JPH06264429A - 魚道ブロック - Google Patents
魚道ブロックInfo
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- JPH06264429A JPH06264429A JP5091766A JP9176693A JPH06264429A JP H06264429 A JPH06264429 A JP H06264429A JP 5091766 A JP5091766 A JP 5091766A JP 9176693 A JP9176693 A JP 9176693A JP H06264429 A JPH06264429 A JP H06264429A
- Authority
- JP
- Japan
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- fishway
- fishway block
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- appropriate position
- structure portion
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/60—Ecological corridors or buffer zones
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来から、河川の堤防が決壊したり、水位が急
上昇して既存の魚道が、使用に耐えなくなることがあっ
た。そこで、損壊した魚道を改修してきた。本発明は、
これらの問題を解決することを第一の目的とする。ま
た、河川横断施設の下流護床工部が河床低下のために下
がり、魚類の溯上に障害となっている事実がある。そこ
で、そこに使用された根固めブロックを魚道ブロックに
し、その魚道ブロックを多数並べて、魚道として生かす
ことを本発明の第二の目的とする。 【構成】本発明は、底部構造部分と起立構造部分とから
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
である。
上昇して既存の魚道が、使用に耐えなくなることがあっ
た。そこで、損壊した魚道を改修してきた。本発明は、
これらの問題を解決することを第一の目的とする。ま
た、河川横断施設の下流護床工部が河床低下のために下
がり、魚類の溯上に障害となっている事実がある。そこ
で、そこに使用された根固めブロックを魚道ブロックに
し、その魚道ブロックを多数並べて、魚道として生かす
ことを本発明の第二の目的とする。 【構成】本発明は、底部構造部分と起立構造部分とから
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚道ブロックに関し、
特に、河川内の水路構造体或いは湖沼に連通した水路構
造体或いは都市の道路などに付属した鑑賞水路用側溝或
いは公園、ゴルフ場、庭園、遊園地、競技場などにある
遊水式の遊魚用水路構造体或いは養魚場、水棲生物研究
所などにある遊水式の遊魚用水路構造体或いはその他の
水路構造体或いは農道に沿った水路構造体などに使用す
る魚道ブロックに関する。
特に、河川内の水路構造体或いは湖沼に連通した水路構
造体或いは都市の道路などに付属した鑑賞水路用側溝或
いは公園、ゴルフ場、庭園、遊園地、競技場などにある
遊水式の遊魚用水路構造体或いは養魚場、水棲生物研究
所などにある遊水式の遊魚用水路構造体或いはその他の
水路構造体或いは農道に沿った水路構造体などに使用す
る魚道ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、人々は、生活のため、河川を
利用してきた。その一つは、水運であり、他の一つは、
水の利用である。そして、水の利用の中でも、飲料水を
得るために、河川の堤防に設けた取水口から河川の水を
取水してその水を飲料にすることのように、河川の水自
体を利用することと、河川の水域に生息する生物特に魚
類を食用として利用することが考えられるが、とにか
く、河川の利用は、多岐に渡っている。しかし、それら
の河川の利用について考えると、まず、河川法第1条の
規定を検討する必要がある。その規定には、河川は、洪
水、高潮などによる災害の発生を防止しうるように、河
川を適正に利用し、流水の正常な機能を維持しうるよう
に、河川を総合的に管理することにより、国土の保全と
開発に寄与し、公共の安全を保持することと公共の福祉
を増進することを河川法の目的とすることが規定されて
いる。そこで、災害の発生の防止対策が第一に大切であ
るが、それとともに河川を適正に利用することも大切で
あり、流水の正常な機能を維持させることも大切である
ことが理解できる。ところで、河川を総合的に管理する
ためには、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止めなどの
河川管理施設の整備が図られてきた。ところで、河川の
大きさを最大限に利用して水量を確保したり、流水を調
整するために、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止めな
どの河川管理施設が整備されても、しかし、そのこと
は、人々の生活のために有益であっても、河川の水域に
生息する生物に向けての配慮は必ずしもなされていると
はいえない。特に、生物の中でも、魚類は、水中を自由
に遊泳して、河川の水域の何処にでもいき、その生息水
域は広範囲であり、餌を求めて或いは産卵のため或いは
その他の理由で魚類は、遊泳可能なところであれば遊泳
水域を拡大し、時には、下流から上流に向けて遠く水源
地近くまで移動することもある。ところが、ダム、堰、
水門などの魚類が移動するには高落差のところで、魚類
の移動を阻止させることになる。それ故に、河川の上流
の産卵の適地まで、産卵で、海から溯上する習性を有す
る鮭などは、その途中にある堰或いは水門などで溯上を
阻止されることになる。近年、ダム、堰、水門などで溯
上を阻止されたところを利用して、一方で、河川に多量
の水を確保しうるようにするとともに他方で、鮭、鱒な
どの魚類の増殖を図るために人工孵化放流をし、水産資
源の確保に努めている。しかし、そのようなことだけで
は、水産資源の確保が出来ても、魚類を、遊泳可能なと
ころに、どこまでも遊泳させて遊泳水域を自由に拡大さ
せたことにならない。それ故に、水産資源の保護に関係
する者は、ダム、堰、水門などの側方に魚道を構築し、
魚がその自力だけで、十分、魚道を溯上し、下流から上
流に向けて移動しうるようにすることに努めてきた。そ
して、その魚道は、その地域の河川の特徴、魚種、入手
し易い魚道の素材、その他の諸条件の違いによって最も
適切な方法が選ばれなければならない。そこで、主に、
コンクリート造りで側溝状にし、その流路の軌跡をなる
