JP2563778Y2 - ディスクブレーキ用パッドの裏金 - Google Patents
ディスクブレーキ用パッドの裏金Info
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- JP2563778Y2 JP2563778Y2 JP3892592U JP3892592U JP2563778Y2 JP 2563778 Y2 JP2563778 Y2 JP 2563778Y2 JP 3892592 U JP3892592 U JP 3892592U JP 3892592 U JP3892592 U JP 3892592U JP 2563778 Y2 JP2563778 Y2 JP 2563778Y2
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- Japan
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- core material
- lining
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、裏金の内面にライニ
ングを結合され、裏金の背面をキャリパのピストン又は
爪に押されてライニングをロータに圧接させ、ロータを
介して車輪を制動するディスクブレーキ用パッドの裏金
に関する。
ングを結合され、裏金の背面をキャリパのピストン又は
爪に押されてライニングをロータに圧接させ、ロータを
介して車輪を制動するディスクブレーキ用パッドの裏金
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスクブレーキ用パッドは、
比較的厚い鋼板をプレスして打抜き形成した裏金の内面
(ブレーキ装置への装着時に、ロータに接近する面)
に、ライニングをモールド、貼付け等の手段により結合
して造られているが、この鋼板は肉厚一定に造られてい
て、不必要部分の肉を除いて剛性を保ちつつ軽量化する
加工を施すのに不適当である。
比較的厚い鋼板をプレスして打抜き形成した裏金の内面
(ブレーキ装置への装着時に、ロータに接近する面)
に、ライニングをモールド、貼付け等の手段により結合
して造られているが、この鋼板は肉厚一定に造られてい
て、不必要部分の肉を除いて剛性を保ちつつ軽量化する
加工を施すのに不適当である。
【0003】この様な欠点を除くために、ライニングを
接着する裏金内面にリブを形成して、剛性を保ちつつ不
必要部分の肉を除き軽量化を図った裏金が実公昭62−
36984号公報に記載されている。
接着する裏金内面にリブを形成して、剛性を保ちつつ不
必要部分の肉を除き軽量化を図った裏金が実公昭62−
36984号公報に記載されている。
【0004】図9はこの裏金14の構成を略示する斜視
図で、15は裏金内面に形成されたリブ、16はリブの
間に形成された凹部である。このリブ15、凹部16を
形成した裏金内面にライニング13が接着される。
図で、15は裏金内面に形成されたリブ、16はリブの
間に形成された凹部である。このリブ15、凹部16を
形成した裏金内面にライニング13が接着される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来技術による
ディスクブレーキ用パッドは、軽量化への対応が不十分
であった。
ディスクブレーキ用パッドは、軽量化への対応が不十分
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記のよう
な従来構造に見られない構造により、軽量で摺動部の耐
摩耗性を大きくし、ライニングの接着を強固にするパッ
ドを得たものであって、両端に箱状の摺動部を形成した
通常の裏金より薄い金属板の芯材を、背面に露出させて
軽合金で鋳ぐるみ、裏金を形成するものである。
な従来構造に見られない構造により、軽量で摺動部の耐
摩耗性を大きくし、ライニングの接着を強固にするパッ
ドを得たものであって、両端に箱状の摺動部を形成した
通常の裏金より薄い金属板の芯材を、背面に露出させて
軽合金で鋳ぐるみ、裏金を形成するものである。
【0007】軽合金で鋳ぐるむときに、芯材の両端の箱
状の摺動部には軽合金が充填され、裏金を鋳ぐるんだ軽
合金の主部の内面には凹部が形成される。
状の摺動部には軽合金が充填され、裏金を鋳ぐるんだ軽
合金の主部の内面には凹部が形成される。
【0008】
【作用】両端に箱状の摺動部を形成した金属板の芯材
は、金属板材料の打抜き及び折曲げによって能率よく製
作できる。この芯材を鋳型に取付け加圧鋳造等の手段で
芯材を背面に露出させて軽合金で鋳ぐるんでいるから、
内面に凹部を形成してライニングを強固に結合した主部
と、箱状部に軽合金を充填して耐摩耗性を良くした摺動
部とが一体になった裏金が造られる。この裏金の内面に
ライニングを結合してパッドとする。
は、金属板材料の打抜き及び折曲げによって能率よく製
作できる。この芯材を鋳型に取付け加圧鋳造等の手段で
芯材を背面に露出させて軽合金で鋳ぐるんでいるから、
内面に凹部を形成してライニングを強固に結合した主部
と、箱状部に軽合金を充填して耐摩耗性を良くした摺動
部とが一体になった裏金が造られる。この裏金の内面に
ライニングを結合してパッドとする。
【0009】この構造の裏金を使用したパッドは、能率
よく製造することができると共に、摺動部の耐摩耗性が
よく、軽量で、ライニングとの結合が強固になる。金属
板として断熱性の良いステンレス板を使用すれば、制動
