JP4258899B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクブレーキに係り、特に車両等の制動に用いられて好適なディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の制動装置としてディスクブレーキが用いられるが、このディスクブレーキは、車輪と一体的に回転するディスクロータの両側に配置される一対の摩擦パッドと、該一対の摩擦パッドをディスクロータ軸方向に摺動可能に支持し、車体の非回転部分に固定されるキャリアと、該キャリアによってディスクロータ軸方向に移動可能に支持され、内部にピストンを有するキャリパとを有し、ブレーキペダルが操作されたときには、前記一対の摩擦パッドを、前記キャリパによってそれぞれディスクロータに押しつけ、これにより、回転するディスクロータに制動力を与えるものである。
【0003】
ところで、上述のようなディスクブレーキにおいては、摩擦パッドをディスクロータに押しつけ作動させると、ディスクブレーキから鳴き音が生じることがある。
【0004】
そして、このブレーキ鳴き音は、耳障りであり不快感を与えるため、その抑制が求められている。
【0005】
ところで、このブレーキ鳴き音は、摩擦パッドをディスクロータに押しつけ作動させたときに、摩擦パッドとディスクロータとの摩擦に起因してディスクブレーキの各部が振動することによって種々発生することが知られおり、特にキャリアは、ディスクロータの両側に配置された一対の摩擦パッドをディスクロータ軸方向に摺動可能に支持した上で車体の非回転部分に固定されるための特殊形状になっていることから、固定端としての車体固定側の部分に対して自由端側になっている車体外側の部分が振動しやすいことが知られている。
【0006】
そこで、従来は、予め設計段階から、このキャリアの形状自体を、摩擦パッドをディスクロータに押しつけ作動させたときでも振動しにくい形状に構成していた。
【0007】
すなわち、従来のディスクブレーキでは、当該キャリアが固定される車体側の仕様、摩擦パッドが押し付けられるディスクロータの仕様、およびキャリアにトルクを及ぼす摩擦パッドの仕様等が異なれば、キャリアにおける振動する部位や振動の大きさも異なり、ひいてはブレーキ鳴き音も異なってくることから、予め設計段階で、これら仕様等に合わせて振動が発生しやすい部位や振動の大きさを見直し、当該振動が発生しやすい部位について適宜質量の増加(肉盛り)をはかっておくことにより、キャリアの形状を摩擦パッドをディスクロータに押しつけ作動させたときでも振動しにくい形状にしていた。
【0008】
さらに、ディスクブレーキの振動は上述したように摩擦パッドとディスクロータとの摩擦に起因することから、右輪用と左輪用とではディスクブレーキに対するディスクロータの回入・回出方向が逆になるので、振動が発生しやすいと考えられるキャリアの部位も右輪用と左輪用とで対称になるため、キャリアの形状も同様に右輪用と左輪用とで対称形状にしなければならなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のディスクブレーキにおいては、キャリアは鋳造又はプレスによって製作されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、車両の非回転部に固定され、車輪と一体に回転するディスクロータの外周側を跨ぐように設けられたキャリアと、前記ディスクロータの両側に配置されかつ前記ディスクロータの軸方向に移動自在に前記キャリアにより支持された一対の摩擦パッドと、前記ディスクロータの外周側を跨ぐように設けられて前記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータの両面に押圧するキャリパとを備えてなり、前記キャリアが、車両の非回転部に固定されるための取付孔を有する連結部と、該連結部の両端に接続され前記ディスクロータの内周側から外周側に延びる一対のインナ脚部と、該インナ脚部に接続され前記ディスクロータの外周側を跨ぐ一対の腕部と、該腕部に接続され前記インナ脚部に前記ディスクロータを挟んで対向する一対のアウタ脚部とからなる車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリアの前記アウタ脚部上には錘取付部を形成し、該錘取付部には錘が圧入されることで取付けられることを特徴とする。