だけ長くし、そして、その流路の途中に、魚道の前後に
向けて上下方向の垂直傾斜度に合わせて、傾斜度が大き
ければ大きいほど、その前後間隔を短くし、傾斜度が小
さければ、小さいほど、その前後間隔を長くし、そのよ
うにして所望間隔を取って屈曲した魚道の前後に向けた
流路の間に多数の流速の低いところを設けるため、屈曲
した流路の部分を多くして、溯上し易い部分を多くし、
かつ、溯上する魚が溯上の途中で十分休憩しうるような
流速の低いところを設け、出来たら、流れがないところ
をつくることが必要であることが分かつてきた。そのよ
うな種々の研究の後に、魚道を、なるだけ緩るやかな斜
面にするようにし、もし、それが出来なければ、少なく
とも、魚道に形成された流路の部分に屈曲した流路の部
分を多くして、その流路の軌跡をなるだけ長くし、魚道
に沿って、魚が溯上し易くし、欧米では、その実績を十
分上げうるようになつてきた。しかし、日本の河川は、
欧米の河川とその条件が一致しているともいえず、流路
が高傾斜になつてる部分が多くて、そのような高傾斜流
路のどの部分でどのように、魚道を形成したらよいか、
十分、研究を重ねてきたとはいえない。
利用してきた。その一つは、水運であり、他の一つは、
水の利用である。そして、水の利用の中でも、飲料水を
得るために、河川の堤防に設けた取水口から河川の水を
取水してその水を飲料にすることのように、河川の水自
体を利用することと、河川の水域に生息する生物特に魚
類を食用として利用することが考えられるが、とにか
く、河川の利用は、多岐に渡っている。しかし、それら
の河川の利用について考えると、まず、河川法第1条の
規定を検討する必要がある。その規定には、河川は、洪
水、高潮などによる災害の発生を防止しうるように、河
川を適正に利用し、流水の正常な機能を維持しうるよう
に、河川を総合的に管理することにより、国土の保全と
開発に寄与し、公共の安全を保持することと公共の福祉
を増進することを河川法の目的とすることが規定されて
いる。そこで、災害の発生の防止対策が第一に大切であ
るが、それとともに河川を適正に利用することも大切で
あり、流水の正常な機能を維持させることも大切である
ことが理解できる。ところで、河川を総合的に管理する
ためには、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止めなどの
河川管理施設の整備が図られてきた。ところで、河川の
大きさを最大限に利用して水量を確保したり、流水を調
整するために、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止めな
どの河川管理施設が整備されても、しかし、そのこと
は、人々の生活のために有益であっても、河川の水域に
生息する生物に向けての配慮は必ずしもなされていると
はいえない。特に、生物の中でも、魚類は、水中を自由
に遊泳して、河川の水域の何処にでもいき、その生息水
域は広範囲であり、餌を求めて或いは産卵のため或いは
その他の理由で魚類は、遊泳可能なところであれば遊泳
水域を拡大し、時には、下流から上流に向けて遠く水源
地近くまで移動することもある。ところが、ダム、堰、
水門などの魚類が移動するには高落差のところで、魚類
の移動を阻止させることになる。それ故に、河川の上流
の産卵の適地まで、産卵で、海から溯上する習性を有す
る鮭などは、その途中にある堰或いは水門などで溯上を
阻止されることになる。近年、ダム、堰、水門などで溯
上を阻止されたところを利用して、一方で、河川に多量
の水を確保しうるようにするとともに他方で、鮭、鱒な
どの魚類の増殖を図るために人工孵化放流をし、水産資
源の確保に努めている。しかし、そのようなことだけで
は、水産資源の確保が出来ても、魚類を、遊泳可能なと
ころに、どこまでも遊泳させて遊泳水域を自由に拡大さ
せたことにならない。それ故に、水産資源の保護に関係
する者は、ダム、堰、水門などの側方に魚道を構築し、
魚がその自力だけで、十分、魚道を溯上し、下流から上
流に向けて移動しうるようにすることに努めてきた。そ
して、その魚道は、その地域の河川の特徴、魚種、入手
し易い魚道の素材、その他の諸条件の違いによって最も
適切な方法が選ばれなければならない。そこで、主に、
コンクリート造りで側溝状にし、その流路の軌跡をなる
だけ長くし、そして、その流路の途中に、魚道の前後に
向けて上下方向の垂直傾斜度に合わせて、傾斜度が大き
ければ大きいほど、その前後間隔を短くし、傾斜度が小
さければ、小さいほど、その前後間隔を長くし、そのよ
うにして所望間隔を取って屈曲した魚道の前後に向けた
流路の間に多数の流速の低いところを設けるため、屈曲
した流路の部分を多くして、溯上し易い部分を多くし、
かつ、溯上する魚が溯上の途中で十分休憩しうるような
流速の低いところを設け、出来たら、流れがないところ
をつくることが必要であることが分かつてきた。そのよ
うな種々の研究の後に、魚道を、なるだけ緩るやかな斜
面にするようにし、もし、それが出来なければ、少なく
とも、魚道に形成された流路の部分に屈曲した流路の部
分を多くして、その流路の軌跡をなるだけ長くし、魚道
に沿って、魚が溯上し易くし、欧米では、その実績を十
分上げうるようになつてきた。しかし、日本の河川は、
欧米の河川とその条件が一致しているともいえず、流路
が高傾斜になつてる部分が多くて、そのような高傾斜流
路のどの部分でどのように、魚道を形成したらよいか、
十分、研究を重ねてきたとはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、日本におい
て、魚道の研究が、全く無かったのではなく、魚道の研
究をしても十分その成果を上げ得なかったのである。そ
の理由の一つは、魚道の構造が、コンクリート造りで側
溝状であり、魚道の全体構造を一体構造にして、比較
的、恒久性のある強固な構造にしてきた。しかし、現実
の河川は、種々の事情から、流路、河床などが時々刻々
と変化し、特に、風水害に遭遇するたびに、河川の流路
が激しく変化したり、河川の堤防が決壊したりし、又
は、水位が急上昇したりして既存の魚道が、使用に耐え
なくなることがしばしばであった。そこで、そのたび
に、損壊した魚道を改修する必要性が生じた。本発明
は、これらの問題を解決することを第一の目的とする。
また、河川横断施設の下流護床工部が河床低下のために
下がり、魚類の溯上に障害となっている事実が認められ
ている。そこで、その護床工部に使用されている根固め
ブロックの部分を魚道ブロックにし、その魚道ブロック
を多数並べることにより、魚道として生かせうるように
することを本発明の第二の目的とする。また、魚道ばか
りでなく、魚か生息しうるために、河川内の水路構造体
或いは湖沼に連通した水路構造体或いは都市の道路など
に付属した鑑賞水路用側溝或いは公園、ゴルフ場、庭
園、遊園地、競技場などにある遊水式の遊魚用水路構造
体或いは養魚場、水棲生物研究所などにある遊水式の遊
