JP2566127B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2566127B2
JP2566127B2 JP7195247A JP19524795A JP2566127B2 JP 2566127 B2 JP2566127 B2 JP 2566127B2 JP 7195247 A JP7195247 A JP 7195247A JP 19524795 A JP19524795 A JP 19524795A JP 2566127 B2 JP2566127 B2 JP 2566127B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイドレールで
囲まれた遊技部内に打ち込まれた遊技球が所定の入賞部
に入賞することにより遊技者に特別の利益を与えるよう
にされた遊技機に利用して有効な技術に関し、特に遊技
部内に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞によっ
て電気的遊技装置が作動されるように構成されたパチン
コ遊技機に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機においては、遊技内容に
変化を加えるとともに、遊技客へのサービスの向上を図
かるため、いわゆる役物(やくもの)と呼ばれる種々の
電気的遊技装置が開発されている。例えば、遊技部に設
けられた特定の入賞口への遊技球の入賞によって起動さ
れ、比較的発生率は低いがいわゆる大当りと呼ばれる特
定の表示態様に一致すると変動入賞装置の入賞口が大き
く開放されて急激に入賞率が向上される特別遊技状態を
形成させる電気的遊技装置としての補助遊技装置を備え
たパチンコ遊技機が提案されている。
【0003】また、内部に特別入賞領域と一般入賞領域
とを有し、通常は一対の可動翼片で遊技部と非連通状態
にされているが、遊技部に設けられた特定入賞口への遊
技球の入賞によって上記可動翼片が一回または二回開閉
動作されて遊技部と連通され、このとき飛び込んだ遊技
球が内部の2種類の入賞領域のうち特別入賞領域に入賞
すると、上記可動翼片が所定回数(例えば18回)だけ
連続して開閉動作され、入賞率が大幅に増大される特別
遊技状態を発生するようにされた電気的遊技装置として
の補助遊技装置を備えたものもある。
【0004】さらに、非常に入賞確率が低く設定された
特別入賞口に入賞すること(第1条件)により特別遊技
の権利を発生させ、この権利発生中に特定入賞口へ入賞
すること(第2条件)により、電気的遊技装置としての
変動入賞装置を開成させるようにしたパチンコ遊技機も
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような補助遊技装置を備えた第1と第2の形式のパチン
コ遊技機においては、遊技客が最終目的とするところの
特別遊技状態を発生させるには、先ずそのチャンスを与
える補助遊技装置を起動させるための条件となる特定入
賞口への遊技球の入賞がなくてはならない。
【0006】この場合、特定入賞口への入賞により補助
遊技装置が動作されても、入賞率が大幅に向上される特
別遊技状態の発生が必ずしも約束されるものでなく、偶
然性がかなり高い。しかしながら、それにしてもそのチ
ャンスを得るには先ずもって特定入賞口への入賞がなけ
ればならない。そのため、この種のパチンコ遊技機にお
いて遊技客が最も望むのは、特定入賞口への遊技球の入
賞頻度が高いことである。
【0007】しかるに、従来のパチンコ遊技機では、補
助遊技装置の起動の条件となる特定入賞口へ入賞した遊
技球に対しても、他の入賞領域への遊技球の入賞と同数
の賞品球を与えるように構成されていた。そのため、遊
技店が遊技客の要望に応えて特定入賞口へ遊技球が入賞
し易くなるように遊技部内の部品を調整すると、必然的
にそれだけ遊技客に払い出される賞品球が多くなる。従
って、その上なお多量の賞品球の払出しが行なわれる特
別遊技状態が発生すると、回収球数よりも賞品球数の方
が多くなってしまい遊技店の損失が多くなるという問題
点があった。
【0008】また、前述した第3の形式の遊技機におい
ては、第1条件たる特別入賞口への入賞により発生した
特別権利が再度の入賞により消滅するように構成される
ため、第2条件たる特定入賞口への入賞率を低くすると
特別遊技の進行が遅くなり、かつ権利消滅に対する不安
が大きくなって遊技の興趣が低下すると一方、特定入賞
口への入賞率を高くすると遊技店の損失が多くなるとい
う問題点があった。
【0009】この発明の目的は、補助遊技装置や変動入
賞装置のような電気的遊技装置の起動の条件となる特定
入賞口への遊技球の入賞確率が高くなるように遊技部内
を調整しても遊技店の損失(トータルの賞球排出数)が
多くならないとともに、遊技客にとっては電気的遊技装
置の動作回数が多くなることにより特別遊技状態のよう
な有利な状態の発生に対する期待感を高め、遊技を一層
面白くさせることができるような遊技機を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、遊技部内に
弾発された遊技球が入賞可能であって、入賞に対して所
定数の賞品球を付与する特定入賞口および該所定数より
も多い賞品球を付与する他の入賞装置を設け、遊技球が
上記特定入賞口へ入賞することに基づいて電気的遊技装
置を作動させるようにした遊技機において、上記特定入
賞口へ入賞した遊技球を検出する第1入賞球検出手段
と、該第1入賞球検出手段によって検出された遊技球を
含み上記遊技部内に設けられた入賞部に入賞したすべて
の遊技球を集合させる集合樋と、該集合樋により集合さ
