JP3096900U - 防腐剤注入間伐材を利用した景観・生態系保全水路 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート製品の恒久的耐久性と天然間伐材の柔らかさ親しみやすさを組み合わせての景観・生態系保全水路の提供を課題とする。
【解決手段】水路の構築を目に見えない部分の恒久的耐久性を要求される部分をコンクリート製品C−1とし、見える部分の見る人に柔らかと親しみ安さを求められる部分は防腐剤を加圧注入した天然間伐材A−1を表面に合設一体として使用し、水路底には現状水路の土・泥3を施工して水性動物の生息と植物の繁茂する景観・生態系保全水路構築手段とする。
【選択図】 図1
【解決手段】水路の構築を目に見えない部分の恒久的耐久性を要求される部分をコンクリート製品C−1とし、見える部分の見る人に柔らかと親しみ安さを求められる部分は防腐剤を加圧注入した天然間伐材A−1を表面に合設一体として使用し、水路底には現状水路の土・泥3を施工して水性動物の生息と植物の繁茂する景観・生態系保全水路構築手段とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、農業用の用排水路、河川・渓流護岸、道路側溝、公園・宅地造成等の水路で使用する、景観及び生態系保全に配慮した、天然木材とコンクリート製品を組み合わせた水路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでも木製パネル又は丸太を使用して水路の側壁・床版を構築した事例はあったが、木材の耐用年数が短いため仮設或いは暫定的な利用が殆どであった。
【0003】
このため、土圧を受ける恒久的構造物としての水路整備には、コンクリートの現場打ちやコンクリート既製品が多く用いられてきたが、コンクリート水路は生態系を保全する機能に乏しく、景観上も無機的で親しみに欠ける面があった。
【0004】
近年、この欠点を改善すべく、景観及び生態系保全型のコンクリート水路および護岸製品が多く開発されているが、材質は依然としてコンクリート・擬石・自然石等の無機質系が多く、従来の土水路に比べ生態系を保全する機能に乏しかった。
【0005】
そこで、本考案者達は長い間、これらの関係製品の施工指導に従事し、水路や河川の生態系に長けた者と間伐材の特性と機能、作用・効果を知り尽くした者それにコンクリート製品の専門家知識を有する者とが共同で防腐剤注入した間伐材を使用した水槽模型でメダカ、小鮒、ドジョウ、カワニナ、タニシを入れて更なる生息状態の研究を行い本考案製品の解決課題を次の様にしたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案製品は、景観と生態系の保全を目的とし、水生動植物が生育できる自然に近い環境を整え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能をも発揮させる課題とする。
【0007】
第2の課題は、間伐材の利用促進である。
木材は腐りやすく耐用年数が短いため、恒久的構造物にはあまり利用されていないが、間伐材の耐用年数を延伸すると共に、一定本数を連結してパネル化して、このパネルを簡単に交換できる構造にすることで、恒久的な水路構造物としての供用を可能ならしめる課題とする。
また、木製パネルは、蛍の幼虫等のように水陸を往復するものや、木肌に張り付いて成長する生物の生育環境をも考慮した製品課題とする。
【0008】
【考案が解決しようとする手段】
この考案は、水路の景観と生態系保全に優れたものとする手段として、できるだけコンクリートの露出面を避け、内面を木と土と水性植物の繁茂による水路構造の手段とする。
【0009】
コンクリート水路に比べて、耐用年数の短い木材の欠点を克服する手段として間伐材は削り丸太とし、防腐剤加圧注入方法で間伐材の内面深くまで防腐剤の含浸手段とすると共に、これを連結してパネル化し、コンクリート基礎部と合設して構築し、パネル版の腐食時には、容易に交換することで、水路の機能を恒久的に維持する構築手段とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
▲1▼ この考案製品は、側壁と底版部を介して内面と背面との水の出入れを考慮しても良い排水路にも、水を遮断しての用水路にも採用される事が望ましい。
【0011】
▲2▼ この考案製品は、水路機能ばかりでなく、見る人に安らぎ景観、生態系の保全をも考慮されて、水生動植物が生育できる自然に近い環境も整え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能をも発揮出来る事が望ましい。
