JP2922193B1 - 生物共生式護岸及び護岸パネル材 - Google Patents

生物共生式護岸及び護岸パネル材

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JP2922193B1 JP9722398A JP9722398A JP2922193B1 JP 2922193 B1 JP2922193 B1 JP 2922193B1 JP 9722398 A JP9722398 A JP 9722398A JP 9722398 A JP9722398 A JP 9722398A JP 2922193 B1 JP2922193 B1 JP 2922193B1
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Abstract

【要約】 【課題】沿岸小動物の生息場所を設けた沿岸小動物共生
式護岸の提供。 【解決手段】多数の窪み8が形成された表面6と該表面
6から裏面7まで貫通する沿岸小動物出入孔9とを有す
るパネル材5を、流水による浸食を防ぐ保護壁3に沿っ
て、パネル材5の表面6が流水と接し得るごとく配置す
る。パネル材5と保護壁3との間に沿岸小動物のすみか
となる裏込め材12を詰め込む。好ましくは、小動物出入
孔9をパネル材の表面から裏面へ至るに従い、徐々に縮
径させるか又は徐々に下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生物共生式護岸及び
護岸パネル材に関し、とくに川、湖、海等の水域又はそ
の近傍の陸域で生活する植物及び動物の生息場所を確保
して自然との共生を図る護岸に関する。
【0002】
【従来の技術】川や海の沿岸を流水による浸食から保護
するため護岸建設が進められている。従来の護岸の一例
は、陸地と流水との境界に沿って打設したコンクリート
擁壁又は矢板等である。
【0003】他方最近では、護岸の設置によって沿岸で
生息し又は産卵や採餌等を行う生物の生息環境が脅かさ
れないように、生物の生息環境への影響の少ない構造の
護岸が求められている。生物の生息環境への影響が少な
い護岸の一例は、砂浜を掘り起こし緩やかな石張り又は
コンクリート製の護岸を設置し、その上に砂を埋め戻し
た緩傾斜護岸である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし急勾配の護岸を
設置した場合は、緩傾斜護岸の場合に比し、水域及びそ
の近傍の陸域(以下、両者を纏めて単に水域ということ
がある。)の生態系に大きな影響を与えることがある。
本発明者は、我国水域の生態系において非常に重要なカ
ニ類などの生物の生息環境が、急勾配の護岸の設置によ
り強い影響を受けることに注目した。例えばカニ類は我
国水域の食物連鎖における高次の消費者にとって重要な
被摂食生物であり、カニ類の減少は我国水域の生態系に
大きな影響となり得るからである。
【0005】急勾配のコンクリート護岸の設置により生
物の生息環境が受ける影響は、大きく分けて以下の4点
に整理できる。 (a)護岸表面の目地などの隙間はモルタル等によって
閉塞されているため、生物が護岸の裏側へ入り込むこと
ができず、それら動物の生息場所(冬眠や休息の場所)
が消失している。 (b)護岸表面は平滑に仕上げる場合が多く、生物の足
場となる凹凸が少ないので、護岸表面での生物の移動が
難しい。また平滑な護岸表面には生物の餌となる藻類等
の植物が付着し難く、付着した場合でも増殖し難い。 (c)護岸表面に大きな凹凸がないため日陰がなく、護
岸表面が乾燥し易い。護岸表面における生物の好む湿潤
状態の出現は、かかって雨水時に限られ、護岸表面を湿
潤状態に維持することは困難である。 (d)護岸表面の色が白色に近いため太陽光の照返しが
強く、とくに紫外線の照返しによる影響が著しい。
【0006】以上述べた生物の生息環境への影響を避け
るため、例えば護岸自体に改造を加え生物の出入孔など
を設ける方法も考えられる。但し浸食防止の観点からは
護岸自体に出入孔を設ける等の方法には問題がある。浸
食の防止と生物の共生という2つの目的を同時に達成す
るため、急勾配の護岸を設置した場合に、生物の生息場
所が確保できる技術の開発が望まれている。
【0007】そこで本発明の目的は、生態系において重
要な生物の生息に適する生物共生式護岸を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1及び図2の実施例を
参照するに、本発明の生物共生式護岸1は、流水による
浸食を防ぐ保護壁3、多数の窪み8(図6参照)が形成
された表面6と該表面6から裏面7まで貫通する生物出
入孔9とを有し且つ表面6が流水と接し得るごとく前記
保護壁3に沿って設けたパネル材5、パネル材5の生物
出入孔9の流水側端の頂壁16aにその底壁16bより流水方
向へひさし状に突出させて設けた凸部(図5参照)、
びパネル材5と保護壁3との間に詰め込まれ生物のすみ
かとなる裏込め材12を備えてなるものである。
【0009】また図1及び2の実施例を参照するに、本
