JP3724181B2 - ブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両等に制動力を付与するのに好適に用いられるブレーキに関し、特にブレーキロータおよびブレーキドラムの振動特性を改善でき、所謂ブレーキ鳴きを低減できる様にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の制動装置の一つであるディスクブレーキは、図13に示すように構成され、車体に支持された車輪回転方向固定のキャリパ03が、車輪と一体に回転するディスク状のブレーキロータ01に、摩擦材02aが接着されたパッド02を押し付け、摩擦材02aの摩擦力を利用して制動を行う装置である。また、従来の制動装置の1つであるドラムブレーキは、図14に示すように、車輪と一体に回転する略円筒状のブレーキドラム021の内周面021aに、車体に支持された車輪回転方向固定の摩擦材022aが接着された略円弧状のブレーキシュー022を押し付け、摩擦材022aの摩擦力を利用して制動を行う装置である。
【0003】
具体的には、図15のように、このディスクブレーキはアクスル等の車体側に固定されたトルクメンバ04を有し、このトルクメンバ04は、車輪と一体に回転するブレーキロータ01を跨ぐような形状になっている。また、トルクメンバ04には2枚のパッド02がブレーキロータ01を挟むように、摩擦材02aがブレーキロータ01に接触するように軸方向のみ自由度を持って略固定されている。
シリンダボディは更に前記2枚のパッド02を挟むように、軸方向のみ自由度を持って略固定されている。また、シリンダボディにはピストンが配設されていて、制動油圧等の力によって、ピストンが2枚のパッド02を両側からブレーキロータ01に押し付ける。その摩擦力によってブレーキロータ01の回転力が摩擦熱に変換されて制動が行われる。
【0004】
また、図14のドラムブレーキにあっては、車体側に固定されたバックプレート023を有し、このバックプレート023には、ブレーキドラム021の内周面021aよりも内側に位置するように制動トルクを受けるアンカ024が固定されていて、このアンカ024には一対のブレーキシュー022の対向する一端側が揺動自在に取り付けられている。これら一対のブレーキシュー022のそれぞれは、ブレーキドラム021の内周面021aに沿うように配設されていて、非制動時には、それらの外周面に固定された摩擦材022aが内周面021aと所定距離隔てて対向するようになっている。
【0005】
そして、一対のブレーキシュー022のアンカ024側とは逆側の位置にて対向する端部間には、ホイールシリンダ025およびリターンスプリング026が配設されていて、ホイールシリンダ025に制動油圧等の力が加わると、その左右方向に進退可能に設けられた一対のピストン025a、025bが延びる方向に変位し、これによりブレーキシュー022の端部が左右に開いて内周面021aに押圧され、その摩擦材022aが内周面021aに押し付けられて接触し、その接触部においてブレーキドラム021の回転力が摩擦熱に変換して制動が行われるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この様な、ディスクブレーキやドラムブレーキに於いては、摩擦力による摩擦熱が発生する際に、それらの摩擦面に生じる摩擦振動がブレーキロータ01やブレーキドラム021を振動させ、ブレーキロータ01やブレーキドラム021の固有振動を励振する結果、不快なブレーキ鳴きを発生させる恐れがある。
【0007】
ここで、一般的なブレーキドラム021の様な円筒体や円板等の物体は、その外周部が曲げ振動するたとえば図16の様に(a)直径2節モード、(b)直径3節モード、(c)直径4節モード、(d)直径5節モード、(e)直径6節モード等の振動モードを呈する固有モードを有するが、その固有モードはブレーキドラム021が回転中心軸を中心とした対称性のある物体であることから、重根が存在する。なお、“重根が存在する”とは、図17に示すような一つの固有モード(a)の他に、周方向に位相が半周期だけずれた同形状の他の固有モード(b)が同一周波数に存在すると考えられる、ということである。
つまり、ブレーキドラム021の周面を静止した状態で加振すると、周方向のいずれの位置を加振しても、ブレーキドラム021が回転中心軸を中心とした対称性のある物体であるため、その加振点が常に腹となる振動モードが現れるから、ブレーキドラム021には多数の固有モードが存在するようにも思えるか、図17に一点鎖線で示すような直径に沿った軸を考えれば、その軸がブレーキドラム021に対して回転していると考えることが出来る。すると、振動的には、図17に示すような固有モード(a)と、これから半周期だけずれた同形状の固有モード(b)という二つの固有モードが存在すると考えることができ、その場合を重根が存在すると考えるのである。
