JPH0227393Y2 - - Google Patents

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JPH0227393Y2
JPH0227393Y2 JP13276381U JP13276381U JPH0227393Y2 JP H0227393 Y2 JPH0227393 Y2 JP H0227393Y2 JP 13276381 U JP13276381 U JP 13276381U JP 13276381 U JP13276381 U JP 13276381U JP H0227393 Y2 JPH0227393 Y2 JP H0227393Y2
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cam
tape
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pinch roller
brake
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、磁気記録テープ走行装置に種々の
走行モードを設定する為のモード設定装置に関す
る。
カム部材に移動を案内されるカム従動部材の移
動を利用して磁気記録テープ走行装置に種々の走
行モード、停止モードも走行モードの一種と考え
る、を設定するモード設定装置が知られている。
このモード設定装置においては、カム部材によ
るカム従動部材の移動が連続的なのでカム従動部
材の移動によつて設定される種々の走行モードも
必ず所定の順序に従つて設定される。従つて例え
ば、カム従動部材の一方向への移動によつて停止
モード、キユーあるいはレビユーモード(これは
早送りモードあるいは早巻戻しモードの一種であ
る。)、再生モードの順に種々の走行モードが設定
されるモード設定装置においては、キユーあるい
はレビユーモードの状態を通過することなくして
は、停止モードからいきなり再生モードを設定す
ることはできない。またカム従動部材が他方向へ
移動する時には、再生モードからいきなり停止モ
ードを設定することはできない。
もつとも、この種の走行モード設定装置におい
ては、例えば停止モードから再生モードへの移行
途中あるいは再生モードから停止モードへの移動
途中には、リール軸及びキヤプスタンは回転の為
の駆動が行なわれていず、ピンチローラ、磁気ヘ
ツド、ブレーキ部材のみがキユーあるいはレビユ
ーモード時の配置位置を通過する。
従つて上述した如き走行モード設定装置におい
ては、1つの種類の走行モード、例えば停止モー
ド、から別の種類の走行モード、例えば再生モー
ド、に移行する間のピンチローラ、磁気ヘツド、
ブレーキ部材等種々の磁気記録テープ走行モード
設定関連部材の総合的な動作量ができる限り少な
い方が、上記移行に要する時間、力等を節約でき
るので有利である。
この考案は上記事情に基づいてなされたもので
あり、この考案の目的は、停止モードからキユー
あるいはレビユーモードを経て再生モードへと移
行する間における種々の磁気記録テープ走行モー
ド設定関連部材の総合的な動作量をできる限り少
なくすることができる磁気記録テープ走行装置の
モード設定装置を提供することである。
以下この考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図にはこの考案の実施例を備えた磁気記録
テープ走行装置が示されている。この実施例にお
いて磁気記録テープ走行装置は、コンポーネント
型ステレオのカセツトデツキである。磁気記録テ
ープ走行装置のハウジングの前面10、即ち水平
面と交差する表面には、磁気記録テープ走行装置
に種々のモード、例えば早送りモード、早巻戻し
モード、停止モード、キユーモード、レビユーモ
ード、ポウズモード、録音モード及び再生モード
等を設定する為の複数の操作スイツチ12が配置
されている。ハウジングの前面10には、テープ
カセツト格納用凹所14も設けられている。
テープカセツト格納用凹所14内には、第1図
に示す如く、前面と交差する方向に延出した1対
のリール軸16,18が配置されている。テープ
カセツト格納用凹所14内には、テープカセツト
20が格納されており、テープカセツト20の1
対のリールハブは1対のリール軸16,18に係
合している。
この実施例において、テープカセツト20は、
いわゆるマイクロカセツトである。テープカセツ
ト20は、テープカセツト格納用凹所14内に格
納されているエジエクト装置22に着脱自在に保
持されている。エジエクト装置22に保持されて
いるテープカセツト20の5つの磁気ヘツド/ピ
ンチローラ挿入用開口が形成されている表面は、
第1図において略垂直下方を向いている。
エジエクト装置22は、テープカセツト20の
1対のリールハブを第1図に示す如くテープカセ
ツト格納用凹所14内で1対のリール軸16,1
8と係合させた第1の位置と、テープカセツト2
0の1対のリールハブと1対のリール軸16,1
8との係合を解除しテープカセツト20を外部空
間に突出させた第2の位置との間で移動自在であ
る。
エジエクト装置22は、第1図に示す如く、磁
気記録テープ走行装置のハウジングの前面10か
ら外部空間に突出したエジエクト釦24を有して
いる。
エジエクト釦24が押圧されると、磁気記録テ
ープ走行装置にエジエクトモードが設定され、エ
ジエクト装置22は第1の位置から第2の位置へ
と移動する。第2の位置に配置されたテープカセ
ツト20は、エジエクト装置22から離脱させる
ことができ、またエジエクト装置22保持させる
ことができる。また第2の位置に配置されたエジ
エクト装置22は、押圧することにより第1の位
置に復帰させることができる。
またエジエクト装置22は、化粧板26を有し
ている。化粧板26は、エジエクト装置22が第
1の位置に配置されている時、第1図に示す如
く、磁気記録テープ走行装置のハウジングの前面
10と同一平面内に配置される。この時化粧板2
6は、テープカセツト格納用凹所14の開口を覆
い、ハウジングの前面10の一部を構成する。ま
た化粧板26は、テープカセツト20のリールハ
ブを回転自在に保持した平面と略平行に配置され
ている。
第2図には、磁気記録テープ走行装置のハウジ
ング内の要部が示されている。要部は、ハウジン
グの前面10と略平行に配置されているシヤーシ
28を有している。
シヤーシ28には、第2図に示す如く、1対の
リール軸16,18が突設されている。またシヤ
ーシ28には、テープカセツト20を着脱自在に
保持したエジエクト装置22が取り付けられてい
る。
エジエクト装置22に保持され第1の位置に配
置されているテープカセツト20のハウジングの
5つの磁気ヘツド/ピンチローラ挿入用開口のう
ちのまん中に配置されているものの直下には、第
2図に示す如く、モニタヘツド30が配置されて
いる。モニタヘツド30は、この実施例におい
て、交流電流を使用する消去ヘツドで構成されて
おり、上述したまん中に配置されている挿入用開
口を介してテープカセツト20の磁気記録テープ
32と対向している。
テープカセツト20のハウジングの5つの磁気
ヘツド/ピンチローラ挿入用開口のうちのまん中
に配置されているものの左隣に配置されている挿
入用開口の直下には、図示しない録音ヘツドが配
置されている。図示しない録音ヘツドは、上述し
たまん中の挿入用開口の左隣に配置されている挿
入用開口を介して磁気記録テープ32と対向して
いる。
テープカセツト20のハウジングの5つの磁気
ヘツド/ピンチローラ挿入用開口のうちのまん中
に配置されているものの右隣に配置されている挿
入用開口の直下には、図示しない再生ヘツドが配
置されている。図示しない再生ヘツドは、上述し
たまん中の挿入用開口の右隣に配置されている挿
入用開口を介して磁気記録テープ32と対向して
いる。
テープカセツト20のハウジングの5つの磁気
ヘツド/ピンチローラ挿入用開口のうちのまん中
に配置されているものの左隣及び右隣に配置され
ている挿入用開口内には夫々図示しない圧着パツ
ドが配置されており、これら圧着パツドが磁気記
録テープ32の裏面に接触していることは公知で
ある。
モニタヘツド30、図示しない録音ヘツド及び
図示しない再生ヘツドの夫々は、磁気ヘツド支持
基板34に取り付けられている。
シヤーシ28には、1対のキヤプスタン36,
38が、第3図に示す如く、回転自在に取り付け
られている。1対のキヤプスタン36,38の
夫々はフライホイル40,42を有している。フ
ライホイル40,42は、図示しない第1の電動
機により一方向及び他方向に相互に等しい速度で
