JP2566181B2 - パチンコ球を用いた遊技機 - Google Patents

パチンコ球を用いた遊技機

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JP2566181B2 JP3177846A JP17784691A JP2566181B2 JP 2566181 B2 JP2566181 B2 JP 2566181B2 JP 3177846 A JP3177846 A JP 3177846A JP 17784691 A JP17784691 A JP 17784691A JP 2566181 B2 JP2566181 B2 JP 2566181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】定球数のパチンコ球を一単位とし
てゲームにかけ、ゲーム結果の重みに応じて予め定めら
れた球数のパチンコ球を支払う形式の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ球を用いてスロットマシ
ンを構成するアイデアは既に提案されている。パチンコ
球を用てスロットマシンの遊技を可能ならしめること
は、単一の遊技場内において、従前から普及しているパ
チンコ機と共通の剛球を使用できること、このため、パ
チンコ遊技店内のパチンコ球補給装置及び計数装置並び
に集中管理装置を廃棄することなく共用でき、従って、
同一の島設備にパチンコ機とスロットマシンとを混在さ
せることができる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記遊技機
を実用化するためには、コインを使用した遊技機とは異
なった幾つかの問題点を解決しなければならない。その
うちの1つは、所定球数のパチンコ球を一単位として区
切りつつ、いかに連続的に遊技機内に取込むかというこ
とと関連して、余った半端球の返却をいかに処理するか
である。また大ボーナスゲーム等に於て、コインを使用
する場合と比べてコイン枚数より多量の数の賞球となる
パチンコ球を遊技者1人1人にゲーム中もとのように保
持させるかである。また、ゲームの途中においては、金
銭ではなく賞球によりタバコ等の景品と交換したい場合
があり、この要請の下では賞球の一部を球抜できること
が望まれる。本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、賞球量の大小に拘らず賞球の保有及び球抜きが
容易に行える遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記の目的
を達成するため、所定球数のパチンコ球を一単位として
ゲームにかけ、ゲーム結果の重みに応じて予め定められ
た球数のパチンコ球を支払う形式の遊技機に於て、上記
遊技機は、ゲームに賭けられる球を遊技機内へ送り込む
供給皿と、該供給皿からの球を所定数取り込む球取込手
段と、該球取込手段で取り込まれなかった半端球を返却
する半端球返却手段と、該半端球返却手段により返却さ
れる半端球を受ける下皿と、上記球取込手段を作動させ
てパチンコ球を返却させる返却スイッチと、パチンコ球
用の球箱が収められる凹部と、当該凹室内の球箱へ供給
皿の球を流下させる球抜手段とを設けた構成とした。
【0005】
【発明の作用】ボーナス遊技中等に多量に発生する賞球
は、球箱を収納することができる凹部を形成したことに
より、一つの球箱で多量の賞球を直接受け取ることがで
きる。又、半端球受けとしての下皿が別個に設けてある
ので、球取込手段にある球を除く必要のある場合、例え
ば、遊技機を変わる時、遊技を終了する時、或いは、最
小単位球数未満の端数の残りが自動的に返却される時等
に、球箱を凹部内に設置し忘れても球が床面等にこぼれ
落ちて散逸することがなく、下皿内に収納される。更
に、かかる半端球のための返却スイッチの他に、球抜手
を設けてあるので、必要に応じて供給皿の球を球取込
手段を経ること無くなく球箱へ直接球抜きすることがで
きる。
【0006】
【実施例】以下、本発明をパチンコ球を用いた遊技機の
一例である図示のスロットマシンの実施例に基づいて説
明する。図1〜図3に於て、1は中空箱状の機枠、2は
この機枠1の開口端面に固定した前面補強板(前面補強
部材)、3は上下の蝶番4A、4Bによって開閉可能に
取付けた前面枠であり、前面枠3は機枠1側の受金具5
A及びこれに対するフック片5Bと、フック片5Bを錠
5Cにより上下方向にスライドさせて開錠可能な施錠装
置5を有する。機枠1には載置台10B上にゲーム装置
10が設けてあり、前面枠3には、その裏面から、ゲー
ム装置10の制御装置8が取付けてある。ゲーム装置1
0のケース10A内には、3個の回転ドラム6が回転軸
7の周りを回転可能に並置され、それらの一側は部分的
に前面枠3の開口3A内に入り込んでいる。
【0007】前面枠前面 前面枠3の前面は、表示部カバー11と前面カバー12
の2つの部分から成る。前面カバー12は、窓枠12
A、可視窓12B及び操作パネル12Cを有しており、
可視窓12Bは前面枠3の開口3Aを覆っている。又、
表示部カバー11は、前面枠3の前面の窓枠12Aより
上部分を円弧状に放出した形で覆っている。これは後述
する特別表示装置27を側面から容易に視認可能とする
ためである。
【0008】(イ)前面カバー 図1及び図2に於て、前面カバー12の操作パネル12
Cの部分には、一定の賭け点(単位球数の整数倍)でゲ
ーム装置10を始動させ得るスタートレバー13、各回
転ドラム6に一個宛所属させたストップボタン14及び
ストップ表示器15が設けてある。尚、9はスピーカで
ある。前面カバー12の操作パネル12Cのすぐ下の部
分には、後述する球取込手段としての球取込装置30
に、ゲームに賭けられるパチンコ球を受けて遊技機内へ
送り込む供給皿16が、また各ストップボタン14の右
横には、賭け点のグレード、即ち、単位球数に乗算され