【0008】
そして、実際のドラムブレーキ021における制動と沿うように、ブレーキドラム021を回転させた状態でその周面を加振すると、加振点が腹となる振動モードは、ブレーキドラム021に対してではなく、まるで空間に制止しているかのように観測される(かかるモードを、空間固定モードと称する)。この様な空間固定モードが表れるということは、常に固有モードの腹が加振点となることを意味するから、そのモードを最も効率よく励振することになり、音響放射効率が最大となるため、実際のブレーキ鳴きの主要因となることが多いのである。
なお、この様な現象は、ドラムブレーキに限ったものではなく、車輪と一体に回転するブレーキロータ01をパッド02で挟み込むようなディスクブレーキにも、ブレーキロータ01が回転中心軸を中心とした対称性のある円板であることから、同様に生じるものであった。
【0009】
この様な現象に着目した従来の技術として、本出願人が先に提案した特開平9−14303号公報に開示されたものがある。即ち、かかる従来技術に於いては、周方向に隔離した少なくとも四個所に、質量および剛性の少なくとも一方を増加または減少してなる質量剛性増減部が形成されるとともに、それら少なくとも四つの質量剛性増減部全体での重心は回転中心軸上に位置し、そして、前記質量剛性増減部のうち周方向で隣り合う少なくともいずれか二つの質量剛性増減部は、異なった質量または剛性であることを特徴としている。
【0010】
確かに、上記従来技術の様な構成をすれば、複数の直径節の重根を分離可能であるが、たくさんの直径節を分離しようとすればするほど、その効果が減少してしまう。という問題点があった。前記従来技術の中でも述べられているが、たとえば、付加マス部や弾性部材が二個では、高次のモードに対して得られる効果が小さいことを述べている。
そして、実際のディスクブレーキやドラムブレーキでは、摩擦材02a、022aの摩耗等の経時変化や、制動条件の違いで摩擦振動の周波数成分が変化することから、必ずしも一つの直径節モードの低減がされただけでは、どのような状況においてもブレーキ鳴きを十分に低減できるようにはならないのである。また、鳴きが発生する異なる直径節モードの重根の複数を十分に分離させるためには前記従来例を用いても可能であるが、必要な重量や剛性が大きくなってしまいブレーキドラム021、ブレーキロータ01の重量増加になっていまう。
本発明は、このような技術が有する課題に着目してなされたものであって、複数の直径節モードについて同時に重根を分離でき、しかも大幅な重量増加を伴なわず、もってブレーキ鳴きを従来よりも大幅に低減することができるブレーキを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明にあっては、車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキロータを備えているブレーキにおいて、前記ブレーキロータの内周側では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記ブレーキロータの外周側では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されている。そのため、二種類以上の直径節モードについて重根を分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0012】
また、上記目的を達成するために、請求項2にかかる発明は、請求項1記載のブレーキにおいて、前記ブレーキロータがベンチレーテッド式であって、前記質量剛性増減部は、周方向に所定間隔をあけながら半径方向に配置した複数のフィンの何れかを、内周側のフィン幅及び外周側のフィン幅が異なるフィン、或いは半径方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする。そのため、請求項2に係る発明にあっては、二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量変化によって、また、冷却効率を確保したまま、分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0013】
そして、上記目的を達成するために、請求項3にかかる発明は、請求項1又は2記載のブレーキにおいて、前記ブレーキロータが二種類以上の異種材料で構成されていることを特徴とする。そのため、請求項3に係る発明にあっては、二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0014】
