JPH0532660Y2 - - Google Patents

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JPH0532660Y2
JPH0532660Y2 JP10220688U JP10220688U JPH0532660Y2 JP H0532660 Y2 JPH0532660 Y2 JP H0532660Y2 JP 10220688 U JP10220688 U JP 10220688U JP 10220688 U JP10220688 U JP 10220688U JP H0532660 Y2 JPH0532660 Y2 JP H0532660Y2
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diaphragm spring
pressure plate
clutch
protrusion
wave wire
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はクラツチの接続動作を容易にするクラ
ツチカバー組立体に関する。
(従来技術) 一般に、クラツチ遮断状態から接続状態へ移行
する過程において、クラツチ接続初期の回転トル
クが緩かに増大した方が乗りごこちがよく、運転
者のクラツチ接続動作も容易になる。
そして従来からクラツチデイスクのスプライン
ハブとフエーシングの間を、弾性を有するクツシ
ヨニングプレートで連結してクラツチ接続初期の
回転トルクを緩かに増大させる構造はすでに公知
である。ところがクツシヨニングプレートは、ク
ラツチの摩擦フエーシングからスプラインハブへ
のトルク伝達部材でもあるので高い剛性を保持す
る必要があり、そのためクツシヨニングプレート
によつてクラツチ接続初期の運転フイーリングを
向上させることには限界がある。
そこで最近では第5図に示すように、プレツシ
ヤプレート100の背面の突起101とダイヤフ
ラムスプリング102の外周部との間に軸方向に
起伏する環状のウエーブワイヤリング110を設
け、このウエーブワイヤリング110にダイヤフ
ラムスプリング102の外周部を着座させてクラ
ツチ接続初期の回転トルクを緩かに増大させる構
造が提案されている(例えば実公昭59−2337)。
(考案が解決しようとする課題) ところが第6図及び第7図に示すようにウエー
ブワイヤリング110は1本の線材をリング状に
湾曲させて構成されているので、一端部112ま
たは他端部113が摺動する量は、背面側(第6
図の紙面の手前側)の各凸部114〜120の摺
動量が中間部117から両端部112,113へ
行くにつれて累積される。例えば第6図及び第7
図に示すように各凸部(図示の場合9箇所)11
4〜120の摺動量が全て同じである場合、個々
の摺動量をlとし、中間部117を基点とした場
合、凸部118の摺動量はl、凸部119の摺動
量は2×l、凸部120の摺動量は3×lとなつ
て、一端部112も4×lだけ摺動する。そのた
めプレツシヤプレート100(第5図)の背面、
ウエーブワイヤリング110及びダイヤフラムス
プリング102の接触部は、中間部117から両
端部112,113が配置される箇所へ行くにつ
れて局部的に摩耗が激しくなり、摩耗した分だけ
軸方向の支点の位置が変化するという不具合が生
じる。
本考案はクラツチ接続初期の回転トルクを緩か
に増大させるための緩衝体として、背面で見て円
周方向に分割された姿で配置される弓形のウエー
ブワイヤを複数個採用することにより上記問題点
を解決することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本考案は、環状のプ
レツシヤプレートと、プレツシヤプレートの背面
側に同心に配置されるダイヤフラムスプリングと
を備え、上記プレツシヤプレートは、その背面の
同一円周上に断続的に延びて上記ダイヤフラムス
プリングの外周部に向い突出する突起を備え、こ
の突起の先端部に設けた緩衝体に上記ダイヤフラ
ムスプリングの外周部が着座してプレツシヤプレ
ートをクラツチ接続側へ押圧するクラツチカバー
組立体において、上記緩衝体を、軸方向に起伏し
且つ突起の円弧に沿う弓形に形成された複数個の
ウエーブワイヤで構成し、各ウエーブワイヤの少
なくとも一方の端部に回り止部材を設け、上記突
起の先端部に円周方向に延びる溝を設けて、この
溝に各ウエーブワイヤを、背面で見て円周方向に
分割された姿で嵌合したことを特徴としている。
(作用) クラツチ接続初期において、ウエーブワイヤは
ダイヤフラムスプリングの押圧力を受けて軸方向
に撓み、ダイヤフラムスプリングの押圧力を緩衝
させながらプレツシヤプレートに伝達する。また
ウエーブワイヤが軸方向に撓むことによつて支点
が摺動する量が、個々のウエーブワイヤの両端部
に分散される。
(実施例) 第1図に示すように、環状のプレツシヤプレー
ト10の背面には同一円周上に断続的に延びる8
個(4個のみ図示)の突起11が一体に形成され
る。各突起11の先端部には、円周方向に延びる
溝12が形成され、互いに隣接する突起11の間
の間隙L1と連通している。そしてこの溝12に
は、突起11の円弧に沿う弓形に形成されたウエ
ーブワイヤ20が、円周方向に分割された姿で4
個(2個のみ図示)嵌合している。