魚用水路構造体或いはその他の水路構造体或いは農道に
沿った水路構造体などに使用する魚道ブロックを提供す
ることを本発明の第三の目的とする。
て、魚道の研究が、全く無かったのではなく、魚道の研
究をしても十分その成果を上げ得なかったのである。そ
の理由の一つは、魚道の構造が、コンクリート造りで側
溝状であり、魚道の全体構造を一体構造にして、比較
的、恒久性のある強固な構造にしてきた。しかし、現実
の河川は、種々の事情から、流路、河床などが時々刻々
と変化し、特に、風水害に遭遇するたびに、河川の流路
が激しく変化したり、河川の堤防が決壊したりし、又
は、水位が急上昇したりして既存の魚道が、使用に耐え
なくなることがしばしばであった。そこで、そのたび
に、損壊した魚道を改修する必要性が生じた。本発明
は、これらの問題を解決することを第一の目的とする。
また、河川横断施設の下流護床工部が河床低下のために
下がり、魚類の溯上に障害となっている事実が認められ
ている。そこで、その護床工部に使用されている根固め
ブロックの部分を魚道ブロックにし、その魚道ブロック
を多数並べることにより、魚道として生かせうるように
することを本発明の第二の目的とする。また、魚道ばか
りでなく、魚か生息しうるために、河川内の水路構造体
或いは湖沼に連通した水路構造体或いは都市の道路など
に付属した鑑賞水路用側溝或いは公園、ゴルフ場、庭
園、遊園地、競技場などにある遊水式の遊魚用水路構造
体或いは養魚場、水棲生物研究所などにある遊水式の遊
魚用水路構造体或いはその他の水路構造体或いは農道に
沿った水路構造体などに使用する魚道ブロックを提供す
ることを本発明の第三の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部構造部分
と起立構造部分とから魚道ブロック本体を形成し、その
魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前
記魚道ブロック本体の他の適宜位置に流水流下部分を設
けてなる魚道ブロックである。
と起立構造部分とから魚道ブロック本体を形成し、その
魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前
記魚道ブロック本体の他の適宜位置に流水流下部分を設
けてなる魚道ブロックである。
【0005】
【作用】本発明は、底部構造部分と起立構造部分とから
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
であるから、その魚道ブロックを単位構造体にして複数
の魚道ブロックを互いに接続して、魚道ブロック接続構
造体にし、その魚道ブロック接続構造体に設けた連通流
路を魚が自由に移動しうるのである。そして、特に本発
明の魚道ブロックは、護床工部に使用されている根固め
ブロックの中で必要なところを本発明の魚道ブロックに
自由に取り替えうるのである。そして、河川横断施設の
下流護床工部が河床低下のために下がり、その落差のた
めに、魚類が溯上するのに障害となっている事実があっ
たが、そのような落差のある部分に本発明の魚道ブロッ
クを用いてその落差のある部分に容易に適切な魚道を配
設し得る。また、本発明の魚道ブロックは、底部構造部
分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所望
高さにし、かつ、所望方向に向けて起立構造部分を設け
て魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の
適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体
の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間で互いに
接続した流路となりうる部分を設けた複数個の魚道ブロ
ック本体を互いに並べて、それらの魚道ブロック本体に
よる魚道ブロック接続構造体を形成し、その魚道ブロッ
ク接続構造体によって形成された魚道用流路の部分で魚
が移動しうるので、大掛かりな施工をしなくても、所望
の規模で所望の対応により、所望の魚道ブロックによる
魚道構造体を形成しうるのである。また、本発明の魚道
ブロックを使用して魚道構造体を形成するためには、ま
ず、魚道ブロック本体を基礎構造部分に固定させ、次
に、その魚道ブロック本体に隣接する他の魚道ブロック
本体を基礎構造部分に固定させ、次々に、魚道ブロック
本体を段階的に並べて、それらの魚道ブロック本体を接
続し、次に、それらの魚道ブロック本体同士で魚道のた
めの流路どなりうる連続した空間部を形成し、最終的
に、その連続した空間部を有する魚道ブロック本体によ
り魚道ブロック接続構造体を形成し、その魚道ブロック
接続構造体の魚道の部分を流路にして、その流路を連続
した魚道にさせることになるが、多くの場合、護床工が
根固めブロックで施工されているので、護床工部に使用
されている根固めブロックと同様の形状および機能を持
ったブロックタイプのものであって、根固めブロックと
ほぼ同形の部分を持った魚道ブロックにして魚道ブロッ
ク接続構造体の魚道の部分を容易に施工しうる。また、
本発明の魚道ブロックは、底部構造部分とその底部構造
部分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、
所望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本
体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞
留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する
他の魚道ブロック本体との間の流路となるところを設け
た複数個の魚道ブロックを互いに並べて、その魚道ブロ
ックにより魚道構造体を形成し、その魚道構造体によっ
て形成された連続した魚道の部分に魚が移動しうるよう
にした魚道ブロックによる魚道構造体を河川のダム、
堰、水門などの段差のあるところを有する水路構造体或
いは湖沼などの取水路、放水路などの魚が溯上するとこ
ろを有する水路構造体或いはその他の魚が溯上する必要
がある水面構造体などの水路構造体の適切な位置に配設
してなるので、その魚道構造体を上述のように、魚が溯
上する必要がある水面部分を有する水路構造体などの水
路構造体の適切な位置に配設させて、必ずしも、抜本的
な魚道の設置を行なうことなく必要最小限度の魚道の設
置を行ない、十分、実用性があり、かつ、経済性が伴う
魚道構造体を提供し得る。
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
であるから、その魚道ブロックを単位構造体にして複数
の魚道ブロックを互いに接続して、魚道ブロック接続構
造体にし、その魚道ブロック接続構造体に設けた連通流
