JP2563997Y2 - 分離槽構築用のプレキャストコンクリートブロックセット - Google Patents

分離槽構築用のプレキャストコンクリートブロックセット

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JP2563997Y2
JP2563997Y2 JP1993073764U JP7376493U JP2563997Y2 JP 2563997 Y2 JP2563997 Y2 JP 2563997Y2 JP 1993073764 U JP1993073764 U JP 1993073764U JP 7376493 U JP7376493 U JP 7376493U JP 2563997 Y2 JP2563997 Y2 JP 2563997Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、廃液中の油を分離した
り雨水中のゴミを沈澱させる等の目的で使用される分離
槽を構築するためのプレキャストコンクリートブロック
セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばガソリンスタンドや洗車場、ドラ
イクリーニング所、印刷工業所等においては、廃液中の
油を分離する必要から分離槽が構築されている。この種
の分離槽は、現場打ち施工によって構築されるのが一般
的であったが、施工工数の削減と工期の短縮を図るため
に、図14に示すようにプレキャストコンクリートブロ
ックを連結して構築する工法も一部で採用されている。
【0003】プレキャストコンクリートブロックを連結
して分離槽を構築する場合、その主要な構成ブロックと
しては、図15に示す箱型ブロックaとこれに連結され
る図16に示す隔壁ブロックbが用いられていた。
【0004】該箱型ブロックaは、前後端が開放した角
筒状をなしその前後幅が1〜2メートル程度に設定され
ていた。一方隔壁ブロックbは、箱型ブロック間の適宜
の部位に配置されて、液体の整流や油の分離及び油分離
後の液体の排出等、槽内における液体の流れを規制する
ものであり、角筒状をなすブロック本体cの内部を隔壁
dで前後に二分割すると共に該隔壁の先端とブロック本
体の内部上端或いは内部下端との間に開口部eを形成し
たものであった。なお図16に示す隔壁ブロックは、隔
壁先端とブロック本体の内部上端との間に開口部eを形
成している。
【0005】そして該隔壁ブロックbは、前記箱型ブロ
ックaを利用して次のように製造していたが、このよう
に箱型ブロックを利用していたのは、部材の種類を極力
減ずるためであった。その製造は、先ず図17〜18に
示すように、箱型ブロックaの内面部の一方の開放端側
において、その底面部f及び両側面部g,gにホールイ
ンアンカーhを所要間隔に打ち込み、その際、両側面部
g,gにあっては左右対向状態に打ち込み、該ホールイ
ンアンカーhに突出鉄筋iを挿入して溶接する。その後
図18〜19に示すように、メッシュ筋jの3側縁部分
k,k,kを突出鉄筋iの対応のものに結着等によって
固着すると共に該ブロックを鉄板m上に載置し、隔壁先
端を形成する型枠nを組み、該型枠nと鉄板mとブロッ
クの底面部fと両側面部g,gとによって形成された凹
所oにコンクリートを打設してのち脱型して、図16に
示すような隔壁dを形成していた。
【0006】なお、ブロック内面部の中間部分に隔壁を
形成することもできないわけではなかったが、このよう
にする場合は、箱型ブロックの前後幅が大である故に型
枠構造が元々大掛かりであることに加え、メッシュ筋を
挟むように型枠を組む必要あり、又型枠間へのコンクリ
ートの打設を要することから、型枠形成に著しい困難が
伴うことなる。従って、前記箱型ブロックを基本とし
て、ブロック内部の中間部分に隔壁を有する隔壁ブロッ
クを製造することは合理性に欠けるものであった。それ
故、型枠施工を極力簡略化できしかもコンクリートの打
設施工も容易である前記要領によって隔壁を形成してい
たのであった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような構成の隔壁ブロックを用いる場合には次のような
問題点があった。
【0008】 前記隔壁ブロックを製造するには、ホ
ールインアンカーを所要間隔で打ち込む工程と、夫々の
ホールインアンカーに突出鉄筋を挿入して溶接する工程
と、各突出鉄筋にメッシュ筋の端部を固着する工程と、
該メッシュ筋を挟むように型枠を組む工程と、型枠間に
コンクリートを打設してのち脱型する工程等多くの工程
を必要として、製造能率が悪く又製造コストの上昇を招
