JP2009101862A - 荷役装置を備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】後部バンパを構成するバンパ部材に作用する後突荷重を車体側で確実に受けるようにして、バンパ部材の車体前方への移動を規制する。
【解決手段】シャシ1にストッパ57を固定する。荷積みプラットホーム3を昇降・回動させる平行リンク機構5にストッパ57を、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、車体前方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙させ、中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bに後突荷重が作用した際に後突荷重をストッパ57で受けて可動フレーム9の車体前方への移動を規制する。
【選択図】図4

Description

この発明は、シャシに搭載された荷台に対して荷物を積み降ろしする際に、荷物を載置して昇降する荷役装置を備えた車両の改良に関し、詳しくは、荷積みプラットホームが床下格納状態と立掛け格納状態とに切換え可能な場合において、後者の立掛け格納状態での後突対策に関するものである。
特許文献1には、車体後部に荷役装置を装備した車両が開示されている。上記荷役装置は、折畳み・展開可能な荷積みプラットホームと、一端が上記荷積みプラットホームの基端に枢着されて該荷積みプラットホームを荷台の床面レベルと地面との間で昇降させる平行リンク機構と、荷台の床面下方で車体前後方向に延びるスライドレールと、該スライドレールに車体前後方向に移動可能に設けられ、上記平行リンク機構の他端が枢着された可動フレームと、該可動フレームを伸縮作動により上記スライドレールに沿って移動させるスライドシリンダとを備えている。そして、この荷役装置は、上記平行リンク機構及びスライドシリンダの共働により、上記可動フレームを車体前方に移動させて折畳み状態の荷積みプラットホームを荷台の床面下方に引き込んで格納するようになっている。この床下格納状態では、折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を車両の後部バンパとして機能させるようにしている。
一方、特許文献2には、車体後部に特許文献1とは別の構成の荷役装置を装備した車両が開示されている。この荷役装置は、特許文献1の床下格納タイプの荷役装置と比較して、平行リンク機構が荷積みプラットホームを荷台の床面レベルと地面との間で昇降させるだけでなく、荷積みプラットホームを水平姿勢と垂直姿勢との間で回動させるように構成されている点、並びに、スライドレール、可動フレーム及びスライドシリンダを備えておらず、平行リンク機構が車体側に支持されている点が異なる。そして、この荷役装置は、荷積みプラットホームを車体後部において垂直姿勢にすることで、展開状態の荷積みプラットホームを荷台の後面を構成する開閉扉に垂直姿勢に立て掛けて格納するようになっている。この立掛け格納状態では、車体後端に固定されたバンパ部材が後突時にバンパ機能を発揮するようになっている。
特開2005−14827号公報(第3,4頁、図1) 実用新案登録第2567089号公報(第2頁、図1,2)
ところで、利便性を向上させる観点から、特許文献1に開示されているような床下格納タイプの荷役装置と、特許文献2に開示されているような立掛け格納タイプの荷役装置とを組み合わせて、荷積みプラットホームを床下格納状態と立掛け格納状態とに切換え可能にすることが考えられる。
このような荷役装置は、特許文献1の荷役装置における平行リンク機構を、特許文献2の荷役装置における平行リンク機構のように、荷積みプラットホームを荷台の床面レベルと地面との間で昇降させるとともに、荷積みプラットホームを水平姿勢と垂直姿勢との間で回動させるように構成することによって実現し得る。
しかし、床下格納状態と立掛け格納状態とに切換え可能な荷役装置を備えた車両においては、床下格納状態では、上述したように折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を車両の後部バンパとして機能させるようにすればよいが、立掛け格納状態ではそれができないため、専用のバンパ部材が別途必要となる。このバンパ部材は、例えば可動フレームに固定して該可動フレームと共に車体前後方向に移動可能にすることが考えられる。こうすることで、床下格納状態では、バンパ部材を車体前方に移動させて折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を後部バンパとして機能させる一方、立掛け格納状態においては、上記バンパ部材を車体後方に移動させて該バンパ部材に後突時にバンパ機能を発揮させることが可能になる。