路を魚が自由に移動しうるのである。そして、特に本発
明の魚道ブロックは、護床工部に使用されている根固め
ブロックの中で必要なところを本発明の魚道ブロックに
自由に取り替えうるのである。そして、河川横断施設の
下流護床工部が河床低下のために下がり、その落差のた
めに、魚類が溯上するのに障害となっている事実があっ
たが、そのような落差のある部分に本発明の魚道ブロッ
クを用いてその落差のある部分に容易に適切な魚道を配
設し得る。また、本発明の魚道ブロックは、底部構造部
分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向けて所望
高さにし、かつ、所望方向に向けて起立構造部分を設け
て魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の
適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体
の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間で互いに
接続した流路となりうる部分を設けた複数個の魚道ブロ
ック本体を互いに並べて、それらの魚道ブロック本体に
よる魚道ブロック接続構造体を形成し、その魚道ブロッ
ク接続構造体によって形成された魚道用流路の部分で魚
が移動しうるので、大掛かりな施工をしなくても、所望
の規模で所望の対応により、所望の魚道ブロックによる
魚道構造体を形成しうるのである。また、本発明の魚道
ブロックを使用して魚道構造体を形成するためには、ま
ず、魚道ブロック本体を基礎構造部分に固定させ、次
に、その魚道ブロック本体に隣接する他の魚道ブロック
本体を基礎構造部分に固定させ、次々に、魚道ブロック
本体を段階的に並べて、それらの魚道ブロック本体を接
続し、次に、それらの魚道ブロック本体同士で魚道のた
めの流路どなりうる連続した空間部を形成し、最終的
に、その連続した空間部を有する魚道ブロック本体によ
り魚道ブロック接続構造体を形成し、その魚道ブロック
接続構造体の魚道の部分を流路にして、その流路を連続
した魚道にさせることになるが、多くの場合、護床工が
根固めブロックで施工されているので、護床工部に使用
されている根固めブロックと同様の形状および機能を持
ったブロックタイプのものであって、根固めブロックと
ほぼ同形の部分を持った魚道ブロックにして魚道ブロッ
ク接続構造体の魚道の部分を容易に施工しうる。また、
本発明の魚道ブロックは、底部構造部分とその底部構造
部分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、
所望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本
体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞
留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する
他の魚道ブロック本体との間の流路となるところを設け
た複数個の魚道ブロックを互いに並べて、その魚道ブロ
ックにより魚道構造体を形成し、その魚道構造体によっ
て形成された連続した魚道の部分に魚が移動しうるよう
にした魚道ブロックによる魚道構造体を河川のダム、
堰、水門などの段差のあるところを有する水路構造体或
いは湖沼などの取水路、放水路などの魚が溯上するとこ
ろを有する水路構造体或いはその他の魚が溯上する必要
がある水面構造体などの水路構造体の適切な位置に配設
してなるので、その魚道構造体を上述のように、魚が溯
上する必要がある水面部分を有する水路構造体などの水
路構造体の適切な位置に配設させて、必ずしも、抜本的
な魚道の設置を行なうことなく必要最小限度の魚道の設
置を行ない、十分、実用性があり、かつ、経済性が伴う
魚道構造体を提供し得る。
【0006】
【実施例1】本発明は、水平方向に4角形断面を形成す
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製魚道ブロックである。
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製魚道ブロックである。
【0007】
【実施例2】本発明は、水平方向に6角形断面を形成す
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製魚道ブロックである。
る底部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方
に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁
面構造部分を設けてコンクリート製魚道ブロック本体を
形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部
を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の
魚道ブロック本体との間に魚道用流路を形成してなるコ
ンクリート製魚道ブロックである。
【0008】
【実施例3】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けてコンクリート製魚
道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜
位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体と、
その魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロッ
ク本体との間の流路となりうる凹入部分を前記起立構造
部分の適宜位置に形成してなるコンクリート製魚道ブロ
ックである。
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けてコンクリート製魚
道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜
位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体と、
その魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロッ
ク本体との間の流路となりうる凹入部分を前記起立構造
部分の適宜位置に形成してなるコンクリート製魚道ブロ
ックである。
【0009】
【実施例4】本発明は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体と、その魚道ブロッ
ク本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間の
