JPH0829183B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0829183B2
JPH0829183B2 JP62150704A JP15070487A JPH0829183B2 JP H0829183 B2 JPH0829183 B2 JP H0829183B2 JP 62150704 A JP62150704 A JP 62150704A JP 15070487 A JP15070487 A JP 15070487A JP H0829183 B2 JPH0829183 B2 JP H0829183B2
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Inventor
吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ガイドレールで囲まれた遊技部内に打ち
込まれた遊技球が所定の入賞部に入賞することにより、
遊技者に特別の利益を与えるようにされた遊技機に利用
して有効な技術に関し、特に遊技部内に設けられた特定
の入賞口への遊技球の入賞によって特別の遊技状態へ移
行するようにされたパチンコ遊技機に利用して有効な技
術に関する。
[従来技術] パチンコ遊技機においては、遊技内容に変化を加える
とともに、遊技客へのサービスの向上を図かるため、い
わゆる役物(やくもの)と呼ばれる種々の電気的遊技装
置が開発されている。例えば、遊技部に設けられた特定
の入賞口への遊技球の入賞によって起動され、比較的発
生率は低いがいわゆる大当りと呼ばれる特定の表示態様
に一致すると変動入賞装置の入賞口が大きく開放されて
急激に入賞率が向上される特別遊技状態を形成させる電
気的遊技装置としての補助遊技装置を備えたパチンコ遊
技機が提案されている。
また、内部に特別入賞領域と一般入賞領域とを有し、
通常は一対の可動翼片で遊技部と非連通状態にされてい
るが、遊技部に設けられた特定入賞口への遊技球の入賞
によって上記可動翼片が一回または二回開閉動作されて
遊技部と連通され、このとき飛び込んだ遊技球が内部の
2種類の入賞領域のうち特別入賞領域に入賞すると、上
記可動翼片が所定回数(例えば18回)だけ連続して開閉
動作され、入賞率が大幅に増大される特別遊技状態を発
生するようにされた電気的遊技装置としての補助遊技装
置を備えたものもある。
さらに、非常に入賞確率が低く設定された特別入賞口
に入賞すること(第1条件)により特別遊技の権利を発
生させ、この権利発生中に特定入賞口へ入賞すること
(第2条件)により、電気的遊技装置としての変動入賞
装置を開成させるようにしたパチンコ遊技機も提案され
ている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のような補助遊技装置を備えた第
1の第2の形式のパチンコ遊技機においては、遊技客が
最終目的とするところの特別遊技状態を発生させるに
は、先ずそのチャンスを与える補助遊技装置を起動させ
るための条件となる特定入賞口への遊技球の入賞がなく
てはならない。
この場合、特定入賞口への入賞により補助遊技装置が
動作されても、入賞率が大幅に向上される特別遊技状態
の発生が必ずしも約束されるものでなく、偶然性がかな
り高い。しかしながら、それにしてもそのチャンスを得
るには先ずもって特定入賞口への入賞がなければならな
い。そのため、この種のパチンコ遊技機において遊技客
が最も望むのは、特定入賞口への遊技球の入賞頻度が高
いことである。
しかるに、従来のパチンコ遊技機では、補助遊技装置
の起動の条件となる特定入賞口へ入賞した遊技球に対し
ても、他の入賞領域への遊技球の入賞と同数の賞品球を
与えるように構成されていた。そのため、遊技店が遊技
客の要望に応えて特定入賞口へ遊技球が入賞し易くなる
ように遊技部内の部品を調整すると、必然的にそれだけ
遊技客に払い出される賞品球が多くなる。従って、その
上なお多量の賞品球の払出しが行なわれる特別遊技状態
が発生すると、回収球数よりも賞品球数の方が多くなっ
てしまい遊技店の損失が多くなるという問題点があっ
た。
また、前述した第3の形式の遊技機においては、第1
条件たる特別入賞口への入賞により発生した特別権利が
再度の入賞により消滅するように構成されるため、第2
条件たる特定入賞口への入賞率を低くすると特別遊技の
進行が遅くなり、かつ権利消滅に対する不安が大きくな
って遊技の興趣が低下すると一方、特定入賞口への入賞
率を高くすると遊技店の損失が多くなるという問題点が
あった。
[発明の目的] この発明の目的は、補助遊技装置や変動入賞装置の起
動の条件となる特定入賞口への遊技球の入賞確率が高く
なるように遊技部内を調整しても遊技店の損失が多くな
らないとともに、遊技客にとっては補助遊技装置の動作
回数が多くなることにより特別遊技状態の発生に対する
期待感を高め、遊戯を一層面白くさせることができるよ
うな遊技機を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] そこでこの発生は、弾発された遊技球の入賞に対して
与える賞品球の数がそれぞれ異なる第1の入賞部と第2
の入賞部とを有する遊技部を備えた遊技機において、上
記第1の入賞部へ入賞した遊技球を検出する第1入賞球
検出手段と、該第1入賞球検出手段によって検出された
遊技球を含み上記遊技部内に設けられた入賞部に入賞し
たすべての遊技球を集合させる集合樋と、該集合樋によ
り集合された遊技球を貯留可能とするとともに第2入賞
球検出手段を有し遊技球を1個宛検出して流下させる入
賞球処理装置と、複数種類の数の賞品球を排出可能な球
排出装置と、上記第2入賞球検出手段からの検出信号に
基づいて上記球排出装置を制御して所定数の賞品球を排
出させる制御手段と、上記第1入賞球検出手段からの検
出信号に基づく入賞球数を記憶する入賞記憶手段と、上
記第2入賞球検出手段からの検出信号が入力された際に
上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の場合には上記第2
の入賞部への入賞に対して与えられる所定数の賞品球を
排出させるとともに、上記入賞記憶手段の記憶値が
「1」以上の場合には上記第1の入賞部への入賞に対し
て与えられる所定数の賞品球を優先的に排出させかつ上
記入賞記憶手段に記憶された入賞球数を減算する優先排
出実行手段とを設けるようにした。
[作用] 上記手段によれば、補助遊技装置と該補助遊技装置の
起動条件を与える特定入賞口とを備えた遊技機に適用し
た場合、第1の入賞部としての特定入賞口へ入賞した遊
技球に対しては、第2の入賞部としての一般入賞口へ入
賞した遊技球に対して払い出される賞品球よりも少ない
数の賞品球を排出させるように球排出装置をコントロー
ルすることができため、特定入賞口への遊技球の入賞確
率が高くなるように遊技部内を調整して補助遊技装置の
作動回数が多くなるようにしても特定入賞口への入賞球
に対しては少ない賞品球を排出させることができ、遊技
店にとっては損失が増加されることがないとともに、遊
技客にとっては補助遊技装置の動作回数が多くなること
により特別遊技状態の発生に対する期待感を高め、特別
遊技の権利消滅に対する不安感も低減させ、遊技に対す
る興趣を向上させることができる。
[第1実施例] 第1図〜第8図には、この発明の第1実施例を示す。
それらのうち、第2図は、本発明が適用されるパチン
コ遊技機の前面の構成例を示すもので、遊技盤1の前面
には、下部の操作ダイヤル2aにより駆動される打球発射