【0012】
▲3▼ 水生動植物の生育環境を容易とする為に従来の水路底の土・泥を使用されている事が望ましく、用水路に於いては、その維持管理が容易である事が望ましい。
【0013】
▲4▼ 表面露出部を間伐材のパネル版として簡単に交換出来る様にして、恒久的な水路構造物としての供用を可能ならしめる事が望ましい。
【0014】
▲5▼ また排水路製品では、間伐材のパネル版の間伐材に隙間を設けて、ここに微生物を生息させる事とホタル幼虫の様に水陸を往復するものや木肌に張り付いて生長する生物、水中と喫水面までを昇降するカワニナやヒメタニシ等が際縁効果(餌場、空気、太陽光)を得られる様に構築されている事が望ましい。
加えて、トゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ等の流速に弱い小魚や植物の光合成繁茂をも考慮されている製品の供給も出来る事が望ましい。
【0015】
【考案の実施例】
次に、この考案を実施例により説明するが、この考案は実施例に限定されるものではない。
【0016】
図1は、本考案の排水路実施例製品の施工断面概要図であり、図2は図1の排水路製品の平面概要図であり、図3は遮水シートを設けて土圧応力も大きい用水路実施例製品の施工断面概要図であり、図4は図3の用水路製品の平面概要図であり、図5は比較的水路巾の大きい水路で水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築した実施例製品の断面概要図であり、図6は製品全体の滑動や転倒防止のためにブロック前面に滑動防止杭を打設してなる前面側壁には大きく開口部を設け、太陽光を取り入れられる様にした実施例の施工断面概要図であり、図7はコンクリート基礎部をボックス状とし水性動植物生息可能とした実施例製品の一部分の施工断面斜視図であり、図8は図7の一般的な使用状態の標準断面図であり、図9は側壁パネル版を傾斜面とした実施例の標準断面図であり、図10は図8の大型製品でボックス底版部を開孔部としてドジョウ、砂モグリ、ヒメタニシ等の事を考慮した実施例の標準断面図である。
【0017】
A−1は水路の側壁を構築する防腐剤を加圧注入した間伐材(間伐材は生産量、防腐剤の加圧注入の点から秋田杉が良い)パネル版を、A−2は防腐剤を注入した貫木(腹起)材を、A−3は防腐剤を加圧注入した切梁を、A−4は防腐剤を加圧注入した柵木を、A−5は地中支柱梁を、Bは既設コンクリートU型アームを、C−1はアーム間に設けるコンクリート底版ブロックを、C−2は用水路に使用する凹部底版構築コンクリートブロックを、C−3は仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックを、Dはアームの天端部に取り付ける等辺山形鋼を、Eは遮水シートを、Fはエキスパンドメタルを、Gは背面盛土をHは滑動防止杭を、Jは土圧応力に応じて仮想背面版を設けて成る基礎コンクリートボックスを、1−1は切梁と側壁間伐材パネル版と等辺山形鋼を固定する天端固定ボルトを、1−2は側壁間伐材パネル版を固定するボルトを、1−3は横木固定ボルトを、2は側壁間伐材パネル版底端部を嵌設し固定する嵌設開口部を、3は現況水路の底土・泥を、4は水性植物を、5は自然石又は割石を、6は魚貝類を、7は充填されるコンクリートモルタル又はコーキング材を、8は仮想背面突出部を、9は基礎栗石を、10は基礎コンクリートを、11はボックス内に光りを取り入れられるパネル版開口部を、12は基礎コンクリートボックスの仮想背面版を、13はボックスの底版開口部をそれぞれ示す。
【0018】
実施例
最初に請求項1の排水路の実施例製品を図1の施工断面概要図と図2の平面概要図で説明すると、まず、水路の側壁を構築する防腐剤(生態系に優しい木材加圧注入用薬液 ME150ーSFが良い)を加圧注入した側壁構築の間伐材パネル版A−1を1〜2m間隔にセッテングする既設コンクリートU型アームBと間伐材パネル版A−1が嵌設される長手の嵌設開口部2を有するコンクリート底版ブロックC−1をセッテングし、ここに側壁構築の間伐材パネル版A−1の底端部を固定するボルト1−2で固定し(構築水路のカーブや、水路の落差部では間伐小径木又は大径木を1本1本を並べて組み立て固定構築する事もある)間伐材パネル版A−1の天端には上記説示の防腐剤を加圧注入した貫木(腹起)材A−2を設けて両端部と要所を間伐材パネル版A−1を挟んで等辺山形鋼Dに天端固定ボルト1−1で固定する。
固定が終わり、製品側壁の通り直しも終わったら、延長方向に施工されるコンクリート底版ブロックC−1の嵌設開口部2と間伐材パネル版A−1の隙間にコンクリートモルタル又はコーキング材7で充填し、既設コンクリートU型アームB、B間とコンクリート底版ブロックC−1の天端の高さかそれ以上まで現況水路の底土・泥3を入れて排水路用の景観・生態系保全水路構築とするものである。
