JPH07133633A - 雨水桝及びその雨水桝堆積物の回収方法 - Google Patents

雨水桝及びその雨水桝堆積物の回収方法

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Publication number
JPH07133633A
JPH07133633A JP28153793A JP28153793A JPH07133633A JP H07133633 A JPH07133633 A JP H07133633A JP 28153793 A JP28153793 A JP 28153793A JP 28153793 A JP28153793 A JP 28153793A JP H07133633 A JPH07133633 A JP H07133633A
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JP
Japan
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basin
rainwater
rainwater basin
container
deposits
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Application number
JP28153793A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Saito
洋 齋藤
Masa Sakurai
雅 桜井
Takeshi Okuno
武 奥野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外桝2と、外桝2に取外し自在に嵌挿され、
外形が角錐台形状に形成されるプラスチックからなる内
桝3とが設けられている。 【効果】 雨水桝1に堆積する堆積物の排出作業におけ
る作業性の向上を図って回収を容易に行い、従事員の労
力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時間の短縮を
図って交通の妨げを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水桝及びその雨水桝
堆積物の回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雨水桝50は、例えば、図8に示
すように、略直方体の雨水桝本体51とこの雨水桝本体
51の上に載置される縁石52とからなっており、共に
コンクリート製品であり、雨水桝本体51の深さが例え
ば約70cmとなっている。上記縁石52には、格子状
の鉄蓋である例えば約30cm四方のグレーチング53
が嵌挿されている。上記雨水桝50は、縁石52及びグ
レーチング53の上端面とが道路の路面と同一面となる
ように埋設される。
【0003】そして、上記雨水桝50には、雨水がグレ
ーチング53を通して雨水桝本体51に流れ込み、雨水
桝本体51の側面壁における下部に穿設されたパイプ孔
54に外部から接続されるパイプを通して、例えば、下
水管に流入されるようになっている。
【0004】ところで、この雨水桝50には、通常、雨
水と共に土砂が流れ込み、やがてこの土砂が雨水桝50
に堆積物として堆積するようになる。そして、この土砂
は、過剰に堆積するとパイプの詰まりを起こす原因とな
ると共に、下水処理場における下水処理の障害となり得
るので、時折、雨水桝50に堆積した土砂の回収作業が
なされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の雨水桝及びその雨水桝堆積物の回収方法では、雨水
桝50の深さが約70cmと深く、また雨水桝50の上
面開口も約30cm四方と狭いので、土砂等の堆積物を
回収するために、例えばスコップを用いて人力で堆積物
を排出しなければならず、作業性が良くないという問題
点を有している。
【0006】また、堆積物の排出作業においては、道路
におけるその雨水桝の埋設場所にて堆積物の排出をしな
ければならないので、長時間の排出作業が交通の妨げに
なるという問題点を有している。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、雨水桝に堆積する堆積物
の排出作業における作業性の向上を図って回収を容易に
行い、従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、
作業時間の短縮を図って交通の妨げを防止し得る雨水桝
及びその雨水桝堆積物の回収方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の雨
水桝は、上記課題を解決するために、外桝と、この外桝
に取外し自在に嵌挿され、外形が角錐台形状に形成され
るプラスチックからなる内桝とが設けられていることを
