JP2507780Y2 - 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド - Google Patents

車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド

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JP2507780Y2
JP2507780Y2 JP1990077993U JP7799390U JP2507780Y2 JP 2507780 Y2 JP2507780 Y2 JP 2507780Y2 JP 1990077993 U JP1990077993 U JP 1990077993U JP 7799390 U JP7799390 U JP 7799390U JP 2507780 Y2 JP2507780 Y2 JP 2507780Y2
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盛夫 湯本
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等の各種走行車両に搭載されるディ
スクブレーキの摩擦パッドに係り、詳しくは裏板の振動
を減衰してブレーキ鳴きを防止する構造に関する。
〔従来の技術〕
制動時に生じる不快なブレーキ鳴きは、ディスクロー
タとの摺接による摩擦パッドの振動が原因の一つと考え
られている。このため、例えば特公昭47-34071号公報で
は、ピストンと摩擦パッドとの対向接触面間に、油脂等
の潤滑性物質を保持する手段を介設して、接触面間の摩
擦を低減することにより、ブレーキ鳴きの原因となる振
動の発生を阻止するとしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
この技術には、潤滑性物質として、グリース等の油脂
類や潤滑性を有する金属粉末を用い、これらを、多孔性
物質や金属焼結体に含浸、若しくは耐熱性板に充填した
り、油脂類を含浸させた耐熱性繊維を耐熱性板に挿置す
る等の例が挙げられているが、これらはいずれも、製作
が複雑で材料自体も高価であるために、コスト高となっ
て好ましくない。特に、摩擦パッドの裏板を、実施例の
如く多孔質板とした場合には、所定の強度を持たせるた
めに裏板が厚くなり、キャリパもブリッジ部長が増加し
て、ブレーキ全体の重量と占有面積の増大化は避けられ
ない。
また、このようにしてブレーキ鳴きが抑えられたとし
ても、摩擦パッドには依然として振動を生じることか
ら、この振動がピストンを経てペダルやレバーに伝わ
り、運転者が感じるブレーキフィーリングは極めて悪い
ものとなっていた。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、摩擦パッド自体の振動を抑え
ることにより、上述の諸問題を解決した車両用ディスク
ブレーキの摩擦パッドを安価に提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的に従い、ライニングを裏板に接
合して形成される車両用ディスクブレーキの摩擦パッド
において、前記裏板に、ライニングの結着孔と複数の振
動吸収材嵌合孔とを設け、該振動吸収材嵌合孔に、鉛単
体や鉛を主体とした鉛合金からなる振動吸収材を埋設し
たことを特徴としている。
〔作用〕
振動吸収材に用いられる鉛若しくは鉛合金は、それ自
体が振動しにくく、また振動を吸収する性質がある。従
って、振動吸収材には振動が殆どなく、同時に他の部位
の振動を吸収して、摩擦パッド全体の振動を減衰する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すディスクブレーキ1は、車輪と一体に回
転するディスクロータ2と、該ロータ2を挟んで対向配
置される一対の摩擦パッド3,3と、ディスクロータ2の
外周を跨いで、ディスク軸方向へ移動可能に支持される
浮動型のキャリパ4とを持っている。
上記キャリパ4には、摩擦パッド3,3の後方に配設さ
れる作用部4aと反作用部4bとが設けられており、作用部
4aのシリンダ孔5には、一方の摩擦パッド3を、液圧に
よってディスクロータ2の一側面に押圧するピストン6
が内挿され、また反作用部4bには、他方の摩擦パッド3
を、ディスクロータ2の他側面へ押圧する反力爪4cが設
けられている。
各摩擦パッド3は、ディスクロータ2と摺接するライ
ニング7を、キャリパ4に保持される裏板8に結合して
形成されたもので、ライニング7の一部は、裏板8に貫
通する結着孔8a,8aに嵌合されている。
上記裏板8には、結着孔8a,8aと両側の耳片8b,8bとを
除いた本体部分に、複数の振動吸収材嵌合孔8cが背面に
開口して設けられ、これら各振動吸収材嵌合孔8cに、円
筒形に振動吸収材9がそれぞれ埋設されると共に、背面
全体に、裏金材としてセラミックス10の溶射が施され