る定数(整数)を選定するための第1、第2、第3のグ
レード選択スイッチ17A)17B)17Cが設けてあ
り、これらのグレード選択スイッチは内蔵ランプにより
それらが選択可能なことを表示するグレード表示器とし
て機能する。本実施例では、ゲームにかけられる最小単
位球数を5個とし、賭け得るグレードは、1単位(5
球)、2単位(10球)、3単位(15球)のいずれか
である。スタートレバー13を押すと、3個の回転ドラ
ム6が一斉に回転する。任意のストップボタン14を押
すことにより、対応する1つの回転ドラム6が停止す
る。各回転ドラム6の外周面には、周方向に多種の符合
(所定の図形、記号、数字等)を連続的に付してあり、
静止した状態下では、これらの符合のうち各回転ドラム
6毎に上段、中段、下段の3個、計9個が同時に、正面
の可視窓12Bから表示される。この計9個の表示符合
の組合せ方向を特定するため、可視窓12Bには、上中
下3本の横方向ラインと2本の斜方向ラインから成る方
向ライン19が設けてあり、可視窓12Bの隣りには、
各方向ライン上の組合せを賭の対象とするかどうかを示
す賭ライン表示ランプ20が可視窓12Bの隣りに設け
てある。これらの賭ライン表示ランプ20は全体として
「賭率表示器」を構成する。遊技者が賭けたライン上
に、回転ドラム6の予め定めた特定の組合せ(賞態様)
の1つが並んだときは、その組合せの重みに従って約束
された得点に対応する数の賞球が、賞球排出装置40に
より、上皿流入口16Aから供給皿16に排出される。
供給皿16の下部には、後述する凹室内の球箱へ供給皿
の球を抜き取る球抜き手段として手動の球抜レバー23
が、又、供給皿16の右側上面には返却スイッチ24が
設けてある。
【0009】(ロ)前面補強板 機枠1の前面補強板2には、左側に灰皿21Aが設けて
あり、該灰皿を除く横幅一杯に球箱(図示せず)を挿入
装置をするための凹部21が設けてある。実施例の球箱
は、パチンコ球用の箱で、持ち運び自在のものである。
上記凹部21の右側角には、半端球受け22としての下
皿が設けてある。凹部21の横幅は、この内側右角に設
けた下皿22を除いたスペースが、球箱を収納する横幅
となっている。しかし、これは既存のパチンコ球箱の寸
法に合せたものであって、必要に応じて変更し得るもの
である。ただ、下皿22の容積は、後述する球取込手段
としての球取込装置が取り込まなかった球、即ち、この
実施例では15個未満を収納できれば十分であり、下皿
22自体が小さく構成できる。ここでの凹部21は遊技
中における最大賞球数が発生する条件、即ち1回の大ボ
ーナス遊技における賞球を収納する球箱を少なくとも収
納するのに十分なスペースがある。凹部21の奥行は、
球箱の一部が入り込む様な寸法としてあるが、必要に応
じ全域が入り込む奥行幅とすることができる。この実施
例では、なるべく球箱を奥一杯まで入れることができる
ように、凹部21の奥の面には、つばの付いた長方形の
既存の球箱を想定して、そのつば部が入り込む段差部2
1Bが形成してある。前面補強板2の裏面には、球取込
装置30及び該球取込装置への流下樋32と、該球取込
装置で取込まれた単位球数の剛球を取込むための取込樋
33と、単位球数に満ない端数の剛球を自動的に下方に
導くための球抜樋34とが設けてある。(図4、図5)
これらは基板48にユニットとして一体化されている。
供給皿16が満杯となったときは、オーバーフロー装置
42(図4)の働きで、取込装置30の作動が禁止され
る。即ち、球排出樋41に設けたスイング板42Aが球
により押され、オーバーフロー検出器42Bが作動して
いる状態である(図4参照)。この場合には、遊技者は
球抜き手段としての球抜レバー23をスライドさせて貯
留量を少なくする。抜レバー23を操作すると、供給皿
16内の球のみが凹部21内に収納された球箱に導かれ
る。返却スイッチ24は球取込装置30内に球がある場
合、これを遊技者が返却してもらいたいときや遊技を中
止したいときに操作するものである。更に、供給皿16
から球取込装置30内に最少単位球数未満(パチンコ球
5個未満)の端数が残った場合は、自動的(予め設定さ
れている)に球取込装置30及び、この球取込手段で取
り込まれなかった半端球を遊技者へ返却する半端球返却
手段(機構)を作動させて下皿22内に返却するように
なっている。返却スイッチ24を操作すると、球抜樋3
4(図5)の流出口34Aより下皿22に返却される。
【0010】(ハ)表示部カバー 表示部カバー11には、回転ドラム6の予め定めた特定
の組合せとその得点とを表示した賞態様一覧表11Aが
設けてあり、内部から照明可能に設けてある。この実施
例の賞態様としては、「一般遊技」の下で2、7、1
0、14、15単位の賞球数の支払がなされる場合と、
“大ボーナス遊技”及び“ボーナス遊技”の下で15単
位の賞球数の支払がなされる場合の2つに大別される。
一般遊技の状熊から“大ボーナス遊技”に移行する組合
せは、この実施例ではダイヤの絵柄“☆”が方向ライン
19上のいずれかに3個揃ったときであり、“ボーナス
遊技”に移行する組合せは、数字の“7”が方向ライン
19上のいずれかに3個揃ったときである。図中の符合
25は、この“大ボーナス遊技”の権利獲得を表示する
大ボーナス表示器、26は“ボーナス遊技”の権利獲得
を表示するボーナス表示器である。27は、一般遊技か
ら大ボーナスもしくはボーナス遊技への移行や大ボーナ
ス遊技中に於るボーナス遊技の発生を明瞭に遊技者に知
らせるための特別遊技表示装置であり、詳細は後述す
る。28は賞球の支払が所定数に達したとき点灯される
打止表示器(完了ランプ)、29は遊技中を示すパイロ
ットランプである。
【0011】前面枠裏面 図3及び図4に於て、前面枠3の裏面には取付基板31
が配設され、該取付基板の中央の開口からゲーム装置1
0の前面側が突出している。取付基板31には、底部上
流側に球切れ検出器38Aを備えた上タンク37、該上
タンク37からの球を導出するシュートであってその上