特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明の雨水桝は、上記課題
を解決するために、外桝と、この外桝に取外し自在に挿
入され、袋にて形成される内桝とが設けられていること
を特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明の雨水桝堆積物の回収
方法は、上記課題を解決するために、外桝に、外形が角
錐台形状に形成されるプラスチックからなる内桝又は袋
にて形成される内桝を設け、内桝に堆積した堆積物を内
桝ごと取り出し、その内桝取り出し後の外桝には他の内
桝を装着すると共に、取り出した堆積物を含む内桝は、
他の場所にて堆積物の廃棄処理を行うことを特徴として
いる。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、雨水桝の堆積物を回
収すべく排出作業をするに際して、雨水桝には、外桝と
取外し自在の内桝とが設けられているので、堆積物を含
んだ内桝を内桝ごと取り出すことが可能である。
【0012】また、内桝は外形が角錐台形状に形成され
て外桝に嵌挿されているので、奥底部よりも上部入口側
が広くなっており、これによって、内桝を引き上げる際
に、単に直方体になっている場合よりも、容易に内桝を
引き上げることができる。
【0013】また、内桝は、プラスチックからなってい
るので、例えば金属製品のようには錆びないので耐久性
を低下する虞れがなく、さらに、軽量であるため取扱も
容易である。
【0014】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することができる。
また、堆積物の排出作業を頻繁に行うことによって、路
面冠水を防ぎ、近辺への浸水及び通行車両に起因する泥
はね現象を無くすることができる。
【0015】請求項2の構成によれば、雨水桝の堆積物
を回収すべく排出作業をするに際して、雨水桝には、外
桝と取外し自在の内桝とが設けられているので、上記同
様、堆積物を含んだ内桝を内桝ごと取り出すことが可能
である。
【0016】また、内桝は袋にて形成されているので、
内桝を簡易かつ安価に製作することが可能となる。した
がって、例えば、内桝を使い捨ての製品として、堆積物
を含んだ内桝をそのまま廃棄することも可能となる。
【0017】また、未使用時にはコンパクトに折り畳ん
で収納することが可能である一方、堆積物を含む内桝
を、例えば、トラック等にて搬送するに際しても、嵩張
らないので、多量の堆積物を含む内桝を積載することが
可能となる。
【0018】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することができる。
【0019】請求項3の方法によれば、雨水桝の堆積物
を回収するに際して、外桝に、外形が角錐台形状に形成
されるプラスチックからなる内桝又は袋にて形成される
内桝を設け、内桝に堆積した堆積物を内桝ごと取り出
し、その内桝取り出し後の外桝には他の内桝を装着する
と共に、取り出した堆積物を含む内桝は、他の場所にて
堆積物の廃棄処理を行う。
【0020】したがって、従来の回収方法であれば、そ
の場所にて、例えばスコップを用いて人力で堆積物を排
出しなければならなかったので作業性が良くなく、ま
た、堆積物の排出作業においては、道路におけるその場
で排出しなければならないので、長時間の排出作業が交
通の妨げになるという問題点を有していたが、本発明の
雨水桝堆積物の回収方法においては、内桝に堆積した堆
積物を内桝ごと取り出すので、容易にかつ短時間に堆積
物を排出することができる。また、内桝取り出し後の外
桝には他の内桝を装着すると共に、取り出した堆積物を
含む内桝は、他の場所にて堆積物の廃棄処理が行われる
ので、より短時間で回収作業を終えることができる。
【0021】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することが可能とな
る。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図5
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0023】本実施例の雨水桝1は、図1に示すよう
に、鉄筋コンクリート製からなる略直方体の外桝2と、
この外桝2に嵌挿される内桝3とから構成されている。
【0024】上記外桝2の形状は、従来品と略同じであ
るが、母線が鉛直線よりも少しだけ内側に入り込んだ緩
やかな逆向きの角錐台形状に形成されており、内底面2
aは一辺例えば330mmの方形に形成されると共に、
上部開口面2bは一辺例えば360mmの方形に形成さ
れている。また、上部開口面2bから内底面2aまでの
深さは例えば690mmとなっている。
【0025】また、外桝2の外側下部における一側面に
は、直径200mmのパイプ孔4が穿設される一方、他
側面にはパイプ孔用欠部4a…が設けられている。上記
