JPH06257126A - 複合魚道ブロックとその複合魚道ブロックによる魚道構造 体とその魚道構造体の施工方法と魚道構造体とその魚道構 造体を含む他の水路構造体との結合構造体 - Google Patents

複合魚道ブロックとその複合魚道ブロックによる魚道構造 体とその魚道構造体の施工方法と魚道構造体とその魚道構 造体を含む他の水路構造体との結合構造体

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JPH06257126A
JPH06257126A JP5083748A JP8374893A JPH06257126A JP H06257126 A JPH06257126 A JP H06257126A JP 5083748 A JP5083748 A JP 5083748A JP 8374893 A JP8374893 A JP 8374893A JP H06257126 A JPH06257126 A JP H06257126A
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Shuhei Okuyama
修平 奥山
Shunroku Nakamura
俊六 中村
Hisao Inutsuka
尚生 犬束
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/60Ecological corridors or buffer zones

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来から、魚道をコンクリートの強固な恒久一
体構造にしてきた。しかし、現実の河川は、特に、風水
害で、堤防が決壊したり、河床が変化して、魚道が損壊
したが、その魚道を容易に改修することを、本発明の第
一の目的とする。また、下流護床工部の河床が下がり、
魚類の溯上に障害となり、根固めブロックを魚道ブロッ
クにして魚道として生かすことを本発明の第二の目的と
する。 【構成】本発明は、複合魚道ブロック1,1の適宜位置
に水の滞留部17を形成し、複合魚道ブロックの単位体
とその複合魚道ブロックの単位体とで複合魚道ブロック
構造体2を形成し、その複合魚道ブロック構造体の空間
部に魚道用流路を設けた複合魚道ブロックとその複合魚
道ブロックによる魚道構造体とその魚道構造体の施工方
法と魚道構造体とその魚道構造体を含む他の水路構造体
との結合構造体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合魚道ブロックとそ
の複合魚道ブロックによる魚道構造体とその魚道構造体
の施工方法と魚道構造体とその魚道構造体を含む他の水
路構造体との結合構造体に関し、特に、複合魚道ブロッ
クとその複合魚道ブロックによる魚道構造体とその魚道
構造体の施工方法と魚道構造体とその魚道構造体を含む
河川の水路構造体或いは湖沼に連通した水路構造体或い
は都市の道路などに付属した鑑賞水路用側溝或いは公
園、ゴルフ場、庭園、遊園地、競技場などにある遊水式
の遊魚用水路構造体或いは養魚場、水棲生物研究所など
にある遊水式の遊魚用水路構造体或いはその他の水路構
造体との結合構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、人々は、生活のため、河川を
利用してきた。その一つは、水運であり、他の一つは、
水の利用である。そして、水の利用の中でも、飲料水を
得るために、河川の堤防に設けた取水口から河川の水を
取水してその水を飲料にすることのように、河川の水自
体を利用することと、河川の水域に生息する生物特に魚
類を食用として利用することが考えられるが、とにか
く、河川の利用は、多岐に渡っている。しかし、それら
の河川の利用について考えると、まず、河川法第1条の
規定を検討する必要がある。その規定には、河川は、洪
水、高潮などによる災害の発生を防止しうるように、河
川を適正に利用し、流水の正常な機能を維持しうるよう
に、河川を総合的に管理することにより、国土の保全と
開発に寄与し、公共の安全を保持することと公共の福祉
を増進することを河川法の目的とすることが規定されて
いる。そこで、災害の発生の防止対策が第一に大切であ
るが、それとともに河川を適正に利用することも大切で
あり、流水の正常な機能を維持させることも大切である
ことが理解できる。そのようなことを考慮して、河川を
総合的に管理するために、ダム、堰、水門、堤防、護
岸、床止めなどの河川管理施設の整備が図られてきた。
そして、河川の規模を大きくし、その河川の規模の大き
さを最大限に利用して水量を確保したり、流水を調整す
るために、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止めなどの
河川管理施設を十分整備して、それらの河川管理施設
が、一方で、人々の生活のために十分成果を上げ得たと
しても、他方で、河川の水域に生息する生物に向けての
配慮は必ずしもなされているとはいえない。特に、それ
らの生物の中でも、河川に生息する魚類は、河川の水中
を自由に遊泳して、河川の水域のおよぶ限り、何処にで
も移動して、その生息水域は広範囲である。そして、魚
類は、餌を求めて或いは産卵のため或いはその他の理由
で、遊泳可能なところであれば遊泳水域を、常に、拡大
し、時には、河川の下流から上流に向けて遠く水源地近
くまで移動することもある。ところが、ダム、堰、水門
などのような魚類が移動するためには障害になる高落差
のところで、魚類の移動を阻止させることが生じる。そ
れ故に、河川の上流の産卵の適地まで、産卵のために、
