JPH0325305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は、テーププレーヤの早送り巻戻し機構
に関するもので、特に正逆両方向のテープ走行を
行うテーププレーヤにおいて、機械的な処理だけ
でテープ走行方向に応じた早送り巻戻しを行う機
構に係る。

［考案の技術的背景］ テーププレーヤにおいて、テープを高速走行さ
せる早巻き（以下、FFと呼ぶ）動作は、早送り
（又は巻戻し）レバーを押込んで、一つには早巻
き用アイドラギヤ（以下、FFギヤと称す）に連
動するFFリンクを正逆いずれかにロツクし、こ
れによつてFFギヤを正逆いずれかのリールベー
スに噛み合せ、且つもう一つには、ヘツドを後退
させ、ピンチローラをキヤプスタン軸から開離さ
せることにより行われる。

ところで、最近のテーププレーヤにおいては、
ローラチエンジプレートを正逆いずれかにロツク
し、これによりいずれか一方のピンチローラをキ
ヤプスタン軸に圧着させ、同じ軸のリールベース
に走行用アイドラギヤを噛み合せることで、正逆
両方向にテープ走行を行うものが普及している。
この様なテーププレーヤにおいて、早送りや巻戻
しを行う際、早送り（又は巻戻し）レバーと走行
方向及びFF方向との関係には２つのタイプがあ
る。

一つは、走行方向にかかわりなく、押すレバー
に応じて、常に一定方向のFFが行なわれるもの
である。即ち、仮に早送りレバーを押圧したとす
ると、常に正方向のFFが行われる為、正のテー
プ走行においては早送りが、逆のテープ走行にお
いては巻戻しが行なわれることになる。従つて、
このタイプの機構において早送り又は巻戻しをす
る際には、テープ走行方向を認知し、これに応じ
て押込むレバーを選択しなければならず、操作が
面倒である。

その為、最近では、この欠点を解消し、操作性
を向上させた機構として、操作レバーを押込んだ
際、走行方向に応じた早送り又は巻戻しを行うも
のが実用化されている。即ち、このタイプの機構
は、テープの走行方向にかかわりなく、早送りレ
バーを押し込んだ時は必ず早送りが実施され、巻
戻しレバーを押し込んだ時は巻戻しが実施される
ものである。従つて、使用者は、テーププレーヤ
が正逆いずれの状態にあるかを一々認識する必要
がなく、単に自分の聞いている曲を基準に早送り
又は巻戻しを考えれば良いので、前記の機構に比
較して使用感が優れている。

［背景技術の問題点］ ところで、このタイプの機構を有するテーププ
レーヤにおいては、走行方向を検出し、それに応
じた早巻き方向を判断し、それを実行する一連の
処理が必要であり、従来、この様な処理は、専ら
マイコンやプランジヤソレノイド等を使用した電
子制御によつて行なわれていた。

しかしながら、走行方向の検出及びFF方向の
判断・実行に至るまでの処理を専用のマイコンや
プランジヤソレノイドを設けて、電子制御により
行うことは、使用電流を増大する上、電気系統が
複雑化して、機器の製作が面倒になるとか、信頼
性が低下する等の欠点があつた。

［考案の目的］ 本考案は以上述べた様な従来技術の欠点を解消
する為に提案されたものであり、その目的は、走
行方向の検出及び早巻き方向の判断・実行に至る
までの一連の処理を機械のみで行うことを可能と
して、電子制御を不要とすることにより、電気系
統の構造の単純化を達成した早送り巻戻し機構を
提供することである。

［考案の概要］ 本考案の早送り巻戻し機構は、早送りレバー及
び巻戻しレバーをFFリンクとの間に、これらを
連結するフアンクシヨンプレートを回動自在に
夫々設け、また、フアンクシヨンプレートに連動
して正逆に移動するチエンジプレートを設け、 各フアンクシヨンプレートには、互いに逆の位
置に夫々ローラを設け、一方、チエンジプレート
には、正逆方向に延びる内外のスライド部を縦に
連結した形のガイド孔を、左右に対称的に設け、
この各ガイド孔に前記フアンクシヨンプレートの
各ローラを夫々挿入することで、各フアンクシヨ
ンプレートを、チエンジプレートを正逆位置に応
じて、正逆いずれかの、且つ互いに反対側の位置
に回動させることにより、走行方向の検出を行
い、 いずれかの操作レバーを押込んだ際には、正逆
いずれかに回動している操作レバー側のフアンク
シヨンプレートが前進してFFリンクを押圧し、
FFリンクをその回動方向と同じ方向に回動させ
ることにより、早巻き方向の判断及びその実行が
なされる様にしたものである。

