JP2564992Y2 - クラッチカバー組立体 - Google Patents

クラッチカバー組立体

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JP2564992Y2
JP2564992Y2 JP2952491U JP2952491U JP2564992Y2 JP 2564992 Y2 JP2564992 Y2 JP 2564992Y2 JP 2952491 U JP2952491 U JP 2952491U JP 2952491 U JP2952491 U JP 2952491U JP 2564992 Y2 JP2564992 Y2 JP 2564992Y2
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JP
Japan
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clutch cover
pressure plate
plate
center
clutch
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JP2952491U
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Inventor
英一 笹田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のクラッチ装置
に使用されるクラッチカバー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クラッチカバー組立体は、クラ
ッチカバーにストラッププレートを介して連繋されたプ
レッシャプレートと、クラッチカバーの支点部で支持さ
れ、プレッシャプレートをフライホイール側へ押圧する
ダイヤフラムスプリングとを備えており、前記プレッシ
ャプレートとフライホイールとの間にクラッチディスク
のクラッチフェーシングを挟み込んだ後に、クラッチカ
バーをフライホイールに複数のボルトで締め付け固定す
るようになっている(例えば、実開平2−41722号
公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクラッチカバー組立体は、図4〜図5に示す
ように、ストラッププレート3とプレッシャプレート5
とをリベット6で固定する際に使用するリベット固定用
の窓14を、クラッチカバー1の周方向複数箇所に形成
してあるため、クラッチカバー1の断面強度が全周に亘
り一定していない。従って、クラッチカバー1をフライ
ホイール2に固定する際にダイヤフラムスプリング8の
ばね力が支点部7を介してクラッチカバー1に作用する
と、クラッチカバー1の変形がその周方向でばらつきを
生じ、これがダイヤフラムスプリング8の内周端の位置
のばらつきとなる。その結果、ダイヤフラムスプリング
8の内周端と図外のクラッチレリーズベアリングとの接
触が不均一となり、クラッチの断・続操作時にクラッチ
ペタルに振動を生じ、クラッチ操作感覚が悪化する場合
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本考案は、フライホ
イールに外周端が固定されるクラッチカバーにストラッ
ププレート一端を固定して、このストラッププレートの
他端にプレッシャプレートをリベット固定し、このプレ
ッシャプレート卜をフライホイール側へ押圧するダイヤ
フラムスプリングを、前記クラッチカバーの同心円上に
周方向等間隔に配置した複数の支点部で支持してなるク
ラッチカバー組立体であって、前記ストラッププレート
とプレッシャプレートをリベット固定するためのリベッ
ト固定用窓をクラッチカバー上のこのリベット固定中心
に対応する位置に形成したものにおいて、前記ストラッ
ププレートとプレッシャプレートとのリベット固定中心
とクラッチカバーの中心とを結ぶ線を、周方向で隣接す
る2つの支点部とクラッチカバーの中心とを夫々結ぶ二
直線の成す角の等分線から所定角度ずらしたことを特徴
とする。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
【0006】図1〜図2において1はフライホイール2
に固定するクラッチカバーである。このクラッチカバー
1には弾性変形可能な板状のストラッププレート3の一
端をリベット4で固定してある。そして、そのストラッ
ププレート3の他端をプレッシャプレート5にリベット
6で固定することにより、クラッチカバー1とプレッシ
ャプレート5とをストラッププレート3を介して連繋し
ている。又、クラッチカバー1の内周縁部には、複数の
支点部7を周方向等間隔に設けてあり、これら支点部7
によりダイヤフラムスプリング8を支持してある。
【0007】支点部7は、特に図2に詳細に示すよう
に、周方向で隣接する2つの支点部7,7とクラッチカ
バー1の中心とを夫々結ぶ二直線の成す角の等分線(隣
接する支点部7,7の周方向の中間点10を通る法線)
が、ストラッププレート3とプレッシャプレート5との
固定中心9とクラッチカバー1の中心とを結ぶ線Lに対
して5度ずれるように設けてある。そして、この支点部
7は、クラッチカバー1に固定したリベット11と、こ
のリベット11に係合した一対の支点リング12とで構
成してある。
【0008】13はリテーナプレートである。このリテ
ーナプレート13は、ストラッププレート3とともにプ
レッシャプレート5にリベット6で固定してあり、ダイ