選択的に回転させられる。このことは、この実施
例の磁気記録テープ走行装置がデユアルキヤプス
タン方式の磁気記録テープ走行装置であることを
示す。
シヤーシ28の後面には、第3図に示す如く、
第1ないし第3の案内溝44,46,48を有し
たカム部材50が回転自在に取り付けられてい
る。カム部材50は、この考案のモード設定装置
の構成部材の1つであるカム部材に対応していて
図示しない第2の電動機に連結されており、図示
しない第2の電動機によつて一方向及び他方向に
回転自在である。またカム部材50は図示しない
回転位置検出手段、例えばロータリエンコーダ、
にも連結されている。
シヤーシ28の後面には、第3図に示す如く、
平面形状が三角形をした第1のカム案内部材52
が配置されている。第1のカム案内部材52は、
その略中央部を回転自在にシヤーシ28に取り付
けられている。第1のカム案内部材52の第1の
頂部には第1のピン54が取り付けられており、
第1のピン54は、カム部材50の第1の案内溝
44に挿入されている。第1のカム案内部材52
の第2の頂部及び第3の頂部には、夫々第2及び
第3のピン56,58が取り付けられており、第
2及び第3のピン56,58の夫々は、シヤーシ
28に形成されている開口に挿通され、シヤーシ
28の前面側に突出している。第1のカム案内部
材52は、シヤーシ28に固定されている付勢手
段60によつて第3図における時計回り方向への
回転力が与えられている。この回転力によつて、
第1のカム案内部材52の第1のピン54は、カ
ム部材50の第1の案内溝44に追従する。
シヤーシ28の後面には、第3図に示す如く、
この考案のモード設定装置の構成部材である第1
及び第2のカム従動部材に対応した第2のカム案
内部材62及び第3のカム案内部材64も配置さ
れている。第2のカム案内部材62及び第3のカ
ム案内部材64の夫々は、略中央部を回転自在に
シヤーシ28に取り付けられている。第2のカム
案内部材62及び第3のカム案内部材64の夫々
の一端部には、第3図に示す如く、第1のピン6
6,68が取り付けられている。第2のカム案内
部材62の第1のピン66は、カム部材50の第
2の案内溝46に挿入されている。第3のカム案
内部材64の第1のピン68は、カム部材50の
第3の案内溝48に挿入されている。第2のカム
案内部材62及び第3のカム案内部材64の夫々
の他端部には、第3図に示す如く、第2のピン7
0,72が取り付けられている。第2のカム案内
部材62の第2のピン70及び第3のカム案内部
材64の第2のピン72の夫々は、シヤーシ28
に形成されている開口に挿通され、シヤーシ28
の前面側に突出している。第2のカム案内部材6
2は、シヤーシ28に形成されている開口を介し
てシヤーシ28の前面側に突出した第3のピン7
3を有している。
シヤーシ28の後面には、第3図に示す如く、
第3の電動機74及び第3の電動機74の出力軸
に連結されたプーリ76も取り付けられている。
プーリ76には、同心的に第1の小歯車78が固
定されており、第1の小歯車78は、シヤーシ2
8に形成されている開口を介してシヤーシ28の
前面に突出している。
シヤーシ28の前面には、第4図に示す如く、
第1及び第2のレバー80,82とピンチローラ
操作レバー84が配置されている。
第1のレバー80は、シヤーシ28に左右方向
に移動自在に取り付けられている。第1のレバー
80の一端部は、第1のカム案内部材52の第2
のピン56に固定されている。
第2のレバー82は、その略中央が、シヤーシ
28の表面に回転自在に取り付けられている。第
2のレバー82の一端部は、第1のカム案内部材
52の第3のピン58と連結されている。
ピンチローラ操作レバー84は、シヤーシ28
に上下方向に移動自在に取り付けられている。ピ
ンチローラ操作レバー84は、左右方向に相互に
離間して配置された第1及び第2のピン86,8
8を有している。
1対のリール軸16,18の夫々は、その基端
部に歯車90,92を同心的に固定されている。
第1の小歯車78には、第4図に示す如く、第
2の小歯車94が歯合している。第1の小歯車7
8と第2の小歯車94とは、連結板96によつて
相互に連結されている。第2の小歯車94は、左
方のリール軸16の歯車90と右方のリール軸1
8の歯車92との間に位置している。第1の小歯
車78を回転中心とする第2の小歯車94の移動
軌跡上に、左方のリール軸16の歯車90及び右
方のリール軸18の歯車92とが位置している。
右方のリール軸18の歯車92の下方には、図
示しない副歯車が同心的に回転自在に配置されて
いる。歯車92と図示しない副歯車とは、図示し
ない摩擦係合部材によつて相互に連結されてい
る。
シヤーシ28の前面には、第5図に示す如く、
第3のレバー98も配置されている。第3のレバ
ー98は、その略中央が回転自在にシヤーシ28
に取り付けられている。第3のレバー98の一端
部には、ピン100が固定されている。ピン10
0は、第1のレバー80に形成されている案内孔
102に挿入されている。第3のレバー98の他
端部には、テープカセツト押圧部材104が取り
付けられている。
シヤーシ28の前面には、第5図に示す如く、
副シヤーシ106が配置されている。副シヤーシ
106は、シヤーシ28の前面に沿つて平行に上
下方向に移動自在にシヤーシ28に取り付けられ
ている。
副シヤーシ106は、シヤーシ28に形成され
ている開口に挿入されシヤーシ28の後面よりも
後方に突出しているピン108を有している。ピ
ン108には、第3図に示す如く、付勢手段11
0の一端が連結されている。付勢手段110の他
端は、第3のカム案内部材64に連結されてい
る。
副シヤーシ106の前面に、第2図で示した磁
気ヘツド支持板34が固定されている。
副シヤーシ106は、第5図に示す如く、右方
のリール軸18の図示しない副歯車の下方に位置
した係合爪112を有している。副シヤーシ10
6の上縁には、第2のカム案内部材64の第2の
ピン72が当接している。
第2のレバー82の他端部が、第5図に示す如
く、副シヤーシ106に形成されている開口と交
差している。この実施例において、第2のレバー
82は、前述したエジエクト装置22を操作する
為のエジエクト装置操作レバーである。
副シヤーシ106は、シヤーシ28に形成され
ている開口を介してシヤーシ28の裏面に一端が
固定されている付勢手段114の他端と、第5図
に示す如く、連結されている。副シヤーシ106
は、付勢手段114によつてシヤーシ28に押圧
されている。
ピンチローラ操作レバー84の第1及び第2の
ピン86,88は、第5図に示す如く、副シヤー
シ106に形成されている開口に挿入され、副シ
ヤーシ106の前面から前方へ向つて突出してい
る。
シヤーシ28の前面には、第4及び第5のレバ
ー116,118が第6図に示す如く、配置され
ている。第4及び第5のレバー116,118の
夫々の一端部は、シヤーシ28の前面に沿つて平
行に回転自在にシヤーシ28の前面に取り付けら
れている。第4及び第5のレバー116,118
の夫々の他端部は、第6図に示す如く、副シヤー
シ106の前面上を延出している。第4及び第5
のレバー116,118の夫々の他端部には、開
口が形成されている。
第4のレバー116の他端部の開口には、第6
図に示す如く、ピンチローラ操作レバー84の第
1のピン86が挿通されている。第1のピン86
は、第4のレバー116の開口の下縁に接触して
いる。
第5のレバー118の他端部の開口には、第6
図に示す如く、ピンチローラ操作レバー84の第
2のピン88が挿通されている。第2のピン88
は、第5のレバー118の開口の上縁に接触して
いる。
第4のレバー116は、付勢手段120によつ
て、第6図における反時計回り方向へ回転するよ
う付勢されている。また第5のレバー118は、
付勢手段122の付勢力によつて、第6図におけ
る時計回り方向へ回転するよう付勢されている。
シヤーシ28の前面には、左方のリール軸16
の下方に第1のブレーキ操作部材124が配置さ
れている。またシヤーシ28の前面には、右方の
リール軸18の下方に第2のブレーキ操作部材1
26が配置されている。第1及び第2のブレーキ
操作部材124,126は、この考案のモード設
定装置の構成部材であるブレーキ操作部材に対応
している。
第1のブレーキ操作部材124及び第2のブレ
ーキ操作部材126の夫々は、夫々の上下方向延
出部の略中間部を、シヤーシ28に対して平行に
回転自在に取り付けられている。
第1のブレーキ操作部材124及び第2のブレ
ーキ操作部材126の夫々の上下方向延出部の上