このような荷役装置において、床下格納状態で折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を後部バンパとして機能させているときには、可動フレームが車体前方に位置して車体側に当接した状態になっているため、後突時に荷積みプラットホームの後端部(後部バンパ)に後突荷重が作用したときには、荷積みプラットホーム及び可動フレームの順にその後突荷重が伝達して車体側で後突荷重が受けられる。
しかし、立掛け格納状態でバンパ部材にバンパ機能させているときには、可動フレームが車体後方に位置して車体側と距離を隔てていて、可動フレームと車体側との間に伸長状態のスライドシリンダのみが介在しているため、後突時にバンパ部材に後突荷重が作用したときには、スライドシリンダに可動フレームを介して後突荷重が伝達され、スライドシリンダの容量によってはピストンロッドが収縮してバンパ部材が車体前方に移動してしまうおそれがある。
したがって、床下格納状態と立掛け格納状態とに切換え可能な荷役装置を備えた車両においては、バンパ部材の支持構造に何らかの対策が必要となる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後部バンパを構成するバンパ部材に作用する後突荷重を車体側で確実に受けるようにして、バンパ部材の車体前方への移動を規制することにある。
上記の目的を達成するため、この発明は、荷役装置を立掛け格納状態にして、可動フレームに固定されたバンパ部材にバンパ機能を発揮させるときには、バンパ部材に作用する後突荷重を車体固定側に固定されたストッパで受けるようにしたことを特徴とする。
具体的には、この発明は、シャシに搭載された荷台に対して荷物を積み降ろしする際に、荷物を載置して昇降する荷役装置を備えた車両を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記荷役装置は、折畳み・展開可能な荷積みプラットホームと、一端が上記荷積みプラットホームの基端に枢着され、該荷積みプラットフォームを上記荷台の床面レベルと地面との間で昇降させるとともに、水平姿勢と垂直姿勢との間で回動させるリンク機構と、上記荷台の床面下方で車体前後方向に延びるように車体側に固定されたスライドレールと、該スライドレールに車体前後方向に移動可能に設けられ、上記リンク機構の他端が枢着された可動フレームと、該可動フレームに車体後方に向かって突設されたバンパ部材と、上記可動フレームを上記スライドレールに沿って移動させるスライド用アクチュエータとを備えていて、上記リンク機構及びスライド用アクチュエータの共働により、上記可動フレームを車体前方に移動させて折畳み状態の荷積みプラットホームを荷台の床面下方に引き込んで格納するとともに、該折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を車両の後部バンパとして機能させる床下格納状態と、上記可動フレームを車体後方に移動させて展開状態の荷積みプラットホームを荷台の後面に垂直姿勢に立て掛けて格納するとともに、上記バンパ部材にバンパ機能を発揮させる立掛け格納状態とに切換え可能に構成され、車体固定側には、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、上記リンク機構に車体前方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙し、上記バンパ部材に後突荷重が作用した際に該後突荷重を受けて上記可動フレームの車体前方への移動を規制するストッパが固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ストッパは、シャシに固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、リンク機構は、展開状態の荷積みプラットホームを水平姿勢で上昇させる際には車体後方に向かって前上がりに回動する一方、展開状態の荷積みプラットホームを水平姿勢で下降させる際には車体後方に向かって前下がりに回動するリフトアームを備え、該リフトアームには、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、ストッパと車体後方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙する後突荷重伝達部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、ストッパは、折畳み状態の荷積みプラットホームを荷台の床面下方に対して出入れする際、後突荷重伝達部に干渉しない位置に位置付けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、荷積みプラットホーム又は荷台の後面には、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、相手側に当接する緩衝材が固定されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、車体後方に向かって可動フレームに突設されたバンパ部材に後突荷重が作用すると、この後突荷重が車体固定側のストッパを介して車体側に伝達するため、後突荷重を車体側で確実に受けることができ、可動フレーム、つまりバンパ部材の車体前方への移動を規制することができる。
