JP2567755Y2 - 養浜施設の構造 - Google Patents
養浜施設の構造Info
- Publication number
- JP2567755Y2 JP2567755Y2 JP2471392U JP2471392U JP2567755Y2 JP 2567755 Y2 JP2567755 Y2 JP 2567755Y2 JP 2471392 U JP2471392 U JP 2471392U JP 2471392 U JP2471392 U JP 2471392U JP 2567755 Y2 JP2567755 Y2 JP 2567755Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- beach
- facility
- shoreline
- plastic honeycomb
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、養浜施設の構造に係
わり、更に詳しくは海岸線に沿う砂浜での波浪による浸
触の進行を抑制するために汀線に沿って形成された養浜
施設の構造に関するものである。
わり、更に詳しくは海岸線に沿う砂浜での波浪による浸
触の進行を抑制するために汀線に沿って形成された養浜
施設の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、海岸線に沿う砂浜では、波浪によ
る浸触が進行するのを抑制するために、沖合に潜堤や堤
防を設置したり、また砂浜の汀線付近にコンクリート製
の水路を設置して打ち上げた波を砂中に浸透させ、これ
を回収する排水桝及び排水ポンプを設置している。
る浸触が進行するのを抑制するために、沖合に潜堤や堤
防を設置したり、また砂浜の汀線付近にコンクリート製
の水路を設置して打ち上げた波を砂中に浸透させ、これ
を回収する排水桝及び排水ポンプを設置している。
【０００３】
【考案が解決しようとする問題点】然しながら、上記の
ような潜堤や堤防の場合には、施工費が高く、美観が悪
いと言う問題があり、またコンクリート製の排水設備で
は、重量が重く、沈下や砂詰まりが起こり、耐久性に問
題があった。この考案は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、砂浜の汀線付近の美観を損なうこと
なく、安価で容易に施工出来ると共に、耐久性を向上さ
せることが出来る養浜施設の構造を提供することを目的
とするものである。
ような潜堤や堤防の場合には、施工費が高く、美観が悪
いと言う問題があり、またコンクリート製の排水設備で
は、重量が重く、沈下や砂詰まりが起こり、耐久性に問
題があった。この考案は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、砂浜の汀線付近の美観を損なうこと
なく、安価で容易に施工出来ると共に、耐久性を向上さ
せることが出来る養浜施設の構造を提供することを目的
とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するため、砂浜の汀線に沿って排水溝を埋設する養浜
施設であって、前記排水溝は、下部溝の上部に有孔板を
設置し、この有孔板上にプラスチックハニカムを載置
し、少なくともプラスチックハニカムの上面を透水性シ
ートにより被覆して構成し、前記排水溝と接続する排水
桝に、排水手段を接続したことを要旨とするものであ
る。
成するため、砂浜の汀線に沿って排水溝を埋設する養浜
施設であって、前記排水溝は、下部溝の上部に有孔板を
設置し、この有孔板上にプラスチックハニカムを載置
し、少なくともプラスチックハニカムの上面を透水性シ
ートにより被覆して構成し、前記排水溝と接続する排水
桝に、排水手段を接続したことを要旨とするものであ
る。
【０００５】
【考案の作用】この考案は上記のように構成され、プラ
スチックハニカムで貯留するので貯留量を大きくするこ
とが出来、従って、排水効果も大きくなり、またプラス
チックハニカムは軽量で、かつ圧縮強度も大きいため、
埋設後の耐久性も良く、更に透水性シートにより被覆す
るため、砂による目詰まりもなく、耐久性を向上させる
ことが出来るものである。
スチックハニカムで貯留するので貯留量を大きくするこ
とが出来、従って、排水効果も大きくなり、またプラス
チックハニカムは軽量で、かつ圧縮強度も大きいため、
埋設後の耐久性も良く、更に透水性シートにより被覆す
るため、砂による目詰まりもなく、耐久性を向上させる
ことが出来るものである。
【０００６】
【考案の実施例】以下、添付図面に基づき、この考案の
実施例を説明する。図１は、この考案を実施した砂浜の
断面図を示し、１は砂浜２の汀線、３は砂浜２に汀線１
に沿って埋設された排水溝を示し（この実施例では２列
であるが１列であっても可能である）、この排水溝３
は、図２に示すようにコンクリート製Ｕ字溝等の下部溝
４の上部にグレーチング等の有孔板５を設置し、この有
孔板５上にプラスチックハニカム６を載置し、更に前記
下部溝４の上部側面から有孔板５及びプラスチックハニ