端には、第6図に示す如く、右方に延出した右方
延出部及び左方に延出した左方延出部が連設され
ている。
第1のブレーキ操作部材124の右方延出部の
右端部位と第2のブレーキ操作部材126の左方
延出部の左端部位とは、第6図に示す如く、前後
方向に重複している。第1のブレーキ操作部材1
24の右方延出部と第2のブレーキ操作部材12
6の左方延出部とは、付勢手段128によつて相
互に連結されており、付勢手段128は、第1の
ブレーキ操作部材124の右方延出部と第2のブ
レーキ操作部材126の左方延出部とを相互に近
づける方向に付勢している。付勢手段128の付
勢力により、第1のブレーキ操作部材124は第
6図において時計回り方向に回転するよう付勢さ
れており、第2のブレーキ操作部材126は第6
図において反時計回り方向に回転するよう付勢さ
れている。
第1のブレーキ操作部材124の右方延出部の
右端部位と第2のブレーキ操作部材126の左方
延出部の左端部位との夫々の下縁には、第6図に
示す如く、第2のカム案内部材62の第2のピン
70が当接している。
第1のブレーキ操作部材124の上下方向延出
部の下端部位の左縁には、第6図に示す如く、突
出部130が形成されている。
第2のブレーキ操作部材126の上下方向延出
部の下端部位の右縁には、第6図に示す如く、突
出部132が形成されている。
第1のブレーキ操作部材124の左方延出部と
第2のブレーキ操作部材126の右方延出部とに
は、夫々ブレーキ用摩擦部材134,136が固
定されている。
シヤーシ28の前面には、第7図に示す如く、
この考案のモード設定装置の構成部材であるピン
チローラ保持部材に対応する1対のピンチローラ
保持レバー138,140が配置されている。1
対のピンチローラ保持レバー138,140の
夫々の一端は、シヤーシ28の前面に対して平行
に回転自在となるよう取り付けられている。1対
のピンチローラ保持レバー138,140の他端
には、1対のピンチローラ142,144が回転
自在に取り付けられている。1対のピンチローラ
142,144は、第7図に示す如く、1対のキ
ヤプスタン36,38の下方に位置している。
1対のピンチローラ保持レバー138,140
の一端には、第7図に示す如く、ピン146,1
48が固定されている。左方のピンチローラ保持
レバー138のピン146は、第7図に示す如
く、第4のレバー116の他端部の上縁及び副シ
ヤーシ106に形成されている開口150の上縁
に当接している。また右方のピンチローラ保持レ
バー140のピン148は、第7図に示す如く、
第5のレバー118の他端部の上縁及び副シヤー
シ106に形成されている開口152の上縁に当
接している。
シヤーシ28の前面には、第7図に示す如く、
第6のレバー154も配置されている。第6のレ
バー154の略中間部は、第6のレバー154が
シヤーシ28に対して平行に回転自在となるよう
シヤーシ28に取り付けられている。
第6のレバー154の一端部には、第1の延出
部156及び第2の延出部158が連設されてい
る。第1の延出部156は、第7図に示す如く、
第2のレバー82の他端部の下縁に当接してい
る。
第6のレバー154の他端部には、第7図に示
す如く、前方に向つて突出したピン形状のテープ
ガイド160が固定されている。テープガイド1
60は、その下縁に図示しないテープガイド溝が
形成されている。図示しないテープガイド溝は、
磁気記録テープ32の幅と同じ距離相互に離間し
た2つの端面を有している。
左方のピンチローラ保持レバー138は、付勢
手段162によつて、第7図における反時計回り
方向への回転力が与えられている。また右方のピ
ンチローラ保持レバー140は付勢手段164に
よつて、第7図における時計回り方向への回転力
が与えられている。
1対のピンチローラ保持部材138,140の
1対の付勢手段162,164の付勢力は、第4
及び第5のレバー116,118の1対の付勢手
段120,122の付勢力よりも小さい。
第6のレバー154は、第7図に示す付勢手段
166によつて第7図における時計回り方向への
回転力が与えられている。上述した如く構成され
たデユアルキヤプスタン方式磁気記録テープ走行
装置においては、この考案の実施例にかかるモー
ド設定装置の第2のカム案内部材(第1のカム従
動部材)62は、左端部のピン70を介して第1
及び第2のブレーキ操作部材124,126を付
勢手段128の付勢力に抗して操作でき、またピ
ン70により駆動されるピンチローラ操作レバー
84上の第1及び第2のピン86,88によつて
も第1及び第2のブレーキ操作部材124,12
6を付勢手段128の付勢力に抗して操作するこ
とが出来る。第2のカム案内部材(第1のカム従
動部材)62により駆動されるピンチローラ操作
レバー84上の第1及び第2のピン86,88
は、第4及び第5のレバー116,118の移動
軌跡上にピン146,148を位置させている1
対のピンチローラ保持レバー138,140を第
4及び第5のレバー116,118を介して付勢
手段162,164の付勢力に抗して駆動するこ
とも出来る。即ち、第2のカム案内部材(第1の
カム従動部材)62は、第1及び第2のブレーキ
操作部材124,126と1対のピンチローラ保
持レバー138,140とを選択的に駆動出来る
よう、これらと動作的に連結されている。
この考案の実施例にかかるモード設定装置の第
3のカム案内部材(第2のカム従動部材)64
は、左端部のピン72により駆動される副シヤー
シ106の1対の開口150によつて、開口15
0にピン146,148を挿入させている1対の
ピンチローラ保持レバー138,140を付勢手
段162,164の付勢力に抗して選択的に駆動
することが出来る。即ち、第3のカム案内部材
(第2のカム従動部材)64は、1対のピンチロ
ーラ保持レバー138,140と、これらを選択
的に操作する為に動作的に連結されている。
次にこの考案の実施例を備えたデユアルキヤプ
スタン方式磁気記録テープ走行装置の動作を説明
する。
エジエクト装置22に着脱自在に保持されたテ
ープカセツト20の1対のリールハブが1対のリ
ール軸16,18に第2図に示す如く係合した
時、テープカセツト20の左右1対のテープカセ
ツト位置制定ピン挿入用孔168,170に、1
対のキヤプスタン36,38が、第7図に示す如
く挿通される。左右1対のテープカセツト位置制
定ピン挿入用孔168,170には、第7図に示
す如く、1対のキヤプスタン36,38の直上で
シヤーシ28に固定されている1対のテープカセ
ツト位置制定ピン172,174も挿通されてい
る。またテープカセツト20のキヤプスタン挿入
用孔176には、第7図に示す如く、テープガイ
ド160が挿通される。
またこの時、第7図に示す如く、第3のレバー
98のテープカセツト押圧部材104は、テープ
カセツト20のハウジングの上方に位置してお
り、テープカセツト20のハウジングに接触して
いない。
また1対のピンチローラ142,144も1対
のキヤプスタン36,38の下方に離間したテー
プ挟持解除位置に移動しており、テープカセツト
20の5つの磁気ヘツド/ピンチローラ挿入用開
口のうちの左端及び右端に位置する2つの挿入用
開口を介してテープカセツト20の磁気記録テー
プ32と対向している。また第6のレバー154
のテープガイド160も磁気記録テープ32から
離間している。また副シヤーシ106に固定され
ている磁気ヘツド支持基板34に取り付けられて
いる前述した録音ヘツド、再生ヘツド及びモニタ
ヘツド30も、磁気記録テープ32から離間して
いる。
従つて、第1図に示すエジエクト釦24が、押
圧されると、エジエクト装置22が、第7図に示
す如く、テープカセツト20の1対のリールハブ
を1対のリール軸16,18に係合させた第1の
位置からテープカセツト20の1対のリールハブ
と1対のリール軸16,18との係合を解除させ
テープカセツト20を外部空間に突出させた第2
の位置へと展開することが可能である。
第7図は、磁気記録テープ走行装置にエジエク
トモードが設定された状態を示す。
この時第1のブレーキ操作部材124のブレー
キ用摩擦部材134が左方のリール軸16から離
間しており、また第2のブレーキ操作部材126
のブレーキ用摩擦部材136が右方のリール軸1
8から離間しており、第1及び第2のブレーキ操
作部材124,126がブレーキ解除位置に移動
していることに注目しなければならない。このこ
とは、磁気記録テープ走行装置にエジエクトモー
ドが設定されている間には、1対のリール軸1
6,18が回転自在であることを意味している。