【0019】
また、比較的水路巾の大きい(水路巾 2〜3m以上)排水路で魚貝類生息の場を構築した製品の実施例を図5の施工断面概要図で説明すると、水路巾が決定したら、側壁の間伐材パネル版Aー1の嵌設させる嵌設開口部2と自然石又は割栗石5を止める防腐剤注入の間伐材の柵木A−4の嵌設する嵌設開口部2と仮想背面突出部8を形成する仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックC−3をセッテングし、前記説示した如くの施工手順と方法で間伐材パネル版A−1、貫木(腹起)材A−2、間伐材の柵木A−4を組み込んで仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックC−3間に防腐剤注入の間伐材かコンクリート製の地中支柱梁A−5(水路巾3m以上5m位に成るとコンクリート製品が良い)を設けてこれを覆う様に(ブロックC−3の天端が隠れる程度)現況水路の底土・泥3を入れて水性植物4の繁茂と魚貝類6の生息環境を良くした排水路用の景観・生態系保全水路の構築とするものである。
【0020】
又、池や沼あるいは小河川や公園水路の様に対岸までの距離が有り、内面に地中支柱梁A−5を構築出来なく比較的軟弱地盤に本考案製品を構築する場合は図6の如く必要に応じ基礎栗石9や基礎コンクリート10を設け仮想背面版12構築の底版部コンクリートブロックC−3の前面に滑動防止杭H(杭は間伐材かコンクリート杭とし地下水の有る場合は地下噴水を考慮し多孔とした鋼製パイプに砂利を詰めたものとする事も有る)を打設し背面盛土Gや上載荷重による底版部の土圧応力に対する製品全体の滑動や転倒防止として構築するものである。
【0021】
同じく対岸までの距離が有ってトゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ等の流速に弱い(30〜50cm/Sec)小魚や光合成による植物繁茂をも考慮した製品構成を図7、図8、図9で説明(請求項4)すると、側壁前面に防腐剤注入した間伐材パネル版Aー1に大きくパネル版開口部11を設けたものとし、パネル版A−1の保持はコンクリート製の底版部(土圧応力に応じて長短巾とした仮想背面版12を設ける)を有したコの字型として水性動物6(トゲウオ、メダカ)や水性植物4の生息可能なる基礎コンクリートボックスJに取り付けて施工してなる排水路用の景観・生態系保全水路とするものであるが、水性動物で砂や泥に潜って越冬するドジョウ、タニシ、スナヤツメ(砂モグリ)カワニナ等の生息場では図10に示す如くにボックスの底版を開口部としてここに砂や小砂利、土、泥等を入れる様にする。
【0022】
次に、用水路の実施例を 図3の施工断面概要図と図4の平面概要図で説明すると、現況水路の底土・泥3を入れられる凹部底版構築コンクリートブロックC−2とし、この凹部底版構築コンクリートブロックC−2の両端部には、側壁構築の間伐材パネル版A−1が嵌設される嵌設開口部2を有するコンクリート底版ブロックC−2として、これを縦設セッテングし、この両端の嵌設開口部2に間伐材パネル版A−1と遮水シートE(シートは耐久性のあるゴムシートかあるいはアスファルト含浸シートが最も良い)を嵌設して前記説示した如くの防腐剤を加圧注入した貫木(腹起)材A−2と切梁Aー3を取り付け間伐材パネル版A−1の低端部とコンクリート底版ブロックC−2の嵌設開口部2との隙間にコンクリートモルタル又はコーキング材7で充填し固定する。
【0023】
充填されるコンクリートモルタル又はコーキング材7が硬化したら背面盛土Gを施工すると同時に凹部底版構築コンクリートブロックC−2の凹部に現況水路の底土・泥3を入れ、これを覆う様にしてエキスパンドメタルFを取り付けて水性植物4の繁茂と魚貝類6の生息環境を良くしてなる用水路用の景観・生態系保全水路とするものである。
【0024】
本考案製品を以上の様に構成構築する事により次の様な作用・効果がある。
【考案の作用・効果】
▲1▼ 水路の側壁面が天然の間伐材で水路底部には現地の水性植物が繁茂容易な現況水路底土・泥を施工する様に成っているので現地の自然に近い環境を備え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能が発揮されるばかりか、図示してないが排水路では、間伐材に隙間(1〜3cm程度が良い)を設け背面に現地で採集される天然の砂利か玉石を施工する事により、ホタルの幼虫の様に水陸を往復するものや、木肌に張り付いて生長する生物の生育環境としても優れた水路構築の提供が可能である。