装置2によって発射された打球を遊技盤1の上方部まで
案内するガイドレール3が配設され、遊技盤1前面のガ
イドレール3とガラス板とによって囲まれた空間に遊技
領域が構成されている。そして、この遊技領域の中央に
は、補助遊技装置としての可変表示装置4が、またその
下方には通常は遊技領域の一部を成しているが、可変表
示装置4における特定態様の発生により入賞領域に変換
する変動入賞装置5が設けられている。
上記可変表示装置4の両側方には、それぞれ第1の特
定入賞口7が、また、上記可変表示装置4と変動入賞装
置5との間には第2の特定入賞口8が設けてある。この
うち第1の特定入賞口7は、本実施例では、遊技盤1を
貫通する凹部を有するいわゆる飛込み型入賞装置からな
り、その凹部をもって特定入賞口7としている。この貫
通凹部の開口すなわち遊技盤面と同一面に存する特定入
賞口7は、前面から見て、球の直径の約2倍程度の径を
有する半円筒状をなすように形成されており、その底部
の奥には入賞球の導出穴(図示せず)が設けてある。第
2の特定入賞口8は遊技領域内に上向きに開口した入賞
チャッカーと呼ばれる入賞具からなる。
これら特定入賞口7又は8中に打球が入賞したとき
は、後述のごとく、賞品球の排出個数が「5個」になる
とともに、可変表示装置4が作動される。
また、可変表示装置4の上方には、いわゆる“天”
“天の左”“天の右”の3つの入賞口6a,6b,6cが一体的
に設けられている。本実施例では、可変表示装置と一体
的に設けてあるが、可変表示装置の上方に別に設けても
よい。また、第1の特定入賞口7の斜め下方外側には、
それぞれチューリップ式打球入賞装置9が配置されてい
る。
上記特定入賞口7,8以外の入賞口6a,6b,6cおよびチュ
ーリップ式打球入賞装置9中に打球が入賞したときは賞
品球の排出個数は「13個」となる。
また、遊技盤1の下部には、上方から落下してくる途
中で上記各入賞領域6a〜6c,7,8,9等に入賞できなかった
打球を遊技盤の後方へ回収するアウト穴10が設けられて
いる。さらに、遊技盤1の表面の適宜位置には、上方よ
り落下してくる打球の方向を無作為に変更させる多数の
障害釘11や打球の流下速度および方向を制御する転動誘
導部材12a〜12cが遊技領域の縦中心線に対してほぼ対称
的に設けられている。
遊技盤1の中心両側部には、可変表示装置4の可変表
示動作停止により特定態様が発生したときなどに点滅あ
るいは点灯される表示装置25が設けられている。また、
遊技盤1の上部には、天の入賞口6a〜6cやチューリップ
式打球入賞装置9等の入賞口へ打球が入賞したときに一
時的に点灯される賞球ランプ21や所定数の入賞球がすべ
て払い出されたとき遊技の終了を報知する完了ランプ24
および球排出装置により通常一回に排出されるべき賞品
球数を表示する賞球数表示器22が配設されている。この
賞球数表示器22は、「13」あるいは「5」のような数字
に表記された半透明パネルとその後方に配置されたラン
プとからなり、所望の数字に対応したランプを点灯させ
ることにより、賞球数の表示を行なうようにしてある。
さらに、上記構成の遊技盤1を保持するパチンコ遊技
機の保持枠100の上部には、打球発射装置の操作ダイヤ
ル2aを操作したときに点灯される発射装置駆動ランプ26
が設けられている。また、保持枠100の下部に取り付け
られた開閉パネル101には、打球発射装置2に供給され
る打球を保留する供給皿102が取り付けられ、その下方
には供給皿から溢れた賞品球を貯留するための受皿103
が設けられている。上記保持枠100の側部(図では左
側)には、特定入賞口への入賞によって駆動された可変
表示装置4を停止させるための可変表示停止手段30が設
けられている。
上記のごとく構成されたパチンコ遊技機は、打球発射
装置2によって遊技領域内に打ち込まれた打球が特定入
賞口7または8に入賞すると、前記賞球表示器22の
「5」の数字部分が点灯されて賞品球が「5個」排出さ
れると共に可変表示装置4の表示手段が駆動され、4つ
の表示窓に各々表示されている数字がそれぞれ変化され
る。そして、遊技者が保持枠100に設けられている可変
表示停止手段30を押すか、タイマによって設定された時
間が経過することによって可変表示が停止され、そのと
き表示されている数字が所定の組合せに一致することに
よって特定態様が発生される。
特定態様が発生すると、変動入賞装置5が開状態に変
換されてそこへの入賞確率がゼロから非常に高い状態
(特別遊技状態)に移行される。この変動入賞装置5中
に打球が入賞した場合は、賞品球数は「13個」である。
その結果、比較的短い時間内に多数の入賞球が発生し、
多くの賞品球が遊技者に与えられるようになる。
変動入賞装置5は、両側部にそれぞれ一般入賞口53を
有しているとともに、特定態様発生時に開成される受口
内には一般入賞領域と特別条件構成領域とを有する。そ
して、変動入賞装置5の背部には、受口に入賞した打球
を検出する入賞検出器とともに、上記特別条件構成領域
に入賞した打球を検出する特別条件検出器が設けられて
おり、受口が開いている間に、特別条件構成領域に打球
が入賞すると再び受口が開成され、これを最高10回繰り
返すことにより、大当りと呼ばれる特別遊技状態が終了
するようになっている。受口は一度開成されると、一定
時間(例えば30秒)または所定入賞球数(10個)に達す
るまで連続して開かれるようにされている。
第3図は、遊技盤1の裏面から可変表示装置4および
変動入賞装置5を取り付けた状態を示すもので、これら
は最終的に集合樋71によって覆われる。集合樋71は入賞
球を遊技盤1の裏面に沿って流下させて集めるもので、
遊技盤の裏面と少なくとも玉一個分の間隔を有し、かつ
左右両端には側壁が、また下部には一側(右)から他側
(左)に向かってゆるやかに傾斜した案内棚71aが形成
されている。案内棚71aの終端に後述の入賞球処理装置7
8(第1図参照)が揺動可能に配設され、案内棚71aによ
って誘導されて来た入賞球を一個ずつ分離する。
図中、斜線(ハッチング)で示されている部分1A〜1M
は、遊技盤1を貫通するように形成された貫通孔であ
る。このうち貫通孔1A〜1Cは、遊技盤1の前面に設けら
れた天入賞口6a〜6cに対応して設けられた入賞球の玉出
口であり、貫通孔1D,1Eは第1特定入賞口7に、また貫
通孔1Fは第2特定入賞口8に、さらに、貫通孔1G,1Hは
チューリップ式入賞装置9に各々対応して設けられた玉
出口である。
貫通孔11は、アウト穴10を構成する玉出口であり、ま
た貫通孔1Jと1Kは、賞球ランプ21と完了ランプ24を取り
付けるために設けられた取付孔である。
比較的面積の大きな貫通孔1Lと1Mは、それぞれ可変表
示装置4および変動入賞装置5を取り付けるために設け
られた取付孔である。
そして、遊技盤1の裏面には玉出口1A〜1Cにより流出
した入賞球を集合樋71の側方へ誘導する一対の入賞球導
出樋41a,41bが配設されている。入賞球導出樋41a,41bに
よって誘導された入賞球は、入賞装置9へ入賞し貫通孔
1G,1Hより流出した入賞球および変動入賞装置5へ入賞
した遊技球とともに、上記案内棚71a上へ流下され、入
賞球処理装置78まで誘導される。
また、一対の第1特定入賞口7に対応してそれぞれ遊
技盤の裏面には、入賞球導出樋43と44が配設されてい
る。入賞球導出樋43と44により誘導された入賞球は、第
2特定入賞口8の玉出口1Fに対応してそこから流出する
入賞球を一側方へ誘導すべく用けられた制御板46上に流
下されるようになっている。この制御板46の一側に設け