カム６の周囲を透水性シート７により被覆して構成して
ある。なお、透水性シート７により被覆するのは、プラ
スチックハニカム６の上面のみでも可能である。
実施例を説明する。図１は、この考案を実施した砂浜の
断面図を示し、１は砂浜２の汀線、３は砂浜２に汀線１
に沿って埋設された排水溝を示し（この実施例では２列
であるが１列であっても可能である）、この排水溝３
は、図２に示すようにコンクリート製Ｕ字溝等の下部溝
４の上部にグレーチング等の有孔板５を設置し、この有
孔板５上にプラスチックハニカム６を載置し、更に前記
下部溝４の上部側面から有孔板５及びプラスチックハニ
カム６の周囲を透水性シート７により被覆して構成して
ある。なお、透水性シート７により被覆するのは、プラ
スチックハニカム６の上面のみでも可能である。
【０００７】前記排水溝３と接続する排水桝８には、図
３に示すように、排水管９，排水桝１０，排水ポンプ１
１から成る排水手段が接続され、この排水手段により排
水された海水は、海Ｗに戻すか、または河川に図示しな
いパイプを介して接続させて排水するように構成するも
のである。前記プラスチックハニカム６としては、熱可
塑性ポリプロピレン樹脂等を素材として、六角形，三角
形，四角形，円形，多角形の複数の筒状体を一体的に構
成したハニカム形状になっており、また透水性シート７
としては、ポリエステル，ナイロン，テトロン等を素材
として織布，不織布により構成してある。
３に示すように、排水管９，排水桝１０，排水ポンプ１
１から成る排水手段が接続され、この排水手段により排
水された海水は、海Ｗに戻すか、または河川に図示しな
いパイプを介して接続させて排水するように構成するも
のである。前記プラスチックハニカム６としては、熱可
塑性ポリプロピレン樹脂等を素材として、六角形，三角
形，四角形，円形，多角形の複数の筒状体を一体的に構
成したハニカム形状になっており、また透水性シート７
としては、ポリエステル，ナイロン，テトロン等を素材
として織布，不織布により構成してある。
【０００８】上記のように、砂浜２に汀線１に沿って排
水溝３を設置することにより、波浪Ｗｘが汀線１の部分
を遡上すると、砂中を通過した海水は、プラスチックハ
ニカム６内に浸透，通過し、有孔板５を介して下部溝４
に溜まり、更に下部溝４から排水桝８へ導かれ、更に排
水管９，排水桝１０を介して最終的には排水ポンプ１１
にポンプアップされて排水されることになる。この結
果、汀線１の部分の砂が沖合に移動するのを有効に防止
でき、波浪による浸触が進行するのを抑制することが出
来るものである。
水溝３を設置することにより、波浪Ｗｘが汀線１の部分
を遡上すると、砂中を通過した海水は、プラスチックハ
ニカム６内に浸透，通過し、有孔板５を介して下部溝４
に溜まり、更に下部溝４から排水桝８へ導かれ、更に排
水管９，排水桝１０を介して最終的には排水ポンプ１１
にポンプアップされて排水されることになる。この結
果、汀線１の部分の砂が沖合に移動するのを有効に防止
でき、波浪による浸触が進行するのを抑制することが出
来るものである。
【０００９】
【考案の効果】この考案は、上記のように砂浜の汀線に
沿って排水溝を埋設する養浜施設であって、前記排水溝
は、下部溝の上部に有孔板を設置し、この有孔板上にプ
ラスチックハニカムを載置し、少なくともプラスチック
ハニカムの上面を透水性シートにより被覆して構成し、
前記排水溝と接続する排水桝に、排水手段を接続したの
で、砂浜の汀線付近の美観を損なうことなく、安価で容
易に施工出来ると共に、またプラスチックハニカムは軽
量で、かつ圧縮強度も大きいため、埋設後の耐久性も良
く、更に透水性シートにより被覆するため、砂による目
詰まりもなく、耐久性を向上させることが出来る効果が
ある。
沿って排水溝を埋設する養浜施設であって、前記排水溝
は、下部溝の上部に有孔板を設置し、この有孔板上にプ
ラスチックハニカムを載置し、少なくともプラスチック
ハニカムの上面を透水性シートにより被覆して構成し、
前記排水溝と接続する排水桝に、排水手段を接続したの
で、砂浜の汀線付近の美観を損なうことなく、安価で容
易に施工出来ると共に、またプラスチックハニカムは軽
量で、かつ圧縮強度も大きいため、埋設後の耐久性も良
く、更に透水性シートにより被覆するため、砂による目
詰まりもなく、耐久性を向上させることが出来る効果が
ある。
【図１】この考案を実施した砂浜の断面図である。
【図２】排水溝の拡大断面図である。
【図３】排水溝に接続する排水手段の説明図である。
１ 汀線 ２ 砂浜 ３ 排水溝 ４ 下部溝 ５ 有孔板 ６ プラスチックハニ
カム ７ 透水性シート ８ 排水桝 ９ 排水管 １０ 排水桝 １１ 排水ポンプ
カム ７ 透水性シート ８ 排水桝 ９ 排水管 １０ 排水桝 １１ 排水ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】 砂浜の汀線に沿って排水溝を埋設する養
浜施設であって、前記排水溝は、下部溝の上部に有孔板
を設置し、この有孔板上にプラスチックハニカムを載置