従つて、2つのリールハブの一方に巻き取られ
た磁気記録テープを有するテープカセツトをエジ
エクト装置22に保持させエジエクト装置22を
第2の位置から第1の位置へと移動させる時にテ
ープカセツトの1対のリールハブの少なくとも一
方の被係合突起の円周方向における位置と1対の
リール軸16,18の少なくとも一方の係合突起
の円周方向における位置とが重複したとしても、
1対のリール軸16,18が回転自在なので、テ
ープカセツトの磁気記録テープの伸びあるいは弛
みを生じることなくテープカセツトの1対のリー
ルハブを1対のリール軸16,18に係合させる
ことができる。
次に、磁気記録テープ走行装置の複数の操作ス
イツチ12の中の早送りモード設定スイツチが操
作されたと仮定する。
するとカム部材50が前述した図示しない第1
の電動機によつて第3図における時計回り方向に
回転する。前述した図示しない回転位置検出手段
は、カム部材50が第8図に示す如き位置まで回
転した時、早送りモード設定位置信号を発し、図
示しない第1の電動機の回転を停止させる。第1
の電動機の回転が停止するやいなや第3の電動機
74によつて第1の小歯車78を第8図における
時計回り方向に比較的早い速度で回転させる。こ
の時前述した図示しない第2の電動機は回転しな
い。
カム部材50が第8図に示す如く早送りモード
設定位置に配置されると、第1の案内溝44によ
つて第1のピン54を案内された第1のカム案内
部材52は、付勢手段60の付勢力に抗して第3
図における反時計回り方向に回転する。第2の案
内溝46によつて第1のピン66を案内された第
2のカム案内部材62及び第3の案内溝48によ
つて第1のピン68を案内された第3のカム案内
部材64は、第3図に示す位置から回転しない。
この時の第2及び第3のカム案内部材62,64
の夫々の位置を、第2及び第3のカム案内部材6
2,64の夫々の第1の位置とする。この時、1
対のピンチローラ142,144は磁気記録テー
プ32から離間している。また第1及び第2のブ
レーキ操作部材124,126の1対のブレーキ
用摩擦部材134,136も、1対のリール軸1
6,18から離間している。この時の第1及び第
2のブレーキ操作部材124,126の位置は、
第1及び第2のブレーキ操作部材124,126
のブレーキ解除位置である。またこの時のピンチ
ローラ保持レバー138,140の位置は、これ
らのテープ挟持解除位置である。
回転した第1のカム案内部材52の第2のピン
56によつて、第1のレバー80が左方に移動す
る。左方に移動した第1のレバー80の案内孔1
02によつて案内されたピン100によつて第3
のレバー98は、第7図において反時計回り方向
に回転し、テープカセツト押圧部材104をテー
プカセツト20のハウジングに第9図に示す如く
当接させる。テープカセツト押圧部材104に当
接されたテープカセツト20は、1対のテープカ
セツト位置制定ピン挿入用孔168,170の上
縁を1対のテープカセツト位置制定ピン172,
174に第9図に示す如く当接させる。
また回転した第1のカム案内部材52の第3の
ピン58によつて、第2のレバー82が、第7図
に示す位置から時計回り方向に回転する。第2の
レバー82が時計回り方向に回転し第9図に示す
如き位置に配置された時、第2図に示すエジエク
ト装置22は第1の位置に固定される。
また第2のレバー82が回転することによつて
第6のレバー154が付勢手段166の付勢力に
より第7図に示す位置から反時計回り方向に回転
する。回転した第6のレバー154のテープガイ
ド160は、第9図に示す如く、磁気記録テープ
32の裏面に当接される。この時テープガイド1
60の前述した図示しないテープガイド溝に磁気
記録テープ32が挿入され、このテープガイド溝
の前述した2つの端面が、磁気記録テープ32の
長手方向に延出する2つの縁と接触する。
ガイドピン160のテープカセツト20の磁気
記録テープ32に当接されるやいなや、即ちカム
部材50が第8図に示す如き早送りモード設定位
置に配置されるやいなや、第8図に第3の電動機
74が第1の小歯車78を第9図において時計回
り方向に比較的早い速度で回転させる。すると第
1の小歯車78の回転力によつて第2の小歯車9
4が第9図に示す如く左方のリール軸16の歯車
90に歯合し、左方のリール軸16を第9図にお
ける時計回り方向に比較的早い速度で回転させ
る。
磁気記録テープ32は、長手方向に延出された
2つの端面をテープガイド160のテープガイド
溝の前述した2つの端面に摺接させながら、空転
する右方のリール軸18に係合されたリールハブ
から左方のリール軸16に係合されたリールハブ
へと比較的高速度で走行し、左方のリール軸16
に係合されたリールハブに巻き取られる。
磁気記録テープ走行装置の複数の操作スイツチ
12の中の早巻戻しモード設定スイツチが操作さ
れたと仮定する。
この時カム部材50は、磁気記録テープ走行装
置に早送りモードが設定された時と同じ位置に配
置される。従つて磁気記録テープ走行装置に早巻
戻しモードが設定された時、テープカセツト押圧
部材104は、テープカセツト20のハウジング
に当接する。また、テープガイド160は、磁気
記録テープ32の裏面に当接される。そして、テ
ープガイド160の前述した図示しないテープガ
イド溝に磁気記録テープ32が挿入され、このテ
ープガイド溝の前述した2つの端面が、磁気記録
テープ32の長手方向に延出した2つの縁と接触
する。
早巻戻しモードの設定時には、第8図の第3の
電動機74が第1の小歯車78を第9図において
反時計回り方向に比較的早い速度で回転させる。
すると第1の小歯車78の回転力によつて第2の
歯車94が第9図に示すのは逆に右方のリール軸
18の歯車92に歯合し、右方のリール軸18を
第9図における反時計回り方向に比較的早い速度
で回転させる。
磁気記録テープ32は、長手方向に延出された
2つの端面をテープガイド160のテープガイド
溝の前述した2つの端面に摺接させながら、空転
する左方のリール軸16に係合されたリールハブ
から右方のリール軸18に係合されたリールハブ
へと比較的高速度で走行し、右方のリール軸18
に係合したリールハブに巻き取られる。
磁気記録テープ走行装置に早送りモードあるい
は早巻戻しモードが設定された時には、上述した
ように磁気記録テープ32の裏面にテープガイド
160が当接し、テープガイド160のテープガ
イド溝に磁気記録テープ32が挿入される。そし
てこのテープガイド溝の前述した2つの端面に磁
気記録テープ32の長手方向に延出した2つの縁
が摺接しながら磁気記録テープ32は比較的高速
度で走行し、左方のリール軸16に係合されてい
るリールハブあるいは右方のリール軸12に係合
されているリールハブに巻き取られる。このこと
は、磁気記録テープ走行装置への早送りモード及
び早巻戻しモードの設定時に磁気記録テープ32
がテープカセツト20のハウジング内で幅方向に
振動しないことを意味する。従つて、磁気記録テ
ープ32のリールハブへの巻き付け密度にむらが
生じたり、リールハブに巻装された磁気記録テー
プ32がリールハブの半径方向と交差する方向に
段を作つたりというような巻き乱れが生じない。
次に、磁気記録テープ走行装置の複数の操作ス
イツチ12中の停止モード設定スイツチが操作さ
れたと仮定する。
するとカム部材50が前述した図示しない第1
の電動機によつて第8図において時計回り方向に
回転する。前述した図示しない回転位置検出手段
は、カム部材50が第10図に示す如き位置まで
回転した時、停止モード設定位置信号を発し、図
示しない第1の電動機、第2の電動機及び第3の
電動機の回転を停止させる。
カム部材50が第10図に示す如く停止モード
設定位置に配置されると、第1の案内溝44に第
1のピン54を案内された第1のカム案内部材5
2は、カム部材50が第8図に示す如き早送りモ
ード設定位置あるいは早巻戻しモード設定位置に
配置された時と同じ位置に配置される。
従つて第3のレバー98のテープカセツト押圧
部材104は、第11図に示す如く、テープカセ
ツト20のハウジングに押圧される。また、第2
のレバー82も第9図に示した位置に保持され続
けるので、第2図に示したエジエクト装置22も
第1の位置に固定され続ける。また、第6のレバ
ー154に取り付けられているテープガイド16
0も第9図に示す早送りモードあるいは早巻戻し
モード設定時と同様に、磁気記録テープ32の裏
面に当接され続ける。そしてテープガイド160
の前述した図示しないテープガイド溝に磁気記録
テープ32が挿入され、このテープガイド溝の前