又、図5の実施例の如く水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築する事や図7の如く背面に現地土を入れられる深場構築のボックスを設け、これに取り付けられる間伐材パネル版の開口部を大きくする事により、太陽光を取り入れられ水性植物の繁茂を容易とするばかりかボックス内は流速も抑制され流速に弱いトゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ、ホタルの幼虫等の生息も容易とする作用、効果がある。
【0025】
▲2▼ 底部は恒久的コンクリート製品で、側壁を構築する部分の木材には防腐剤(生態系に優しい)を注入しているので、水路に生息する動植物に害もなくして、喫水面や排水路の低端部でも耐用年数の延伸(加圧注入や乾燥方法にもよるが10〜15年の保証)が出来ると共に、側壁間伐材を一定本数を連結してのパネル版の構成構築は低端部の充填コンクリートモルタル又はコーキング材を除去する事により、このパネル版を抜き取り簡単に交換出来るものであり、自然木を利用した恒久的な水路構築物としての容易なる供用を可能とする。
【0026】
▲3▼ 排水路においては、実施例図1の一定間隔のコンクリート製アームも実施例図5の地中支柱梁も現況土・泥で覆われるのでコンクリートに見える部分がないばかりか水性植物も繁茂し環境生態系製品としての違和感もなく自然木と緑と水の調和は見る人に安らぎを与えられるものである。
【0027】
▲4▼ 用水路においては、従来の土、泥等の水路底をそのまま使用し水性動植物の生育環境をより自然に近いものとし、水路底をエキスパンドメタルで覆ってあるために、生長し過ぎた水性植物は鍬で簡単に掻き取る事が出来るので生態系水路として維持管理が容易である。
【0028】
▲5▼ 又、本考案の技術延長で図示してないが、途中の水路を上下流の水路巾より大きく深くし、この広くした部分に小動物の昇降を容易とした間伐材スロープを設け、この下を魚貝類の生息の場とした製品(引用例 実用新案登録 第3075864号)や水路側壁背面に水性植物の繁茂と流速に弱い魚貝類(メダカ、イバラトミヨ、カワニナ)の生息の場も間伐材構成製品(引用例 実用新案登録 第3069569号)で構築し生態系に優しく、見る人にも安らぎを与えられる製品の提供も容易に出来るものである。
【0029】
▲6▼ 加えて、間伐材を水路側壁に使用することは、秋田県の各地で大量間伐材(特に秋田杉)の生産される地方にとっては、景観、生態系に配慮しつつも地元産業の利用促進の効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の排水路実施例製品の施工断面概要図
【図2】図1の排水路製品の平面概要図
【図3】土圧応力も大きい用水路実施例製品の施工断面概要図
【図4】図3用水路製品の平面概要図
【図5】水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築した実施例製品の断面概要図
【図6】図5製品で比較的軟弱地盤に滑動防止杭を使用する様にした本考案の実施例の施工断面概要図
【図7】コンクリート基礎部を水性動植物生息可能とした実施例製品の一部分の施工断面斜視図
【図8】図7の一般的な使用状態の標準断面図
【図9】図7製品の側壁パネル版を傾斜面とした実施例の一般的な使用状態の標準断面図
【図10】図8の大型製品でボックス底版部を開孔部とした実施例の標準断面図である
【符号の説明】
A−1 間伐材パネル版(防腐注入)
A−2 貫木(腹起)材
A−3 切梁
A−4 柵木
A−5 地中支柱梁
B 既設コンクリートU型アーム
C−1 アーム間に設けるコンクリート底版ブロック
C−2 凹部底版構築コンクリートブロック
C−3 仮想背面版構築の底版部コンクリートブロック
D アームの天端部に取り付ける等辺山形鋼
E 遮水シート
F エキスパンドメタル
G 背面盛土
H 滑動防止杭
J 基礎コンクリートボックス
1−1 天端固定ボルト
1−2 パネル版を固定するボルト
1−3 横木固定ボルト
2 嵌設開口部
3 現況水路の底土
4 水性植物
5 自然石又は割石
6 魚貝類
7 充填コンクリートモルタル又はコーキング材
8 仮想背面突出部
9 基礎栗石
10 基礎コンクリート
11 パネル版開口部
12 仮想背面版
13 ボックスの底版開口部
【産業上の利用分野】
本考案は、農業用の用排水路、河川・渓流護岸、道路側溝、公園・宅地造成等の水路で使用する、景観及び生態系保全に配慮した、天然木材とコンクリート製品を組み合わせた水路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでも木製パネル又は丸太を使用して水路の側壁・床版を構築した事例はあったが、木材の耐用年数が短いため仮設或いは暫定的な利用が殆どであった。
