JP3185196B2 - クラッチカバー組立体 - Google Patents

クラッチカバー組立体

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JP3185196B2
JP3185196B2 JP18705192A JP18705192A JP3185196B2 JP 3185196 B2 JP3185196 B2 JP 3185196B2 JP 18705192 A JP18705192 A JP 18705192A JP 18705192 A JP18705192 A JP 18705192A JP 3185196 B2 JP3185196 B2 JP 3185196B2
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clutch cover
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のクラッチカバー組立体
は、車両、船舶、工作機械等に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来型のクラッチカバー組立体について
は、特開昭62−220719号に開示されているもの
が従来技術として公知である。前記従来技術は、フライ
ホイールに固定されたクラッチカバーと、前記フライホ
イールとでクラッチデイスクを挟圧するプレッシャープ
レートと、前記プレッシャープレートを付勢するべく前
記クラッチカバーに支承されたダイヤフラムスプリング
を備えたクラッチカバー組立体が開示されている。前記
クラッチカバー組立体は、前記クラッチカバーの円周上
数カ所に設けられた折曲部によって、前記ダイヤフラム
スプリングが1組のピボットリングを介して挟持されて
いる。
【0003】前記クラッチカバー組立体においては、ダ
イヤフラムスプリングの内周端から放射状の切欠が設け
られ、前記切欠は前記ピボットリングによって前記ダイ
ヤフラムスプリングが支承された位置まで延び、前記切
欠の外方縁部において前記ピボットリングに挟持されて
いる。
【0004】ところが、前記従来技術のように、前記ダ
イヤフラムスプリングの切欠が前記ピボットリングによ
る支承位置において終わっていると、クラッチの作動時
における前記ダイヤフラムスプリングの撓みに対する荷
重変化が大きく、作動フィーリングが悪化する。このた
め荷重の変化量を限定すると前記ダイヤフラムスプリン
グの有効撓みが限定されフライホイールとクラッチカバ
ーによりクラッチディスクを挟持してトルク伝達を行う
クラッチとしては有効摩粍代が限定され寿命が短い。し
かしながら、単純に前記ダイヤフラムスプリングの切欠
を前記ピボットリングによる支承位置を過ぎた位置まで
延ばすと、前記ピボットリングによって前記ダイヤフラ
ムスプリングを挟圧する際に、前記切欠によって前記ピ
ボットリングが逃げるため、ピボットリングに曲げを生
じて折損不具合の原因となる。従ってこれを防ぐためピ
ボットリングを支承しているクラッチカバーの曲げ部を
プレスストロークでコントロールする事が一般に考えら
れるがクラッチカバー板厚、ピボットリング線径、ダイ
ヤフラムスプリング板厚寸法はそれぞれバラツキがある
ため最適な挟圧を得ることは困難である。従って、前記
切欠を前記ピボットリングによって挟持されている部位
を過ぎる位置まで設け、前記ダイヤフラムスプリングの
切欠の外方縁には前記ピボットリングによって挟持する
べく突起を設けることが考えられるが、クラッチ作動時
の前記ダイヤフラムスプリングの撓みの繰り返し、特
に、前記プレッシャープレート側における引っ張り応力
の発生によって、前記突起と前記ダイヤフラムスプリン
グの切欠き外周部との連結部に亀裂が発生することが多
く、実用化することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
としては、クラッチ作動による荷重変化の少なく、作動
フィーリングが良く、且つ、耐応力のあるダイヤフラム
スプリングを備えたクラッチカーバー組立体を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、少なくともクラッチカバーとダイ
ヤフラムスプリングとプレッシャープレートを備え、前
記クラッチカバーの内周緑の円周方向に間隔を隔てた複
数箇所に前記ダイヤフラムスプリングの半径方向中間部
のスリット孔を通ってピボットリングを介して前記ダイ
ヤフラムスプリングを挟持する折り曲げ部を設けたクラ
ッチカバー組立体において、前記ダイヤフラムスプリン