ウエーブワイヤ20は弾性の高いばね鋼製の線
材で形成され、第2図に示すように軸方向に起伏
する波形に湾曲されてダイヤフラムスプリング3
0に向い突出する凸部21を3個有している。ウ
エーブワイヤ20の両端部には第2図の下側に屈
曲するかぎ部24,25(回り止部材)が設けら
れ、このかぎ部24,25が、上記突起11の間
隙L1に係合している。これらかぎ部24,25
を設けることにより、ウエーブワイヤ20が円周
方向にずれることを防止できる。なお第2a図に
示すように、かぎ部24の嵌合孔13を有する突
起11aを採用した場合には、反対側のかぎ部を
省略してもよい。これによりウエーブワイヤ20
がイナーシヤで反R方向へ移動しようとしても充
分にウエーブワイヤ20の円周方向のずれを防止
することができる。
上述したように、各ウエーブワイヤ20は背面
で見て円周方向に分割された姿で溝12に嵌合し
ている(第1図)。これにより第2図に示すよう
に、各凸部21が軸方向に撓むことによつて摺動
する量lが個々のウエーブワイヤ20の両端部に
分散される。しかもこの摺動量lは、3個の凸部
21の摺動量の総和の1/2になるため、リング形
状のものに比べて複数個に分割された数に比例し
て小さくなる。従つてウエーブワイヤ20の摺動
量lが局部的に大きくなることはなく、プレツシ
ヤプレート10、ダイヤフラムスプリング30及
びウエーブワイヤ20の接触部の局部的な摩耗を
効果的に防止することができる。
なお本実施例においては、2個の突起11の上
に1個のウエーブワイヤ20が配置されており、
ウエーブワイヤ20の中央の凸部21の直下に各
突起11の間隙L1が対向するように設定して、
クラツチの接続遮断動作に影響を与えないように
している。
第3図、第4図に示すように、プレツシヤプレ
ート10の背面側には、ダイヤフラムスプリング
30が同心に配置される。ダイヤフラムスプリン
グ30は中心に向つて延びる多数の舌部31を一
体に備えており、各舌部31の間のスリツト32
の半径方向外方端部には角窓33を備えている。
角窓33にはクラツチカバー35の内周端部に形
成されたタブ36が嵌合しており、このタブ36
が1対のワイヤリング37,38を介してダイヤ
フラムスプリング30を挟持している。なおダイ
ヤフラムスプリング30の外周部とウエーブワイ
ヤ20は、クリツプ39とプレツシヤプレート1
0に挟持されているので、クラツチの接続遮断動
作中にウエーブワイヤ20から離れることはな
く、プレツシヤプレート10とダイヤフラムスプ
リング30とは常時一体的に作動する。40は弾
性ストラツプで、プレツシヤプレート10を僅か
にクラツチ遮断側に付勢した状態でクラツチカバ
ー35に連結し、クラツチカバー35の回転力を
プレツシヤプレート10に伝達するためのもので
ある。なお第4図中、42はレリーズベアリン
グ、43はクラツチデイスク、44はフライホイ
ール、45はトランスミツシヨンの入力軸でもあ
る出力軸である。
上記構造によると、第4図に示すクラツチ接続
時においては、ダイヤフラムスプリング30の外
周部がウエーブワイヤ20の凸部21に着座して
プレツシヤプレート10をフライホイール44の
方へ付勢しており、プレツシヤプレート10はそ
の押圧力によつて前方(第4図の左側)のクラツ
チデイスク43の摩擦フエーシング43aをフラ
イホイール44に押圧している。そして運転中
は、矢印R方向の回転トルクがフライホイール4
4からクラツチデイスク43を介して出力軸45
へ伝達される。
図外のクラツチ接続遮断機構を操作すると、レ
リーズベアリング42が前方へ移動し、ダイヤフ
ラムスプリング30の内周端部背面を押圧する。
これによりダイヤフラムスプリング30の外周部
は、梃の作用により1対のワイヤリング37,3
8を支点として後方へ移動するので、プレツシヤ
プレート10も後方に移動し、フエーシング43
aを解放する。これによりクラツチが遮断する。
次にクラツチを接続するために上記クラツチ接
続遮断機構によりレリーズベアリング42を後方
へ移動させると、ダイヤフラムスプリング30の
外周部はウエーブワイヤ20を介して再びプレツ
シヤプレート10をフライホイール44側へ押圧
する。この時ウエーブワイヤ20の凸部21が、
軸方向に撓むことよつてダイヤフラムスプリング
30の押圧力が緩衝されるので、フライホイール
44の回転力も緩かに摩擦フエーシング43aに
伝達される。従つてクラツチ接続初期の回転トル
クが緩かに増大する。
しかも本考案においては、弓形のウエーブワイ
ヤ20を背面で見て円周方向で分割した姿で溝1
2に嵌合しているので、各凸部21が軸方向に撓
むことによつて摺動する量lが個々のウエーブワ
イヤ20の両端部に分散される。しかもこの摺動
量lは、3個の凸部21の摺動量の総和の1/2に
なるため、リング形状のものに比べて複数個に分
割された数に比例して小さくなる。従つてウエー
ブワイヤ20の摺動量lが局部的に大きくなるこ
とはなく、プレツシヤプレート10、ダイヤフラ
ムスプリング30及びウエーブワイヤ20の接触
部の局部的な摩耗を効果的に防止することができ
る。
さらに本実施例においては、間隙L1に係合す
るウエーブワイヤ20の両端部にかぎ部24,2
5を設けているので、イナーシヤによつてウエー
ブワイヤ20に回転方向Rと逆向きの力が作用し
たとしても、ウエーブワイヤ20が円周方向にず