述した2つの端面が、磁気記録テープ32の長手
方向に延出する2つの縁と接触し続ける。
回転したカム部材50の第2の案内溝46によ
つて第1のピン66を案内された第2のカム案内
部材62は、第8図に示す第1の位置から反時計
回り方向に回転する。反時計回り方向に回転した
第2のカム案内部材62の第2のピン72は、第
8図の時の位置よりも下方に移動し、第11図に
示す如く、第1のブレーキ操作部材124の右方
延出部と第2のブレーキ操作部材126の左方延
出部との重複部位から離間する。
従つて、付勢手段128の付勢力により第1の
ブレーキ操作部材124は第9図に示す第2の位
置から時計回り方向に回転し、また第2のブレー
キ操作部材126は第9図に示す第2の位置から
反時計回り方向に回転する。付勢手段128の付
勢力により回転した第1のブレーキ操作部材12
6のブレーキ用摩擦部材134は、第11図に示
す如く、左方のリール軸16の歯車90の外周面
に当接し、左方のリール軸16の回転を停止させ
る。また回転した第2のブレーキ操作部材128
のブレーキ用摩擦部材136は、第11図に示す
如く、右方のリール軸18の歯車92の外周面に
当接し、右方のリール軸18の回転を停止させ
る。この時の第1及び第2のブレーキ操作部材1
24,126の位置は第1及び第2のブレーキ操
作部材124,126のブレーキ位置である。ま
たこの時の第2のカム案内部材62の位置を、第
2のカム案内部材62の第2の位置とする。
カム部材50が第10図に示す如く停止モード
設定位置に配置されると、第3の案内溝48に第
1のピン68を案内された第3のカム案内部材6
4は、カム部材50が第8図に示す如き早送りモ
ード設定位置あるいは早巻戻しモード設定位置に
配置された時と同じ第1の位置に配置される。こ
の実施例におけるカム部材50の第10図に示し
た停止モード設定位置は、この考案におけるカム
部材50の第1の角位置に対応している。
次に磁気記録テープ走行装置の複数の操作スイ
ツチ12中のキユーモード設定スイツチが操作さ
れたと仮定する。
するとカム部材50が前述した図示しない第1
の電動機によつて第10図において時計回り方向
に回転する。前述した図示しない回転位置検出手
段は、カム部材50が第12図に示す如き位置ま
で回転した時、キユーモード設定位置信号を発
し、図示しない第1の電動機の回転を停止させ
る。
カム部材50が第12図に示す如きキユーモー
ド設定位置に配置されると、第1の案内溝44に
第1のピン54を案内された第1のカム案内部材
52は、カム部材50が第8図に示す如き早送り
モード設定位置あるいは早巻戻しモード設定位置
に配置された時と同じ位置に配置される。
従つて、第3のレバー98のテープカセツト押
圧部材104は、第13図に示す如く、テープカ
セツト20のハウジングに押圧される。また第2
のレバー82も第9図に示した位置に保持され続
けるので、第2図に示したエジエクト装置22も
第1の位置に保持され続ける。
回転したカム部材50の第2の案内溝46によ
つて第1のピン66を案内された第2のカム案内
部材62は、第10図に示す位置から反時計回り
方向に回転する。反時計回り方向に回転した第2
のカム案内部材62の第2のピン72は、第10
図の時の位置よりも下方に移動し、第13図に示
す如く、ピンチローラ操作レバー84の上縁を押
圧し、ピンチローラ操作レバー84を第11図に
示す位置よりも下方に移動させる。この時の第2
のカム案内部材62の位置を第2のカム案内部材
62の第3の位置とする。
下方に移動したピンチローラ操作レバー84の
第1のピン86及び第2のピン88は、第4のレ
バー116及び第5のレバー118の他端部に
夫々形成されている前述した開口の下縁に当接
し、第4のレバー116を付勢手段120の付勢
力に抗して時計回り方向に回転させ、第5のレバ
ー118を付勢手段122の付勢力に抗して反時
計回り方向に回転させる。
回転した第4のレバー116の他端部の上縁
は、第13図に示す如く、左方のピンチローラ保
持レバー138のピン146から離間している。
左方のピンチローラ保持レバー138のピン14
6は、第4のレバー116の他端部に形成されて
いる係合延出部178の下縁に当接され、係合延
出部178によつて、第13図に示す如く、ピン
チローラ142を磁気記録テープ32から離間し
たテープ挟持解除位置に、付勢手段162の付勢
力に抗して、配置させる。
また回転した第5のレバー118の他端部の上
縁は、第13図に示す如く、右方のピンチローラ
保持レバー140のピン148から離間してい
る。右方のピンチローラ保持レバー140のピン
148は、第5のレバー118の他端部に形成さ
れている係合延出部180の下縁に当接され、係
合延出部180によつて、第13図に示す如く、
ピンチローラ144を磁気記録テープ32から離
間したテープ挟持解除位置に、付勢手段164の
付勢力に抗して、配置させる。
また下方に移動したピンチローラ操作レバー8
4の第1のピン86及び第2のピン88は、第1
3図に示す如く、第1のブレーキ操作部材124
の突出部130及び第2のブレーキ操作部材12
6の突出部132を押圧する。
この時第1のブレーキ操作部材124は、付勢
手段128の付勢力に抗して第11図に示す第1
の位置から反時計回り方向に回転し、第13図に
示す如く、ブレーキ用摩擦部材134を左方のリ
ール軸16の歯車90の外周面から離間させるブ
レーキ解除位置へ配置される。また第2のブレー
キ操作部材126も、付勢手段128の付勢力に
抗して第11図に示す第1の位置から時計回り方
向に回転し、第13図に示す如く、ブレーキ用摩
擦部材136を右方のリール軸18の歯車92の
外周面から離間させるブレーキ解除位置へ配置さ
れる。
回転したカム部材50の第3の案内溝48によ
つて第1のピン68を案内された第3のカム案内
部材64は、第10図に示す位置から時計回り方
向に回転する。時計回り方向に回転した第3のカ
ム案内部材64の第2のピン72が第10図に示
す位置から上方に移動することによつて、副シヤ
ーシ106も第10図に示す付勢手段110の付
勢力によつて第10図に示す位置から上方に移動
する。
上方に移動した副シヤーシ106の1対の開口
150,152の周縁は、第13図に示す如く、
左方のピンチローラ保持レバー138のピン14
6及び右方のピンチローラ保持レバー140のピ
ン148から離間する。
また第6のレバー154の下縁に、上方に移動
した副シヤーシ106の前面に突出して固定され
ているピン182が第13図に示す如く上方に向
つて押圧される。ピン182に押圧された第6の
レバー154のテープガイド160は、第11図
に示した位置から上方に移動し、第13図に示す
如く、磁気記録テープ32から離間する。
カム部材50がキユーモード設定位置に配置さ
れるやいなや、第12図に示す第3の電動機74
が第1の小歯車78を時計回り方向に比較的早い
速度で回転させる。またこの時前述した図示しな
い第2の電動機は回転しない。従つて、磁気記録
テープ走行装置に早送りモードが設定された時と
同様に、磁気記録テープ32は、空転する右方の
リール軸18に係合しているリールハブから第1
及び第2の小歯車78,94を介して第3の電動
機74によつて駆動されている左方のリール軸1
6に係合しているリールハブへと向つて比較的早
い速度で走行し、左方のリール軸16に係合して
いるリールハブに巻き取られる。
第11図に示す位置から上方に移動した副シヤ
ーシ106が第13図に示す如き位置に配置され
た時、第14図に示す如く、副シヤーシ106に
固定されている磁気ヘツド基板34に取り付けら
れているモニタヘツド30のみが、テープカセツ
ト20の5つの磁気ヘツド/ピンチローラ挿入用
開口のうちまん中に配置されている挿入用開口に
挿入され磁気記録テープ32に接触する。そして
モニタヘツド30は、比較的高速で走行する磁気
記録テープ32から磁気記録テープ32にすでに
記録されている情報を再生する。前述した図示し
ない再生ヘツド及び録音ヘツドは、磁気記録テー
プ32にきわめて近づくが接触はしない。
磁気記録テープ走行装置の複数の操作スイツチ
12中のレビユーモード設定スイツチが操作され
たと仮定する。
磁気記録テープ走行装置にレビユーモードが設
定された時の状況は、第3の電動機74が第1の
小歯車78を比較的高速度で時計回り方向に回転
させることを除き、キユーモードが設定された時
と同じである。
従つて、テープカセツト20の5つの磁気ヘツ
ド/ピンチローラ挿入用開口のうちまん中に配置
されている挿入用開口に挿入され磁気記録テープ