グの前記スリット孔は前記ピボットリングによって挟持
された位置より外周に伸びており、前記スリット孔の少
なくとも2個以上にはスリット孔外周より前記クラッチ
カバーの折り曲げ部の曲げ高さを規制すべく前記ピボッ
トリングによって挟持された位置より内周側迄伸びた突
起を備え、前記突起と前記スリット孔外周部との連結部
に凹部を設けたことを特徴とするクラッチカバー組立体
とした。
【0007】
【作用】上記クラッチカバー組立体によれば、ダイヤフ
ラムスプリングにピボットリングによって挟持されてい
る部位を過ぎる位置まで切欠が設けられているため、ク
ラッチ作動によるダイヤフラムスプリングの荷重変化が
少なく、良好な作動フィーリングが得られる。又、ダイ
ヤフラムスプリングに備えた突起とダイヤフラムスプリ
ングの外周部との連結部に凹部を設けたことにより、ク
ラッチ作動時にダイヤフラムスプリングのプレッシャー
プレート側に発生した引っ張り応力を吸収することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0009】図2は本発明に基づいたクラッチカバー組
立体の平面図であり、図1は図2のA−A断面図であ
る。図において1はクラッチカバーであり、図示しない
エンジンのフライホイールに固定されている。2はプレ
ッシャープレートであり、フライホイールとによって図
示しないクラッチデイスクを挟圧する。ダイヤフラムス
プリング3は前記クラッチカバー1の内周端に円周上等
分に設けられた折曲部4において、ピボットリング5、
6を介して挟圧されることによって前記クラッチカバー
1に取付けられている。前記ダイヤフラムスプリング3
は、その外周端において前記プレッシャープレート2の
突起7と当接し、更に、前記プレッシャープレート2に
円周上等分位置にボルト8によって固定されたリトラク
トスプリング9のカール部10と係合している。
【0010】前記ダイヤフラムスプリング3には一般的
なダイヤフラムスプリングと同様にその内周端より切欠
部11が複数個設けられている。前記切欠部11の外方
端には台形状の孔12が設けられている。
【0011】本発明の特徴は、まず、図1の下方にある
ように、前記孔12が前記ピボットリング5、6による
前記ダイヤフラムスプリング3の支承位置より、外方に
まで延びている点にある。又、前記孔12の内、円周上
3か所にはその外縁より前記ピボットリング5、6によ
って挟圧できるように突起13を突出させている。更
に、前記突起13と前記ダイヤフラムスプリング3の外
周部14との連結部には図1において前記プレッシャー
プレート2側に凹部15が備えられている。
【0012】次に、前記クラッチカバー組立体の作動に
ついて説明する。非作動状態にある前記クラッチカバー
組立体は、前記ダイヤフラムスプリング3が前記クラッ
チカバー1に取付けられる際に、その外周端が前記プレ
ッシャープレート2の突起7から押圧されるため、前記
プレッシャープレート2が前記ダイヤフラムスプリング
3からその反力を受けて、クラッチデイスクをフライホ
イールに向けて付勢している。
【0013】車両の図示しないクラッチベダルが踏まれ
クラッチケースに取付けられたレリーズフォークが作動
することによって、やはり図示しないレリーズベアリン
グが移動して、前記ダイヤフラムスプリング3の内周端
16を図1において左方向に押圧すると、前記ダイヤフ
ラムスプリング3は前記ピボットリング5、6によって
挟圧されている部位を支点として撓み、その外周端は図
1において右方向に移動する。この時、前記プレッシャ
ープレート2は前記ダイヤフラムスプリング3からの付
勢力が解除されるのと同時に、前記リトラクトスプリン
グ9を介して前記ダイヤフラムスプリング3によって図
1において右方向に引っ張られて同方向に移動するた
め、クラッチデイスクを押圧する力も解除される。クラ
ッチペダルが原位置に戻され、前記プレッシャープレー
ト2が再び前記ダイヤフラムスプリング3からの付勢力
を受ける作動は、前記したレリーズ作動の逆であるだけ
であるので、ここでは説明を省略する。
【0014】前記したクラッチカバー組立体の作動時に
おいては、ダイヤフラムスプリング3にピボットリング
5、6によって挟持されている部位を過ぎる位置まで孔
12が設けられているため、荷重変化が少なく良好な作
動フィーリングが得られ、又、前記ダイヤフラムスプリ
ング3が、前記ピボットリング5、6によって挟圧され
ている部位を支点にして撓む時に、前記ダイヤフラムス
プリング3の前記プレッシャープレート2側に引っ張り
応力が発生するが、前記ダイヤフラムスプリング3に設