海から河川に溯上する習性を有する鮭などは、その河川
の途中にあるダム、堰或いは水門などで魚類の溯上を阻
止させることになる。ところで、近年、ダム、堰、水門
などで魚類の溯上を阻止されたところを利用して、一方
で、河川に多量の水を確保しうるようにするとともに他
方で、鮭、鱒などの魚類の増殖を図るために人工孵化を
し、そして、そこで生れた稚魚を放流し、水産資源の確
保のために関係者は努めている。しかし、そのようなこ
とをするだけでは、水産資源の確保が出来たとしても、
鮭、鱒などの魚類を、遊泳可能なところのどこまでも遊
泳させて遊泳水域を自由に拡大させうるようにしたこと
にならない。それ故に、水産資源の保護或いは確保に関
係する者は、ダム、堰、水門などの施設の側方に魚道を
構築し、その魚道を鮭、鱒などの魚類がその自力だけ
で、溯上し、河川の下流から上流に向けて移動しうるよ
うにすることに努めてきた。そして、それらの魚道は、
その魚道の構築にあたり、その魚道を構築する地域の河
川の特徴、魚種、入手し易い魚道の素材、その他の諸条
件の違いによって最も適切な魚道の構築方法が選ばれな
ければならない。そこで、比較的入手し易いセメント材
を使用して、主に、コンクリート造りで側溝状に構築し
てきた。そして、その流路の軌跡をなるだけ長くし、そ
して、その流路の途中に、魚道の前後に向けて上下方向
の垂直傾斜度に合わせて、傾斜度が大きければ大きいほ
ど、その前後間隔を短くし、傾斜度が小さければ、小さ
いほど、その前後間隔を長くし、そのようにして所望間
隔を取って屈曲した魚道の前後に向けた流路の間に多数
の流速の低いところを設けて、溯上する魚類が溯上の途
中で十分休憩しうるようにするため、屈曲した流路の部
分を、なるだけ多くして、溯上し易い部分を多くすると
ともに溯上する魚類が溯上の途中で十分休憩しうるよう
な流速の低いところを設け、出来たら、流れがないとこ
ろをつくる必要があることが分かつてきた。そのような
種々の研究の後に、魚道を、なるだけ緩るやかな斜面に
するようにし、もし、それが出来なければ、少なくと
も、魚道に形成された流路の部分に屈曲した流路の部分
を多くして、その流路の軌跡をなるだけ長くし、魚道に
沿って、魚類が溯上し易くすることについて、欧米で
は、実際に、所望の魚道を構築し、その実績を十分上げ
うるようにしてきた。しかし、日本の河川は、欧米の河
川とその条件が必ずしも一致しているともいえず、流路
が高傾斜になつてる部分が多くて、そのような高傾斜流
路のどの部分でどのように、魚道を形成したらよいか、
十分、研究を重ねてきたとはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、日本におい
て、魚道の研究が、全く無かったのではなく、魚道の研
究をしても十分その成果を上げ得なかったのである。そ
の理由の一つは、魚道の構造が、コンクリート造りで側
溝状であり、魚道の全体構造を一体構造にして、比較
的、恒久性のある強固な構造にしてきた。しかし、現実
の河川は、種々の事情から、流路、河床などが時々刻々
と変化し、特に、風水害に遭遇するたびに、河川の流路
が激しく変化したり、河川の堤防が決壊したりし、又
は、水位が急上昇したりして既存の魚道が、使用に耐え
なくなることがしばしばであった。そこで、そのたび
に、損壊した魚道を改修する必要性が生じたのである
が、必ずしも、所望の修復をなすことは、熟練者であっ
ても容易でない点が問題であった。本発明は、これらの
問題を解決することを第一の目的とする。また、河川横
断施設の下流護床工部が河床低下のために下がり、魚類
の溯上に障害となっている事実が認められる。そこで、
その護床工部に使用されている根固めブロックの部分を
魚道ブロックにするため、その魚道ブロックを多数並べ
ることにより、河川に設けた魚道として生かせうるよう
にすることを本発明の第二の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部構造部分
とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所望高
さにし、かつ、所望方向に向けて起立構造部分を設けた
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
一部とその魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道
ブロック本体とで複合魚道ブロックの構造を形成しうる
ようにし、その複合魚道ブロックの構造の空間部に魚道
用流路となりうるところを形成してなる複合魚道ブロッ
クであり、その複合魚道ブロックによる魚道構造体であ
り、その魚道構造体の施工方法であり、前記魚道構造体
とその魚道構造体を含む他の水路構造体との結合構造体
である。
【0005】
【作用】本発明の複合魚道ブロックは、底部構造部分と
その底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所望高さ
にし、かつ、所望方向に向けて起立構造部分を設けた魚
道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜
位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一
部とその魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブ
ロック本体とで複合魚道ブロックの構造を形成しうるよ
うにし、その複合魚道ブロックの構造の空間部に魚道用
流路となりうるところを形成してなる複合魚道ブロック
