JPH0610514Y2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JPH0610514Y2
JPH0610514Y2 JP1986030220U JP3022086U JPH0610514Y2 JP H0610514 Y2 JPH0610514 Y2 JP H0610514Y2 JP 1986030220 U JP1986030220 U JP 1986030220U JP 3022086 U JP3022086 U JP 3022086U JP H0610514 Y2 JPH0610514 Y2 JP H0610514Y2
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進作 田中
国男 城戸
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Tanashin Denki Co Ltd
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Tanashin Denki Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor
    • G11B15/444Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor reversing arrangements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/26Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は,構成の複雑化を招くことなく,早送り,高速
巻き戻し,リバース等の各操作を自在に行なえるように
するとともに低コスト化を図れるようにしたテープレコ
ーダに関する。
[従来の技術] オートリバース機構を備え,かつ適宜にFF(早送
り),リワインド(高速巻き戻し)操作を手動的に行な
えるようにしたテープレコーダは,特開昭60-138752号
によって公知である。本願考案者は,さらに改良を加
え,FF,リワインド操作用の2本の操作部材を往動位
置に係止しておき,テープエンドでその係止を解除させ
て録音または再生モードに戻す機構を開発し,特開昭61
-156553号として先に提案した。
[考案が解決しようとする問題点] しかし,オートリバース機構を備え,手動的にFF,リ
ワインド,リバース操作を行なえ,さらにFF,リワイ
ンド用の操作部材を往動位置に係止する手段を設け,テ
ープエンドでその係止を解除するようにしたものにあっ
ても,それを実現するために複雑な機構を要し,これが
原因してコスト高となる問題を有していた。
そこで,本考案は,上記の機能を備え,しかも構成の簡
略化を図れ,操作性の向上化ならびにコストダウンを実
現できるテープレコーダを提供することを目的としてい
る。
[問題点を解決するための手段および作用] 本考案によれば,磁気ヘッドの左右にそれぞれキャプス
タン軸,ピンチローラおよびリール受を備えるとともに
機械的に磁気テープの走行方向を切換えるテープ走行方
向切換機構を備え,磁気テープが左右いずれの方向へ走
行するときも録音または再生動作を可能としたテープレ
コーダにおいて,互いに平行となる方向に往復移動可能
で,かつ設定量以上往動するとき上記設定量を越えた分
の動作で磁気ヘッドを録音または再生位置から後退させ
る第1,第2の操作部材と,これら第1,第2の操作部
材に装着され各操作部材とともに進退動作する第1,第
2の従動部材と,一定範囲で往復回動自在に設けられ,
前記第1および第2の従動部材に係合可能な第1および
第2の係合部を有するとともに前記テープ走行方向切換
機構に係合し,トグルばねにより2つの回動位置の一方
に択一的に保持されて磁気テープの走行方向を決定する
テープ方向選択部材とを具備し,前記第1または第2の
操作部材が往動するとき,その操作部材の往動量が前記
設定量に至るまでに前記テープ方向選択部材の回動して
いる側に対応する従動部材を,その従動部材に対応する
側の係合部に係合させ,その操作部材が復動するとき,
再び上記従動部材を対応する側の係合部に係合させ,そ
の係合の都度,上記テープ方向選択部材を反転動作させ