請求項2に係る発明によれば、バンパ部材に作用した後突荷重を頑強なシャシで受けることができる。
請求項3に係る発明によれば、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、リンク機構のリフトアームが車体後方に向かって前上がりに傾倒し、該リフトアームに設けられている後突荷重伝達部が後突時に真正面からストッパと衝接して上記リフトアームの車体前方への移動が規制され、立掛け格納状態の荷積みプラットホームを安定させることができる。
請求項4に係る発明によれば、折畳み状態の荷積みプラットホームをストッパに邪魔されることなく荷台の床面下方に対して出入れすることができる。
請求項5に係る発明によれば、後突時の衝撃を緩衝材で吸収して立掛け格納状態の荷積みプラットホームが荷台の後面に衝突しないようにすることができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図5はこの発明の実施形態に係る車両としてのバン車Aを示す。同図において、1は車幅方向両側で車体前後方向にそれぞれ延びるシャシであり、該シャシ1には、後面に観音開きの2枚の開閉扉b1が設けられた箱形の荷台Bが搭載され、この荷台Bの床面b2下方には荷役装置Cが装備されている。
上記荷役装置Cは、先端側プラットホーム3aと基端側プラットホーム3bとをヒンジ4で折畳み・展開可能に連結した2枚折れタイプの車体前後方向に出入れ可能な荷積みプラットホーム3と、この荷積みプラットホーム3基端を両側でそれぞれ片持ち支持する2組の平行リンク機構5とを備え、これら2組の平行リンク機構5の同期作動により、上記荷積みプラットホーム3を使用状態と格納状態とに姿勢変更するようになっている。図1一点鎖線及び図2実線は、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を床面b2下方から引き出して展開し荷積みプラットホーム3基端を地面Gに接地させた使用状態、図2一点鎖線は、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させた使用状態、図2二点鎖線及び図4二点鎖線は、荷積みプラットホーム3を図2実線の状態から荷台Bの床面b2高さに上昇させた使用状態、図1二点鎖線及び図3は、荷積みプラットホーム3を折り畳んで床面b2下方に引き込んだ床下格納状態、図1実線及び図4実線は、荷積みプラットホーム3を図2二点鎖線及び図4二点鎖線の状態から荷台B後面(開閉扉b1)に垂直に立て掛けた立掛け格納状態をそれぞれ示す。つまり、このバン車Aは床下格納機能と立掛け格納機能との両機能を兼ね備えたタイプで、走行中の格納姿勢を適宜選択できるようになっている。
上記シャシ1の後端側には、2本のスライドレール7が荷台Bの床面b2下方で車体前後方向に延びるようにそれぞれ水平に配設され、該スライドレール7には、車幅方向に延びる閉断面形状の可動フレーム9がスライド部材11を介して車体前後方向に移動可能に支持されている。上記可動フレーム9の両端には、大小2個の第1及び第2支持ブラケット13,15が固定されている。
上記平行リンク機構5は、上端が上記第1及び第2支持ブラケット13,15のうち形状の大きい第1支持ブラケット13に連結軸17で上下方向に回動自在に枢着されたチルトアーム19を備えている。このチルトアーム19上端寄りにはリフトアーム21基端が連結軸23で上下方向に回動自在に枢着され、このリフトアーム21先端は上記基端側プラットホーム3bに連結軸25で上下方向に回動自在に枢着されている。上記リフトアーム21下方には、油圧式リフトシリンダ27が配置され、このリフトシリンダ27のシリンダチューブ27a基端は上記チルトアーム19下端に連結軸29で上下方向に回動自在に枢着されているとともに、ピストンロッド27b先端は上記リフトアーム21先端寄りに連結軸31で上下方向に回動自在に枢着されている。上記第2支持ブラケット15には、油圧式チルトシリンダ33のシリンダチューブ33a基端が連結軸35で上下方向に回動自在に枢着され、このピストンロッド33b先端は上記基端側プラットホーム3bの基端に連結軸37で上下方向に回動自在に枢着されている。
上記可動フレーム9には、複数本の連結フレーム39が車体後方に向かって突設され、これら連結フレーム39には、中央バンパ部材41aと、該中央バンパ部材41aの左右両側に間隔をあけて位置する側方バンパ部材41bとがそれぞれ連結されている。このようにバンパ部材が中央バンパ部材41aと側方バンパ部材41bとに分割されているのは、荷積みプラットホーム3昇降時に平行リンク機構5との干渉を回避するためである。上記中央バンパ部材41aの車幅方向中央には、荷積みプラットホーム3を床面b2下方に格納する際に凭れ掛けさせるガイドローラ43が取り付けられている。