であるから、その複合魚道ブロックは、複数の魚道ブロ
ック本体を単位体にして、その単位体からなる複合魚道
ブロックの結合体により互いに接続した魚道ブロック接
続構造体を容易に形成し、その魚道ブロック接続構造体
に設けた連通流路を流れる水の中を魚が自由に移動しう
るのである。そして、特に、本発明の複合魚道ブロック
は、護床工部に使用されている根固めブロックの中で必
要なところを本発明の複合魚道ブロックに自由に取り替
えることにより、所望の位置に魚道を容易に形成しうる
のである。そして、河川横断施設の下流護床工部が河床
低下のために下がり、そして、その落差のために、魚類
が溯上するのに障害となっている事実があったが、その
ような落差のある部分に、本発明の複合魚道ブロックを
用いてその落差のある部分に容易に適切な魚道を配設し
得る。また、本発明の複合魚道ブロックによる魚道構造
体は、底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から
上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起
立構造部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、その魚
道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記
魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本
体との間で互いに接続した流路となりうる部分を設けた
複数個の魚道ブロック本体を互いに並べて、それらの魚
道ブロック本体による魚道ブロック接続構造体を形成
し、その魚道ブロック接続構造体によって形成された魚
道用流路の部分で魚が移動しうるようにしたので、大掛
かりな施工をしなくても、所望の規模で所望の対応によ
り、所望の複合魚道ブロックによる魚道構造体を形成し
うるのである。また、本発明の複合魚道ブロックによる
魚道構造体の施工方法は、まず、魚道ブロック本体を基
礎構造部分に固定させ、次に、その魚道ブロック本体に
隣接する他の魚道ブロック本体を基礎構造部分に固定さ
せ、次々に、魚道ブロック本体を段階的に並べて、それ
らの魚道ブロック本体を接続し、次に、それらの魚道ブ
ロック本体同士で魚道のための流路となりうる連続した
空間部を形成し、最終的に、その連続した空間部を有す
る魚道ブロック本体により魚道ブロック接続構造体を形
成し、その魚道ブロック接続構造体の魚道の部分を流路
にして、その流路を連続した魚道にさせることになる
が、多くの場合、護床工が根固めブロックで施工されて
いるので、護床工部に使用されている根固めブロックと
同様の形状および機能を持ったブロックタイプのもので
あって、根固めブロックとほぼ同形の部分を持った複合
魚道ブロックにして魚道ブロック接続構造体の魚道の部
分を容易に施工しうる。また、本発明の魚道構造体とそ
の魚道構造体を含む他の水路構造体との結合構造体は、
底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に
向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立構造
部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロ
ック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブ
ロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との
間の流路となるところを設けた複数個の魚道ブロックを
互いに並べて、その魚道ブロックにより魚道構造体を形
成し、その魚道構造体によって形成された連続した魚道
の部分に魚が移動しうるようにした複合魚道ブロックに
よる魚道構造体を河川のダム、堰、水門などの段差のあ
るところを有する水路構造体或いは湖沼などの取水路、
放水路などの魚が溯上するところを有する水路構造体或
いはその他の魚が溯上する必要がある水面構造体などの
水路構造体の適切な位置に配設してなるので、その魚道
構造体を上述のように、魚が溯上する必要がある水面部
分を有する水路構造体などの水路構造体の適切な位置に
配設させて、必ずしも、抜本的な魚道の設置を行なうこ
となく必要最小限度の魚道の設置を行ない、十分、実用
性があり、かつ、経済性が伴う魚道構造体を提供し得る
のである。
【0006】
【実施例1】本発明は、水平方向に4角形断面を形成す
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製複合魚道ブロックである。
【0007】
【実施例2】本発明は、水平方向に6角形断面を形成す
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製複合魚道ブロックである。
【0008】
【実施例3】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けてコンクリート製魚
道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜
位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体と、
その魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロッ
ク本体との間の流路となりうる凹入部分を前記起立構造
部分の適宜位置に形成してなるコンクリート製複合魚道