てテープの走行方向を切換えるようにしている。
[実施例] 以下,この考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図はこの考案の一実施例に係るテープレコーダの機
構部の平面図である。
図中1はテープレコーダの基板である。この基板1上に
は,第2図に示すように磁気ヘッド2が進退自在なヘッ
ド取付け板3に取付けられている。磁気ヘッド2の左右
には,キャプスタン軸4,5,ピンチローラ6,7(第
2図参照),リール軸8,9がそれぞれ設けられてい
る。
すなわち,このテープレコーダは,両リール軸8,9に
テープカセット10を装填するとともにヘッド取付け板
3を前進させ,この状態でいずれか一方のリール軸8ま
たは9をテープ巻取り方向へ回転させるとともにこれと
同一側のキャプスタン軸4または5にピンチローラ6ま
たは7を圧接させ,そのキャプスタン軸を回転させるこ
とによって録音または再生を行なうことができるように
なっている。
磁気ヘッド2の上方位置には,第1図に示すように,図
中左端部を押し込み操作端とする2枚の板状操作部材
(第1の操作部材11および第2の操作部材12)が互
い重ね合わされて,ヘッド取付け板3の往復動方向と直
交する方向へ進退自在に装着されている。
第1および第2の操作部材11,12は,テープレコー
ダ基板1に対して第2図に示すように取付けられてい
る。すなわち,図中13は,基板1上に,この基板1と
平行するように固定された操作部材取付け用のブラケッ
トである。このブラケット13の,前記操作端側の端部
には,ガイド板14a,14bが立設させており,また
反操作端側の上面にはピン15が立設されている。そし
て,第1および第2の操作部材11,12は,操作端側
が前記ガイド板14a,14bによって支持され,また
先端部が前記ピン15によって支持され,進退自在に装
着されている。
第1の操作部材11および第2の操作部材12は,それ
ぞれ第4図に示す形状に形成されている。すなわち,第
1の操作部材11は,操作端側に前記ガイド板14aと
係合する長孔16を有し,中央部に後述する回動輪80
の受圧片83を挿入させる長孔17を有し,この長孔1
7と先端部との間に上方へ向けて突出するばね受け1
8,19を有し,先端部に前記ピン15を挿入させる長
孔20と上方へ向けて突出する押圧片21とを有し,さ
らに押圧片21が設けられている側面とは反対側に位置
する側面に係合凹部22と係合解除用の傾斜面23とを
有している。一方,前記第2の操作部材12は,第1の
操作部材11に重ならない部分と,重なる部分とから構
成されている。そして,重ならない部分の操作端側に前
記ガイド板14bと係合する長孔24を有し,重なる部
分の前記第1の操作部材11に設けられた長孔16,1
7,20と重合する位置に長孔25,26,27を有
し,中央部に大きい変形角孔28を有し,この変形角孔
28の縁部に前記ばね受け18,19と並ぶ関係にばね
受け29,30を有し,前記押圧片21と対向する関係
に押圧片31を有し,さらに前記係合凹部22および傾
斜面23と重合する関係に係合凹部32と傾斜面33と
を有したものとなっている。そして,第1の操作部材1
1は,ばね受け18と前記ガイド板14aとの間に掛渡
された引張りばね34の復元力で常時,操作端側へ付勢
されている。また,第2の操作部材12もばね受け29
と前記ガイド板14aとの間に掛渡された引張りばね3
5の復元力で常時,操作端側へ付勢されている。
ピン15の上端には,第2の操作部材12の上に重ねて
操作量規制部材36が回動自在に装着されている。この
操作量規制部材36の両端には,前記押圧片21,31
を同時に係止させ得る係止片37a,37bが設けられ
ている。したがって,第1および第2の操作部材11,
12をそれぞれ独立的に押し込み操作したときには,操
作量規制部材36が回動して,その操作部材の移動を許
容し,また第1および第2の操作部材11,12を同時
に押し込み操作したときには,押圧片21,31が係止
片37a,37bに係止された位置までしか押し込み操
作をできないようになっている。
前記第1および第2の操作部材11,12の下面と前記
ブラケット13との間には第2図および第4図に示すよ
うに,第1および第2の操作部材11,12とともに進
退する第1および第2の従動部材41,42が配置され