けた凹部15によって前記応力が吸収されるため、応力
が分散され前記ダイヤフラムスプリング3の突起13と
外周部14との連結部において、亀裂が発生することは
ない。
【0015】尚、クラッチカバー組立体の作動中に前記
ダイヤフラムスプリング3の前記プレッシャープレート
2側において引っ張り応力が発生し、反対側において圧
縮応力が発生するのであるから、前記凹部15の深さに
ついては、前記ダイヤフラムスプリング3の板厚の略1
/2にすれば、前記凹部15の表面において前記した引
っ張り応力の影響を無くすることができるわけである。
【0016】又、本発明は前記した実施例に限定される
ものではなく、クラッチカバーに取付けられたリベット
によってダイヤフラムスプリングが支承されたクラッチ
カバー等にも適用でき、本発明の目的を満足する範囲内
において種々の変更は可能である。
【0017】更に、ダイヤフラムスプリングに設けられ
た突起は、前記した実施例のように3か所に限定される
ものではなく、円周上に適当な数だけ設けることができ
ることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】本発明によるクラッチカバー組立体は、
ダイヤフラムスプリングにピボットリングによって挟持
されている部位を過ぎる位置まで切欠が設けられている
ため、荷重変化が少なく良好な作動フィーリングが得ら
れ、又、ダイヤフラムスプリングが、ピボットリングに
よって挟圧されている部位を支点にして撓む時に、ダイ
ヤフラムスプリングに発生する引っ張り応力を、ダイヤ
フラムスプリングに設けた凹部によって吸収するため、
ダイヤフラムスプリングの突起と外周部との連結部にお
いて、亀裂が発生することはなく、耐久性の良いクラッ
チカバー組立体を提供できる。
【0019】又、クラッチカバー組立体の構造を大幅に
変更することもないため、ダイヤフラムスプリング以外
の部品を従来品と共用でき、低コスト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチカバー組立体の断面図
【図2】本発明のクラッチカバー組立体の平面図
【図3】本発明のダイヤフラムスプリングの平面図
【図4】本発明のダイヤフラムスプリングの凹部詳細断
面図
【符号の説明】
1 クラッチカバー 2 プレッシャープレート 3 ダイヤフラムスプリング 5、6 ピボットリン
グ 11 切欠 12 孔 13 突起 14 外周部 15 凹
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−220719(JP,A) 特開 昭48−98250(JP,A) 特開 昭56−24227(JP,A) 特開 昭58−121326(JP,A) 特開 昭61−294222(JP,A) 実開 昭60−145625(JP,U) 実開 昭52−141553(JP,U) 実開 平4−52624(JP,U) 実開 平5−77628(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともクラッチカバーとダイヤフラ
    ムスプリングとプレッシャープレートを備え、前記クラ
    ッチカバーの内周緑の円周方向に間隔を隔てた複数箇所
    に前記ダイヤフラムスプリングの半径方向中間部のスリ
    ット孔を通ってピボットリングを介して前記ダイヤフラ
    ムスプリングを挟持する折り曲げ部を設けたクラッチカ
    バー組立体において、前記ダイヤフラムスプリングの前
    記スリット孔は前記ピボットリングによって挟持された
    位置より外周に伸びており、前記スリット孔の少なくと
    も2個以上にはスリット孔外周より前記クラッチカバー
    の折り曲げ部の曲げ高さを規制すべく前記ピボットリン
    グによって挟持された位置より内周側迄伸びた突起を備
    え、前記突起と前記スリット孔外周部との連結部に凹部
    を設けたことを特徴とするクラッチカバー組立体。
  2. 【請求項2】 前記凹部は深さが前記ダイヤフラムスプ
    リングの板厚の略1/2であることを特徴とする請求項
    1を満足するクラッチカバー組立体。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムスプリングの突起は少
    なくとも3個以上のスリット孔に備えた事を特徴とする
    請求項1を満足するクラッチカバー組立体。
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