【0011】
また、前記錘取付部は前記キャリアの前記アウタ脚部上に所定の対称関係を持って複数形成され、該複数の錘取付部のうち少なくとも1つに錘が取付られたことを特徴とする。
【0012】
また、前記錘取付部は前記キャリア上に所定の対称関係を持って複数形成され、該複数の錘取付部のうち少なくとも1つに錘が取付られたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図1ないし図2を用いて説明する。
【0014】
図中、Aは本発明の実施形態のディスクブレーキであり、図1、図2に示す線C−C、C’−C’は実質的に左右対称なディスクブレーキAの対称軸線を示している。
【0015】
1は後述する作用部側摩擦パッド及び反作用部側摩擦パッドを支持するキャリアであり、該キャリア1は、FCD鋳物により形成されており、車輪と一体に回転するディスクロータ7の車体内側(インナ側)にディスクロータ7周方向に一定の間隔を空けて配置され、ディスクロータ7内周側から外周側に延びる一対のインナ脚部1C、1Dと、インナ脚部1C、1Dそれぞれに対応させてディスクロータ7を挟んで車体外側(アウタ側)にディスクロータ7周方向に一定の間隔を空けて配置され、ディスクロータ7内周側から外周側に延びる一対のアウタ脚部1N、1Tを有する。
【0016】
そして、ディスクロータ7の周方向に係り、一方のインナ脚部1Cと一方のアウタ脚部1Nとは、それぞれの外周側の端部側同士が、ディスクロータ7外周側を跨ぐ腕部1Aにより一体に接続されており、また、他方のインナ脚部1Dと他方のアウタ脚部1Tも、それぞれの外周側の端部側同士が、ディスクロータ7外周側を跨ぐ腕部1Bにより一体に接続されている。
【0017】
そして、一方のインナ脚部1Cと他方のインナ脚部1Dとは、それぞれのディスクロータ7内周側の端部側同士が、ディスクロータ7周方向に延びる連結部1Eにより一体に接続されており、また、一方のアウタ脚部1Nと他方のアウタ脚部1Tとは、それぞれのディスクロータ7内周側の端部側同士が、ディスクロータ7周方向に延びるアウタ連結部1Fにより一体に接続されている。
【0018】
連結部1Eには長手方向中央から左右に均等に離間した位置に2箇所の取付孔1Gが設けられており、キャリア1はボルト等により該取付孔1Gを挿通されて図示しない車両の非回転部分に固着されるようになっている。
【0019】
前記腕部1A、1Bには、それぞれディスクロータ7軸方向に沿ってインナ側からアウタ側へ延びる有底のガイド孔1H、1Iが形成されており、該ガイド孔1H、1Iはインナ側のそれぞれの開口部からキャリパ3に設けられたピン2A、2Bがそれぞれ摺動可能に挿通されるようになっている。
【0020】
キャリパ3は、キャリア1と同様、FCD鋳物で形成されており、ディスクロータ7のインナ側に配置されたシリンダ部3Cと、ディスクロータ7のアウタ側に配置された爪部3Aと、ディスクロータ7の外周を跨ぐ形でシリンダ部3Cと爪部3Aとを一体的に連結するディスクパス部3Dとから大略構成されている。キャリパ3のシリンダ部3Cは、ディスクロータ7側に開口したシリンダ10と該シリンダ10内に設けられたピストン11とからなるアクチュエータを備え、該ピストン11とディスクロータ7との間に配置され、前記キャリア1の一対のインナ脚部1C、1Dによりディスクロータ7の軸方向に摺動可能に支持されている作用部側摩擦パッド6を、外部から供給される液圧に基づいて該シリンダ10内を可動するピストン11で押圧する構成となっている。
【0021】