流路となる通孔を前記起立構造部分に形成してなる魚道
ブロックである。
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体と、その魚道ブロッ
ク本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との間の
流路となる通孔を前記起立構造部分に形成してなる魚道
ブロックである。
【0010】
【実施例5】L型魚道ブロック単位体をそれぞれ所望方
向に向け、それらの複数のL型魚道ブロック単位体を互
いに組み合わせることにより、横断方向に二つのL型魚
道ブロック単位体を一単位の魚道ブロック組み立て構造
体にしうることを特徴にしたL型魚道ブロックである。
向に向け、それらの複数のL型魚道ブロック単位体を互
いに組み合わせることにより、横断方向に二つのL型魚
道ブロック単位体を一単位の魚道ブロック組み立て構造
体にしうることを特徴にしたL型魚道ブロックである。
【0011】
【実施例6】U型魚道ブロック単位体をそれぞれ所望方
向に向け、その前後方向に、同一形状のU型魚道ブロッ
ク単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、非越流部の背後位置に流速がほとんどないところを
造り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の
背後位置の流速がほとんどないところに溯上する魚が体
息しうるようにしたU型魚道ブロックである。
向に向け、その前後方向に、同一形状のU型魚道ブロッ
ク単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、非越流部の背後位置に流速がほとんどないところを
造り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の
背後位置の流速がほとんどないところに溯上する魚が体
息しうるようにしたU型魚道ブロックである。
【0012】
【実施例7】前後方向に二つの異なる形式の魚道ブロッ
ク単位体を互いに組み合わせることにより、魚道ブロッ
ク単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、越流部の背後位置に流速がほとんどないところを造
り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の背
後位置の流速がほとんどないところに魚が休息しうるよ
うにし、前後方向に一列で魚道機能を有するようにし、
場所に応じて列数を殖やすようにしてなるN型魚道ブロ
ックである。
ク単位体を互いに組み合わせることにより、魚道ブロッ
ク単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、越流部の背後位置に流速がほとんどないところを造
り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の背
後位置の流速がほとんどないところに魚が休息しうるよ
うにし、前後方向に一列で魚道機能を有するようにし、
場所に応じて列数を殖やすようにしてなるN型魚道ブロ
ックである。
【0013】
【実施例8】魚道ブロック単位体の下流側の起立部分の
中心部分を縦方向に深い溝を形成し、その縦方向に深い
溝の両側を上方に向けてその切り欠ぎ部分を大きくする
ようにして流量の変化に対応できるようにし、魚道ブロ
ック単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、非越流部の背後位置に流速がほとんどないところを
造り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の
背後位置の流速がほとんどないところに溯上する魚が休
息しうるようにしたM型魚道ブロックである。
中心部分を縦方向に深い溝を形成し、その縦方向に深い
溝の両側を上方に向けてその切り欠ぎ部分を大きくする
ようにして流量の変化に対応できるようにし、魚道ブロ
ック単位体を階段式に並べて階段式魚道を得うるように
し、非越流部の背後位置に流速がほとんどないところを
造り、流速が早いところを魚が溯上する途中で越流部の
背後位置の流速がほとんどないところに溯上する魚が休
息しうるようにしたM型魚道ブロックである。
【0014】
【効果】本発明は、底部構造部分と起立構造部分とから
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
であるから、その魚道ブロックを単位構造体にして複数
の魚道ブロックを互いに接続して、魚道ブロック接続構
造体にし、その魚道ブロック接続構造体に設けた連通流
路を魚が自由に移動しうる効果がある。そして、特に、
本発明の魚道ブロックは、護床工部に使用されている根
固めブロックの中で必要なところを本発明の魚道ブロッ
クに自由に取り替えうる効果がある。そして、河川横断
施設の下流護床工部が河床低下のために下がり、その落
差のために、魚類か溯上するのに障害となっている事実
があったが、そのような落差のある部分に本発明の魚道
ブロックを用いてその落差のある部分に容易に適切な魚
道を配設し得る効果がある。また、本発明の魚道ブロッ
クによる魚道構造体は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他
の魚道ブロック本体との間で互いに接続した流路となり
うる部分を設けた複数個の魚道ブロック本体を互いに並
べて、それらの魚道ブロック本体による魚道ブロック接
続構造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体によっ
て形成された魚道用流路の部分で魚が移動しうるように
したので、大掛かりな施工をしなくても、所望の規模で
所望の対応により、所望の魚道ブロックによる魚道構造
体を形成しうる効果がある。また、本発明の魚道ブロッ
クによる魚道構造体の施工方法は、まず、魚道ブロック
本体を基礎構造部分に固定させ、次に、その魚道ブロッ
ク本体に隣接する他の魚道ブロック本体を基礎構造部分
に固定させ、次々に、魚道ブロック本体を段階的に並べ
て、それらの魚道ブロック本体を接続し、次に、それら
の魚道ブロック本体同士で魚道のための流路となりうる
連続した空間部を形成し、最終的に、その連続した空間
部を有する魚道ブロック本体により魚道ブロック接続構
造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体の魚道の部
分を流路にして、その流路を連続した魚道にさせること
になるが、多くの場合、護床工が根固めブロックで施工
されているので、護床工部に使用されている根固めブロ
ックと同様の形状および機能を持ったブロックタイプの
ものであって、根固めブロックとほぼ同形の部分を持っ
た魚道ブロックにして魚道ブロック接続構造体の魚道の