そして、上記目的を達成するために、請求項4にかかる発明は、車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキドラムを備えているブレーキにおいて、前記ブレーキドラムの外周に、前記摩擦材が摺動する摺動面の中央部では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記摺動面の開口部では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されていることを特徴とする。そのため、請求項4に係る発明にあっては、二種類以上の直径節モードについて重根を分離させることが可能である。そのため、ブレーキドラムの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0015】
さらに、上記目的を達成するために、請求項5にかかる発明は、請求項4記載のブレーキにおいて、前記ブレーキドラムの外周に、周方向に所定の間隔で隔離し、且つ前記摺動面の開口部から回転中心軸に沿う方向に伸びている複数のフィンが形成されているとともに、前記質量剛性増減部は、前記複数のフィンの何れかを、前記摺動面の中央部側のフィン幅及び前記摺動面の開口部側のフィン幅が異なるフィン、或いは回転中心軸に沿う方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする。そのため、請求項5に係る発明にあっては、二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量変化によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキドラムの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0016】
そして、上記目的を達成するために、請求項6にかかる発明は、請求項4又は5記載のブレーキにおいて、前記ブレーキドラムは二種類以上の異種材料で構成されている。そのため、請求項6にかかる発明は、二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
(実施の形態1)
ここで、図1および図2は本発明の実施の形態1のディスクブレーキを自動車に適用した場合を示している。
図中、1は自動車の車輪とともに図2中の矢印A方向に回転するブレーキロータ、4は前記ブレーキロータ1のインナ側に設けられるトルクメンバを示し、該トルクメンバ4は図2に示すごとく、ブレーキロータ1の回転方向に離間してこのブレーキロータ1の外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部4Aa、4Abを連結する連結部4B等とから一体形成されている。そして、トルクメンバ4はねじを利用してナックル部(図示せず)等に一体的に取り付けられている。
また、各腕部4Aa、4Abには、摺動ピン5、6が挿入され、該摺動ピン5、6が取り付けられたシリンダボディ3が車輪回転軸方向0−0のみ自由になるように略固定されている。
そして、トルクメンバ4にはパッドガイド部4Aa1、4Ab1、4Aa2、4Ab2に後述する摩擦パッド2の裏金2aが摺動可能に係合され、各摩擦パッド2をブレーキロータ1の軸0−0方向へ摺動可能に案内するとともに、各摩擦パッド2を介したブレーキロータ1からのトルクをトルクメンバ4で受承するものである。また、各腕部4A,4Abには、両者間を弓状に長く延びて該各腕部4Aa,4Abの先端側を一体に連結した連結部4Cが図示のごとく形成されている。
【0019】
前記シリンダボディ3は図2に示すごとく、トルクメンバ4の各腕部4Aa、4Ab間でブレーキロータ1の外周側を跨ぐように延びたブリッジ部3Aと、ブレーキロータ1のインナ側で前記ブリッジ部3Aの一側に一体形成されたインナ脚部3Bと、ブリッジ部3Aの他側に一体形成されたアウタ脚部3Cとから構成され、前記インナ脚部3Bの内周側にはシリンダボア3B1が形成さている。
【0020】
また、前記インナ脚部3Bには、図2中の左右両側に位置して一対の取付部3Da、3Dbがブレーキロータ1の回転方向に向けて突設され、該各取付部3Da、3Dbにはそれぞれの突出端側に図示しない各ピンボルト穴が穿設されている。そして、該各ピンボルト穴には、それぞれ図示しないピンボルトを介して摺動ピン5、6が設けられることにより、シリンダボディ3はトルクメンバ4の各腕部4Aa、4Abに対してブレーキロータ1の軸方向に摺動可能に取り付けられる。
【0021】
図1の7はシリンダボディ3のシリンダボア3B1内に摺動可能に挿嵌されたピストンで、該ピストン7は、シリンダボア3B1内に外部から供給されるブレーキ液圧によりシリンダボア3B1内を軸方向に摺動変位し、アウタ脚部3Cの爪部3C1との間で各摩擦パッド2をブレーキロータ1の両面側に押圧するものである。
【0022】