時の発熱がピストン等に伝わる程度を小さくすることが
できる。
よく製造することができると共に、摺動部の耐摩耗性が
よく、軽量で、ライニングとの結合が強固になる。金属
板として断熱性の良いステンレス板を使用すれば、制動
時の発熱がピストン等に伝わる程度を小さくすることが
できる。
【0010】
【実施例】図1〜図6は伝熱性の小さいステンレス板を
金属板として使用した本考案の第1実施例を示し、図1
は芯材を形成する前の打抜かれたステンレス板の平面
図、図2は両端に箱状の摺動部を形成した芯材の斜視
図、図3は芯材を軽合金で鋳ぐるんで造った裏金の背面
図、図4は裏金の内面斜視図、図5は図4のA−A断面
図、図6は図4のB−B断面図である。
金属板として使用した本考案の第1実施例を示し、図1
は芯材を形成する前の打抜かれたステンレス板の平面
図、図2は両端に箱状の摺動部を形成した芯材の斜視
図、図3は芯材を軽合金で鋳ぐるんで造った裏金の背面
図、図4は裏金の内面斜視図、図5は図4のA−A断面
図、図6は図4のB−B断面図である。
【0011】芯材5となるステンレスの材料板1は、パ
ッドのサイズによってその厚さは異なるが、およそ2mm
以下の薄い板材を用い図1の形に打ち抜き形成される。
材料板1はキャリパのピストン又は爪を当接させる部分
を幅広く形成される。2、3は箱状の摺動部4を形成す
るためのカバー片である。
ッドのサイズによってその厚さは異なるが、およそ2mm
以下の薄い板材を用い図1の形に打ち抜き形成される。
材料板1はキャリパのピストン又は爪を当接させる部分
を幅広く形成される。2、3は箱状の摺動部4を形成す
るためのカバー片である。
【0012】カバー片2、3を折曲げると、図2のよう
に、外端側及び両側方の三方を囲まれた箱状の摺動部4
を両端に形成された芯材5が得られる。
に、外端側及び両側方の三方を囲まれた箱状の摺動部4
を両端に形成された芯材5が得られる。
【0013】この芯材5を加圧鋳造用の鋳型に取付けて
軽合金溶湯を圧入して裏金6を鋳造する。
軽合金溶湯を圧入して裏金6を鋳造する。
【0014】鋳造された裏金6は、芯材5を鋳ぐるんだ
軽合金の主部7の両端に、軽合金を充填した箱状の摺動
部4を突出させて形成され、軽合金の主部7は、伝熱性
の低い芯材5を背面に露出させて補強されており、内面
には複数のリブ8を形成し、各リブの間に凹部9を形成
している。
軽合金の主部7の両端に、軽合金を充填した箱状の摺動
部4を突出させて形成され、軽合金の主部7は、伝熱性
の低い芯材5を背面に露出させて補強されており、内面
には複数のリブ8を形成し、各リブの間に凹部9を形成
している。
【0015】図7、図8は本考案の第2実施例を示す。
裏金の孔形状を現行のものと同様にした例で、この構造
でも第1実施例と同様に作成できる。凹部9のため裏金
内面とライニングとの結合は強固になり、ステンレス板
で外面を覆われた摺動部4は、サポートの案内部と摺動
しても摩耗することが少なくなる。
裏金の孔形状を現行のものと同様にした例で、この構造
でも第1実施例と同様に作成できる。凹部9のため裏金
内面とライニングとの結合は強固になり、ステンレス板
で外面を覆われた摺動部4は、サポートの案内部と摺動
しても摩耗することが少なくなる。
【0016】ステンレス板の芯材5は、伝熱性が低いか
ら、ライニングとロータとの摩擦により発生する熱がキ
ャリパのピストン又は爪に伝わるのを減少させるように
作用するが、更に芯材5の両面又は片面に断熱材を塗布
しておくことにより裏金の断熱性を一層良好にすること
ができる。
ら、ライニングとロータとの摩擦により発生する熱がキ
ャリパのピストン又は爪に伝わるのを減少させるように
作用するが、更に芯材5の両面又は片面に断熱材を塗布
しておくことにより裏金の断熱性を一層良好にすること
ができる。
【0017】
【考案の効果】(1) 裏金は、ステンレス板のような比較
的薄い金属板を軽合金で鋳ぐるみ、凹部を形成して構成
されるから、軽量にできる。
的薄い金属板を軽合金で鋳ぐるみ、凹部を形成して構成
されるから、軽量にできる。
【0018】(2) 軽合金としてマグネシウムのような振
動減衰性の高い材料を使用すれば、パッドの振動に基づ
く騒音を軽減することができる。また鋳ぐるみ材とし
て、アルミニウム、セラミックス等を複合したアルミニ
ウム複合材や、マグネシウムにセラミックス等を複合し
たマグネシウム複合材を使用すれば、剛性、耐熱性を向
上することができる。
動減衰性の高い材料を使用すれば、パッドの振動に基づ
く騒音を軽減することができる。また鋳ぐるみ材とし
て、アルミニウム、セラミックス等を複合したアルミニ
ウム複合材や、マグネシウムにセラミックス等を複合し
たマグネシウム複合材を使用すれば、剛性、耐熱性を向
上することができる。
【0019】(3) 裏金は、ステンレス板のような金属板
の芯材を背面に露出させて軽合金で鋳ぐるみ構成される
から、キャリパのピストン又は爪で押される背面が補強
され、ライニングを結合する内面にはリブ、凹凸を形成
するからライニングの結合を強固にする。特に剪断方向
の結合強度が大になる。
の芯材を背面に露出させて軽合金で鋳ぐるみ構成される
から、キャリパのピストン又は爪で押される背面が補強
され、ライニングを結合する内面にはリブ、凹凸を形成
するからライニングの結合を強固にする。特に剪断方向
の結合強度が大になる。
【0020】(4) サポートの案内部と摺動する裏金両端
の摺動部は、箱状に形成した芯材のカバー片内に軽合金
を充填することにより、軽合金の側面を芯材の板で覆っ
