JP2563036Y2 - 燃料タンク用インレットパイプ支持構造 - Google Patents

燃料タンク用インレットパイプ支持構造

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JP2563036Y2
JP2563036Y2 JP388293U JP388293U JP2563036Y2 JP 2563036 Y2 JP2563036 Y2 JP 2563036Y2 JP 388293 U JP388293 U JP 388293U JP 388293 U JP388293 U JP 388293U JP 2563036 Y2 JP2563036 Y2 JP 2563036Y2
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JP
Japan
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inlet pipe
fuel tank
bracket
support structure
standing wall
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健 三宅
節生 中村
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、燃料タンク用インレッ
トパイプ支持構造に関し、詳細には、インレットパイプ
を燃料タンクに接合する際に発生する歪みを吸収するこ
とができ、しかも支持剛性を向上できるインレットパイ
プ支持構造の改善に関する。
【従来の技術】
【0002】車両用燃料タンクには燃料補給用のインレ
ットパイプが溶接固定されている(例えば実開昭62−
4428号公報)。そしてたとえばトラック等の車両に
おいては、図5に示すように、燃料タンク50への燃料
の補給を容易にするためにインレットパイプ51を外方
に長く延長して設けており、その支持剛性を向上する必
要がある。そのため該インレットパイプ51の一端を燃
料タンクの開孔部50aに溶接固定するとともに、該イ
ンレットパイプ51の下部にこれを支持するためのブラ
ケット53を固定し、該ブラケット53を燃料タンク5
0のフランジ52に溶接固定している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記インレットパイプ
51を燃料タンク50に溶接固定する際には、該インレ
ットパイプ51の溶接部位51aが高温となることか
ら、該部位51a付近に熱ひずみが発生し、これによ
り、インレットパイプ51が上下方向(図示矢印方向)
に変位して、上記ブラケット53とフランジ52との溶
接固定部分54に精度不良が生じる場合がある。この結
果、極端な場合はインレットパイプ溶接部位51aや燃
料タンク50のフランジ合わせ面52aに剥離や亀裂が
生じるという問題がある。
【0004】本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、インレットパイプ溶接時の熱ひずみを吸収で
き、インレットパイプ溶接部等の剥離,亀裂を防止でき
るとともに、インレットパイプの支持剛性を向上できる
燃料タンク用インレットパイプ支持構造を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、燃料タンクに
燃料を補給するためのインレットパイプを支持する燃料
タンク用インレットパイプ支持構造において、インレッ
トパイプのタンク固定部を中心とする円の接線方向に延
びる第1立壁部を有する第1ブラケットが上記インレッ
トパイプの上記燃料タンクから離れた個所に固定され、
上記燃料タンクにその一端が固定される第2ブラケット
が上記第1立壁部と接合され得る第2立壁部を有してい
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案では、インレットパイプに固定される第
1ブラケットと燃料タンクに固定される第2ブラケット
との接合が各々の第1,第2立壁部を介して行われる。
このため、インレットパイプの燃料タンクへの接合時に
おいて、接合部付近に熱ひずみが生じ、インレットパイ
プに、これのタンク固定部を中心とする円周方向の熱変
位が生じた場合でも、この熱変位を吸収できる。これに
より溶接部の剥離や亀裂を防止できるとともに、上記熱
変位量が大きな、燃料タンクから離れた位置に第1ブラ
ケットを配置することが可能となり、この結果、インレ
ットパイプの支持剛性を向上できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、本考案の一実施例における
インレットパイプ支持構造を説明するための図であり、
図1はその正面概略図、図2はその概略分解組立図であ
る。
【0008】図1において、燃料タンク1は、上,下タ
ンク部材1a,1bに外方に突出するよう折り曲げ形成
されたフランジ部2,2同士を溶接した構造のものであ
る。また上記上タンク部材1aの側壁に形成された供給
口1cには、インレットパイプ3の一端が全周溶接され
ている。この溶接部位をで示す。該溶接部位から距
離Bだけ隔てた上記インレットパイプ3の下面には、第
1ブラケット4が例えば溶接により固着されている。こ
の溶接部位をで示す。該第1ブラケット4は、図2に
示すように、インレットパイプ3を保持し得る凹部5が
形成された保持部4aと、上下方向(上記溶接部位を
中心とする円の接線方向)に延びる第1立壁部4bとを
有している。また、上記インレットパイプ3の下方には
第2ブラケット6が配設されている。該第2ブラケット
6は、板状部材を図2に示す形状に成形したものであ
り、上記フランジ部2に下方から当接し得るフランジ部
6aと、上下方向に延びかつ上記第1ブラケット4の第
1立壁部4bに外方から当接し得る第2立壁部6bとを
有している。上記フランジ部6aは例えば溶接によりフ
ランジ部2に固着されている。この溶接部位をで示
す。また上記第2立壁部6bは第1立壁部4bに対して
スポット溶接により固着されている。この溶接部位を
で示す。
【0009】燃料タンク1にインレットパイプ3を取り