れた遊技球を貯留可能とするとともに第2入賞球検出手
段を有し遊技球を1個宛検出して流下させる入賞球処理
装置と、複数種類の数の賞品球を排出可能な球排出装置
と、上記第2入賞球検出手段からの検出信号に基づいて
上記球排出装置を制御して賞品球を排出させる制御手段
と、上記第1入賞球検出手段からの検出信号に基づく入
賞球数を記憶する入賞記憶手段と、上記第2入賞球検出
手段からの検出信号が入力された際に上記入賞記憶手段
の記憶値が「0」の場合には上記その他の入賞装置への
入賞に対して与えられる所定数の賞品球を排出させると
ともに、上記入賞記憶手段の記憶値が「1」以上の場合
には上記特定入賞口への入賞に対して与えられる所定数
の賞品球を優先的に排出させ、かつ上記入賞記憶手段に
記憶されている入賞球数を減算する優先排出実行手段と
を設けるようにした。
【0011】
【作用】上記手段によれば、電気的遊技装置の起動条件
を与える特定入賞口へ入賞した遊技球に対しては、その
他の入賞装置へ入賞した遊技球に対して払い出される賞
品球よりも少ない数の賞品球を排出させるように球排出
装置がコントロールされるため、特定入賞口への遊技球
の入賞確率が高くなるように遊技部内を調整して電気的
遊技装置の作動回数が多くなるようにしても遊技店にと
っては損失が増加されることがないとともに、遊技客に
とっては電気的遊技装置の動作回数が多くなることによ
り特別遊技状態のような有利な状態の発生に対する期待
感を高め、再度の入賞で特別権利が消滅するタイプの遊
技機では特別遊技の権利消滅に対する不安感も低減さ
せ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
【0012】
【実施例】図1〜図8には、この発明の第1実施例を示
す。
【0013】それらのうち、図2は、本発明が適用され
るパチンコ遊技機の前面の構成例を示すもので、遊技盤
1の前面には、下部の操作ダイヤル2aにより駆動され
る打球発射装置2によって発射された打球を遊技盤1の
上方部まで案内するガイドレール3が配設され、遊技盤
1前面のガイドレール3とガラス板とによって囲まれた
空間に遊技領域が構成されている。そして、この遊技領
域の中央には、電気的遊技装置としての可変表示装置4
が、またその下方には通常は遊技領域の一部を成してい
るが、可変表示装置4における特定態様の発生により入
賞領域に変換する変動入賞装置5が設けられている。
【0014】上記可変表示装置4の両側方には、それぞ
れ第1の特定入賞口7が、また、上記可変表示装置4と
変動入賞装置5との間には第2の特定入賞口8が設けて
ある。このうち第1の特定入賞口7は、本実施例では、
遊技盤1を貫通する凹部を有するいわゆる飛込み型入賞
装置からなり、その凹部をもって特定入賞口7としてい
る。この貫通凹部の開口すなわち遊技盤面と同一面に存
する特定入賞口7は、前面から見て、球の直径の約2倍
程度の径を有する半円筒状をなすように形成されてお
り、その底部の奥には入賞球の導出穴(図示せず)が設
けてある。第2の特定入賞口8は遊技領域内に上向きに
開口した入賞チャッカーと呼ばれる入賞具からなる。
【0015】これら特定入賞口7又は8中に打球が入賞
したときは、後述のごとく、賞品球の排出個数が「5
個」になるとともに、可変表示装置4が作動される。
【0016】また、可変表示装置4の上方には、いわゆ
る“天"“天の左"“天の右"の3つの入賞口6a,6
b,6cが一体的に設けられている。本実施例では、可
変表示装置と一体的に設けてあるが、可変表示装置の上
方に別に設けてもよい。また、第1の特定入賞口7の斜
め下方外側には、それぞれチューリップ式打球入賞装置
9が配置されている。
【0017】上記特定入賞口7,8以外の入賞口6a,
6b,6cおよびチューリップ式打球入賞装置9中に打
球が入賞したときは賞品球の排出個数は「13個」とな
る。
【0018】また、遊技盤1の下部には、上方から落下
してくる途中で上記各入賞領域6a〜6c,7,8,9
等に入賞できなかった打球を遊技盤の後方へ回収するア
ウト穴10が設けられている。さらに、遊技盤1の表面
の適宜位置には、上方より落下してくる打球の方向を無
作為に変更させる多数の障害釘11や打球の流下速度お
よび方向を制御する転動誘導部材12a〜12cが遊技
領域の縦中心線に対してほぼ対称的に設けられている。
【0019】遊技盤1の中心両側部には、可変表示装置
4の可変表示動作停止により特定態様が発生したときな
どに点滅あるいは点灯される表示装置25が設けられて
いる。また、遊技盤1の上部には、天の入賞口6a〜6
cやチューリップ式打球入賞装置9等の入賞口へ打球が
入賞したときに一時的に点灯される賞球ランプ21や所
定数の入賞球がすべて払い出されたとき遊技の終了を報
知する完了ランプ24および球排出装置により通常一回
に排出されるべき賞品球数を表示する賞球数表示器22
が配設されている。この賞球数表示器22は、「13」
あるいは「5」のような数字に表記された半透明パネル
とその後方に配置されたランプとからなり、所望の数字
に対応したランプを点灯させることにより、賞球数の表
示を行なうようにしてある。
【0020】さらに、上記構成の遊技盤1を保持するパ
チンコ遊技機の保持枠100の上部には、打球発射装置
の操作ダイヤル2aを操作したときに点灯される発射装
置駆動ランプ26が設けられている。また、保持枠10
0の下部に取り付けられた開閉パネル101には、打球
発射装置2に供給される打球を保留する供給皿102が
取り付けられ、その下方には供給皿から溢れた賞品球を
貯留するための受皿103が設けられている。上記保持
枠100の側部(図では左側)には、特定入賞口への入
賞によって駆動された可変表示装置4を停止させるため