く問題があった。
【0009】 前記隔壁ブロックは箱型ブロックを利
用して製造していたため、その全体重量は、箱型ブロッ
クの重量に隔壁の重量を加えたものとなり、相当の重量
物であった。一例を挙げると、箱型ブロックの重量が1
0トンである場合、隔壁が3トン程度となって、隔壁ブ
ロックの全体重量は13トン程度となった。然して箱型
ブロックや隔壁ブロックをクレーンで吊り上げて所定に
敷設する際、その吊り上げに支障が生じないように、重
量の大なる隔壁ブロックを基準にして吊下能力の大きい
クレーンを導入する必要があり、施工経済上の不利益が
大きかった。
【00010】 隔壁ブロックを箱型ブロックを利用
して製造することとし、又前記のような製造工程上の合
理性から隔壁をブロックの開放端部分に形成していたた
め、製造された隔壁ブロックの重心はその開放端側に存
した。従って、ブロックに吊り孔を設ける場合には、箱
型ブロック吊り上げ用と隔壁ブロック吊り上げ用の2か
所に吊り孔を設けなければならない不都合があった。
【0011】ところで、かかる問題点を解決する上で参
考となる貯留槽の構造として、実開昭61−11328
9号公報が開示するものが提案されている。該貯留槽
は、プレキャストコンクリートのボックス単体を多数連
設すると共に、適宜のボックス単体間にプレキャストコ
ンクリートの平板状の隔壁板を配置し、全体をPC鋼棒
によって締結することにより構築されていた。
【0012】しかしながら、このように平板状の隔壁板
を用いて貯留槽を構築する場合は、新たに次のような問
題が発生した。 1)この貯留槽は、それほど肉厚が厚くない平板状の隔
壁板に開口部を設ける構成であるため、開口部の周辺部
分における強度が不足してクラックが発生したり隔壁板
が割れる恐れがあった。かかることから、開口部の大き
さに制約が伴う問題があった。
【0013】2)隔壁板が平板状に形成されていたた
め、それが捩れ変形しやすく、敷設済みのボックス単体
に対して隔壁板を正確に連結できず、又この隔壁板に対
してボックス単体を連結できない場合が生じ、貯留槽を
設計通りに構築できない恐れがあった。ボックス単体間
に隔壁板を無理やり介装できたとしても、このような捩
れ変形や開口部が存在することによって、主として開口
部が存在する近辺で隔壁板が割れる事態が発生し、隔壁
を具える貯留槽としての性能が低下する恐れがあっ た。
【0014】3)敷設済みのボックス単体に対して隔壁
板を取り付ける際、該隔壁板は肉厚がそれほど大きくな
い平板状に形成されていたため、それ自体として自立で
きない欠点があった。そのため、PC鋼棒及び締め付け
金具を用いて一体構造の貯留槽を構築するに先立って、
敷設済みのボックス単体に隔壁板を取り付けるには、該
隔壁板をクレーンで吊下状態に保持し、これをボックス
単体に仮固定する必要があった。この仮固定のために
は、ボックス単体に予めインサートを埋設しておくこと
が必要となったり、仮固定用の特別な連結金具を要し
た。そして、このように仮固定を要したことから、工期
が長引く問題もあった。
【0015】このように、隔壁板の仮固定のために、転
倒防止のための施工上の工夫が必要となった他、特別な
連結金具等も必要となり、隔壁の形成が、貯留槽の構築
施工において多くの手間と時間を要する結果を招き、施
工性が非常に悪い問題があり、これがために施工コスト
の上昇を招く問題があった。又隔壁板を吊下状態で仮保
持しなければならないため、施工に危険が伴う問題があ
った。
【0016】特に、大型の貯留槽を構築するに際して
は、隔壁板の運搬や取扱上の便宜のために、これを上下
に二分割することも考えられるが、このように二分割し
た場合は、下側の分割体を仮固定した後でなければ、そ
の上に上側の分割体を載せることができず、上下の分割
体の夫々について、前記と同様にして、吊下状態で仮固
定せざるを得ないことになり、一層施工性の悪化を招い
た。
【0017】本考案は、かかる問題点を一挙に解決しう
る分離槽構築用のプレキャストコンクリートブロックセ
ットの提供を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は以下の手段を採用する。本考案に係る分離槽構
築用のプレキャストコンクートブロックセット(以下ブ
ロックセットと言う)は、前後端が開放した筒状(例え
ば角筒状)をなすプレキャストコンクリート箱型ブロッ
クと、該箱型ブロックに連結可能なプレキャストコンク
リート隔壁ブロックとを含む。該隔壁ブロックは、前後
端が開放した筒状(例えば角筒状)をなすブロック本体
の内部の前後方向中間部位に、上下何れかに開口部を形