【0003】
このため、土圧を受ける恒久的構造物としての水路整備には、コンクリートの現場打ちやコンクリート既製品が多く用いられてきたが、コンクリート水路は生態系を保全する機能に乏しく、景観上も無機的で親しみに欠ける面があった。
【0004】
近年、この欠点を改善すべく、景観及び生態系保全型のコンクリート水路および護岸製品が多く開発されているが、材質は依然としてコンクリート・擬石・自然石等の無機質系が多く、従来の土水路に比べ生態系を保全する機能に乏しかった。
【0005】
そこで、本考案者達は長い間、これらの関係製品の施工指導に従事し、水路や河川の生態系に長けた者と間伐材の特性と機能、作用・効果を知り尽くした者それにコンクリート製品の専門家知識を有する者とが共同で防腐剤注入した間伐材を使用した水槽模型でメダカ、小鮒、ドジョウ、カワニナ、タニシを入れて更なる生息状態の研究を行い本考案製品の解決課題を次の様にしたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案製品は、景観と生態系の保全を目的とし、水生動植物が生育できる自然に近い環境を整え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能をも発揮させる課題とする。
【0007】
第2の課題は、間伐材の利用促進である。
木材は腐りやすく耐用年数が短いため、恒久的構造物にはあまり利用されていないが、間伐材の耐用年数を延伸すると共に、一定本数を連結してパネル化して、このパネルを簡単に交換できる構造にすることで、恒久的な水路構造物としての供用を可能ならしめる課題とする。
また、木製パネルは、蛍の幼虫等のように水陸を往復するものや、木肌に張り付いて成長する生物の生育環境をも考慮した製品課題とする。
【0008】
【考案が解決しようとする手段】
この考案は、水路の景観と生態系保全に優れたものとする手段として、できるだけコンクリートの露出面を避け、内面を木と土と水性植物の繁茂による水路構造の手段とする。
【0009】
コンクリート水路に比べて、耐用年数の短い木材の欠点を克服する手段として間伐材は削り丸太とし、防腐剤加圧注入方法で間伐材の内面深くまで防腐剤の含浸手段とすると共に、これを連結してパネル化し、コンクリート基礎部と合設して構築し、パネル版の腐食時には、容易に交換することで、水路の機能を恒久的に維持する構築手段とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
▲1▼ この考案製品は、側壁と底版部を介して内面と背面との水の出入れを考慮しても良い排水路にも、水を遮断しての用水路にも採用される事が望ましい。
【0011】
▲2▼ この考案製品は、水路機能ばかりでなく、見る人に安らぎ景観、生態系の保全をも考慮されて、水生動植物が生育できる自然に近い環境も整え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能をも発揮出来る事が望ましい。
【0012】
▲3▼ 水生動植物の生育環境を容易とする為に従来の水路底の土・泥を使用されている事が望ましく、用水路に於いては、その維持管理が容易である事が望ましい。
【0013】
▲4▼ 表面露出部を間伐材のパネル版として簡単に交換出来る様にして、恒久的な水路構造物としての供用を可能ならしめる事が望ましい。
【0014】
▲5▼ また排水路製品では、間伐材のパネル版の間伐材に隙間を設けて、ここに微生物を生息させる事とホタル幼虫の様に水陸を往復するものや木肌に張り付いて生長する生物、水中と喫水面までを昇降するカワニナやヒメタニシ等が際縁効果(餌場、空気、太陽光)を得られる様に構築されている事が望ましい。
加えて、トゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ等の流速に弱い小魚や植物の光合成繁茂をも考慮されている製品の供給も出来る事が望ましい。
【0015】
【考案の実施例】
次に、この考案を実施例により説明するが、この考案は実施例に限定されるものではない。
【0016】