パイプ孔4には、図示しないパイプがこの外桝2に接続
すべく外側から嵌め込まれるようになっている。また、
パイプ孔用欠部4a…は、図示しないパイプをこの外桝
2に接続するために、パイプ孔4形成を容易にすべくパ
イプの外径寸法に合わせて少し切り欠かれているもので
ある。
【0026】また、外桝2の内周上端部には、四方周囲
に沿う切欠部5が形成されており、内桝3における後述
する補強隅角部17が載置し得るようになっている。
【0027】上記外桝2の上側には、コンクリート製の
縁石6が載置されるようになっている。この縁石6は、
方形枠状に形成されており、外桝2の外法寸法と同じ枠
外法寸法を有する一方、枠内法寸法は上記切欠部5・5
が対向する間の内法寸法となっている。
【0028】上記縁石6の上部には、内周に沿って切り
欠かれた縁石切欠部7が形成されており、縁石切欠部7
には鉄蓋であるグレーチング8が縁石6の上端面とグレ
ーチング8の上端面とが同一平面上に位置するように載
置されるようになっている。
【0029】グレーチング8は、図2に示すように、例
えば約30cm四方の格子状に形成されており、横格子
はツイストバー加工が施されている。そして、雨水桝1
には、このグレーチング8を通して雨水が流入可能にな
っている。
【0030】一方、内桝3は、図1に示すように、外桝
2の内側に嵌挿自在に設けられており、外形が外桝2の
内側に沿う逆向き角錐台形状に形成されている。この内
桝3には、図3に示すように、一側面壁の下部に直径2
00mmの内桝パイプ孔9が設けられている。
【0031】上記内桝3は、例えば20〜30kgの土
砂を持ち上げても破壊しないように、例えばポリプロピ
レン等のプラスチック板を2枚重ねた構造となってい
る。そして、図4(a)に示すように、内桝3の一方向
に対向する側面と底部とを形成すべく、止め代10…を
有する一方向外側板11と、図4(b)に示すように、
上記一方向外側板11の内側に重ねられる一方向内側板
12と、図5(a)(b)に示すように、内桝3の他方
向に対向する他の側面を形成すべく設けられる他方向外
側板13及び他方向内側板14とからなっており、例え
ば、各々の図に示すような寸法を有している。
【0032】上記一方向外側板11及び一方向内側板1
2における各底部30・31には、図4(a)(b)に
示すように、例えば直径2mmの貫通孔32…、及び貫
通孔33…が、例えば12個穿設され格子状に配列され
ている。なお、貫通孔32…及びこれに対応する貫通孔
33…はそれぞれ同心上に位置するように設けられてい
る。これら貫通孔32…及び貫通孔33…は、堆積土砂
を含む内桝3を引き上げる際に、水抜きの機能を果た
し、容易に引き上げ得るようになっていると共に、内桝
3を逆さにして土砂を取り出すときに空気抜きの機能を
果して容易に土砂を取り出し得るようになっている。
【0033】上記の内桝3における一方向外側板11、
一方向内側板12、他方向外側板13及び他方向内側板
14は、図3に示すように組み立てられ、同質材料のポ
リプロピレンからなる鋲15…によって固定される。ま
た、内桝3の上端周囲には、同質材料のポリプロピレン
からなる補強枠16が取付けられる一方、補強枠16の
四隅にはさらに同様にポリプロピレンからなる補強隅角
部17…が設けられる。これら補強隅角部17…には、
側面に例えば一個ずつフック用孔18…が設けられてお
り、クレーン吊り具19のフック20が掛けられるよう
になっている。
【0034】そして、上記の雨水桝1は、車道の路側に
グレーチング8の上端面が路面に一致するように埋設さ
れる一方、外桝2のパイプ孔4には図示しないパイプが
外側から接続され、さらに必要な場合には、パイプ孔用
欠部4a…が貫通されて他方向にも図示しないパイプが
接続される。すなわち、パイプは、例えば、15〜25
m毎に1個の雨水桝1同士を連通する一方、道路に埋設
される下水管にも接続されるようになっている。
【0035】上記の雨水桝1が施工された後、通常は、
雨水と共に土砂が流れこみ、やがてこの土砂が雨水桝1
に堆積物として堆積するようになる。そして、この土砂
は、過剰に堆積してパイプの詰まりを起こす原因とな
り、下水管の保全障害、及び下水処理場における下水処
理能力の低下障害となるので、できる限り雨水桝1に堆
積した土砂の回収作業がなされる。
【0036】ここで、本実施例における雨水桝1におけ
る土砂等の堆積物の回収方法を以下に説明する。
【0037】土砂の排出作業においては、例えば、雨水
桝1における多くの新しい内桝3を積載したクレーン付
きのトラックを使用して行われる。そして、雨水桝1の
近傍にトラックを停車させ、図1に示すグレーチング8
を外した後、図3に示すように、クレーン吊り具19の
フック20を内桝3における4か所のフック用孔18…
に掛ける。そして、クレーンにて、土砂を含んだ内桝3
を引き上げ、そのままトラックに積載する。次いで、用
意してきた新しい内桝3をその雨水桝1の外桝2に嵌挿