これに対し、キャリパ3の爪部3Aは、ディスクロータ7のアウタ側にディスクロータ7の径方向外周側から内周側に延びるように形成され、該爪部3Aとディスクロータ7のアウタ側との間には、前記キャリア1の一対のアウタ脚部1N、1Tにディスクロータ7の軸方向に摺動可能に支持されて配置されている反作用部側摩擦パッド5が配置されている。
【0022】
そして、前記キャリパ3のシリンダ部3Cのディスクロータ7周方向の両側には、一対の腕部3E、3Fを有し、該一対の腕部は前述のピン2A、2Bのインナ側の一端にボルト等で固着されている。
【0023】
すなわち、キャリパ3はピン2A、2Bを介して、キャリア1にディスクロータ7の軸方向に移動可能に支持されている。
【0024】
なお、ピン2A、2Bのガイド孔1H、1Iとの摺動部分のうち、ガイド孔1H、1Iから露出する部分は、ゴムブーツ2C、2Dにより覆われ、ピン2A、2Bとガイド孔1H、1Iとの摺動部分に異物が侵入するのを防止している。
【0025】
キャリア1の腕部1A、1Bのそれぞれのアウタ脚部1N、1Tとの接続部1P、1Qには、錘を圧入するための円筒状の凹部1J、1K(錘取付部)が設けられている。
【0026】
また、キャリア1の一方のアウタ脚部1Nとアウタ連結部1Fとの接続部1Rには、錘を圧入するための円筒状の凹部1L(錘取付部)が設けられており、他方のアウタ脚部1Tとアウタ連結部1Fとの接続部1Sには、錘を圧入するための円筒状の凹部1M(錘取付部)が設けられている。
【0027】
前記の4つの凹部の径は同一となっている。ここで、凹部1Jと1Kとは対称軸線C−C及びC’−C’を挟んで実質的に対称の位置にあり、凹部1Lと1Mとは対称軸線C−C及びC’−C’を挟んで実質的に対称の位置にある。
【0028】
そして、前記の4つの凹部のうち、1J、1K、1Lには、一端側に円柱状の凸部を同心に有する円柱状の錘4A、4B、4Cが、該凸部をそれぞれ凹部1J、1K、1Lに圧入して取り付けられている。
【0029】
各錘4A、4B、4Cの円柱状の凸部の径は同一であり、凹部1J、1K、1Lの円筒状の凹部の径より若干大きく作られているため、各錘4A、4B、4Cの凸部がそれぞれ凹部1J、1K、1Lに圧入されることで、各錘4A、4B、4Cはキャリア1に固着している。なお、前述した通り、4つの凹部1J、1K、1L、1Mの円筒状の凹部の径は同一となっているため、各錘は前記4つの凹部のいずれに圧入することも可能となっている。
【0030】
各錘4A、4B、4Cは、キャリア1を形成している材料であるFCD鋳物よりも密度の高い物質、例えばスチールや鉛合金で形成されていて、各錘はそれぞれの径を異ならせることにより、解析により求められたキャリア1の振動を抑制するのに効果的な質量に調整されていて、ここでは例えば2.4KHz〜2.5KHz近辺の振動を抑える効果を狙って、錘4Aは10g、錘4Bは20g、錘4Cは15gに調整されている。
【0031】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態のディスクブレーキの作用について説明する。
【0032】
運転者がブレーキペダルを操作すると、外部からキャリパ3内部のシリンダ10に作動油が送り込まれ、油圧が発生する。
【0033】
この油圧により、キャリパ3内部のピストン11が前進し、ピストン11に当接している作用部側摩擦パッド6をディスクロータ7に押圧するが、このピストン11が作用部側摩擦パッド6をディスクロータ7に押圧した反力により、キャリパ3はそのシリンダ10側がディスクロータ7から離間する方向へ摺動する。
【0034】
すると、キャリパ3の爪部3Aが反作用部側摩擦パッド5をディスクロータ7に押圧する。
【0035】
このようにして、作用部側摩擦パッド6と反作用部側摩擦パッド5とが対になってディスクロータ7を両側から挟圧することにより車輪に制動が行われる。
【0036】
ここで、ディスクブレーキAは車両の右輪に取付けられており、車両前進時には図1及び図2の向かって左側からディスクロータがディスクブレーキAに回入している。
【0037】