の可変表示停止手段30が設けられている。
【0021】上記のごとく構成されたパチンコ遊技機
は、打球発射装置2によって遊技領域内に打ち込まれた
打球が特定入賞口7または8に入賞すると、前記賞球表
示器22の「5」の数字部分が点灯されて賞品球が「5
個」排出されると共に可変表示装置4の表示手段が駆動
され、4つの表示窓に各々表示されている数字がそれぞ
れ変化される。そして、遊技者が保持枠100に設けら
れている可変表示停止手段30を押すか、タイマによっ
て設定された時間が経過することによって可変表示が停
止され、そのとき表示されている数字が所定の組合せに
一致することによって特定態様が発生される。
【0022】特定態様が発生すると、変動入賞装置5が
開状態に変換されてそこへの入賞確率がゼロから非常に
高い状態(特別遊技状態)に移行される。この変動入賞
装置5中に打球が入賞した場合は、賞品球数は「13
個」である。その結果、比較的短い時間内に多数の入賞
球が発生し、多くの賞品球が遊技者に与えられるように
なる。
【0023】変動入賞装置5は、両側部にそれぞれ一般
入賞口53を有しているとともに、特定態様発生時に開
成される受口内には一般入賞領域と特別条件構成領域と
を有する。そして、変動入賞装置5の背部には、受口に
入賞した打球を検出する入賞検出器とともに、上記特別
条件構成領域に入賞した打球を検出する特別条件検出器
が設けられており、受口が開いている間に、特別条件構
成領域に打球が入賞すると再び受口が開成され、これを
最高10回繰り返すことにより、大当りと呼ばれる特別
遊技状態が終了するようになっている。受口は一度開成
されると、一定時間(例えば30秒)または所定入賞球
数(10個)に達するまで連続して開かれるようにされ
ている。
【0024】図3は、遊技盤1の裏面から可変表示装置
4および変動入賞装置5を取り付けた状態を示すもの
で、これらは最終的に集合樋71によって覆われる。集
合樋71は入賞球を遊技盤1の裏面に沿って流下させて
集めるもので、遊技盤の裏面と少なくとも玉一個分の間
隔を有し、かつ左右両端には側壁が、また下部には一側
(右)から他側(左)に向かってゆるやかに傾斜した案
内棚71aが形成されている。案内棚71aの終端に後
述の入賞球処理装置78(図1参照)が揺動可能に配設
され、案内棚71aによって誘導されて来た入賞球を一
個ずつ分離する。
【0025】図中、斜線(ハッチング)で示されている
部分1A〜1Mは、遊技盤1を貫通するように形成され
た貫通孔である。このうち貫通孔1A〜1Cは、遊技盤
1の前面に設けられた天入賞口6a〜6cに対応して設
けられた入賞球の玉出口であり、貫通孔1D,1Eは第
1特定入賞口7に、また貫通孔1Fは第2特定入賞口8
に、さらに、貫通孔1G,1Hはチューリップ式入賞装
置9に各々対応して設けられた玉出口である。
【0026】貫通孔1Iは、アウト穴10を構成する玉
出口であり、また貫通孔1Jと1Kは、賞球ランプ21
と完了ランプ24を取り付けるために設けられた取付孔
である。比較的面積の大きな貫通孔1Lと1Mは、それ
ぞれ可変表示装置4および変動入賞装置5を取り付ける
ために設けられた取付孔である。
【0027】そして、遊技盤1の裏面には玉出口1A〜
1Cにより流出した入賞球を集合樋71の側方へ誘導す
る一対の入賞球導出樋41a,41bが配設されてい
る。入賞球導出樋41a,41bによって誘導された入
賞球は、入賞装置9へ入賞し貫通孔1G,1Hより流出
した入賞球および変動入賞装置5へ入賞した遊技球とと
もに、上記案内棚71a上へ流下され、入賞球処理装置
78まで誘導される。
【0028】また、一対の第1特定入賞口7に対応して
それぞれ遊技盤の裏面には、入賞球導出樋43と44が
配設されている。入賞球導出樋43と44により誘導さ
れた入賞球は、第2特定入賞口8の玉出口1Fに対応し
てそこから流出する入賞球を一側方へ誘導すべく設けら
れた制御板46上に流下されるようになっている。この
制御板46の一側に設けられた垂下部46aの途中に
は、特定入賞検出器33が取り付けられ、玉出口1D,
1Eおよび1Fから流出した特定入賞球を検出するよう
になっている。なお、31で示されているのが前述した
変動入賞装置5の受口に入賞したすべての遊技球を検出
する入賞検出器で、32で示されているのが、受口内の
特別条件構成領域に入賞した球を検出する特別条件検出
器である。上記制御板46は、変動入賞装置5の背部に
取り付けられるとともに、この制御板46の上記垂下部
46aと反対側の一側に駆動源取付部46bが形成さ
れ、そこに変動入賞装置5の駆動源(ソレノイド)56
が固定されている。
【0029】図1には、上記集合樋71の背部に取り付
けられる裏機構の構成例を示す。
【0030】遊技機の裏面上部には、予備球(払出し前
の賞品球)を貯留する貯留タンク72が設けられ、この
貯留タンク72の下端開口部72aに臨むように誘導樋
73が接続されている。誘導樋73の始端には踏板レバ
ー74が設けられ、上記貯留タンク72が空になると、
この踏板レバー74が上昇してそれを球不足検出器34
が検出し、図外の集中管理室へ球補給要求を行なうよう
になっている。
【0031】上記誘導樋73はゆるやかに下り傾斜しな
がらUターンし、その流下端部にこれと連続するような
形で、球鞘ケース77が揺動可能に配設されている。ま
た、誘導樋73の湾曲部には、球抜き装置75が設けら
れており、この球抜き装置75が作動されると、貯留タ
ンク72内の予備球が誘導樋73の途中から球抜き樋7
6を通って外部へ引き抜かれるようになっている。
【0032】一方、前記案内棚71aの流下端部に揺動
可能に配設された入賞球処理装置78は、入賞球が入っ