ブロックである。
【0009】
【実施例4】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体と、その魚道ブロッ
ク本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間の
流路となりうる通孔を前記起立構造部分の適宜位置に形
成してなる複合魚道ブロックである。
【0010】
【実施例5】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他
の魚道ブロック本体との間で互いに接続した流路となり
うる部分を設けた複数個の魚道ブロック本体を互いに並
べて、それらの魚道ブロック本体による魚道ブロック接
続構造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体によっ
て形成された魚道用流路の部分で魚が移動しうるように
した複合魚道ブロックによる魚道構造体である。
【0011】
【実施例6】本発明は、床止めなどの河川横断施設の下
流護床工部が河床低下により魚が溯上するのの障害とな
っている落差の部分に、複数個の魚道ブロックを並べ
て、前記魚道ブロック本体を単位構成要素にした魚道構
造体を形成し、その魚道構造体で形成された連続した魚
道の部分に沿って魚が溯上しうるようにした複合魚道ブ
ロックによる魚道構造体である。
【0012】
【実施例7】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部となりうるところを形成し、前記魚道ブロック本体の
一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間の流路とな
りうるところを設けた複数個の魚道ブロックを河川など
の緩やかな傾斜のある水路の傾斜面に沿って上下方向に
互いに上方から下方に向けて或いは下方から上方に向け
て段階的に並べて、前記魚道ブロック本体を単位構成要
素にした魚道構造体を形成し、その魚道構造体で形成さ
れた連続した魚道の部分に沿って魚が溯上しうるように
した複合魚道ブロックによる魚道構造体である。
【0013】
【実施例8】本発明は、まず、魚道ブロック本体を基礎
構造部分に固定させ、次に、その魚道ブロック本体に隣
接する他の魚道ブロック本体を基礎構造部分に固定さ
せ、次々に、魚道ブロック本体を段階的に並べて、それ
らの魚道ブロック本体を接続し、次に、それらの魚道ブ
ロック本体同士で魚道のための流路となりうる連続した
空間部を形成し、最終的に、その連続した空間部を有す
る魚道ブロック本体により魚道ブロック接続構造体を形
成し、その魚道ブロック接続構造体の魚道の部分を流路
にして、その流路を連続した魚道にさせることを特徴に
した複合魚道ブロックによる魚道構造体の施工方法であ
る。
【0014】
【実施例9】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他
の魚道ブロック本体との間の流路となりうるところを形
成した前記魚道ブロック本体同士を互いに接続して魚道
ブロック接続構造体を形成するために、まず、水底部分
の基礎に、前記魚道ブロック本体を固定するためのアン
カによる締結或いはセメントなどの無機質接着材による
固着或いは前記魚道ブロック本体の係合部分同士の結合
により前記魚道ブロック本体をみだりに移動しないよう
に基礎構造部分に固定させ、或いは前記魚道ブロック本
体を基礎構造部分に離脱可能に固定させ、次に、前記魚
道ブロック本体の側面の一部に他の魚道ブロック本体の
側面の一部を隣接させ、そのようにして隣接させた他の
魚道ブロック本体と相手側の魚道ブロック本体の間で流
路となりうる空間部を設けて、それらの複数個の魚道ブ
ロック本体を緩やかな傾斜のある水路の傾斜面に沿って
上下方向に互いに上方から下方に向けて或いは下方から
上方に向けて、段階的に並べて、最終的に、その魚道ブ
ロック本体により魚道ブロック接続構造体を形成し、そ
の魚道ブロック接続構造体の部分を水路にし、その水路
を連続した魚道用水路にさせた複合魚道ブロックによる
魚道構造体の施工方法である。
【0015】
【実施例10】本発明は、底部構造部分とその底部構造
部分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、
所望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本
体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞
留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する
他の魚道ブロック本体との間の流路となるところを設け
た複数個の魚道ブロックを互いに並べて、その魚道ブロ
ックにより魚道構造体を形成し、その魚道構造体によっ
て形成された連続した魚道の部分に魚が移動しうるよう
にした魚道ブロックによる魚道構造体を河川のダム、
堰、水門などの段差のあるところを有する水路構造体或
いは湖沼などの取水路、放水路などの魚が溯上するとこ
ろを有する水路構造体或いはその他の魚が溯上する必要
がある水面構造体などの水路構造体の適切な位置に配設
してなる魚道構造体とその魚道構造体を含む他の水路構
造体との結合構造体である。
【0016】
【実施例11】本発明は、4角形断面、6角形断面、8
角形断面、12角形断面などの多角形水平断面を形成す
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製魚道ブロックであって、かつ、護床工部に