2はシリンダボディ3によりブレーキロータ1の両面に押圧される一対の摩擦パッドで、該各摩擦パッド2は、図1および図2に示すごとく平板状をなし、その裏面には裏金2aが重なり合うように固着されている。そして、各摩擦パッド2は、各裏金2aがトルクメンバ4のパッドガイド部4Aa1、4Ab1、4Aa2、4Ab2により摺動可能に支持され、ブレーキロータ1に制動力を付与すべく、シリンダボディ3によってブレーキロータ1の両面に押圧されるものである。
【0023】
本実施の形態によるディスクブレーキは、上述のごとき構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、シリンダボディ3の各シリンダボア3B1内に外部から供給されるブレーキ液圧により、ピストン7がブレーキロータ1側に摺動変位すると、前記ピストン7によりインナ側の摩擦パッド2がブレーキロータ1に押圧される。そして、この時シリンダボディ3はブレーキロータ1からの反力を受け、摺動ピン5、6を介してトルクメンバ4に対しインナ側へと変位するとともに、爪部3C1を介してアウタ側の摩擦パッド2をブレーキロータ1に押圧する。これにより、ブレーキロータ1は各摩擦パッド2によって両面側から制動力を付与される。
【0024】
そのとき、摩擦力によって、ブレーキロータ1と摩擦パッド2の裏金2a間の局所的な振動の相対変位がある特定の状態になると、不安定な現象が生じ、その振動が増大してブレーキロータ1が直径節モードで振動し、その振動を発音させてしまう。その現象がブレーキ鳴きである。
【0025】
しかし、本実施の形態のブレーキロータ1は、インナ側摺動面とアウタ側摺動面との略中間位置に、周方向に一定間隔に配設された半径方向に伸びた穴が設けられており、その穴によって剛性の周方向の変化が(重量の変化ともいえる)発生し、重根の分離を行う。また、本発明のもっとも重要なことは、直径節モードの次数の高さによって、もっとも重根分離を行いやすい、つまり、大きく分離する位置が半径方向によって異なることである。本発明人の計算によって、低次の直径節ではブレーキロータ1の内周側、高次の直径節モードになるほどブレーキロータ1の外周側に質量もしくは剛性の変化部分を配設するほうが効率がよいことが発見された。図3(a)はブレーキロータ1の直径3節モードについて歪みエネルギが高い部分を表したものである。図3(b)はブレーキロータ1の直径6節モードについて歪みエネルギが高い部分を表したものである。
【0026】
ここで、図4に前述の従来の手法と本発明での手法で、直径6節モードと直径3節モードとの重根の分離状態を計算した結果を示す。ここでは、重量を一定にした条件で計算を実施した。1500Hz付近にある直径3節モードは従来の手法であると、232Hzの離間があったものに対し、本発明であると、337Hzにより離れている。また、4800Hz付近にある直径6節モードについても、従来の手法では、301Hzの離間があったものに対し、本発明では、449Hzにより離れている。
【0027】
本実施の形態では直径6節モードと直径3節モードとを重根分離する手段について図5を使って説明する。図5は本実施の形態のブレーキロータ1を説明する斜視図および側面図である。
前記の半径方向に伸びた穴を、等間隔12本配設する。6本(9a)は他の6本(9b)に比べ長くなっている。また、長い穴9aと短い穴9bとは交互に配列されている。ここで外周側では12本の穴が開いている状態であり、また、中心部では6本の穴が開いている状態になっている。
【0028】
直径6節モードは比較的高次のモードであるため、外周側で重根分離をすることが効率的である。また、比較的低次のモードである直径3節モードは、ブレーキロータ1摺動面の中央部で重根分離が効果的である。このことから、外周部で12個所の質量剛性増減部である12本の穴(9a、9b)による重根分離、内周分で6箇所の質量剛性増減部である6本の穴(9a)による重根分離によって、効果的に重根であった固有値の距離が十分に得られるのである。
つまり、直径6節モードでのブレーキ鳴き、直径3節モードでのブレーキ鳴き共に、より効率よく(この場合は剛性低下を大幅に伴うことなく)低減することが可能になる。
【0029】
また、異なるパターンとして、直径6節と直径2節モード二種類の重根分離の場合には、短い穴9bを8本、長い穴9aを4本とし、短い穴9bを2本、長い穴9aを1本、短い穴9bを2本、長い穴9aを1本、短い穴9bを2本、長い穴9aを1本、短い穴9bを2本、長い穴9aを1本という配列にすれば、同様に、直径6節モードでのブレーキ鳴き、直径2節モードでのブレーキ鳴き共に、より効率よく低減することが可能になる。
【0030】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2を説明する。図6は実施の形態2のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
