JPH0592547U - ディスクブレーキ用パッドの裏金 - Google Patents

ディスクブレーキ用パッドの裏金

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JPH0592547U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】摺動部の耐摩耗性が大きく、軽量で、ライニン
グと裏金との結合が強いディスクブレーキ用パッドの裏
金を得ようとする。 【構成】金属板の芯材5は、中央部と、その両端部にお
いて内面側に折り曲げられたカバー片2、3で3方を囲
まれた摺動部4とから成る。中央部を軽金属の主部7で
鋳ぐるむと共に、摺動部4内に軽金属を充填する。芯材
5の外面を主部7から露出させると共に、主部7の内面
にはライニングが接着される凹部9を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、裏金の内面にライニングを結合され、裏金の背面をキャリパのピ ストン又は爪に押されてライニングをロータに圧接させ、ロータを介して車輪を 制動するディスクブレーキ用パッドの裏金に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディスクブレーキ用パッドは、比較的厚い鋼板をプレスして打抜き形 成した裏金の内面(ブレーキ装置への装着時に、ロータに接近する面)に、ライ ニングをモールド、貼付け等の手段により結合して造られているが、この鋼板は 肉厚一定に造られていて、不必要部分の肉を除いて剛性を保ちつつ軽量化する加 工を施すのに不適当である。
【0003】 この様な欠点を除くために、ライニングを接着する裏金内面にリブを形成して 、剛性を保ちつつ不必要部分の肉を除き軽量化を図った裏金が実公昭62−36 984号公報に記載されている。
【0004】 図9はこの裏金14の構成を略示する斜視図で、15は裏金内面に形成された リブ、16はリブの間に形成された凹部である。このリブ15、凹部16を形成 した裏金内面にライニング13が接着される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来技術によるディスクブレーキ用パッドは、軽量化への対応が不十分 であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記のような従来構造に見られない構造により、軽量で摺動部の 耐摩耗性を大きくし、ライニングの接着を強固にするパッドを得たものであって 、両端に箱状の摺動部を形成した通常の裏金より薄い金属板の芯材を、背面に露 出させて軽合金で鋳ぐるみ、裏金を形成するものである。
【0007】 軽合金で鋳ぐるむときに、芯材の両端の箱状の摺動部には軽合金が充填され、 裏金を鋳ぐるんだ軽合金の主部の内面には凹部が形成される。
【0008】
【作用】
両端に箱状の摺動部を形成した金属板の芯材は、金属板材料の打抜き及び折曲 げによって能率よく製作できる。この芯材を鋳型に取付け加圧鋳造等の手段で芯 材を背面に露出させて軽合金で鋳ぐるんでいるから、内面に凹部を形成してライ ニングを強固に結合した主部と、箱状部に軽合金を充填して耐摩耗性を良くした 摺動部とが一体になった裏金が造られる。この裏金の内面にライニングを結合し てパッドとする。
【0009】 この構造の裏金を使用したパッドは、能率よく製造することができると共に、 摺動部の耐摩耗性がよく、軽量で、ライニングとの結合が強固になる。金属板と して断熱性の良いステンレス板を使用すれば、制動時の発熱がピストン等に伝わ る程度を小さくすることができる。
【0010】
【実施例】
図1〜図6は伝熱性の小さいステンレス板を金属板として使用した本考案の第 1実施例を示し、図1は芯材を形成する前の打抜かれたステンレス板の平面図、 図2は両端に箱状の摺動部を形成した芯材の斜視図、図3は芯材を軽合金で鋳ぐ るんで造った裏金の背面図、図4は裏金の内面斜視図、図5は図4のA−A断面 図、図6は図4のB−B断面図である。
【0011】 芯材5となるステンレスの材料板1は、パッドのサイズによってその厚さは異 なるが、およそ2mm以下の薄い板材を用い図1の形に打ち抜き形成される。材料 板1はキャリパのピストン又は爪を当接させる部分を幅広く形成される。2、3 は箱状の摺動部4を形成するためのカバー片である。