使用されている根固めブロックと同形であり、その根固
めブロックと容易に置換しうるコンクリート製複合魚道
ブロックである。
【0017】
【効果】本発明の複合魚道ブロックは、底部構造部分と
その底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所望高さ
にし、かつ、所望方向に向けて起立構造部分を設けて魚
道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜
位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一
部に隣接する他の魚道ブロック本体との間の流路となり
うるところを形成してなるので、その魚道ブロックを単
位構造体にして複数の魚道ブロックを互いに接続して、
魚道ブロック接続構造体にし、その魚道ブロック接続構
造体に設けた連通流路を魚が自由に移動しうる効果があ
る。そして、特に、本発明の複合魚道ブロックは、護床
工部に使用されている根固めブロックの中で必要なとこ
ろを本発明の魚道ブロックに自由に取り替えうる効果が
ある。そして、河川横断施設の下流護床工部が河床低下
のために下がり、その落差のために、魚類が溯上するの
に障害となっている事実があったが、そのような落差の
ある部分に本発明の複合魚道ブロックを用いてその落差
のある部分に容易に適切な魚道を配設し得る効果があ
る。また、本発明の複合魚道ブロックによる魚道構造体
は、底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上
方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立
構造部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、その魚道
ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚
道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体
との間で互いに接続した流路となりうる部分を設けた複
数個の魚道ブロック本体を互いに並べて、それらの魚道
ブロック本体による魚道ブロック接続構造体を形成し、
その魚道ブロック接続構造体によって形成された魚道用
流路の部分で魚が移動しうるようにしたので、大掛かり
な施工をしなくても、所望の規模で所望の対応により、
所望の魚道ブロックによる魚道構造体を形成しうる効果
がある。また、本発明の複合魚道ブロックによる魚道構
造体の施工方法は、まず、魚道ブロック本体を基礎構造
部分に固定させ、次に、その魚道ブロック本体に隣接す
る他の魚道ブロック本体を基礎構造部分に固定させ、次
々に、魚道ブロック本体を段階的に並べて、それらの魚
道ブロック本体を接続し、次に、それらの魚道ブロック
本体同士で魚道のための流路となりうる連続した空間部
を形成し、最終的に、その連続した空間部を有する魚道
ブロック本体により魚道ブロック接続構造体を形成し、
その魚道ブロック接続構造体の魚道の部分を流路にし
て、その流路を連続した魚道にさせることになるが、多
くの場合、護床工が根固めブロックで施工されているの
で、護床工部に使用されている根固めブロックと同様の
形状および機能を持ったブロックタイプのものであっ
て、根固めブロックとほぼ同形の部分を持った複合魚道
ブロックにして魚道ブロック接続構造体の魚道の部分を
容易に施工しうる効果がある。また、本発明の魚道構造
体とその魚道構造体を含む他の水路構造体との結合構造
体は、底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から
上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起
立構造部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、その魚
道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記
魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本
体との間の流路となるところを設けた複数個の魚道ブロ
ックを互いに並べて、その複数個の魚道ブロックを単位
体にすることにより複合魚道ブロックによる魚道構造体
を形成し、その魚道構造体によって形成された連続した
魚道の部分に魚が移動しうるようにした魚道ブロックに
よる魚道構造体を河川のダム、堰、水門などの段差のあ
るところを有する水路構造体或いは湖沼などの取水路、
放水路などの魚が溯上するところを有する水路構造体或
いはその他の魚が溯上する必要がある水面構造体などの
水路構造体の適切な位置に配設してなるので、その魚道
構造体を上述のように、魚が溯上する必要がある水面部
分を有する水路構造体などの水路構造体の適切な位置に
配設させて、必ずしも、抜本的な魚道の設置を行なうこ
となく必要最小限度の魚道の設置を行ない、十分、実用
性があり、かつ、経済性が伴う魚道構造体を提供し得る
効果がある。また、本発明の複合魚道ブロックは、その
複合魚道ブロックの適宜位置に水の滞留部を形成し、そ
の複合魚道ブロックの単位体とその複合魚道ブロックの
単位体の相手の複合魚道ブロックの単位体とで複合魚道
ブロック構造体を形成し、その複合魚道ブロック構造体
の空間部に魚道用流路を設けた複合魚道ブロックによる
魚道構造体であるから、複数の複合魚道ブロックの単位