てくると時計回り方向に回動して入賞球を一個分離し、
次の入賞球の流入を阻止すると共に、入賞球処理装置7
8で分離された入賞球は入賞球導出樋79を通って作動
レバー80の先端上に流下してこれを回動させる。これ
によって、連結杆81が上昇され、リンク82を介して
上記球鞘ケース77を傾動させ、内部の賞品球を排出さ
せるように構成されている。球鞘ケース77より排出さ
れた賞品球は、賞品球導出樋83内に流下されて誘導さ
れ、流出口84を通って遊技機前面の供給皿102へ排
出される。供給皿102が一杯になると、オーバーフロ
ー樋85を通って下方の受皿103へ流出される。
【0033】球鞘ケース77より排出された賞品球は賞
品球導出樋83の途中に設けられたダンパレバー86上
に流下し、これを押し下げる。これによって、リンク8
7を介して流下阻止レバー88が上昇され、それまで上
記作動レバー80の先端に載ったまま待機させられてい
た入賞球のストッパが外れて流下される。すると、作動
レバー80が連結杆81の重みで反時計回り方向へ回動
復帰する。
【0034】また、賞品球のダンパレバー86上への流
下によってレバーが回動されると、連結ワイヤ89が入
賞球処理装置78の後端を押し下げて元の姿勢に戻し、
次の入賞球の受け入れが可能となるように構成されてい
る。
【0035】しかして、この実施例では、上記球鞘ケー
ス77の下方に、ケース底面より上方へ突出してケース
が揺動されても内部の賞品球の一部が流出されないよう
に阻止するストッパ91とその駆動源92が設けられて
いる。また、上記ダンパレバー86の下方には、その回
動の有無にかかわらず連結ワイヤ89を強制的に下降さ
せて入賞球処理装置78を回動復帰させる強制復帰手段
としてのソレノイド90が設けられている。
【0036】図4には、上記球鞘ケース77を主体とす
る球排出装置としての賞品球排出装置の詳細を示す。遊
技盤1の裏面に接合され、上記裏機構(図1)を保持す
る裏機構盤110の上部には、第2賞球数設定手段40
を構成するホルダ41が固定されている。このホルダ4
1の前面には複数個の支柱42が固着されており、これ
らの支柱42のいずれか2つの支柱先端には、一対の規
制片43a,43bが着脱可能にネジ止めされている。
上記規制片43a,43bのうち一方(図では43a)
は、誘導樋73に合せて2条の収納部を有するように形
成された球鞘ケース77の内側の収納部内に突出するよ
うな爪を有し、他方の規制片43bは球鞘ケース77の
外側の収納部内に突出する爪を有するように形成されて
いる。これによって、この一対の規制片43a,43b
を取付ける支柱42を選択することにより、球鞘ケース
77の収納部内に流入される球の数つまり一回に排出さ
れる賞品球の数を変えることができるようになってい
る。
【0037】なお、77aで示されているのが球鞘ケー
ス77の回動軸、77bで示されているのが球鞘ケース
77を傾動させるリンク82の一端が連結されるピンで
ある。また、この球鞘ケース77の先端には、ケースが
排出のため傾動されて先端が上昇された際に誘導樋73
内の後続の予備球が流出しないように阻止するための阻
止片77cが設けられている。
【0038】さらに、この実施例の球鞘ケース77の底
面中央には、下方に配設されるストッパ91の先端の係
止爪91aが進入、退出可能な貫通孔77dが球一つ分
の間隔をおいて複数個(図面では2個)形成されてい
る。しかも、これらの貫通孔77dは球鞘ケース77内
の2つの収納部にまたがって形成されており、同図に破
線イで示すごとくこの貫通孔77dより上方へ係止爪9
1aが突出されると、ケースを傾動させてもそれよりも
上流側の2つの収納部内の賞品球の流下が同時に阻止さ
れ、下流側の賞品球のみ排出されるようになっている。
【0039】また、上記貫通孔77dに対応してストッ
パ91にも複数個の取付け穴91bが形成されており、
これらの取付け穴91bのいずれかを選択して、それに
合せて係止爪91aをネジ93によってストッパ91に
固定することにより、係止爪91aが進入される貫通孔
77dを変え、これによって1回に排出される賞品球の
数を変更できるようになっている。
【0040】上記ストッパ91を作動させる駆動手段9
2は、ソレノイドからなり、そのプランジャ92aの先
端に固着された連結ピン94がストッパ91の後端に結
合され、支軸95を中心にして回動されるように構成さ
れている。なお、球鞘ケース77の下方には、上記ソレ
ノイド90や92等を駆動制御する制御装置130が配
設されている。
【0041】図5には、ソレノイド92を励磁してスト
ッパ91を上昇させた場合とさせない場合における賞品
球排出動作の違いが示されている。
【0042】同図(a)は、球鞘ケース77が傾動され
る前の状態を示し、ケース内の球は同図のごとく規制片
43a,43bによって流下が阻止されている。そし
て、ソレノイド92が励磁されていないときには実線で
示すごとく、ストッパ91先端の係止爪91aはケース
の下方に位置しているが、ソレノイド92が励磁される
と破線Aのごとくストッパ91が上昇され、先端の係止
爪91aがケース底部の貫通孔77dから僅かに突出し
た状態となる。
【0043】ここで、図4に示した入賞球処理装置78
により分離された入賞球が流下して回動される作動レバ
ー80の動きが球鞘ケース77に伝えられて、ケースが
傾動されると、ソレノイド非励磁状態では図5(b)に
実線で示すごとく、規制片43a,43bが外れ、かつ
係止爪91aはケースの下方にあるためケース内の賞品
球はすべて排出される。しかして、ソレノイド92が励
磁されていると破線Bで示すごとく係止片91aが球鞘
ケース内に突出しているため、ケースの傾動に伴って係