図1は、本考案の排水路実施例製品の施工断面概要図であり、図2は図1の排水路製品の平面概要図であり、図3は遮水シートを設けて土圧応力も大きい用水路実施例製品の施工断面概要図であり、図4は図3の用水路製品の平面概要図であり、図5は比較的水路巾の大きい水路で水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築した実施例製品の断面概要図であり、図6は製品全体の滑動や転倒防止のためにブロック前面に滑動防止杭を打設してなる前面側壁には大きく開口部を設け、太陽光を取り入れられる様にした実施例の施工断面概要図であり、図7はコンクリート基礎部をボックス状とし水性動植物生息可能とした実施例製品の一部分の施工断面斜視図であり、図8は図7の一般的な使用状態の標準断面図であり、図9は側壁パネル版を傾斜面とした実施例の標準断面図であり、図10は図8の大型製品でボックス底版部を開孔部としてドジョウ、砂モグリ、ヒメタニシ等の事を考慮した実施例の標準断面図である。
【0017】
A−1は水路の側壁を構築する防腐剤を加圧注入した間伐材(間伐材は生産量、防腐剤の加圧注入の点から秋田杉が良い)パネル版を、A−2は防腐剤を注入した貫木(腹起)材を、A−3は防腐剤を加圧注入した切梁を、A−4は防腐剤を加圧注入した柵木を、A−5は地中支柱梁を、Bは既設コンクリートU型アームを、C−1はアーム間に設けるコンクリート底版ブロックを、C−2は用水路に使用する凹部底版構築コンクリートブロックを、C−3は仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックを、Dはアームの天端部に取り付ける等辺山形鋼を、Eは遮水シートを、Fはエキスパンドメタルを、Gは背面盛土をHは滑動防止杭を、Jは土圧応力に応じて仮想背面版を設けて成る基礎コンクリートボックスを、1−1は切梁と側壁間伐材パネル版と等辺山形鋼を固定する天端固定ボルトを、1−2は側壁間伐材パネル版を固定するボルトを、1−3は横木固定ボルトを、2は側壁間伐材パネル版底端部を嵌設し固定する嵌設開口部を、3は現況水路の底土・泥を、4は水性植物を、5は自然石又は割石を、6は魚貝類を、7は充填されるコンクリートモルタル又はコーキング材を、8は仮想背面突出部を、9は基礎栗石を、10は基礎コンクリートを、11はボックス内に光りを取り入れられるパネル版開口部を、12は基礎コンクリートボックスの仮想背面版を、13はボックスの底版開口部をそれぞれ示す。
【0018】
実施例
最初に請求項1の排水路の実施例製品を図1の施工断面概要図と図2の平面概要図で説明すると、まず、水路の側壁を構築する防腐剤(生態系に優しい木材加圧注入用薬液 ME150ーSFが良い)を加圧注入した側壁構築の間伐材パネル版A−1を1〜2m間隔にセッテングする既設コンクリートU型アームBと間伐材パネル版A−1が嵌設される長手の嵌設開口部2を有するコンクリート底版ブロックC−1をセッテングし、ここに側壁構築の間伐材パネル版A−1の底端部を固定するボルト1−2で固定し(構築水路のカーブや、水路の落差部では間伐小径木又は大径木を1本1本を並べて組み立て固定構築する事もある)間伐材パネル版A−1の天端には上記説示の防腐剤を加圧注入した貫木(腹起)材A−2を設けて両端部と要所を間伐材パネル版A−1を挟んで等辺山形鋼Dに天端固定ボルト1−1で固定する。
固定が終わり、製品側壁の通り直しも終わったら、延長方向に施工されるコンクリート底版ブロックC−1の嵌設開口部2と間伐材パネル版A−1の隙間にコンクリートモルタル又はコーキング材7で充填し、既設コンクリートU型アームB、B間とコンクリート底版ブロックC−1の天端の高さかそれ以上まで現況水路の底土・泥3を入れて排水路用の景観・生態系保全水路構築とするものである。
【0019】
また、比較的水路巾の大きい(水路巾 2〜3m以上)排水路で魚貝類生息の場を構築した製品の実施例を図5の施工断面概要図で説明すると、水路巾が決定したら、側壁の間伐材パネル版Aー1の嵌設させる嵌設開口部2と自然石又は割栗石5を止める防腐剤注入の間伐材の柵木A−4の嵌設する嵌設開口部2と仮想背面突出部8を形成する仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックC−3をセッテングし、前記説示した如くの施工手順と方法で間伐材パネル版A−1、貫木(腹起)材A−2、間伐材の柵木A−4を組み込んで仮想背面版構築の底版部コンクリートブロックC−3間に防腐剤注入の間伐材かコンクリート製の地中支柱梁A−5(水路巾3m以上5m位に成るとコンクリート製品が良い)を設けてこれを覆う様に(ブロックC−3の天端が隠れる程度)現況水路の底土・泥3を入れて水性植物4の繁茂と魚貝類6の生息環境を良くした排水路用の景観・生態系保全水路の構築とするものである。
【0020】