られた垂下部46aの途中には、特定入賞検出器33が取り
付けられ、玉出口1D,1Eおよび1Fから流出した特定入賞
球を検出するようになっている。なお、31で示されてい
るのが前述した変動入賞装置5の受口に入賞したすべて
の遊技球を検出する入賞検出器で、32で示されているの
が、受口内の特別条件構成領域に入賞した球を検出する
特別条件検出器である。上記制御板46は、変動入賞装置
5の背部に取り付けられるとともに、この制御板46の上
記垂下部46aと反対側の一側に駆動源取付部46bが形成さ
れ、そこに変動入賞装置5の駆動源(ソレノイド)56が
固定されている。
第1図には、上記集合樋71の背部に取り付けられる裏
機構の構成例を示す。
遊技機の裏面上部には、予備球(払出し前の賞品球)
を貯留する貯留タンク72が設けられ、この貯留タンク72
の下端開口部72aに臨むように誘導樋73が接続されてい
る。誘導樋73の始端には踏板レバー74が設けられ、上記
貯留タンク72が空になると、この踏板レバー74が上昇し
てそれを球不足検出器34が検出し、図外の集中管理室へ
球補給要求を行なうようになっている。
上記誘導樋73はゆるやかに下り傾斜しながらUターン
し、その流下端部にこれと連続するような形で、球鞘ケ
ース77が揺動可能に配設されている。また、誘導樋73の
湾曲部には、球抜き装置75が設けられており、この球抜
き装置75が作動されると、貯留タンク72内の予備球が誘
導樋73の途中から球抜き樋76を通って外部へ引き抜かれ
るようになっている。
一方、前記案内棚71aの流下端部に揺動可能に配設さ
れた入賞球処理装置78は、入賞球が入ってくると時計回
り方向に回動して入賞球を一個分離し、次の入賞球の流
入を阻止すると共に、入賞球処理装置78で分離された入
賞球は入賞球導出樋79を通って作動レバー80の先端上に
流下してこれを回動させる。これによって、連結杆81が
上昇され、リンク82を介して上記球鞘ケース77を傾動さ
せ、内部の賞品球を排出させるように構成されている。
球鞘ケース77より排出された賞品球は、賞品球導出樋83
内に流下されて誘導され、流出口84を通って遊技機前面
の供給皿102へ排出される。供給皿102が一杯になると、
オーバーフロー樋85を通って下方の受皿103へ流出され
る。
球鞘ケース77より排出された賞品球は賞品球導出樋83
の途中に設けられたダンパレバー86上に流下し、これを
押し下げる。これによって、リンク87を介して流下阻止
レバー88が上昇され、それまで上記作動レバー80の先端
に載ったまま待機させられていた入賞球のストッパが外
れて流下される。すると、作動レバー80が連結杆81の重
みで反時計回り方向へ回動復帰する。
また、賞品球のダンパレバー86上への流下によってレ
バーが回動されると、連結ワイヤ89が入賞球処理装置78
の後端を押し下げて元の姿勢に戻し、次の入賞球の受け
入れが可能となるように構成されている。
しかして、この実施例では、上記球鞘ケース77の下方
に、ケース底面より上方へ突出してケースが揺動されて
も内部の賞品球の一部が流出されないように阻止するス
トッパ91とその駆動源92が設けられている。また、上記
ダンパレバー86の下方には、その回動の有無にかかわら
ず連結ワイヤ89を強制的に下降させて入賞球処理装置78
を回動復帰させる強制復帰手段としてのソレノイド90が
設けられている。
第4図には、上記球鞘ケース77を主体とする球排出装
置としての賞品球排出装置の詳細を示す。遊技盤1の裏
面に接合され、上記裏機構(第1図)を保持する裏機構
盤110の上部には、第2賞球数設定手段40を構成するホ
ルダ41が固定されている。このホルダ41の前面には複数
個の支柱42が固着されており、これらの支柱42のいずれ
か2つの支柱先端には、一対の規制片43a,43bが着脱可
能にネジ止めされている。上記規制片43a,43bのうち一
方(図では43a)は、誘導樋73に合せて2条の収納部を
有するように形成された球鞘ケース77の内側の収納部内
に突出するような爪を有し、他方の規制片43bは球鞘ケ
ース77の外側の収納部内に突出する爪を有するように形
成されている。これによって、この一対の規制片43a,43
bを取付ける支柱42を選択することにより、球鞘ケース7
7の収納部内に流入される球の数つまり一回に排出され
る賞品球の数を変えることができるようになっている。
なお、77aで示されているのが球鞘ケース77の回動軸、7
7bで示されているのが球鞘ケースを傾動させるリンク82
の一端が連結されるピンである。また、この球鞘ケース
77の先端には、ケースが排出のため傾動されて先端が上
昇された際に誘導樋73内の後続の予備球が流出しないよ
うに阻止するための阻止片77cが設けられている。
さらに、この実施例の球鞘ケース77の底面中央には、
下方に配設されるストッパ91の先端の係止爪91aが進
入、退出可能な貫通孔77dが球一つ分の間隔をおいて複
数個(図面では2個)形成されている。しかも、これら
の貫通孔77dは球鞘ケース77内の2つの収納部にまたが
って形成されており、同図に破線イで示すごとくこの貫
通孔77dより上方へ係止爪91aが突出されると、ケースを
傾動させてもそれよりも上流側の2つの収納部内の賞品
球の流下が同時に阻止され、下流側の賞品球のみ排出さ
れるようになっている。
また、上記貫通孔77dに対応してストッパ91にも複数
個の取付け穴91bが形成されており、これらの取付け穴9
1bのいずれかを選択して、それに合せて係止爪91aをネ
ジ93によってストッパ91に固定することにより、係止爪
91aが進入される貫通孔77dを変え、これによって1回に
排出される賞品球の数を変更できるようになっている。
上記ストッパ91を作動させる駆動手段92は、ソレノイ
ドからなり、そのプランジャ92aの先端に固着された連
結ピン94がストッパ91の後端に結合され、支軸95を中心
にして回動されるように構成されている。なお、球鞘ケ
ース77の下方には、上記ソレノイド90や92等を駆動制御
する制御装置130が配設されている。
第5図には、ソレノイド92を励磁してストッパ91を上
昇させた場合とさせない場合における賞品球排出動作の
違いが示されている。
同図(a)は、球鞘ケース77が傾動される前の状態を
示し、ケース内の球は同図のごとく規制片43a,43bによ
って流下が阻止されている。そして、ソレノイド92が励
磁されていないときには実線で示すごとく、ストッパ91
先端の係止爪91aはケースの下方に位置しているが、ソ
レノイド92が励磁されると破線Aのごとくストッパ91が
上昇され、先端の係止爪91aがケース底部の貫通孔77dか
ら僅かに突出した状態となる。
ここで、第4図に示した入賞球処理装置78により分離
された入賞球が流下して回動される作動レバー80の動き
が球鞘ケース77に伝えられて、ケースが傾動されると、
ソレノイド非励磁状態では第5図(b)に実線で示すご
とく、規制片43a,43bが外れ、かつ係止爪91aはケースの
下方にあるためケース内の賞品球はすべて排出される。
しかして、ソレノイド92が励磁されていると破線Bで示
すごとく係止片91aが球鞘ケース内に突出しているた
め、ケースの傾動に伴って係止片91aの下流側にある賞
品球のみが排出される。図面は7個のうち2個排出され
る状況を示しているが、他方の側の収納部では8個のう
ち3個排出されるようになっている。
なお、上記実施例では入賞球の流下エネルギを球鞘ケ
ースに伝えてこれを機械的に傾動させるようにしている
