JP2566176Y2 - ファン装置 - Google Patents

ファン装置

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JP2566176Y2
JP2566176Y2 JP960592U JP960592U JP2566176Y2 JP 2566176 Y2 JP2566176 Y2 JP 2566176Y2 JP 960592 U JP960592 U JP 960592U JP 960592 U JP960592 U JP 960592U JP 2566176 Y2 JP2566176 Y2 JP 2566176Y2
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泰 山下
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はファン装置、詳しくは
ファンロータとモータとの連結部の構造に特徴を有する
ファン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロスフローファンを用いるファン装置
において、従来、ファンロータとモータ(直流モータ)
との連結部の構造として実開平2−118189号公報
に記載されたものが知られていた。このものは、ファン
ロータの端板の中央に設けた結合ゴムの円筒部をモータ
の回転軸部に嵌着した構造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記公報に記載された
連結部の構造は、結合ゴムの弾性を利用して種々の振動
を吸収させようとするものであるが、モータのコギング
に伴う振動やファンロータの振れによる振動を結合ゴム
の弾性を利用するだけでは充分に吸収し得なかった。そ
のため従来のものでは、ファンロータから異音が発生す
るという問題があった。
【0004】この考案は以上の問題に鑑みてなされたも
ので、ファンロータとモータとの連結部にゴム弾性によ
る振動抑制機能と機械的なフレキシブル機能とを具備さ
せることにより、その連結部にモータのコギングやファ
ンロータの振れに伴う振動を効率よく吸収させるように
し、これによりファンロータからの異音の発生を防止す
るようにしたファン装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のファン
装置は、ファンロータ1の端板2の中央に、内面4が部
分球面状に形成されたボス4が具備され、モータ5の回
転軸部52に、外面65が部分球面状に形成された防振
ゴムより成る結合部材6が嵌め合わされていると共に、
上記結合部材6の部分球面状の外面65と上記ボス4の
部分球面状の内面44とが重なり合うように、上記ボス
4に上記結合部材6が嵌合されていることを特徴として
いる。
【0006】また請求項2のファン装置は、結合部材6
に外面65が部分球面状に形成された頭部63が具備さ
れてその頭部63が端板2のボス4に嵌合され、さらに
結合部材6の頭部63が、端板2に固定された押え板7
と上記ボス4の部分球面状の内面44とによって挾まれ
ていることを特徴としている。
【0007】さらに請求項3のファン装置は、端板2の
外面に合成樹脂製の押え板7が重ねられ、押え板7の外
周の複数箇所にヒンジ部78を介して一体に設けられた
押え爪75が、端板2の内面側に折り返されて端板2に
係合されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1のファン装置において、モータ5のコ
ギングやファンロータ1の振れに伴う振動が発生する
と、その振動が防振ゴムより成る結合部材6自体の防振
機能によって吸収されるのみならず、ファンロータ1の
端板2のボス4の内面44と、結合部材6の外面65と
の重なり箇所でのフレキシブル機能によっても吸収され
る。
【0009】また請求項2のファン装置では、端板2の
ボス4から結合部材6が抜脱を防止し得るし、請求項3
のファン装置では、ファンロータ1とモータ5との連
結、組立作業を容易化し得る。
【0010】
【実施例】図1はこの考案の実施例によるファン装置の
要部の側面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図
である。
【0011】図2のようにファンロータ1は、端板2
と、端板2の周方向に所定間隔を隔てて配列された羽根
3・・(図2では省略してある)とを備えている。端板
2の中央に、ボス4が内向きに設けられている。このボ
ス4は図1のように、90度おきの周方向の4箇所が径
方向外方に向けて膨らみ出た膨出部41となされている
と共に、それらの膨出部41・・の相互間の部分が円筒
部42となされ、さらに膨出部41と円筒部42とに連
続する状態で径方向内方に向けて突出されたリング部4
3を有している。そして上記膨出部41の内面44が、
図2のように端板2の軸線上に中心Oを有する半径Rの
部分球面をなす先細り形状に形成されている。また端板
2は、図1のようにボス4の周囲に、円弧状でかつ一端
部に幅広部46を備えた長孔45を等角度おきの4箇所
に有していると共に、外周の等角度おきの4箇所に入口
の狭い凹入部47・・を有する。
【0012】モータ5は、図2のように固定軸51に回
転軸部52が支持された構成を有している。このモータ
5の回転軸部52は径小部53や面板部54を備えてい
る。そして防振ゴムで成る結合部材6が回転軸部52の
径小部53に嵌め合わされていると共に、その結合部材
6に具備されたフランジ部61が上記面板部54にビス
62で固定されている。また結合部材6は90度おきの
4箇所で径方向外方に膨らみ出た頭部63とその頭部6
3につながった径小の首部64とを備えており、頭部6
3はその膨出部分の外面65がモータ5の回転軸線上に
中心を有する部分球面をなす先細り形状に形成されてい
る。
【0013】図3に示したように、押え板7は、その中
央に形成された開口73と、開口73の周囲の等角度お
きの4箇所に形成された爪片74と、外周の等角度おき
の4箇所に形成された押え爪75とを有する。開口73
は凸部71と凹部72とを交互に有する。爪片74は脚
部76と係合片部77とを有する。さらに押え爪75
は、図4に詳細に示したように、押え板7にヒンジ部7
8を介して形成された軸部79とその軸部79の頂部に