部分を容易に施工しうる効果がある。また、本発明の魚
道構造体とその魚道構造体を含む他の水路構造体との結
合構造体は、底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、
その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成
し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブ
ロック本体との間の流路となるところを設けた複数個の
魚道ブロックを互いに並べて、その魚道ブロックにより
魚道構造体を形成し、その魚道構造体によって形成され
た連続した魚道の部分に魚が移動しうるようにした魚道
ブロックによる魚道構造体を河川のダム、堰、水門など
の段差のあるところを有する水路構造体或いは湖沼など
の取水路、放水路などの魚が溯上するところを有する水
路構造体或いはその他の魚が溯上する必要がある水面構
造体などの水路構造体の適切な位置に配設してなるの
で、その魚道構造体を上述のように、魚が溯上する必要
がある水面部分を有する水路構造体などの水路構造体の
適切な位置に配設させて、必ずしも、抜本的な魚道の設
置を行なうことなく必要最小限度の魚道の設置を行な
い、十分、実用性があり、かつ、経済性が伴う魚道構造
体を提供し得る効果がある。
魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の適
宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の
他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロック
であるから、その魚道ブロックを単位構造体にして複数
の魚道ブロックを互いに接続して、魚道ブロック接続構
造体にし、その魚道ブロック接続構造体に設けた連通流
路を魚が自由に移動しうる効果がある。そして、特に、
本発明の魚道ブロックは、護床工部に使用されている根
固めブロックの中で必要なところを本発明の魚道ブロッ
クに自由に取り替えうる効果がある。そして、河川横断
施設の下流護床工部が河床低下のために下がり、その落
差のために、魚類か溯上するのに障害となっている事実
があったが、そのような落差のある部分に本発明の魚道
ブロックを用いてその落差のある部分に容易に適切な魚
道を配設し得る効果がある。また、本発明の魚道ブロッ
クによる魚道構造体は、底部構造部分とその底部構造部
分の適宜位置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所
望方向に向けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体
を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留
部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他
の魚道ブロック本体との間で互いに接続した流路となり
うる部分を設けた複数個の魚道ブロック本体を互いに並
べて、それらの魚道ブロック本体による魚道ブロック接
続構造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体によっ
て形成された魚道用流路の部分で魚が移動しうるように
したので、大掛かりな施工をしなくても、所望の規模で
所望の対応により、所望の魚道ブロックによる魚道構造
体を形成しうる効果がある。また、本発明の魚道ブロッ
クによる魚道構造体の施工方法は、まず、魚道ブロック
本体を基礎構造部分に固定させ、次に、その魚道ブロッ
ク本体に隣接する他の魚道ブロック本体を基礎構造部分
に固定させ、次々に、魚道ブロック本体を段階的に並べ
て、それらの魚道ブロック本体を接続し、次に、それら
の魚道ブロック本体同士で魚道のための流路となりうる
連続した空間部を形成し、最終的に、その連続した空間
部を有する魚道ブロック本体により魚道ブロック接続構
造体を形成し、その魚道ブロック接続構造体の魚道の部
分を流路にして、その流路を連続した魚道にさせること
になるが、多くの場合、護床工が根固めブロックで施工
されているので、護床工部に使用されている根固めブロ
ックと同様の形状および機能を持ったブロックタイプの
ものであって、根固めブロックとほぼ同形の部分を持っ
た魚道ブロックにして魚道ブロック接続構造体の魚道の
部分を容易に施工しうる効果がある。また、本発明の魚
道構造体とその魚道構造体を含む他の水路構造体との結
合構造体は、底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
けて起立構造部分を設けて魚道ブロック本体を形成し、
その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成
し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブ
ロック本体との間の流路となるところを設けた複数個の
魚道ブロックを互いに並べて、その魚道ブロックにより
魚道構造体を形成し、その魚道構造体によって形成され
た連続した魚道の部分に魚が移動しうるようにした魚道
ブロックによる魚道構造体を河川のダム、堰、水門など
の段差のあるところを有する水路構造体或いは湖沼など
の取水路、放水路などの魚が溯上するところを有する水
路構造体或いはその他の魚が溯上する必要がある水面構
造体などの水路構造体の適切な位置に配設してなるの
で、その魚道構造体を上述のように、魚が溯上する必要
がある水面部分を有する水路構造体などの水路構造体の
適切な位置に配設させて、必ずしも、抜本的な魚道の設
置を行なうことなく必要最小限度の魚道の設置を行な
い、十分、実用性があり、かつ、経済性が伴う魚道構造
体を提供し得る効果がある。
【図1】図1は、本発明の魚道ブロックによる魚道構造
体の平面図である。
体の平面図である。
【図2】図2は、図1に示した本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図のA−A線の部分で切断した縦
断面図である。
よる魚道構造体の平面図のA−A線の部分で切断した縦
断面図である。
【図3】図3は、図1に示した本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロックによる魚
道構造体の平面図である。
よる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロックによる魚
道構造体の平面図である。
【図4】図4は、図3に示した本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図のB−B線の部分で切断した縦
断面図である。