この場合の基本的な制動力を得るためのディスクブレーキの作用は上記実施の形態1のものと同等である。ブレーキロータ10のインナ側摺動面とアウタ側摺動面の略中間位置に、周方向に一定間隔に配設された半径方向に伸びた穴の形状が異なる。
【0031】
ここでも、直径6節モードと直径3節モードとを重根分離する手段について説明する。
インナ側摺動面とアウタ側摺動面の略中間位置に、周方向に一定間隔に配設された半径方向に伸びた穴が等間隔12箇所設けられており、そのうち6本の穴(10a)は同一径、もしくは中心部に向かうほど太くなる形状である。しかし、残りの6本(10b)は中心部に向かうに連れて、細くなっている形状となっている。これらは交互に配列されている。
【0032】
ここで、ブレーキロータ10の外周部においては、同形状の12本の穴10a、10bが開いているが、中心部においては、6本(10b)は小さく、他の6本(10a)は大きくなっている。つまり内周部では太い穴が6箇所に開いていることと同等になっている。このような形状においても、上記と同様に直径6節モードでのブレーキ鳴き、直径3節モードでのブレーキ鳴き共に、より効率よく低減することが可能になる。
【0033】
(実施の形態3)
実施の形態3では、ベンチレーテッドタイプのディスクロータの場合について図7を使って説明する。図7は実施の形態3のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
ベンチレーテッドロータ11には、冷却用のフィン11cがインナ摺動面11aとアウタ摺動面11bとを繋ぐように半径方向に等間隔に並んで配設されている。
【0034】
ここでもまた、直径6節モードと直径3節モードとの二種類の重根分離の方法を説明する。
説明を簡単にするためにフィン11cの数を36本にして説明する。今までに説明してきたように直径6節モードの重根を分離するためには、外周側に12箇所の質量剛性変化部を配列し、また、直径3節モードの重根を分離するために、それより内周側で6箇所の質量剛性変化部を設ければよいため、フィン11cの長さを通常サイズのフィンAを24本、外周部分のみで質量もしくは剛性が変化している部分を持つフィンBが6本、外周とそれより内周側の両方部分で質量もしくは剛性が変化している部分を持つフィンCが6本あり、その組み合わせ順序として、フィンA2本、フィンB1本、フィンA2本、フィンC1本、フィンA2本、フィンB1本という順に配列する。こうすることにより、直径6節モードと直径3節モードの両方の重根が十分分離することができ、直径6節モードでのブレーキ鳴き、直径2節モードでのブレーキ鳴き共に、より効率よく低減することが可能になる。
【0035】
ここでは、たとえば、フィン11cの長さによって質量剛性変化作用を構成したが、フィン11cの太さであってもかまわないし、フィン11cを分断している位置でもかまわない。また、フィン11cをずらす手法を取ることも可能である。
【0036】
(実施の形態4)
実施の形態4として、フィンの太さによって質量剛性変化作用を構成する手法を示す。図8は実施の形態4のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
本実施の形態のベンチレーテッドロータ12は、冷却用のフィン12cがインナ摺動面12aとアウタ摺動面12bとを繋ぐように半径方向に等間隔に並んで配設されていて、フィン12cの配列や作用については実施の形態3と同様である。
【0037】
上述のように構成することにより、直径6節モードと直径3節モードの両方の重根が十分分離することができ、直径6節モードでのブレーキ鳴き、直径3節モードでのブレーキ鳴き共に、より効率よく低減することが可能になる。
【0038】
(実施の形態5)
図9は本発明実施の形態5のブレーキドラム13を説明する斜視図であり、本実施の形態のブレーキドラム13が適用されるドラムブレーキの全体構成は、前述の図14に示した従来のドラムブレーキの構成と同一であるため、ブレーキドラム13以外の各部の説明および図示は省略する。
すなわち、本実施の形態のブレーキドラム13は、図9に示すように、略円筒状に形成され、その一方の端部は、車輪側に取り付けられる際に利用される中央貫通穴13aおよび複数のボルト孔13bを除いて閉じられ、他方の端部13cは開放していて、その円筒形状の内側に図14に示したようなブレーキシュー022やホイールシリンダ025が取り付けられ、かつ、車体側に支持されたバックプレート023が配設される。
【0039】
ホイールシリンダ025内の制動油圧の上昇によって、ブレーキシュー022がブレーキドラム13に押し付けられ、その間に発生する摩擦力によって制動力を得るのである。