付ける際には、まずインレットパイプ3に第1ブラケッ
ト4を溶接し(参照)、この状態でインレットパイプ
3の一端を燃料タンク1の供給口1cに挿入し、全周溶
接する(参照)。つぎに、第2ブラケット6の第2立
壁部6bを第1ブラケット4の第1立壁部4bに外方か
ら当接させた状態で、第2ブラケット6のフランジ部6
aを燃料タンク1のフランジ部2に溶接する(参
照)。つぎに、各立壁部4b,6bをスポット溶接にて
固着する(参照)。
【0010】このように本実施例では、インレットパイ
プ3を支持するためのブラケットを2つの部材、すなわ
ち第1及び第2ブラケット4及び6で構成するととも
に、各ブラケット4,6を各立壁部4b,6bを介して
接合するようにしたので、インレットパイプ3の燃料タ
ンク1への溶接時に、熱ひずみによりインレットパイプ
3が上下方向に変位して(図1矢印参照)、第1ブラケ
ット4が変位した場合においても、この第1ブラケット
4の変位量を吸収できる。これにより、インレットパイ
プ溶接部位や燃料タンク1の両フランジ部2,2の合
わせ面2aに剥離や亀裂が生じるのが回避され、インレ
ットパイプ溶接部位の強度を向上できる。
【0011】さらに、上記熱変位量を吸収できることに
より、該熱変位量の大きな、燃料タンク1から離れた位
置に第1ブラケット4を配置することが可能となる。す
なわち、本実施例におけるインレットパイプ3の溶接部
位と第1ブラケット4の溶接部位との間の距離をB
とし、従来構造における対応距離をA(図5参照)とす
るとき B>A となっている。これにより、インレットパイプ3の支持
剛性を向上できる。また、この場合には、第2ブラケッ
ト6がフランジ部2の下方及び第1ブラケット4の外方
から取り付けられるので、組み立て作業を容易に行え
る。
【0012】つぎに、本考案の他の実施例について図3
及び図4を用いて説明する。図3及び図4において上記
実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この場合には、第1及び第2ブラケット4,6の接合を
ボルト10及びナット11により行う点が上記実施例と
異なっている。すなわち、第2ブラケット6の第2立壁
部6bには、ボルト10が挿通し得る上下方向の長孔1
2が2個所に形成されている。また、第1ブラケット4
の第1立壁部4b上には、上記各長孔12と対応する位
置にナット11が固着されている。
【0013】本実施例の組み立て手順は、第1及び第2
ブラケット4,6の接合をボルト10及びナット11に
より行う点が上記実施例と異なっており、その他の点は
上記実施例と同様である。したがって、この場合には、
インレットパイプ3を支持するブラケットが第1及び第
2ブラケット4及び6から構成されるとともに、各立壁
部4b,6bに形成された長孔12を挿通するボルト1
2及びナット11により各ブラケット4,6が接合され
るので、インレットパイプ3の燃料タンク1への溶接時
に生じる第1ブラケット4の上下方向の変位量を上記長
孔12により吸収することができる。これにより、イン
レットパイプ溶接部位や燃料タンク1の合わせ面2a
に剥離,亀裂が生じるのが回避される。また、上記熱変
位量を吸収できることにより、上記実施例と同様に、第
1ブラケット4を燃料タンク1から離れた位置に配置す
ることが可能となる。すなわち、この場合のインレット
パイプ3の溶接部位と第1ブラケット4の溶接部位
との間の距離をCとするとき C>A となっている。これにより、上記実施例と同様にインレ
ットパイプ3の支持剛性を向上できる。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案に係る燃料タンク用
インレットパイプ支持構造によれば、インレットパイプ
に固定される第1ブラケットと燃料タンクに固定される
第2ブラケットとの接合が各々の第1,第2立壁部を介
して行われるので、インレットパイプに上下方向の熱変
位が生じた場合でも、この熱変位を吸収でき、これによ
り、各溶接部の剥離,亀裂を防止できるとともに、燃料
タンクから離れた位置に第1ブラケットを配置すること
が可能となり、インレットパイプの支持剛性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による燃料タンク用インレッ
トパイプ支持構造の正面概略図である。
【図2】上記支持構造の概略分解組立図である。
【図3】本考案の他の実施例による燃料タンク用インレ
ットパイプ支持構造の正面概略図である。
【図4】上記支持構造(図3)の概略組立図である。
【図5】従来構造の図1及び図3に相当する図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 3 インレットパイプ 4 第1ブラケット 4b 第1立壁部 6 第2ブラケット 6b 第2立壁部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクに燃料を補給するためのイン
    レットパイプを支持する燃料タンク用インレットパイプ
    支持構造において、インレットパイプのタンク固定部を
    中心とする円の接線方向に延びる第1立壁部を有する第
    1ブラケットが上記インレットパイプの上記燃料タンク
    から離れた個所に固定され、上記燃料タンクにその一端
    が固定される第2ブラケットが上記立壁部と接合され得
    る第2立壁部を有していることを特徴とする燃料タンク
    用インレットパイプ支持構造。
JP388293U 1993-02-10 1993-02-10 燃料タンク用インレットパイプ支持構造 Expired - Lifetime JP2563036Y2 (ja)

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JPH0661554U JPH0661554U (ja) 1994-08-30
JP2563036Y2 true JP2563036Y2 (ja) 1998-02-18

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