［考案の実施例］ 以上説明した様な本考案による早送り巻戻し機
構の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。

第１図に示す様に、ローラチエンジプレート１
とその上に設けられたチエンジプレート２とは、
軸３ａを中心に回動するリバースリンク３で連結
され、ローラチエンジプレート１の正逆の移動に
伴いチエンジプレート２が逆方向に移動する様に
なつている。このチエンジプレート２は下側の基
板２ａ、上板２ｂ、及びこれらを連結する側板２
ｃより形成されており、基板２ａと上板２ｂには
対称形をなす早送り及び巻戻しガイド孔４，５が
夫々設けられている。これらのガイド孔４，５
は、各々内側のフオワード側スライド部４Ｆ，５
Ｆに、これより一段外側のリバース側スライド部
４Ｒ，５Ｒが連続したものである。

このチエンジプレート２の基板２ａには後述の
各部材が連結されて、早送り側の操作機構を構成
し、上板２ｂにも、早送り側と対称をなす同一の
機構が設けられ巻戻し側の操作機構を構成してい
る。従つて以下においては、特に早送り側の操作
機構について説明し、巻戻し側の操作機構につい
ては説明を省略する。

第２図に示す様に、チエンジプレート２の基板
２ａの上の中央には早送りレバー６が同プレート
と平行に設けられている。この早送りレバー６
は、前後２箇所の同方向に伸びたスライド孔６ａ
及び後述のフアンクシヨンプレートの支軸との係
合孔６ｂを有しており、このスライド孔６ａにテ
ーププレーヤのフレーム７のピン７ａが係合され
ることで前後方向にスライドする様にされてい
る。また、早送りレバー６の後方部左右両側に
は、後述のフアンクシヨンプレートを押圧するフ
オワード側及びリバース側の押圧部６Ｆ，６Ｒが
設けられている。なお、この、早送りレバー６の
先端には、凹型をした被ロツク部６ｃが設けら
れ、同レバー６を押込んだ際、ここにロツク部材
６ｄが係合することでロツクされる様になつてい
る。

この早送りレバー６の上方には、フアンクシヨ
ンプレート８が設けられている。このフアンクシ
ヨンプレート９は、そのほぼ中央部に支軸８ａを
有しており、この支軸８ａが早送りレバー６の前
記係合孔６ｂに挿入されることで回動自在とされ
ている。フアンクシヨンプレート８の前端部左右
両先側には、後述のFFリンクの各ローラを押圧
するフオワード側及びリバース側の押圧部８Ｆ，
８Ｒが設けられ、また、後端部左右両側には、早
送りレバー６の前記押圧部６Ｆ，６Ｒが押圧され
るフオワード側及びリバース側の係合部８ｆ，８
ｒが夫々設けられている。更に、フオワード側押
圧部８Ｆの後方下側にはローラ８ｂが設けられ、
このローラ８ｂが前記早送りガイド孔４に挿入さ
れている。

このローラ８ｂと早送りレバー６の押圧部６Ｆ
との間には、支軸８ａを中心にトーシヨンスプリ
ング８ｓが掛けてあり、これによりローラ８ｂが
常にガイド孔４に沿つて移動する様になつてい
る。そして、チエンジプレート２がフオワード側
又はリバース側にある時は、ローラ８ｂはこれと
反対側のスライド部４Ｆ，４Ｒに移動し、これに
よりフアンクシヨンプレート８は、支軸８ａを中
心にローラ８ｂの正逆の移動に従い時計回り（正
方向）又は反時計回り（逆方向）に回動する。

なお、フアンクシヨンプレート８の各押圧部８
Ｆ，８Ｒ及び各係合部８ｆ，８ｒは、フアンクシ
ヨンプレート８の回動により前進した側（即ち回
動方向の正逆と同じ側）のみが、他の部材と係合
する様にされている。