ている。これら第1および第2の従動部材41,42
は,先端部にそれぞれ上方に突出する突部43a,43
bおよび44a,44bを有し,これら突部を対応する
操作部材の下面に接触させるとともに上記突部43a,
43bおよび44a,44bより前方位置において各操
作部材11,12より下方に向けて突出した係止片4
5,46によって上記各係止片を支点にして回動自在に
係止されている。また,第1の従動部材41の先端と前
記第1の操作部材11に設けられたばね受け19との間
には引張りばね47が掛渡してあり,この引張りばね4
7の復元力によって第1の従動部材41は第1の操作部
材11と交差する方向へ付勢されている。同様に,第2
の従動部材42の先端と前記第2の操作部材12に設け
られたばね受け30との間にも引張りばね48が掛渡し
てあり,この引張りばね48の復元力によって第2の従
動部材42は第2の操作部材12と交差する方向へ付勢
されている。各従動部材41,42の後端部には,下方
に向かう操作脚49,50がそれぞれ設けてあり,これ
ら操作脚49,50はそれぞれブラケット13に設けら
れたスリット状の孔51a,51b(ただし51aは図
示せず。)を貫通してブラケット13より下方へ突出し
ている。
テープレコーダ基板1とブラケット13との間で,前記
操作脚49,50が突出している部分の近傍で,操作脚
49,50の進行方向前方位置には,第2図および第3
図に示すように,テープ方向選択部材53が基板1に立
設された軸54に回動自在に支持されている。このテー
プ方向選択部材53は,第5図に示すように基板1と平
行に延びる上片55および下片56と,この両片を接続
する垂直片57と,上片55の両側に対称的に設けられ
た第1および第2の係合部58,59と,下片56から
延びた係合爪60とで構成されている。なお,上片55
と垂直片57との接続部分には傾斜部が形成されてい
る。そして,係合爪60は,第3図に示すように,基板
1上に図中矢印61で示す方向にスライド自在に設けら
れたテープ走行方向切換え板62の係合孔63に係合し
ている。テープ方向選択部材53の上片55の先端とブ
ラケット13との間には,第3図に示すように,上記テ
ープ方向選択部材53を実線位置と2点鎖線位置とに択
一的に保持するトグルばね64が装着されている。そし
て,前記第1および第2の従動部材41,42に設けら
れた操作脚49,50とテープ方向選択部材53とは次
のような関係が成立するように配置されている。すなわ
ち,テープ方向選択部材53が第3図中実線で示す位置
に保持されているときには,操作脚49が第1の係合部
58に対向するとともに操作脚50が垂直片57の上縁
部に対向し,また,テープ方向選択部材53が第3図中
2点鎖線で示す位置に保持されているときには,操作脚
49が垂直片57の上縁部に対向するとともに操作脚5
0が第2の係合部59に対向するように設定されてい
る。したがって,テープ方向選択部材53が第3図の実
線で示す位置にあるとき,第2の操作部材12を押し込
み操作しても,操作脚50が上片55へ乗り上げた状態
で往動するするだけでテープ方向選択部材53に対して
格別な作用は行なわないが,第1の操作部材11を押し
込み操作すると,操作脚49が第1の係合部58を押
し,この結果,テープ方向選択部材53が2点鎖線で示
す位置に切換わる。同様に,テープ方向選択部材53が
2点鎖線で示す位置にあるとき,第1の操作部材11を
押し込み操作してもテープ方向選択部材53は反転しな
いが,第2の操作部材12を押し込み操作するとテープ
方向選択部材53が実線の位置に切換わることになる。
前記テープ走行方向切換え板62は,第3図に示すよう
に,基板1に立設されたピン65,66を自身に設けら
れた長孔67,68に挿入させて,第1,第2の操作部
材11,12の移動方向と平行な方向に移動可能となっ
ている。テープ走行方向切換え板62は図示しない回転
伝達機構に関連したもので,このテープ走行方向切換え
板62が第3図の実線位置にあるときには図示しないモ
ータの回転力をリール軸9に伝え,また図中2点鎖線位
置にあるときには上記モータの回転力をリール軸8に伝
達するようになっている。さらに,テープ走行方向切換
え板62はテープエンド検出機構69にも連結されてい
る。このテープエンド検出機構69は,公知(たとえば
特開昭60−138752号に開示されているもの。)
