JP2938902B2 - オートリバース式テーププレーヤ - Google Patents

オートリバース式テーププレーヤ

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JP2938902B2 JP1272630A JP27263089A JP2938902B2 JP 2938902 B2 JP2938902 B2 JP 2938902B2 JP 1272630 A JP1272630 A JP 1272630A JP 27263089 A JP27263089 A JP 27263089A JP 2938902 B2 JP2938902 B2 JP 2938902B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、エンドレスプレイ可能なオートリバース式
テーププレーヤに関するものである。
<発明の概要> 本発明はこの種テーププレーヤにおいて、プレイ釦を
エンドレスモードの設定に利用することにより、エンド
レスモード設定用の操作釦、スイッチ等を省略し、操作
部構造の簡略化と共に操作性の向上を計るものである。
<従来の技術> 従来のオートリバース式テーププレーヤにおいては、
エンドレスモード設定用のスイッチを設け、フォワード
プレイとリバースプレイとを繰り返し行いたいときに、
上記スイッチを操作してエンドレスモードを設定するよ
うにしていた。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来の構成では、操作部にエンドレスモード設定
専用のスイッチが必要となり、操作部の構造が煩雑にな
るばかりか、操作性の面からもプレイ釦を操作した後に
別のエンドレスモード設定用のスイッチを操作しなけれ
ばならず、今一つ良好なものと称し得ないものであっ
た。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記課題を解決することを目的としてなさ
れたもので、フォワードプレイ又はリバースプレイを指
示するプレイ釦と、該プレイ釦が最初に操作された後、
所定期間内に再度プレイ釦が操作されるか否かを判別す
る判別手段と、該判別手段による判別結果を記憶する記
憶手段と、上記プレイ釦の操作に基づいてフォワードプ
レイ又はリバースプレイを行う再生制御手段と、テープ
エンドを検出する検出手段とを設け、上記再生制御手段
は、上記検出手段によってテープエンドが検出されたと
き、上記記憶手段に記憶された判別結果に基づいてフォ
ワードプレイ又はリバースプレイからリバースプレイ又
はフォワードプレイに切り換える、或いはフォワードプ
レイ又はリバースプレイを停止するものである。
<作用> 上記構成により、プレイ釦の操作によって再生制御手
段がフォワードプレイ又はリバースプレイを実行した
後、判別手段によって最初の操作後の所定期間内に再度
プレイ釦が操作されたと判別されると、その判別結果が
記憶手段に記憶され、その後、検出手段によってテープ
エンドが検出されると、再生制御手段が記憶手段に記憶
された判別結果に基づいてフォワードプレイ又はリバー
スプレイをリバースプレイ又はフォワードプレイに切り
換える一方、プレイ釦の操作によって再生制御手段がフ
ォワードプレイ又はリバースプレイを実行した後、判別
手段によって最初の操作後の所定期間内に再度プレイ釦
が操作されないと判別されると、その判別結果が記憶手
段に記憶され、その後、検出手段によってテープエンド
が検出されると、再生制御手段が記憶手段に記憶された
判別結果に基づいてフォワードプレイ又はリバースプレ
イを停止することにより、プレイ釦の操作によってテー
プエンド時における再生方向の切り換え、及び再生停止
等の動作を選択することができる。
<実施例> 以下、本発明の一実施例としてヘッドホンステレオカ
セットテーププレーヤを掲げ、図面に従って詳細に説明
する。
第1図乃至第7図は本発明の実施例におけるヘッドホ
ンステレオカセットテーププレーヤのテープ走行メカニ
ズムの各モードを示す平面図、第8図乃至第11図は同上
テープ走行メカニズムの組み立て傾斜面である。
第1図乃至第11図において、メインシャーシ1はテー
プカセット搬入(表面)側において巻取りリール台及び
供給リール台を配置し、その夫々のリール軸を裏面側に
突出して各端部に巻取りギヤ2及び供給ギヤ3を有す
る。また、メインシャーシ1の表面側にはフォワード
(以下FWDと略称)側キャプスタン軸4及びリバース
(以下REVと略称)側キャプスタン軸5が突出し、この
各キャプスタン軸4,5の裏面側に突出する端部にはFWD側
フライホイル6及びREV側フライホイル7を固着する。
上記両フライホイル6,7はプーリ6a及び7aを有し、更にF
WD側フライホイル6はギヤ6bを備える。
メインシャーシ1の表面側にはFWD側ピンチローラ8
及びREV側ピンチローラ9、更に磁気ヘッド10を搭載し
たサブシャーシ11が配置される。上記両ピンチローラ8,
9はピンチレバー8a,9aの一端に回転自在に軸支され、こ
のピンチレバー8a,9aの他端は回転自在に軸8b,9bに支持
し、スプリング8c,9cによりピンチローラ8,9を夫々キャ
プスタン軸4,5より離間した位置に常時保持する。
上記サブシャーシ11は一端を軸8bに回転自在に支持
し、スプリング(図示せず)により磁気ヘッド10をテー
プ面より離間した位置に常時保持する。
上記メインシャーシ1はFWDアイドラギヤ12、REVアイ
ドラギヤ13及びREVアイドラ連結ギヤ14を回転自在に軸
支しており、FWDアイドラギヤ12は捲取りギヤ2に、REV
アイドラギヤ13は供給ギヤ3及びREVアイドラ連結ギヤ1
4に夫々噛合している。
プレイギヤレバー15はメインシャーシ1に軸1aを回転
中心として回転自在に支持され、その適宜位置に軸15a
をもってプレイギヤ16を回転自在に支持する。而して、
このプレイギヤレバー15は軸1aを中心とする回転により
プレイギヤ16をFWDアイドラギヤ12とREVアイドラ連結ギ
ヤ14に選択点に噛み合わせると共にその何れにも噛み合
わせない中立位置を有する。
早送りギヤレバー17はメインシャーシ1に軸1aを回転
中心として回転自在に支持され、その自由端には両端に
同径の早送りギヤ18a,18bを固着した軸18を回転自在に
支持しており、軸1aを中心とする回転により一方の早送
りギヤ18aをFWDアイドラギヤ12とREVアイドラギヤ13に
選択的に噛み合わせると共にその何れにも噛み合わせな
い中立位置を有する。
スリップギヤ19はメインシャーシ1に軸1aを回転中心
として回転自在に指示された二段ギヤであり、その大径
ギヤ19aを他方の早送りギヤ18bに、又小径ギヤ19bをプ
レイギヤ16に夫々に噛合する。
尚、上記REVアイドラギヤ13及びREVアイドラ連結ギヤ
14はギヤ押さえ板20を利用して支持されている。このギ
ヤ押さえ板20はメインシャーシ1に取り付けられるもの
であり、第8図第乃至第11図以外の各図においては便宜
上省略してある。
駆動伝達ギヤ21及び駆動変換ギヤ22は共にメインシャ
ーシ1に回転自在に軸支されており、駆動伝達ギヤ21は
ギヤ6bと駆動変換ギヤ22の大径ギヤ22aに噛合する。駆
動変換ギヤ22は二段ギヤであり、一方の小径ギヤ22bは
スリップギヤ19の大径ギヤ19aに噛合している。又、カ
ム駆動ギヤ23はメインシャーシ1に回転自在に支持され
た二段ギヤであり、その大径ギヤ23aをスリップギヤ19
の大径ギヤ19aに噛合し、小径ギヤ23bを後述するPADカ
ムのギヤに噛合するものである。
PADカム24はメインシャーシ1に軸1bを回転中心とし
て回転自在に支持され、その外周にギヤ24aを有し、一
方の面にはカム部24bとロック片24c,24dを、他方の面に
は溝状のカム部24eを夫々形成する。このPADカム24のギ
ヤ24aには適宜位置において欠歯部24f,24gを有する。
モータ25はブラシレス及びコアレスで、正逆回転可能
なモータであり、メインシャーシ1に取着され、そのモ
ータプーリ25aと中間プーリ26及びフライホイル6,7のプ
ーリ6a,7aとの間にベルト27を掛けている。
サブ動作レバー28はギヤ押さえ板20及びメインシャー
シ1上に植設した軸1c,1dに長孔28a,28bを嵌挿して該長
孔28a,28bの範囲内で矢印A,B方向に移動自在に設けら
れ、スプリング29により常時矢印B方向に付勢されてい
る。又、このサブ動作レバー28は適宜位置にピン28cを
立設し、このピン28cをPADカム24のカム部24eに係接す
ることにより、PADカム24の回転時カム部24eの作用によ