フアンクシヨンプレート８の前方には、左右方
向に長尺なFFリンク９が軸９ａを中心に回動自
在に設けられている。このFFリンク９の左右両
側には夫々上下に延びるフオワード側とリバース
側のローラ９Ｆ，９Ｒが設けられ、フアンクシヨ
ンプレート８の前記押圧部８Ｆ，８Ｒが夫々係合
する様にされ、前述の如く、フアンクシヨンプレ
ート８の回動により前進した側（即ち回動方向の
正逆と同じ側）の押圧部によつて同側のローラの
みが押圧され、これによりFFリンク９がフアン
クシヨンプレート８と同側に回動する様にされて
いる。

なお、このFFリンク９は、図示しないFFギヤ
と連動しており、フオワード側又はリバース側に
ロツクされることによつて、同じ側のリールベー
スにFFギヤを噛み合せて、早巻きを行う様にさ
れている。

また、ローラチエンジプレート１は、フオワー
ド側又はリバース側にロツクされることで、同じ
側のピンチローラをキヤプスタン軸に圧着させ、
且つ同側のリールベースに走行用アイドラギヤを
噛み合せて、同方向のテープ走行を行うものであ
る。

更に、前述の如く、巻戻し側の操作機構は、早
送り側と対称的な同一機構であり、従つて第４図
に示す様な構成を有する。

即ち、第４図においてチエンジプレート２の上
板２ｂの上下中央には巻戻しレバー１０及びその
上のフアンクシヨンプレート１１が設けられてい
る。巻戻しレバー１０はスライド孔１０ａ、係合
孔１０ｂ、後方部両側の押圧部１０Ｆ，１０Ｒを
有し、被ロツク部１０ｃにロツク部材１０ｄが係
合することでロツクされる様になつている。フア
ンクシヨンプレート１１は、ほぼ中央部に支軸１
１ａを有し、これを前記係合孔１０ｂに挿入され
ている。フアンクシヨンプレート１１の前端には
FFリンク９のローラの押圧部１１Ｆ，１１Ｒが、
後端部には巻戻しレバー１０との係合部１１ｆ，
１１ｒが夫々設けられ、また、ローラ１１ｂは早
送り側とは逆にリバース側押圧部１１Ｒの後方下
側に設けられ、巻戻しガイド孔５に挿入されてい
る。従つて、トーシヨンスプリング１１ｓは、支
軸１１ａを中心にローラ１１ｂと巻戻しレバー１
０の押圧部１０Ｒとの間に掛けられている。

そして、早送り側と同様、チエンジプレート２
がフオワード側又はリバース側にある時は、ロー
ラ１１ｂは、その移動方向と反対側のスライド部
５Ｆ，５Ｒに移動するが、このローラ１１ｂが早
送り側とは逆にフアンクシヨンプレート１１のリ
バース側にあるため、フアンクシヨンプレート１
１は、支軸１１ａを中心にローラ１１ｂの正逆の
移動に従つて反時計回り（逆方向）又は時計回り
（正方向）に移動する。更に、巻戻しレバー１０、
フアンクシヨンプレート１１、及びFFリンク９
に至る一連の動きは、早送り側と同様、フアンク
シヨンプレート１１の回動により前進した側（即
ち回動方向の正逆と同じ側）のみが、夫々係合、
押圧されることで、FFリンク９がフアンクシヨ
ンプレート１１と同じ側に回動する様になつてい
る。

以上の様な構成を有する本実施例の早送り巻戻
し機構の作用は次の通りである。

フオワード送行時の早送り…第２図 フオワード走行時には、ローラチエンジプレー
ト１がフオワード側にある為、チエンジプレート
２はリバースリンク３を介してリバース側に移動
している。その結果、フアンクシヨンプレート８
のローラ８ｂは、チエンジプレート２の早送りガ
イド孔４のフオワード側（即ちテープ走行側）に
ある。これにより、フアンクシヨンプレート８
は、軸８ａを中心に時計回り（正方向）に回動し
ている。

この状態で早送りレバー６を押し込むと、同レ
バーのフオワード側押圧部６Ｆ及びその係合孔６
ｂの後端部の２箇所で夫々係合部８ｆ及び支軸８
ｂを介してフアンクシヨンプレート８が押圧され
ることにより、フアンクシヨンプレート８は、正
方向に回動した状態のまま、前方へ平行移動す
る。このとき、ローラ８ｂは、ガイド孔４上を前
方へスライドする。

