JPH0141942Y2 - - Google Patents

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JPH0141942Y2
JPH0141942Y2 JP1983076552U JP7655283U JPH0141942Y2 JP H0141942 Y2 JPH0141942 Y2 JP H0141942Y2 JP 1983076552 U JP1983076552 U JP 1983076552U JP 7655283 U JP7655283 U JP 7655283U JP H0141942 Y2 JPH0141942 Y2 JP H0141942Y2
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squeal
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスクブレーキの鳴き、すなわちブ
レーキ制動時に発生する周波数の高い不快な音の
発生を抑制する機能を有するパツドに関するもの
である。
デイスクブレーキは、車輪と一体に回転するデ
イスクロータの両面に一対のブレーキパツドが押
し付けられることにより制動を行うものである。
そして、ブレーキパツドは、一般に、板状をな
し、表面側においてデイスクロータに摺接させら
れる摩擦材の裏面に、金属製の裏板を固着して製
作される。
このデイスクブレーキにおいては、鳴きが発生
している状態では、パツドが大きく振動している
のが普通であり、したがつて、鳴きを防止するた
めにはパツドの振動を抑制することが有効であ
る。そのためにパツドの摩擦材を振動減衰性の高
い材料によつて製作して鳴きの発生を防止するこ
とが考えられるが、パツドの摩擦材は耐熱性、耐
摩耗性など他の性質にも優れていることが必要で
あり、これらの性質を備えつつ振動減衰性にも優
れた摩擦材を得ることは容易ではない。
一方、実開昭53−8483号公報に、裏板に振動減
衰性を与えることによつて鳴きの発生を防止する
技術が記載されている。これは、裏板を複数枚の
板材を重ね合わせた構造とし、(a)それら複数枚の
板材をリベツト、ボルト等により締め付けて、鳴
き発生時に複数枚の板材間に生ずる板間摩擦によ
つて振動エネルギを熱エネルギに変換し、振動を
減衰させるか、あるいは(b)複数枚の板材を樹脂、
ゴム等振動減衰材の層によつて結合し、鳴き発生
時にこの振動減衰材の層の剪断変形によつて振動
エネルギを熱エネルギに変換し、振動を減衰させ
るものである。
この技術によれば、デイスクブレーキの鳴き発
生を低減させることができるのであるが、デイス
クブレーキ全体が大形化することを避け得ない。
デイスクブレーキパツドは裏金の裏面にピスト
ン、キヤリパリアクシヨン部等の押圧部材が当接
させられることにより、デイスクロータに押圧さ
れるのであるが、この際、摩擦材の表面全体が均
一な面圧でデイスクロータに押圧されることが望
ましい。したがつて、裏板が十分な曲げ剛性を有
することが必要なのであるが、上記のように複数
枚の板材を重ね合わせて裏板を構成する場合に
は、1枚の板材で構成する場合より全体の厚さを
厚くしなければ同じ曲げ剛性が得られない。その
ため、ブレーキパツド全体が厚くなり、一対のブ
レーキパツドをデイスクロータに押圧するための
2個の押圧部材の間隔が広くなつて、それら押圧
部材を備えたキヤリパが大形となることを避け得
ないのである。
本考案は以上の事情を背景として、摩擦材の材
質を特に変更することも、一対のブレーキパツド
をデイスクロータに押圧する2個の押圧部材の間
隔が広くなることも共に回避しつつ、ブレーキパ
ツドの振動減衰性を高め、鳴きの発生を低減させ
ることを目的として為されたものである。
そして、本考案の要旨は、板状の摩擦材の裏面
に金属製の裏板が固着されて成り、その裏板の裏
面に押圧部材が当接させられることにより前記摩
擦材の表面がデイスクロータに押圧されるブレー
キパツドにおいて、裏板の裏面の押圧部材が当接
する位置から外れた部分にゴム層を介してかつそ
のゴム層により金属片を結合し、それらゴム層お
よび金属片によりダイナミツクダンパを構成した
ことにある。
この構成のデイスクブレーキパツドにおいて
は、裏板の振動がダイナミツクダンパによつて抑
制される。すなわち、裏板が振動しても金属片は
慣性によつて原位置を維持しようとするため、裏
板と金属片との間のゴム層が弾性変形を強いられ
ることとなつて、振動エネルギがゴム層の弾性変
形のために消費されるのであり、金属片およびゴ
ム層がそれぞれダイナミツクダンパの質量部材お
よび弾性部材として機能することによつて裏板の
振動が抑制され、鳴きの発生が良好に防止される
のである。
上記作用が得られるためには、金属片はゴム層