体とその複合魚道ブロックの単位体の相手の複合魚道ブ
ロックの単位体とで複合魚道ブロック構造体を形成して
特に、魚道用流路を設けることないでも、複合魚道ブロ
ック構造体の空間部に設けた魚道用流路を利用できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の複合魚道ブロックによる魚道
構造体の平面図である。
【図2】図2は、図1に示した本発明の複合魚道ブロッ
クによる魚道構造体の平面図のA−A線の部分で切断し
た縦断面図である。
【図3】図3は、図1に示した本発明の複合魚道ブロッ
クによる魚道構造体とは別の本発明の複合魚道ブロック
による魚道構造体の平面図である。
【図4】図4は、図3に示した本発明の複合魚道ブロッ
クによる魚道構造体の平面図のB−B線の部分で切断し
た縦断面図である。
【図5】図5は、図1、図3に示した本発明の複合魚道
ブロックによる魚道構造体とは別の本発明の複合魚道ブ
ロックによる魚道構造体の平面図である。
【図6】図6は、図5に示した本発明の複合魚道ブロッ
クによる魚道構造体の平面図のC−C線の部分で切断し
た縦断面図である。
【図7】図7は、図1、図3、図5に示した本発明の複
合魚道ブロックによる魚道構造体とは別の本発明の魚道
ブロックによる魚道構造体の平面図である。
【図8】図8は、図7に示した本発明の複合魚道ブロッ
クによる魚道構造体の平面図のD−D線の部分で切断し
た縦断面図である。
【符号の説明】
1 魚道ブロック本体 2 魚道構
造体 3 魚道ブロック本体 4 魚道構
造体 5 魚道ブロック本体 6 魚道構
造体 7 魚道ブロック本体 8 魚道構
造体 9 起立構造部分 10 底部構
造部分 11 起立構造部分 12 底部構
造部分 13 起立構造部分 14 底部構
造部分 15 起立構造部分 16 底部構
造部分 17 水の滞留部 18 水の滞
留部 19 水の滞留部 20 水の滞
留部 21 流水の出入口 22 流水の
出入口 23 流水の出入口 24 流水の
出入口 25 複合魚道ブロックの左単位体 26 複合魚
道ブロックの右単位体 27 複合魚道ブロックの左単位体 28 複合魚
道ブロックの右単位体 29 複合魚道ブロック左下単位体 30 複合魚
道ブロック右下単位体 31 複合魚道ブロックの上単位体 32 複合魚
道ブロックの下単位体 33 複合魚道ブロックの上単位体 34 複合魚
道ブロックの下単位体
フロントページの続き (72)発明者 中村 俊六 愛知県岡崎市森越町城屋敷69 (72)発明者 犬束 尚生 埼玉県浦和市大原7の1の1の8の202号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
    置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
    けて起立構造部分を設けた魚道ブロック本体を形成し、
    その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成
    し、前記魚道ブロック本体の一部とその魚道ブロック本
    体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体とで複合魚道
    ブロックの構造を形成しうるようにし、その複合魚道ブ
    ロックの構造の空間部に魚道用流路となりうるところを
    形成してなる複合魚道ブロック。
  2. 【請求項2】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
    置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
    けて起立壁面構造部分を設けた魚道ブロック本体を形成
    し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形
    成し、前記魚道ブロック本体の一部とその魚道ブロック
    本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体とで複合魚
    道ブロックの構造を形成しうるようにし、その複合魚道
    ブロックの構造の空間部に魚道用流路となりうる連続し
    た水路構造部分を形成してなる請求項1記載の複合魚道
    ブロック。
  3. 【請求項3】水平方向に多角形断面を形成する底部構造
    部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所
    望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構造部分
    を設けた魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック
    本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロッ
    ク本体の一部とその魚道ブロック本体の一部に隣接する
    他の魚道ブロック本体とで複合魚道ブロックの構造を形
    成しうるようにし、その複合魚道ブロックの構造の空間
    部に魚道用流路となりうる連続した水路構造部分を形成
    してなる請求項1記載の複合魚道ブロック。
  4. 【請求項4】水平方向に4角形断面を形成する底部構造
    部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所
    望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構造部分