発明の生物共生式護岸パネル材5は、多数の凹凸がある
石積模様に形成され且つ石積模様の凹部15の頂壁16a
該凹部15の底壁16bより遠くまでひさし状に突出する表
面6(図5参照)を有する縦方向壁体、前記壁体の凹部
15及び凸部16上に形成した多数の窪み8(図6参照)、
及び表面6の石積模様の凹部15に設けた壁体貫通の生物
出入孔9を備え、表面6が水と接し得る設置時に前記出
入孔9による生物の通過を許容してなるものである。
【0010】ここで本発明が対象とする生物には、川、
湖、海等の水域又はその近傍の陸域で生活するカニ類等
の小動物その他の動物、及び水生植物、塩生植物、藻類
その他の植物が含まれる。また護岸パネル材5として
は、工場等で生産されたパネル材のみならず、現場で構
築される板状壁体をも含むものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2の実施例を参照する
に、本発明の生物共生式護岸1は、保護壁3とパネル材
5と裏込め材12とを備えてなる。保護壁3は、例えば矢
板又はコンクリート擁壁、プロック積み(練積み)擁壁
等であり、従来の護岸技術で構築されたものとすること
ができる。なお図1の実施例はほぼ垂直に設けた矢板等
の直立保護壁3を示すが、本発明で用いる保護壁3は直
立のものに限定されない。図10及び図11は、保護壁
3としてコンクリート擁壁が使用されている護岸に本発
明を適用した例を示す。
【0012】図2は、幅1950mm、高さ3500mm、厚さ200m
mの大きさとしたコンクリート製パネル材5の一実施例
を示す。但しパネル材5の材質、形状、及び大きさはこ
の例に限定されない。図2のパネル材5は、複数枚を幅
方向及び/又は高さ方向に連結させてより大きなパネル
材5として使用することができる。パネル材5の表面6
には生物の足場となり又は藻類等の植物が付着し易いよ
うに多数の窪み8が形成されている。生物がカニ類であ
る場合は、窪み8を例えば1.0〜5.0mm程度の深さとする
ことができる。
【0013】またパネル材5には、図2(A)に示すよ
うに、表面6から裏面7まで貫通する複数の生物出入孔
9が設けられている。出入孔9の大きさは生物が通行す
るのに十分なものとし、例えば生物がカニ類である場合
は径3〜6cmの出入孔9とすることができる。
【0014】図2(A)の実施例では、パネル材5の表
面6から裏面7へ至るに従い徐々に下降させた生物出入
孔9を設けている。出入孔9を下降させることにより、
後述する裏込め材12の裏面7から表面6への吐出を防止
する。また図6に示す他の実施例では、パネル材5の表
面6から裏面7へ至るに従い徐々に縮径させた生物出入
孔9を設けている。例えば出入孔9の表面6側開口の径
を5〜6cmとし、裏面7側開口の径を3cm程度とする。
出入孔9の縮径によっても裏込め材12の吐出を防止する
ことができる。なお出入孔9を縮径させた場合は、出入
孔9を表面6から裏面7へ向け下降させる必要はない。
但し生物出入孔9の形状は図2(A)及び図6に示すも
のに限定されず、この両者の組み合わせ又は他の適当な
形状とすることができる。
【0015】図1に示すように、パネル材5は表面6が
水面と接し得るように保護壁3に沿って配置され、パネ
ル材5と保護壁3との間に生物のすみかとなる裏込め材
12が埋め込まれる。裏込め材12は例えば岩、砂、土、泥
ずり等であり、生物の特性に応じて選択することができ
る。
【0016】また図1に示すように、裏込め材12を、小
石、砂利、砕石、砂、砂岩ずり等からなる底部12c、中
間部のシルト12b、及び上部の良質土12aからなる三層構
造とすることができる。裏込め材12を図示例の三層構造
とすることにより、生物のすみか選択の幅を増すことが
できる。特に底部の砂岩ずり12cは、ずりとずりとの間
隔があるので、その間隙に入り込む水生動物のすみかと
なり得る。中間部のシルト12bは巣穴を作るカニ類等の
すみかとなり得る。上部の良質土12aにより植物の根付
きの向上を図ることができる。
【0017】裏込め材12を図1のような構造とすること
により、パネル材5の生物出入孔9を有する部分の裏込
め材12として生物の生育に最も適した現地浚渫土を使用
することができ、干潮時水面(図1のLWL)以下の部分
の裏込め材12として安価な砂岩ずり12c等を使用するこ
とができる。また上部を良質土12aで覆うことにより、
現地浚渫土の臭いの散逸を防止することができる。
【0018】裏込め材12にはパネル材5の生物出入孔9
を介して水の流入・流出が起こるので、裏込め材12内は
湿潤状態に維持され、外部の湿度、温度等に左右されず
安定した湿度、温度に保たれる。こうして裏込め材12
は、生物の冬眠や産卵等に適する生息場所となる。
【0019】さらに本発明のパネル材5は、図2(A)
の円部分Vの拡大図である図5に示すように、生物出入
孔9の流水側端の頂壁16aにその底壁16bより流水方向へ
ひさし状に突出させて凸部を設けるので、生物出入孔9
の流水側開口9aの周辺のパネル材表面6に比較的広い日
陰部分を作ることができ、その表面6を生物の好む湿潤