れる恐れはない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると、環状のプ
レツシヤプレート10の突起11とダイヤフラム
スプリング30の外周部との間に、軸方向に起伏
するウエーブワイヤ(緩衝体)20を採用してい
るので、クラツチ接続初期の回転トルクが緩かに
増大し、乗りごこちがよく、運転者のクラツチ接
続動作も容易になる。
さらに本考案においては、プレツシヤプレート
10の突起11の円弧に沿う弓形のウエーブワイ
ヤ20を複数個形成し、このウエーブワイヤ20
を背面で見て円周方向に分割された姿で溝12に
嵌合しているので、各凸部21が軸方向に撓むこ
とによつて摺動する量lが個々のウエーブワイヤ
20の両端部に分散される。しかもこの摺動量l
は、3個の凸部21の摺動量の総和の1/2になる
ため、リング形状のものに比べて複数個に分割さ
れた数に比例して小さくなる。従つてクラツチ接
続初期において凸部21が軸方向に撓むことによ
つて摺動する量が局部的に大きくなることはな
く、プレツシヤプレート10、ダイヤフラムスプ
リング30及びウエーブワイヤ20の接触部の局
部的な摩耗を効果的に防止することができる。す
なわち本考案においては背面で見て円周方向に分
割された姿で溝12に嵌合される弓形のウエーブ
ワイヤ20を採用することにより、従来例におけ
るリング形状の緩衝体を採用した場合よりも格段
に耐久性、信頼性に富むクラツチデイスク組立体
を提供することができるのである。
さらに本考案においては、各ウエーブワイヤ2
0の少なくとも1方の端部にかぎ部24(回り止
部材)を設けているので、ウエーブワイヤ20に
イナーシヤが作用しても円周方向のずれを防止す
ることができる。
なお第4a図に示す横断面矩形の溝12aに、
本考案のウエーブワイヤ20を嵌合させてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用することのできるプレツ
シヤプレートの背面部分略図、第2図は第1図の
−断面図、第2a図は別の突起の形状を示す
断面部分略図、第3図は一部を切欠いて示す本考
案の背面部分略図、第4図は本考案の縦断面略
図、第4a図は別の溝の形状を示す第2a図の
a−a断面図、第5図は従来のクラツチカバー
組立体の縦断面略図、第6図は第5図に採用され
ている緩衝体の背面図、第7図は第6図の緩衝体
の展開図である。10……プレツシヤプレート、
11,11a……突起、12,12a……溝、2
0……ウエーブワイヤ(緩衝体)、24,25…
…かぎ部(回り止部材)、30……ダイヤフラム
スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状のプレツシヤプレートと、プレツシヤプレ
    ートの背面側に同心に配置されるダイヤフラムス
    プリングとを備え、上記プレツシヤプレートは、
    その背面の同一円周上に断続的に延びて上記ダイ
    ヤフラムスプリングの外周部に向い突出する突起
    を備え、この突起の先端部に設けた緩衝体に上記
    ダイヤフラムスプリングの外周部が着座してプレ
    ツシヤプレートをクラツチ接続側へ押圧するクラ
    ツチカバー組立体において、上記緩衝体を、軸方
    向に起伏し且つ突起の円弧に沿う弓形に形成され
    た複数個のウエーブワイヤで構成し、各ウエーブ
    ワイヤの少なくとも一方の端部に回り止部材を設
    け、上記突起の先端部に円周方向に延びる溝を設
    けて、この溝に各ウエーブワイヤを、背面で見て
    円周方向に分割された姿で嵌合したことを特徴と
    するクラツチカバー組立体。
JP10220688U 1988-08-01 1988-08-01 Expired - Lifetime JPH0532660Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220688U JPH0532660Y2 (ja) 1988-08-01 1988-08-01
PCT/JP1989/000704 WO1990001641A1 (en) 1988-08-01 1989-07-12 Clutch cover assembly
DE19893990868 DE3990868T1 (de) 1988-08-01 1989-07-12 Kupplungsabdeckung
US07/465,233 US5054598A (en) 1988-08-01 1989-07-12 Clutch cover assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220688U JPH0532660Y2 (ja) 1988-08-01 1988-08-01

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Publication Number Publication Date
JPH0224126U JPH0224126U (ja) 1990-02-16
JPH0532660Y2 true JPH0532660Y2 (ja) 1993-08-20

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