が、ソレノイドを設けて電気的制御で傾動させるように
しても良い。
第6図には、集合樋71によって集合された入賞球を一
個ずつ分離して流下させる入賞球処理装置78およびその
周辺の構造を示す。
揺動可能に取り付けられた入賞球処理装置78の前端下
辺には、案内棚71aの流下端に下方から当接する取込口
受片78aが、また上辺には下方へ傾動したときに案内棚
上の後続の球の流入を阻止する流下阻止片78bがそれぞ
れ形成されている。そして、入賞球処理装置78内は空洞
とされ、かつ回動軸78cよりも前端寄りに隔壁78dが形成
され、前方に開放室また後方に密閉室を構成している。
このうち前方の開放室は入賞球が一個流入できるように
形成されているとともに、後方の密閉室内には球状のバ
ランサ78eが前後移動可能に収納されており、開放室に
入賞球が流入して入賞球処理装置78の前端が下がるよう
に傾動されると、開放室内の入賞球が流出すると共に密
閉室内部のバランサ78eが前方へ移動して前傾姿勢が保
持される。
しかして、前述したように入賞球処理装置78の前傾姿
勢は、入賞球処理装置78から流出した入賞球の流下エネ
ルギが伝達されて球鞘ケース77が回動され、それによっ
て排出された賞品球がダンパレバー86上に流下して回動
されることにより連結ワイヤ89を介して後端が押圧され
ることで解除され、後端が下がった元の姿勢に戻るよう
になってる。ところが、球鞘ケース77から排出される賞
品球の数が第1の賞球数設定手段を構成するストッパ91
により減少されると、ダンパレバー86上へ賞品球が流下
してもこれを完全に回動させることができないおそれが
ある。
そこで、この実施例では、ソレノイド90を設け、その
プランジャ90aと一体の作動片96に孔96aを開け、この孔
96aに連結ワイヤ89を挿通させておいて、上記ソレノイ
ド90を励磁させることで強制的に連結ワイヤ89を押し下
げて入賞球処理装置78を回動復帰させるようになってい
る。
なお、ソレノイド90のプランジャ90aと一体の作動片9
6の動きを連結ワイヤ89に伝えるため、連結ワイヤ89に
は滑り止め用の鍔89aが設けられているとともに、連結
ワイヤ89の動きを入賞球処理装置78に伝えるため連結ワ
イヤ89には折曲部89bが、また入賞球処理装置78には連
結ワイヤ89の下端部が貫通される突出片78fが設けられ
ており、折曲部89bが鎖線Cのごとく突出片78fに当接し
てこれを下方へ押圧することで入賞球処理装置78が傾動
される。
さらに、この実施例では、特に限定されるわけではな
いが、入賞球処理装置78の前端下面に検知片78gが設け
られているとともに、この検知片78gに対応してその下
方には一対の投受光器からなる入賞検出器35が設けら
れ、これによって入賞球処理装置の作動回数つまり入賞
球数を知って打止め制御を行なえるようになっている。
また、賞品球導出樋83を構成する部材の一部には、上
記ダンパレバー86が下方へ回動されたときの位置規制を
行なう回動規制片83aが形成してある。
第7図には、上記実施例のように構成された裏機構に
おいて、制御装置130によりソレノイド90および92を駆
動制御する場合のタイミングの一例が示されている。
このタイミング図において、セーフセンサと記されて
いるのは第3図に示されている特定入賞検出器33に、ま
た連チャンセンサと記されているのは第6図における入
賞球処理装置78に対応して設けられている入賞検出器35
に相当する。さらに、リミットSOLと記されているのは
球鞘ケース77の第1賞球設定手段としてのストッパ91の
駆動用ソレノイド92に、またダンパSOLと記されている
のは、入賞球処理装置78の復帰用のソレノイド90に相当
する。なお、セーフメモリは、特定入賞検出器33(セー
フセンサ)からの検出パルスを計数して記憶するメモリ
もしくはカウンタで、例えば制御装置130内に設けられ
る。
この実施例では、セーフセンサの立上りがあると速や
かにリミットソレノイド92をオンさせてストッパ91の係
止爪91aを球鞘ケース77内に突出させる。すると、球鞘
ケースが傾動されたとき通常よりも少ない例えば5個の
賞品球が排出される。しかして、この少ない数の賞品球
の流下によってはダンパレバー86が充分に回動されない
おそれがあるので、ダンパソレノイド90を作動させる必
要がある。ところが、球鞘ケース77の傾動は電気的制御
でなく機械的に行なっているため、セーフセンサ33の検
出パルスがあってから実際にダンパレバー86上に賞品球
が流下するまでの時間はまちまちで非常に大きなバラツ
キがある。
そこで、連チャンセンサ35を設け、このセンサ35の出
力が、前記リミットソレノイド92がオン(ON)されてい
ることを条件として、検出状態に変化して一定時間t1
経過した時点で、入賞球処理装置78を復帰させるのに充
分な時間t2だけダンパソレノイド90を励磁させるように
している。つまり、入賞球処理装置78が傾動して入賞球
が一個分離されてから賞品球が実際にダンパレバー86上
に流下するまでの時間は、略一定であるので、上記のよ
うなタイミングでダンパソレノイド90を作動させること
で、賞品球が少なくても必要最小時間で入賞球処理装置
78を元の状態に復帰させることができる。そして、リミ
ットソレノイド92は連チャンセンサ35の出力が非検出状
態に変化した時点でオフされる。また、セーフメモリ内
の入賞球数は、セーフセンサの検出パルスがあってから
リミットソレノイド92がオフされるまで保持される。
一方、セーフセンサ33からの検出パルスが無いときに
入賞球が入賞球処理装置78に入ってくると、リミットソ
レノイド92がオフされたまま賞品球排出装置が作動さ
れ、通常の個数(例えば13個)の賞品球が排出されると
ともに、ダンパソレノイド90は作動されないようにして
ある。
しかして、通常個数の賞品球の排出を行なっていると
きにセーフセンサ33からの検出パルスがあると、セーフ
メモリに記憶すると共に、連チャンセンサ35の出力が非
検出状態(ロウレベル)に変化してから一定の設定時間
t3を経過してからリミットソレノイド92をオンさせて、
次の排出の際にストッパ91を球鞘ケース77内に突出させ
て賞品球を少なくさせるようにしている。設定時間t3
設けたことにより排出と次の排出との区切りをつけると
ともに、球鞘ケースに誘導樋から完全に賞品球が入って
からストッパ91を作動させ次の小排出動作に移ることが
できる。
なお、排出動作中に更に特定入賞球が発生し、セーフ
センサ33からの検出パルスがあると、セーフメモリの入
賞記憶数が加算されるようになっている。そして、その
入賞記憶数が「0」になるまで優先的に、数の少ない賞
品球の排出(以下、小排出と称する)を実行するように
なっている。
上記のようなタイミングに従って、リミットソレノイ
ド92やダンパソレノイド90の制御を行なうと、セーフセ
ンサ33によって検出された特定入賞球が入賞球処理装置
78に入る前に、それ以前に発生した一般入賞球によって
球鞘ケースが傾動されるときに小排出が実行される。た
だし、このように小排出が通常排出よりも優先して実行
されるようにしておけば、遊技者は特定入賞口7や8へ
の入賞だから賞品球が少ないと納得することができる。
逆に小排出が通常排出よりも優先されておらず、特定入
賞口への入賞があってからかなり時間を経過したところ
で小排出が実行されるようになっていると、小排出と特
定入賞口への入賞との関係が理解しにくいので、遊技客
は故障により賞品球が少なくなったと勘違いしてトラブ
ルの原因となるおそれがあるが、上記実施例ではそのよ