って矢印A,B方向に移動されるものである。さらに、サ
ブ動作レバー28は一部に押圧片28fを起立形成し、この
押圧片28fをサブシャーシ11の当り片11aに当接させてお
り、サブ動作レバー28の矢印A方向の移動に伴ってサブ
シャーシ11をスプリングに抗し前進させ、磁気ヘッド10
をテープ面に当接させることになる。
尚、サブ動作レバー28はスイッチ操作片28hを有し、
矢印A方向に移動したときにそのスイッチ操作片28hに
よりプレイモード検出スイッチ(図示せず)をONする構
成となっている。
ピンチローラ動作レバー30は折曲片30a,30bをサブ動
作レバー28の切り欠き28d,28eに挿入することにより、
該サブ動作レバー28に対して矢印A,B方向には一体的な
動きをなし、矢印C,D方向には切り欠き28d,28eの範囲内
で移動可能となっている。又、このピンチローラ動作レ
バー30はピンチローラ操作片30c,30dを形成し、矢印C
方向に移動した時ピンチローラ操作片30cをFWD側ピンチ
ローラ8の操作用スプリング8dに、矢印D方向に移動し
た時ピンチローラ操作片30dをREV側ピンチローラ9の操
作用スプリング9dに対向する。而して、このピンチロー
ラ動作レバー30は矢印A方向に移動した時にピンチロー
ラ操作片30c(30d)により操作用スプリング8d(9d)を
操作して、ピンチローラ8(9)をキャプスタン軸4
(5)に圧接すべく作用する。
ここで、プレイギヤレバー15及び早送りギヤレバー18
とサブ動作レバー28及びピンチローラ動作レバー30との
関係を説明する。上記プレイギヤレバー15は左右に当接
片15b,15cを突設すると共に一部に略五角形状の孔15d及
び該孔15dに連続するスリット15eを形成する。一方、ピ
ンチローラ動作レバー30には該レバー30が矢印C方向に
移動したときに当接片15bに対向する折曲片30fと、矢印
D方向に移動したときに当接片15cに対向する折曲片30g
とを形成する。而して、ピンチローラ動作レバー30は矢
印A方向に移動したときに、折曲片30f(30g)により当
接片15b(15c)を押してプレイギアレバー15を時計(反
時計)方向に回転すべく作用する。又、サブ動作レバー
28は折曲片28gを形成して該折曲片28gをプレイギヤレバ
ー15の孔15dに遊嵌し、この折曲片28gはサブ動作レバー
28が矢印B方向に移動したとき上記スリット15eに入り
込むことにより、プレイギヤレバー15を中立位置に復帰
回転させ該中立位置に保持する。尚、プレイギアレバー
15はスイッチ操作片15f,15gを有する突片15hを形成し、
時計方向に回転したときにスイッチ操作片15fにより、
反時計方向に回転したときにスイッチ操作片15gによりF
WD・REV検出スイッチ(図示せず)を操作する。
又、上記早送りギヤレバー18にはサブ動作レバー30の
折曲片30fに対向するように当接片18cを突出して設け、
上記サブ動作レバー30が矢印A方向に移動した位置にあ
るとき折曲片30fと当接片18cとの当接により早送りギヤ
レバー18が中立位置から反時計方向に回転して早送りギ
ヤ18aをFWDアイドラギヤ12に噛合することを阻止する。
ソレノイドレバー31は軸1cに回転自在に支持され、四
方に延びる腕部31a〜31dを形成する。ソレノイドレバー
31は腕部31a〜31cを有する部分と腕部31dを有する部分
とを軸方向にずらせて位置すべくコ字状に折り曲げて形
成され、腕部15aとメインシャーシ1との間にスプリン
グ32を張設することにより常時軸1cを中心として時計方
向に付勢されている。
腕部31bはメインシャーシ1上に取着したソレノイド3
3の鉄心33aに連結する。ソレノイド33は自己保持型で、
非通電時内蔵の永久磁石により上記スプリング32の付勢
力に打ち勝って鉄心33aを吸着保持する。そして、この
ソレノイド33は通電時永久磁石の吸着方向と反対方向の
磁力を生じ、この磁力とスプリング32の付勢力との合力
が永久磁石の吸着力に打ち勝ってソレノイドレバー31が
時計方向に回転し、鉄心33aが永久磁石により離れ突出
する。尚、永久磁石は鉄心33aが所定距離離れると、ソ
レノイド33への通電を断っても鉄心33aを吸着すること
はない。
次に、腕部31cは早送り係止レバー34と連係する。早
送り係止レバー34はメインシャーシ1上に植設した軸1e
に回転自在に支持され、一端に係止片34aを、他端に折
曲片34bを夫々形成する。而して、この早送り係止レバ
ー34はトーションスプリング35を支持し、このトーショ
ンスプリング35の両端間に折曲片34b及びソレノイドレ
バー31の腕部31c先端の起立片31eを位置させ、該トーシ
ョンスプリング35を介してソレノイドレバー31に連動回
転する。上記係止片34aは早送り係止レバー34の回転に
より早送りギヤレバー17先端のT字型の左側片17aに係
脱するものである。尚、T字型の右側片17bは早送り係
止レバー34の係止片34aが早送りギヤレバー17の右側
(図面上)に入り込むことを防止する。
ソレノイドレバー31の腕部31dにはピン31fを立設し、
このピン31fをPADカム24のカム部24b及びロック片24c,2
4dに関係させている。
セレクトレバー36は上記ソレノイドレバー31と同様
に、軸1cに回転自在に支持されており、スプリング係止
片36aとソレノイドレバー31の腕部31aとの間に張設した
スプリング37により常時軸1cを中心に反時計方向に付勢
されている。又、セレクトレバー36は適宜位置にピン36
bを立設して該ピン36bをソレノイドレバー31に形成した
略平行四辺形の孔31gに遊嵌すると共に該孔31gの左側縁
にピン36bをスプリング37の付勢力により圧接した状態
にある。従って、ソレノイドレバー31とセレクトレバー
36はスプリング37によって軸1c中心に一体的に回転でき
る関係にある。
更に、セレクトレバー36は上記ピン36bとは反対側の
面において今一つのピン36cを立設しており、このピン3
6cはピンチローラ動作レバー30に形成したガイド孔30e
に遊嵌して、セレクトレバー36の回転によりピンチロー
ラ動作レバー30を矢印C,D方向に移動させるべく作用す
る。
尚、第12図乃至第16図はPADカムの動きを中心に各部
の動作状態を示す動作説明図である。
第17図はプリント基板、モータ及びPADカム等の配置
関係を示す概略平面図、第18図は第17図のA−A′断面
図である。この第17図及び第18図において、38はメイン
シャーシ1、キャビネット40等とともにプレーヤ本体の
外郭を構成する本体枠、39は制御回路基板部39aと駆動
基板部39bとを幅狭の連結部39cを介して1枚の基板によ
り一体に形成したプリント基板であり、上記制御回路基
板部39aは表裏両面に必要な電気部品39dを装着する。こ
のプリント基板39は第18図から明らかなように、制御回
路基板部39aと駆動基板部39bとを連結部39cのたわみに
より互いに高さを異ならせて取り付けている。これは、
制御回路基板部39aに装着する電気部品39dの最大高さ
と、駆動基板部39bに装着するモータ25及びソレノイド3
3の高さとが異なり、両基板部39a,39bを同じ高さに取り
付けた場合にはプレーヤ本体の厚みが大きくなるためで
あり、その高さを異ならせることによって、プレーヤ本
体の薄型化を計っている。
このような状況において、本実施例ではPADカム24を
モータ25及びソレノイド33の近傍に配置することによ
り、プレーヤ本体の外郭を更に小さく抑えている。以
下、その理由を説明する。
PADカムは従来、符号24´で示す位置に配置していた
為、該カムの配置スペースの関係からプリント基板39の
二点鎖線で囲まれる部位39eを削除する必要が生じる。
その結果、不足する電気部品39dのスペースを制御回路
基板部30aの外側(テープ走行メカニズムとは反対側)
に求めることになり、これに伴い本体枠39が大きくな
り、延いてはプレーヤ本体の大型化を招いていた。然る
に、本実施例ではPADカムをモータ25及びソレノイド33
の近傍に配置することにより、上記問題点を解決し、プ
レーヤ本体小型化を計っている。
尚、第18図中、2aは巻取りリール台、2bは供給リール
台を示す。
次に、第19図は同テーププレーヤの制御系を示すブロ
ック図である。第19図において、41は主にマイクロコン
ピュータにより構成する制御回路部、42はプレイスイッ
チ、43は早送り(以下FFと略称)スイッチ、44は巻戻し
(以下REWと略称)、45はストップスイッチであり、各
スイッチ41〜45はプレイ釦、FF釦、REW釦及びストップ