のものと同様に構成されており,たとえばテープ走行方
向切換え板62が第3図中実線位置にある状態でテープ
エンドを検出すると,上記テープ走行方向切換え板62
を2線鎖線位置へ移動させ,またテープ走行方向切換え
板62が2点鎖線位置にあるときテープエンドを検出す
ると,上記テープ走行方向切換え板62を実線位置へ移
動させるように構成されている。さらに,テープ走行方
向切換え板62の移動に伴い,左右のキャプスタン軸
4,5に対して対応するピンチローラ6,7が接離する
が,この機構も特開昭60−138752号公報等で公
知であるので,ここでは詳述しない。すなわち,再生動
作中にテープエンドになると,これをテープエンド検出
機構69で検出してテープ走行方向切換え板62を移動
させ,これによって前記回転伝達機構を切換え動作させ
てモータの回転伝達経路を一方のリール軸側から他方の
リール軸側へ切換えるとともに両側のピンチローラを対
応するキャプスタン軸に接離させてテープの走行方向を
切換えるテープ走行方向切換機構(オートリバース機
構)を構成している。なお,前記テープ方向選択部材5
3は,テープ走行方向切換え板62に係合爪60を介し
て連結されているので,テープ走行方向切換え板62の
スライドに伴って反転する。また逆に,テープ方向選択
部材53が反転すると,これに伴ってテープ走行方向切
換え板62がスライドする関係にある。
テープ走行方向切換え板62には,上方に向けて延びる
解除片70が設けられている。この解除片70は,第4
図に示すように,前記第2の操作部材12の係合凹部3
2と傾斜面33との間の側面よりやや上方位置まで延び
ている。そして,この解除片70には外方へ突出する突
部71が形成されている。ブラケット13の上方で解除
片70より外側位置には,第2図および第4図に示すよ
うに,ロック部材72が配置されており,このロック部
材72はブラケット13に立設された軸73に回動自在
に支持されている。ロック部材72の解除片70側に位
置する側面には,第6図に示すように前記解除片70の
突部71によって押圧力を受ける受圧突部74と,第1
および第2の操作部材11,12の側面に接触し得る係
止片75と,下方に延びる片76とが形成されている。
そして,上記ロック部材72はブラケット13との間に
掛渡された引張りばね77によって上記係止片75が各
操作部材の側面に常に接する方向の回動力を受けてい
る。
一方,前記ブラケット13の上面には第2図および第3
図に示すように回動輪80がブラケット13に立設され
た軸81に回動自在に支持されている。この回動輪81
には扇状部82が形成されており,この扇状部82の一
方の端面には前記第1および第2の操作部材11,12
に形成された長孔17(26)に侵入する長さの受圧片
83が設けられ,また他方の端面は磁気ヘッド取付け板
3に立設されブラケット13に設けられたスリットを通
してブラケット13の上方まで延びたピン84に対向し
ている。
ここで,前記第1および第2の操作部材11,12の押
し込み量と,テープ方向選択部材53の反転動作,回動
輪80の回動動作およびロック部材72のロック動作と
の関係を説明すると以下の通りである。今,テープ方向
選択部材53が第3図の実線位置にあるものとし,この
状態で第1の操作部材11を押し込み操作したものとす
る。第1の操作部材11をある量押込むと,まず操作脚
49がテープ方向選択部材53の第1の係合部58を押
し,上記選択部材53を反転させる。この明細書では,
操作脚で上記のようにテープ方向選択部材53を反転さ
せるに要する第1,第2の操作部材11,12の押し込
み量を設定量と呼称している。操作部材11または12
を設定量まで押し込なだ段階では,受圧片83はまだ長
孔17の内面突部17aで押されない。押し込み量をさ
らに増加させると,第8図の如く操作脚49が第1の係
合部58の前方側に存在する凹部P内に入り込み,こ
れによって第1の従動部材41の前進が阻止され,以
後,引張りばね47が伸長する。押し込み量をさらに増
加させると,長孔17の内面突部17aが受圧片83を
押圧する。この結果,回動輪80が回動してピン84を
押圧し,ヘッド取付け板3を僅かに後退させる。したが
って,磁気ヘッド2も僅かに後退する。このとき,第1
の操作部材11の先端部に形成されている係合凹部22