止片91aの下流側にある賞品球のみが排出される。図
面は7個のうち2個排出される状況を示しているが、他
方の側の収納部では8個のうち3個排出されるようにな
っている。
【0044】なお、上記実施例では入賞球の流下エネル
ギを球鞘ケースに伝えてこれを機械的に傾動させるよう
にしているが、ソレノイドを設けて電気的制御で傾動さ
せるようにしても良い。
【0045】図6には、集合樋71によって集合された
入賞球を一個ずつ分離して流下させる入賞球処理装置7
8およびその周辺の構造を示す。
【0046】揺動可能に取り付けられた入賞球処理装置
78の前端下辺には、案内棚71aの流下端に下方から
当接する取込口受片78aが、また上辺には下方へ傾動
したときに案内棚上の後続の球の流入を阻止する流下阻
止片78bがそれぞれ形成されている。そして、入賞球
処理装置78内は空洞とされ、かつ回動軸78cよりも
前端寄りに隔壁78dが形成され、前方に開放室また後
方に密閉室を構成している。このうち前方の開放室は入
賞球が一個流入できるように形成されているとともに、
後方の密閉室内には球状のバランサ78eが前後移動可
能に収納されており、開放室に入賞球が流入して入賞球
処理装置78の前端が下がるように傾動されると、開放
室内の入賞球が流出すると共に密閉室内部のバランサ7
8eが前方へ移動して前傾姿勢が保持される。
【0047】しかして、前述したように入賞球処理装置
78の前傾姿勢は、入賞球処理装置78から流出した入
賞球の流下エネルギが伝達されて球鞘ケース77が回動
され、それによって排出された賞品球がダンパレバー8
6上に流下して回動されることにより連結ワイヤ89を
介して後端が押圧されることで解除され、後端が下がっ
た元の姿勢に戻るようになってる。ところが、球鞘ケー
ス77から排出される賞品球の数が第1の賞球数設定手
段を構成するストッパ91により減少されると、ダンパ
レバー86上へ賞品球が流下してもこれを完全に回動さ
せることができないおそれがある。
【0048】そこで、この実施例では、ソレノイド90
を設け、そのプランジャ90aと一体の作動片96に孔
96aを開け、この孔96aに連結ワイヤ89を挿通さ
せておいて、上記ソレノイド90を励磁させることで強
制的に連結ワイヤ89を押し下げて入賞球処理装置78
を回動復帰させるようになっている。
【0049】なお、ソレノイド90のプランジャ90a
と一体の作動片96の動きを連結ワイヤ89に伝えるた
め、連結ワイヤ89には滑り止め用の鍔89aが設けら
れているとともに、連結ワイヤ89の動きを入賞球処理
装置78に伝えるため連結ワイヤ89には折曲部89b
が、また入賞球処理装置78には連結ワイヤ89の下端
部が貫通される突出片78fが設けられており、折曲部
89bが鎖線Cのごとく突出片78fに当接してこれを
下方へ押圧することで入賞球処理装置78が傾動され
る。
【0050】さらに、この実施例では、特に限定される
わけではないが、入賞球処理装置78の前端下面に検知
片78gが設けられているとともに、この検知片78g
に対応してその下方には一対の投受光器からなる入賞検
出器35が設けられ、これによって入賞球処理装置の作
動回数つまり入賞球数を知って打止め制御を行なえるよ
うになっている。
【0051】また、賞品球導出樋83を構成する部材の
一部には、上記ダンパレバー86が下方へ回動されたと
きの位置規制を行なう回動規制片83aが形成してあ
る。
【0052】図7には、上記実施例のように構成された
裏機構において、制御装置130によりソレノイド90
および92を駆動制御する場合のタイミングの一例が示
されている。
【0053】このタイミング図において、セーフセンサ
と記されているのは図3に示されている特定入賞検出器
33に、また連チャンセンサと記されているのは図6に
おける入賞球処理装置78に対応して設けられている入
賞検出器35に相当する。さらに、リミットSOLと記
されているのは球鞘ケース77の第1賞球設定手段とし
てのストッパ91の駆動用ソレノイド92に、またダン
パSOLと記されているのは、入賞球処理装置78の復
帰用のソレノイド90に相当する。なお、セーフメモリ
は、特定入賞検出器33(セーフセンサ)からの検出パ
ルスを計数して記憶するメモリもしくはカウンタで、制
御装置130内に設けられている。
【0054】この実施例では、セーフセンサの立上りが
あると速やかにリミットソレノイド92をオンさせてス
トッパ91の係止爪91aを球鞘ケース77内に突出さ
せる。すると、球鞘ケースが傾動されたとき通常よりも
少ない例えば5個の賞品球が排出される。しかして、こ
の少ない数の賞品球の流下によってはダンパレバー86
が充分に回動されないおそれがあるので、ダンパソレノ
イド90を作動させる必要がある。ところが、球鞘ケー
ス77の傾動は電気的制御でなく機械的に行なっている
ため、セーフセンサ33の検出パルスがあってから実際
にダンパレバー86上に賞品球が流下するまでの時間は
まちまちで非常に大きなバラツキがある。
【0055】そこで、連チャンセンサ35を設け、この
センサ35の出力が、前記リミットソレノイド92がオ
ン(ON)されていることを条件として、検出状態に変
化して一定時間t1を経過した時点で、入賞球処理装置
78を復帰させるのに充分な時間t2だけダンパソレノ
イド90を励磁させるようにしている。つまり、入賞球
処理装置78が傾動して入賞球が一個分離されてから賞
品球が実際にダンパレバー86上に流下するまでの時間
は、略一定であるので、上記のようなタイミングでダン
パソレノイド90を作動させることで、賞品球が少なく
ても必要最小時間で入賞球処理装置78を元の状態に復