釦により操作される。46はテープカセットを取り出すた
めのイジェクト釦を操作した時、ヘッドホンあるいはイ
ヤホンのジャックをプレーヤ本体より抜いた時及び電池
電源部をプレーヤ本体より外した時にONされるイニシャ
ルスイッチ、47はサブ動作レバー28の動きによりプレイ
モードを検出するプレイモード検出スイッチ、48はプレ
イギヤレバー15の動きによりFWD・REVを検出するFWD・R
EV検出スイッチ、49はモータ25に供給される電圧を検出
するモータ電圧検出部、50はFWDアイドラギヤ12の回転
を検出する回転検出器であり、この回転検出器50は例え
ばフォトカプラにより構成する。一方、FWDアイドラギ
ヤ12の表面には従来周知の如く白色と黒色の縞模様を施
しており、該アイドラギヤ12の回転時に回転検出器50よ
り周期的にパルスを発生する。51はソレノイド駆動回
路、52はモータ駆動回路を示す。
上記制御回路部41による各部の制御、信号処理等につ
いては動作の説明時に、第20図乃至第25図に示すフロー
チャートを参照しながら説明する。
以下、本実施例のヘッドホンステレオカセットテープ
プレーヤの動作を説明する。
ストップモードには、プレイモードから移行した第1
ストップモード(第3図示)、FFモードから移行した第
2ストップモード(第1図示)、更にREWモードから移
行した第3ストップモード(第2図示)の三つのモード
がある。尚、第12図は早送りギヤレバー17及び早送り係
止レバーを省略している為、各ストップモードに共通し
たものとなっている。
第1ストップモード このモードにおいては、第3図及び第12図に示すよう
に、サブシャーシ11及びサブ動作レバー28が矢印B方向
に、ピンチローラ動作レバー30が矢印D方向に夫々移動
した状態にあり、又プレイギヤレバー15はプレイギヤ16
を中立位置に保持すると共に、早送りギヤレバー18は左
側片18aに早送り係止レバ34の係止片34aが係合して早送
りギヤ18aを中立位置に保持している。更に、PADカム24
は欠歯部24fをカム駆動ギヤ23の小径ギヤ23bに対向し、
かつロック片24cにソレノイドレバー31のピン31fが掛合
した状態にある。勿論、FWD及びREV側ピンチローラ8,9
は何れもキャプスタン軸4,5より離間している。
第1ストップモードFWDプレイモード 今、プレイ釦を押してプレイスイッチ42をONすると、
制御回路部41はプレイスイッチ42のONを確認してプレイ
モードが設定されたことをメモリに記憶する一方、メモ
リよりプレイモードの制御プログラムを読み出して下記
のように制御する。
制御回路部41は第20図に示すフローチャートのステッ
プS1において、プレイスイッチ42のONを確認すると、ス
テップS2において、モータ駆動回路52に信号を与えてモ
ータ25を反時計方向に駆動すると共に、時間T1のカウン
トを開始する。
モータ25の反時計方向に回転すると、その回転力はベ
ルト27、ギヤ6b、駆動伝達ギヤ21、駆動変換ギヤ22を介
してスリップギヤ19に伝達され、該スリップギヤ19は時
計方向に回転する。すると、大径ギヤ19aと噛合状態に
ある早送りギヤ18bを備えた早送りギヤレバー17は軸15a
を回転中心として時計方向に回転し、この回転に伴って
左側片17aと早送り係止レバー34の係止片34aとの係合を
解除し、早送り係止レバー34をトーションスプリング35
の弾性力により軸1cを回転中心として時計方向に回転さ
せ、係止片34aを左側片17aとの係合を回避する位置に退
避させる。
上記時間T1は、モータ25の駆動開始から少なくとも係
止片34aが左側片17aとの係合を解除するまでに要する時
間を基にあらかじめ決められており、極短い時間であ
る。
ステップS3において、時間T1が経過したことを判定す
ると、ステップS4において、モータ駆動回路52に信号を
与え、モータ25を逆転して時計方向に回転させると共
に、ソレノイド駆動回路51に信号を与え、ソレノイド33
に単パルスの通電を行いこれを起動し、更に時間T2のカ
ウントを開始する。
ソレノイド33は単パルスの通電により瞬間的に磁力を
発生する。すると、この磁力とスプリング32の付勢力と
の合力がソレノイド33内蔵の永久磁石の吸着力に打ち勝
って、ソレノイドレバー31が軸1cを回転中心として時計
方向に回転すると共に、鉄心33aが突出状態になる。
尚、ソレノイド33への通電は瞬間的なものであるが、ソ
レノイドレバー31はスプリング32の付勢力により時計方
向に回転した状態を維持する。
このソレノイド33の起動直後の状態を第4図と第13図
に示しており、上記ソレノイドレバー31は時計方向の回
転によってピン31fをPADカム24のロック片24cより脱出
させると共に、トーションスプリング35を介して早送り
係止レバー34を軸1eを中心として反時計方向に回転させ
元の位置に復帰させる。
上記ロック片24cより脱出したピン31fはカム部24bの
カム面24b1に作用してPADカム24に反時計方向の回転力
を与える。その結果、PADカム24はギヤ24aをカム駆動ギ
ヤ23の小径ギヤ23bに噛合する。
又、セレクトレバー36はスプリング37によりソレノイ
ドレバー31と共に軸1cを中心に時計方向に回転すること
により、ピン36cを介してピンチローラ動作レバー30の
ガイド孔30eに作用し、該ピンチローラ動作レバー30を
矢印C方向に移動させる。
一方、モータ25の時計方向の回転力はベルト27、FWD
側フライホイル6のギヤ6b、駆動伝達ギヤ21、駆動変換
ギヤ22、スリップギヤ19を介してカム駆動ギヤ23に伝達
し、該カム駆動ギヤ23の時計方向の回転によりこの小径
ギヤ23bと噛合するPADカム24を反時計方向に回転する。
このPADカム24は反時計方向の回転によりカム部24bの
カム面24b2をピン31fに作用させてソレノイドレバー31
を軸1cを中心に反時計方向に回転させ、該回転を鉄心33
aがソレノイド33内蔵の永久磁石に吸着されるまで継続
する。そして、このソレノイドレバー31の反時計方向の
回転に伴い、セレクトレバー36も軸1cを中心に周方向に
回転し、ピン36cによりピンチローラ動作レバー30を矢
印D方向に移動する。その状態を第5図及び第14図に示
す。
この第5図及び第14図に示す状態で、ソレノイド33に
単パルスの通電を行うか否かによりFWDプレイになるかR
EVプレイになるか決定するものであり、このタイミング
をステップS3において、ソレノイド33に通電した後の経
過時間即ち、上記時間T2により取るようになっている。
ただし、PADカム24が第13図(及び第4図)の位置から
第5図(及び第14図)の位置に達するまでの時間はモー
タ25の回転速度に左右され、又該モータ25の回転速度は
モータ25に供給される電圧に左右される為、ステップS5
において時間T2を補正している。特に、電池を電源とし
て用いるテーププレーヤでは、電圧が使用に伴い低下す
るため、この補正が必要となる。そこで、ステップS5に
おける時間T2の補正は、第23図に示すフローに従って行
う。
制御回路部41は、ステップS4でソレノイド33に単パル
スの通電後、直ちにモータ電圧検出部49によりモータ25
に供給されている。電圧V1を検出し、メモリに記憶して
ある基準電圧v2を読み出し、該基準電圧v2から供給電圧
v1を減算してその値Δvを求める。次に、この値Δvに
より定数hを掛けて不足時間t1を求め、この不足時間t1
を基準時間t1に加算してその値を上記時間T2とする。
尚、基準電圧v2は、予めモータ25に供給される電圧よ
り高い電圧に設定し、基準時間tは上記基準電圧t2をモ
ータ25に供給したときに、PADカム24が第13図の位置か
ら第14図の位置に達するまでの所要時間に設定する。
又、モータ25の回転速度と供給電圧とが比例関係にあ
り、基準電圧v2より供給電圧v1が低い場合、上記基準時
間tではPADカム24を第4図及び第13図の位置から第5
図及び第14図の位置まで達することができないことか
ら、上記電圧差Δvに基づいて不足時間t1を求めるため
に必要な値を予め算出して定数hを決めてある。
このようにして、制御回路部41はステップS5において
時間T2を補正し、ステップS6においてその時間T2が経過
したことを判定すると、ステップS7においてメモリに記
憶されている前回のプレイモードがFWDプレイかREVプレ
イかを読み出す。
今、前回のプレイモードがFWDプレイであったとする
と、ステップS8においてソレノイド駆動回路51に信号を
与え、ソレノイド33に単パルス雨の通電を行う。