によつてのみ裏板に結合されており、それ以外に
は何等の拘束も受けないことが望ましいため、金
属片およびゴム層は裏板の、ピストン、キヤリパ
リアクシヨン部等押圧部材が当接する位置から外
れた部分に取り付けられる。
これら金属片およびゴム層から成るダイナミツ
クダンパが裏板に設けられることによつて、デイ
スクブレーキパツド全体の厚さは見掛け上厚くな
るのであるが、上記のようにダイナミツクダンパ
は押圧部材の裏板への当接位置から外れた部分に
設けられるため、一対のブレーキパツドをデイス
クロータに押圧する2個の押圧部材の間隔がダイ
ナミツクダンパの配設によつて広くなることはな
い。したがつて、押圧部材を備えたキヤリパが大
形化することはなく、デイスクブレーキ全体の大
形化を回避しつつ、鳴きの発生を低減させ得るの
である。また、この鳴き防止効果は摩擦材の材質
とは無関係に得られるものであるから、摩擦材の
材質を特に変更する必要もない。
以下、本考案の幾つかの実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
第1図において10はデイスクロータであり、
自動車の車輪と一体的に回転するように設けられ
る。このデイスクロータ10の外周部の両側に設
けられた摩擦面に対向して一対のブレーキパツ
ド、すなわちインナパツド12とアウタパツド1
4とが配設されている。これらパツド12および
14は、それぞれ板状の摩擦材16および18が
金属製の裏板20および22に固着されて成るも
のであるが、摩擦材16および18はアスベスト
(石綿)を樹脂で固めて形成されており、優れた
耐熱性、耐摩耗性等を備えている。パツド12お
よび14はデイスクロータ10に近接した位置に
配設されるとともに、車体に固定されたマウンテ
イングブラケツト24によつてデイスクロータ1
0の軸心に平行な方向に移動可能に支持されてお
り、これら両パツド12および14とデイスクロ
ータ10の外周部とを跨ぐ状態でキヤリパ26が
設けられている。キヤリパ26はインナパツド1
2に対向する部分に液圧シリンダ28を備える一
方、アウタパツド14に対向する部分にリアクシ
ヨン爪30を備えている。このキヤリパ26はマ
ウンテイングブラケツト24に立設された図示し
ない一対のスライドピンによつてデイスクロータ
10の軸心に平行な方向に移動可能に支持されて
おり、液圧シリンダ28のピストン32がインナ
パツド12をデイスクロータ10の一方の摩擦面
に押圧するとき、その反力でリアクシヨン爪30
がアウタパツド14をデイスクロータ10の他方
の摩擦面に押圧する。その結果、両パツド12お
よび14に生ずる連れまわりトルクはマウンテイ
ングブラケツト24によつて受けられ、デイスク
ロータ10の回転が抑制されるのである。
このデイスクブレーキにおいては、上記両パツ
ド12および14のうちアウタパツド14が鳴き
防止パツドとされている。すなわち、第2図およ
び第3図に示すように、アウタパツド14の裏板
22のデイスクロータ回転方向に隔たつた両側端
面からそれぞれ耳片33が突出させられ、これが
上記マウンテイングブラケツト24に形成された
溝に摺動可能に嵌合されて支持されるようになつ
ているのであるが、この耳片33の近傍にそれぞ
れ弾性部材たるゴム層34を介して質量部材たる
鋼片36が固着され、ダイナミツクダンパ38が
構成されているのである。ゴム層34は耐熱性お
よび振動減衰性に優れたクロロプレンゴムによつ
て2mmの厚さに形成されており、また、鋼片36
は重さ10gのほぼ台形状片とされている。この両
ダイナミツクダンパ38はリアクシヨン爪30と
の干渉を避けて配設されているため、リアクシヨ
ン爪30がアウタパツド14を押圧する際に邪魔
になることはない。
このようにアウタパツド14にダイナミツクダ
ンパ38が設けられているのは、鳴きの発生時に
はアウタパツド14の振動、特にデイスクロータ
回転方向に隔たつた両端部における振動が大き
く、この部分にダイナミツクダンパを取り付けれ
ば有効な振動抑制効果を期待することができるか
らである。
以上のように構成されたアウタパツド14を備
えたデイスクブレーキにおいては、制動時にデイ
スクロータ10、インナパツド12、アウタパツ
ド14、マウンテイングブラケツト24およびキ
ヤリパ26等のブレーキ構成部材に振動が発生し
た場合でも、その振動が振幅の大きなものに発展
することが抑制される。すなわち、アウタパツド
14のダイナミツクダンパ38が設けられている
部分が振動しても質量部材たる鋼片36は慣性に
よつて現位置を維持しようとするため、振動減衰
性の高い弾性部材たるゴム層34が弾性変形を強
いられることとより、これによつて振動エネルギ
が消費されてアウタパツド14の振動が抑制され
るからである。そして、アウタパツド14の振動
が抑制されれば、結局、他のブレーキ構成部材の
振動も抑制されることとなり、鳴きの発生が回避
され、または軽減されるのである。
第4図に本実施例のデイスクブレーキの鳴き防
止性能を調べた結果の一例を示す。破線で表され
ているのが本実施例のデイスクブレーキにおける
鳴き音の周波数分析の結果であり、比較のために
アウタパツド14にダイナミツクダンパ38を設
ける前のデイスクブレーキにおける鳴き音の周波
数分析の結果を実線で示している。このグラフか
ら明らかなように、周波数が18kHzの成分の大き
さが従来に比較して約20dB小さくなつており、
ダイナミツクダンパ38をアウタパツド14に取
り付けたことによつて鳴きが有効に抑制されてい
ることがわかる。
上記実施例においてダイナミツクダンパはアウ
タパツド14の裏板22の両端部に1個ずつ取り
付えられていたが、第5図および第6図に示すよ
うに裏板22のリアクシヨン爪30によつて押圧
される部分以外のほぼ全面にわたつて1個のダイ
ナミツクダンパ42を取り付けてもよく、このよ
うにすればアウタパツド14の振動は一層有効に
抑制され、鳴き防止効果も高められる。さらに、
アウタパツド14のみならず、第7図および第8
図に示すように前記インナパツド12の裏板20
の両端部にもそれぞれダイナミツクダンパ44を
取り付けて鳴き防止パツドとすればより大きな振
動抑制効果を得ることができるのであり、また、
インナパツド12のみを鳴き防止パツドとしても
振動抑制、鳴き防止の効果を得ることができる。
また、本考案に係る鳴き防止パツドは、上記実
施例のようにキヤリパがデイスクロータの軸心に
平行な方向に移動可能なキヤリパ浮動型デイスク
ブレーキにおいて使用されるのみならず、キヤリ
パがインナパツドおよびアウタパツドの両方に対
向する液圧シリンダを備えて移動不能に設けられ
るキヤリパ固定型デイスクブレーキにおいて用い
ても振動は抑制され、鳴き防止効果が得られる。
さらに、ダイナミツクダンパの形状、大きさ、
取付位置等は鳴きの発生状況やパツド周辺の状況
によつて適宜に選定すべきものであり、また、ゴ
ム層は耐熱性、振動減衰性に富んだクロロプレン
ゴムが好適であるが、これ以外のゴムによつて形
成してもよい。
その他、実用新案登録請求の範囲を逸脱するこ
となく、当業者の知識に基づいて種々の変形、改
良を施した態様で本考案を実施し得ることは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である鳴き防止パツ
ドを備えたデイスクブレーキの正面断面図であ
り、第2図および第3図は第1図に示したデイス
クブレーキの鳴き防止パツドを取り出して示す背
面図および側面図である。第4図は上記デイスク
ブレーキにおける鳴き音の周波数分析の結果を従
来のデイスクブレーキとの比較において示すグラ
フである。第5図および第6図は本考案の別の実
施例である鳴き防止パツドを示す背面図および側
面図であり、第7図および第8図は本考案の更に
別の実施例である鳴き防止パツドを示す背面図お
よび側面図である。 10:デイスクロータ、12:インナパツド、
14:アウタパツド、16,18:摩擦材、2
0,22:裏板、26:キヤリパ、34:ゴム
層、36:鋼片、38,42,44:ダイナミツ
クダンパ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 板状の摩擦材の裏面に金属製の裏板が固着され
    て成り、その裏板の裏面に押圧部材が当接させら
    れることにより前記摩擦材の表面がデイスクロー
    タに押圧されるブレーキパツドにおいて、 前記裏板の裏面の前記押圧部材が当接する位置
    から外れた部分にゴム層を介してかつそのゴム層
    により金属片を結合し、それらゴム層および金属
    片によりダイナミツクダンパを構成したことを特
    徴とするデイスクブレーキの鳴き防止パツド。
JP7655283U 1983-05-20 1983-05-20 デイスクブレ−キの鳴き防止パツド Granted JPS59181344U (ja)

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JPH0141942Y2 true JPH0141942Y2 (ja) 1989-12-11

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JP7655283U Granted JPS59181344U (ja) 1983-05-20 1983-05-20 デイスクブレ−キの鳴き防止パツド

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