前進したフアンクシヨンプレート８は、そのフ
オワード側押圧部８Ｆで、FFリンク９のフオワ
ード側ローラ９Ｆを押圧して同リンクを正方向へ
回動させる。そして、この時点で早送りレバー６
が、その被ロツク部６ｃにおいてロツク部材６ｄ
によりロツクされると、フアンクシヨンプレート
８及びFFリンク９と連動するFFギヤがフオワー
ド側リールベースに噛み合わされ、これによりフ
オワード側早巻き即ちフオワード走行の早送りが
なされる。

リバース走行時の早送り…第３図 リバース走行時には、フオワード走行時とは逆
にローラチエンジプレート１がリバース側にある
為、チエンジプレート２はフオワード側に移動し
ており、その結果、フアンクシヨンプレート８の
ローラ８ｂは、チエンジプレート２の早送りガイ
ド孔５のリバース側（即ちテープ走行側）にあ
る。従つて、フアンクシヨンプレート８は、軸８
ａを中心にフオワード走行時とは逆に反時計回り
（逆方向）に回動している。

この状態で早送りレバー６を押し込むと、同レ
バーがそのリバース側押圧部６Ｒ及び係合孔６ｂ
の後端の２箇所でフアンクシヨンプレート８を押
圧することにより、フアンクシヨンプレート８
は、逆方向に回動した状態のまま平行移動する。
この時、ローラ８ｂはガイド孔４のリバース側４
Ｒ上を前方へスライドする。

前進したフアンクシヨンプレート８は、リバー
ス側押圧部８ＲでFFリンク９のリバース側ロー
ラ９Ｒを押圧して、同リンクを逆方向へ回動させ
る。そして早送りレバー６がロツクされ、フアン
クシヨンプレート８及びFFリンク９がこのリバ
ース側定位置でロツクされることにより、FFギ
ヤがリバース側リールベースに噛み合い、従つて
リバース側の早巻き、即ちリバース走行における
早送りがなされる。

フオワード走行時の巻戻し…第４図 巻戻しにおいては早送りと対称的にではあるが
同一の動作がなされる。即ち、フオワード走行時
においては、早送り側とは逆に、フアンクシヨン
プレート１１のリバース側に設けられたローラ１
１ｂが、チエンジプレート２の巻戻しガイド孔５
のフオワード側５Ｆにある為、フアンクシヨンプ
レート１１は、早送りとは逆に反時計回り（逆方
向）回動している。このフアンクシヨンプレート
１１の向きは前記のリバース走行時における早
送り側のフアンクシヨンプレート８の向きと同じ
である。即ち、この状態で巻戻しレバー１０を押
し込むと、FFリンク９もまた逆方向に回動して、
FFギヤがリバース側リールベースに噛み合い、
従つてリバース側の早巻き即ちフオワード走行に
おける巻戻しがなされる。

リバース走行時の巻戻し…第５図 リバース走行時においては、ローラ１１ｂが巻
戻しガイド孔５のリバース側５Ｒにある為、フア
ンクシヨンプレート１１は、フオワード走行時と
は逆に時計回り（正方向）に回動している。この
フアンクシヨンプレート１１の向きは、前記の
フオワード走行時における早送り側のフアンクシ
ヨンプレート８の向きと同じである。即ち、この
状態で巻戻しレバー１０を押し込むと、FFリン
ク９もまた正方向に回動して、FFギヤがフオワ
ード側リールベースに噛み合い、従つてフオワー
ド側の早巻き即ちリバース走行における巻戻しが
なされる。

上述の様に、本考案の早送り巻戻し機構は、早
送り操作側と巻戻し操作側に設けたフアンクシヨ
ンプレートを夫々テープ走行方向に応じて正逆に
且つ互いに反対方向に回動させることで、いずれ
かのレバーを押込んだ際、この操作レバー側のフ
アンクシヨンプレートと同方向にFFリンクを回
動させるものである。

即ち、フオワード走行時には早送り側の、リバ
ース走行時には巻戻し側のフアンクシヨンプレー
トが、夫々正方向に回動し、従つてFFリンクが
正方向に回動する為、夫々の側のレバーを押圧す
ることで、FFギヤがフオワード側リールベース
に噛み合う。