第14図において、ソレノイド33に単パルスの通電を行
うと、ソレノイドレバー31は上述と同様に、時計方向に
回転してそのピン31fをカム部24bのカム面24b3に当接
し、反時計方向に回転を続けているPADカム24のカム面2
4b3上を摺接する。このソレノイドレバー31の回転に伴
いセレクトバー36も時計方向に回転して、そのピン36c
を介してピンチローラ動作レバー30のガイド孔36eに作
用し、該動作レバー30を矢印C方向に移動させる。又、
早送りレバー34も軸1eを中心に反時計方向に回転する。
一方、PADカム24のカム部24eは該カム24の反時計方向
の回転に伴いサブ動作レバー28のピン28cに作用して該
動作レバー28をスプリング29に抗して矢印A方向に移動
させ、折曲片28gをプレイギヤレバー15のスリット15eよ
り脱出させることになり、又この移動に伴ってピンチロ
ーラ動作レバー30も同方向に移動してそのガイド孔30e
よりセレクトレバー36のピン36cが脱出する。
ピン36cがガイド孔30eより脱出後、PADカム24はカム
部24bのカム面24b4によりピン31fを介してソレノイドレ
バー31を反時計方向に回転し始める。この時、ピン36c
がガイド孔36cより脱出しているため、セレクトレバー3
6はピンチローラ動作レバー30を矢印D方向に移動させ
ることなく、ソレノイドレバー31に伴って反時計方向に
回転する。従って、ピンチローラ動作レバー30は矢印C
方向に移動したままの状態にある。やがて、ソレノイド
レバー31の反時計方向の回転によりソレノイド33内の内
蔵の永久磁石が鉄心33aを吸着する。尚、早送りレバー3
4も時計方向に回転する。
この間、サブ動作レバー28及びピンチローラ動作レバ
ー30は矢印A方向への移動を続けており、サブ動作レバ
ー28はその押圧片28fにより当たり辺11aを押圧してサブ
シャーシ11を軸8bを中心に反時計方向に回転させ、磁気
ヘッド10を矢印A方向に前進させ図示しないテープ面に
当接する一方、ピンチローラ動作レバー30は折曲片30g
により当接片15cを押圧してプレイギヤレバー15を軸1a
を中心に反時計方向に回転させ、プレイギヤ16をFWDア
イドラギヤ12に噛合させると共に、ピンチローラ捜査片
15fにより操作用スプリング8dを押してピンチレバー8a
を磁気8bを中心に反時計方向に回転させ、FWD側ピンチ
ローラ8を磁気テープを介してFWD側キャプスタン軸4
に圧接する。
尚、この時点で、プレイモード検出スイッチ47はONさ
れ、又FWD・REV検出スイッチ48はプレイギヤレバー15の
スイッチ操作片15fによりFWD側に切り換えられ、制御回
路部41はFWDプレイを記憶する。
このような動作により、テープ走行メカニズムはFWD
プレイモードに切り換わり、第6図及び第16図に示す状
態となる。そして、PADカム24は、プレイギヤ16がFWDア
イドラギヤ12に噛合したときには、既にロック片24dに
ソレノイドレバー31のピン31fが係合して反時計方向の
回転を阻止されて停止し、欠歯部24gをカム駆動ギヤ23
の小径ギヤ23bに対向する。
而して、この状態では、モータ25の時計方向の回転が
ベルト27、ギヤ6b、駆動伝達ギヤ21、駆動交換ギヤ22、
スリップギヤ19、プレイギヤ16及びFWDアイドラギヤ12
を介して巻取りギヤ2に伝達される上に、FWD側ピンチ
ローラ8が圧接するFWD側キャプスタン4の回転により
テープカセットの磁気テープをFWD方向に走行する。
尚、早送りギヤレバー17はスリップギヤ19が反時計方向
に回転することに伴い軸1aを中心に反時計方向に回転し
ようとするが、当接片17cがピンチローラ動作レバー30
の折曲片30fに当たってその回転を阻止され、早送りギ
ヤ18aはFWDアイドラギヤ12に噛み合うことはなく、その
位置で軸18を中心に回転する。
制御回路部41はステップ9において再生回路を動作さ
せて、磁気テープに記録されている音楽情報を磁気ヘッ
ド10により読み出し再生することになり、使用者はその
再生音をイヤホンあるいはヘッドホンにより聴取するこ
とができる。
以上の動作により、FWDプレイ即ちFWD再生は実行され
る。
第1ストップモードREVプレイモード 制御回路41は上述のステップS1〜S7と同様に制御する
と共に、この間におけるテープ走行メカニズムも上述と
同様に動作する。
ステップS7において、前回のプレイモードがREVモー
ドであると判定した時に、REVモードに移行する。REVモ
ードへの移行は、第5図及び第14図に示す位置におい
て、FWDモード時のように、ソレノイド33に通電せずにP
ADカム24が反時計方向への回転をそのまま継続すること
により行われる。
第5図及び第14図の位置からPADカム24が反時計方向
に回転すると、カム部24bはピン31fに何等作用せず、ソ
レノイドレバー31、セレクトレバー36及び早送り係止レ
バー34は動作することはない。従って、ピンチローラ動
作レバー30は矢印D方向に移動した状態を維持する。
一方、PADカム24のカム部24eはサブ動作レバー28のピ
ン28cに作用して、該サブ動作レバー28をピンチローラ
動作レバー30と共に矢印A方向に起動させ、折曲片28g
をスリット15eより、セレクトレバー36のピン36dをガイ
ド孔30eより夫々脱出させる。更に、矢印A方向に移動
すると、押圧片28fは当たり片11aを介してサブシャーシ
11を軸8bを中心に反時計方向に回転させ、磁気ヘッド10
をテープ面に当接する。又、ピンチローラ操作片30dは
操作用スプリング9dを介してピンチレバー9aを軸9bに中
心に回転させ、REV側ピンチレバー9をREV側キャプスタ
ン軸5にテープを介して圧接する。更に、折曲片30fは
プレイギヤレバー15の当接片15bに当たって該プレイギ
ヤレバー15を軸1aを中心に時計方向に回転させ、プレイ
ギヤ16をREVアイドラ連結ギヤ14に噛合する。
やがて、PADカム24はロック片24dにピン31fが係合し
て停止し、欠歯部24gをカム駆動ギヤ23の小径ギヤ23bに
対向し、第7図及び第15図に示すREVプレイモードとな
る。尚、この時、プレイモード検出スイッチ47はFWDと
同様にON状態にあり、FWD・REV検出スイッチ48はプレイ
ギヤレバー15のスイッチ操作片15fによりREVプレイ側に
切り換えられ、制御回路41はメモリにREVプレイを記憶
する。
このような動作により、テープ走行メカニズムはREV
プレイモードに切り換わり、第7図及び第15図に示す状
態となる。そして、PADカム24は、プレイギヤ16がREVア
イドラ連結ギヤ14に噛合したときには、既にロック片24
dにソレノイドレバー31のピン31fが係合して反時計方向
の回転を阻止されて停止し、欠歯部24gをカム駆動ギヤ2
3の小径ギヤ23dに対向する。
而して、この状態では、モータ25の時計方向の回転が
ベルト27、ギヤ6b、駆動伝達ギヤ21、駆動変換ギヤ22、
スリップギヤ19、プレイギヤ16、REVアイドラ連結ギヤ1
4及びアイドラギヤ13を介して供給ギヤ3に伝達される
上に、REV側ピンチローラ9が圧接するREV側キャプスタ
ン軸5の回転によりテープカセットの磁気テープをREV
方向に走行する。尚、早送りギヤレバー17はプレイモー
ド時と同様の理由により、反時計方向への回転を阻止さ
れ、早送りギヤ18aはFWDアイドラギヤ12に噛み合うこと
なく、その位置で軸18を中心に回転する。
制御回路部41はステップS9において再生回路を動作さ
せて、磁気テープに記録されている音楽情報を磁気ヘッ
ド10により読み出し再生することになり、使用者はその
再生音をイヤホンあるいはヘッドホンにより聴取するこ
とができる。
以上の動作により、REVプレイ即ちREV再生は実行され
る。
FWDプレイモード第1ストップモード FWDプレイモードにおいて、ストップ釦が操作されて
ストップスイッチ45がONすると、制御回路部41は該スト
ップスイッチ45のONを確認してメモリからそれに対応す
る制御プログラムを読み出し、第22図に示すフローチャ
ートのように制御する。
制御回路部41は第21図のステップ10においてストップ
スイッチ45のONを判定すると、第22図のステップ11にお
いて、プレイモード検出スイッチ47により現在実行中の
モードがプレイモードが否かを判定する。
今、プレイモード検出スイッチ47がONであり、プレイ
モードであることを判定すると、ステップ12において、
ソレノイド33に単パルスの通電を行うと共に時間T3のカ
ウントを開始する。
ソレノイド33は単パルスの通電により瞬間的に磁力を