32に第14図に示す如く接触しているモニタヘ
ツド30が、比較的高速度で左方のリール軸16
に係合しているリールハブから右方のリール軸1
8に係合しているリールハブへ向つて走行してい
る磁気記録テープから磁気記録テープ32にすで
に記録されている情報を再生する。
磁気記録テープ走行装置にキユーモードやレビ
ユーモードが設定された時、上述したように、テ
ープカセツト20のハウジングの5つの磁気ヘツ
ド/ピンチローラ挿入用孔のうちまん中に配置さ
れている挿入用孔にモニタヘツド30が挿入され
て磁気記録テープ32と接触するので、磁気記録
テープ32が圧着パツドとモニタヘツド30とに
挾持されない。従つて、磁気記録テープ32は、
モニタヘツド30が磁気記録テープ32に当接し
ても比較的大きな摩擦力を生じることなく比較的
早い速度で走行されるので、磁気記録テープの磁
気膜の損傷やベースの伸び等の損傷が生じない。
この実施例におけるカム部材50の第12図に示
したキユーモード・レビユーモード設定位置は、
この考案におけるカム部材50の第2の角位置に
対応しており、この時の第3のカム案内部材64
の位置を第3のカム案内部材64の第2の位置と
する。
頭出しモードは、キユーモードおよびレビユー
モードの一種であるので、磁気記録テープ走行装
置に頭出しモードが設定されたと仮定しても、上
述したのと同じ効果を得ることができる。
次に磁気記録テープ走行装置の複数の操作スイ
ツチ12中のポウズモード設定スイツチが操作さ
れたと仮定する。
するとカム部材50が前述した図示しない第1
の電動機によつて第12図において時計回り方向
に回転する。前述した図示しない回転位置検出手
段は、カム部材50が第15図に示す如き位置ま
で回転した時、ポウズモード設定位置信号を発
し、図示しない第1の電動機の回転を停止させ
る。磁気記録テープ走行装置にポウズモードが設
定された時、前述した図示しない第2の電動機及
び第3の電動機74は回転しない。
カム部材50が、第15図に示す如きポウズモ
ード設定位置に配置されると、第1の案内溝44
に第1のピン54を案内された第1のカム案内部
材52は、カム部材50が第8図に示す如き早送
りモード設定位置あるいは早巻戻しモード設定位
置に配置された時と同じ位置に配置される。
従つて、第3のレバー98のテープカセツト押
圧部材104は、第16図に示す如く、テープカ
セツト20のハウジングに押圧される。また第2
のレバー82も第9図に示した位置に保持され続
けるので、第2図に示したエジエクト装置22も
第1の位置に保持され続ける。
回転したカム部材50の第2の案内溝46によ
つて第1のピン66を案内された第2のカム案内
部材62は、第12図に示す第1の位置から時計
回り方向に回転する。時計回り方向に回転した第
2のカム案内部材62の第2のピン72は、第1
2図の時の位置よりも上方の第2の位置に移動す
る。
第2のカム案内部材62の第2のピン72が上
方に移動することによつて、第4のレバー116
の付勢手段120の付勢力及び第5のレバー11
8の付勢手段122の付勢力を、第4のレバー1
16の他端部に形成されている開口の下縁と第1
のピン86との接触及び第5のレバー118の他
端部に形成されている開口の下縁と第2のピン8
8との接触によつて伝達されたピンチローラ操作
レバー84は、その上縁が第16図に示す如く第
2のレバー62の第2のピン70と接触する位置
まで上昇する。
またピンチローラ操作部材84が上昇すること
によつて、ピンチローラ操作部材84の第1のピ
ン86及び第2のピン88も第13図に示す位置
から上方に移動する。そして第16図に示す如
く、第1のピン86及び第2のピン88は、第1
のブレーキ操作部材124の突出部130及び第
2のブレーキ操作部材126の突出部132から
離間する。
第2のカム案内部材62の第2のピン72が、
第16図に示す如く、第1のブレーキ操作部材1
24の右方延出部と第2のブレーキ操作部材12
6の左方延出部との重複部位から下方に離間して
いるので、第1のブレーキ操作部材124は第1
3図に示すブレーキ解除位置から時計回り方向へ
付勢手段128の付勢力によつて回転し、ブレー
キ用摩擦部材134を左方のリール軸16の歯車
90の外周面に当接させるブレーキ位置に移動
し、左方のリール軸16の回転を停止させる。ま
た、第2のブレーキ操作部材126は第13図に
示すブレーキ解除位置から反時計回り方向へ付勢
手段128の付勢力により回転し、ブレーキ用摩
擦部材136を右方のリール軸18の歯車92の
外周面に当接させるブレーキ位置に移動し、右方
のリール軸18の回転を停止させる。
第13図に示す位置から反時計回り方向に第4
のレバー116が回転し係合延出部178が第1
3図に示す位置から上方に移動することによつ
て、左方のピンチローラ保持レバー138は、付
勢手段162の付勢力により、第13図に示す位
置から反時計回り方向に回転し、ピンチローラ1
42を、第16図に示す如く、磁気記録テープ3
2に当接させたテープ挟持位置まで移動する。磁
気記録テープ32に当接したピンチローラ142
は、キヤプスタン36と協働して磁気記録テープ
32を、付勢手段162の比較的弱い力で挾持す
る。
また第13図に示す位置から時計回り方向に第
5のレバー118が回転し係合延出部180が第
13図に示す位置から上方に移動することによ
り、右方のピンチローラ保持レバー140は、付
勢手段164の付勢力によつて、第13図に示す
位置から時計回り方向に回転し、ピンチローラ1
44を、第16図に示す如く、磁気記録テープ3
2に当接させたテープ挟持位置まで移動する。磁
気記録テープ32に当接したピンチローラ144
は、キヤプスタン38と協働して磁気記録テープ
32を、付勢手段164の比較的弱い力で挾持す
る。
この時、左方のピンチローラ保持レバー138
のピン146は、第16図に示す如く、第4のレ
バー116の他端部の上縁及び係合延出部178
の下縁から離間している。また、右方のピンチロ
ーラ保持レバー140のピン148も、第16図
に示す如く、第5のレバー118の他端部の上縁
及び係合延出部180の下縁から離間している。
回転したカム部材50の第3の案内溝48によ
つて第1のピン68を案内された第3のカム案内
部材64は、第12図に示した第2の位置から時
計回り方向に回転する。時計回り方向に回転した
第3のカム案内部材64の第2のピン72が第1
2図に示す位置から上方に移動することによつ
て、副シヤーシ106も第12図に示す付勢手段
110の付勢力によつて第12図に示す位置から
上方に移動する。
副シヤーシ106が上昇することによつて、副
シヤーシ106のピン182が下縁に当接されて
いる第6のレバー154は、第13図に示す位置
から時計回り方向に回転する。時計回り方向に回
転した第6のレバー154のテープガイド160
は、第16図に示す如く、磁気記録テープ32か
ら離間する。
また副シヤーシ106が第13図に示す位置か
ら上方に移動することによつて、副シヤーシ10
6に固定されている磁気ヘツド支持基板34に取
り付けられている図示しない再生ヘツド、録音ヘ
ツド及びモニタヘツド30は、テープカセツト2
0のハウジングの前述した磁気ヘツド/ピンチロ
ーラ挿入用開口に挿入され、磁気記録テープ32
に当接される。
また副シヤーシ106が第16図に示す如き位
置に配置された時、副シヤーシ106の1対の開
口150,152の周縁は、第16図に示す如
く、1対のピンチローラ保持レバー138,14
0の1対のピン146,148から離間してい
る。また副シヤーシ106の係合爪112が、右
方のリール軸18の歯車92の前述した図示しな
い副歯車に係合している。第15図に示されたポ
ウズモード設定時の第3のカム案内部材64の位
置を、第3のカム案内部材64の第3の位置とす
る。
次に磁気記録テープ走行装置の複数の操作スイ
ツチ12中の再生モード設定スイツチが操作され
たと仮定する。
するとカム部材50が前述した図示しない第1
の電動機によつて第15図において時計回り方向
に回転する。前述した図示しない回転位置検出手
段は、カム部材50が第17図に示す位置まで回
転した時、再生モード設定位置信号を発し、図示
しない第1の電動機の回転を停止させる。
カム部材50が第17図に示す如き再生モード
設定位置に配置されると、第1の案内溝44に第
1のピン54を案内された第1のカム案内部材5
2は、円板50が第8図に示す如き早送りモード
設定位置あるいは早巻戻しモード設定位置に配置
された時と同じ位置に配置される。
従つて、第3のレバー98のテープカセツト押