よる魚道構造体の平面図のB−B線の部分で切断した縦
断面図である。
【図5】図5は、図1、図3に示した本発明の魚道ブロ
ックによる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図である。
ックによる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図である。
【図6】図6は、図5に示した本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図のC−C線の部分で切断した縦
断面図である。
よる魚道構造体の平面図のC−C線の部分で切断した縦
断面図である。
【図7】図7は、図1、図3、図5に示した本発明の魚
道ブロックによる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロ
ックによる魚道構造体の平面図である。
道ブロックによる魚道構造体とは別の本発明の魚道ブロ
ックによる魚道構造体の平面図である。
【図8】図8は、図7に示した本発明の魚道ブロックに
よる魚道構造体の平面図のD−D線の部分で切断した縦
断面図である。
よる魚道構造体の平面図のD−D線の部分で切断した縦
断面図である。
【図9】図9は、図1に示した本発明の魚道ブロックの
平面図である。
平面図である。
【図10】図10は、図9に示した本発明の魚道ブロッ
クの正面図である。
クの正面図である。
【図11】図11は、図9に示した本発明の魚道ブロッ
クの側面図である。
クの側面図である。
【図12】図I2は、図3に示した本発明の魚道ブロッ
クの平面図である。
クの平面図である。
【図13】図13は、図12に示した本発明の魚道ブロ
ックの正面図である。
ックの正面図である。
【図14】図14は、図13に示した本発明の魚道ブロ
ックの側面図である。
ックの側面図である。
【図15】図15は、図5に示した本発明の魚道ブロッ
クの平面図である。
クの平面図である。
【図16】図16は、図15に示した本発明の魚道ブロ
ックの正面図である。
ックの正面図である。
【図17】図17は、図15に示した本発明の魚道ブロ
ックの側面図である。
ックの側面図である。
【図18】図18は、図7に示した本発明の魚道ブロッ
クの平面図である。
クの平面図である。
【図19】図19は、図18に示した本発明の魚道ブロ
ックの正面図である。
ックの正面図である。
【図20】図20は、図18に示した本発明の魚道ブロ
ックの側面図である。
ックの側面図である。
【図21】図21は、図3、図5、図7と別の本発明の
魚道ブロックの平面図である。
魚道ブロックの平面図である。
【図22】図22は、図21に示した本発明の魚道ブロ
ックの正面図である。
ックの正面図である。
【図23】図23は、図21に示した本発明の魚道ブロ
ックの側面図である。
ックの側面図である。
1 魚道ブロック本体 2 魚道構
造体 3 魚道ブロック本体 4 魚道構
造体 5 魚道ブロック本体 6 魚道構
造体 7 魚道ブロック本体 8 魚道構
造体 9 起立構造部分 10 底部構
造部分 11 起立構造部分 12 底部構
造部分 13 起立構造部分 14 底部構
造部分 15 起立構造部分 16 底部構
造部分 17 水の滞留部 18 水の滞
留部 19 水の滞留部 20 水の滞
留部 21 流水の流下部分 22 流水の
流下部分 23 流水の流下部分 24 流水の
流下部分 25 魚道ブロックの左単位体 26 魚道ブ
ロックの右単位体 27 魚道ブロックの左単位体 28 魚道ブ
ロックの右単位体 29 魚道ブロックの左下単位体 30 魚道ブ
ロックの右下単位体 31 魚道ブロックの上単位体 32 魚道ブ
ロックの下単位体 33 魚道ブロックの上単位体 34 魚道ブ
ロックの下単位体
造体 3 魚道ブロック本体 4 魚道構
造体 5 魚道ブロック本体 6 魚道構
造体 7 魚道ブロック本体 8 魚道構
造体 9 起立構造部分 10 底部構
造部分 11 起立構造部分 12 底部構
造部分 13 起立構造部分 14 底部構
造部分 15 起立構造部分 16 底部構
造部分 17 水の滞留部 18 水の滞
留部 19 水の滞留部 20 水の滞
留部 21 流水の流下部分 22 流水の
流下部分 23 流水の流下部分 24 流水の
流下部分 25 魚道ブロックの左単位体 26 魚道ブ
ロックの右単位体 27 魚道ブロックの左単位体 28 魚道ブ
ロックの右単位体 29 魚道ブロックの左下単位体 30 魚道ブ
ロックの右下単位体 31 魚道ブロックの上単位体 32 魚道ブ
ロックの下単位体 33 魚道ブロックの上単位体 34 魚道ブ
ロックの下単位体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 俊六 愛知県岡崎市森越町城屋敷69 (72)発明者 犬束 尚生 埼玉県浦和市大原7の1の1の8の202号
Claims (8)
- 【請求項1】本発明は、底部構造部分と起立構造部分と
から魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体
の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本
体の他の適宜位置に流水流下部分を設けてなる魚道ブロ
ック。 - 【請求項2】底部構造部分とその底部構造部分から上方
に向けて起立させた起立構造部分とから魚道ブロック本
体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞
留部を形成し、前記魚道ブロック本体の複数の周側部に
設けた流路間を連通させ、隣接する他の魚道ブロック本
体の流路と前記魚道ブロック本体の流路との間に連通流
路を形成しうるようにしてなる請求項1記載の魚道ブロ
ック。 - 【請求項3】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
置から上方に向けて所望高さにし、かつ、水平方向に向
けてほぼL字形の断面を有する起立壁面構造部分を設け
た魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブロック本体の
ほぼL字形の断面を有する起立壁面構造部分の窪んだ位
置に水の滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体の一部
に隣接する他の魚道ブロック本体との間に連通流路を形
成しうるようにしてなる請求項1記載の魚道ブロック。 - 【請求項4】水平方向の断面で多角形断面を形成する底
部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向
けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構
造部分を設けた魚道ブロック本体を形成し、その魚道ブ
ロック本体の適宜位置に水の滞留部を形成し、前記魚道
ブロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体と
の間に連通流路を形成しうるようにしてなる請求項1記
載の魚道ブロック。 - 【請求項5】水平方向の断面で4角形断面を形成する底
部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向
けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構
造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック本体を形成
し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形
成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道
ブロック本体との間に連通流路を形成しうるようにして
なる請求項1記載の魚道ブロック。 - 【請求項6】水平方向の断面で6角形断面を形成する底
部構造部分とその底部構造部分の適宜位置から上方に向
けて所望高さにし、かつ、所望方向に向けて起立壁面構
造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック本体を形成
し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の滞留部を形
成し、前記魚道ブロック本体の一部に隣接する他の魚道
ブロック本体との間に連通流路を形成しうるようにして
なる請求項1記載の魚道ブロック。 - 【請求項7】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック
本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の
滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体と、その魚道ブ
ロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との
間の流路となりうるように凹入部分を前記起立構造部分
の外周面部適宜位置に形成してなる請求項1記載の魚道
ブロック。 - 【請求項8】底部構造部分とその底部構造部分の適宜位
置から上方に向けて所望高さにし、かつ、所望方向に向
けて起立構造部分を設けたコンクリート製魚道ブロック
本体を形成し、その魚道ブロック本体の適宜位置に水の
滞留部を形成し、前記魚道ブロック本体と、その魚道ブ
ロック本体の一部に隣接する他の魚道ブロック本体との
間の流路となりうる通孔を前記起立構造部分の適宜位置
に形成してなる請求項1記載の魚道ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091766A JPH06264429A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 魚道ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091766A JPH06264429A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 魚道ブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264429A true JPH06264429A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=14035688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5091766A Pending JPH06264429A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 魚道ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06264429A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08120655A (ja) * | 1994-10-19 | 1996-05-14 | Giken Kogyo Kk | 全断面魚道の構築法 |
CN116623595A (zh) * | 2023-07-17 | 2023-08-22 | 成都市市政工程设计研究院有限公司 | 一种基于水动力系统构建城市内湖本底的物理方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57197309A (en) * | 1981-05-27 | 1982-12-03 | Ishikawajima Constr Material Co Ltd | Tower type fishway |
JPS58199915A (ja) * | 1982-05-13 | 1983-11-21 | Hokkaido Saibai Gyogyo Shinko Koushiya | 組立式筒型魚道の構造体 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5091766A patent/JPH06264429A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57197309A (en) * | 1981-05-27 | 1982-12-03 | Ishikawajima Constr Material Co Ltd | Tower type fishway |
JPS58199915A (ja) * | 1982-05-13 | 1983-11-21 | Hokkaido Saibai Gyogyo Shinko Koushiya | 組立式筒型魚道の構造体 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08120655A (ja) * | 1994-10-19 | 1996-05-14 | Giken Kogyo Kk | 全断面魚道の構築法 |
CN116623595A (zh) * | 2023-07-17 | 2023-08-22 | 成都市市政工程设计研究院有限公司 | 一种基于水动力系统构建城市内湖本底的物理方法 |
CN116623595B (zh) * | 2023-07-17 | 2023-10-24 | 成都市市政工程设计研究院有限公司 | 一种基于水动力系统构建城市内湖本底的物理方法 |
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