【0012】 カバー片2、3を折曲げると、図2のように、外端側及び両側方の三方を囲ま れた箱状の摺動部4を両端に形成された芯材5が得られる。
【0013】 この芯材5を加圧鋳造用の鋳型に取付けて軽合金溶湯を圧入して裏金6を鋳造 する。
【0014】 鋳造された裏金6は、芯材5を鋳ぐるんだ軽合金の主部7の両端に、軽合金を 充填した箱状の摺動部4を突出させて形成され、軽合金の主部7は、伝熱性の低 い芯材5を背面に露出させて補強されており、内面には複数のリブ8を形成し、 各リブの間に凹部9を形成している。
【0015】 図7、図8は本考案の第2実施例を示す。裏金の孔形状を現行のものと同様に した例で、この構造でも第1実施例と同様に作成できる。凹部9のため裏金内面 とライニングとの結合は強固になり、ステンレス板で外面を覆われた摺動部4は 、サポートの案内部と摺動しても摩耗することが少なくなる。
【0016】 ステンレス板の芯材5は、伝熱性が低いから、ライニングとロータとの摩擦に より発生する熱がキャリパのピストン又は爪に伝わるのを減少させるように作用 するが、更に芯材5の両面又は片面に断熱材を塗布しておくことにより裏金の断 熱性を一層良好にすることができる。
【0017】
【考案の効果】
(1) 裏金は、ステンレス板のような比較的薄い金属板を軽合金で鋳ぐるみ、凹 部を形成して構成されるから、軽量にできる。
【0018】 (2) 軽合金としてマグネシウムのような振動減衰性の高い材料を使用すれば、 パッドの振動に基づく騒音を軽減することができる。また鋳ぐるみ材として、ア ルミニウム、セラミックス等を複合したアルミニウム複合材や、マグネシウムに セラミックス等を複合したマグネシウム複合材を使用すれば、剛性、耐熱性を向 上することができる。
【0019】 (3) 裏金は、ステンレス板のような金属板の芯材を背面に露出させて軽合金で 鋳ぐるみ構成されるから、キャリパのピストン又は爪で押される背面が補強され 、ライニングを結合する内面にはリブ、凹凸を形成するからライニングの結合を 強固にする。特に剪断方向の結合強度が大になる。
【0020】 (4) サポートの案内部と摺動する裏金両端の摺動部は、箱状に形成した芯材の カバー片内に軽合金を充填することにより、軽合金の側面を芯材の板で覆ってい るから、サポートの案内部と摺動しても摩耗し難い。
【0021】 (5) 芯材に断熱材を塗布すれば、芯材の断熱性に加えて裏金の断熱性を更に高 められる。従って制動時の発熱がキャリパのピストン、爪に伝わるのを阻止する 作用が一層強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱状の摺動部を折曲げて芯材とする前の材料板
の第1実施例の平面図。
【図2】両端に箱状の摺動部を形成した芯材の第1実施
例の斜視図。
【図3】図2の芯材を軽合金で鋳ぐるんで成る裏金の背
面図。
【図4】第1実施例の裏金の内面斜視図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のB−B断面図。
【図7】本考案の第2実施例を示す斜視図。
【図8】図7のC−C断面図。
【図9】従来の内面に凹部を形成した裏金の斜視図。
【符号の説明】
1 材料板 2 カバー片 3 カバー片 4 摺動部 5 芯材 6 裏金 7 主部 8 リブ 9 凹部 13 ライニング 14 裏金 15 リブ 16 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板より成る芯材(5)は、中央部
    と、その両端部において内面側に折り曲げられたカバー
    片(2)(3)で3方を囲まれた摺動部(4)とから成
    り、この芯材(5)の中央部を軽金属の主部(7)で鋳
    ぐるむと共に、摺動部(4)内には軽金属が充填され、
    芯材(5)の外面を主部(7)から露出させると共に、
    主部(7)の内面にはライニングが接着される凹部
    (9)が形成されたディスクブレーキ用パッドの裏金。
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