圧部材104は、第18図に示す如く、テープカ
セツト20のハウジングに押圧される。また第2
のレバー82も第9図に示した位置に保持され続
けるので、第2図に示したエジエクト装置22も
第1の位置に保持され続ける。
回転したカム部材50の第3の案内溝48に第
1のピン68を案内された第3のカム案内部材6
4は、第15図に示す如きポウズモードが設定さ
れた時の第3の位置に保持される。
回転したカム部材50の第2の案内溝46によ
つて第1のピン66を案内された第2のカム案内
部材62は、第15図に示す第2の位置から時計
回り方向に回転する。時計回り方向に回転した第
2のカム案内部材62の第2のピン72は、第1
5図の時の第2の位置よりも上方に移動し、第1
8図に示す如く、第1のブレーキ操作部材124
の右方延出部と第2のブレーキ操作部材126の
左方延出部との重複部位の下縁に当接する。この
時の第2のカム案内部材62の位置は、第2のカ
ム案内部材62の第1の位置である。すると、第
1のブレーキ操作部材124は、付勢手段128
の付勢力に抗して、第16図に示す第1の位置か
ら反時計回り方向に回転し、第18図に示す如
く、ブレーキ用摩擦部材134を左方のリール軸
16の歯車90の外周面から離間させるブレーキ
解除位置へ配置される。また、第2のブレーキ操
作部材126は、付勢手段128の付勢力に抗し
て、第16図に示す第1の位置から時計回り方向
に回転し、第18図に示す如く、ブレーキ用摩擦
部材136を右方のリール軸18の歯車92の外
周面から離間させるブレーキ解除位置に配置され
る。
第2のカム案内部材62の第2のピン72が上
方に移動することによつて、第4のレバー116
の付勢手段120の付勢力及び第5のレバー11
8の付勢手段122の付勢力を、第4のレバー1
16の他端部に形成されている開口の下縁と第1
のピン86との接触及び第5のレバー118の他
端部に形成されている開口の下縁と第2のピン8
8との接触によつて伝達されたピンチローラ操作
レバー84は、第4のレバー116の他端部の上
縁が左方のピンチローラ保持部材138のピン1
46と第18図に示す如く当接し、また第5のレ
バー118の他端部の上縁が右方のピンチローラ
保持部材140のピン148と第18図に示す如
く当接するまで上昇する。
第4のレバー116の他端部の上縁が左方のピ
ンチローラ保持部材138のピン146と第18
図に示す如く当接することによつて、第16図に
示すテープ挟持位置において比較的弱い付勢力を
有した付勢手段162により磁気記録テープ32
にピンチローラ142を押圧していた左方のピン
チローラ保持部材138は、付勢手段162の付
勢力に加えて第4のレバー116の付勢手段12
0の付勢力によつても、磁気記録テープ32に当
接され、キヤプスタン36との協働によつて磁気
記録テープ32を挾持する力も増大する。
また第5のレバー118の他端部の上縁が右方
のピンチローラ保持部材140のピン148と第
18図に示す如く当接することによつて、第16
図に示すテープ挟持位置において比較的弱い付勢
力を有した付勢手段164により磁気記録テープ
32にピンチローラ144を押圧していた右方の
ピンチローラ保持部材140は、付勢手段164
の付勢力に加えて第5のレバー118の付勢手段
122の付勢力によつても、磁気記録テープ32
に当接され、キヤプスタン38との協働によつて
磁気記録テープ32を挾持する力も増大する。
カム部材50が第17図に示す如き再生モード
位置に配置された時、図示しない第2の電動機は
1対のキヤプスタン36,38を同じ方向に同じ
速度で回転させる。また、第3の電動機74は、
第1の小歯車78を時計回り方向に比較的遅い速
度で回転させる。
従つて、副シヤーシ106の係合爪112が係
合している前述した図示しない副歯車と歯車92
との間に生じる摩擦力を伴なつて回転する右方の
リール軸18に係合したリールハブから右方のキ
ヤプスタン38へとバツクテンシヨを伴なつて送
られる磁気記録テープ32は、右方のキヤプスタ
ン38と左方のキヤプスタン36との間で所定の
等速度で走行した後、左方のリール軸16に係合
されたリールハブに巻き取られる。
そして、前述した図示しない再生ヘツドは、右
方のキヤプスタン38から左方のキヤプスタン3
6へと所定の等速度で走行する磁気記録テープ3
2から磁気記録テープ32にすでに記録されてい
る情報を再生する。
次にこの磁気記録テープ走行装置の複数の操作
スイツチ12中の録音モード設定スイツチが操作
されたと仮定する。
この時の磁気記録テープ走行装置の状況は、再
生ヘツドが機能を停止し、代わりに録音ヘツドが
機能しまたモニタヘツド30が消去ヘツドとして
機能することを除き、磁気記録テープ走行装置に
再生モードが設定された時と同じである。
従つて前述した図示しない磁気ヘツドは、右方
のキヤプスタン38から右方のキヤプスタン36
へと所定の等速度で走行する磁気記録テープ32
に情報を記録する。この実施例におけるカム部材
50の第17図に示した再生モード・録音モード
設定位置は、この考案におけるカム部材50の第
3の角位置に対応している。
以上詳述した如く、リールシヤフトとキヤプス
タンとによつて磁気記録テープを駆動する磁気記
録テープ走行装置において停止モードも含めた
種々の走行モードを設定するこの考案の磁気記録
テープ走行装置のモード設定装置は:ブレーキ摩
擦部材が設けられ、ブレーキ摩擦部材をリールシ
ヤフトから離間させてリールシヤフトの回転を許
容するブレーキ解除位置とブレーキ摩擦部材をリ
ールシヤフトに当接させてリールシヤフトの回転
を停止させるブレーキ位置との間で移動自在であ
り、ブレーキ位置に向かい付勢されているブレー
キ操作部材と;ピンチローラが設けられ、ピンチ
ローラをキヤプスタンと協働させて磁気記録テー
プを挟持するテープ挟持位置とピンチローラをキ
ヤプスタンから遠ざけてキヤプスタンとの協働に
よる磁気記録テープの挟持を解除するテープ挟持
解除位置との間で移動自在であり、テープ挟持位
置に向かい付勢されているピンチローラ保持部材
と;ブレーキ操作部材とピンチローラ保持部材と
に連結され、第1の位置と第2の位置と第3の位
置との間で移動自在であり、第1の位置に配置さ
れたとき上記付勢の力に抗してブレーキ操作部材
をブレーキ解除位置に移動させ、第2の位置に配
置されたときブレーキ操作部材が上記付勢の力に
よりブレーキ位置に移動することを許容し、第3
の位置に配置されたとき上記付勢の力に抗してブ
レーキ操作部材をブレーキ解除位置に移動させる
ともに上記付勢の力に抗してピンチローラ保持部
材をテープ挟持解除位置に移動させる、第1のカ
ム従動部材と;ピンチローラ保持部材に連結さ
れ、第1の位置と第2の位置と第3の位置との間
で移動自在であり、第1の位置に配置されたとき
ピンチローラ保持部材を上記付勢の力に抗してテ
ープ挟持解除位置に移動させ、第2および第3の
位置に配置されたときピンチローラ保持部材が上
記付勢の力によりテープ挟持位置に移動すること
を許容する、第2のカム従動部材と;相互に異な
つた第1ないし第3の角位置の間を回動自在であ
り、第1および第2のカム従動部材に連結されて
いて、上記第1ないし第3の角位置の間を回動す
る間に第1および第2のカム従動部材を夫々の第
1の位置ないし第3の位置の間で選択的に移動さ
せるカム部材と;を備えており: カム部材は、磁気記録テープ走行装置に停止モ
ードが設定されたとき第1の角位置に配置されて
第1のカム従動部材を第2の位置に移動させると
ともに第2のカム従動部材を第1の位置に移動さ
せ、これによつて第1のカム従動部材に連結され
ているブレーキ操作部材が上記付勢の力によりブ
レーキ位置に移動することを許容されるとともに
第2のカム従動部材に連結されているピンチロー
ラ保持部材が上記付勢の力に抗してテープ挟持解
除位置に移動し;カム部材はまた、磁気記録テー
プ走行装置にキユーあるいはレビユーモードが設
定されたとき第2の角位置に配置されて第1のカ
ム従動部材を第3の位置に移動させるとともに第
2のカム従動部材を第2の位置に移動させ、これ
によつて第1のカム従動部材および第2のカム従
動部材に連結されているピンチローラ保持部材は
第2のカム従動部材によつては上記付勢の力によ
りテープ挟持位置に移動することが許容されてい
るにもかかわらず上述した如く第3の位置に移動
された第1のカム従動部材により上記付勢の力に
抗してテープ挟持解除位置に移動され、上述した
如く第3の位置に移動された第1のカム従動部材
はまた上記付勢の力に抗してブレーキ操作部材を
ブレーキ解除位置に移動させており;カム部材は