成して、ブロック本体と一体である隔壁を配置し、該ブ
ロック本体の内部空間を前後に二分割してなる。そし
て、該隔壁ブロックの前後幅を箱型ブロックの前後幅の
35〜60%に設定し、且つ該隔壁ブロックの重量を前
記箱型ブロックの重量と同程度に或いはそれよりも小さ
く設定したことを特徴とするものである。
【0019】前記隔壁ブロックの開口部は矩形状や円形
状等に形成される。なお隔壁ブロックは、上下方向中間
部位において上側ブロックと下側ブロックとに二分割さ
れることがあり、併せて、箱型ブロックも、上下方向中
間部位において上側ブロックと下側ブロックとに二分割
されることがある。なお本考案において分離槽とは、廃
液中の油を分離したり雨水中のゴミを沈澱させる等の目
的で使用される分離槽をいう。
【0020】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本考案に係るブロックセットを構成する箱
型ブロック1を示し、又図2〜3は、該箱型ブロック1
に連設可能な隔壁ブロック2を示すものである。
【0021】該箱型ブロック1は、前後端が開放した角
筒状をなすプレキャストコンクリートブロックとして形
成し、その内面部の四隅部分を傾斜面3としてなる。又
ブロックの四隅部には、前後方向に貫通するブロック連
結用の挿通孔5を設けると共に、両開放端の周縁部分に
は、互いに嵌合しうる環状の突条6と環状の切欠条溝7
を設けてなる。
【0022】隔壁ブロック2は、前後端が開放した角筒
状をなし且つ内面部の四隅部分が傾斜面9に形成された
ブロック本体10の内部を隔壁11で前後に二分割して
なり、プレキャストコンクリートの一体物である。図2
に示すものは、該隔壁の上端とブロック本体の内部上端
との間に開口部12を設けてなり、図3に示すものは、
隔壁の下端とブロック本体の内部下端との間に開口部1
2を設けてなる。又、ブロック本体10の内面部と接す
る隔壁の縁13及び開口部の縁15と、矩形枠部の外縁
16との間との面を、縁13又は15から、外縁16に
向けて外縁側に傾斜する傾斜面17(図2〜3において
は折曲した傾斜面)に形成してなる。そしてブロックの
四隅部には、前後方向に貫通するブロック連結用の挿通
孔5を設けると共に、両開放端の周縁部分には、互いに
嵌合しうる環状の突条6と環状の切欠条溝7を設けてな
る。又該隔壁ブロック2の前後幅(ブロック本体の前後
幅)L1を、箱型ブロックの前後幅L2の35〜60%
に設定し、その全体重量を前記箱型ブロック1の重量と
略同程度に設定している。
【0023】図4は、前記箱型ブロック1と隔壁ブロッ
ク2を含むブロックセットを用いて構築した分離槽19
を例示するものである。該分離槽19は、中間槽20の
一端に流入槽21を設けると共にその他端に流出槽22
を設けてなる。該中間槽20は、前記箱型ブロック1の
端部相互を連結して構成されており、その一端の箱型ブ
ロック1aの底部には集水孔23が設けられ、該集水孔
23にピット部材24が連設されている。そして該箱型
ブロック1aには、上に開口部12を有する前記隔壁ブ
ロック2aが連結されると共に、該隔壁ブロック2aに
は別の箱型ブロック1が連結され、その端部を覆う如く
端面ブロック35が連結されて、前記流入槽21が構成
されている。一方、中間槽20の他端の箱型ブロック2
bには、下に開口部12を有する隔壁ブロック2bが連
結されると共に、該隔壁ブロックには、上に開口部12
を有する隔壁ブロック2cが連結され、又該隔壁ブロッ
ク2cに別の箱型ブロック1が連結され、その端部を覆
う如く端面ブロック35が連結されて、前記流出槽22
が構成されている。なお配置されたブロックの全体は、
ブロックの四隅部に設けられた挿通孔に緊張鋼材を挿通
し、これを緊張させることにより、水密に連結一体化し
てなる。又同図において符号36は、中間槽20内に周
回可能に納装された油かき寄せベルトであり、符号37
は流入口、符号39は流出口、又符号40は排油口であ
る。
【0024】該分離槽19においては、流入口37より
流入槽21に導入された廃液が、前記隔壁ブロック2a
が形成する立設状態の整流壁41により整流されて中間
槽20に導入される。該中間槽20においては、油かき
寄せベルト36の周回により油が一端から他端に向けて
かき寄せられ、前記隔壁ブロック2bが形成する垂下状
態の受け壁41によって油が受けられる。かき寄せられ
た浮遊油は、中間槽の他端側において排油口40より順
次排出される。油が除去された液体は、受け壁下端の開
口部12より両隔壁ブロック2b,2c間に導入され、
外側の隔壁ブロック2cが形成する立設状態の溢流壁4
