JP2548117Y2 - 皿ばねの支持構造 - Google Patents

皿ばねの支持構造

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JP2548117Y2
JP2548117Y2 JP1989003908U JP390889U JP2548117Y2 JP 2548117 Y2 JP2548117 Y2 JP 2548117Y2 JP 1989003908 U JP1989003908 U JP 1989003908U JP 390889 U JP390889 U JP 390889U JP 2548117 Y2 JP2548117 Y2 JP 2548117Y2
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JP
Japan
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disc spring
snap ring
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piston
inner diameter
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JP1989003908U
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一司 長谷川
守男 伊藤
俊男 山口
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、皿ばねの支持構造に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の皿ばねの支持構造として、米国特許第2978928
号の第3図に示されるものがある。これには、ピストン
への戻し力を皿ばねによって与えるようにしたものが示
されている。すなわち、皿ばねは外径側においてピスト
ンと接触し、皿ばねの内径側は軸に固定されたスナップ
リングによって支持されている。これにより、皿ばねは
常にピストンに対して弾性力を作用している。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 しかし、このような従来の皿ばねの支持構造には、ス
ナップリングが摩耗するという問題点及びスナップリン
グが外れやすいという問題点がある。すなわち、スナッ
プリングには皿ばねの内径部から常にピストン戻し力の
反力が作用しており、この反力はピストンがストローク
するごとに増大し、また皿ばねの内径部の縁によってス
ナップリングがかじられる状態となる。このため、スナ
ップリングが摩耗し、最終的には皿ばねの反力を支持す
ることができないこととなる。また、スナップリングに
皿ばねから過大な荷重が作用すると、スナップリングが
外方へ拡がって外れてしまう。スナップリングの厚さ寸
法が薄いほどスナップリングは外れやすくなる。スナッ
プリングの厚さ寸法を大きくすると、スナップリングの
取り付け及び取り外し作業の作業性が低下する。
なお、「MOTOR AUTOMATIC TRANSMISSION MANUAL」第
6版(MOTOR社発行)の第333頁には、ピストンに戻し力
を作用するための皿ばねの他にもう1つの小皿ばねを設
けたものが示されている。しかしながら、この小皿ばね
はスナップリングの摩耗及びスナップリングの外れを防
止するためのものではなく、皿ばねが作用した場合の遊
びをなくすたねのものである。すなわち、この皿ばねは
所定のレバー比を有するてことして作用する形式のもの
であり、皿ばねが弾性力を作用したときには皿ばねはス
ナップリングから遠ざかる向きに力を受けるので、スナ
ップリングと皿ばねとの間の遊びが大きくなる。この遊
びをなくすために小皿ばねが設けられている。従って、
上述の2つの問題点は解決されていない。
また、実願昭61-85724号(実開昭62-196934号公報)
の第3図には、皿ばね5のエッジ部でスナップリングス
トッパ(保護部材)8及びスナップリング7を介して支
持軸6に係合させ、保護部材8の突出部でスナップリン
グ7の外周側を覆うとともに、皿ばね5の反対側端部で
ピストンを押すように構成した自動変速機のクラッチ装
置が示されているが、皿ばね5が、これのエッジ部でス
ナップリングストッパ8に当接している構成であるた
め、耐久性がよくないという問題点がある。これを解決
するには、たとえば特開昭63-289358号公報に示される
ように、皿ばねを一部折曲げて、スナップリングストッ
パとの当接部を面当たりにすることが考えられるが、こ
れだけでは、折曲げた分だけ、皿ばねの保護部材に対す
る作用点が、軸心から離れた外周側に位置することにな
り、皿ばねの力によって保護部材がスナップリングから
外れやすくなってしまうという新たな問題を発生すると
共に、スナップリングが軸から外れやすくなってしまう
という上述の問題点は完全に解決されないことになる。
本考案は上記のような問題点を解決することを目的と
している。
(ニ) 課題を解決するための手段 本考案は、スナップリングと皿ばねとの間に設けた保
護部材に、スナップリングとの接触面側に切欠き部を設
けるとともに、皿ばねの保護部材に対する作用点を軸心
側に近付けることにより、上記課題を解決する。すなわ
ち、本考案による皿ばねの支持構造は、スナップリング
(18)と皿ばね(22)との間に保護部材(20)が設けら
れており、保護部材は、スナップリングと皿ばねとによ
ってはさみつけられる環状プレート部(20a)と、スナ
ップリングの外周の少なくとも一部を覆うように環状プ
レート部外周からスナップリング方向に突出した突出部
(20b)と、皿ばねとの接触面の外周側に形成された切
欠き部(20c)と、から構成され、上記接触面の最内径