さらにまた、磁気記録テープ走行装置に再生モー
ドまたは録音モードが設定されたとき第3の角位
置に配置されて第1のカム従動部材を第1の位置
に移動させるとともに第2のカム従動部材を第3
の位置に移動させ、これによつて第1のカム従動
部材に連結されているブレーキ操作部材が上記付
勢の力に抗してブレーキ解除位置に移動するとと
もに第2のカム従動部材に連結されているピンチ
ローラ保持部材が上記付勢の力によりテープ挟持
位置に移動する;ことを特徴としているので停止
モードからキユーあるいはレビユーモードを経て
再生モードへと移行する間における種々の磁気記
録テープ走行モード設定関連部材の総合的な動作
量を出来る限り少なくし、上記の移行に要する時
間を短かくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例を備えた磁気記録
テープ走行装置の斜視図、第2図は磁気記録テー
プ走行装置の要部を示す正面図、第3図は第2図
に示したシヤーシの裏面側に配置されている構成
部品をシヤーシを取り除いた状態で第2図と同じ
方向から見た正面図、第4図は第2図に示したシ
ヤーシの前面側に配置されている構成部品のいく
つかを選択して第2図と同じ方向から見た正面
図、第5図は第4図に示された構成部品にさらに
残りの構成部品のいくつかを選択したものを加え
て第2図と同じ方向から見た正面図、第6図は第
5図に示された構成部品にさらに残りの構成部品
のいくつかを選択したものを加えて第2図と同じ
方向から見た正面図、第7図は第6図に示された
構成部品にさらに残りに構成部品の全部を加えて
第2図と同じ方向から見た正面図、第8図は磁気
記録テープ走行装置に早送りモード及び早巻戻し
モードが設定された時の状態を第3図と同じ図面
で示す正面図、第9図は磁気記録テープ走行装置
に早送りモード及び早巻戻しモードが設定された
時の状態を第7図と同じ図面で示す正面図、第1
0図は磁気記録テープ走行装置に停止モードが設
定された時の状態を第3図と同じ図面で示す正面
図、第11図は磁気記録テープ走行装置に停止モ
ードが設定された時の状態を第7図と同じ図面で
示す正面図、第12図は磁気記録テープ走行装置
にキユーモード及びレビユーモードが設定された
時の状態を第3図と同じ図面で示す正面図、第1
3図は磁気記録テープ走行装置にキユーモード及
びレビユーモードが設定された時の状態を第7図
と同じ図面で示す正面図、第14図は磁気記録テ
ープ走行装置にキユーモード及びレビユーモード
が設定された時の状態を第2図と同じ図面で示す
正面図、第15図は磁気記録テープ走行装置にポ
ウズモードが設定された時の状態を第3図と同じ
図面で示す正面図、第16図は磁気記録テープ走
行装置にポウズモードが設定された時の状態を第
7図と同じ図面で示す正面図、第17図は磁気記
録テープ走行装置に再生モード及び録音モードが
設定された時の状態を第3図と同じ図面で示す正
面図、第18図は磁気記録テープ走行装置に再生
モード及び録音モードが設定された時の状態を第
7図と同じ図面で示す正面である。 16,18……リール軸、32……磁気記録テ
ープ、36,38……キヤプスタン、50……カ
ム部材、62……第2のカム案内部材(第1のカ
ム従動部材)、64……第3のカム案内部材(第
2のカム従動部材)、124……第1のブレーキ
操作部材、126……第2のブレーキ操作部材、
134,136……ブレーキ用摩擦部材、13
8,140……ピンチローラ保持レバー(ピンチ
ローラ保持部材)、142,144……ピンチロ
ーラ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 リールシヤフトとキヤプスタンとによつて磁気
    記録テープを駆動する磁気記録テープ走行装置に
    おいて停止モードも含めた種々の走行モードを設
    定するものであり: ブレーキ摩擦部材が設けられ、ブレーキ摩擦部
    材をリールシヤフトから離間させてリールシヤフ
    トの回転を許容するブレーキ解除位置とブレーキ
    摩擦部材をリールシヤフトに当接させてリールシ
    ヤフトの回転を停止させるブレーキ位置との間で
    移動自在であり、ブレーキ位置に向かい付勢され
    ているブレーキ操作部材と; ピンチローラが設けられ、ピンチローラをキヤ
    プスタンと協働させて磁気記録テープを挟持する
    テープ挟持位置とピンチローラをキヤプスタンか
    ら遠ざけてキヤプスタンとの協働による磁気記録
    テープの挟持を解除するテープ挟持解除位置との
    間で移動自在であり、テープ挟持位置に向かい付
    勢されているピンチローラ保持部材と; ブレーキ操作部材とピンチローラ保持部材とに
    連結され、第1の位置と第2の位置と第3の位置
    との間で移動自在であり、第1の位置に配置され
    たとき上記付勢の力に抗してブレーキ操作部材を
    ブレーキ解除位置に移動させ、第2の位置に配置
    されたときブレーキ操作部材が上記付勢の力によ
    りブレーキ位置に移動することを許容し、第3の
    位置に配置されたとき上記付勢の力に抗してブレ
    ーキ操作部材をブレーキ解除位置に移動させると
    もに上記付勢の力に抗してピンチローラ保持部材
    をテープ挟持解除位置に移動させる、第1のカム
    従動部材と; ピンチローラ保持部材に連結され、第1の位置
    と第2の位置と第3の位置との間で移動自在であ
    り、第1の位置に配置されたときピンチローラ保
    持部材を上記付勢の力に抗してテープ挟持解除位
    置に移動させ、第2および第3の位置に配置され
    たときピンチローラ保持部材が上記付勢の力によ
    りテープ挟持位置に移動することを許容する、第
    2のカム従動部材と; 相互に異なつた第1ないし第3の角位置の間を
    回動自在であり、第1および第2のカム従動部材
    に連結されていて、上記第1ないし第3の角位置
    の間を回動する間に第1および第2のカム従動部
    材を夫々の第1の位置ないし第3の位置の間で選
    択的に移動させるカム部材と; を備えており、 カム部材は、磁気記録テープ走行装置に停止モ
    ードが設定されたとき第1の角位置に配置されて
    第1のカム従動部材を第2の位置に移動させると
    ともに第2のカム従動部材を第1の位置に移動さ
    せ、これによつて第1のカム従動部材に連結され
    ているブレーキ操作部材が上記付勢の力によりブ
    レーキ位置に移動することを許容されるとともに
    第2のカム従動部材に連結されているピンチロー
    ラ保持部材が上記付勢の力に抗してテープ挟持解
    除位置に移動し、 カム部材はまた、磁気記録テープ走行装置にキ
    ユーあるいはレビユーモードが設定されたとき第
    2の角位置に配置されて第1のカム従動部材を第
    3の位置に移動させるとともに第2のカム従動部
    材を第2の位置に移動させ、これによつて第1の
    カム従動部材および第2のカム従動部材に連結さ
    れているピンチローラ保持部材は第2のカム従動
    部材によつては上記付勢の力によりテープ挟持位
    置に移動することが許容されているにもかかわら
    ず上述した如く第3の位置に移動された第1のカ
    ム従動部材により上記付勢の力に抗してテープ挟
    持解除位置に移動され、上述した如く第3の位置
    に移動された第1のカム従動部材はまた上記付勢
    の力に抗してブレーキ操作部材をブレーキ解除位
    置に移動させており、 カム部材はさらにまた、磁気記録テープ走行装
    置に再生モードまたは録音モードが設定されたと
    き第3の角位置に配置されて第1のカム従動部材
    を第1の位置に移動させるとともに第2のカム従
    動部材を第3の位置に移動させ、これによつて第
    1のカム従動部材に連結されているブレーキ操作
    部材が上記付勢の力に抗してブレーキ解除位置に
    移動するとともに第2のカム従動部材に連結され
    ているピンチローラ保持部材が上記付勢の力によ
    りテープ挟持位置に移動する; ことを特徴とする磁気記録テープ走行装置のモー
    ド設定装置。
JP13276381U 1981-08-25 1981-09-07 磁気記録テ−プ走行装置のモ−ド設定装置 Granted JPS5839752U (ja)

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