又、池や沼あるいは小河川や公園水路の様に対岸までの距離が有り、内面に地中支柱梁A−5を構築出来なく比較的軟弱地盤に本考案製品を構築する場合は図6の如く必要に応じ基礎栗石9や基礎コンクリート10を設け仮想背面版12構築の底版部コンクリートブロックC−3の前面に滑動防止杭H(杭は間伐材かコンクリート杭とし地下水の有る場合は地下噴水を考慮し多孔とした鋼製パイプに砂利を詰めたものとする事も有る)を打設し背面盛土Gや上載荷重による底版部の土圧応力に対する製品全体の滑動や転倒防止として構築するものである。
【0021】
同じく対岸までの距離が有ってトゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ等の流速に弱い(30〜50cm/Sec)小魚や光合成による植物繁茂をも考慮した製品構成を図7、図8、図9で説明(請求項4)すると、側壁前面に防腐剤注入した間伐材パネル版Aー1に大きくパネル版開口部11を設けたものとし、パネル版A−1の保持はコンクリート製の底版部(土圧応力に応じて長短巾とした仮想背面版12を設ける)を有したコの字型として水性動物6(トゲウオ、メダカ)や水性植物4の生息可能なる基礎コンクリートボックスJに取り付けて施工してなる排水路用の景観・生態系保全水路とするものであるが、水性動物で砂や泥に潜って越冬するドジョウ、タニシ、スナヤツメ(砂モグリ)カワニナ等の生息場では図10に示す如くにボックスの底版を開口部としてここに砂や小砂利、土、泥等を入れる様にする。
【0022】
次に、用水路の実施例を 図3の施工断面概要図と図4の平面概要図で説明すると、現況水路の底土・泥3を入れられる凹部底版構築コンクリートブロックC−2とし、この凹部底版構築コンクリートブロックC−2の両端部には、側壁構築の間伐材パネル版A−1が嵌設される嵌設開口部2を有するコンクリート底版ブロックC−2として、これを縦設セッテングし、この両端の嵌設開口部2に間伐材パネル版A−1と遮水シートE(シートは耐久性のあるゴムシートかあるいはアスファルト含浸シートが最も良い)を嵌設して前記説示した如くの防腐剤を加圧注入した貫木(腹起)材A−2と切梁Aー3を取り付け間伐材パネル版A−1の低端部とコンクリート底版ブロックC−2の嵌設開口部2との隙間にコンクリートモルタル又はコーキング材7で充填し固定する。
【0023】
充填されるコンクリートモルタル又はコーキング材7が硬化したら背面盛土Gを施工すると同時に凹部底版構築コンクリートブロックC−2の凹部に現況水路の底土・泥3を入れ、これを覆う様にしてエキスパンドメタルFを取り付けて水性植物4の繁茂と魚貝類6の生息環境を良くしてなる用水路用の景観・生態系保全水路とするものである。
【0024】
本考案製品を以上の様に構成構築する事により次の様な作用・効果がある。
【考案の作用・効果】
▲1▼ 水路の側壁面が天然の間伐材で水路底部には現地の水性植物が繁茂容易な現況水路底土・泥を施工する様に成っているので現地の自然に近い環境を備え、ビオトープ(生態系保全空間)としての機能が発揮されるばかりか、図示してないが排水路では、間伐材に隙間(1〜3cm程度が良い)を設け背面に現地で採集される天然の砂利か玉石を施工する事により、ホタルの幼虫の様に水陸を往復するものや、木肌に張り付いて生長する生物の生育環境としても優れた水路構築の提供が可能である。
又、図5の実施例の如く水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築する事や図7の如く背面に現地土を入れられる深場構築のボックスを設け、これに取り付けられる間伐材パネル版の開口部を大きくする事により、太陽光を取り入れられ水性植物の繁茂を容易とするばかりかボックス内は流速も抑制され流速に弱いトゲウオ(イバラトミヨ)、メダカ、ホタルの幼虫等の生息も容易とする作用、効果がある。
【0025】
▲2▼ 底部は恒久的コンクリート製品で、側壁を構築する部分の木材には防腐剤(生態系に優しい)を注入しているので、水路に生息する動植物に害もなくして、喫水面や排水路の低端部でも耐用年数の延伸(加圧注入や乾燥方法にもよるが10〜15年の保証)が出来ると共に、側壁間伐材を一定本数を連結してのパネル版の構成構築は低端部の充填コンクリートモルタル又はコーキング材を除去する事により、このパネル版を抜き取り簡単に交換出来るものであり、自然木を利用した恒久的な水路構築物としての容易なる供用を可能とする。
【0026】
▲3▼ 排水路においては、実施例図1の一定間隔のコンクリート製アームも実施例図5の地中支柱梁も現況土・泥で覆われるのでコンクリートに見える部分がないばかりか水性植物も繁茂し環境生態系製品としての違和感もなく自然木と緑と水の調和は見る人に安らぎを与えられるものである。
【0027】
▲4▼ 用水路においては、従来の土、泥等の水路底をそのまま使用し水性動植物の生育環境をより自然に近いものとし、水路底をエキスパンドメタルで覆ってあるために、生長し過ぎた水性植物は鍬で簡単に掻き取る事が出来るので生態系水路として維持管理が容易である。