る。振動吸収材9は、鉛単体若しくは鉛を主体に銅や亜
鉛を混合した鉛合金を、振動吸収材嵌合孔8cに直接鋳込
むか、別途に型成形したものを振動吸収材嵌合孔8cに嵌
合することにより、裏板8の背面と面一に埋設したもの
で、振動吸収材9に用いられる鉛は、それ自体が振動し
にくく、また振動を吸収する性質を持っている。
従って、摩擦パッド3が回転するディスクロータ2と
摺接した場合に、振動吸収材9には振動が殆どなく、ま
た他の部位に生じた振動を複数の振動吸収材9が吸収す
るので、摩擦パッド3の振動は全体として極めて小さく
減衰され、これにより、不快なブレーキ鳴きを防止する
ことができる。振動吸収材9を、このように小さく複数
に散らばらせると、大きいものよりも、振動を分散させ
易く吸収性がよい。
更に本実施例では、裏板8の背面に溶射されるセラミ
ックス10が、他からの振動はそのまま伝達するが、それ
自体は自励振動のない性質を持つため、このセラミック
ス10に各振動吸収材9を接触して設けることにより、摩
擦パッド3に生じる振動を一層小さなものとすることが
できる。
本実施例の摩擦パッド3は、このように構造が頗る簡
単で、製作も容易でありながら、ディスクロータ2との
摺接による摩擦パッド3の振動を鉛や鉛合金の振動吸収
材9で効果的に吸収して、ブレーキ鳴きを有効に防止す
ることができる。また振動吸収材9を構成する鉛や鉛合
金材料も安価であるために、低コストで製作できる。し
かも、従来の多孔質板と異なって、裏板の増厚でキャリ
パのブリッジ部長が増加しないので、ブレーキ全体の重
量と占有面積を増大させなくて済む。
また、摩擦パッド3の振動が、ブレーキペダルやブレ
ーキレバーに殆ど伝わらないので、ブレーキフィーリン
グを良好なものとすることができる。
尚、上記実施例では、振動吸収材を裏板の背面と面一
に埋設したが、裏板の外面に出ないように内部に埋設し
てもよい。また、振動吸収材の形状,個数及び配置は、
設計の諸条件に応じて適宜変更し得るものであり、特に
実施例の形態のみに限定するものでない。更に、振動吸
収材のみでも充分な振動抑止効果があることから、裏板
背面のセラミックスは省略しても差支えない。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、摩擦パッドの裏板に、
ライニングの結着孔と複数の振動吸収材嵌合孔とを複数
設け、該振動吸収材嵌合孔に、鉛単体や鉛を主体とした
鉛合金からなる振動吸収材を埋設したから、構造が頗る
簡単で製作も容易でありながら、ディスクロータとの摺
接による摩擦パッドの振動を鉛や鉛合金の振動吸収材で
効果的に吸収して、振動に起因するブレーキ鳴きを有効
に防止することができる。また、振動吸収材を構成する
鉛や鉛合金材料も安価であるために、低コストで製作で
きる。しかも、従来の多孔質板と異なって、裏板を厚く
しなくて済むから、ブレーキ全体の重量と占有面積を増
大させることがない。
また、摩擦パッド自体が振動しにくくなるので、良好
なブレーキフィーリングが得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図はディスクブレー
キの断面正面図、第2図は摩擦パッドの一部を切欠いた
背面図、第3図は第2図のIII-III断面図である。 1……ディスクブレーキ、2……ディスクロータ、3…
…摩擦パッド、4……キャリパ、6……ピストン、7…
…ライニング、8……裏板、8a……結着孔、8c……振動
吸収材嵌合孔、9……鉛若しくは鉛合金で形成される振
動吸収材、10……裏金材としてのセラミックス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニングを裏板に接合して形成される車
    両用ディスクブレーキの摩擦パッドにおいて、前記裏板
    に、ライニングの結着孔と複数の振動吸収材嵌合孔とを
    設け、該振動吸収材嵌合孔に、鉛単体や鉛を主体とした
    鉛合金からなる振動吸収材を埋設したことを特徴とする
    車両用ディスクブレーキの摩擦パッド。
JP1990077993U 1990-07-23 1990-07-23 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッド Expired - Lifetime JP2507780Y2 (ja)

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JPH0436134U JPH0436134U (ja) 1992-03-26
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JPH0650674Y2 (ja) * 1987-07-22 1994-12-21 株式会社曙ブレ−キ中央技術研究所 デイスクブレ−キ
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