発生し、これに伴ってソレノイドレバー31が前段で説明
したように、軸1cを中心に時計方向に回転して、ピン31
fをPADカム24のロック片24dより脱出させると共に、ト
ーションスプリング35を介して早送り係止レバー34を軸
1eを中心に反時計方向に回転させる。更に、セレクトレ
バー36もソレノイドレバー31と一体的に時計方向に回転
して、ピン36cをピンチローラ動作レバー30のガイド孔3
0eに対向位置させる。
上記ピン31fはロック片24dより脱出してカム部24bの
カム面24b5に作用し、PADカム24を反時計方向に回転さ
せてそのギヤ24aをカム駆動ギヤ23の小径ギヤ23bに噛合
する。すると、PADカム24はカム駆動ギヤ23の時計方向
の回転力を受けて回転し、ピン31fはカム部24bのカム面
24b6上を摺接する。
一方、PADカム24の反時計方向への回転により、カム
部24eはピン28cに作用してサブ動作レバー28を矢印B方
向に移動させ、このサブ動作レバー28の移動に伴いサブ
シャーシ11は軸8bを中心に時計方向に回転して磁気ヘッ
ド10を磁気テープより離間させると共に、折曲片28gは
プレイギヤレバー15の孔15dの斜録に作用して該レバー1
5を軸1aを中心に時計方向に回転させてプレイギヤ16を
中立位置に復帰させる。尚、早送りギヤレバー17は折曲
片30fによる阻止状態が解除されることになるが、早送
り係止レバー34の係止片34aに左側片17eが係合すること
になるため、早送りギヤ8は中立位置に維持される。
又、ピンチローラ動作レバー30も矢印B方向に移動す
るため、そのピンチローラ操作片30cは操作用スプリン
グ8dより離れてFWD側ピンチローラ8がスプリング8cの
付勢力によりFWD側キャプスタン4から離間し、かつガ
イド孔30eをピン36cに対向位置させる。
PADカム24の回転が進むと、やがてピン31fはカム部24
bのカム面24b7に達し、このカム面24b7の作用を受けて
ソレノイドレバー31を反時計方向に回転させ始め、最終
的に鉄心33aがソレノイド33内蔵の永久磁石に吸着さ
れ、ピン31fはロック片24cに係合すると共に欠歯部24f
はカム駆動ギヤ23の小径ギヤ23bに対向する。従って、P
ADカム24は停止状態になる。この時、ソレノイドレバー
31に伴いセレクトレバー36も回転して、ピン36cにより
ピンチローラ動作レバー30を矢印D方向に移動させる。
この状態が、第3図及び第12図に示す第1ストップモー
ドとなる。
尚、FWD・REV検出スイッチ48は中立位置に復帰してい
るが、制御回路部41は今回のプレイモードがFWDモード
であったことを記憶している。
ここで、上記時間T3について説明する。この時間T3
ステップS12においてソレノイド33に通電した後、テー
プ走行メカニズムが第3図及び第12図に示す状態に移行
するまでの時間に基づいて設定されるもので、モータ25
をOFFするタイミングを時間制御するための値である。
従って、上記時間T3は、先に述べた時間T2と同様に、モ
ータ25に供給されている電圧を基に補正処理することに
より、第3図及び第12図に示すメカニズム状態で確実に
モータ25をOFFできるようになしており、このような補
正はステップS13において行われる。そして、制御回路
部41はステップS14において時間T3の経過を判定する
と、ステップS15においてモータ駆動回路に信号を与え
てモータ25を停止する。
以上の動作により、FWDプレイモードから第1ストッ
プモードに切り変わる。
REVプレイモード第1ストップモード REVプレイモードにおいて、ストップ釦が操作されて
ストップスイッチ45がONされると、制御回路部41は該ス
イッチ45のONを確認して、各部を所定の制御プログラム
に従って制御することになるが、その制御は前段の「FW
Dプレイモード第1ストップ」の場合と同じであるた
め、ここではその説明を省略する。
又、メカニズムの動作面からは、プレイギヤレバー15
の復帰時の回転方向、キャプスタン軸から離間するピン
チローラがREV側である。点、ピンチローラ動作レバー3
0の矢印D方向への移動がない点等で相違するだけで、
ソレノイド33、PADカム24及びソレノイドレバー31等の
動作は前段の「FWDプレイモード第1ストップ」の場
合と同様の動作を行うものであり、その説明は省略する
が、最終的には第3図及び第12図に示す状態となる。
第1ストップモードFFモード 今、FF釦を押してFFスイッチ43をONすると、制御回路
部41はFFスイッチ43のONを確認してFFモードが設定され
たことをメモリに記憶する一方、メモリよりFFモードの
制御プログラムを読み出して第20図に示すフローチャー
トのように制御する。
制御回路部41はステップS1においてFFスイッチ43のON
を確認すると、ステップS16において、モータ駆動回路5
2に信号を与えてモータ25を反時計方向に回転すると共
に、時間T1のカウントを開始する。
このステップS16における制御はステップ2における
制御と同じであり、この間のテープ走行メカニズムの動
作も同じである。
従って、ステップS17において時間T1の経過を反転し
た時には、第3図において早送りギヤレバー17が軸1aを
中心に時計方向に回転し、早送り係止レバー34が係止片
34aと左側片17aとの係合を解除してトーションスプリン
グ35により軸1eを中心に時計方向に回転した状態にあ
る。
この状態の次のステップS18で、制御回路部41はモー
タ駆動回路52に信号を与え、モータ25を逆転して時計方
向に回転する。するとモータ25の時計方向の回転力はモ
ータプーリ25a、ベルト27、プーリ6a、ギヤ6b、駆動伝
達ギヤ21及び駆動変換ギヤ22を介してスリップギヤ19に
伝達され、該スリップギヤ19の反時計方向の回転により
この大径ギヤ19aにその早送りギヤ18bを噛合する。早送
りレバー17が軸1aを中心に反時計方向に回転して、早送
りギヤ18bと同軸上にある早送りギヤ18aをFWDアイドラ
ギヤ12に噛合わせる。早送りギヤ18aは噛合後に軸18を
中心に時計方向に回転して、その回転力をFWDアイドラ
ギヤ12を介して巻取りギヤ2に伝達する。
この状態を第1図に示しており、巻取りリール台は高
速でテープ巻取り方向に回転し、テープカセットの磁気
テープをFWD方向に高速走行する。
FFモード第2ストップモード このFFモードにおいて、ストップ釦を押してストップ
スイッチ45をONすると、制御回路部41はストップスイッ
チ45のONによりストップモードが設定されたことをメモ
リに記憶する一方、メモリからそれに対応するプログラ
ムを読み出して制御する。
制御回路部41は第20図のステップS20においてストッ
プスイッチ45のONを確認した後、第22図のステップS11
において現在のモードがプレイモードか否かを判定す
る。今の場合には、サブ動作レバー28は矢印B方向に後
退したままの状態にあるため、プレイモード検出スイッ
チ47がOFFであり、プレイモードではないと判定し、直
ちにステップS15においてモータ駆動回路52に信号を与
え該モータ25を停止する。
従って、第2ストップモードはFFモードに比べてモー
タ25が停止するだけであって、テープ走行メカニズムの
各部の状態は第1図と何等変わることはない。つまり、
第1図の状態はFFモードであり、又第2ストップモード
を示している。
第1ストップモードREWモード 今、REW釦を押してREWスイッチ44をONすると、制御回
路部41はREWスイッチ44のONを確認してREWモードが設定
されたことをメモリに記憶する一方、メモリよりREWモ
ードの制御プログラムを読み出して第20図に示すフロー
チャートのように制御する。
制御回路部41はステップS1においてREWスイッチ44のO
Nを確認すると、ステップS21においてモータ駆動回路52
に信号を与えてモータ25を反時計方向に回転する。
すると、該モータ25の反時計方向の回転力はモータプ
ーリ25a、ギヤ6b、駆動伝達ギヤ21及び駆動変換ギヤ22
を介してスリップギヤ19に伝達されて該スリップギヤ19
の時計方向の回転により、早送りギヤレバー17が第3図
の状態から軸1aを中心に時計方向に回転してその早送り
ギヤ18aをREVアイドラギヤ13に噛合させる。その結果、
スリップギヤ19の回転は早送りギヤ18b,18a、REVアイド
ラギヤ13を介して供給ギヤ3に伝達される。
この状態を第2図に示しており、供給リール台は高速
で反時計方向即ちテープ巻取り方向に回転し、テープカ
セットの磁気テープをREW方向即ち巻戻し方向に高速走
行する。