がロック部材72の係止片75に係止され,第1の操作
部材11は押し込み位置にロックされた状態となる。こ
のロック状態は第2の操作部材12を僅かに押込むこと
によって解除される。すなわち,第2の操作部材12を
押込むと,傾斜面33が係止片75を押すので,係止片
75が係合凹部22から外れ,結局,第1の操作部材1
1はロック状態を解除されて復帰する。操作脚49は,
前述のように凹部Pに入り込んでいるので,上記のよ
うに第1の操作部材11が復帰方向に移動すると,操作
脚49が第1の係合部58を往動の時とは反対方向に押
す。このため,テープ方向選択部材53も元の位置へ反
転復帰する。なお,磁気ヘッドが後退すると,キャプス
タン軸に接していたピンチローラがそのキャプスタン軸
から離れるようになるが,これも公知の構造である。一
方,テープ方向選択部材53が第3図中実線位置にある
とき,第2の操作部材12を押し込み操作すると,この
場合には操作脚50がテープ方向選択部材53の上片5
5へ乗り上げて往動する(したがってテープ方向選択部
材53は反転しない。)ほかは上述した動作と同じ動作
が行なわれる。また,第1および第2の操作部材11,
12を同時に押し込み操作した場合には,操作脚49ま
たは50が第1の係合部58または第2の係合部59を
押した後,凹部Pまたは凹部Pに入り込む前の位
置,つまり操作部材11,12の押し込み量が前記設定
量に至ると,前述した操作量規制部材36によって,そ
れ以上の押し込みが禁止される。このため,ロック部材
72によって押し込み位置にロックされることはないの
で,押し込み操作をやめると両操作部材11,12は元
に復帰する。したがって,同時押し込み操作を行なう都
度,テープ方向選択部材53が反転し,テープの走行方
向が切換わる。このような関係に設定されている。
以上の構成において,今,テープ方向選択部材53が,
第3図および第4図に示す位置にあって再生動作が行わ
れているものとする。この状態下では,テープ走行方向
切換え板62が第3図の実線位置にあり,この結果,第
1図に示すリール軸9およびキャプスタン軸5がモータ
によって駆動され,テープは右側に走行している状態に
ある。このように再生を行なっているとき,テープを一
旦,早送りして終端まで巻き取った後,テープの走行方
向を切換えて再生モードにする場合には,第7図に示す
ように,第2の操作部材12をロック部材72によって
係止される位置まで押し込み操作すればよい。この場
合,第2の操作部材12の押し込み量が設定量に達する
までの間,第2の従動部材42の操作脚50はテープ方
向選択部材53の上片55に乗り上げて移動する。した
がって,テープ方向選択部材53は反転しない。そし
て,第2の操作部材12が設定量を越えて移動すると,
長孔26の内面突部26aが受圧片83を押し,これに
よって回動輪80が回動してヘッド取付け板3を僅かに
後退させ,さらに右方のピンチローラ7をキャプスタン
軸5から離間させ,続いて第2の操作部材12がロック
部材72によってロックされる。上記のようにヘッド取
付け板3が後退しかつ,ピンチローラ7がキャプスタン
軸5から離れると,テープの走行速度はキャプスタン軸
5の周速度による制限を解かれ,その結果,高速送り
(FF動作)が実現されることになる。そして,テープ
エンドが到来すると,テープエンド検出機構60が作動
して,テープ走行方向切換え板62を第3図中2点鎖線
位置へスライドさせる。このスライド開始時に,解除片
70の突部71がロック部材72の受圧突部74を押
し,この結果,第2の操作部材12のロック状態が解除
される。したがって,第2の操作部材12が復帰する。
このように第2の操作部材12が復帰すると,第2の従
動部材42も復帰するが,この第2の従動部材42の操
作脚50はテープ方向選択部材53の上片55上を通過
するだけである。そして,テープ走行方向切換え板62
がスライドするとテープ方向選択部材53が第3図中2
点鎖線で示す位置へ反転する。テープ走行方向切換え板
62が第3図中2点鎖線位置へスライドすると,こんど
はリール軸8およびキャプスタン軸4がモータによって
駆動される。また,第2の操作部材12の復帰に伴いヘ
ッド取付け板3が前進復帰し,キャプスタン軸4にピン
チローラ6が接し,テープが最初の状態とは逆方向に走
行して再生動作が行われることになる。