し、少なくともプラスチックハニカムの上面を透水性シ
ートにより被覆して構成し、前記排水溝と接続する排水
桝に、排水手段を接続したことを特徴とする養浜施設の
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2471392U JP2567755Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 養浜施設の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2471392U JP2567755Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 養浜施設の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0583024U JPH0583024U (ja) | 1993-11-09 |
| JP2567755Y2 true JP2567755Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=12145816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2471392U Expired - Lifetime JP2567755Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 養浜施設の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2567755Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4348420B2 (ja) * | 1999-10-19 | 2009-10-21 | 独立行政法人港湾空港技術研究所 | 砂浜の安定化方法及び砂浜安定化装置 |
| JP4286415B2 (ja) * | 2000-01-18 | 2009-07-01 | 日鐵住金建材株式会社 | 海浜安定化構造用の透水・排水設備 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP2471392U patent/JP2567755Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0583024U (ja) | 1993-11-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3991270B2 (ja) | 雨水槽ユニット | |
| JP2567755Y2 (ja) | 養浜施設の構造 | |
| JPH04504151A (ja) | 透水形防波堤 | |
| KR0147724B1 (ko) | 하천변 얕은 만곡부의 자연형호안공법 | |
| JP2654509B2 (ja) | 海浜安定化装置 | |
| JPH1171789A (ja) | 雨水貯溜装置及びこれに用いる貯水用構造材 | |
| JP2000309958A (ja) | 地下貯水槽及びその形成方法 | |
| JP3868040B2 (ja) | 多機能貯留浸透タンク | |
| JP3325924B2 (ja) | 地下貯留浸透施設の構造 | |
| JP3739498B2 (ja) | 護岸構造 | |
| JP3088245B2 (ja) | 人工海浜の法面保護工法 | |
| JP2559892Y2 (ja) | 雨水浸透貯留装置 | |
| JPH067047Y2 (ja) | 埋立護岸用被覆シ−ト | |
| JP4036315B2 (ja) | 砂浜の安定化及び海水の浄化方法 | |
| WO2008066247A1 (en) | Drainage system using water drainable and permeable member for soil improvement of soft ground and soil improvement method for soft ground using the same | |
| JP3515948B2 (ja) | 透水性浜岸の築造工法及びこれに使用する集水組立体 | |
| CN211200273U (zh) | 浮式生态消波护岸 | |
| JP4138994B2 (ja) | 雨水浸透桝およびその施工方法 | |
| JPH0612029Y2 (ja) | 埋立護岸用被覆シート | |
| JP2922193B1 (ja) | 生物共生式護岸及び護岸パネル材 | |
| JPH0668168B2 (ja) | 海底における水平ドレーン工法 | |
| JP3020463U (ja) | 生態系保護用自然石マット | |
| KR100598141B1 (ko) | 호안기초 보강구조 | |
| JP2586928B2 (ja) | 人工磯およびその築造方法 | |
| JP2002242154A (ja) | 浮体式消波堤の構造 |