JP2561738Y2 - 調理器の温度センサ取付装置 - Google Patents

調理器の温度センサ取付装置

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JP2561738Y2
JP2561738Y2 JP4294492U JP4294492U JP2561738Y2 JP 2561738 Y2 JP2561738 Y2 JP 2561738Y2 JP 4294492 U JP4294492 U JP 4294492U JP 4294492 U JP4294492 U JP 4294492U JP 2561738 Y2 JP2561738 Y2 JP 2561738Y2
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mounting bracket
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幸治 徳田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は炊飯器等の調理器にお
ける温度センサの取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炊飯器においては、加熱装置の温度過昇
防止のために温度ヒューズが取付けられ、またその温度
ヒューズと併せて自動温度調節器(以下TRSと略称す
る。)を取付ける場合もある。
【0003】図11及び図12は温度ヒューズ1の取付
装置の一例であり、この装置は、温度ヒューズ1の保持
金具2と取付金具3により構成される。保持金具2に
は、L形の係止爪4が設けられ、その係止爪4を取付金
具3の係合穴5に挿入すると共に、両者をビス6とナッ
ト7により締結一体化する。取付金具3の取付基部7に
はばね性が付与され、その取付基部7を炊飯器の遮熱板
にねじ止めし、温度ヒューズ1を外容器の外周面に押圧
するようにしている。
【0004】図13及び図14は他の例であり、この場
合の取付金具3’はハット形をなし、その両側の取付基
部7’を外容器にスポット溶接するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記いずれの場合も保
持金具2とその取付金具3、3’はビス6等によりねじ
止めされる。このため、温度ヒューズ1を交換する際は
そのねじ止めを外し、温度ヒューズ1の交換後は再びそ
の保持金具2を取付金具3、3’にねじ止めしなければ
ならず、温度ヒューズ取付装置の製作時、或いは温度ヒ
ューズの交換時の作業性が悪いという問題があった。
【0006】そこで、この考案は、保持金具と取付金具
の結合構造に工夫を加えることにより、温度ヒューズ、
自動温度調節器等の温度センサの取付け取外しの作業性
を向上させることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は取付金具の片
面に温度センサ保持金具を結合し、その取付金具の取付
基部に上記温度センサを温度測定対象物に押圧せしめる
ばね性を付与してなる調理器の温度センサ取付装置にお
いて、上記温度センサ保持金具に、取付金具側に突出し
て上向きに屈曲した係止爪を設け、上記取付金具の上端
の垂直壁の下端をL形に屈曲して水平壁を設け、その垂
直壁に上記係止爪を受入れる係合穴を設け、上記水平壁
に沿って設けたばね片の先端を上記垂直壁より保持金具
の厚さ分だけ突出させ、その突出端に上向きの屈曲部を
設け、上記係止爪を係合穴に係合させた状態で、上記保
持金具の下端を上記ばね片上に載せ、ばね片のばね力に
より係止爪の外れを阻止した構成としたものである。
【0008】
【作用】取付金具を適宜な対象物に取付けた状態で、保
持金具の下端をばね片先端の屈曲部に掛け、これを下方
に押し下げて撓め、係止爪を係合穴に通したのちばね片
の押し下げ力を解放すると、保持金具はばね片のばね力
で押し上げられ、係止爪の外れを防止すると共に、がた
つきを防止する。
【0009】
【実施例】図1は実施例の炊飯ジャーを示す。図中11
は胴、12は底、13は蓋、14は操作パネル、15は
ヒンジを兼ねた把手、15’は他方の把手である。ま
た、図2は上記炊飯ジャーの一部を示すものであり、1
6は肩、17は内容器、18は外容器、19は加熱装
置、21は遮熱板である。
【0010】前記の把手15’によって隠れた胴11の
一部には窓孔22が設けられており(図3参照)、その
窓孔22の内側において、遮熱板21の上端縁に切欠き
23が設けられ、その切欠き23の部分に温度ヒューズ
24の取付装置25が取付けられ、温度ヒューズ24が
外容器18の外周面に押圧される。
【0011】上記の取付装置25は、図4から図6に示
すように、温度ヒューズ24の保持金具26と、取付金
具27とにより構成される。
【0012】保持金具26の上端縁は内方(外容器18
側)に巻締められ、その巻締め部28において温度ヒュ
ーズ24を保持する。また、巻締め部28の下方におい
て、外方へ切り起され上向きに屈曲された一対の係止爪
29が同じ高さに設けられる。
【0013】取付金具27は、上端の垂直壁31の下端
を外方にL形に屈曲して水平壁32を形成し、その水平
壁32の外端にばね性ある取付基部33を設けたもので
ある。
【0014】上記の垂直壁31には、前記の係止爪29
と対向して一対の係合穴34が設けられている。この垂
直壁31の下半部は幅が狭くなっており、その下半部の
下端に上述の水平壁32が設けられる。
【0015】水平壁32の両側には、これと同一面に一
対のばね片35が設けられる。各ばね片35は、垂直壁
31の下端両側から水平壁32の両側に沿って設けられ
た切込み溝36により、水平壁32と隔てられ、各ばね
片35の自由端は垂直壁31よりも内方に突出してい
