941A (en) Reversible drive mechanism for a tape recording apparatus
KR100331187B1 (ko) 오토리버스형테이프플레이어및그동작절환기구
US4672485A (en) Separately pivoted hook arm arrangement for a cassette loading and unloading device
JPH0244383Y2 (ja)
JPH0325317Y2 (ja)
JPH0621063Y2 (ja) テ−プ走行装置におけるピンチロ−ラ駆動装置
US4368494A (en) Player for magnetic tape cartridge recordings
JP2938902B2 (ja) オートリバース式テーププレーヤ
JPS59148171A (ja) テ−ププレ−ヤの早送り巻戻し機構
JP2677896B2 (ja) 音響再生装置
JPH0475585B2 (ja)
JPH0325305Y2 (ja)
JP3486959B2 (ja) テーププレーヤ
JPH0621064Y2 (ja) テ−プレコ−ダのテ−プ走行方向反転装置
JPS6144268Y2 (ja)
JPH0614302Y2 (ja) オートリバース式テープレコーダの回転伝達経路切換機構
JPH0548250Y2 (ja)
JP2553993Y2 (ja) カセットローディング装置
JPH0739082Y2 (ja) カセットテーププレーヤ
JPH0127507B2 (ja)
JPH0570223B2 (ja)
JPH083934B2 (ja) カセットローディング装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term