REWモード第3ストップモード このREWモードにおいて、ストップ釦を押してストッ
プスイッチ45をONすると、制御回路部41はストップスイ
ッチ45のONによりストップモードが設定されたことをメ
モリに記憶する一方、メモリからそれに対応するプログ
ラムを読み出して制御する。
制御回路部41は、第20図のステップS23においてスト
ップスイッチ45のONを確認した後、第22図のステップS1
1において現在のモードがプレイモードか否かを判断す
る。今の場合には、サブ動作レバー28は矢印B方向に後
退したままの状態にあるため、プレイモード検出スイッ
チ47がOFFであり、プレイモードではないと判定し、直
ちにステップS15においてモータ駆動回路52に信号を与
え該モータ25を停止する。
従って、第3ストップモードはREWモードに比べてモ
ータ25が停止するだけであって、テープ走行メカニズム
の各部の状態は第2図と何等変わることはない。つま
り、第2図の状態はREWモードであり、又第3ストップ
モードを示している。
プレイモードFFモード FWD又はREVプレイモードにおいて、FF釦を押してFFス
イッチ43をONすると、制御回路部41はFFスイッチ43のON
によりFFモードが設定されたことをメモリに記憶する一
方、メモリからそれに対応するプログラムを読み出して
制御する。
制御回路部41はFWD又はREVプレイモード実行中のステ
ップS10においてFFスイッチ43のONを確認すると、まず
第1ストップモードに戻すべく制御する。即ち、第21図
に示すように、「FWDプレイモード第1ストップモー
ド」の項で詳細に説明した第22図中のステップS12からS
14と同様の制御を行う。勿論、この間におけるテープ走
行メカニズムの動作も同様の動作となる。
従って、制御回路部41は時間T3の経過を確認したと
き、テープ走行メカニズムの各部は第3図及び第12図に
示す状態に切り換わっている。そして、制御回路部41は
時間T3の経過を判定すると、次に「第1ストップモード
FFモード」の項で説明した第20図中のステップS16か
らS18と同様の制御を行うことになる。この制御によ
り、テープ走行メカニズムは第1図に示すFFモードに切
り換わり、テープカセットの磁気テープをFF方向即ち供
給方向に高速走行する。
以上の動作により、FWD又はREVプレイモードから、FF
モードに移行する。
プレイモードREWモード FWD又はREVプレイモードにおいて、REW釦を押してREW
スイッチ44をONすると、制御回路部41はREWスイッチ44
のONによりREWモードが設定されたことをメモリに記憶
する一方、メモリからそれに対応するプログラムを読み
出して制御する。
制御回路部41はFWD又はREVプレイモード実行中のステ
ップS10においてREWスイッチ44のONを確認すると、まず
第1ストップモードに戻すべく制御する。即ち、第21図
に示すように、「FWDプレイモード第1ストップモー
ド」の項で詳細に説明した第22図中のステップS12からS
14と同様の制御を行う。勿論、この間におけるテープ走
行メカニズムの動作も同様の動作となる。
従って、制御回路部41は時間T3の経過を確認したと
き、テープ走行メカニズムの各部は第3図及び第12図に
示す状態に切り換わっている。そして、制御回路部41は
時間T3の経過を判定すると、次に「第1ストップモード
REWモード」の項で説明した第20図中のステップS21と
同様の制御を行うことになる。この制御により、テープ
走行メカニズムは第2図に示すREWモードに切り変わ
り、テープカセットの磁気テープをREW方向即ち巻戻し
方向に高速走行する。
以上の動作により、FWD又はREVプレイモードからREW
モードに移行する。
FF又はREWモードプレイモード FF又はREWモードにおいて、プレイ釦を押してプレイ
スイッチ42をONすると、制御回路部41はプレイスイッチ
42のONによりプレイモードが設定されたことをメモリに
記憶する一方、メモリからそれに対応するプログラムを
読み出して制御する。
制御回路部41はFF又はREWモード実行中のステップS20
又はステップS23においてプレイスイッチ42のONを確認
すると、「第1ストップモードFWDプレイモード」の
項で詳細に説明した第20図中のステップS2からS9と同様
の制御を行う。この間におけるテープ走行メカニズムは
上述と同様に動作してプレイモードに移行する。唯、実
行プレイモードがFWDプレイになるか、REVプレイになる
かは制御回路部41のメモリに記憶されている前回のプレ
イモードによって決定される。
尚、ステップS2でモータ25を反時計方向に回転させた
とき、REWモードからプレイモードへの移行時では早送
りギヤ8aが第2図に示すごとくREVアイドラギヤ13に噛
合しているため、プレイモード釦の操作後も供給リール
台を巻戻し方向に回転させることになるが、モータ25の
反時計方向の回転は極短い上述時間である時間T1に限定
されているため、実使用上特に問題になることはない。
FFモードREWモード FFモードにおいて、REW釦を押してREWスイッチ44をON
すると、制御回路部41はREWスイッチ44のONによりREWモ
ードが設定されたことをメモリに記憶する一方、メモリ
からそれに対応するプログラムを読み出して制御する。
制御回路部41はFFモード実行中のステップS20におい
てREWスイッチ44のONを確認すると、ステップS21に示す
ようにモータ25の回転方向を時計方向から反時計方向に
切り換える。すると、これに伴ってスリップギヤ19の回
転方向も反時計方向から時計方向に反転し、早送りギヤ
レバー17は第1図の状態から軸1aを中心に時計方向に回
転し、今までFWDアイドラギヤ12に噛合していた早送り
ギヤ8aは該FWDアイドラギヤ12より離れ、REVアイドラギ
ヤ13に噛合することになり、第2図に示す状態となる。
その結果、スリップギヤ19の回転は早送りギヤ8b,8a、R
EWアイドラギヤ13を介して供給ギヤ3に伝達され、供給
リール台はREW方向即ち巻戻し方向に回転し、REWモード
が実行される。
REWモードFFモード REWモードにおいて、FF釦を押してFFスイッチ43をON
すると、制御回路部41はFFスイッチ43のONによりFFモー
ドが設定されたことをメモリに記憶する一方、メモリか
らそれに対応するプログラムを読み出して制御する。
制御回路部41はREWモード実行中のステップS23におい
てFFスイッチ43のONを確認すると、ステップS18に示す
ようにモータ25の回転方向を反時計方向から時計方向に
切り換える。すると、これに伴ってスリップギヤ19の回
転方向も時計方向から反時計方向に反転し、早送りギヤ
レバー17は第2図の状態から軸1aを中心に反時計方向に
回転し、今までREVアイドラギヤ13に噛合していた早送
りギヤ8aは該REVアイドラギヤ13より離れ、FWDアイドラ
ギヤ12に噛合することになり、第1図に示す状態とな
る。その結果、スリップギヤ19の回転は早送りギヤ8b,8
a、FWDアイドラギヤ12を介して巻取りギヤ2に伝達さ
れ、巻取りリール台はFWD方向即ち巻取り方向に回転
し、FFモードが実行される。
FWDプレイモードREVプレイモード プレイモード、今仮にFWDプレイモード実行中におい
て、プレイ釦を押してプレイスイッチ42をONすると、制
御回路部41はプレイスイッチ42のONによりプレイ方向切
換モードが設定されたことをメモリに記憶する一方、メ
モリからそれに対応するプログラムを読み出して制御す
る。
制御回路部41はFWDプレイモード実行中のステップS10
においてプレイスイッチ42のONを確認すると、まず第1
ストップモードに戻すべく制御する。即ち、第21図に示
すように、「FWDプレイモード第1ストップモード」
の項で詳細に説明した第22図中のステップS12からS14と
同様の制御を行う。この間におけるテープ走行メカニズ
ムの動作も同様の動作となる。
従って、制御回路部41は時間T3の経過を判定したと
き、テープ走行メカニズムの各部は第3図及び第12図に
示す状態に切り換わっている。そして、制御回路部41は
時間T3の経過を判定すると、次に「第1ストップモード
FWDプレイモード」の項で説明した第20図中のステッ
プS2からステップS6と同様の制御を行うことになる。こ
の制御により、テープ走行メカニズムは第5図及び第14
図に示すFWD・REV選択位置に切り換わる。
次に、ストップモードにおいてプレイモードを設定し
たときには、ステップS7においてメモリに記憶されてい
る前回のプレイモードを読み出して前回のプレイモード