次に,磁気テープが右方向に走行して再生モードになっ
ている第3図および第4図の状態で,テープを一旦,巻
き戻して始めから再生を行ないたい場合には,第8図に
示すように第1の操作部材11をロック部材72によっ
てロックされる位置まで押し込み操作すればよい。この
場合,第1の操作部材11の押し込み量が設定量に達す
るまでの間に第1の従動部材41の操作脚49がテープ
方向選択部材53の第1の係合部58を押し,これによ
ってテープ方向選択部材53を第3図中2点鎖線で示す
位置へ反転させる。そして,上記設定量を越えて移動す
るとき長孔17の内面突部17aで受圧片83を押して
回動輪80を回動させ,ヘッド取付け板3を僅かに後退
さ,かつピンチローラ7をキャプスタン軸5から離間さ
せた後,ロック部材72によってロックされる。上記の
ように,テープ方向選択部材53が反転すると,これに
伴ってテープ走行方向切換え板62が第3図中2点鎖線
で示す位置にスライドするのでテープは左方向に高速で
走行する(リワインド動作。)ことになる。そして,テ
ープエンドが到来すると,テープエンド検出機構69が
動作してテープ走行方向切換え板62を第3図中実線で
示す方向へスライドさせる。この結果,解除片70の突
部71がロック部材72の受圧突部74を押してロック
を解除する。したがって,第1の操作部材11が復帰す
る。一方,テープ走行方向切換え板62がスライドする
と,テープ方向選択部材53が第3図中実線で示す位置
へ再反転する。したがって,テープの走行方向が初めの
方向に戻されて再生モードが再現されることになる。
次に,第3図および第4図に示すように磁気テープを右
方向に走行させて再生しているとき,リバース操作,す
なわち,テープの走行方向をその場で切換えて再生を行
なう場合には,第1の操作部材11のみを前記設定量ま
で押込んでもよいが,どちらの操作部材を押込むべきか
考えることなく,第9図に示すように第1および第2の
操作部材11,12を同時に押込むようにすればよい。
操作前の状態では,第1の従動部材41の操作脚49が
テープ方向選択部材53の第1の係合部58に対向し,
また第2の従動部材42の操作脚50がテープ方向選択
部材53の垂直片57の上縁部に対向している。したが
って,第1の操作部材11あるいは第1および第2の操
作部材11,12を同時に押し込み操作してテープ方向
選択部材53を反転させることができることになる。テ
ープ方向選択部材53が反転すると,これに連動してテ
ープ走行方向切換え板62が反対方向へスライドするの
で,テープの走行方向が切換わり,リバース動作が行わ
れることになる。この場合,第1の操作部材11のみを
操作するときには,押し込み操作する操作部材の選択を
誤らないように気を使い,しかも前記設定量を越えない
ように押し込み量を手加減する必要があるが,第1およ
び第2の操作部材11,12を同時に押込むときには操
作量規制部材36で自動的に押し込み量が設定量に規制
されるので,押し込み量を手加減で調整する必要はな
い。また,いずれの操作部材を押すべきかその都度考え
る面倒もないので,テープの走行方向を見ずに,たとえ
ば手さぐりでリバース操作することが可能である。
一方,前記のように,いずれか一方の操作部材をロック
位置まで押込んで,FFまたはリワインド動作を行なわ
せているとき,テープエンドが到来する前に,元の再生
モードに戻す場合には,他方の操作部材を押し込み操作
すればよい。このようにすると,その他方の操作部材の
先端に形成された傾斜面23または33で一方の操作部
材のロック状態が解除される。この場合,FFモードを
解除したときにはテープ方向選択部材53が反転しない
ので,テープの走行方向がそのままで再生モードとな
り,またリワインドモードを解除したときにはテープ方
向選択部材53が反転するので,テープの走行方向が元
に戻された状態で再生モードに切換わる。
上記説明は磁気テープが右方向に走行しているときを基
準にしたものであるが,磁気テープが左方向に走行して
いる状態からFFまたはリワインド操作を行なう場合
は,第1および第2の操作部材11,12について上記
とは逆の操作を行なえばよく,またリバース操作を行な
う場合には両操作部材11,12を同時に押し込むよう
にすればよい。
また,図示していないが,ヘッド取付け板3を大きく後
退させると,ヘッド取付け板3の一部でロック部材72