上記2本のスライドレール7の引込み方向端部側(車体前側)には、固定フレーム45がブラケット47を介して橋絡されている。上記両スライドレール7間には、2基の車体前後方向に延びるスライド用アクチュエータとしての油圧式スライドシリンダ49が各々のシリンダチューブ49aを車体側方から見て前後に重なるように互いに一体的に固定して配置され、一方のスライドシリンダ49は、ピストンロッド49b先端を車体前方に向けて該ピストンロッド49b先端が上記固定フレーム45に連結され、他方のスライドシリンダ49は、ピストンロッド49b先端を車体後方に向けて該ピストンロッド49bが中央バンパ部材41a側に連結されている。つまり、上記2基のスライドシリンダ49は、各々のピストンロッド49bが互いに逆向きに延びるいわゆる対向シリンダを構成している。このスライドシリンダ49の伸縮作動により、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を荷台Bの床面b2下方に対して出入れするようになっている。
そして、上記2組の平行リンク機構5及びスライドシリンダ49の共働により、つまり、上記2組の平行リンク機構5を同期作動させることにより、使用時には、折畳み状態の荷積みプラットホーム3をスライドシリンダ49の伸長作動により荷台Bの床面b2下方から引き出して展開し、荷物を載置した状態でリフトシリンダ27の伸縮作動により地面Gと荷台Bの床面b2高さ位置との間で水平姿勢で昇降させて荷台Bに対して荷物を積み降ろしするようになっている(図2参照)。この際、上記リフトアーム21は、展開状態の荷積みプラットホーム3を水平姿勢で上昇させる際には車体後方に向かって前上がりに回動する一方、展開状態の荷積みプラットホーム3を水平姿勢で下降させる際には車体後方に向かって前下がりに回動するようになっている(図2参照)。なお、上記第1支持ブラケット13の上端には、荷物を積み降ろすために荷積みプラットホーム3が荷台Bの床面b2レベルに上昇した際、それ以上上昇しないようにリフトアーム21が当接する上昇ストッパ51が取り付けられている。
一方、格納時には、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を床面b2下方のスライドレール7に干渉する直前の引込みレベルからスライドシリンダ49の収縮作動により荷台Bの床下に引き込むか(図1二点鎖線及び図3参照)、あるいは展開状態の荷積みプラットホーム3を床面b2レベルからチルトシリンダ33の伸長作動により垂直姿勢で荷台Bの扉b1に立て掛けるようになっている(図1実線及び図4実線参照)。
前者の床下格納時には、荷積みプラットホーム3を床面b2下方に引き込んだ後に、リフトシリンダ27の伸長作動によりスライドレール7に押し付けて走行中にガタ付かないようにしている。上記スライドレール7下面の車体後端寄りには、荷積みプラットホーム3が押し付けられるゴム等の緩衝材からなるパッド53が取り付けられている(図3参照)。この床下格納時には、折り畳まれて上下に重なった先端側プラットホーム3a及び基端側プラットホーム3bの後端部がバン車Aの後部バンパとして機能するようになっている。一方、後者の立掛け格納時には、上記中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bが荷積みプラットホーム3よりも車体後方に突出してバンパ機能を発揮するようになっている。また、先端側プラットホーム3a両サイドの中程には、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、荷台Bの後面両サイド(開閉扉b1が収容されている枠部)に当接するゴム等の緩衝材からなるパッド55が固定されている。なお、このパッド55は荷台B側に固定してもよく、その位置や大きさも実施形態のものに限らない。
また、上記2組の平行リンク機構5の両チルトアーム19は、荷積みプラットホーム3が水平姿勢で接地した際、リフトシリンダ27の収縮作動により可動フレーム9から離間する方向に連結軸17回りに回動し、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させるようになっている(図2一点鎖線参照)。つまり、両チルトアーム19が可動フレーム9から離間する方向に回動すると、この回動により両リフトアーム21が荷積みプラットホーム3先端側に押し出されるように移動し、その結果、荷積みプラットホーム3が連結軸37回りに回動して前傾姿勢で接地するのである。なお、両チルトアーム19を共に、荷積みプラットホーム3の自重により又はこれに荷物の荷重が加算されたトータル荷重によって可動フレーム9から離間する方向に回動させ、荷積みプラットホーム3先端を前下がりに傾動させて荷積みプラットホーム3全体を地面Gに接地させるようにしてもよい。