と同じになるように制御しているが、このプレイ方向切
換えモード設定時には今回のプレイモードが前回のプレ
イモードとは逆になるように制御プログラムが組まれて
いる。
従って、制御回路部41は時間T2の経過を判定すると、
前回のプレイモード(この項ではFWDプレイモード)を
読み出して該モードを基に上述の判定を行ない、その結
果REVプレイモードを設定することになる。
これにより、テープ走行メカニズムは第5図及び第14
図に示すFWD・REV選択位置から、「第1ストップモード
REVプレイモード」の項で詳細に説明しているよう
に、第7図及び第15図に示すREVプレイモードに切換わ
るべく動作し、REVプレイを実行する。
以上の動作により、FWDプレイモードからREVプレイモ
ードに移行する。
REVプレイモードFWDプレイモード REVプレイモード実行中において、プレイ釦を押して
プレイスイッチ42をONすると、制御回路部41はプレイス
イッチ42のONによりプレイ方向切換モードが設定された
ことをメモリに記憶する一方、メモリからそれに対応す
るプログラムを読み出して制御する。
制御回路部41はREVプレイモード実行中のステップS10
においてプレイスイッチ42のONを確認すると、先の「FW
DプレイモードREVプレイモード」の項で説明した制御
と同様の制御を実行し、テープ走行メカニズムを、一旦
第3図及び第12図に示す第1ストップモードに切換えた
後、第5図及び第14図に示すFWD・REW選択位置に切換え
る。
次に、制御回路部41は時間T2の経過を判定すると、前
回のプレイモード(この項ではREVプレイモード)を読
み出して該モードを基に判定を行ない、その結果REVプ
レイモードとは逆のFWDプレイモードを設定し、第20図
のステップS8に示す制御を実行して、テープ走行メカニ
ズムは第5図及び第14図に示すFWD・REV選択位置から、
「第1ストップモードFWDプレイモード」の項で詳細
に説明しているように、第6図及び第14図に示すFWDプ
レイモードに切換わるべく動作し、FWDプレイモードに
切換わるべく動作し、FWDプレイを実行する。
以上の動作により、REVプレイモードからFWDプレイモ
ードに移行する。
テープエンド検出 後述のワンサイクルモード、エンドレスモード等で使
用するテープエンドの検出について簡単に説明する。
テープエンドの検出に用いる回転検出器50は、FWD,RE
V何れのプレイモード時にも回転するFWDアイドラギヤ12
の表面に白色と黒色の縞模様を施し、このアイドラギヤ
12の表面に光を照射する発光部と、白色部分にて反射さ
れた光をを受ける受光部を設けた従来周知のものであ
り、FWDアイドラギヤ12の回転 時白色部分による光の反射と黒色部分による光の吸収と
を繰り返し、受光部は反射された光を受ける度にパルス
を発生する。制御回路部41は受光部から周期的にパルス
が発生しなくなると、回転が停止した即ち、磁気テープ
の走行が停止しテープエンドに達したと判定する。
尚、FWDアイドラギヤ12はREVプレイモード時、モータ
25の回転力が伝達されないが、テープカセットの巻取り
リールから磁気テープが引き出されることに伴い該リー
ル及びこれに係合関係にある巻取りリール台、さらには
巻取りギヤ2が回転し、該ギヤ2と噛合関係にあるFWD
アイドラギヤ12も回転する。
勿論、このテープエンドの検出はFFモード及びREWモ
ードにおいても行われ、テープエンドの検出により夫々
第2ストップモード及び第3ストップモードに移行すべ
く制御される。
ワンサイクルモード このワンサイクルモードは、FWDプレイとREVプレイと
をストップスイッチ45がON操作されるまで何度となく繰
り返すエンドレスモードに対して、REVプレイ時のおけ
るテープエンド検出に伴いプレイモードを終了するモー
ドを言う。
このワンサイクルモードはプレイ釦を押してプレイス
イッチ42をONすることにより、自動的に設定される。即
ち、制御回路部41はプレイスイッチ42のONを確認してプ
レイモードが設定されたことをメモリに記憶すると同時
に、第24図に示すごとくワンサイクルモードを設定し、
上記プレイスイッチ42のON後所定期間内に再度プレイス
イッチ42がONされないときには、ワンサイクルモードの
プレイを実行すべく制御する。尚、所定期間内にプレイ
スイッチ42が再度ONされたときには後段で説明するエン
ドレスモードのプレイが実行される。
上記所定期間は、最初にプレイスイッチ42をONしてか
らプレイモード検出スイッチ47がONするまでに要する時
間内で予め適当な時間に設定するものである。これは、
テープ走行メカニズムがプレイモード検出スイッチ47が
ONした後に、プレイスイッチ42をONしたときにはFWD・R
EV切換え信号として処理することによる。
このようにして、ワンサイクルモードのプレイが設定
されると、第24図に示すように、FWDプレイかREVプレイ
の何れかのプレイモードが実行されることになり、この
プレイモード実行中、制御回路部41は回転検出器50から
の信号によりテープエンドに達したか否かの判定を繰り
返し行っており、テープエンドに達したと判定すると、
次に現在モードがワンサイクルモードか否かの判定を行
う。今の場合には、ワンサイクルモードであるため、次
に現在のプレイモードがREVプレイモードが否かの判定
を行い、REVプレイモードと判定した場合にはストップ
モードに戻すべく制御し、REVプレイモードではない場
合にはテープ走行メカニズムの各部をFWDプレイモード
に移行すべく制御する。要するに、ワンサイクルモード
のプレイの場合にはREVプレイのテープエンドを検出す
ることによって停止する。
REVプレイのテープエンド検出に伴うストップ制御は
下記のように行われる。
まず、テープエンドを検出すると、次に第22図に示す
ステップS11からステップS14までの制御と同じ制御を行
ってテープ走行メカニズムを第7図及び第15図に示すRE
Vプレイモードの状態から第3図及び第12図に示す第1
ストップモードの状態に移行させ、更に第20図に示すス
テップS2からステップS9までの制御と同じ制御を行うこ
とにより、テープ走行メカニズムを一旦第6図及び第16
図に示すFWDプレイモードに移行させる。然る後、第22
図に示すステップS11からステップS15までの制御と同じ
制御を行うことにより、テープ走行メカニズムを第3図
及び第12図に示す第1ストップモードに移行させて終了
する。
ここで、テープ走行メカニズムを一旦FWDプレイモー
ドに移行させた後、ストップモードに移行させる理由
は、次回の使用時に常にFWDプレイモードにより始まる
ようにすることにより、使い勝手をよくするためであ
る。つまり、REVプレイモードから直接ストップモード
に移行させた場合、制御回路部41のメモリに前回REVプ
レイモードであることが記憶されており、次にプレイ釦
を押してプレイを行った場合に、REVプレイから始ま
り、直ちに或は短時間でテープエンドを検出してストッ
プモードになってしまう不都合がある。その為、一旦FW
Dプレイモードに移行させてFWD・REV検出スイッチ48を
操作し、制御回路部41のメモリに前回FWDプレイモード
であったことを記憶させた後、ストップモードに戻すも
のである。
エンドレスモード プレイ釦を押してプレイスイッチ42をONした後、所定
期間内に再度プレイ釦を押しプレイスイッチ42をONする
と、エンドレスモードのプレイが設定される。
制御回路部41は第24図に示すように、回転検出器50か
らの信号によりテープエンドを検出する度に、FWDプレ
イモードからREVプレイモードに、或はREVプレイモード
からFWDプレイモードに移行すべく制御し、FWDプレイと
REVプレイとを繰り返し実行する。そして、上記プレイ
はストップ釦を押してストップスイッチ45をONするまで
継続され、ストップスイッチ45のONに伴い第22図に示す
ステップS11からステップS15の制御し、第1ストップモ
ードで停止する。
尚、プレイスイッチ42の最初のON後所定期間内に、2
度以上プレイスイッチ42がONされた場合には2度目以降
のONを無効としてもよく、またONの度にワンサイクルモ
ードとエンドレスモードが交互に設定されるようにして
もよい。
イニシャルスイッチによる動作 FWDプレイ、REVプレイ、FF、REW等の各動作モード実
行中において、テープカセットを取り出すためにイジェ
クト釦が操作されたり、ヘッドホン或はイヤホンのジャ
ックが抜かれたり、又電池電源部が外されたりしたとき
にはイニシャルスイッチ46がONする。すると、制御回路