形成された係合片部80とを有する。ここで、押え板7
はポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で上記ヒンジ部7
8や押え爪75及び爪片74と共に一体成形されてい
る。
【0014】図2に示したように、上記結合部材6の頭
部63はボス4に嵌め合わされていると共に、その頭部
63の部分球面状の外面65がボス4の部分球面状の内
面44に重ね合わされている。この場合、結合部材6に
おける頭部63の膨らみ出ていない径小部分(図2に符
号63aで示してある)とボス4の円筒部42との間に
は隙間S1を保持させてある。押え板7は端板2の外面
に重ねられている。すなわち、開口71を利用して結合
部材6の首部64に嵌合された押え板7の爪片74が端
板2の長孔45に嵌め込まれ、かつ爪片74の係合片部
77が端板2の内面に係合され、さらに図2に矢符Xで
示すように、押え爪75がヒンジ部78を利用して端板
2の内面側に折り返されてその係合片部80が端板2の
内面に係合されている。このようにして端板2に重ね合
わされた押え板7において、開口73の凸部71は、結
合部材6の頭部63における膨出された径大部分63b
の背面に隙間S2を隔てて臨み、開口73の凹部72は
結合部材6の頭部63における膨出されていない径小部
分63aに臨んでいる。したがって結合部材6の頭部6
3が、端板2に固定された押え板7と上記ボス4の部分
球面状の内面44ないしリング部43とによって挾まれ
た状態になる。ここにボス4のリング部43と押え板7
の凸部71との間隔は上記頭部63における膨出された
径大部分63bの軸長よりもやや長くなっている。
【0015】次に組立手順の一例を説明する。まず端板
2に押え板7を対向させてから端板2に形成されている
長孔45の幅広部46を利用して押え板7の爪片74を
差し込み、その押え板7の開口73に具備されている凸
部71と凹部72とをそれぞれボス4の膨出部41と円
筒部42とに合わせる。この後、モータ5に取付けた結
合部材6における頭部63の膨出された径大部分63b
と膨出されていない径小部分63aとをそれぞれ上記凹
部72と凸部71とに合わせた状態で、その頭部63を
ボス4に嵌合する。そして押え板7を図1の矢符Y方向
に回転させて爪片74を抜止めし、その後、押え片75
を図1の矢符Xのように折り返してその軸部79を凹入
部47に嵌め込み、かつ係合片部80を端板2の内面に
係合して回り止めする。
【0016】図2のように構成されたファンロータ1と
モータ5との結合部の構造によると、結合部材6がそれ
自体の弾性により軸方向の振動を吸収し得ると同時に、
ボス4と結合部材6とが中心Oを支点として無理なく相
対回転し得、しかもそのような相対回転時にも結合部材
6がそれ自体の弾性で振動を吸収し得る。したがってモ
ータ5のコギングやファンロータ1の振れに伴う振動が
発生すると、その振動が防振ゴムで成る結合部材6自体
の防振機能によって吸収されるのみならず、端板2のボ
ス4の部分球面状の内面44と結合部材6の部分球面状
の外面65との重なり箇所でのフレキシブル機能によっ
ても上記振動が吸収される。
【0017】
【考案の効果】請求項1のファン装置によれば、防振ゴ
ムで成る結合部材の防振機能とファンロータの端板に設
けられたボスと上記結合部材との嵌合構造によって発揮
される機械的なフレキシブル機能とが相乗して、モータ
のコギングやファンロータの振れに伴う振動が効率よく
吸収され、ファンロータが異音を発生するという事態が
抑制される。
【0018】請求項2のファン装置によれば、端板のボ
スから結合部材が抜け出たり脱落したりするといった事
態が未然に防止される。
【0019】請求項3のファン装置によれば、ファンロ
ータとモータとの連結部の組立がきわめて容易かつ安価
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例によるファン装置の要部の側
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】押え板の側面図である。
【図4】押え爪を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ファンロータ 2 端板 4 ボス 5 モータ 6 結合部材 7 押え板 44 ボスの部分球面状の内面 52 回転軸部 63 結合部材の頭部 65 結合部材の部分球面状の外面 75 押え爪 78 ヒンジ部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンロータ(1)の端板(2)の中央
    に、内面(44)が部分球面状に形成されたボス(4)
    が具備され、モータ(5)の回転軸部(52)に、外面
    (65)が部分球面状に形成された防振ゴムより成る結
    合部材(6)が嵌め合わされていると共に、上記結合部
    材(6)の部分球面状の外面(65)と上記ボス(4)
    の部分球面状の内面(44)とが重なり合うように、上
    記ボス(4)に上記結合部材(6)が嵌合されているこ
    とを特徴とするファン装置。
  2. 【請求項2】 結合部材(6)に外面(65)が部分球
    面状に形成された頭部(63)が具備されてその頭部
    (63)が端板(2)のボス(4)に嵌合され、さらに
    結合部材(6)の頭部(63)が、端板(2)に固定さ
    れた押え板(7)と上記ボス(4)の部分球面状の内面
    (44)とによって挾まれていることを特徴とする請求
    項1のファン装置。
  3. 【請求項3】 端板(2)の外面に合成樹脂製の押え板
    (7)が重ねられ、押え板(7)の外周の複数箇所にヒ
    ンジ部(78)を介して一体に設けられた押え爪(7
    5)が、端板(2)の内面側に折り返されて端板(2)
    に係合されていることを特徴とする請求項2のファン装
    置。
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JP7060542B2 (ja) * 2019-04-15 2022-04-26 エアメート エレクトリカル(シェンジェン) カンパニー リミテッド タワーファン

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