2を溢流して流出槽22に導入され、流出口39より順
次排出される。
【0025】図5〜7は、ブロック本体10の一方の開
放端に偏倚させて隔壁11を設けた場合を示し、隔壁両
側のブロック幅L3、L4の違いによって隔壁間の間隔
L5を変化させうる。
【0026】図8は、前後端が開放した角筒状をなすブ
ロック本体10の内部を、上部に開口部12を形成して
隔壁11で前後に二分割してなる隔壁ブロック2を示す
ものであり、上下方向中間部位、同図にあっては中央部
位において上側ブロック43と下側ブロック45とに二
分割されている。図9はその分解斜視図を示し、該上側
ブロック43と下側ブロック45は、連結板や連結棒を
用いて公知の手段により連結可能となされている。図1
0は、かかる構成を有する隔壁ブロック2と、同様に上
側ブロック46と下側ブロック47とに二分割された箱
型ブロック1と、同様に上側ブロック49と下側ブロッ
ク50とに二分割された端面ブロック35を含むブロッ
クセットを用いて、これらを連結して構築した分離槽の
一例を示すものである。なお、下部に開口部を有する隔
壁ブロックは、図8に示す隔壁ブロックを上下逆にして
使用している。
【0027】図11は、前後端が開口した角筒状をなす
ブロック本体10の内部を隔壁11で前後に二分割する
と共に、該隔壁11の、例えば一側寄りの上部に、円形
の開口部12を形成してなる隔壁ブロック2を例示する
ものであり、その上下方向中間部位、同図にあっては中
央部位において上側ブロック43と下側ブロック45と
に二分割されている。図12はその分解斜視図を示すも
のである。
【0028】本考案に係るブロックセットを構成する隔
壁ブロックにおいて、ブロック本体は角筒状をなすもの
には特定されず、例えば上半分や下半分が湾曲した形態
に形成されたり、円筒状に形成されることもある。図1
3は、上半分51が湾曲し且つ上部に開口部12が形成
されてなる隔壁ブロック12を示す。同様に箱型ブロッ
クも、該隔壁ブロックの形態に合致する筒状に構成され
うる。隔壁ブロックや箱型ブロックをこのように構成す
る場合も、これらのブロックは前記と同様にして上下方
向中間部位において上下に二分割されることもある。
【0029】
【考案の効果】本考案は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本考案は、隔壁ブロックに要求される前記した整流
作用や油受け作用又は溢流作用等が有効に発揮されれば
該ブロックの目的が充分に達成されることに鑑みて、そ
のブロックの前後幅を、隔壁の剛性が保証される範囲で
極力小さく設定している。即ちこの前後幅を、箱型ブロ
ックの前後幅の35〜60%に小さく設定し、その重量
を、箱型ブロックの重量と同程度に或いはそれ以下に設
定している。従って、従来に比し吊下能力の小さいクレ
ーンを用いて箱型ブロックと隔壁ブロックの双方を吊り
上げることができ、施工コストの低減を期しうる。
【0030】 隔壁ブロックの幅を前記した従来の隔
壁ブロックの幅に比して小さく設定するため、型枠構造
が簡素となり、その全体をプレキャストにより容易に一
体製造することができる。従って、多くの工程を要した
従来の製造方法に比し、隔壁ブロックの製造能率の向
上、製造コストの低減を期しうる。
【0031】 隔壁ブロックの前後幅が従来に比して
小さく又その重量も軽減されているため、運搬時等にお
ける取り扱いが容易である。
【0032】 隔壁ブロックの幅が従来に比して小さ
いことから、分離槽の全長を必要最小限に小さく設定す
ることが可能となり、敷地スペースの有効活用を図り得
ることともなる。
【0033】 又本考案において隔壁ブロックは、隔
壁の前後に環状の鍔部が突設された箱型形態を呈してお
り、この隔壁において開口部が形成され、環状鍔部にお
いて隔壁部の強度的な安定が確保されている。従って、
前記した実開昭61−113289号公報に係る平板状
の隔壁板を具える分離槽における場合とは異なり、開口
部形成部分においてクラックが発生する等の恐れがな
く、従って、大きな開口部であっても安定的に形成でき
ることとなる。
【0034】又隔壁ブロックは、箱型をなして剛性が高
く、平板状の隔壁板におけるような捩れ変形を生ずる恐
れがない。従って、箱型ブロックに対する隔壁ブロック
の連結及び隔壁ブロックに対する箱型ブロックの連結を
容易且つ正確に行うことができる。しかも、隔壁ブロッ
クに捩れ変形等が生じていないことから、構造的安定性
に優れた信頼性の極めて高い分離槽を構築できることに
なる。
【0035】しかも隔壁ブロックは、それが箱型をなす
ことから、その敷設時に自立できる。従って、従来のよ
