JP2567089Y2 - 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置 - Google Patents

荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置

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JP2567089Y2
JP2567089Y2 JP1993008849U JP884993U JP2567089Y2 JP 2567089 Y2 JP2567089 Y2 JP 2567089Y2 JP 1993008849 U JP1993008849 U JP 1993008849U JP 884993 U JP884993 U JP 884993U JP 2567089 Y2 JP2567089 Y2 JP 2567089Y2
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博 池田
尚夫 魚田
幸治 岩谷
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、荷受台昇降装置を後部
に設けた車両に使用するリヤバンパ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に荷物の積卸作業を行うための荷受
台昇降装置リンク機構の先端に荷受台を設け、リンク機
構を上下回動させて荷受台を略水平状態にて昇降させる
構造になっているため、車両の後部に設けられるとリヤ
バンパに干渉するという問題があった。
【0003】そのため従来はリヤバンパを中央リヤバン
パと一対の側方リヤバンパとに分割し、中央リヤバンパ
をシャシフレーム等の車体側に吊設し、一対の側方リヤ
バンパを車体上に搭載された荷箱の底面に吊設し、中央
リヤバンパと側方リヤバンパとの間の開口部をリンク機
構が通過しうるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが前記構造であ
れば側方リヤバンパを荷受台昇降装置とは別個に荷箱底
面に取付けるとともに一対の側方リヤバンパを個別に取
付ける必要があるため製作に多大な時間を用していた。
また側方リヤバンパの支持は衝突時の外力方向に直交す
る方向のため大きなモーメントが作用するので、荷箱底
面の取付部分が頑丈でなければならないが一般の荷箱底
面は強度が小さいため常に余分な補強部材が必要とな
り、更に衝突時には側方リヤバンパを介して荷箱も変形
するという問題があった。
【0005】そこで本考案はリヤバンパの取付作業を容
易にするとともに衝突時における荷箱への悪影響を防止
するようにしたリヤバンパ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、荷箱を搭載し
た車体の後部下方に左右一対の取付フレームを固定し、
各取付フレームにそれぞれ後方に延びるとともに上下回
動可能なリンク機構を設け、前記左右一対のリンク機構
先端に荷受台を設け、前記一対のリンク機構を回動させ
ることにより荷受台を略水平状態で昇降させる荷受台昇
降装置付車両において、前記車体の後部には、一対のリ
ンク機構間の隙間に中央リヤバンパを、リンク機構の外
側に一対の側方リヤバンパをそれぞれ配置するとともに
前記中央リヤバンパと側方リヤバンパとの間にリンク機
構が通過しうる開口部を設け、前記中央リヤバンパを車
体より垂下させた中央支柱にて固定支持し、前記一対の
側方リヤバンパを、一対の取付フレームに架設した連結
支柱に前後方向に延びた側方支柱を介して固定支持した
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】一対の側方リヤバンパを側方支柱及び連結支柱
を介して荷受台昇降装置側の取付フレームに固定してお
き、中央リヤバンパには中央支柱を取り付けておき、車
体に取付フレーム及び中央支柱を固定することにより荷
受台昇降装置とともに中央リヤバンパ及び側方リヤバン
パを取り付けることができる。
【0008】また荷受台昇降装置のリンク機構は中央リ
ヤバンパと側方リヤバンパとの間の開口部を通過させて
上下回動させ、荷受台を昇降させることにより荷物の積
卸作業を行う。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面にて説明すると、
1は荷物を輸送する車両で、該車両1はシャシフレーム
等の車体2上に荷物を積載しうる荷箱3を搭載した構造
になっている。前記車両1の後部には荷物の積卸作業を
行うための荷受台昇降装置4と後方からの衝突時の突入
防止等のためのリヤバンパ装置5とを設けてある。
【0010】前記荷受台昇降装置4について説明する
と、まず取付フレーム6の前部上方に前支持ブラケット
7をボルト8止めし、後部に後支持ブラケット9を設
け、この取付フレーム6を左右一対配置するとともに前
・後支持ブラケット7、9を車体2側面に溶接固定す
る。前記左右の取付フレーム6間には前後に並列した前
・後連結シャフト10、11を設け、前連結シャフト1
0は回転可能に支持され、後連結シャフト11は後支持
ブラケット9又は取付フレーム6に固定されている。
【0011】更に前連結シャフト10と後連結シャフト
11との間には揺動アーム12及び固定アーム13を介
して昇降用シリンダ14を設け、前記昇降用シリンダ1
4の伸縮作動にて前連結シャフト10を回転させうるよ
うになっている。前記前連結シャフト10の端部及び取
付フレーム6には上下回動可能なリンク機構15を設
け、リンク機構15の先部に荷受台16を設け、前連結
シャフト10の回転にてリンク機構15が上下回動し荷
受台16が昇降しうるようになっている。
【0012】前記リンク機構15は上方に位置するテン
ションリンク17と下方に位置するコンプレッションリ
ンク18と前記両リンク17、18の先端を連結する連
結部材19とから成り、平行四辺形を形成するようにな
っている。前記テンションリンク17の基端は取付フレ
ーム6に軸支されるとともに前連結シャフト10に嵌挿
された支持アーム20を介して前連結シャフト10に支
持し、先端には荷受台16を軸支してある。
【0013】前記コンプレッションリンク18は基端が
前連結シャフト10に固定されるとともに2段屈折構造
になっており、荷受台16昇降時は平行四辺形が保持さ
れて荷受台16を略水平状態にし、荷受台16が接地す
るとコンプレッションリンク18が屈折し平行四辺形が
崩れて荷受台16が図1一点鎖線状態に傾斜するように
なっている。
【0014】前記リヤバンパ装置5について説明する
と、まずリヤバンパ21を中央リヤバンパ22と左右一
対の側方リヤバンパ23とに3分割する。前記中央リヤ
バンパ22と側方リヤバンパ23との間には開口部24
を形成し、前記リンク機構15が開口部24を通過しう
るようになっている。前記中央リヤバンパ22の両端に
は上方に延びる中央支柱25を固定し、前記中央支柱2
5を車体2に溶接固定し、中央リヤバンパ22を一対の
リンク機構15の間にて固定支持する。
【0015】前記側方リヤバンパ23には前方に延びた
側方支柱26を固定し、一方荷受台昇降装置4の一対の
取付フレーム6前部に左右方向に延びた断面ボックス状
の連結支柱27を架設固定するとともに補助ブラケット
28にて補強し、前記側方支柱26を連結支柱27に固
定し、全体をコ字形(図2)に形成してある。尚、荷受
台昇降装置は実施例の構造に限定されるものではなく、
リンク機構15が上下に回動する構造であれば同様の作
用効果を有するものである。
【0016】また連結支柱の取付位置はリンク機構の上
下回動を阻害しない位置であれば取付フレームのいずれ
の位置でも取り付けることは可能である。本考案は前記
の如き構成で次に作用について説明すると、走行する場
合には荷受台16を荷箱3後方に立設格納した状態(図
1実線)で走行する。走行中に後方から乗用車等が衝突
した場合には乗用車等が車体2に当たるか又は車体2の
下方に入り込もうとするが、それ以前に乗用車等が3分
割されたリヤバンパ21に当り、乗用車等が入り込むの
を防止するとともに衝突時の衝撃を緩和させる。
【0017】その際、中央リヤバンパ22は中央支柱2
5を介して車体2に固定され、側方リヤバンパ23は側
方支柱26、連結支柱27、取付フレーム6を介して車
体2に固定され、強度が十分保持されているのでリヤバ
ンパ21としての役目を果たすことができる。次に荷物
の積卸しを行う場合には荷受台16を図1実線の位置か
ら三点鎖線の位置まで回動させ、その後昇降用シリンダ
14を駆動させて前連結シャフト10を回転させ、リン
ク機構15を上下回動させて荷受台16を図1一点鎖
線、二点鎖線、三点鎖線の間で昇降させ、地上と荷箱3
との間で荷物の積卸しを行う。その際、リンク機構15
はリヤバンパ21と交差するが、リンク機構15は開口
部24を通過するので、リヤバンパ21にて阻害される
ことなく荷受台16を昇降させることができる。
【0018】
【考案の効果】以上の如く本考案はリヤバンパを中央リ
ヤバンパと側方リヤバンパとに分割して開口部を形成
し、荷受台昇降装置のリンク機構が前記開口部を通過で
きるようにし、更に側方リヤバンパを荷受台昇降装置の
取付フレームに固定するとともに取付フレームを車体に
固定するようにした。
【0019】これにより、リヤバンパが荷受台昇降装置
の作動を阻害するのを回避することができるとともに側
方リヤバンパを荷受台昇降装置と一体にユニット化でき
るため車両への取付作業が非常に容易となる。更に中央
リヤバンパ及び側方リヤバンパを共に車体に固定できる
ため余分な補強部材を設けることなくリヤバンパとして
の強度を確保することができ、衝突時における荷箱への
影響を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の後部全体図である。
【図2】荷受台昇降装置及びリヤバンパ装置の平面図で
ある。
【図3】図2A−A断面図である。
【図4】図2B−B断面図である。
【図5】取付フレームの斜視図である。
【符号の説明】
2 車体 3 荷箱 4 荷受台昇降装置 5 リヤバンパ装置 6 取付フレーム 15 リンク機構 16 荷受台 21 リヤバンパ 22 中央リヤバンパ 23 側方リヤバンパ 24 開口部 25 中央支柱 26 側方支柱 27 連結支柱