うな誤認が少くない。しかも、上記実施例では遊技盤前
面の賞球数表示器22で賞球数の表示を逐次切り替えて表
示するようにしているので、さらに誤認によるトラブル
の発生が少なくなる。
第8図(a)および(b)には、上記のようなタイミ
ングに従ったリミットソレノイド92およびダンパソレノ
イド90等の制御を、CPU(マイクロコンピュータ)から
なる制御装置によって実行する場合の制御手順の一例を
示す。
この場合、CPU内には、上記設定時間t1,t2,t3を設定
するタイマカウンタ、セーフセンサや連チャンセンサか
らの検出信号を計数するカウンタ、特定入賞球数を記憶
するセーフメモリおよび小排出状態や通常排出状態を識
別するためのフラグを用意しておく。
CPUが制御を開始すると、先ず上記各種カウンタや小
排出フラグ、セーフメモリをリセットしたり、終了フラ
グをセットする等の初期設定を行なう(ルーチンR1)。
それから、ルーチンR2でセーフセンサの立上りがあった
か否かを判定し、ノオ(NO)つまり特定入賞球の発生が
なければそのまま、またイエス(YES)ならばルーチンR
3へ進んでセーフメモリに「1」を加えセーフカウンタ
をインクリメント(加算)してから、ルーチンR4へ進
む。
ルーチンR4では設定時間t3を計数するタイマカウンタ
T3の計数が終了したか否かつまりカウンタが「0」か否
か判定し、終了していればルーチンR5で終了フラグを
“1"にしてから、また終了していなければそのままルー
チンR6へ移行する。最初はタイマカウンタT3がリセット
されているので、ルーチンR4から直ちにR6へ進む。
ルーチンR6では、上記終了フラグが“1"になっている
か否か判定し、終了フラグが“1"ならばルーチンR7へ進
み、“0"ならばルーチンR10へ移行する。ここで終了フ
ラグは通常排出の終了状態を示すためのもので、通常排
出が終わってからルーチンR7でセーフメモリの特定入賞
記憶が1以上であるか判定することになる。このとき、
特定入賞記憶があればリミットソレノイドをオン(ルー
チンR8)させ、さらに小排出フラグを“1"にセット(ル
ーチンR9)にして小排出処理に移ったことを明記してか
らルーチンR10へ進む。ルーチンR10では、連チャンセン
サの立上りがあったか否か判定し、立上りがあればルー
チンR11へ進んで連チャンカウンタをインクリメントし
てから、ルーチンR12で終了フラグを“0"にする。そし
て、ルーチンR13で小排出フラグが“1"になっている
か、つまりリミットソレノイドがオンされているか判定
し、“0"ならば第2図における賞球数表示器22の数字
「13」に対応するランプL1を一定時間点灯させ(ルーチ
ンR14)、“1"ならば数「5」に対応するランプL2を一
定時間点灯させる(ルーチンR15)。
また、ルーチンR15でランプL2を点灯させたならば続
いてルーチンR16で設定時間t1を計時するタイマカウン
タT1をセットする。
ルーチンR14、R16におけるランプL1またはL2の点灯後
もしくはルーチンR10でノオつまり連チャンセンサの立
上りなしと判定された場合には、ルーチンR17へ進んで
小排出フラグが“1"にされているか判定する。しかし
て、ルーチンR15で5個表示のランプL2を点灯した場合
には、ここでイエスと判定されてルーチンR18へ進み、
タイマカウンタT1の設定時間t1が経過したか判定し、ノ
オならばそのまま次のルーチンR21(第8図(b))
へ、またイエスならばルーチンR19で設定時間t2を計時
するタイマカウンタT2をセットして、ルーチンR20でダ
ンパソレノイドをオンさせてから、ルーチンR21へ進
む。一方、ルーチンR14で13個表示のランプL1を点灯し
てからルーチンR17へ来た場合には、ここでノオと判定
されてそのままルーチンR21へ進む。
ルーチンR21では、ルーチンR19で設定したタイマカウ
ンタT2の計時が終了したか否か、つまりダンパソレノイ
ドをオンさせてから設定時間t2を経過したか否か判定
し、経過していればルーチンR22でダンパソレノイドを
オフしてから、またt2時間が経過していなければそのま
まルーチンR23へ進む。そして、ここで連チャンセンサ
が立ち下がったか否か判定し、立ち下がっていなければ
そのままルーチンR29へ移行し、立ち下がっていればル
ーチンR24で、設定時間t3を計時するタイマカウンタT3
をセットしてから、ルーチンR25へ進んでリミットソレ
ノイドをオフする。
それから、ルーチンR26で小排出フラグが“1"になっ
ているか判定し、ノオならばそのまま、またイエスなら
ばルーチンR27でセーフメモリをデクリメント(減算)
して、ルーチンR28で小排出フラグを“0"にリセットし
て小排出処理が終了したことを明記してから、ルーチン
R29へ移る。
ルーチンR29では、第2図におけるアウト穴10から回
収されたアウト球を検出するアウトセンサ(図示省略)
からの検出信号が立ち上がったか否か検出し、立ち上が
ればルーチンR30でアウト球を計数するアウトカウンタ
をインクリメント(加算)してから次のルーチンR31へ
進む。ルーチンR31では前記連チャンカウンタやセーフ
カウンタおよびアウトカウンタの計数値を用いて、図示
のような計算式よりそれまでのトータルの出玉数(排出
球数−アウト球数)を計算する。
ここで、アウト球数とは、遊技盤に設けられたアウト
穴10より回収された打球の数と、入賞球検出器35により
検出されてから回収された入賞球の数との和を意味す
る。そして、上記出玉数が予め定められた打止数(例え
ば3000個)を越えたか判定を行ない(ルーチンR32)、
越えればルーチンR33へ移行して打止め表示の完了ラン
プ24の点灯や賞品球排出装置および打球発射装置の停止
などの打止め処理を行ない、ルーチンR34で打止めが解
除されたか否かの判定を繰返し、解除されるのを待つ。
打止め状態が解除されるとルーチンR35で内部を初期化
してからルーチンR2へ戻る。
上記フローに基づいた制御を行なうことにより、第7
図に示すようなタイミングに従った賞品球排出処理が可
能となる。
なお、上記実施例では、本発明を可変表示型補助遊技
装置を備えたパチンコ遊技機に適用したものについて説
明したが、それに限定されるものでなく、非常に入賞確
率が低く設定された特別入賞口に入賞すること(第1条
件)により特別遊技の権利を発生させ、この権利発生中
に特定入賞口へ入賞すること(第2条件)により、変動
入賞装置を開放させるようにしたパチンコ遊技機につい
ても適用することができ、これによって特定入賞口への
入賞率を高くしても遊技店の利益が損なわれず、しかも
遊技者にとっては特定入賞口への再度の入賞による権利
消滅に対する不安が低減されるようにすることができ
る。
[第2実施例] 第9図〜第13図には、この発明の第2実施例を示す。
上記第1実施例では、通常状態(駆動用ソレノイド92
-off)における賞品球排出個数が「13個」(大排出)に
セットされていて、特定入賞口7又は8中に打球が入賞
した場合にのみ賞品球排出個数が「5個」(小排出)に
変化するように構成されていたが、この実施例では逆
に、通常状態における賞品球排出個数が「5個」(小排
出)にセットされていて、特定入賞口7,8以外の入賞領
域6a,6b,6c,9,53に打球が入賞した場合に賞品球排出個
数が「13個」(大排出)に変化するように構成されてい
る。
即ち、この実施例では、第9図(a),(b)に示す
ように、駆動用ソレノイド92が第1実施例における(第
5図(a),(b))と逆向き、つまり、ストッパ91の
上方に逆向きに設置されている。そして、通常時におい