うな隔壁板を用いる施工におけるように仮固定の必要が
なく、施工スピードの向上を達成でき、工期の短縮及び
施工コストの低減を期しうることになる。又転倒の危険
もないことから、ブロック相互の連結施工を安全に行う
ことができる。特に、隔壁ブロックが上下二分割された
場合においても、従来のような仮固定を必要とせず、積
み重ね状態を安定的に保持でき、安全且つ能率的な施工
が確保されることになる。又、仮固定のための施工上の
工夫や特別な連結金具等を要することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱型ブロックを示す一部欠切斜視図である。
【図2】隔壁ブロックを示す一部欠切斜視図である。
【図3】隔壁ブロックを示す一部欠切斜視図である。
【図4】ブロックセットを用いて構築した分離槽を示す
断面図である。
【図5】一方の開放端に偏倚して隔壁を設けた隔壁ブロ
ックの使用例を説明する断面図である。
【図6】一方の開放端に偏倚して隔壁を設けた隔壁ブロ
ックの使用例を説明する断面図である。
【図7】一方の開放端に偏倚して隔壁を設けた隔壁ブロ
ックの使用例を説明する断面図である。
【図8】上下二分割構成の隔壁ブロックを示す正面図で
ある。
【図9】図8に示す隔壁ブロックの分解斜視図である。
【図10】図8に示す隔壁ブロックを含むブロックセッ
トを用いて構築した分離槽を示す部分断面図である。
【図11】上下二分割構成の隔壁ブロックの他の例を示
す正面図である。
【図12】図11に示す隔壁ブロックの分解斜視図であ
る。
【図13】上半分が湾曲した隔壁ブロックを示す斜視図
である。
【図14】ブロックセットを用いて構築した従来の分離
槽を示す断面図である。
【図15】従来の箱型ブロックを示す斜視図である。
【図16】従来の隔壁ブロックを示す斜視図である。
【図17】隔壁ブロックの従来の製造工程を説明する斜
視図である。
【図18】隔壁ブロックの従来の製造工程を説明する斜
視図である。
【図19】隔壁ブロックの従来の製造工程を説明する断
面図である。
【符号の説明】
1 箱型ブロック 2 隔壁ブロック 11 隔壁 12 開口部 43 上側ブロック 45 下側ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 和行 福井県武生市北府1丁目2番38号 株式 会社ホクコン内 (56)参考文献 実開 昭61−113289(JP,U) 実開 平3−97094(JP,U)

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端が開放した筒状をなすプレキャス
    トコンクリート箱型ブロックと、該箱型ブロックに連結
    可能なプレキャストコンクリート隔壁ブロックとを含
    み、 前記隔壁ブロックは、前後端が開放した筒状をなすブロ
    ック本体の内部の前後方向中間部位に、上下何れかに開
    口部を形成して、ブロック本体と一体である隔壁を配置
    し、該ブロック本体の内部空間を前後に二分割すると共
    に、該隔壁ブロックの前後幅を箱型ブロックの前後幅の
    35〜60%に設定し、且つ該隔壁ブロックの重量を前
    記箱型ブロックの重量と同程度に或いはそれよりも小さ
    く設定したことを特徴とする分離槽構築用のプレキャス
    トコンクリートブロックセット。
  2. 【請求項2】 隔壁ブロックの開口部が矩形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の分離槽構築用
    のプレキャストコンクリートブロックセット。
  3. 【請求項3】 隔壁ブロックの開口部が円形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の分離槽構築用
    のプレキャストコンクリートブロックセット。
  4. 【請求項4】 隔壁ブロックは、上下方向中間部位にお
    いて上側ブロックと下側ブロックとに二分割されている
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の分離槽構築
    用のプレキャストコンクリートブロックセット。
  5. 【請求項5】 箱型ブロックは、上下方向中間部位にお
    いて上側ブロックと下側ブロックとに二分割されている
    ことを特徴とする請求項4記載の分離槽構築用のプレキ
    ャストコンクリートブロックセット。
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