ここで、床下格納状態においては、図3に示すように、可動フレーム9が固定フレーム45に当接した状態にあるため、後突により折畳み状態の荷積みプラットホーム3の後端部(後部バンパ)に車体前方への後突荷重が作用したときには、その後突荷重が平行リンク機構5、可動フレーム9及びスライド部材11の順に伝達して、固定フレーム45に伝達される。この場合、後突荷重は固定フレーム45によって確実に受けられるため、荷積みプラットホーム3が車体前方に移動するのが規制される。
これに対し、立掛け格納状態においては、図4に示すように、可動フレーム9が車体後方に位置することで固定フレーム45とは離れている。この場合、例えば中央バンパ部材41aに後突荷重が作用したときには、その後突荷重は連結フレーム39を介して伸長状態のスライドシリンダ49に伝達される。この場合、スライドシリンダ49が収縮してしまい、これに伴い中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bが車体前方に移動してしまう場合がある。
そこで、本発明の特徴として、この荷役装置Cを備えたバン車Aでは、車体外側方に突出する側方突出部57aを有する略「く」の字状のストッパ57を、車幅方向両側の車体固定側であるシャシ1に上記側方突出部57a先端が両平行リンク機構5のリフトアーム21の上方に臨むようにそれぞれ溶接により固定している。また、リフトアーム21の中程には、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、上記ストッパ57と車体後方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙する後突荷重伝達部59が上方に向かって突設され、該後突荷重伝達部59上端の車体前方側には、後突時に上記ストッパ57と衝接する衝接部59aが設けられている。なお、上記ストッパ57は、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を荷台Bの床面b2下方に対して出入れする際、後突荷重伝達部59に干渉しない位置に位置付けられている(図2、図3及び図5参照)。そして、上記ストッパ57は、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、上記リフトアーム21(後突荷重伝達部59)の衝接部59aに車体前方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙し、上記中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bに後突荷重が作用した際に該後突荷重を受けて上記可動フレーム9の車体前方への移動を規制するようにしている。
このように、この実施形態では、ストッパ57をシャシ1に固定して、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、上記ストッパ57をリフトアーム21(後突荷重伝達部59)の衝接部59aに車体前方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙させたので、自動的に可動フレーム9の移動規制位置が決まるとともに、中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bに後突荷重が作用した際に該後突荷重を上記ストッパ57で受けて可動フレーム9の車体前方への移動を規制することができる。また、ストッパ57をシャシ1に固定することで、中央バンパ部材41a及び側方バンパ部材41bに作用した後突荷重を頑強なシャシ1で受けることができる。
また、この実施形態では、荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、リフトアーム21が車体後方に向かって前上がりに傾倒して、後突荷重伝達部59の衝接部59aをストッパ57と車体後方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙させているので、後突時、上記後突荷重伝達部59の衝接部59aがストッパ57に真正面から衝接して上記リフトアーム21を車体前方に移動しないようにし、立掛け格納状態の荷積みプラットホーム3を安定させることができる。
さらに、この実施形態では、折畳み状態の荷積みプラットホーム3を荷台Bの床面b2下方に対して出入れする際、ストッパ57を後突荷重伝達部59に干渉しない位置に位置付けているので、折畳み状態の荷積みプラットホーム3をストッパ57に邪魔されることなく荷台Bの床面b2下方に対して出入れすることができる。
さらにまた、この実施形態では、荷積みプラットホーム3にパッド55を固定して荷積みプラットホーム3の立掛け格納状態で、荷台Bの後面両サイドに当接させるようにしたので、後突時の衝撃を上記パッド55で吸収して立掛け格納状態の荷積みプラットホーム3が荷台Bの後面に衝突しないようにすることができる。