流側に球切れ検出器38Bを備えた導出シュート39、
賞球排出装置40、賞球排出樋41、オーバフロー装置
42が設けてある。機枠1の上方には、島設備として設
けた共通の補給樋35から球を受けるため、遊技機毎に
シュート35A、補給装置36、流下樋35Bが設けて
あり、流下樋35Bの下端は、上タンク37に臨んでい
る。上タンク37には補給装置36から流下樋35Bを
通して球が補給され、上タンク37の球は導出シュート
39より賞球排出装置40に導かれる。得点時に賞球排
出装置40から排出される賞球は、賞球排出樋41を通
って供給皿流出口16Aに流出し、供給皿16が満杯と
なって球排出樋41内を一定レベルまで満すと、オーバ
フローのスイング板42Aが押されてオーバーフロー検
出器42Bが作動し、それ以後の賞球排出装置40の作
動及び球取込装置30での球取込みが禁止される。更に
取付基板31には、賞球排出装置40の隣りに上タンク
用球抜装置44が設けてあり、閉店時等の必要な際には
上タンク37から賞球排出装置40までの球が全て抜か
れ、球抜樋45を通って下方に導かれる。この球抜樋4
5及び球取込装置30の取込樋33から導出される球
は、基台46下方の回収樋47(図3)に回収される。
又、球取込装置30の球抜樋34から導出される端数の
球は下皿22に戻される(図2)。
【0012】球取込装置 図5は、任意のN個(N≧1)のパチンコ球(ここでは
5個)を取込単位球数とすることが可能な形式(単位可
変式)の取込装置30の一具体例を示す。この球取込装
置30は、流下樋32の下流に、流下樋32の球流下を
阻止する「阻止位置」と球流下を許す「釈放位置」とに
変換可能な扇型カム50を有する。カム50は球の流下
方向と直交するように樋枠49に設けた軸50Aに回動
可能に支承され、その上側に枢軸51Aにより先端を枢
支したレバー51を介して、基板48に横に設けた取込
ソレノイド52のプランジャ52Aの先端と連結されて
いる。従って、球取込装置30が通常の非作動状態にあ
る場合には、カム50はその自重及び復帰バネ(図示せ
ず)によって押し下げられ、図5に示す阻止位置とな
る。そして、取込ソレノイド52が付勢され球取込装置
30が作動状態になると、カム50が引上げられ、球の
流下を許す釈放位置になる。通常の阻止位置(図5)に
あっては、流下樋32内の整列された球列は、先頭の球
がカム50で阻止されることにより、流下を阻止されて
いる。そして所定単位球数のパチンコ球が存在するか否
かは、流下樋32に沿って単位球数分の長さ位置毎に設
けた3つの反射型光センサ(単位球数検出器)53、5
4、55によって確認される。また実際に取込まれたパ
チンコ球の数は、流下樋32の途中に設けた通過球検出
器56によって確認される。若し、実際に取込まれた通
過球数が、単位球数に満たないときは、1単位目の球列
の存在区間に於いてゴミによる流下不良やピアノ線によ
る不正行為等があったと判断し、該当する数の球を賞球
排出装置40から返却し、ゲームの開始条件として再度
の球取込みを遊技者に促す。球取込装置30内の球数が
最小単位球数に満ない場合に、この端数のパチンコ球の
球抜きを可能にするため、取込樋33の上流には切換弁
57がが設けてある。この切換弁57は通常は返却樋3
4を閉鎖しているが、流下樋32の下方に配置した球抜
ソレノイド60を取込ソレノイド52と一緒に付勢する
ことにより切り換わり、返却樋34を開放する。これに
より球取込装置30内の端数の球は、通過球検出器58
により球数を確認しつつ、球抜樋34を通って下皿22
に戻される。切換弁57は通過球検出器56と58の計
数値が等しくなった時点で、もとの位置に戻される。
尚、反射型光センサ53、54、55及び通過球検出器
56は、第6図に代表的に光センサ56について示すよ
うに、発受光素子を両脚部に有するコ字型ホルダー59
Aを、樋の両側の差込受59Bに挿入する構成となって
いる。
【0013】返却スイッチと手動の球抜レバー 既に述べたように、返却スイッチ24は、主に球取込装
置30内の球を下皿22に除くのに使用する。このため
下皿22は球15個分が収納されるスペースにしてあ
る。一方、手動の球抜レバー23は、供給皿16内の球
を球箱に抜くのに使用する。このため球箱は、大ボーナ
スゲームが発生して、これによって得られる賞球のパチ
ンコ球が収納し得るスペースを有するものになってい
る。順序としては、最初に球抜レバー23によって供給
皿16内の球を球箱に抜き、次に返却スイッチ24を押
して球取込装置30内に残っている球を下皿22内に抜
く。この球抜レバー23を操作して供給皿16内の球を
抜くとき、この球は全く球取込装置内を通過しない。即
ち、球抜レバー23によって球箱に導く樋(流路)は、
返却スイッチ24を操作して下皿に導く樋とは異なる。
尚、球取込装置30内に存在する球が最小遊技単位数に
満ない場合(5個未満の場合)は、半端球返却機構が自
動的に作動して下皿に出してしまうように構成してあ
る。
【0014】ゲーム装置 図7及び図8に於て、61はケース10A内に収納され
るゲーム装置本体の組付枠である。組付枠61に回転可
能に支承した回転軸7は、遊技動力駆動装置として組付
枠61の側面下部に設けたモータ62により、プーリ6
3A、ベルト63B及びプーリ63Cを介して回転駆動
される。回転軸7には軸方向に間隔を置いて3つのボス
部材64が固定され、各ボス部材64、64間には、バ
ネ66が嵌装されている。又、各ボス部材64の円筒状
周面には、ドラム6の中央基部6Aが回転可能に嵌装さ
れている。前記ドラム6の一側側面には、回転軸7を回
転中心として回転するラチェット65がネジ固定されて
おり、通常は、各ボス部材64の円筒周面上を各ドラム
6と一緒に回転するようになっている。図7〜図9に於
て、67は各ドラム6に一個宛設けた遊技停止装置であ
り、停止ソレノイド68と、該停止ソレノイドが付勢さ
れたときラチェット歯と噛合う停止爪69とから成る。
停止爪69がラチェット65に落ち込んでラチェット歯