ヤフラムスプリング8の外周端とプレッシャプレート5
とを連繋している。14は、クラッチカバー1の外周縁
部のストラッププレート3とプレッシャプレート5との
固定部に対応する位置に形成されたリベット固定用窓で
あり、この窓14にはストラッププレート3及びリテー
ナプレート13とプレッシャプレート5とをリベット6
で固定する際にかしめ治具等が挿入される。
【0009】このように構成したクラッチカバー組立体
Aは、プレッシャプレート5とフライホイール2との間
にクラッチフェーシング15を挟み込んだ後、クラッチ
カバー1をフライホイール2にボルト16で締め付け固
定する。この際、プレッシャプレート5は、クラッチフ
ェーシング15で押され、ダイヤフラムスプリング8を
変形させつつ図1中右側方向へ所定量押し込まれる。こ
の結果、クラッチカバー1にはダイヤフラムスプリング
8のばね力が支点部7を介して作用することとなり、ク
ラッチカバー1はそのばね力を受けて軸方向(図1中右
側方向)へ撓み変形する。
【0010】しかしながら、本実施例は、ストラッププ
レート3とプレッシャプレート5との固定中心9とクラ
ッチカバー1の中心とを結ぶ線Lが、周方向で隣接する
2つの支点部7,7とクラッチカバー1の中心とを夫々
結ぶ二直線の成す角の等分線から5度ずれ、それに伴っ
ベット固定用窓14が前記等分線から同角度ずれ、
図3に示した実験結果のようにクラッチカバー1の周方
向における変形のばらつきは従来例よりも少なくなっ
。従って、ダイヤフラムスプリング8の内周端位置の
ばらつきが少なくなり、ダイヤフラムスプリング8の内
周端と図外のクラッチレリーズベアリングとの接触が均
一となり、クラッチの操作感覚が良好となった
【0011】尚、図3は、クラッチカバー1の周方向に
おける変形のばらつきを示すものであり、クラッチカバ
ー1の支点部7近傍の所定位置を測定部位とし、従来例
のクラッチカバーの周方向における変形のばらつきを1
00として表したものである。又、この図3は、図2に
おける線Lと中間点10を通る法線とのずれ角θが、0
度(従来例),5度,10度,20度,30度の場合に
ついて測定したものである。
【0012】この図に示すように、ずれ角θが0度<θ
<10度であれば、クラッチカバー1の周方向における
変形のばらつきは従来例よりも小さくなるので、ずれ角
θは前記実施例に限られず、5度近傍の値(例えば3度
〜7度)としてもよい。
【0013】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案
は、プレッシャプレートとストラッププレートとのリベ
ット固定中心とクラッチカバーの中心とを結ぶ線を、周
方向で隣接する2つの支点部とクラッチカバーの中心と
を夫々結ぶ二直線の成す角の等分線から所定角度ずらす
ことにより、クラッチカバー上のリベット固定用窓を前
等分線から同角度ずらし、ダイヤフラムスプリングの
ばね力を受けるクラッチカバーの周方向における変形の
ばらつきを小さくすることができるため、ダイヤフラム
スプリング内周端位置のばらつきが少なくなり、ダイヤ
フラムスプリングの内周端をクラッチレリーズベアリン
グに均一に接触させ、クラッチの操作感覚を一層良好に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すクラッチカバー組立体
の断面図(図2のB−B線に沿う断面図)。
【図2】同クラッチカバー組立体の正面図。
【図3】クラッチカバーの周方向変形のばらつき測定結
果図。
【図4】従来例を示すクラッチカバー組立体の断面図
(図5のC−C線に沿う断面図)。
【図5】同クラッチカバー組立体の正面図。
【符号の説明】
1…クラッチカバー、2…フライホイール、3…ストラ
ッププレート、5…プレッシャプレート、7…支点部、
8…ダイヤフラムスプリング、9…固定中心、A…クラ
ッチカバー組立体、L…線。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイールに外周端が固定されるク
    ラッチカバーにストラッププレートの一端を固定して、
    このストラッププレートの他端にプレッシャプレートを
    リベット固定し、このプレッシャプレートをフライホイ
    ール側へ押圧するダイヤフラムスプリングを、前記クラ
    ッチカバーの同心円上に周方向等間隔に配置した複数の
    支点部で支持してなるクラッチカバー組立体であって、
    前記ストラッププレートとプレッシャプレートをリベッ
    ト固定するためのリベット固定用窓をクラッチカバー上
    のこのリベット固定中心に対応する位置に形成したもの
    において、前記ストラッププレートとプレッシャプレー
    トとのリベット固定中心とクラッチカバーの中心とを結
    ぶ線を、周方向で隣接する2つの支点部とクラッチカバ
    ーの中心とを夫々結ぶ二直線の成す角の等分線から所定
    角度ずらしたことを特徴とするクラッチカバー組立体。
JP2952491U 1991-04-26 1991-04-26 クラッチカバー組立体 Expired - Lifetime JP2564992Y2 (ja)

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JPH04124340U JPH04124340U (ja) 1992-11-12
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