する。そして、その雨水桝1における内桝3の取替え作
業が終了した後は、次の雨水桝1の近傍にトラックを移
動させて、同様の内桝3の取替え作業を行う。その後、
ある程度土砂を含んだ内桝3がまとまった時点で、土砂
を含んだ内桝3を積載して、所定の廃棄場所まで搬送
し、その廃棄場所にて、内桝3における土砂の廃棄作業
を行う。また、土砂の廃棄が終了した内桝3は、洗浄し
て再利用される。
【0038】このように、本実施例の雨水桝1は、雨水
桝1の堆積物としての土砂を回収すべく排出作業をする
に際して、外桝2と取外し自在の内桝3とが設けられて
いるので、土砂を含んだ内桝3を内桝3ごと取り出すこ
とが可能である。
【0039】また、内桝3は外形が角錐台形状に形成さ
れて外桝2に嵌挿されているので、奥底部よりも上部入
口側が広くなっており、これによって、内桝3を引き上
げる際に、単に直方体になっている場合よりも、容易に
内桝3を引き上げることができる。
【0040】また、内桝3は、プラスチックからなって
いるので、例えば金属製品のようには錆びないので耐久
性を低下する虞れがなく、さらに、軽量であるため取扱
も容易である。
【0041】この結果、雨水桝1に堆積する土砂の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行うと
共に、作業時間の短縮を図って交通の妨げを防止するこ
とができる。
【0042】また、本実施例の雨水桝1の堆積物の回収
方法は、雨水桝1の土砂を回収するに際して、外桝2
に、外形が角錐台形状に形成されるプラスチックからな
る内桝を設け、内桝3に堆積した土砂を内桝3ごと取り
出し、その内桝3取り出し後の外桝2には他の内桝3を
装着すると共に、取り出した土砂を含む内桝は、他の場
所にて土砂の廃棄処理を行う。
【0043】したがって、従来の回収方法であれば、そ
の場所にて、例えばスコップを用いて人力で土砂を排出
しなければならなかったので作業性が良くなく、労力を
要すると共に危険でもあり、さらに排出土の仮り置きに
よる非能率や路面の汚染を伴い、また、土砂の排出作業
においては、道路におけるその場で排出しなければなら
ないので、長時間の排出作業が交通の妨げになるという
問題点を有していたが、本実施例の雨水桝1の土砂の回
収方法においては、内桝3に堆積した土砂を内桝3ごと
取り出すので、容易にかつ短時間に土砂を排出すること
ができる。
【0044】また、内桝取り出し後の外桝2には他の内
桝3を装着すると共に、取り出した土砂を含む内桝3
は、他の場所にて土砂の廃棄処理が行われるので、より
短時間でかつ安全に回収作業を終えることができる。
【0045】この結果、雨水桝1に堆積する土砂の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することが可能とな
る。また、雨水桝堆積物の回収における低コスト化を図
ることが可能となる。
【0046】さらに、雨水桝堆積物の回収が容易になる
ことによって、頻繁に雨水桝堆積物の回収を行うことが
でき、雨水桝の負荷を軽減することができるので、流入
雨水の末端処理場である下水処理場における土砂処理の
負担を軽減することが可能となる。また、路面冠水を防
ぎ、近辺への浸水及び通行車両に起因する泥はね現象を
無くすることができる。
【0047】なお、本実施例の外桝2は、内桝3と同様
に逆向きの角錐台形状に形成されているが、必ずしもこ
れに限らず、例えば、内桝3のみ逆向きの角錐台形状に
形成し、外桝2を直方体に形成することが可能である。
すなわち、このように形成しても内桝3を外桝2から引
き出す際の容易さは同程度であるとすることができる。
【0048】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図6及
び図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材
と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0049】本実施例の雨水桝21は、図6に示すよう
に、外桝22と、この外桝22の内部に取外し自在に挿
入され、袋にて形成される内桝23とが設けられてい
る。
【0050】上記外桝22は、従来品と全く同じ製品を
利用しており、前記したように、略直方体に形成され、
下部側面にはパイプ孔4が設けられている。また、外桝
22の上側には、グレーチング8を有する縁石24が載
置されるようになっている。
【0051】なお、縁石24も従来品と全く同じ製品を
利用しているので、縁石24の内法寸法は、外桝22の
内法寸法よりも小さいものとなっている。
【0052】一方、内桝23の袋は、例えばHDPE
(High Density Polyethylene )、EVA(Ethylene V
inyl Acetate) 、及び軟質塩化ビニル等のプラスチック
のフィルムからなっている。フィルムの厚さは、例えば
100〜300μm程度である。