ては、駆動用ソレノイド92が停止されそのプランジャに
よりストッパ91が同図中実線で示すごとく時計方向へ回
動復帰されていて、その先端の係止爪91aが球鞘ケース7
7底面中央の貫通孔77d中に嵌入し、賞品球排出可能個数
が「5個」(小排出)となっている。
そして、特定入賞口7又は8中に打球が入賞したとき
には、駆動用ソレノイド92は停止状態に維持されてい
て、賞品球が「5個」(小排出)排出されるようになっ
ている。
一方、この実施例では、第10図に示すごとく、左右の
入賞球導出樋41a,41bの外側に、チューリップ式入賞装
置9に対応した玉出口1G,1Hが設置され、各玉出口1G,1H
の下方に入賞球検出器150が設置されている。これら検
出器150によって、入賞領域6a,6b,6c,9中に流入し貫通
孔1A,1B,1C,1G,1Hを介して遊技盤1の裏側に導かれた打
球が検出され、その検出に基づきその都度前記駆動用ソ
レノイド92が励磁されるようになっている。駆動用ソレ
ノイド92が励磁されると、そのプランジャが縮んでスト
ッパ91が第9図(a),(b)に鎖線で示すように反時
計方向に回動され、その先端の係止爪91aが球鞘ケース7
7底面中央の貫通孔77dから退出し賞品球排出可能個数が
「13個」(大排出)に変化するようになっている。
なお、この実施例においては、第1実施例で説明した
特定入賞口7,8に対して設けられた賞球排出に関するセ
ーフセンサ(第7図)は必要としない。
上述した以外の構成については、上記第1実施例と同
様であるので、重複説明は避ける。
第11図には、上記実施例のように構成された裏機構に
おいて、制御装置130によりソレノイド90および92を駆
動制御する場合のタイミングの一例が示されている。
このタイミング図において、入賞検出センサと記され
ているのは第10図に示されている入賞球検出器150に、
また連チャンセンサと記されているのは第6図における
入賞球処理装置78に対応して設けられている入賞検出器
35に相当する。さらに、リミットSOLと記されているの
は球鞘ケース77の第1賞球設定手段としてのストッパ91
の駆動用ソレノイド92に、またダンパSOLと記されてい
るのは、入賞球処理装置78の復帰用のソレノイド90に相
当する。なお、入賞メモリは、入賞球検出器150(入賞
検出センサ)からの検出パルスを計数して記憶するメモ
リもしくはカウンタで、例えば制御装置130内に設けら
れる。
この実施例の場合、通常状態においては、リミットソ
レノイド92がオフし、ストッパ91の係止爪91aが球鞘ケ
ース77内に突出していて、小排出(5個)可能な状態に
ある。この状態で特定入賞口7,8中に打球が入賞する
と、リミットソレノイド92はオフしたままで小排出(5
個)が行なわれる。
一方、特定入賞口7,8以外の入賞領域6a,6b,6c,9,53中
に打球が入賞して、入賞検出センサの立上りがあると速
やかにリミットソレノイド92をオンさせてストッパ91の
係止爪91aを球鞘ケース77外に退出させる。すると、球
鞘ケースが傾動されたとき通常時の5個よりも多い例え
ば13個の賞品球が排出される。ところで、通常の少ない
数の賞品球の流下によってダンパレバー86が充分に回動
されないおそれがあるので、ダンパソレノイド90を作動
させる必要がある。ところが、球鞘ケース77の傾動は電
気的制御でなく機械的に行なっているため、入賞検出セ
ンサ(150)の検出パルスがあってから実際にダンパレ
バー86上に賞品球が流下するまでの時間はまちまちで非
常に大きなバラツキがある。
そこで、連チャンセンサ35を設け、このセンサ35の出
力が、前記リミットソレノイド92がオフ(OFF)となっ
ていることを条件として、検出状態に変化して一定時間
t1を経過した時点で、入賞球処理装置78を復帰させるの
に充分な時間t2だけダンパソレノイド90を励磁させるよ
うにしている。つまり、入賞球処理装置78が傾動して入
賞球が一個分離されてから賞品球が実際にダンパレバー
86上に流下するまでの時間は、略一定であるので、上記
のようなタイミングでダンパソレノイド90を作動させる
ことで、賞品球が少なくても必要最小時間で入賞球処理
装置78を元の状態に復帰させることができる。そして、
ダンパソレノイド90は連チャンセンサ35の出力が非検出
状態に変化した時点でオフされる。また、入賞メモリ内
の入賞球数は、入賞検出センサの検出パルスがあってか
らリミットソレノイド92がオフされるまで保持される。
また、前記ダンパソレノイド90の立下がりに呼応して
リミットソレノイド92がオンされ時間t3だけそれが維持
され、その間に球鞘ケース77内に予備球が満たされるよ
うになっている。
一方、連チャンセンサ35が検出状態に変化した場合に
あっても、リミットソレノイド92がオン(ON)状態とな
っているときには、入賞球が入賞球処理装置78に入って
きても、リミットソレノイド92がオンされたまま賞品球
排出装置が作動され、大量(例えば13個)の賞品球が排
出されるとともに、ダンパソレノイド90は作動されない
ようにしてある。
しかして、大量個数(13個)の賞品球の排出が行なわ
れて連チャンセンサ35の出力が非検出状態(ロウレベ
ル)に変化してから一定の設定時間t3を経過した後、リ
ミットソレノイド92をオフさせ、ストッパ91を球鞘ケー
ス77内に突出させて通常の賞品球排出個数(5個)に戻
すようにしている。設定時間t3を設けたことにより排出
と次の排出との区切りをつけるとともに、球鞘ケースに
誘導樋から完全に賞品球が入ってからストッパ91を作動
させ次の小排出動作に移ることができる。
なお、排出動作中に更に特定入賞口7,8以外の入賞領
域6a,6b,6c,9,53中へ打球が入賞して入賞球が発生し、
入賞検出センサ(150)からの検出パルスがあると、入
賞メモリの入賞記憶数が加算されるようになっている。
そして、連チャンセンサ35の出力が非検出状態(ロウレ
ベル)に変化してから一定の設定時間を経過した後、一
定の設定時間t4経過してからリミットソレノイド92をオ
ンさせ、その入賞記憶数が「0」になるまで優先的に、
数の多い賞品球の排出(以下、大排出と称する)を実行
するようになっている。
上記のようなタイミングに従って、リミットソレノイ
ド92やダンパソレノイド90の制御を行なうと、入賞検出
センサ(150)によって検出された入賞領域6a,6b,6c,9,
53への入賞球が入賞球処理装置78に入る前に、それ以前
に発生した特定入賞球(特定入賞口7,8へ入賞した打
球)によって球鞘ケースが傾動されるときに大排出が実
行される。ただし、このように大排出が通常排出よりも
優先して実行されるようにしておけば、遊技者は特定入
賞口7や8以外の入賞領域6a,6b,6c,9,53への入賞だか
ら賞品球が多くなったと理解することができる。逆に大
排出が通常の小排出よりも優先されておらず、特定入賞
口7,8以外の入賞領域6a,6b,6c,9,53への入賞があってか
らかなり時間を経過したところで大排出が実行されるよ
うになっていると、大排出と特定入賞口7,8以外の入賞
領域6a,6b,6c,9,53への入賞との関係が理解しにくいの
で、遊技客は故障により賞品球が多くなったり少なくな
ったりすると勘違いしてトラブルの原因となるおそれが
あるが、上記実施例ではそのような誤認が少ない。しか
も、上記実施例では遊技盤前面の賞球数表示器22で賞球
数の表示を逐次切り替えて表示するようにしているの
で、さらに誤認によるトラブルの発生が少なくなる。
第12図(a)および(b)には、上記のようなタイミ