の片76を第6図中矢印で示す方向に押して,同部材7
2が第1,第2の操作部材11,12のいずれの操作部
材もロックしない場所へ位置させるようになっている。
したがって,ストップ状態から第1,第2の操作部材1
1,12を押込んでFFまたはリワインド操作するとき
には,これらの部材がロック部材72によってロックさ
れることがないので,操作部材を押している間だけFF
またはリワインド動作が行われ,手を離すとそのまま操
作部材が復帰してFFまたはリワインドモードを終了さ
せることができる。
なお,この考案は上述した実施例に限定されるものでは
なく,種々変形することができる。たとえば,前述した
テープ方向選択部材でテープの走行方向を示す表示部を
動作させるた,あるいは選択部材の一部を走行方向表示
部とすれば,この表示部によってテープの走行方向を知
ることができる。また,テープ方向選択部材としては,
第10図に示すように上片55aにガイド壁91a,9
1bを有したものを使用してもよい。
[考案の効果] 以上述べたように,第1および第2の操作部材と,これ
らに連動して進退する第1および第2の従動部材と,こ
れら従動部材によって切換え動作するテープ方向選択部
材とを前記関係に組み合わせているので,簡単な構成で
あるにも拘らず第1および第2の操作部材を操作するだ
けで,FF,リワインド,リバース動作を自由に選択す
ることができる。したがって,操作性を向上させること
ができるとともに全体の低価格化を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので,第1図はテープレ
コーダ機構部の平面図,第2図は操作部材周辺を示す概
略側面図,第3図はテープ方向選択部材とテープ走行方
向切換え板との関係を説明するための図,第4図は操作
部材の形状および位置関係を説明するための図,第5図
はテープ方向選択部材の斜視図,第6図はロック部材の
斜視図,第7図から第9図は動作を説明するための図,
第10図はテープ方向選択部材の変形例を示す斜視図で
ある。 1……テープレコーダ基板,2……磁気ヘッド,3……
ヘッド取付け板,4,5……キャプスタン軸,6,7…
…ピンチローラ,8,9……リール軸,11……第1の
操作部材,12……第2の操作部材,41……第1の従
動部材,42……第2の従動部材,49,50……操作
脚,53……テープ方向切換部材,58……第1の係合
部,59……第2の係合部,62……テープ走行方向切
換え板,63……トグルばね,69……テープエンド検
出機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドの左右にそれぞれキャプスタン
    軸,ピンチローラおよびリール受を備えるとともに機械
    的に磁気テープの走行方向を切換えるテープ走行方向切
    換機構を備え,磁気テープが左右いずれの方向へ走行す
    るときも録音または再生動作を可能としたテープレコー
    ダにおいて,互いに平行となる方向に往復移動可能で,
    かつ設定量以上往動するとき上記設定量を越えた分の動
    作で磁気ヘッドを録音または再生位置から後退させる第
    1,第2の操作部材と,これら第1,第2の操作部材に
    装着され各操作部材とともに進退動作する第1,第2の
    従動部材と,一定範囲で往復回動自在に設けられ,前記
    第1および第2の従動部材に係合可能な第1および第2
    の係合部を有するとともに前記テープ走行方向切換機構
    に係合し,トグルばねにより2つの回動位置の一方に択
    一的に保持されて磁気テープの走行方向を決定するテー
    プ方向選択部材とを具備し,前記第1または第2の操作
    部材が往動するとき,その操作部材の往動量が前記設定
    量に至るまでに前記テープ方向選択部材の回動している
    側に対応する従動部材を,その従動部材に対応する側の
    係合部に係合させ,その操作部材が復動するとき,再び
    上記従動部材を対応する側の係合部に係合させ,その係
    合の都度,上記テープ方向選択部材を反転動作させてテ
    ープの走行方向を切換えるようにしたことを特徴とする
    テープレコーダ。
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