    を設けたコンクリート製魚道ブロック本体を形成し、そ
    の魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、
    前記魚道ブロック本体の一部とその魚道ブロック本体の
    一部に隣接する他の魚道ブロック本体とで複合魚道ブロ
    ックの構造を形成しうるようにし、その複合魚道ブロッ
    クの構造の空間部に魚道用流路となりうる連続した水路
    構造部分を形成してなる請求項1記載の複合魚道ブロッ
    ク。
  5. 【請求項5】水平方向に6角形断面を形成する底部構造
    部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所
    望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構造部分
    を設けたコンクリート製魚道ブロック本体を形成し、そ
    の魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、
    前記魚道ブロック本体の一部とその魚道ブロック本体の
    一部に隣接する他の魚道ブロック本体とで複合魚道ブロ
    ックの構造を形成しうるようにし、その複合魚道ブロッ
    クの構造の空間部に魚道用流路となりうる連続した水路
    構造部分を形成してなる請求項1記載の複合魚道ブロッ
    ク。
  6. 【請求項6】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
    置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
    けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック
    本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の
    滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部とその魚
    道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体
    とで複合魚道ブロックの構造を形成しうるようにし、そ
    の複合魚道ブロックの構造の空間部に魚道用流路となり
    うる連続した水路構造部分を形成し、複数の魚道ブロッ
    クによる複合魚道ブロックの結合構造体の隅部の部分で
    あって、かつ、前記起立構造部分の隅部の適宜位置に切
    り欠ぎ部を設けて魚道用流路を形成してなる請求項1記
    載の複合魚道ブロック。
  7. 【請求項7】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
    置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
    けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック
    本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の
    滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部とその魚
    道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体
    とで複合魚道ブロックの構造を形成しうるようにし、そ
    の複合魚道ブロックの構造の空間部に魚道用流路となり
    うる連続した水路構造部分を形成し、かつ、その水路構
    造部分の適宜位置に通孔を設けて魚道用流路の一部にし
    てなる請求項1記載の複合魚道ブロック。
  8. 【請求項8】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
    置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
    けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック
    を形成し、その魚道ブロックの適宜位置に水の滞留部を
    形成し、複数の前記魚道ブロックを相互に結合して複合
    魚道ブロックによる魚道構造体にし、前記複合魚道ブロ
    ックの一部に隣接する他の複合魚道ブロックとの間で互
    いに接続した流路となりうる部分を設けた複数個の複合
    魚道ブロックを互いに並べて結合し、それらの複合魚道
    ブロックによる魚道ブロック接続構造体を形成し、その
    魚道ブロック接続構造体によって形成された魚道用流路
    の部分で魚が移動しうるようにした請求項1記載の複合
    魚道ブロックによる魚道構造体。
  9. 【請求項9】床止めなどの河川横断施設の下流護床工部
    が河床低下により魚が溯上するのの障害となっている落
    差のある部分に、複数個の魚道ブロックで魚道ブロック
    の結合体の単位体を構成してなる複合魚道ブロックの個
    々の魚道ブロックを並べて、複合魚道ブロックを単位構
    成要素にしたコンクリート製魚道構造体を形成し、その
    魚道構造体で形成された連続した魚道の部分に沿って魚
    が溯上しうるようにした請求項1記載の複合魚道ブロッ
    クによる魚道構造体。