また、リバース走行時には早送り側の、フオワ
ード走行時には巻戻し側のフアンクシヨンプレー
トが夫々逆方向に回動し、従つてFFリンクが逆
方向に回動する為、夫々の側のレバーを押圧する
ことで、FFギヤがリバース側リールベースに噛
み合い、従つて走行方向に応じた早送り及び巻戻
しがなされる。

［考案の効果］ 以上説明した如く。本考案によれば、ローラチ
エンジプレートと連動して正逆移動するチエンジ
プレートと、このチエンジプレートに連動して正
逆に回動し、且つ互いに反対側に回動する早送り
側と巻戻し側のフアンクシヨンプレートを設け、
各フアンクシヨンプレートを介し、各操作レバー
とFFリンクとを連結して、いずれか一方の操作
レバーをロツクすることで、FFリンクが操作レ
バー側のフアンクシヨンプレートと同じ側にロツ
クされるという簡単な構成にもかかわらず、走行
方向の検出及び早巻き方向の判断・実行に至るま
での一連の処理を機械的に行うことが可能とな
り、電気系統の制御が容易で、信頼性が高く、製
作も容易な早送り巻戻し機構を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案による早送り巻戻し
機構の一実施例を示す図であり、第１図Ａ，Ｂは
ローラチエンジプレートとチエンジプレートの関
係を示す平面図と側面図、第２図乃至第５図は構
成の要部を示す平面図、第２図及び第３図は早巻
き操作側のフオワード走行時及びリバース走行
時、第４図及び第５図は巻戻し操作側のフオワー
ド走行時及びリバース走行時を示す。 １……ローラチエンジプレート、２……チエン
ジプレート、２ａ……基板、２ｂ……上板、２ｃ
……側板、３……リバースリンク、４，５……ガ
イド孔、４Ｆ，５Ｆ……フオワード側スライド
部、４Ｒ，５Ｒ……リバース側スライド部、６…
…早送りレバー、６ａ……スライド孔、６ｂ……
係合孔、６ｃ……被ロツク部、６ｄ……ロツク部
材、６Ｆ，６Ｒ……押圧部、７……フレーム、７
ａ……ピン、８……フアンクシヨンプレート、８
ａ……支軸、８ｂ……ローラ、８Ｆ，８Ｒ……押
圧部、８ｆ，８ｒ……係合部、８ｓ……トーシヨ
ンスプリング、９……FFリンク、９ａ……軸、
９Ｆ，９Ｒ……ローラ、１０……巻戻しレバー、
１０ａ……スライド孔、１０ｂ……係合孔、１０
ｃ……被ロツク部、１０ｄ……ロツク部材、１０
Ｆ，１０Ｒ……押圧部、１１……フアンクシヨン
プレート、１１ａ……支軸、１１ｂ……ローラ、
１１Ｆ，１１Ｒ……押圧部、１１ｆ，１１ｒ……
係合部、１１ｓ……トーシヨンスプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 早巻き用アイドラギヤに連動しており、正逆い
   ずれかにロツクされることで同ギヤを同じ側のリ
   ールベースに噛み合わせる回動自在な早巻きリン
   クと、この早巻きリンクを正逆いずれかにロツク
   する早送りレバー及び巻戻しレバーを備え、 早送りレバー及び巻戻しレバーと早巻きリンク
   との間には、これらを連結するフアンクシヨンプ
   レートを回動自在に夫々設け、また、正逆いずれ
   かにロツクされることで一方のピンチローラをキ
   ヤプスタン軸に圧着させるローラチエンジプレー
   トに連動して正逆に移動するチエンジプレートを
   設け、 各フアンクシヨンプレートには、互いに逆の位
   置に夫々ローラを設け、一方、チエンジプレート
   には、正逆方向に延びるスライド部を縦に連結し
   た形のガイド孔を、左右両側に対称的に夫々設
   け、この各ガイド孔に前記フアンクシヨンプレー
   トの各ローラを夫々挿入することで、各フアンク
   シヨンプレートを、チエンジプレートの正逆位置
   に応じて正逆いずれかの、且つ互いに反対側の位
   置に回動させ、 いずれかの操作レバーを押込んだ際には、正逆
   いずれかに回動している操作レバー側のフアンク
   シヨンプレートが前進して、早巻きリンクをその
   回動方向と同じ方向に回動させることを特徴とす
   る早送り巻戻し機構。