と噛合うと、ラチェット65従ってドラム6の回転はそ
の時点の位置に拘束され不動となり、ドラム6の中央基
部6A−ボス部材64の円筒上周面間とですべっている
状態となる。かかる構成により、共通のモータ62を用
いて共通の回転軸7の回転を停止させることなく、各ド
ラム6の個別の停止が可能となる。ドラムの停止位置を
個別に検出するため、各回転ドラム6の側面は6ビット
の符合孔70を設けたエンコーダ円盤としてあり、ま
た、この符合孔70に対する発光素子71A及び受光素
子71Bから成る停止位置検出器71が組付枠61に設
けてある。停止位置検出器71は正確には中央の方向ラ
イン19から90度離れた位置に在るが、ドラム6の外
周面に連続的に付した符合(図形、記号、数字等)はそ
の順序が決っているため、中央の方向ライン19上に静
止した図形等が特定でき、またこれが特定できれば可視
窓12Bから表示される上段、中段、下段の計9個の図
形等も特定できる。
【0015】下記の表1に停止位置のエンコード符合を
示す。
【0016】
【表1】
【0017】表中「1」〜「5」の欄は、図10に示し
たエンコーダ円盤の1〜5のトラックに属するビット
を、「S」欄は最外トラックSに属するストローブビッ
トを示す。図11に示すように、検出すべき停止位置は
「A」〜「U」の21個所在り、ドラム6が検出位置を
通過する毎にストローブビットSから“1”が出るよう
にしてある。換言すれば、このストローブビットからス
トローブ信号が発生していればドラム6が回転してお
り、ストローブ信号が発生していなければ、ドラム6は
回転を停止している。従って、ドラム6の回転の確認や
不正検出手段として利用される。例えば、ドラム6が回
転している状態(ストローブ信号あり)でストップボタ
ン14が押されたときは「正常な動作」であるが、ドラ
ム6が停止している状態(ストローブ信号なし)でスト
ップボタン14が押されたときは「異常な動作」である
と判断することができる。後者の異常な状態は、店員が
手で強制的にドラム6の回転を特定賞態様の組合せに保
持しておいてストップボタン14を押すような場合、即
ち不正行為が行なわれたときに発生するものである。
【0018】賞球排出装置 図12は、任意の数のパチンコ鋼球(ここでは5個)を
単位球数として賞球排出する賞球排出装置40の一具体
例を示す。この賞球排出装置は、賞球排出装置40を2
つ横に並置して2条式とした例である。各賞球排出装置
40は、導出シュート39と賞球排出樋41(図3参
照)とを接続する折れ曲った流下樋73と、該流下樋7
3の球流下を阻止する阻止位置と球流下を許す解釈位置
とに変換可能な扇型カム74をその扇の要位置に設けた
軸74Bを中心に回動させ、阻止位置から解釈位置へ切
換える排出ソレノイド75とを有す。導出シュート39
及びこれに続く賞球排出装置40の流下樋73は2条に
構成され、賞球排出装置40自体は、単独に取外し可能
なユニットとして構成され、両側にカム74及び排出ソ
レノイド75をそれぞれ設けてある。76は2個目の賞
球B2の位置に設けた光電式のカウントセンサであり、
カム74によって1番目から7番目までの賞球が阻止さ
れている場合、カウントセンサ76は2番目の賞球B2
を検出している。賞球排出装置40をその清掃等の必要
に応じて取外した際、導出シュート39から球がこぼれ
落て来ないようにするため、導出シュート39には、先
端にL字状に折れ曲った爪110Aを有する球流下阻止
板110が、軸110Bにより枢着してある。球流下阻
止板110は通常は球流下を許す釈放位置に在り、これ
を軸110Bを越えて点線位置に切換えると、爪110
Aが導出シュート39の各条内に入り込み球流下を阻止
する。尚、バネ111はこの阻止位置と釈放位置との2
つに球流下阻止板110を安定保持する働きをする。こ
のように2条式とした場合の利点は、1条式の場合に比
べて、2つの賞球排出装置によって賞球排出を同時に行
なうことができるので(本実施例の場合15個の賞球を
排出するには、一方の排出装置から8個の賞球を排出さ
せ、他方の排出装置から7個の賞球を排出させるように
してある)、賞球排出にかかる時間をいちじるしく短縮
することができることにある。賞球排出装置40の流下
樋73からの賞球は、賞球排出樋41(図4参照)に釈
放される。
【0019】図13に示すように、賞球排出樋41の途
中には、上タンク用球抜装置44の構成要素である切換
弁78が設けてある。切換弁78は、通常は、図14に
示すように賞球排出樋41側を開いており、球抜の際に
は図15に示すように球抜樋45側に切換えられる。切
換弁78の回動軸78Aには、賞球排出樋41の外側面
にて回動杆79が固定してあり、該回動杆79の先端の
ピン79Aは、支軸80Aを中心に揺動可能な作動杆8
0のスリット80Bに遊嵌されている。作動杆80は、
通常、バネ81により引っ張られており、切換弁78を
図14に示す賞球排出樋41側を開く位置に保持してい
る。賞球排出樋41の側面に固定した球抜ソレノイド8
3を付勢することにより、バネ81に抗して作動杆80
を回動させると、切換弁78は図15に示す球抜樋45
側に切換えられる。
【0019】図15,図16は、前面枠3を開いたと
き、前面枠3側に位置する供給皿流出口16Bと機枠1
側の球取込装置30の流下樋32の受口32Aの連結が
切られることに原因して、賞球がこぼれ落るのを防止す
る手段の構成例を示したものである。ここでは供給皿流
出口16Bの先端部にパチンコ球の流下を阻止するため
の板状の阻止部材84を軸85を中心に回動自在に設
け、該軸85に巻回した復帰バネ86により図のように
供給皿流出口16Bを閉じるように作用させる一方、流
下樋32の受入口32Aには先太状にテーパをつけた傾
斜面87A、段差より成る嵌合部87B及び先端押圧部
87Cを設けている。かかる構成の下では、前面枠3が
開状態の場合は復帰バネ86の影響で阻止部材84が直
立状に位置し、前面にある供給皿16内のパチンコ球の
