JPH0620793Y2 - 高所作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （ａ）産業上の利用分野 本考案はゴンドラに乗って高所にて作業する高所作業車
に関する。

（ｂ）従来の技術 従来の高所作業車は第２図に示すように車体(01)上に搭
載した荷台(02)内に支柱(03)を立設し、この支柱(03)の
先部には、先部にゴンドラ(04)を設けたブーム(05)が起
伏自在に軸支されている。

（ｃ）考案が解決しようとする課題 このため、ブームやゴンドラ等は支柱のみで支えられて
いるので、それらの重量はすべて支柱にかかり、支柱を
強度アップしなければならないばかりか、支柱を支える
荷台側も強度アップしなければならなかった。

また、ブームが短くゴンドラの最大高さ(h)が低く作業
範囲が狭いという問題があった。

そこで、この考案の目的は、支柱や支柱を支える荷台側
の強度アップを不要とし、更にブームが長く出来て作業
範囲を広くすることにある。

（ｄ）課題を解決するための手段 本考案は前記課題を解決するためになされたもので、車
体上の前部に運転室を、後部に荷台をそれぞれ設け、前
記荷台前部には前記運転室の背面と天井とに沿う逆Ｌ字
状の支柱を立設し、この支柱の先部にはブームの基部を
起伏可能に軸支し、前記ブームの先部には格納時荷台後
部に位置するゴンドラを設け、更に前記運転室上には前
記支柱の先部を固定する支持部材を架設したことを特徴
とする。

（ｅ）作用 ブームを起立するとゴンドラが移動し、高所で作業する
ことができる。

このとき、ブームが長く、ゴンドラの最大高さが高いの
で作業範囲は広くなっている。

またブームやゴンドラ等の重量は支柱にかかるが、支柱
は荷台と支持部材の２個所で支持されている。

（ｆ）実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
(1)は車体で、この車体(1)上の前部には運転室(2)が、
後部には荷台(3)がそれぞれ搭載されている。前記荷台
(3)の前部には前記運転室(2)の背面と天井とに沿う逆Ｌ
字状の支柱(4)が立設され、その先部は前記運転室(2)の
天井上に位置している。

前記支柱(4)の先部にはブーム(5)の基部が軸支されてい
る。

前記ブーム(5)は支柱(4)とブーム(5)との間に設けられ
た伸縮シリンダ(6)にて起伏可能としてある。

ブーム(5)の先部にはゴンドラ(7)が常時水平状態になる
ように設けられており、格納時には荷台(3)の後部に位
置するようにしてある。

(8)は運転室(2)の天井の上に架設した支持部材で、この
支持部材(8)には支柱(4)の先部に固着したブラケット
(9)がボルト(10)……止めされている。

本考案は前記の如き構成で、次に作用について説明する
と、第１図の実線の格納位置より伸縮シリンダ(6)を伸
長させると、ブーム(5)が起立し、１点鎖線のようにゴ
ンドラ(7)を高所に移動させることができ、高所で作業
することができる。

このときブーム(5)が長く、ゴンドラ(7)の最大高さ(H)
が高く、作業範囲が広くなっている。

また前記作業時や格納時のどちらの時でもブーム(5)や
ゴンドラ(7)等の重量は支柱(4)にかかるが、支柱(4)は
荷台(3)と支持部材(8)の２個所で支持されている。

（ｇ）考案の効果 以上の如く本考案は、略逆Ｌ字状の支柱を荷台に立設
し、この支柱の先部には、先部にゴンドラを設けたブー
ムを起伏可能に軸支し、前記支柱の先部を運転室上に架
設した支持部材に固着するようにしたので、ブームやゴ
ンドラ等の重量は荷台と支持部材の２個所で支えること
になり支柱や、支柱を支える荷台側の強度アップは不要
となり、更にブームを長くでき作業範囲を広くすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の高所作業車の側面図、第２図は従来の
高所作業車の側面図である。 (1)は車体、(2)は運転室、(3)は荷台、(4)は支柱、(5)
はブーム、(7)はゴンドラ、(8)は支持部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車体上の前部に運転室を、後部に荷台をそ
   れぞれ設け、前記荷台前部には前記運転室の背面と天井
   とに沿う逆Ｌ字状の支柱を立設し、この支柱の先部には
   ブームの基部を起伏可能に軸支し、前記ブームの先部に
   は格納時荷台後部に位置するゴンドラを設け、更に前記
   運転室上には前記支柱の先部を固定する支持部材を架設
   してなる高所作業車。