  10. 【請求項10】底部構造部分とその底部構造部分の適宜
    位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に
    向けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロッ
    クを形成し、その魚道ブロックの適宜位置に水の滞留部
    となりうるところを形成し、前記魚道ブロックの一部に
    隣接する他の魚道ブロックとの間の流路となりうるとこ
    ろを設けた複数個の魚道ブロックを単位体にして複合魚
    道ブロックによるコンクリート製魚道構造体を形成する
    ため、河川などの緩やかな傾斜のある水路の傾斜面に沿
    って上下方向に互いに上方から下方に向けて或いは下方
    から上方に向けて段階的に並べて、前記魚道ブロックを
    単位構成要素にした魚道構造体を形成し、その連続性水
    路構造体を有する複合魚道ブロックによる魚道構造体の
    魚道の部分に沿って魚が溯上しうるようにした請求項1
    記載の複合魚道ブロックによる魚道構造体。
  11. 【請求項11】まず、複数の魚道ブロックを単位構成要
    素にした複数の魚道ブロックからなる複合魚道ブロック
    結合体を基礎構造部分に固定させ、次に、その単位複合
    魚道ブロック結合体に隣接する別の単位複合魚道ブロッ
    ク結合体を基礎構造部分に固定させ、次々に、単位複合
    魚道ブロック結合体を段階的に並べて、それらの単位複
    合魚道ブロック結合体を接続し、次に、それらの単位複
    合魚道ブロック結合体同士で魚道のための流路となりう
    る連続した空間部を形成し、最終的に、その連続した空
    間部を有するコンクリート製単位複合魚道ブロック結合
    体により魚道ブロック接続構造体を形成し、その魚道ブ
    ロック接続構造体の魚道の部分を流路にして、その流路
    を連続した魚道にさせることを特徴にした請求項1記載
    の複合魚道ブロックによる魚道構造体の施工方法。
  12. 【請求項12】底部構造部分とその底部構造部分の適宜
    位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に
    向けて起立構造部分を設けた複数のコンクリート製魚道
    ブロックを結合して単位魚道ブロック結合体を形成し、
    その単位魚道ブロック結合体のそれぞれの適宜位置に水
    の滞留部を形成し、前記単位魚道ブロック結合体の一部
    に隣接する他の単位魚道ブロック結合体との間の流路と
    なりうるところを形成した前記単位魚道ブロック結合体
    同士を互いに接続して魚道ブロック接続構造体を形成す
    るにあたり、まず、水底部分にするための基礎構造部分
    に対し、前記単位魚道ブロック結合体を固定するため
    に、その固定部分にアンカによる締結或いはセメントな
    どの無機質接着材による固着或いは前記単位魚道ブロッ
    ク結合体の係合部分同士の結合により前記単位魚道ブロ
    ック結合体をみだりに移動しないように基礎構造部分に
    固定させ、或いは前記単位魚道ブロック結合体を基礎構
    造部分に離脱可能に固定させ、次に、前記単位魚道ブロ
    ック結合体の側面の一部に他の単位魚道ブロック結合体
    の側面の一部を隣接させ、そのようにして隣接させた他
    の単位魚道ブロック結合体と相手側の単位魚道ブロック
    結合体の間で流路となりうる空間部を設けて、それらの
    複数の単位魚道ブロック結合体を緩やかな傾斜のある水
    路の傾斜面に沿って上下方向に互いに上方から下方に向
    けて或いは下方から上方に向けて、段階的に並べて、最
    終的に、その単位魚道ブロック結合体により魚道ブロッ
    ク接続構造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体の
    連続部分を水路にし、その水路を河川の流れの向きに沿
    って連続した魚道用水路にさせた請求項1記載の複合魚
    道ブロックによる魚道構造体の施工方法。
  13. 【請求項13】底部構造部分とその底部構造部分の適宜
    位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に
    向けて起立構造部分を設けた複数の魚道ブロックを単位
    体にして、その複合魚道ブロック結合体を形成し、その
    複合魚道ブロック結合体の適宜位置に水の滞留部を形成
    し、前記複合魚道ブロック結合体の一部に隣接する他の
    複合魚道ブロック結合体との間の流路となるところを設
    けた複数個の複合魚道ブロック結合体を縦方向および横
    方向に並べて、その複合魚道ブロック結合体により魚道
    構造体を形成し、その魚道構造体によって形成された連
    続した魚道の部分に魚が移動しうるようにした複合魚道
    ブロック結合体による魚道構造体を河川のダム、堰、水
    門などの段差のあるところを有する水路構造体或いは湖
    沼などの取水路、放水路などの魚が溯上するところを有
    する水路構造体或いはその他の魚が溯上する必要がある
    水面構造体などの水路構造体の適切な位置に配設してな
    る請求項1記載の魚道構造体とその魚道構造体を含む他
    の水路構造体との結合構造体。
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