状態に保つことができる。本発明は、保護壁3の浸食保
護機能を維持しつつ、保護壁3に生物の生息場所を作り
出すことができる。既存の保護壁3に本発明を適用した
場合でも、既存の浸食保護機能を損なうことなく、生物
の生息場所が作れる。生物の生息場所が確保され、これ
らの生物が増殖すれば、これらを餌とする生物の生息環
境をも作り出すことができることになる。すなわち沿岸
水域の資源の増加を促進し、多様性に富んだ沿岸の創造
が可能となる。
【0020】こうして本発明の目的である「生態系にお
いて重要な生物の生息に適する生物共生式護岸」の提供
が達成できる。
【0021】
【実施例】図3を参照して護岸パネル材5の取り付け方
法の一例を説明する。この場合H鋼である親杭21(図1
参照)を保護壁3に沿って地盤24に打ち込み、親杭21に
腹起こし材22を架ける。図3(B)に示すように、腹起
こし材22を支持棒26により保護壁3から支持することが
できる。腹起こし材22によって固定された親杭21の上方
端にパネル材5の幅方向両端に設けた溝の下方端を嵌合
させ、パネル材5を一対の親杭21に沿って落とし込むこ
とにより親杭21に取付ける。パネル材5を落とし込み方
式で取付けることにより、海水等により腐食しやすい金
属製ボルト又はナット等の使用を避けることができる。
【0022】但し護岸パネル材5の設置方法は図3の例
に限定されない。図4に示す実施例では、この場合H鋼
である親杭21の流水側に護岸パネル材5を当接させて設
け、親杭21の陸側にパネル取付金具29により構造パネル
材28を当接させて固定し、護岸パネル材5と構造パネル
材28とをパネル接合金具30で連結することにより護岸パ
ネル材5を親杭21に取付けている。図4のように護岸パ
ネル材5を二重壁構造とすることにより、親杭21の施工
に多少の誤差が生じた場合でも護岸パネル材5の取付け
が可能となる。
【0023】図8(A)、(B)は高さ方向に長い複数
枚のパネル材5を幅方向に連結して利用する実施例を示
し、この場合は各パネル材5の幅方向両端に幅方向接続
部10R、10Lを設けて連結することができる。図8(B)
の符号18はパネル材5を吊り下げるための金具を示す。
また図8(C),(D)は幅方向に長い複数枚のパネル
材5を高さ方向に連結して利用する実施例を示し、この
場合は各パネル材5の高さ方向両端に高さ方向接続部11
U、11Bを設けて連結することができる。
【0024】図2の実施例ではパネル材5の表面6に石
積模様の凹部15、凸部16を設け、石積模様の凹部15に生
物出入孔9の開口9aを設けている。石積模様の凹部15
(以下、目地15ということがある。)は、パネル材5の
表面6における生物の通路となるべきものであり、その
幅及び深さは生物の大きさに応じて定めることができ
る。生物がカニ類である場合は、石積模様の目地15を例
えば幅2〜3cm、深さ2〜3cm程度とすることができ
る。
【0025】図2(B)の楕円部分VIIの拡大図である
図7を参照するに、図示例では複数の目地15が交差する
地点に目地15よりも一段深い凹部15aを形成し、その一
段深い凹部15aに生物出入孔9の開口9aを設けている。
一段深い凹部15aを形成することにより開口9aの周辺を
日陰とすることができ、生物出入孔9を生物の生息に適
する環境とすることができる。
【0026】また図2(A)の円部分Vの拡大図である
図5を参照するに、図示例では石積模様の凹部15の頂壁
16aを該凹部15の底壁16bより水面方向へひさし状に突出
させている。ひさし状の頂壁16aを設けることにより、
パネル材5の表面6に比較的広い日陰部分を作ることが
できる。図5は、凹部15がその底壁16bよりも距離L2だ
け深い位置にあり、その頂壁16a底壁16bよりも距離L1
だけ突出した位置にあることを示す。本発明者の実験に
よれば、図5の例において距離L2を3cm程度とすること
により、パネル材5の表面6の20%程度を日陰とするこ
とができた。
【0027】更に図示例では、パネル材5の表面6を太
陽光反射率の小さい暗色とし、パネル材5の表面6を生
物の生息に適する環境としている。
【0028】但し石積模様の形状は図2の例に限定され
ず、図9(A)(B)(C)に示すような形状の石積模
様とすることができ、それぞれの目地の適当な位置に生
物出入孔9の開口9aを設けることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の生物共生
式護岸は、表面に多数の窪みが形成され且つ表面から裏
面まで貫通する生物出入孔が穿たれたパネル材を保護壁
に沿って設け、該パネル材と保護壁との間に生物のすみ
かとなる裏込め材を詰め込むので、次の顕著な効果を奏
する。
【0030】(イ)我国の水域及びそれに沿った陸域の
生態系おいて、食物連鎖上重要な動植物等の増殖を図る
ことにより、多様性に富んだ水陸境界域の創造が可能と
なる。 (ロ)既存の護岸に対しても、その浸食保護機能を損な
うことなく、比較的簡単に動植物の生息場所を作り出す
ことができる。 (ハ)護岸パネル材の取り付けと裏込め材の詰め込みと