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷箱を搭載した車体の後部下方に左右一
    対の取付フレームを固定し、各取付フレームにそれぞれ
    後方に延びるとともに上下回動可能なリンク機構を設
    け、前記左右一対のリンク機構先端に荷受台を設け、前
    記一対のリンク機構を回動させることにより荷受台を略
    水平状態で昇降させる荷受台昇降装置付車両において、
    前記車体の後部には、一対のリンク機構間の隙間に中央
    リヤバンパを、リンク機構の外側に一対の側方リヤバン
    パをそれぞれ配置するとともに前記中央リヤバンパと側
    方リヤバンパとの間にリンク機構が通過しうる開口部を
    設け、前記中央リヤバンパを車体より垂下させた中央支
    柱にて固定支持し、前記一対の側方リヤバンパを、一対
    の取付フレームに架設した連結支柱に前後方向に延びた
    側方支柱を介して固定支持してなる荷受台昇降装置付車
    両におけるリヤバンパ装置。
JP1993008849U 1993-03-05 1993-03-05 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置 Expired - Lifetime JP2567089Y2 (ja)

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JPH0667209U JPH0667209U (ja) 1994-09-22
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143217A (ja) * 2006-02-27 2006-06-08 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置
JP2009101862A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Shin Meiwa Ind Co Ltd 荷役装置を備えた車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006143217A (ja) * 2006-02-27 2006-06-08 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置
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