部(A)が上記スナップリングの外径(B)よりも内径
側に位置するように配置されている。なお、かっこ内の
符号は後述の実施例に対応する部材を示す。
(ホ) 作用 皿ばねの内径部からの力は保護部材を介してスナップ
リングに作用する。この際、保護部材の皿ばねと接触す
る面には外周側に切欠き部が形成されているので、皿ば
ねの保護部材に対する作用点を、軸心側に設定すること
ができる。これにより皿ばねの力によって、スナップリ
ングが外れてしまうことが防止される。
(ヘ) 実施例 第1図に本考案の実施例を示す。クラッチドラム10に
ピストン12の内外径がはめ合わされている。ピストン12
の外径部及び内径部はそれぞれシール部材14及び16によ
ってシールされている。クラッチドラム10の軸部10aに
スナップリング18が固定されており、これに隣接して保
護部材20が設けられており、保護部材20とピストン12と
の間に内径部側に折曲げ部22aを有する皿ばね22が配置
されている。すなわち、皿ばね22は外径部側においてピ
ストン12の力作用部12aと接触し、また皿ばね22の内径
部側で保護部材20と接触する。第1図に示す状態で皿ば
ね22は圧縮状態にあり、ピストン12に弾性力を作用して
いる。ピストン12は第1図中で左方向へ移動したときに
クラッチプレート群24の押圧力を作用可能である。保護
部材20は、リング状の環状プレート部20aと、スナップ
リング18の外周側に突出してこれの全外周を覆う突出部
20bと、皿ばね22との接触面の外周面側に形成された切
欠き部20cと、から構成され、保護部材20と皿ばね22と
の接触面の最内径部(A)がスナップリング18の外径
(B)よりも内径側に位置するように配置されている。
また、保護部材20は鋼材に軟窒化処理又は浸炭窒化処理
を施したものであり、耐摩耗性を有する状態としてあ
る。
次に、この実施例の作用について説明する。皿ばね22
は、第1図に示す状態においても、ピストン12に弾性力
を作用しており、これの反力が常に保護部材20に作用し
ている。また、油圧力によってピストン12が第1図中で
左方向へ移動したときには、より大きい反力が保護部材
20に作用する。しかし、皿ばね22と保護部材20とが面当
たりしているのに加えて、保護部材20は、耐摩耗性に優
れたものとしてあるので、皿ばね22との接触面が摩耗す
ることはない。また、保護部材20には、外周側に切欠き
部20cが形成されているので、皿ばね22の保護部材20に
対する作用点が、軸心側(図中クラッチドラム10の軸部
10a側)に設定されるのに加えて、保護部材20の突出部2
0bはスナップリング18の外周を覆っているので、スナッ
プリング18が外方に拡がることが防止されており、スナ
ップリング18が外れることもない。
なお、この実施例では、保護部材20の突出部20bはス
ナップリング18の全外周を覆うように全周にわたって設
けられているが、例えば外周4ケ所につめ状に設けて
も、スナップリング18の拡がりを防止することができる
ので、同様の作用を得ることができる。また、保護部材
20の耐摩耗性を必要とする部分は皿ばね22との接触面だ
けであるから、この接触面だけを耐摩耗性を向上させる
ようにすることもできる。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、スナップ
リングと皿ばねとの間に配置された保護部材に、スナッ
プリングの拡がりを防止する突出部を設けるとともに、
突出部とは反対側の皿ばねとの接触面外周側に切欠き部
を設け、上記接触面の最内径部が上記スナップリングの
外径よりも内径側に位置するように配置したことによ
り、皿ばねの保護部材に対する作用点を、軸心側に設定
することができるので、耐久性を損なうことなく従来よ
りもいっそうスナップリングを外れにくくすることがで
き、また、保護部材自体がスナップリングを乗り越えて
外れてしまうようなことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図である。 10……クラッチドラム、12……ピストン、18……スナッ
プリング、20……保護部材、20a……環状プレート部、2
0b……突出部、20c……切欠き部、22……皿ばね、22a…
…折曲げ部、A……保護部材と皿ばねの接触面の最内径
部、B……スナップリングの外径。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−289358(JP,A) 実開 昭62−196934(JP,U) 実開 昭61−202722(JP,U) 特公 昭60−32056(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】皿ばねの外径側がピストンと接触し、皿ば
    ねの内径側に折曲げ部を有し、皿ばねの内径側が保護部
    材を介して軸に固定されたスナップリングによって軸方
    向に支持され、ピストンに対して皿ばねの弾性力が作用
    するように構成される皿ばねの支持構造において、 上記保護部材は、スナップリングと皿ばねとによっては
    さみつけられる環状プレート部と、スナップリングの外
    周の少なくとも一部を覆うように環状プレート部外周か
    らスナップリング方向に突出した突出部と、皿ばねとの
    接触面の外周側に形成された切欠き部と、から構成さ
    れ、上記接触面の最内径部が上記スナップリングの外径
    よりも内径側に位置するように配置されていることを特
    徴とする皿ばねの支持構造。
JP1989003908U 1989-01-19 1989-01-19 皿ばねの支持構造 Expired - Lifetime JP2548117Y2 (ja)

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