ングに従ったリミットソレノイド92およびダンパソレノ
イド90等の制御を、CPU(マイクロコンピュータ)から
なる制御装置によって実行する場合の制御手順の一例を
示す。
この場合、CPU内には、上記設定時間t1,t2,t3,t4を設
定するタイマカウンタ、入賞検出センサや連チャンセン
サからの検出信号を計数するカウンタ、特定入賞球数を
記憶する入賞メモリおよび大排出状態や通常の小排出状
態を識別するためのフラグを用意しておく。
CPUが制御を開始すると、先ず上記各種カウンタや大
排出フラグ、入賞メモリをリセットしたり、終了フラグ
をセットする等の初期設定を行なう(ルーチンR1)。そ
れから、ルーチンR2で入賞検出センサの立上りがあった
か否かを判定し、ノオ(NO)つまり特定入賞口7,8以外
の入賞領域6a,6b,6c,9,53中への入賞がなければそのま
ま、またイエス(YES)ならばルーチンR3へ進んでセー
フメモリに「1」を加え入賞カウンタをインクリメント
(加算)してから、ルーチンR4へ進む。
ルーチンR4では設定時間t4を計数するタイマカウンタ
T4の計数が終了したか否かつまりカウンタが「0」か否
か判定し、終了していればルーチンR5で終了フラグを
“1"にしてから、また終了していなければそのままルー
チンR6へ移行する。最初はタイマカウンタT4がリセット
されているので、ルーチンR4から直ちにR6へ進む。
ルーチンR6では、上記終了フラグが“1"になっている
か否か判定し、終了フラグが“1"ならばルーチンR7へ進
み、“0"ならばルーチンR10へ移行する。ここで終了フ
ラグは通常排出の終了状態を示すためのもので、通常排
出が終わってからルーチンR7で入賞メモリの入賞記憶が
1以上であるか判定することになる。このとき、入賞メ
モリに入賞記憶があればリミットソレノイド92をオン
(ルーチンR8)させ、さらに小排出フラグを“1"にセッ
ト(ルーチンR9)して小排出処理に移ったことを明記し
てからルーチンR10へ進む。ルーチンR10では、連チャン
センサの立上りがあったか否か判定し、立上りがあれば
ルーチンR11へ進んで連チャンカウンタをインクリメン
トしてから、ルーチンR12で終了フラグを“0"にする。
そして、ルーチンR13で大排出フラグが“1"になってい
るか、つまりリミットソレノイドがオンされているか判
定し、“0"ならば第2図における賞球数表示器22の数字
「5」に対応するランプL2を一定時間点灯させ(ルーチ
ンR14)、続いてルーチンR15で設定時間t1を計時するタ
イマカウンタT1をセットする。一方“1"ならば数「13」
に対応するランプL1を一定時間点灯させる(ルーチンR1
6)。
ルーチンR14、R16におけるランプL2またはL1の点灯後
もしくはルーチンR10でノオつまり連チャンセンサの立
上りなしと判定された場合には、ルーチンR17へ進んで
大排出フラグが“0"にされているか判定する。しかし
て、ルーチンR14で5個表示のランプL2を点灯した場合
には、ここでイエスと判定されてルーチンR18へ進み、
タイマカウンタT1の設定時間t1が経過したか判定し、ノ
オならばそのまま次のルーチンR21(第12図(b))
へ、またイエスならばルーチンR19で設定時間t2を計時
するタイマカウンタT2をセットして、ルーチンR20でダ
ンパソレノイドをオンさせてから、ルーチンR21へ進
む。一方、ルーチンR14で5個表示のランプL2を点灯し
てからルーチンR17へ来た場合には、ここでノオと判定
されてそのままルーチンR21へ進む。
ルーチンR21では、ルーチンR19で設定したタイマカウ
ンタT2の計時が終了したか否か、つまりダンパソレノイ
ドをオンさせてから設定時間t2を経過したか否か判定
し、経過していればルーチンR22でダンパソレノイドを
オフしてから、またt2時間が経過していなければそのま
まルーチンR23へ進む。そして、ここで連チャンセンサ
が立ち下がったか否か判定し、立ち下がっていなければ
そのままルーチンR29へ移行し、立ち下がるとルーチンR
24で、リミットソレノイド92がオンとなっているか否か
判定される。そして、リミットソレノイド92がオンとな
っていればそのままルーチンR26へ移行し、オンとなっ
ていなければリミットソレノイド92をオンとした(ルー
チンR25)上でルーチンR26へ移行する。そして、ルーチ
ンR26で設定時間t3を計時するタイマカウンタT3をセッ
トしてから、ルーチンR27へ移行する。そして、ルーチ
ンR27で設定時間t3が経過したと判定されると、ルーチ
ンR28へ進んでリミットソレノイドをオフする。
それから、ルーチンR29で大排出フラグが“1"になっ
ているか判定し、ノオならばそのまま、またイエスなら
ばルーチンR30で入賞メモリをデクリメント(減算)し
て、ルーチンR31で大排出フラグを“0"にリセットして
大排出処理が終了したことを明記してから、ルーチンR3
2へ移る。
ルーチンR32では、第2図におけるアウト穴10から回
収されたアウト球を検出するアウトセンサ(図示省略)
からの検出信号が立ち上がったか否か検出し、立ち上が
ればルーチンR33でアウト球を計数するアウトカウンタ
をインクリメント(加算)してから次のルーチンR34へ
進む。ルーチンR34では前記連チャンカウンタや入賞カ
ウンタおよびアウトカウンタの計数値を用いて、図示の
ような計算式よりそれまでのトータルの出玉数(排出球
数−アウト球数)を計算する。そして、それが予め定め
られた打止数(例えば3000個)を越えたか判定を行ない
(ルーチンR35)、越えればルーチンR36へ移行して打止
め表示の完了ランプ24の点灯や賞品球排出装置および打
球発射装置の停止などの打止め処理を行ない、ルーチン
R37で打止めが解除されたか否かの判定を繰返し、解除
されるのを待つ。打止め状態が解除されるとルーチンR3
8で内部を初期化してからルーチンR2へ戻る。
上記フローに基づいた制御を行なうことにより、第11
図に示すようなタイミングに従った賞品球排出処理が可
能となる。
この実施例では、通常排出を小排出(例えば5個)と
しているので、賞品球排出個数を制御するリミットソレ
ノイド92が故障したとしても、賞品球の大量放出という
不都合が避けられる。
なお、上記実施例では、本発明を可変表示型補助遊技
装置を備えたパチンコ遊技機に適用したものについて説
明したが、それに限定されるものでなく、非常に入賞確
率が低く設定された特別入賞口に入賞すること(第1条
件)により特別遊技の権利を発生させ、この権利発生中
に特定入賞口へ入賞すること(第2条件)により、変動
入賞装置を開放させるようにしたパチンコ遊技機につい
ても適用することができ、これによって特定入賞口への
入賞率を高くしても遊技店の損失が増加されず、しかも
遊技者にとっては特別入賞口への再度の入賞による権利
消滅に対する不安が低減されるようにすることができ
る。
また、上記第1および第2の実施例においては、特定
入賞口とそれ以外の入賞領域とで分け特定入賞口へ入賞
したときには小排出とし、それ以外の入賞領域に入賞し
た場合には大排出としたが、一定の入賞口、例えば特定
入賞口8に入賞するごとに全ての入賞領域への入賞に対
する賞品球排出個数が変化するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、特定入賞口への入賞に対し
て他の入賞口よりも少ない賞品球を与えかつ優先的に排
出させるようにしているが、与える賞品球数が多く設定
されている入賞口への入賞に対する賞品球排出を優先的
に行なわせるようにしても良い。