流下を阻止することができるので、前面枠3を開けても
供給皿流出口16Bから球がこぼれる心配が無い。一
方、前面枠3を閉めて供給皿流出口16Bと流下樋32
の受入口32Aとを連通させる場合には、以下の様に作
用して、所望どおりの連結ができる。即ち、まず阻止部
材84の軸85より下方に位置する受部84Aが、流下
樋3々の先端押圧部87Cに当接する。この状態で前面
枠3を閉じようとする力で押され続けるので、斜面87
Aによって阻止部材84は水平状態まで徐々に倒され
る。そして、図16に示すように、供給皿流出口16B
の上部端が流下樋32の上部に設けた嵌合部87Bに当
接したところで前面枠3は閉状態となる。かくして、供
給皿流出口16Bと流下樋32とが完全に連通状態とな
る。
【0020】特別遊技表示装置 図17及び図18は特別遊技表示装置27の構成を示
す。特別遊技表示装置27は、内部に表示モデル91を
配設した回転筒体90と、該回転筒体90を回転させる
第1モータ96と、回転筒体90が180°位置のずれ
た反転位置及び正面位置に在ることを検出する位置検出
装置92とを有する。回転筒体90は上部円板90Aと
下部円板90Bとを残して中空半円筒の形をしており、
その正面開口に向けて表示モデル91が座している。位
置検出装置92は、モータ軸96Aに固定され且つ半径
方向1箇所にスリット93Aを有する円板93と、モー
タ軸96Aを中心に直径方向2箇所に設けた第1光セン
サ94及び第2光センサ95とで構成されている。第1
光センサ94がONしているときは、回転筒体90の背
面円板90Cが第1図のように正面を向き、内部の表示
モデル91は遊技者からは見えない。しかし、第2光セ
ンサ95ONしているときは、回転筒体90の正面開口
が正面を向き、遊技者から内部の表示モデル91が見え
る位置関係となる。表示モデル91は、図18から分る
ように、内部よりランプ100で照らすことが可能な半
透明の頭部97と、胴部98と、手を打つ動作が可能な
腕部99を有する。ランプ100は、フレーム101に
取付けた第2モータ102により回転されるスリップリ
ング体103の頂部に取付けられており、スリップリン
グ体103に固定した半円筒の反射器104により覆わ
れている。このランプ100への電気的接続は導電性の
摺接片105とスリップリング体103との接触により
行なわれ、第2モータ102の回転により、反射器10
4の開口側が正面即ち頭部97側に来たときに頭部97
が光って見えることになる。腕部99は、その肩の付け
根が、軸106に枢着され且つレバー部材107と連結
されている。レバー部材107はL字状に折れ曲ってお
り、その端は他方の腕部99のレバー部材107と重ね
合わされている。そして、この重ね合せ部分が腕部ソレ
ノイド108のプランジャ108Aにより押圧操作され
るように構成されている。従って、腕部ソレノイド10
8を1回付勢すると、腕部99の一部であるレバー部材
107が軸106を中心として矢印方向に回転する。こ
れにより、腕部99は、図19に実線で示す閉位置から
点線で示す開位置へ1回動作し、手を打つ動作を行な
う。
【0021】制御装置 図20はマイクロコンピュータを使用した上記実施例の
制御装置8(図3)である。マイクロコンピュータは基
本的にはCPU200、ROM201及びRAM202
で構成されている。RAM202には不揮発性メモリを
用いている。ROM201にはCPU200を制御する
プログラムが書込まれており、CPU200はこのプロ
グラムに従ってインプットポート203より必要とされ
る外部データを取込んだり、あるいは又RAM202と
の間でデータの授受を行なったりしながら演算処理し、
必要に応じて処理したデータをアウトプットポート20
4へ出力したり音声用IC(音声回路)205へ出力す
る。
【0022】図21には、ROMに書き込まれているメ
インルーチンを示してあり、“入力検出処理”“グレー
ド選択処理”“球取込処理”“ゲーム開始処理”“ドラ
ム回転処理”“ドラム停止処理”“判定処理”“モデル
動作処理”“賞球排出処理”“打止処理”“処理モード
更新”の各処理が定義されている。又、図22に示すよ
うに、判定処理のサブルーチン中に於て“一般遊技”と
“特別遊技”の各処理が、又それらの一般遊技と特別遊
技の各処理中に於て“賞球数演算”の処理が定義されて
いる。“グレード選択処理”“球取込処理”“ゲーム開
始処理”“ドラム回転処理”“ドラム停止処理”“判定
処理”“モデル動作処理”“賞球排出処理”の各処理は
処理モード1〜処理モード8に於て順次になされる。
“入力検出処理”から“打止処理”までのいずれかのサ
ブルーチンにて「更新フラグ」が“1”になると、その
処理モードの次の処理モードへの更新(処理モード更
新)を行ない、当該更新フラグを“0”にして、最初の
“入力検出処理”に戻す。プログラムがスタートする
と、マイクロコンピュータは“入力検出処理”に入る
(ステップ)。マイクロコンピュータは、まずインプ
ットポート203へポート指定信号を与え、球取込装置
30の第1センサ53に所定時間だけパチンコ球が存在
しているかどうかチェックする。即ち、最低単位球数の
存在確認である。続いて、処理モード=1のグレード選
択処理に入る(図21のステップ)。球取込装置3
0に3単位分の球があれば第1〜第3センサ53、5
4、55が、2単位分の球しかなければ第1及び第2セ
ンサ53、54のみが、1単位分の球しかなければ第1
センサ53のみがONしている。これらから球有りの状
態を確認する。グレード選択スイッチ17Aが押され1
単位のみが賭けられたとすると、CPUは、球取込装置
30による取込回数を“1”にして、“賭率1”の表示
即ち賭ライン表示ランプ20のうちの中央のものを点灯
させ、中央の横方向ライン19が賭けの対象とされた賭
ラインであることを遊技者に報知する。グレード選択ス
イッチ17Bが押され2単位が賭けられたときは、取込
回数を“2”にして、“賭率2”の表示即ち上下の横方