なお、この実施形態では、ストッパ57を車幅方向両側のシャシ1にそれぞれ溶接により固定したが、片側のみに溶接により固定してもよく、また、固定の仕方も溶接に限らず、ボルトによる締結であってもよい。さらに、ストッパ57を荷台Bの主桁に固定してもよい。また、ストッパ57の形状も、ストッパ機能を発揮できる形状であれば実施形態のものに限らない。
この発明は、荷積みプラットホームが床下格納状態と立掛け格納状態とに切換え可能な荷役装置を備えた車両について有用である。
荷役装置を備えたバン車の後方斜視図であり、荷積みプラットホームの立掛け格納状態を実線で、床下格納状態を二点鎖線で、荷積みプラットホームを水平に接地させた使用状態を一点鎖線でそれぞれ示す。 荷積みプラットホームを水平に接地させた使用状態を実線で、傾斜姿勢で全体を接地させた使用状態を一点鎖線で、荷台床面高さに水平姿勢で上昇させた使用状態を二点鎖線でそれぞれ示すバン車の後方側面図である。 荷積みプラットホームの床下格納状態を示すバン車の後方側面図である。 荷積みプラットホームの立掛け格納状態を実線で、荷台の床面高さに水平姿勢で上昇させた使用状態を二点鎖線でそれぞれ示すバン車の後方側面図である。 荷積みプラットホームの立掛け格納状態においてリフトアームの後突荷重伝達部とストッパとの位置関係を示す平面図である。
符号の説明
1 シャシ(車体固定側)
3 荷積みプラットホーム
5 平行リンク機構
7 スライドレール
9 可動フレーム
21 リフトアーム
41a 中央バンパ部材
41b 側方バンパ部材
49 スライドシリンダ(スライド用アクチュエータ)
55 緩衝材
57 ストッパ
59 後突荷重伝達部
A バン車(車両)
B 荷台
b2 床面
C 荷役装置
G 地面

Claims (5)

  1. シャシに搭載された荷台に対して荷物を積み降ろしする際に、荷物を載置して昇降する荷役装置を備えた車両であって、
    上記荷役装置は、折畳み・展開可能な荷積みプラットホームと、
    一端が上記荷積みプラットホームの基端に枢着され、該荷積みプラットフォームを上記荷台の床面レベルと地面との間で昇降させるとともに、水平姿勢と垂直姿勢との間で回動させるリンク機構と、
    上記荷台の床面下方で車体前後方向に延びるように車体側に固定されたスライドレールと、
    該スライドレールに車体前後方向に移動可能に設けられ、上記リンク機構の他端が枢着された可動フレームと、
    該可動フレームに車体後方に向かって突設されたバンパ部材と、
    上記可動フレームを上記スライドレールに沿って移動させるスライド用アクチュエータとを備えていて、
    上記リンク機構及びスライド用アクチュエータの共働により、上記可動フレームを車体前方に移動させて折畳み状態の荷積みプラットホームを荷台の床面下方に引き込んで格納するとともに、該折畳み状態の荷積みプラットホームの後端部を車両の後部バンパとして機能させる床下格納状態と、上記可動フレームを車体後方に移動させて展開状態の荷積みプラットホームを荷台の後面に垂直姿勢に立て掛けて格納するとともに、上記バンパ部材にバンパ機能を発揮させる立掛け格納状態とに切換え可能に構成され、
    車体固定側には、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、上記リンク機構に車体前方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙し、上記バンパ部材に後突荷重が作用した際に該後突荷重を受けて上記可動フレームの車体前方への移動を規制するストッパが固定されていることを特徴とする荷役装置を備えた車両。
  2. 請求項1に記載の荷役装置を備えた車両において、
    ストッパは、シャシに固定されていることを特徴とする荷役装置を備えた車両。
  3. 請求項1に記載の荷役装置を備えた車両において、
    リンク機構は、展開状態の荷積みプラットホームを水平姿勢で上昇させる際には車体後方に向かって前上がりに回動する一方、展開状態の荷積みプラットホームを水平姿勢で下降させる際には車体後方に向かって前下がりに回動するリフトアームを備え、
    該リフトアームには、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、ストッパと車体後方から当接又は僅かな隙間をあけて対峙する後突荷重伝達部が設けられていることを特徴とする荷役装置を備えた車両。
  4. 請求項3に記載の荷役装置を備えた車両において、
    ストッパは、折畳み状態の荷積みプラットホームを荷台の床面下方に対して出入れする際、後突荷重伝達部に干渉しない位置に位置付けられていることを特徴とする荷役装置を備えた車両。
  5. 請求項1に記載の荷役装置を備えた車両において、
    荷積みプラットホーム又は荷台の後面には、荷積みプラットホームの立掛け格納状態で、相手側に当接する緩衝材が固定されていることを特徴とする荷役装置を備えた車両。
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