帰させることができる。そして、リミットソレノイド9
2は連チャンセンサ35の出力が非検出状態に変化した
時点でオフされる。また、セーフメモリ内の入賞球数
は、セーフセンサの検出パルスがあってからリミットソ
レノイド92がオフされるまで保持される。
【0056】一方、セーフセンサ33からの検出パルス
が無いときに入賞球が入賞球処理装置78に入ってくる
と、リミットソレノイド92がオフされたまま賞品球排
出装置が作動され、通常の個数(例えば13個)の賞品
球が排出されるとともに、ダンパソレノイド90は作動
されないようにしてある。
【0057】しかして、通常個数の賞品球の排出を行な
っているときにセーフセンサ33からの検出パルスがあ
ると、セーフメモリに記憶すると共に、連チャンセンサ
35の出力が非検出状態(ロウレベル)に変化してから
一定の設定時間t3を経過してからリミットソレノイド
92をオンさせて、次の排出の際にストッパ91を球鞘
ケース77内に突出させて賞品球を少なくさせるように
している。設定時間t3を設けたことにより排出と次の
排出との区切りをつけるとともに、球鞘ケースに誘導樋
から完全に賞品球が入ってからストッパ91を作動させ
次の小排出動作に移ることができる。
【0058】なお、排出動作中に更に特定入賞球が発生
し、セーフセンサ33からの検出パルスがあると、セー
フメモリの入賞記憶数が加算されるようになっている。
そして、その入賞記憶数が「0」になるまで優先的に、
数の少ない賞品球の排出(以下、小排出と称する)を実
行するようになっている。
【0059】上記のようなタイミングに従って、リミッ
トソレノイド92やダンパソレノイド90の制御を行な
うと、セーフセンサ33によって検出された特定入賞球
が入賞球処理装置78に入る前に、それ以前に発生した
一般入賞球によって球鞘ケースが傾動されるときに小排
出が実行される。ただし、このように小排出が通常排出
よりも優先して実行されるようにしておけば、遊技者は
特定入賞口7や8への入賞だから賞品球が少ないと納得
することができる。逆に小排出が通常排出よりも優先さ
れておらず、特定入賞口への入賞があってからかなり時
間を経過したところで小排出が実行されるようになって
いると、小排出と特定入賞口への入賞との関係が理解し
にくいので、遊技客は故障により賞品球が少なくなった
と勘違いしてトラブルの原因となるおそれがあるが、上
記実施例ではそのような誤認が少くない。しかも、上記
実施例では遊技盤前面の賞球数表示器22で賞球数の表
示を逐次切り替えて表示するようにしているので、さら
に誤認によるトラブルの発生が少なくなる。
【0060】図8および図9には、上記のようなタイミ
ングに従ったリミットソレノイド92およびダンパソレ
ノイド90等の制御を、CPU(マイクロコンピュー
タ)からなる制御装置によって実行する場合の制御手順
の一例を示す。
【0061】この場合、CPU内には、上記設定時間t
1,t2,t3を設定するタイマカウンタ、セーフセンサ
や連チャンセンサからの検出信号を計数するカウンタ、
特定入賞球数を記憶するセーフメモリおよび小排出状態
や通常排出状態を識別するためのフラグを用意してお
く。
【0062】CPUが制御を開始すると、先ず上記各種
カウンタや小排出フラグ、セーフメモリをリセットした
り、終了フラグをセットする等の初期設定を行なう(ル
ーチンR1)。それから、ルーチンR2でセーフセンサ
の立上りがあったか否かを判定し、ノオ(NO)つまり
特定入賞球の発生がなければそのまま、またイエス(Y
ES)ならばルーチンR3へ進んでセーフメモリに
「1」を加えセーフカウンタをインクリメント(加算)
してから、ルーチンR4へ進む。
【0063】ルーチンR4では設定時間t3を計数する
タイマカウンタT3の計数が終了したか否かつまりカウ
ンタが「0」か否か判定し、終了していればルーチンR
5で終了フラグを“1”にしてから、また終了していな
ければそのままルーチンR6へ移行する。最初はタイマ
カウンタT3がリセットされているので、ルーチンR4
から直ちにR6へ進む。
【0064】ルーチンR6では、上記終了フラグが
“1”になっているか否か判定し、終了フラグが“1”
ならばルーチンR7へ進み、“0”ならばルーチンR1
0へ移行する。ここで終了フラグは通常排出の終了状態
を示すためのもので、通常排出が終わってからルーチン
R7でセーフメモリの特定入賞記憶が1以上であるか判
定することになる。このとき、特定入賞記憶があればリ
ミットソレノイドをオン(ルーチンR8)させ、さらに
小排出フラグを“1”にセット(ルーチンR9)にして
小排出処理に移ったことを明記してからルーチンR10
へ進む。ルーチンR10では、連チャンセンサの立上り
があったか否か判定し、立上りがあればルーチンR11
へ進んで連チャンカウンタをインクリメントしてから、
ルーチンR12で終了フラグを“0”にする。そして、
ルーチンR13で小排出フラグが“1”になっている
か、つまりリミットソレノイドがオンされているか判定
し、“0”ならば図2における賞球数表示器22の数字
「13」に対応するランプL1を一定時間点灯させ(ル
ーチンR14)、“1”ならば数「5」に対応するラン
プL2を一定時間点灯させる(ルーチンR15)。
【0065】また、ルーチンR15でランプL2を点灯
させたならば続いてルーチンR16で設定時間t1を計
時するタイマカウンタT1をセットする。
【0066】ルーチンR14、R16におけるランプL
1またはL2の点灯後もしくはルーチンR10でノオつま
り連チャンセンサの立上りなしと判定された場合には、
ルーチンR17へ進んで小排出フラグが“1”にされて
いるか判定する。しかして、ルーチンR15で5個表示
のランプL2を点灯した場合には、ここでイエスと判定