向ライン19に属す2つの賭ライン表示ランプ20を点
灯させ、結果的に、上中下3つの横方向ライン19が賭
けの対象であることを表示させる。グレード選択スイッ
チ17Cが押され3単位が賭けられたときは、取込回数
を“3”にして、“賭率3”の表示即ち斜方向ラインに
属する2つの賭ライン表示ランプ20を点灯させ、上中
下3つの横方向ライン19と2つの斜方向ライン19の
計5ライン全部が賭けの対象であることを表示させる。
そして「更新フラグ」を“1”にしてリターンする。上
記処理モード=1に於て賭け率が確定すると、続いて処
理モード=2に於る球取込処理がなされる。(ステップ
)。スタートレバー13が押されると処理モード=
3となり、ゲーム開始処理に移行する(ステップ
)。CPUはモータMを作動させ3つのドラム6を一
斉に回転させ、「更新フラグ」を“1”にしてリターン
する。続いてドラム回転処理に入る(ステップ)。
CPUは「オート停止時間」が経過していないことを確
認しつつストップボタン14が押されるのを待つ。遊技
者のストップボタン操作による停止のときは、その操作
されたストップボタンに対応するドラム6を停止させ
る。遊技者によるストップボタン操作がなされずオート
停止時間が経過したときは、一定の順序でドラム6を停
止させる。
【0023】判定処理 処理モード=6に於て、図22の判定処理に入る。CP
Uは後述する「ボーナスフラグ」が“1”かどうかを見
て、“1”でなければ第21図の「一般遊技」に、
“1”なら第22図の特別遊技である「ボーナス遊技」
にジャンプする。
【0024】一般遊技 図23に於て、CPUは、まず当りの組合せかどうかを
判定する(14.01)。「当り組合せ」の特別の形態
として、本実施例では、第1特別表示(特別表示1)、
第2特別表示(特別表示2)、第3特別表示(特別表示
3)の3種がある。ここに「特別表示1」とはダイヤの
絵柄“☆”が、「特別表示2」とは数字の“7”が、
「特別表示3」とは“AAA”が付加された図柄が、い
ずれかの賭ライン上に3つ揃った場合を指す。特別表示
1は最も生じ難い組合せであり、次いで特別表示2、特
別表示3の順に生じ易い組合せとなっていて、いずれも
一般遊技から抜け出ることができる組合せである。「当
り組合せ」の他の形態としては、“オレンジ”“ベル”
“レモン”“ブルー”等の同じ絵柄が3つ揃った場合、
“チェリー”が左側ドラム6の賭ライン上に来た場合等
があり、一般遊技から抜け出ることは不可能な一般的組
合せである。CPUは、当りの組合せ以外の場合は、更
新フラグを“1”にしてリターンする(14.01〜1
4.03)。しかし、特別及び一般的組合のいずれの場
合でも「当り組合せ」のときは、「賞球数演算処理」を
行なって支払うべき賞球合計を求める(14.04)。
一般的な当り組合せのときは、この「賞球数演算処理」
の後なにもしないで、更新フラグを“1”にしてリター
ンし(14.04〜14.07;14.03)、「賞球
排出処理」(ステップ20)に入る。特別な組合せのう
ち「特別表示2」又は「特別表示1」と判断されたとき
は、次のように処理する。
【0025】(イ)特別表示2 特別表示2、即ち、“777”が揃ったときは、ボーナ
ス遊技が行ない得る。即ち、3つのドラム6の絵柄が揃
うかどうかではなく、停止させる1つのドラム6の特定
絵柄、本実施例では“AAA”(他の絵柄と重なってい
る)が中央の賭ライン上に一致するかどうかの遊技であ
り、一致した場合は、例えば15単位の賞球(75個)
が支払われる遊技である。このボーナス遊技は各1つの
ドラム6の停止毎に行なうことができ、3つのドラム6
の停止を1回として最大4回まで、従って計12回の停
止を行なうことができる。但し、計6回の“AAA”に
一致したドラム6の停止ができたときは、前記4回のド
ラム6の停止が満了していなくても、その時点でボーナ
ス遊技は終了となる。尚、後述する「特別表示4」とい
うのは、停止させた1つの回転ドラム6の中央の賭ライ
ン上に、“AAA”の付加された絵柄が来た場合を指
す。ステップ14.06に於ける判断が「特別表示2」
のときは、先ず、後述する特別表示4での回数を初期状
態の“0”に戻し、ボーナス回数を“4”にセットし、
ボーナスフラグを“1”に、更新フラグを“1”にして
リターンする(14.15〜14.17、14.0
3)。ボーナスフラグ=1であるため、図22に於て特
別遊技にジャンプする(13.01、13.03)。
【0026】(ロ)ボーナス遊技 ボーナス遊技に於るグレード選択処理は「賭け率1」の
みが有効であり、スタートスイッチをONすることで、
3つのドラム6が一斉に回転する。遊技者は回転してい
るドラム6のうち任意の1つを停止させる。
【0027】図24に於て、CPUは、中央の賭ライン
上にドラム6の絵柄“AAA”が静止したかどうかを見
る(15.01)。“AAA”であるときは、賞球演算
処理を行なって約束された賞球合計(75個)を記憶し
た後、第4特別表示回数(特別表示4回数)のメモリ領
域を書換えて、その内容を+1する(15.03)。次
いで、その第4特別表示回数が6より大きいかどうかを
見る。「特別表示4」の発生した回数が6未満である場
合には、ドラムが停止するのを待ち、そのドラム6が停
止された合計数を含めて「ボーナス回数」を演算する
(15.05、15.07)。ドラム停止が4回行なわ
れるとボーナス遊技終了であり、「ボーナスフラグ」を
“0”に戻し、「更新フラグ」“1”を立ててリターン
する(15.08〜15.09、15.06)。又、
「特別表示4」の発生が6回あると、ステップ15.0
4の判断はYESとなるので、回転しているドラム6の
全てを停止して「ボーナスフラグ」を“0”に戻し(1
5.11、15.12)、「更新フラグ」“1”を立て
てリターンする(15.06)。
【0028】(ハ)特別表示1 さて、図23に戻り、ステップ14.07に於ける判断
が「特別表示1」のとき、即ちダイヤが3つ“☆☆☆”
が揃ったときは、「大ボーナス遊技」に移行し大ボーナ