【0053】上記内桝23における下部側面、すなわち
パイプ孔4が位置する部分には、外側に例えば200m
m以上突出する円筒突出部25が開口状態に形成されて
いる。なお、円筒突出部25の外径は、一般的なパイプ
26の内径である150mmφとなっている。
【0054】上記の内桝23を装着するには、内桝23
を外桝22に挿入すると共に、円筒突出部25をパイプ
26の内側に押し込む。このとき、円筒突出部25の外
径とパイプ26の内径が等しく、かつ内桝23はパイプ
26に対して例えば200mm以上挿入されるので、こ
れによって、内桝23の側面は簡単には外れない状態で
固定される。また、内桝23の上端部は、縁石24とグ
レーチング8との間で挟持された状態となるので、内桝
23が落ちないように固定される。なお、このとき、内
桝23の上端部がグレーチング8の上面以上に突出する
場合には、その突出部分を切断するのが好ましい。
【0055】上記の構造を有する雨水桝21における土
砂等の堆積物の回収方法を以下に概説する。
【0056】本実施例の内桝23の取外すときには、先
ずグレーチング8を外した後に、図7に示すように、内
桝23の上部が束ねられて、図示しないクレーンの先端
に設けた略L字状のフック27に掛けられる。そして、
束ねた部分の折曲部にリング28を通すことによって、
容易に内桝23を落下しないように固定することがで
き、この状態でクレーンにて内桝23を引上げることに
より、土砂を含む内桝23が回収される。なお、このと
き縁石24の内周に当接するシュー(Shoe)、つまり滑
り部材を当てがうことにより、内桝23と縁石24の内
周角部との滑りを良くして内桝23の引上げを容易にす
ることができる。
【0057】次いで、用意してきた新しい内桝23をそ
の雨水桝21の外桝22に嵌挿される。そして、複数個
の土砂を含む内桝23の回収が終了した後、土砂を含む
内桝23はトラックにて廃棄場所まで搬送され、例え
ば、土砂を含む内桝23ごと廃棄される。
【0058】このように、本実施例の雨水桝21は、雨
水桝21の土砂を回収すべく排出作業をするに際して、
雨水桝21には、外桝22と取外し自在の内桝23とが
設けられているので、実施例1の雨水桝1と同様に、土
砂を含んだ内桝23を内桝23ごと取り出すことが可能
である。
【0059】また、内桝23は袋にて形成されているの
で、内桝23を簡易かつ安価に製作することが可能とな
る。したがって、例えば、内桝23を使い捨ての製品と
して、土砂を含んだ内桝23をそのまま廃棄することも
可能となる。
【0060】また、未使用の内桝23をコンパクトに折
り畳んで収納することが可能である一方、土砂を含む内
桝23を、例えば、トラック等にて搬送するに際して
も、嵩張らないので、多量の土砂を含む内桝23を積載
することが可能となる。
【0061】この結果、雨水桝21に堆積する堆積物の
排出作業における作業性の向上を図って回収を容易に行
い、従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作
業時間の短縮を図って交通の妨げを防止することができ
る。
【0062】また、本実施例における雨水桝21の土砂
の回収方法は、外桝22に、袋にて形成される内桝23
を設け、内桝23に堆積した土砂を内桝23ごと取り出
し、その内桝23取り出し後の外桝22には他の内桝2
3を装着すると共に、取り出した土砂を含む内桝23
は、他の場所にて堆積物の廃棄処理を行う。
【0063】したがって、実施例1と同様に、内桝23
に堆積した土砂を内桝23ごと取り出すので、容易にか
つ短時間に土砂を排出することができる。また、内桝2
3取り出し後の外桝22には他の内桝23を装着すると
共に、取り出した土砂を含む内桝23は、他の場所にて
土砂の廃棄処理が行われるので、より短時間で回収作業
を終えることができる。
【0064】この結果、雨水桝21に堆積する堆積物の
排出作業における作業性の向上を図って回収を容易に行
い、従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作
業時間の短縮を図って交通の妨げを防止することができ
る。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明の雨水桝は、以上のよう
に、外桝と、この外桝に取外し自在に嵌挿され、外形が
角錐台形状に形成されるプラスチックからなる内桝とが
設けられている構成である。
【0066】これにより、雨水桝の堆積物を回収すべく
排出作業をするに際して、堆積物を含んだ内桝を内桝ご
と取り出すことが可能である。また、内桝は外形が角錐
台形状に形成されて外桝に嵌挿されているので、内桝を
引き上げる際に、単に直方体になっている場合よりも、
容易に内桝を引き上げることができる。また、内桝は、
プラスチックからなっているので、例えば金属製品のよ
うには錆びないので耐久性を低下する虞れがなく、さら
に、軽量であるため取扱も容易である。