制動時には、摩擦パッド5、6とディスクロータ7との間で発生する摩擦振動が、摩擦パッド5、6を支持するキャリア1に伝達されるが、キャリア1の連結部1Eが車体に固着されているため、キャリア1のインナ側では振動が発生しにくい。
【0038】
しかし、キャリア1のアウタ側である一対の腕部1A、1Bと一対のアウタ脚部1N、1Tとのそれぞれの接続部1P、1Qと、一対のアウタ脚部1N、1Tとアウタ連結部1Fとの接続部1R、1Sは、車体に固着された部位である連結部1Eから離れているため、振動が発生しやすい。
【0039】
ここで、ディスクブレーキAは車両の右輪に取付けられていて、本実施の形態で抑制しようとしている2.4〜2.5KHzの振動は、接続部のうち1P、1Q、1Rの3点において発生しやすいことが解析によりわかっている。
【0040】
ところが、本実施形態のディスクブレーキでは、接続部のうち、1P、1Q、1Rに、それぞれキャリア1の振動を抑えるのに最適な質量の錘4A、4B、4Cを取り付けることによって、キャリア1に振動が発生するのを抑制でき、このため、ブレーキ鳴きを防止できる。
【0041】
本実施形態においては、錘取付部1J、1Kは、腕部1A、1Bとアウタ脚部1N、1Tとの接続部1P、1Qに、錘取付部1L、1Mは、アウタ脚部1N、1Tとアウタ連結部1Fとのそれぞれ接続部1R、1Sに形成したので、各錘取付部1J、1K及び1L、1Mは、腕部1A、1Bについての自由端側及びアウタ脚部1N、1Tの自由端側にそれぞれ位置しているので、それぞれ錘の質量が腕部1A、1B及びアウタ脚部1N、1Tの振動(腕部1A、1B及びアウタ脚部1N、1Tの車両固着部分すなわち連結部1Eに対する振動)を効果的に抑制することができる。
【0042】
ここで、各錘4A、4B、4Cは、FCD鋳物よりも密度の高い物質で形成され、小さい体積で充分な質量の錘となっており、また、各錘4A、4B、4Cの一部分である円柱状の凸部がキャリア1に設けられた凹部に圧入されることにより、各錘4A、4B、4Cがキャリア1に取り付けられた状態でも、錘取付によるディスクブレーキAの体積増加は少なく抑えられ、ディスクブレーキAは、図示しないホイールと干渉することなく、当該ホイール内に取り付けることができる。
【0043】
そして、本実施形態のディスクブレーキAは、錘取付部である凹部1Jと1Kとが対称軸線C−C及びC’−C’を挟んで対称の位置にあり、また錘取付部である凹部1Lと1Mとが対称軸線C−C及びC’−C’を挟んで対称の位置にあるため、ディスクブレーキAが車両の左輪に取付けられる場合には、錘4Aを凹部1Kに、錘4Bを凹部1Jに、錘4Cを凹部1Mに取り付けることで、同じキャリアで車両の左輪への取付に最適な質量の錘が付加されたディスクブレーキとすることができる。
【0044】
また、異なる車種に取付ける場合には、各錘を適当な重さの錘に変えることで、同じキャリアで該異なる車種への取付に最適な質量の錘が付加されたディスクブレーキとすることができる。
【0045】
なお、本実施形態においては、錘は円筒形とし、錘を付加する部位を、キャリア1の腕部1A、1Bのそれぞれの他端と、キャリア1のアウタ連結部1Fの前進時ディスクロータ回入側端の3箇所とし、各錘の質量を、錘4Aは10g、錘4Bは20g、錘4Cは15gとしているが、これに限るものではなく、錘の形状、錘を付加する位置、その数、各錘の質量とも、適宜変えることができる。
【0046】
また、本実施形態においては、キャリア1の構成材料よりも密度の高い物質で錘を構成したが、ホイール内でのディスクブレーキの車体への取付に障害がなければ、キャリア1の構成材料と同等または密度の低い材料でもよい。
【0047】
また、本実施形態においては、キャリア1側に凹部を設け、錘に凸部を設けているが、これに限るものではなく、凹と凸を逆にしてもよい。
【0048】
また、キャリア1の凹部1J、1K、1L、1Mを相当量大きく深く設け、各錘を径が等しく高さが変わることで重さが変えられるようにして、錘全体が凹部に圧入されるようにしてもよい。
【0049】
また、本実施形態においては、錘の付加方法を、凸部の凹部への圧入としているが、これに限るものではなく、螺合、かしめ、接着、溶接等でもよい。