また、上記実施例においては、特定入賞口へ入賞した
遊技球の数を記憶する入賞記憶手段としてのセーフメモ
リは制御装置130に設けるとしたが、制御系が複数の制
御装置によって構成されるような場合には賞品球の排出
制御を司る制御装置以外の制御装置に入賞記憶手段を設
けるようにしても良い。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、弾発された遊技球の
入賞に対して与える賞品球の数がそれぞれ異なる第1の
入賞部と第2の入賞部とを有する遊技部を備えた遊技機
において、上記第1の入賞部へ入賞した遊技球を検出す
る第1入賞球検出手段と、該第1入賞球検出手段によっ
て検出された遊技球を含み上記遊技部内に設けられた入
賞部に入賞したすべての遊技球を集合させる集合樋と、
該集合樋により集合された遊技球を貯留可能とするとと
もに第2入賞球検出手段を有し遊技球を1個宛検出して
流下させる入賞球処理装置と、複数種類の数の賞品球を
排出可能な球排出装置と、上記第2入賞球検出手段から
の検出信号に基づいて上記球排出装置を制御して所定数
の賞品球を排出させる制御手段と、上記第1入賞球検出
手段からの検出信号に基づく入賞球数を記憶する入賞記
憶手段と、上記第2入賞球検出手段からの検出信号が入
力された際に上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の場合
には上記第2の入賞部への入賞に対して与えられる所定
数の賞品球を排出させるとともに、上記入賞記憶手段の
記憶値が「1」以上の場合には上記第1の入賞部への入
賞に対して与えられる所定数の賞品球を優先的に排出さ
せかつ上記入賞記憶手段に記憶された入賞球数を減算す
る優先排出実行手段とを備えたので、補助遊技装置と該
補助遊技装置の起動条件を与える特定入賞口とを備えた
遊技機に適用した場合、特定入賞口を上記第1の入賞部
として構成し他の一般入賞口を上記第2の入賞部として
構成することにより、特定入賞口への遊技球の入賞確率
が高くなるように遊技部内を調整して補助遊技装置の作
動回数が多くなるようにしても特定入賞口への入賞球に
対しては少ない賞品球を排出させることで遊技店の損失
が増加されることがないとともに、遊技客にとっては補
助遊技装置の動作回数が多くなることにより特別遊技状
態の発生に対する期待感を高め、再度の入賞で特別権利
が消滅するタイプの遊技機では特別遊技の権利消滅に対
する不安感も低減させ、遊技に対する興趣を向上させる
ことができるという効果がある。
また、第2入賞球検出手段からの検出信号が入力され
た際に上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の場合には上
記第2の入賞部への入賞に対して与えられる所定数の賞
品球を排出させるとともに上記入賞記憶手段の記憶値が
「1」以上の場合には上記第1の入賞部への入賞に対し
て与えられる所定数の賞品球を優先的に排出させるよう
にしたので、通常の排出個数以外の賞品球を排出させる
条件となる第1の入賞部への入賞が生じると直ちに通常
排出個数と異なる賞球の排出を実行させることができる
ため、球排出装置が故障したというような誤認を遊技客
に生じさせるおそれがなく、遊技客と遊技店との間のト
ラブルの発生を回避することができるという効果があ
る。
さらに、賞品球の数がそれぞれ異なる第1の入賞部と
第2の入賞部に対応してそれぞれの入賞球の集合樋を設
けなくて済むため、遊技盤の裏面の構成が簡素となると
ともに、第1の入賞部(特定入賞口)を遊技部内の任意
の位置に設けることができるため、極めて自由度の高い
遊技機を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図(a),(b)は第1実施例を示すもの
で、それらのうち、 第1図は本発明に係る賞品球排出装置を備えたパチンコ
遊技機の一実施例を示す背面図、 第2図は本発明が適用されるパチンコ遊技機の前面の構
成例を示す正面図、 第3図は遊技部が構成されている遊技盤の裏面の構成例
を示す背面図、 第4図は賞品球排出装置の一実施例の詳細な構成を示す
斜視図、 第5図(a),(b)はその賞品球排出装置の作用説明
図、 第6図は入賞球処理装置およびその回動復帰機構の構成
例を示す斜視図、 第7図は本発明に係る賞品球排出装置を備えたパチンコ
遊技機における各種検出器(センサ)および駆動源(ソ
レノイド)の動作タイミングの一例を示すタイミングチ
ャート、 第8図(a),(b)は、第7図の動作タイミングに従
った制御をCPUにより実現するため手順の一例を示すフ
ローチャート、 第9図(a),(b)〜第12図(a),(b)は第2実
施例を示すもので、それらのうち、 第9図(a),(b)は賞品球排出装置の作用説明図、 第10図は遊技部が構成されている遊技盤の裏面の構成例
を示す背面図、 第11図は賞品球排出装置を備えたパチンコ遊技機におけ
る各種検出器(センサ)および駆動源(ソレノイド)の
動作タイミングの一例を示すタイミングチャート、 第12図(a),(b)は第11図の動作タイミングに従っ
た制御をCPUにより実現するための手順の一例を示すフ
ローチャートである。 1……遊技盤、2……打球発射装置、3……ガイドレー
ル、4……補助遊技装置(可変表示装置)、5……変動
入賞装置、6a,6b,6c,9,53……一般入賞口、7,8……特定
入賞口、10……アウト穴、22……賞球数表示装置、33,1
50……入賞検出器、35……入賞検出器、40……第2賞球
設定手段、43a,43b……規制片、72……貯留タンク、73
……誘導樋、77……球鞘ケース、78……入賞球処理装
置、83……賞品球導出樋、86……ダンパレバー、90……
強制復帰手段、91,92……第1賞球設定手段(ストッ
パ、ソレノイド)、130……制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾発された遊技球の入賞に対して与える賞
    品球の数がそれぞれ異なる第1の入賞部と第2の入賞部
    とを有する遊技部を備えた遊技機において、 上記第1の入賞部へ入賞した遊技球を検出する第1入賞
    球検出手段と、 該第1入賞球検出手段によって検出された遊技球を含み
    上記遊技部内に設けられた入賞部に入賞したすべての遊
    技球を集合させる集合樋と、 該集合樋により集合された遊技球を貯留可能とするとと
    もに第2入賞球検出手段を有し遊技球を1個宛検出して
    流下させる入賞球処理装置と、 複数種類の数の賞品球を排出可能な球排出装置と、 上記第2入賞球検出手段からの検出信号に基づいて上記
    球排出装置を制御して所定数の賞品球を排出させる制御
    手段と、 上記第1入賞球検出手段からの検出信号に基づく入賞球
    数を記憶する入賞記憶手段と、 上記第2入賞球検出手段からの検出信号が入力された際
    に上記入賞記憶手段の記憶値が「0」の場合には上記第
    2の入賞部への入賞に対して与えられる所定数の賞品球
    を排出させるとともに、上記入賞記憶手段の記憶値が
    「1」以上の場合には上記第1の入賞部への入賞に対し
    て与えられる所定数の賞品球を優先的に排出させ、かつ
    上記入賞記憶手段に記憶された入賞球数を減算する優先
    排出実行手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
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