【0067】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することができると
いう効果を奏する。
【0068】請求項2の発明の雨水桝は、以上のよう
に、外桝と、この外桝に取外し自在に挿入され、袋にて
形成される内桝とが設けられている構成である。
【0069】これにより、雨水桝の堆積物を回収すべく
排出作業をするに際して、雨水桝には、上記同様、堆積
物を含んだ内桝を内桝ごと取り出すことが可能である。
【0070】また、内桝は袋にて形成されているので、
内桝を簡易かつ安価に製作することが可能となる。した
がって、例えば、内桝を使い捨ての製品として、堆積物
を含んだ内桝をそのまま廃棄することも可能となる。
【0071】また、コンパクトに折り畳んで収納するこ
とが可能である一方、堆積物を含む内桝を、例えば、ト
ラック等にて搬送するに際しても、嵩張らないので、多
量の堆積物を含む内桝を積載することが可能となる。
【0072】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することができると
いう効果を奏する。
【0073】請求項3の発明の雨水桝堆積物の回収方法
は、以上のように、外桝に、外形が角錐台形状に形成さ
れるプラスチックからなる内桝又は袋にて形成される内
桝を設け、内桝に堆積した堆積物を内桝ごと取り出し、
その内桝取り出し後の外桝には他の内桝を装着すると共
に、取り出した堆積物を含む内桝は、他の場所にて堆積
物の廃棄処理を行う方法である。
【0074】これにより、内桝に堆積した堆積物を内桝
ごと取り出すので、容易にかつ短時間に堆積物を排出す
ることができる。また、内桝取り出し後の外桝には他の
内桝を装着すると共に、取り出した堆積物を含む内桝
は、他の場所にて堆積物の廃棄処理が行われるので、よ
り短時間で回収作業を終えることができる。
【0075】この結果、雨水桝に堆積する堆積物の排出
作業における作業性の向上を図って回収を容易に行い、
従事員の労力軽減並びに労働安全を図ると共に、作業時
間の短縮を図って交通の妨げを防止することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の雨水桝の構造を示す断面図
である。
【図2】上記雨水桝の上側に備えられるグレーチングの
構造を示す平面図である。
【図3】上記雨水桝の内桝及びクレーン吊り具の構造を
示す斜視図である。
【図4】上記雨水桝に備えられた内桝の組み立て部材の
構造を示す展開図であり、(a)は一方向外側板を示す
もの、(b)は一方向内側板を示すものである。
【図5】上記雨水桝に備えられた内桝の組み立て部材の
構造を示す展開図であり、(a)は他方向外側板を示す
もの、(b)は他方向内側板を示すものである。
【図6】本発明の他の実施例の雨水桝の構造を示す断面
図である。
【図7】上記雨水桝の内桝を引き上げる状態を示す説明
図である。
【図8】従来例を示すものであり、雨水桝の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 雨水桝 2 外桝 3 内桝 4 パイプ孔 6 縁石 8 グレーチング 21 雨水桝 22 外桝 23 内桝 26 パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外桝と、この外桝に取外し自在に嵌挿さ
    れ、外形が角錐台形状に形成されるプラスチックからな
    る内桝とが設けられていることを特徴とする雨水桝。
  2. 【請求項2】外桝と、この外桝に取外し自在に挿入さ
    れ、袋にて形成される内桝とが設けられていることを特
    徴とする雨水桝。
  3. 【請求項3】外桝に、外形が角錐台形状に形成されるプ
    ラスチックからなる内桝又は袋にて形成される内桝を設
    け、内桝に堆積した堆積物を内桝ごと取り出し、その内
    桝取り出し後の外桝には他の内桝を装着すると共に、取
    り出した堆積物を含む内桝は、他の場所にて堆積物の廃
    棄処理を行うことを特徴とする雨水桝堆積物の回収方
    法。
JP28153793A 1993-11-10 1993-11-10 雨水桝及びその雨水桝堆積物の回収方法 Pending JPH07133633A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4593685B1 (ja) * 2010-02-24 2010-12-08 茂 千葉 スコップ
JP2019065517A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 Jfe建材株式会社 水路施工方法
JP2022024147A (ja) * 2017-09-29 2022-02-08 Jfe建材株式会社 水路施工方法

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