【0050】
また、本実施形態においては、キャリアおよびキャリパは鋳造により形成されているが、これに限るものではなく、プレスや削り出しによるものでもよく、また他の形成方法でもよい。
【0051】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、本来のブレーキ性能に関してキャリアの構成を共用できるディスクブレーキであれば、車種が違うために、鳴きの発生の有無や周波数等の鳴き特性が異なるために、一の質量を付加する位置に付加する質量の大きさが異なる場合であっても、前記錘取付位置に取付ける錘の質量を変えることによって、1つの鋳型で形成されるキャリアで、最適な質量を付加することができ、キャリアの振動を抑制できる。
【0052】
また、前記のディスクブレーキにおいて、前記錘取付部は前記キャリアの前記アウタ脚部上に所定の対称関係を持って複数形成され、該複数の錘取付部のうち少なくとも1つに錘が取付られたことを特徴とすることにより、勝手違い等によって振動の発生状況が異なる場合であっても、前記複数の錘取付部に取付ける錘を所定の対称の位置に変えることによって、1つの鋳型で形成されるキャリアで、各部に最適な質量を付加することができ、効率よく振動を抑制できる。
【0053】
従って、本来のブレーキ性能に関してキャリア及びキャリパの構成を共用できるディスクブレーキであれば、鳴き発生の有無やその周波数などの鳴き特性が異なる場合でも、キャリアの鋳型が1つで済み、製造コストの低減に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のディスクブレーキを上から見た図であり、一部カット図としてある。
【図2】本発明の実施形態のディスクブレーキをアウタ側から見た図であり、ディスクロータは図示省略している。
【符号の説明】
A ディスクブレーキ
C−C 対称軸線
C’−C’ 対称軸線
1 キャリア
1A、1B 腕部
1C、1D インナ脚部
1E 連結部
1F アウタ連結部
1G 取付孔
1H、1I ガイド孔
1J、1K 凹部
1L、1M 凹部
1N、1T アウタ脚部
1P、1Q 接続部
1R、1S 接続部
2A、2B ピン
2C、2D ゴムブーツ
3 キャリパ
3A 爪部
3C シリンダ部
3D ディスクパス部
3E、3F 腕部
4A、4B、4C 錘
5 反作用部側摩擦パッド
6 作用部側摩擦パッド
7 ディスクロータ
10 シリンダ
11 ピストン
Claims (2)
- 車両の非回転部に固定され、車輪と一体に回転するディスクロータの外周側を跨ぐように設けられたキャリアと、前記ディスクロータの両側に配置されかつ前記ディスクロータの軸方向に移動自在に前記キャリアにより支持された一対の摩擦パッドと、前記ディスクロータの外周側を跨ぐように設けられて前記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータの両面に押圧するキャリパとを備えてなり、前記キャリアが、車両の非回転部に固定されるための取付孔を有する連結部と、該連結部の両端に接続され前記ディスクロータの内周側から外周側に延びる一対のインナ脚部と、該インナ脚部に接続され前記ディスクロータの外周側を跨ぐ一対の腕部と、該腕部に接続され前記インナ脚部に前記ディスクロータを挟んで対向する一対のアウタ脚部とからなる車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリアの前記アウタ脚部上には錘取付部を形成し、該錘取付部には錘が圧入されることで取付けられることを特徴とするディスクブレーキ。
- 前記錘取付部は前記キャリアの前記アウタ脚部上に所定の対称関係を持って複数形成され、該複数の錘取付部のうち少なくとも1つに錘が取付られたことを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
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