いう比較的簡単な作業で施工できるので、施工コストを
低く押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生物共生式護岸の一実施例の説明図で
ある。
【図2】本発明の護岸パネルの縦断面図及び正面図であ
る。
【図3】本発明の護岸パネルの頂面図である。
【図4】本発明の護岸パネルの他の実施例の頂面図であ
る。
【図5】図2(A)の円部分Vで示す生物出入孔の拡大
図である。
【図6】生物出入孔の他の実施例の説明図である。
【図7】図2(B)の楕円部分VIIで示す石積模様の拡
大図である。
【図8】護岸パネルの積み重ね方法の説明図である。
【図9】護岸パネル表面の石積模様の説明図である。
【図10】本発明の生物共生式護岸の他の実施例の説明
図である。
【図11】本発明の生物共生式護岸の更に他の実施例の
説明図である。
【符号の説明】
1…生物共生式護岸 3…保護壁 4…鋼矢板 5…パネル材 6…表面 7…裏面 8…窪み 9…生物出入孔 9a…開口 10…幅方向接続部 11…高さ方向接続部 12…裏込め材 12a…良質土 12b…砂質シルト 12c…砂岩づり 13…基礎コンクリート 15…石積模様の凹部 16…石積模様の凸部 18…吊り下げ金具 21…親杭 22…腹起こし材 23…基礎捨石 24…地盤 26…支持棒 28…構造パネル材 29…パネル取付金具 30…パネル接合金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 好謙 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 岩本 達之 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 淡島 雅男 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 松井 修治 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (56)参考文献 特開 平9−310326(JP,A) 特開 平9−316850(JP,A) 実開 平4−4924(JP,U) 実開 平7−31946(JP,U) 実開 平3−103322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/04 - 3/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流水による浸食を防ぐ保護壁、多数の窪み
    が形成された表面と該表面から裏面まで貫通する生物出
    入孔とを有し且つ前記表面が流水と接し得るごとく前記
    保護壁に沿って設けたパネル材、前記パネル材の生物出
    入孔の流水側端の頂壁にその底壁より流水方向へひさし
    状に突出させて設けた凸部、及び前記パネル材と前記保
    護壁との間に詰め込まれ前記生物のすみかとなる裏込め
    材を備えてなる生物共生式護岸。
  2. 【請求項2】請求項1の護岸において、前記パネル材の
    生物出入孔を該パネル材の表面から裏面へ至るに従い徐
    々に縮径してなる生物共生式護岸。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の護岸において、前記パネ
    ル材の生物出入孔を該パネル材の表面から裏面へ至るに
    従い徐々に下降させてなる生物共生式護岸。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れかの護岸において、
    前記パネル材の流水と接し得る表面に石積模様の凹凸を
    設け、前記石積模様の凹部に前記生物出入孔の開口を設
    けてなる生物共生式護岸。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れかの護岸において、
    前記パネル材の表面を光反射率の小さい暗色としてなる
    生物共生式護岸。
  6. 【請求項6】多数の凹凸がある石積模様に形成され且つ
    前記石積模様の凹部の頂壁が該凹部の底壁より遠くまで
    ひさし状に突出する表面を有する縦方向壁体、前記壁体
    の凹部及び凸部上に形成した多数の窪み、及び該表面の
    石積模様の凹部に設けた前記壁体貫通の生物出入孔を備
    え、前記表面が水と接し得る設置時に前記出入孔による
    生物の通過を許容してなる生物共生式護岸パネル材。
  7. 【請求項7】請求項のパネル材において、前記生物出
    入孔を該パネル材の表面から裏面へ至るに従い徐々に縮
    径させてなる生物共生式護岸パネル材。
  8. 【請求項8】請求項6又は7のパネル材において、前記
    生物出入孔を該パネル材の表面から裏面へ至るに従い徐
    々に下降させてなる生物共生式護岸パネル材。
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