スの権利が発生する。この「大ボーナス遊技」というの
は、一定の条件下で上記の「ボーナス遊技」に入ること
が最大K回(ここではK=3)まで可能な遊技である。
ここでボーナス遊技に入るための「一定の条件」という
のは、大ボーナスの権利発生後、各ボーナス遊技の前段
階として到来する一般遊技と同じ遊技状態(権利付一般
遊技)に於て、そのゲーム数が計30回行なわれる迄の
間に、3つの各ドラム6の特定絵柄、本例では“AA
A”(他の絵柄と重なっている)が、遊技者の賭けた1
〜5本の賭ライン上の一つに揃うことである。“AA
A”が3つ揃うことによりプログラムは「ボーナス遊
技」に入り、「ボーナス遊技」終了後まだK=3回に達
していないときは、再び権利付一般遊技に戻り、最大K
=3回まで繰返す。最大K=3回までと表現したのは、
もし権利付一般遊技(30回)に於て、不幸にして“A
AA”が一度も揃わなかった場合(或いは最大回数K回
(K=3)に満ない場合でも)、その時点で大ボーナス
の権利が消失し、通常の一般遊技に戻ってしまうからで
ある。さて、ステップ14.07に於ける判断が「特別
表示1」のときは、まず、権利付一般遊技に於る「ハズ
レ回数」、即ち“AAA”が3つ揃わなかったゲーム回
数のデータを初期状態の“0”に戻し、大ボーナスの権
利回数を“3”に、権利フラグを“1”にした後(1
4.08〜14.10)、ステップ14.03に戻り、
更新フラグ“1”を立ててリターンする。
【0029】権利付一般遊技 権利フラグは“1”であるがボーナスフラグはまだ
“0”であるので、図22に於て一般遊技にジャンプす
る(13.01、13.02)。図23に於て、CPU
は一般的な当り組合せが発生したときは、対応する賞球
の支払いをなし(14.01、14.04)、一方で
は、この組合せの1つとして「特別表示 3」即ち“A
AA”が3つ揃った組合せが発生するのを待つ(14.
05、14.14)。「特別表示3」が発生するまで
は、権利付一般遊技に於る(ゲーム結果がハズレであっ
た場合には)「ハズレ回数」を+1して行き(14.0
2、14.11、14.12)、ハズレ回数が30回に
達したら、権利フラグを“0”に戻す。幸にしてハズレ
回数が30回に達する前に「特別表示3」が発生したと
きは、ステップ14.14から14.15に進み、上述
の“777”が揃った場合と同様に、ボーナス回数を
“4”、ボーナスフラグを“1”にして(14.15〜
14.17)、図24の「ボーナス遊技」に入る。本実
施例では上記の様にハズレ回数が30回に達したら権利
フラグを“0”に戻しているが権利付一般遊技に於るゲ
ーム回数が30回に達したら権利フラグを“0”に戻す
ように制御しても良い。
【0030】ボーナス遊技 ボーナス遊技に於ては、回転している各ドラム6を「賭
け率1」で停止させ、中央の賭ライン上にドラム6の絵
柄“AAA”が静止すれば、その都度約束された賞球合
計(75個)が支払われる(15.01、15.0
2)。3つのドラム停止を1単位とするドラム停止が4
回行なわれるか(15.04)、又は、「特別表示4」
の発生が6回あると(15.07)、ボーナス遊技終了
となるので、「ボーナスフラグ」を“0”に戻す(1
5.09、15.12)。次いで、CPUは権利フラグ
が“1”であることを確認して(15.06)、権利回
数Kから−1する演算を行なう(15.13)。演算の
結果、大ボーナスの権利(K回)が終了していなけれ
ば、「更新フラグ」“1”を立ててリターンする(1
5.06)。従って、再び権利付一般遊技に戻り、上記
と同じ条件の下でボーナス遊技に移行する。そして、K
回目のボーナス遊技が終ると、ステップ15.14に於
る判断が「権利終了」となるので、権利フラグを“0”
に戻してリターンする(15.15、15.06)。
【0031】モデル動作処理 既に述べたように、当りの組合せが「特別表示1」の大
ボーナスである場合には権利フラグが“1”に、また
「特別表示2」の単なるボーナスである場合にはボーナ
スフラグが“1”になる。モデル動作処理は、これらの
フラグが“0”か“1”かの違いに基づいて、特別遊技
表示装置27を作動させる。即ち、権利フラグが立って
大ボーナス遊技の権利が発生したときは、特別遊技表示
装置27の回転筒体90を反転させて内部の表示モデル
91を遊技者に視認させ、権利の発生を知らしめる。そ
して権利発生中に於て、ボーナス遊技に移行したとき
は、これを遊技者に知らしめるため、表示モデル91の
腕部99を動して手を打つ動作を行わしめる。又、権利
フラグが立っていない一般遊技中においてボーナスフラ
グが立ったときは、回転筒体90を反転させた後、再び
反転させてすぐにもとの状態に戻 し、以ってボーナス
遊技の発生を遊技者に知らしめる。詳述すれば、図25
に於て、CPUは権利フラグ及びボーナスフラグが
“1”かどうかチェックする(18.01,18.1
2)。
【0032】(イ)一般遊技に於るボーナス発生 権利フラグが“0”の状態下でボーナスフラグが“1”
となったときは、ステップ18.02からステップ1
8.07に入る。一般遊技下では回転筒体90は後側を
向いており第2光センサ95はOFFの状態に在る。C
PUは第1モータ96をONさせ、第2光センサ95が
ONするまで正転させる(18.08,18.09)。
回転筒体90が180°回転して第2光センサ95がO
Nしたら、第1モータ96をOFFする。これにより回
転筒体90は反転し内部の表示モデル91が正面を向く
ことになる。同時に、第2モータ102をONして、反
射器104を回転させ、遊技者にボーナスの発生を視覚
表示させる(18.11)。更に、一定時間だけ腕部ソ
レノイド108を付勢して、表示モデル91に手を打つ
1回の動作を行なわしめる(18.12〜18.1
4)。これをボーナスフラグが“1”の間繰返えし、所
定回数だけ手を打つ動作を行なわせる(18.12〜1
8.15)。これにより、遊技者にはボーナス遊技に移
行していることがはっきりと知覚される。所定回数の手