されてルーチンR18へ進み、タイマカウンタT1の設
定時間t1が経過したか判定し、ノオならばそのまま次
のルーチンR21(図9)へ、またイエスならばルーチ
ンR19で設定時間t2を計時するタイマカウンタT2
をセットして、ルーチンR20でダンパソレノイドをオ
ンさせてから、ルーチンR21へ進む。一方、ルーチン
R14で13個表示のランプL1を点灯してからルーチ
ンR17へ来た場合には、ここでノオと判定されてその
ままルーチンR21へ進む。
【0067】ルーチンR21では、ルーチンR19で設
定したタイマカウンタT2の計時が終了したか否か、つ
まりダンパソレノイドをオンさせてから設定時間t2を
経過したか否か判定し、経過していればルーチンR22
でダンパソレノイドをオフしてから、またt2時間が経
過していなければそのままルーチンR23へ進む。そし
て、ここで連チャンセンサが立ち下がったか否か判定
し、立ち下がっていなければそのままルーチンR29へ
移行し、立ち下がっていればルーチンR24で、設定時
間t3を計時するタイマカウンタT3をセットしてか
ら、ルーチンR25へ進んでリミットソレノイドをオフ
する。
【0068】それから、ルーチンR26で小排出フラグ
が“1”になっているか判定し、ノオならばそのまま、
またイエスならばルーチンR27でセーフメモリをデク
リメント(減算)して、ルーチンR28で小排出フラグ
を“0”にリセットして小排出処理が終了したことを明
記してから、ルーチンR29へ移る。
【0069】ルーチンR29では、図2におけるアウト
穴10から回収されたアウト球を検出するアウトセンサ
(図示省略)からの検出信号が立ち上がったか否か検出
し、立ち上がればルーチンR30でアウト球を計数する
アウトカウンタをインクリメント(加算)してから次の
ルーチンR31へ進む。ルーチンR31では前記連チャ
ンカウンタやセーフカウンタおよびアウトカウンタの計
数値を用いて、図示のような計算式よりそれまでのトー
タルの出玉数(排出球数−アウト球数)を計算する。
【0070】ここで、アウト球数とは、遊技盤に設けら
れたアウト穴10より回収された打球の数と、入賞球検
出器35により検出されてから回収された入賞球の数と
の和を意味する。そして、上記出玉数が予め定められた
打止数(例えば3000個)を越えたか判定を行ない
(ルーチンR32)、越えればルーチンR33へ移行し
て打止め表示の完了ランプ24の点灯や賞品球排出装置
および打球発射装置の停止などの打止め処理を行ない、
ルーチンR34で打止めが解除されたか否かの判定を繰
返し、解除されるのを待つ。打止め状態が解除されると
ルーチンR35で内部を初期化してからルーチンR2へ
戻る。
【0071】上記フローに基づいた制御を行なうことに
より、図7に示すようなタイミングに従った賞品球排出
処理が可能となる。
【0072】なお、上記実施例では、本発明を可変表示
装置を備えたパチンコ遊技機に適用したものについて説
明したが、それに限定されるものでなく、非常に入賞確
率が低く設定された特別入賞口に入賞すること(第1条
件)により特別遊技の権利を発生させ、この権利発生中
に特定入賞口へ入賞すること(第2条件)により、電気
的遊技装置としての変動入賞装置を開放させるようにし
たパチンコ遊技機についても適用することができ、これ
によって特定入賞口への入賞率を高くしても遊技店の損
失が増加されず、しかも遊技者にとっては特別入賞口へ
の再度の入賞による権利消滅に対する不安が低減される
ようにすることができる。
【0073】また、上記実施例においては、特定入賞口
へ入賞した遊技球の数を記憶する入賞記憶手段としての
セーフメモリは制御装置130に設けるとしたが、制御
系が複数の制御装置によって構成されるような場合には
賞品球の排出制御を司る制御装置以外の制御装置に入賞
記憶手段を設けるようにしても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、遊技部
内に弾発された遊技球が入賞可能であって、入賞に対し
て所定数の賞品球を付与する特定入賞口および該所定数
よりも多い賞品球を付与する他の入賞装置を設け、遊技
球が上記特定入賞口へ入賞することに基づいて電気的遊
技装置を作動させるようにした遊技機において、上記特
定入賞口へ入賞した遊技球を検出する第1入賞球検出手
段と、該第1入賞球検出手段によって検出された遊技球
を含み上記遊技部内に設けられた入賞部に入賞したすべ
ての遊技球を集合させる集合樋と、該集合樋により集合
された遊技球を貯留可能とするとともに第2入賞球検出
手段を有し遊技球を1個宛検出して流下させる入賞球処
理装置と、複数種類の数の賞品球を排出可能な球排出装
置と、上記第2入賞球検出手段からの検出信号に基づい
て上記球排出装置を制御して賞品球を排出させる制御手
段と、上記第1入賞球検出手段からの検出信号に基づく
入賞球数を記憶する入賞記憶手段と、上記第2入賞球検
出手段からの検出信号が入力された際に上記入賞記憶手
段の記憶値が「0」の場合には上記その他の入賞装置へ
の入賞に対して与えられる所定数の賞品球を排出させる
とともに、上記入賞記憶手段の記憶値が「1」以上の場
合には上記特定入賞口への入賞に対して与えられる所定
数の賞品球を優先的に排出させ、かつ上記入賞記憶手段
に記憶されている入賞球数を減算する優先排出実行手段
とを設けるようにしたので、電気的遊技装置の起動条件
を与える特定入賞口へ入賞した遊技球に対しては、その
他の入賞装置へ入賞した遊技球に対して払い出される賞
品球よりも少ない数の賞品球を排出させるように球排出
装置がコントロールされるため、特定入賞口への遊技球
の入賞確率が高くなるように遊技部内を調整して電気的