そして、ブレーキドラム13の外周面には、このブレーキドラム13の回転中心軸に沿った方向に長く周方向に短い形状の質量剛性増減部としての複数の厚肉部14a、14bが形成されている。なお、各厚肉部14a、14bはブレーキドラム13の円筒形状部分と一体になっており、厚肉部14a、14bを含むブレーキドラム13全体が従来のブレーキドラム021(図14)と同様に鋳型を利用して鋳造される。ここでは、この厚肉部14a、14bが冷却用のフィンになっている。今後、この厚肉部14a、14bをフィンと称する。
【0040】
ここで、ブレーキドラムの直径節モードについて若干の説明を加えると、直径節モードはブレーキドラムでは摺動面が花びら状に変形する。この変形モードが主として、摩擦力による摩擦振動を伴なって共振し、ブレーキ鳴きが発生するのである。ここで、ディスクブレーキと同様に直径節モードを調査したところ、低次の直径節モードではブレーキドラム摺動面の中央部で振動モードの変形を引き起こす歪みエネルギが集中し、高次の直径節モードでは摺動面の開口部付近で振動モードの変形を引き起こす歪みエネルギが集中する。この歪みエネルギの分布を図10に示す。図10(a)はブレーキドラムの直径3節モードについて歪みエネルギが高い部分を表したもの、図10(b)はブレーキドラムの直径6節モードについて歪みエネルギが高い部分を表したものである。
【0041】
すなわち、低次の直径節モードについては摺動面の中央部分に質量剛性変化部を配設し、高次のモードについては摺動面の開口部に質量剛性変化部を配設することで、より効果的に、少ない重量で複数の重根分離が可能になる。複数の重根を分離することで、ブレーキ鳴きを低減することが可能になる。
【0042】
ここでは、これらの質量剛性変化部を上記フィン14a、14bで構成している。たとえば、直径6節と直径3節モードの鳴きが発生するような場合について説明する。直径6節モードを効率よく分離するためには、12本のフィンを配設する。また、直径3節モードの重根を分離するために、これら12本のフィンのうち6本(14a)がその他(14b)に比べて長くなっている。
そうすることにより、摺動面の開口部側では12個所の質量剛性変化部分が配設され、直径6節モードの重根が分離される。また、摺動面の中央部付近では6個所の質量剛性変化部が配設され、直径3節モードの重根が分離される。つまり、直径6節モードに起因していた鳴きと、直径3節モードに起因していた鳴きの両方が、最小の重量付加で可能になる。
【0043】
また、その他の例として、直径8節モードと直径2節モードに起因する鳴きが発生するような場合には、12本の短いフィンと、4本の長いフィンとを開口部端面に略そろえて配置することにより、同様な重根分離効果が得られる。この場合、配列としては、短いフィン3本、長いフィン1本という順番となる。
【0044】
(実施の形態6)
つぎに実施の形態6について説明する。図11は本発明の実施の形態6のブレーキドラム15について説明する斜視図である。
ここでは、3種類のフィンを用いた重根分離について説明する。例えば、直径2節モード、直径4節モード、直径8節モードについて、重根分離するパターンを示す。その他のパターンも今までと同じく、いろいろな組み合わせが可能であるが、まったく同様の説明となるため、ここでは割愛する。
【0045】
前述の実施の形態5と同様にブレーキドラム15の外周面に設けたフィンを質量剛性変化部として重根分離を実施する。この場合は、長いフィン15a、短いフィン15c、その中間のフィン15bの3種類がある。長いフィン15aは4本、中間のフィン15bは4本、短いフィン15cが8本の計16本で構成されている。
【0046】
配列としては、長いフィン15a1本−短いフィン15c1本−中間のフィン15b1本−短いフィン15c1本−長いフィン15a−…と配列される。つまりは、摺動面開口部では、16箇所の質量剛性変化部、中央部へ行くにしたがって8箇所、4箇所と少なくなっている。しかもそれぞれ、等間隔になるように配列されている。
【0047】
今までに述べてきた、直径節モードの高次になればなるほど、摺動面の中央部から開口部に向かって重根分離をするために最適の位置が、移動していくことより、より効率的に重根分離が可能になり、しかも、直径2節モード、直径4節モード、直径8節モードの重根が最小の質量付加で分離可能になる。そのため、鳴きが発生しやすい多くのモードの重根分離が図られ、ブレーキ鳴きを低減することが可能になる。
【0048】
(実施の形態7)
つぎに、実施の形態7について説明する。図12は実施の形態7のブレーキドラム16を説明する斜視図である。
ここでは、上記までの形状変化部による質量剛性変化部とは異なり、材料変化部による質量剛性変化部を説明する。ブレーキ鳴きと重根分離の関係に対する考え方は上記と同じであるため、ここでは割愛する。また、ここでも例として、直径6節モードと直径3節モードの重根分離について説明する。また、ここではドラムブレーキを例にとって説明するが、ディスクブレーキでも同様な構成で同様の効果が得られる。