を打つ動作が終了したら、第2モータ102をOFF
し、表示モデル91の頭部97に於る点滅表示も終らせ
る(18.16)。ステップ18.18に於る判断は、
権利フラグは“0”であるのでNOとなる。従って、ス
テップ18.19に進み、第1モータ96をONして逆
転せしめ、第1センサ94がONした時点で第1モータ
96をOFFせしめる。これにより、回転筒体90は原
位置に戻される。
【0033】(ロ)権利発生 一般遊技の下で大ボーナスの権利が発生し、権利フラグ
が“1”になると、ステップ18.03へ進む。最初は
第2光センサ95がOFFされ、第2光センサ95がO
Nして回転筒体90が180°反転したら、第1モータ
96をOFFして、ステップ18.02へ進む。その
後、ボーナスフラグが立つ迄、権利付一般遊技を行な
う。権利付一般遊技を経てボーナスフラグが“1”にな
ったら、上述のステップ遊技への移行を遊技者に知らし
める。ステップ18.18に於る判断は、権利フラグが
“1”であるのでYESとなり、ステップ18.02に
戻る。従って、大ボーナスの権利が発生している間、回
転筒体90は継続して正面を向いた状態に維持される。
第1回目のボーナス遊技を終了すると、ボーナスフラグ
が“0”に戻るので、再び権利付一般遊技に入り、特別
表示3の組合せの発生を待つ。“AAA”が3つ揃うと
再度ボーナスフラグが“1”となり、手を打つ動作及び
ランプ点滅による上述のボーナス遊技が3回行なわれる
と、ゲーム終了となる。
【0034】賞球排出処理と打止処理 プログラムは上記演算処理を含む判定処理が終了する
と、処理モード“8”の賞球排出処理に入る。上タンク
37の球が無くなり球切れ検出器38AがONしたとき
は球の補充がなされ、球切れ検出器38BがONしたと
きは、賞球排出装置40の作動は停止される。CPU
は、遊技店の集中管理装置で把握される全賞球数に関
し、この全賞球数と全取込球数との差が所定の打止設定
値に達したかどうかをチェックしている。打止設定値に
達した場合は、すべての表示器(15、20、21)を
消灯させ、完了ランプ28を点灯させる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、ボーナ
ス遊技中等に多量に発生する賞球は、球箱を収納するこ
とができる凹部を形成したことにより、一つの球箱で多
量の賞球を直接受け取ることができる。又、半端球受け
としての下皿が別個に設けてあるので、球取込手段にあ
球を除く必要のある場合、例えば、遊技機を変わる
時、遊技を終了する時、或いは、最小単位球数未満の端
数の残りが自動的に返却される時等に、球箱を凹部内に
設置し忘れても球が床面等にこぼれ落ちて散逸すること
がなく、下皿内に収納される。更に、かかる半端球のた
めの返却スイッチの他に、球抜手段を設けてあるので、
必要に応じて供給皿の球を球取込手段を経ること無くな
く球箱へ直接球抜きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機の外観図である。
【図2】遊技機の縦断面図である。
【図3】前面枠を開いた状態の斜視図である。
【図4】前面枠を開いた状態の背面図である。
【図5】球取込装置の一実施例を示す説明図である。
【図6】検出器の取付機構を示す説明図である。
【図7】ゲーム装置のユニットを示す斜視図である。
【図8】ゲーム装置のユニットの部分断面図である。
【図9】ゲーム装置の停止機構の正面図である。
【図10】エンコーダの符合配列ビットと符合位置を示
す説明図である。
【図11】エンコーダの符合配列ビットと符合位置を示
す図である。
【図12】球排出装置の一実施例を示す図である。
【図13】一部を切欠いて示した上タンク用球抜機構の
斜視図である。
【図14】切換弁の切換状態を示す図である。
【図15】供給皿と球取込装置との連結関係の説明に供
する図である。
【図16】供給皿と球取込装置との連結関係の説明に供
する図である。
【図17】特別表示装置の構成を示す図である。
【図18】表示モデルを裏側より示した図である。
【図19】表示モデルを正面から示した図である。
【図20】制御装置としてのコンピュータシステムのブ
ロック図である。
【図21】プロクグラムの一例を示す図面である。
【図22】プロクグラムの他の例を示す図面である。
【図23】プロクグラムの他の例を示す図面である。
【図24】プロクグラムの他の例を示す図面である。
【図25】プロクグラムの他の例を示す図面である。
【図26】切換弁の切換状態を示す図である。
【符合の説明】
6 回転ドラム 8 制御装置 10 ゲーム装置 13 スタートスイッチ 14 ストップボ
タン 15 ストップ表示器 16 供給皿(上
皿) 17 グレード選択スイッチ 19 方向ライン 20 賭ライン表示ランプ 21 凹部 23 球抜レバー(球抜手段) 24 返却スイッ
チ 25 大ボーナス表示器 26 ボーナス表
示器 27 特別遊技表示装置 30 球取込装置
(球取込手段) 52 取込ソレノイド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定球数のパチンコ球を一単位としてゲー
    ムにかけ、ゲーム結果の重みに応じて予め定められた球
    数のパチンコ球を支払う形式の遊技機に於て、 上記遊技機は、 ゲームに賭けられる球を遊技機内へ送り込む供給皿と、 該供給皿からの球を所定数取り込む球取込手段と、 該球取込手段で取り込まれなかった半端球を返却する半
    端球返却手段と、 該半端球返却手段により返却される半端球を受ける下皿
    と、 上記球取込手段を作動させてパチンコ球を返却させる
    却スイッチと、 パチンコ球用の球箱が収められる凹部と、 当該凹室内の球箱へ供給皿の球を流下させる球抜手段と
    を設けた、 ことを特徴とするパチンコ球を用いた遊技機。
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