部41は該イニシャルスイッチ46のONをメモリに記憶する
と同時に、メモリから対応の制御プログラムを読み出し
実行する。
尚、電池電源部を外したときには電源が断たれるた
め、直ちに上記制御プログラムを実行することはできな
いが、次に電池電源部を装着したときに上記制御プログ
ラムを実行する。
制御回路部41はイニシャルスイッチ46のONを確認する
と、第25図に示すように、時間T4のカウントを開始する
と共にモータ25を時計方向に回転し、時間T4の経過後第
22図に示すフローチャートに従って制御することにな
る。
上記時間T4は、時間的に最も長くなるモード切換えの
時間よりも長く設定することにより、何れのタイミング
でイニシャルスイッチ42がONしても対応できるように設
定してある。
例えばプレイスイッチ42のON後、第5図及び第14図に
示すFWD・REV選択位置に達するまでの間で、イニシャル
スイッチ46がONされた場合には、その後、モータ25は時
計方向に時間T4が経過するまで回転することになるが、
時間T4の経過によりREVプレイモードに移行しており、
従って第22図に示すステップS11からステップS15までの
制御を行うことにより、テープ走行メカニズムは第1ス
トップモードに移行して停止する。
又、テープ走行メカニズムがFWD・REV選択位置に達し
た後、プレイモード検出スイッチ47がONするまでの間に
イニシャルスイッチ46がONされた場合には、既にFWDプ
レイかREVプレイか決定されており、時間T4の経過によ
り決定されたプレイモード状態にあり、その後先の場合
と同様に第1ストップモードに移行する。
更に、FWD或はREVプレイモード、又はFFモード実行中
において、イニシャルスイッチ46がONされた場合でも、
該イニシャルスイッチ46のONから現在モードを時間T4
続した後、第1ストップモード又は第2ストップモード
に移行して停止する。
その他、何れのタイミングでイニシャルスイッチ46が
ONしたところで、常にストップモードに移行して停止す
る。
唯、REWモード実行中において、イニシャルスイッチ4
6がONされた場合には、本来の第3ストップモードに移
行せず、第2ストップモードに移行する、第2図に示す
REWモードでイニシャルスイッチ46がONすると、モータ2
5が逆転されて時計方向に回転するため、スリップギヤ1
9は反時計方向に回転を始め、それに伴って早送りギヤ
レバー17が軸1aを中心に反時計方向に回転することによ
り早送りギヤ8aはREVアイドラギヤ13から離間してFWDア
イドラギヤ12に噛合する。即ち、時間T4の経過によりFF
モードに移行し、このFFモードからストップモードに移
行するため、そのモードは第2ストップモードとなる。
本実施例のオートリバース式テーププレーヤの主な動
作を説明したが、このテーププレーヤでは特に、プレイ
ギヤ16とFWDアイドラギヤ12或はREVアイドラ連結ギヤ14
との噛合、及び早送りギヤ18aとFWDアイドラギヤ12或は
REVアイドラギヤ13との噛合はPADカム24の駆動時には行
われず、PADカム24が停止したタイミングで行われて回
転力の伝達を行うように構成することにより、モータに
掛かる負荷を軽減している。
上述の実施例において、各スイッチがONされる度に、
操作確認音を発する手段を設ければ、操作に確実性を高
めることができ、操作性の向上につながる。
又、プレイスイッチの最初のONでワンサイクルモード
が設定され、次のプレイスイッチのONによりエンドレス
モードが設定されるようにしているが、最初にエンドレ
スモードが、次にワンサイクルモードが設定されるよう
にしてもよい。更に、ワンサイクルモード、エンドレス
モードに加えて、磁気テープの片面のみを実行するモー
ドを設け、これらをプレイスイッチのON操作回数により
選択できるようにすることも可能である。
又更に、上記時間T1を若干長く設定して、第1図に示
す第2ストップモードから早送りギヤレバー17が軸1aを
中心に時計方向に回転して早送りギヤ18aがREVアイドラ
ギヤ13に噛合し、供給ギヤ3をREW方向即ち、巻戻し方
向に僅かに回転できるようにすれば,第3ストップモー
ドからは勿論、第2ストップモードからプレイモードに
移行する際に、特に問題となるテープの弛みを除くこと
ができ、ピンチローラ等への巻付きを防止することがで
きる。
その他、本発明は上述しかつ図面に示す実施例のみの
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内
で適宜変形して実施できること勿論である。
<本発明の効果> 以上のように、本発明によれば、プレイ釦の操作によ
り、テープエンド時における再生方向の切り換え及び再
生停止等の動作を選択することができるため、プレイ釦
の操作に伴って設定しなくてはならないテープエンド時
の動作を同じプレイ釦の操作によって設定することがで
き、操作性の向上を計ることができると共に、テープエ
ンド時の動作を設定する釦を別途設ける必要がないた
め、操作部構造の簡略化を計ることができる、即ち、操
作性の向上を計りつつ、操作部構造の簡略化を計ること
ができ、特に小型化、軽量化及び薄型化をより要求され
ているヘッドホンステレオカセットプレーヤにおいて極
めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の実施例におけるヘッドホン
ステレオカセットテーププレーヤのテープ走行メカニズ
ムの各モードを示す平面図、第8図乃至第11図は同メカ
ニズムの組み立て構成を示す斜視図、第12図乃至第16図
は同メカニズムにおけるPADカムを中心とした各部の異
なる動作状態を示す動作説明図、第17図は同メカニズム
におけるプリント基板とPADカム、モータ等との配置関
係を示す概略平面図、第18図は第17図のA−A´断面
図、第19図は同テーププレーヤの制御系を示すブロック
図、第20図乃至第25図は同テーププレーヤの制御フロー
チャートである。 25:モータ、41:制御回路部、42:プレイスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵田 雅文 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 吉田 秀夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−67962(JP,A) 特開 昭62−62458(JP,A) 特開 平1−196759(JP,A) 実開 平1−66625(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォワードプレイ又はリバースプレイを指
    示するプレイ釦と、 該プレイ釦が最初に操作された後、所定期間内に再度プ
    レイ釦が操作されるか否かを判別する判別手段と、 該判別手段による判別結果を記憶する記憶手段と、 上記プレイ釦の操作に基づいてフォワードプレイ又はリ
    バースプレイを行う再生制御手段と、 テープエンドを検出する検出手段とを設け、 上記再生制御手段は、上記検出手段によってテープエン
    ドが検出されたとき、上記記憶手段に記憶された判別結
    果に基づいてフォワードプレイ又はリバースプレイから
    リバースプレイ又はフォワードプレイに切り換える、或
    いはフォワードプレイ又はリバースプレイを停止するこ
    とを特徴とするオートリバース式テーププレーヤ。
JP1272630A 1989-10-18 1989-10-18 オートリバース式テーププレーヤ Expired - Fee Related JP2938902B2 (ja)

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DE69026020T DE69026020T2 (de) 1989-10-18 1990-10-17 Auto-Umkehr-Bandwiedergabegerät

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JPS6262458A (ja) * 1985-09-11 1987-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多機能ビデオテ−プレコ−ダ装置
JPH01196759A (ja) * 1988-01-29 1989-08-08 Sharp Corp テーププレーヤ

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