【0049】
ブレーキドラム16は二種類以上の素材で鋳造されている。この様な方法として、あらかじめ鋳型の中に異なる材質の物をセットしておき、鋳込むということを実施する。鋳込みの製造方法については、従来からさまざまな形で使用されてきた技術であるため、ここでの説明は割愛する。
ブレーキドラム16は摺動面の開口部側で12箇所の鋳込みによる質量剛性変化部分、摺動面の中央部付近では6個所の鋳込みによる質量剛性変化部を配設している。この様な構成にすることにより、摺動面の開口部付近に歪みエネルギが集中する比較的高次な直径6節モードと、摺動面の中央部付近に歪みエネルギが集中する低次な直径3節モードが最も効率よく重根分離され、ブレーキ鳴きを低減することが可能になる。また、鋳込みによる、材料変化の境界を作ることで全振動モードの減衰の効果も期待できる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した通り請求項1の発明によれば、車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキロータを備えているブレーキにおいて、前記ブレーキロータの内周側では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記ブレーキロータの外周側では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されていることを特徴とする。そのため、二種類以上の直径節モードについて最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0051】
また、請求項2にかかる発明によれば、前記ブレーキロータがベンチレーテッド式であって、前記質量剛性増減部は、周方向に所定間隔をあけながら半径方向に配置した複数のフィンの何れかを、内周側のフィン幅及び外周側のフィン幅が異なるフィン、或いは半径方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする。このことから、二種類以上の直径節モードについて、冷却効率を確保したまま、最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0052】
そして、請求項3にかかる発明によれば、前記ブレーキロータが二種類以上の異種材料で構成されていることを特徴とする。二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0053】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキドラムを備えているブレーキにおいて、前記ブレーキドラムの外周に、前記摩擦材が摺動する摺動面の中央部では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記摺動面の開口部では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されていることを特徴とする。このことから、二種類以上の直径節モードについて重根を分離させることが可能である。そのため、ブレーキドラムの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0054】
また、請求項5に係る発明によれば、前記ブレーキドラムの外周に、周方向に所定の間隔で隔離し、且つ前記摺動面の開口部から回転中心軸に沿う方向に伸びている複数のフィンが形成されているとともに、前記質量剛性増減部は、前記複数のフィンの何れかを、前記摺動面の中央部側のフィン幅及び前記摺動面の開口部側のフィン幅が異なるフィン、或いは回転中心軸に沿う方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする。このことから、二種類以上の直径節モードについて、また、冷却効率を上昇させたうえで、最小限の重量変化によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキドラムの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【0055】
そして、請求項6にかかる発明によれば、前記ブレーキドラムは二種類以上の異種材料で構成されている。二種類以上の直径節モードについて、最小限の重量によって分離させることが可能である。そのため、ブレーキロータの振動が低減されブレーキ鳴きが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1のディスクブレーキの構成を説明する断面図である。
【図2】実施の形態1のディスクブレーキの構成を説明する断面図である。