る。その突出寸法は、図6に示すように保持金具26の
厚さ分だけであり、その先端に上向きの屈曲部37が設
けられる。
【0016】また、前記の取付基部33は水平壁32の
外端から下向きに屈曲され、その中程を斜め下方に屈曲
して、下端部に取付穴38及び一対の係止爪39が設け
られる。
【0017】温度ヒューズ24の保持金具26は、図5
に示すように、その下端をばね片35の屈曲部37の内
側に掛け、下方に押下げてばね片35を撓ませ、次に保
持金具26を垂直壁31の内面に沿わせ、その係止爪2
9を係合穴34に嵌める。しかるのちに、保持金具26
を押えていた力を除くと、図6に示すように、保持金具
26の下端が垂直壁の下端と揃い、係止爪39が係合穴
34の上端縁に係合され、保持金具26と取付金具27
ががたつき無く一体化される。
【0018】上記のようにして、一体化された温度ヒュ
ーズ取付装置は、図2及び図3に示すように、取付金具
27の取付基部33の係止爪39を遮熱板21の切欠き
23の下方の外周面に形成された穴に挿入して位置決め
を行うと共に、取付穴38に挿入したビス41によりに
ねじ止めする。
【0019】このようにして取付けると、取付金具27
の垂直壁31及び保持金具26が切欠き23の内側に嵌
り、その保持金具26に保持された温度ヒューズ24が
取付基部33のばね性により外容器18の外周面に押圧
され、その外容器18の温度を感知する。
【0020】上記の取付装置25を使用中に温度ヒュー
ズ24を交換する必要が生じた際は、把手15’を外
し、胴11の窓孔22を露出させる(図3参照)。窓孔
22内方の遮熱板21の切欠き23の下方には、取付金
具27の取付基部33が現われるため、窓孔22から挿
入した工具によりビス41を抜いて取付装置25の全体
を窓孔22から抜き出す。そのうえで、保持金具26の
係止爪29を取付金具27の係合穴34から外し、温度
ヒューズ24を交換する。温度ヒューズ24を交換した
のちは再び同様の要領で取付ける。
【0021】次に、図7から図10に示す他の実施例
は、温度ヒューズ24と共にTRS42を1つの取付金
具27に取付けるようにしたものである。TRS42の
保持金具43は、温度ヒューズ24の保持金具26’よ
り若干背が低く形成され、上端の巻締め部44にTRS
42が保持される。またその保持金具43には一対の係
合穴45が設けられる。
【0022】温度ヒューズ24の保持金具26’の内面
には、上記の係合穴45と対向した係止爪46が内向き
に突設され、上向きに屈曲されている。前記のTRS4
2の保持金具43はその係合穴45に上記の係止爪46
を係止することにより、温度ヒューズ24の保持金具2
6’の内面に沿って取付けられ、TRS42は温度ヒュ
ーズ24の下方に並ぶ。
【0023】取付金具27の構造は前述の場合と同様で
あるが、ばね片35の垂直壁31からの突出寸法が両方
の保持金具26’、43の厚さを合わせた寸法に形成さ
れるので、若干長くなる。その他の構成及び取付け取外
しの要領は前述の場合と同様である。
【0024】
【考案の効果】以上のように、この考案は温度ヒュー
ズ、TRS等の温度センサの保持金具を取付金具に係止
すると共に、取付金具に設けたばね片によりその係止が
外れないようにしたので、保持金具を取付金具に結合す
るに際して従来のごときビス等が不要であり、保持金具
をワンタッチで着脱でき、作業性が向上する。
【0025】また、結合のためのビスやナットなどが不
要であるので、コストの低減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の炊飯器の斜視図
【図2】同上の一部拡大断面図
【図3】同上の一部縦断分解斜視図
【図4】同上の温度ヒューズ取付装置の分解斜視図
【図5】同上の温度ヒューズの保持金具取付途中の断面
【図6】同上の温度ヒューズ取付装置の断面図
【図7】他の実施例の炊飯器の一部縦断分解斜視図
【図8】同上の温度ヒューズの分解斜視図
【図9】同上の温度ヒューズの保持金具取付途中の断面
【図10】同上の温度ヒューズ取付装置の断面図
【図11】従来例の斜視図
【図12】同上の断面図
【図13】他の従来例の斜視図
【図14】同上の断面図
【符号の説明】
11 胴 12 底 13 蓋 14 操作パネル 15、15’ 把手 16 肩 17 内容器 18 外容器 19 加熱装置 21 遮熱板 22 窓孔 23 切欠き 24 温度ヒューズ 25 取付装置 26、26’ 保持金具 27 取付金具 28 巻締め部 29 係止爪 31 垂直壁 32 水平壁 33 取付基部 34 係合穴 35 ばね片 36 切込み溝 37 屈曲部 38 取付穴 39 係止爪 41 ビス 42 TRS 43 保持金具 44 巻締め部 45 係合穴 46 係止爪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付金具の片面に温度センサ保持金具を
    結合し、その取付金具の取付基部に上記温度センサを温
    度測定対象物に押圧せしめるばね性を付与してなる調理
    器の温度センサ取付装置において、上記温度センサ保持
    金具に、取付金具側に突出して上向きに屈曲した係止爪
    を設け、上記取付金具の上端の垂直壁の下端をL形に屈
    曲して水平壁を設け、その垂直壁に上記係止爪を受入れ
    る係合穴を設け、上記水平壁に沿って設けたばね片の先
    端を上記垂直壁より保持金具の厚さ分だけ突出させ、そ
    の突出端に上向きの屈曲部を設け、上記係止爪を係合穴
    に係合させた状態で、上記保持金具の下端を上記ばね片
    上に載せ、ばね片のばね力により係止爪の外れを阻止し
    たことを特徴とする調理器の温度センサ取付装置。
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