ているから、サポートの案内部と摺動しても摩耗し難
い。
の摺動部は、箱状に形成した芯材のカバー片内に軽合金
を充填することにより、軽合金の側面を芯材の板で覆っ
ているから、サポートの案内部と摺動しても摩耗し難
い。
【0021】(5) 芯材に断熱材を塗布すれば、芯材の断
熱性に加えて裏金の断熱性を更に高められる。従って制
動時の発熱がキャリパのピストン、爪に伝わるのを阻止
する作用が一層強くなる。
熱性に加えて裏金の断熱性を更に高められる。従って制
動時の発熱がキャリパのピストン、爪に伝わるのを阻止
する作用が一層強くなる。
【図1】箱状の摺動部を折曲げて芯材とする前の材料板
の第1実施例の平面図。
の第1実施例の平面図。
【図2】両端に箱状の摺動部を形成した芯材の第1実施
例の斜視図。
例の斜視図。
【図3】図2の芯材を軽合金で鋳ぐるんで成る裏金の背
面図。
面図。
【図4】第1実施例の裏金の内面斜視図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のB−B断面図。
【図7】本考案の第2実施例を示す斜視図。
【図8】図7のC−C断面図。
【図9】従来の内面に凹部を形成した裏金の斜視図。
1 材料板 2 カバー片 3 カバー片 4 摺動部 5 芯材 6 裏金 7 主部 8 リブ 9 凹部 13 ライニング 14 裏金 15 リブ 16 凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板より成る芯材(5)は、中央部
と、その両端部において内面側に折り曲げられたカバー
片(2)(3)で3方を囲まれた摺動部(4)とから成
り、この芯材(5)の中央部を軽金属の主部(7)で鋳
ぐるむと共に、摺動部(4)内には軽金属が充填され、
芯材(5)の外面を主部(7)から露出させると共に、
主部(7)の内面にはライニングが接着される凹部
(9)が形成されたディスクブレーキ用パッドの裏金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3892592U JP2563778Y2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ディスクブレーキ用パッドの裏金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3892592U JP2563778Y2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ディスクブレーキ用パッドの裏金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592547U JPH0592547U (ja) | 1993-12-17 |
JP2563778Y2 true JP2563778Y2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12538808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3892592U Expired - Fee Related JP2563778Y2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ディスクブレーキ用パッドの裏金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563778Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR970021822A (ko) * | 1995-10-10 | 1997-05-28 | 전성원 | 브레이크패드와 그 제조방법 |
JP5772493B2 (ja) * | 2011-10-21 | 2015-09-02 | 株式会社アドヴィックス | ディスクブレーキ用パッド |
EP2952769A4 (en) * | 2013-02-01 | 2016-10-12 | Sumitomo Bakelite Co | BRAKE PAD AND SADDLE DEVICE |
KR20150107868A (ko) * | 2013-02-01 | 2015-09-23 | 스미또모 베이크라이트 가부시키가이샤 | 브레이크 패드 및 캘리퍼 장치 |
JP2018035888A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社アドヴィックス | ディスクブレーキ装置 |
JP7226448B2 (ja) * | 2018-07-24 | 2023-02-21 | 株式会社レゾナック | バックプレート、ディスクブレーキパッド及びキャリパーアッセンブリ |
CN110828442A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-02-21 | 弘凯光电(深圳)有限公司 | 封装结构及其制作方法 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP3892592U patent/JP2563778Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0592547U (ja) | 1993-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |