JP2003074604A - ブレーキディスク - Google Patents

ブレーキディスク

Info

Publication number
JP2003074604A
JP2003074604A JP2001269620A JP2001269620A JP2003074604A JP 2003074604 A JP2003074604 A JP 2003074604A JP 2001269620 A JP2001269620 A JP 2001269620A JP 2001269620 A JP2001269620 A JP 2001269620A JP 2003074604 A JP2003074604 A JP 2003074604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
disc
disk
hat
sliding surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001269620A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Mizuta
明能 水田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001269620A priority Critical patent/JP2003074604A/ja
Publication of JP2003074604A publication Critical patent/JP2003074604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキ装置の制動時に発生するブレーキの
鳴きを防止することができ、しかも、既存のディスクブ
レーキ装置にも簡単に適用することができる制振性を有
するブレーキディスクを提供する。 【解決手段】 本発明は、摺動面21を有するディスク
2とハット部3が分割された構造のブレーキディスクで
あり、外周部に摺動面21が形成され内周部に大径孔を
有する円盤状のディスク2と、該ディスク2の内周部に
装着されブレーキディスク1を車軸のハブ部に取付ける
ためのボス孔33を有するハット部3と、前記ディスク
2と前記ハット部3とを連結するための連結部4から構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車等のデ
ィスクブレーキ装置に用いられるブレーキディスクに係
り、特にディスクブレーキ作動時に発生するブレーキの
鳴きを防止するために好適なブレーキディスクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車などの制動装置としては、ド
ラムブレーキおよびディスクブレーキなどがあり、近年
は車両の高速化や大積載化に伴ない、ディスクブレーキ
装置が広く用いられている。このディスクブレーキ装置
は、通常、車輪と一体に回転するディスクと、このディ
スクを挟んで対向配置される一対のブレーキパッドと、
ディスクを跨ぐ状態で配置されると共にディスクに対し
て、その軸方向に移動可能に設けられたキャリパを備え
ている。キャリパのディスクの軸方向一端側には一対の
ブレーキパッドの一方をディスクに押し付けるためのピ
ストンを収容したシリンダ部が設けられ、他端側にはも
う一方のブレーキパッドの背面を抑えるキャリパ爪が設
けられている。
【0003】ところで、ブレーキ装置の制動動作時に
は、ブレーキの鳴きと呼ばれる不快音が発生することが
ある。このブレーキの鳴きによって発生する音は、不快
な騒音となるため、ブレーキディスク装置の開発に際し
ては、ブレーキの鳴きの発生を防止することが、重要な
課題となっている。これまでにもこのような問題を解決
するための方法が種々考案されている。例えば、特開平
8−232998号公報には、ブレーキパッドの裏金と
キャリパ爪との間にゴム、鋼板、粘性部材、グリスとが
積層された構成物を取り付け、ゴム、粘性部材、並びに
グリスによる振動遮断作用及び減衰作用とによりブレー
キの鳴きを防止するディスクブレーキ用シムが開示され
ている。また、特開平10−196691号公報には、
ピストン内の空間に線条の金属破片、又は粉粒体を押し
固めて、金属破片又は粉粒体によって、ブレーキパッド
の制振を図るディスクブレーキ装置の鳴き防止構造が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ディスクブレーキ用シムは、ブレーキパッドの裏金とキ
ャリパ爪との間にゴム、鋼板、粘性部材、およびグリス
が積層された構成となっているので、製作に手間を要す
るうえ、キャリパを新たに設計し直さなければならない
ため、既存のブレーキ装置に簡単に適用できないという
問題点があった。一方、後者のディスクブレーキ装置の
鳴き防止構造では、一対のブレーキパッドの一方にピス
トン内の空間を利用したディスクブレーキ装置の鳴き防
止構造が取付けられているが、他方のブレーキパッド側
にはディスクブレーキの鳴き防止構造が取付けられてい
ないため、減衰効果および振動遮断効果が不十分であ
り、ブレーキの鳴きを十分に防止することができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、安
価にブレーキの鳴きを防止することができ、しかも、既
存のディスクブレーキ装置にも簡単に適用することので
きるブレーキディスクを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1においては、ディスクブレーキ
を、摺動面を有するディスクと車軸のハブ部に取付ける
ためのボス孔を有するハット部に分割した構造としたこ
とを特徴としたものであり、外周部に摺動面が形成され
内周部に大径孔を有する円盤状のディスクと、該ディス
クの内周部に装着されブレーキディスクを車軸のハブ部
に取付けるためのボス孔を有するハット部と、前記ディ
スクと前記ハット部とを連結するための連結部から構成
されているブレーキディスクとしている。
【0006】また、制振機能と構造強度をもたせるため
に、請求項2では、前記連結部のリングにMn−Cu系
等の制振合金を用いている。
【0007】また、ディスクブレーキの軽量化、ディス
クブレーキ制動動作時に発生する振動の吸収、および放
熱性を向上させるために、請求項3では、前記ディスク
の摺動面に全周にわたって複数の孔を形成している。さ
らに、請求項4では、ばね下重量の軽量化のために前記
ハット部に切欠孔を形成している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形
態の一例を示すブレーキディスクの斜視図、図2はディ
スクの正面図、図3はハット部の正面図、図4はブレー
キディスクの側面縦断面図である。同図において、ブレ
ーキディスク1は、外周部に摺動面21が形成され内周
部に大径孔を有する円盤状のディスク2と、該ディスク
2の内周部に装着されブレーキディスク1を車軸のハブ
部に取付けるためのボス孔33を有するハット部3と、
前記ディスク2と前記ハット部3とを連結するための連
結部4から構成されている。
【0009】図2において、ディスク2は、制動時の摩
擦による摩耗と急激な温度上昇があるため、耐摩耗性お
よび耐熱性が要求されることからステンレス鋼が用いら
れている。また、その形状は略円盤状であり、外周部に
は全周にわたってブレーキシューと摺動する摺動面21
が形成され、内周部にはハット部3を装着するための大
径孔が形成されている。該大径孔の外周部には複数個
(本実施形態では7個)の取付穴23が形成されてい
る。また、前記摺動面21には、ディスク重量の軽量
化、ディスクブレーキ制動動作時に発生する振動の吸収
および放熱性を高めるために、全周にわたって多数の孔
22を形成している。該孔22は、放射状に2個以上の
任意の個数を縦列に設けるとともに、該縦列に設けられ
た孔22と孔22とは等間隔または不等間隔に配置され
ている。また、前記孔22は同径、異径あるいはこれら
の組合せとすることができる。
【0010】図3において、ハット部3は外周リング3
1、ボス部32、および外周リング31とボス部32を
接続するリブ35が一体的に形成されている。外周リン
グ31の外周縁には、前記ディスク2の内周部に設けら
れた大径孔の内周縁に形成された複数個の取付穴23に
対応する位置に取付穴37が形成されている。また、ボ
ス部32はハット部3の中心に位置し、ブレーキディス
ク1を車軸のハブ部(図示していない)に取付けるため
のボス孔33を有しており、該ボス孔33の外周部には
円周上に複数の螺着用穴34が形成されている。外周リ
ング31とボス部32とは、リブ35を介して一体的に
形成されており、ブレーキディスク重量の軽量化を図る
ために、全周にわたって切欠穴36が形成されている。
【0011】また、ハット部3の材質は、ディスク2と
は別材質であるアルミニウム合金を用いており、JIS
に規定されているAC4C合金などのAl-Ai-Mg系
合金、AC7A合金などのAl-Mg系合金、2024
合金などのAl-Cu-Mg系合金等に陽極酸化などの表
面処理を施工している。
【0012】図4において、ディスク2とハット部3を
連結する連結部は、両端部に鍔を有するリング41と、
該リング41の外周部に抱着したパッキン42とで構成
されており、該リング41には制振性と強度を併せ持つ
制振合金を用いている。なお、ディスク2とハット部3
との連結手段は本実施形態になんら限定されるものでは
なく、ボルト・ナット等による機械要素を用いることが
可能である。制振合金は内部摩擦が非常に大きくて、弾
性エネルギーを熱エネルギーに変換する能力が大きいた
めに、振動が速やかに減衰する機能を持つ合金であり、
複合型、強磁性型、転位型、双晶型の4種類を用いるこ
とができるが、加工が容易であり、各種機器での使用実
績がある双晶型のMn−Cu系合金を用いることが特に
好ましい。なお、パッキン42には、ばね用ステンレス
鋼を用いている。
【0013】
【発明の効果】本発明によるディスクブレーキは、外周
部に摺動面が形成され内周部に大径孔を有する円盤状の
ディスクと、該ディスクの内周部に装着されブレーキデ
ィスクを車軸のハブ部に取付けるためのボス孔を有する
ハット部と、前記ディスクと前記ハット部とを連結する
ための連結部から構成されており、前記連結部のリング
は制振合金が用いられ、前記ディスクの摺動面には全周
にわたって複数の孔が形成され、前記ハット部には軽量
化のための切欠孔が形成されている。
【0014】したがって、ディスクとハット部が制振合
金よりなる連結部で連結されているため、制動時の振動
が車軸に伝達され難くなり、従来品に比べて制振効果が
向上している。また、摺動部のディスクに複数の孔を形
成することでディスクブレーキ制動時に発生するブレー
キの鳴きを防止することができる。さらに、既存のディ
スクブレーキを本発明のディスクブレーキに取換するだ
けで、制振および制動時に発生するブレーキの鳴きを防
止することができるので、きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すブレーキディス
クの斜視図である。
【図2】本発明によるブレーキディスクのディスクの正
面図である。
【図3】本発明によるブレーキディスクのハット部の正
面図である。
【図4】本発明によるブレーキディスクの側面縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ブレーキディスク 2 ディスク 3 ハット部 4 連結部 21 摺動面 22 孔 31 外周リング 32 ボス部 35 リブ 41 リング 42 パッキン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に摺動面が形成され内周部に大径
    孔を有する円盤状のディスクと、該ディスクの内周部に
    装着されブレーキディスクを車軸のハブ部に取付けるた
    めのボス孔を有するハット部と、前記ディスクと前記ハ
    ット部とを連結するための連結部から構成されているこ
    とを特徴とするブレーキディスク。
  2. 【請求項2】 前記連結部のリングに制振合金を用いた
    ことを特徴とする請求項1記載のブレーキディスク。
  3. 【請求項3】 前記ディスクの摺動面に全周にわたって
    複数の孔を形成したことを特徴とする請求項1〜2いず
    れかに記載のブレーキディスク。
  4. 【請求項4】 前記ハット部に軽量化のための切欠孔を
    形成したことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載
    のブレーキディスク。
JP2001269620A 2001-09-06 2001-09-06 ブレーキディスク Pending JP2003074604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001269620A JP2003074604A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 ブレーキディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001269620A JP2003074604A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 ブレーキディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003074604A true JP2003074604A (ja) 2003-03-12

Family

ID=19095405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001269620A Pending JP2003074604A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 ブレーキディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003074604A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155478A1 (ja) 2010-06-11 2011-12-15 サンスター技研株式会社 ブレーキディスク
WO2012111771A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 サンスター技研株式会社 ブレーキディスク
JP2018091468A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 有限会社上原製作所 ディスクローター用ハウジングおよびディスクローター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011155478A1 (ja) 2010-06-11 2011-12-15 サンスター技研株式会社 ブレーキディスク
US8910756B2 (en) 2010-06-11 2014-12-16 Sunstar Engineering Inc. Brake disc
WO2012111771A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 サンスター技研株式会社 ブレーキディスク
US9188177B2 (en) 2011-02-18 2015-11-17 Sunstar Engineering Inc. Brake disc
JP2018091468A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 有限会社上原製作所 ディスクローター用ハウジングおよびディスクローター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920006626B1 (ko) 이중 디스크 브레이크
US6913124B2 (en) Vibration inhibiting structure for rotor
US8342297B2 (en) Vehicle braking assembly with reduced squeal
US20060086579A1 (en) Disc brake rotor
US20070034457A1 (en) Disk brake system for automobile
JP2004011841A (ja) ブレーキディスク
JP2005121174A (ja) 対向ピストン型ディスクブレーキ
JP4610340B2 (ja) 車両用ブレーキディスク
US6367598B1 (en) Rotor for disc brake assembly
CA2289799A1 (en) Improved rotor for disk brake assembly
KR102066070B1 (ko) 스퍼 마운팅 구조의 제동디스크
JP2003074604A (ja) ブレーキディスク
KR101805044B1 (ko) 디스크 브레이크 장치
JP2002295549A (ja) ディスクブレーキ
JP3949780B2 (ja) ブレーキディスク
JPS62297549A (ja) ブレ−キデイスク
KR20170018492A (ko) 디스크 브레이크 장치
JP4581265B2 (ja) ディスクブレーキ
JP3724181B2 (ja) ブレーキ
JP2017150511A (ja) ディスクブレーキ用ロータ
KR20230131136A (ko) 디스크 브레이크 장치
KR100422542B1 (ko) 자동차의 디스크 로터 구조
JP2640383B2 (ja) 車両用多板ディスクブレーキ
JP2006038025A (ja) ディスクロータ取付構造およびディスクブレーキ装置
CN116181821A (zh) 向单一侧施加压力的盘式制动系统以及车辆