遊技装置の作動回数が多くなるようにしても遊技店にと
っては損失(トータルの賞球排出数)が増加されること
がないとともに、遊技客にとっては電気的遊技装置の動
作回数が多くなることにより特別遊技状態のような有利
な状態の発生に対する期待感を高め、特別入賞口への再
度の入賞で特別権利が消滅するタイプの遊技機では特別
遊技の権利消滅に対する不安感も低減させ、遊技に対す
る興趣を向上させることができるという効果がある。
【0075】また、第2入賞球検出手段からの検出信号
が入力された際に上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の
場合にはその他の入賞装置への入賞に対して与えられる
所定数の賞品球を排出させるとともに上記入賞記憶手段
の記憶値が「1」以上の場合には上記特定入賞口への入
賞に対して与えられる所定数の賞品球を優先的に排出さ
せるようにしたので、通常の排出個数以外の賞品球を排
出させる条件となる特定入賞口への入賞が生じると直ち
に通常排出個数と異なる賞球の排出を実行させることが
できるため、球排出装置が故障したというような誤認を
遊技客に生じさせるおそれがなく、遊技客と遊技店との
間のトラブルの発生を回避することができるという効果
がある。
【0076】さらに、賞品球の数が異なる特定入賞口と
その他の入賞装置に対応してそれぞれの入賞球の集合樋
を設けなくて済むため、遊技盤の裏面の構成が簡素とな
るとともに、特定入賞口を遊技部内の任意の位置に設け
ることができるため、極めて自由度の高い遊技機を実現
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る賞品球排出装置を備えたパ
チンコ遊技機の一実施例を示す背面図、
【図2】図2は本発明が適用されるパチンコ遊技機の前
面の構成例を示す正面図、
【図3】図3は遊技部が構成されている遊技盤の裏面の
構成例を示す背面図、
【図4】図4は賞品球排出装置の一実施例の詳細な構成
を示す斜視図、
【図5】図5(a),(b)はその賞品球排出装置の作
用説明図、
【図6】図6は入賞球処理装置およびその回動復帰機構
の構成例を示す斜視図、
【図7】図7は本発明に係る賞品球排出装置を備えたパ
チンコ遊技機における各種検出器(センサ)および駆動
源(ソレノイド)の動作タイミングの一例を示すタイミ
ングチャート、
【図8】図8は、図7の動作タイミングに従った制御を
CPUにより実現するための手順(前半)の一例を示す
フローチャート、
【図9】図9は、図7の動作タイミングに従った制御を
CPUにより実現するための手順(後半)の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤、 2 打球発射装置、 3 ガイドレール、 4 電気的遊技装置(可変表示装置)、 5 変動入賞装置、 6a,6b,6c,9,53 一般入賞口、 7,8 特定入賞口、 10 アウト穴、 22 賞球数表示装置、 33,150 入賞検出器、 35 入賞検出器、 40 第2賞球設定手段、 43a,43b 規制片、 72 貯留タンク、 73 誘導樋、 77 球鞘ケース、 78 入賞球処理装置、 83 賞品球導出樋、 86 ダンパレバー、 90 強制復帰手段、 91,92 賞球設定手段(ストッパ、ソレノイド)、 130 制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技部内に弾発された遊技球が入賞可能で
    あって、入賞に対して所定数の賞品球を付与する特定入
    賞口および該所定数よりも多い賞品球を付与する他の入
    賞装置を設け、遊技球が上記特定入賞口へ入賞すること
    に基づいて電気的遊技装置を作動させるようにした遊技
    機において、 上記特定入賞口へ入賞した遊技球を検出する第1入賞球
    検出手段と、 該第1入賞球検出手段によって検出された遊技球を含み
    上記遊技部内に設けられた入賞部に入賞したすべての遊
    技球を集合させる集合樋と、 該集合樋により集合された遊技球を貯留可能とするとと
    もに第2入賞球検出手段を有し遊技球を1個宛検出して
    流下させる入賞球処理装置と、 複数種類の数の賞品球を排出可能な球排出装置と、 上記第2入賞球検出手段からの検出信号に基づいて上記
    球排出装置を制御して賞品球を排出させる制御手段と、 上記第1入賞球検出手段からの検出信号に基づく入賞球
    数を記憶する入賞記憶手段と、 上記第2入賞球検出手段からの検出信号が入力された際
    に上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の場合には上記そ
    の他の入賞装置への入賞に対して与えられる所定数の賞
    品球を排出させるとともに、上記入賞記憶手段の記憶値
    が「1」以上の場合には上記特定入賞口への入賞に対し
    て与えられる所定数の賞品球を優先的に排出させ、かつ
    上記入賞記憶手段に記憶されている入賞球数を減算する
    優先排出実行手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101674805B1 (ko) * 2015-05-11 2016-11-09 재단법인대구경북과학기술원 댐퍼

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101674805B1 (ko) * 2015-05-11 2016-11-09 재단법인대구경북과학기술원 댐퍼

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