【図3】ブレーキロータの直径節モード変形時の歪みエネルギ分布を説明する斜視図である。
【図4】重根分離の周波数を計算した結果を示す説明図である。
【図5】実施の形態1のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
【図6】実施の形態2のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
【図7】実施の形態3のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
【図8】実施の形態4のブレーキロータを説明する斜視図および側面図である。
【図9】実施の形態5のブレーキドラムを説明する斜視図である。
【図10】ブレーキドラムの直径節モード変形時の歪みエネルギ分布を説明する斜視図である。
【図11】実施の形態6のブレーキドラムを説明する斜視図である。
【図12】実施の形態7のブレーキドラムを説明する斜視図である。
【図13】従来のディスクブレーキの構成を説明する断面図である。
【図14】従来のドラムブレーキの構成を説明する断面図である。
【図15】従来のディスクブレーキの構成を説明する断面図である。
【図16】ドラムブレーキの直径節モード図である。
【図17】直径節モードの重根の説明図である。
【符号の説明】
1 ブレーキロータ
2 摩擦パッド
2a 裏金
3 シリンダボディ
3A ブリッジ部
3B インナ脚部
3B1 シリンダボア
3C アウタ脚部
3C1 爪部
3Da 取付部
3Db 取付部
4 トルクメンバ
4Aa 腕部
4Aa1 パッドガイド部
4Aa2 パッドガイド部
4Ab 腕部
4Ab1 パッドガイド部
4Ab2 パッドガイド部
4B 連結部
4C
5 摺動ピン
5A ピンボルト
6 摺動ピン
6A ピンボルト
7 ピストン
9a 長い穴
9b 短い穴
10a 穴
10b 穴
11 ベンチレーテッドロータ
11a インナ摺動面
11b アウタ摺動面
11c フィン
12 ベンチレーテッドロータ
12a インナ摺動面
12b アウタ摺動面
12c フィン
13 ブレーキドラム
13a 中央貫通穴
13b ボルト孔
13c 端部
14a 肉厚部(フィン)
14b 肉厚部(フィン)
15 ブレーキドラム
15a フィン
15b フィン
15c フィン
16 ブレーキドラム

Claims (6)

  1. 車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキロータを備えているブレーキにおいて、
    前記ブレーキロータの内周側では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記ブレーキロータの外周側では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されていることを特徴とするブレーキ。
  2. 前記ブレーキロータがベンチレーテッド式であって、前記質量剛性増減部は、周方向に所定間隔をあけながら半径方向に配置した複数のフィンの何れかを、内周側のフィン幅及び外周側のフィン幅が異なるフィン、或いは半径方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする請求項1記載のブレーキ。
  3. 前記ブレーキロータが二種類以上の異種材料で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のブレーキ。
  4. 車輪と一体に回転し且つ制動時には車体側に支持された摩擦材と接触するブレーキドラムを備えているブレーキにおいて、
    前記ブレーキドラムの外周に、前記摩擦材が摺動する摺動面の中央部では低次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化し、前記摺動面の開口部では高次の直径節モードの節数に対応した周方向の間隔で質量及び剛性の少なくとも一方が変化する質量剛性増減部が形成されていることを特徴とするブレーキ。
  5. 前記ブレーキドラムの外周に、周方向に所定の間隔で隔離し、且つ前記摺動面の開口部から回転中心軸に沿う方向に伸びている複数のフィンが形成されているとともに、前記質量剛性増減部は、前記複数のフィンの何れかを、前記摺動面の中央部側のフィン幅及び前記摺動面の開口部側のフィン幅が異なるフィン、或いは回転中心軸に沿う方向の長さが異なるフィンとすることで構成されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ。
  6. 前記ブレーキドラムが二種類以上の異種材料で構成されていることを特徴とする請求項4又は5記載のブレーキ。
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