JP3015567U - 植栽緑化根固めブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 道路や宅地造成の切土の土留あるいは、河川
護岸の法留根固めに於いて、排水効果を良くして自然生
態系や環境美化を考慮した、しかも、現場条件でその質
量変化にも容易に対応出来る製品の提供。 【構成】 コンクリート床版１を介して、前面仕切２、
中間仕切３を有して各層状に一体化し、前面層には沈石
５、背面層には、植栽土６を入れて樹木や草花を植栽出
来る様にしてなる植栽緑化根固めブロックの構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、道路や宅地造成の切盛土又は、河川底水護岸の植栽緑化根固めブロッ クに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来も道路や宅地造成の切土、盛土の法留、あるいは、河川護岸の根固めの工法 や製品にはいろいろ有った。

【０００３】 しかし、いずれの工法も製品も、法留、あるいは根固めとして重くて土圧応力 に対し滑動しないもので排水効果を良くしている工法と製品で有り、法留、根固 めとして硬さが有り生物の自然生態系や環境美化を考慮したものでは無かった。 そこで、本考案出願人は、これらの設計、製造、施工に従事しながら本考案製 品の解決課題を次の様にしたものである。

【０００４】

【考案の解決しょうとする課題】 製造、施工の取り扱いが容易である事。

【０００５】 現場の条件で、大きさや重さの変化が有ったとしても容易に対応出来る様な 製品とする。

【０００６】 製品として見る人に軟らかさと美観を与えられ、自然生態系をも考慮した環 境製品とする。

【０００７】 他にも広く利用出来る製品とする。 以上を本考案の解決課題として、その解決手段を次の様にしたものである。

【０００８】

【考案が解決しょうとする手段】 コンクリート床版を介して、各層としその一方の層に沈石（中詰石）を入れ、他 の一方の層に植栽土を入れて、緑化を考慮した植物を植栽出来る手段として構築 製品とする。

【０００９】 これを実施例の図面で説明する。

【００１０】

【考案の実施例】

低版となすコンクリート床版１．を介して、前面仕切２．は、図１．では天然木 材丸太、樹脂浸透木あるいは、コンクリート擬木の桟木（サンギ）組みとし、図 ２．では、水抜開孔部９．を有する擬木、擬石、動植物の模様を施した化粧環境 壁面とする。

【００１１】 中間仕切３．は、図１．では、天然木、樹脂浸透木あるいは、コンクリート擬木 として柱と土留版とし、図２．では、コンクリート版として、中詰植栽土６．の 水抜孔９−２．を設けたものとする。

【００１２】 背面仕切４．は、中間仕切３．と同様として設ける、この隔壁状一体構築され た前面層には、空隙を構築する沈石５．（自然石の玉石ばかりで無く、採石の雑 割石又は擬石、擬木に魚貝類の隠れ場や営巣の多孔空洞部を設けての沈石とする 場合もある）を入れ、背面層には、植栽土６．の上に種子植袋又は、樹木の根巻 ネットかマットを設け（河床縦断勾配が小さかったり陸上の場合は使用しない） てここに河川では、葦や柳８．を、陸上では、緑低木か草花８．を植栽して成る 植栽緑化根固めブロック。

【００１３】 以上の様にしてなる、本考案製品には次の様な作用、効果がある。

【００１４】

【考案の作用、効果】 比較的法面土圧応力の小さい現場では図２．の様に仕切と床版を一体製造し 、大きい場合では、床版と仕切を別製造し、製造工場か施工現場で組立一体とす るので製造、施工の取扱いが容易である。

【００１５】 応力が大きい現場では床版巾を広げて横繋材を長くし、中詰沈石と植栽土の 量の加減だけで製品の大きさ、質量要求の変化に容易に対応出来る。

【００１６】 前面が木製又は化粧模様版と成っており、背面には自然の緑が植栽出来る様 に成っているので従来の土留、根固めと比較し、見る人に違和感も無く、美観的 で前面層の空洞部には、水中の小魚や貝類が、背面の緑には陸上の小動物の遊び 場、餌場、生息のとしても提供され、自然環境に配慮した製品である。

【００１７】 又、中詰沈石を図示していないが、擬木又は擬石の多孔貫通孔部を設ける事 により、水中小動物の隠れ場や生息の場として、よりその条件が改善される。

【００１８】 加えて、本考案製品は、これも図示していないが前面層の前に更に植栽土を 入れた背面層と同様のものを設け、前面層の中詰沈石の代りに木炭や硅石を入れ た水路とする事により、緑帯の中を流れる浄化水路としてその効果が大きいもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】河川法面の土圧応力の大きい現場に使用される
製品の実施例の施工断面概要斜視図。

【図２】土圧応力の小さい河川現場に使用される製品の
実施例の施工断面概要斜視図。

【図３】本考案製品を道路法留とし、その前面に排水溝
をもうけてなる施工断面概要斜視図。

【符号の説明】 １ コンクリート床版 ２ 前面仕切 ３ 中間仕切 ４ 背面仕切 ５ 沈石 ６ 植栽土 ７ 種子植袋又は樹木の根巻ネット又はマット ８ 樹木又は草花 ９−１ 水抜開孔部 ９−２ 植栽土水抜孔 １０ 道路排水溝 １１ 法面植栽ブロック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリート床版１．を介して、前面仕
   切２．中間仕切３．背面仕切４．を有して各層状に一体
   構築し、前面層には沈石５．背面には植栽土６．を入れ
   て樹木７．を植栽してなる植栽緑化根固めブロック。