【0028】
▲5▼ 又、本考案の技術延長で図示してないが、途中の水路を上下流の水路巾より大きく深くし、この広くした部分に小動物の昇降を容易とした間伐材スロープを設け、この下を魚貝類の生息の場とした製品(引用例 実用新案登録 第3075864号)や水路側壁背面に水性植物の繁茂と流速に弱い魚貝類(メダカ、イバラトミヨ、カワニナ)の生息の場も間伐材構成製品(引用例 実用新案登録 第3069569号)で構築し生態系に優しく、見る人にも安らぎを与えられる製品の提供も容易に出来るものである。
【0029】
▲6▼ 加えて、間伐材を水路側壁に使用することは、秋田県の各地で大量間伐材(特に秋田杉)の生産される地方にとっては、景観、生態系に配慮しつつも地元産業の利用促進の効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の排水路実施例製品の施工断面概要図
【図2】図1の排水路製品の平面概要図
【図3】土圧応力も大きい用水路実施例製品の施工断面概要図
【図4】図3用水路製品の平面概要図
【図5】水路側壁前面に魚貝類生息の場を構築した実施例製品の断面概要図
【図6】図5製品で比較的軟弱地盤に滑動防止杭を使用する様にした本考案の実施例の施工断面概要図
【図7】コンクリート基礎部を水性動植物生息可能とした実施例製品の一部分の施工断面斜視図
【図8】図7の一般的な使用状態の標準断面図
【図9】図7製品の側壁パネル版を傾斜面とした実施例の一般的な使用状態の標準断面図
【図10】図8の大型製品でボックス底版部を開孔部とした実施例の標準断面図である
【符号の説明】
A−1 間伐材パネル版(防腐注入)
A−2 貫木(腹起)材
A−3 切梁
A−4 柵木
A−5 地中支柱梁
B 既設コンクリートU型アーム
C−1 アーム間に設けるコンクリート底版ブロック
C−2 凹部底版構築コンクリートブロック
C−3 仮想背面版構築の底版部コンクリートブロック
D アームの天端部に取り付ける等辺山形鋼
E 遮水シート
F エキスパンドメタル
G 背面盛土
H 滑動防止杭
J 基礎コンクリートボックス
1−1 天端固定ボルト
1−2 パネル版を固定するボルト
1−3 横木固定ボルト
2 嵌設開口部
3 現況水路の底土
4 水性植物
5 自然石又は割石
6 魚貝類
7 充填コンクリートモルタル又はコーキング材
8 仮想背面突出部
9 基礎栗石
10 基礎コンクリート
11 パネル版開口部
12 仮想背面版
13 ボックスの底版開口部
Claims (4)
- 側壁前面に防腐剤注入間伐材を連結パネル版として使用し、パネル版の保持は既製コンクリートの基礎ブロックと一定間隔のU形アームで行い、在来の水路底土・泥を施工してなる排水路用の景観・生態系保全水路。
- 水路に水密性を持たせるため、底版を既製コンクリート版とし、防腐剤注入間伐材の連結パネル版の背面に遮水シートと間伐材、鋼材あるいはコンクリートで一定間隔の切梁を設けて、内・外圧に対して補強して成る用水路用の景観・生態系保全水路。
- 防腐剤注入間伐材を連結パネル版で構築する比較的水路巾の大きい側壁前面に柵木を設けてここに石を入れ水性動植物生息可能なる場を構築してなる排水路用の景観・生態系保全水路。
- 側壁前面に防腐剤注入間伐材を中央に大きく開口部を設けて連結パネル版とし、パネル版の保持はコンクリート製の底版部を有したコの字型の水性動植物生息可能なる基礎コンクリートボックスに取り付けて施工してなる景観・生態系保全水路。
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JP2003001166U JP3096900U (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 防腐剤注入間伐材を利用した景観・生態系保全水路 |
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CN108774998A (zh) * | 2018-07-03 | 2018-11-09 | 长江水利委员会长江科学院 | 一种抑螺血防生态护岸系统 |
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2003
- 2003-03-07 JP JP2003001166U patent/JP3096900U/ja not_active Expired - Fee Related
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