JP2560916Y2 - 自動車用ヘッドランプの通気構造 - Google Patents

自動車用ヘッドランプの通気構造

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JP2560916Y2
JP2560916Y2 JP10241791U JP10241791U JP2560916Y2 JP 2560916 Y2 JP2560916 Y2 JP 2560916Y2 JP 10241791 U JP10241791 U JP 10241791U JP 10241791 U JP10241791 U JP 10241791U JP 2560916 Y2 JP2560916 Y2 JP 2560916Y2
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lamp
ball
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ventilation pipe
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裕之 鈴木
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Kanto Auto Works Ltd
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用ヘッドランプに
係り、特にランプ内部の換気を損なわずに、レンズの曇
りを防止し得るようにした、自動車用ヘッドランプの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ヘッドランプは、例えば
図5に示すように構成されている。この図5において、
自動車用ヘッドランプ1は、自動車のボディに対して固
定的に取り付けられた、前面が開放しているランプ本体
2と、このランプ本体2の後端から前方に向かって突出
するように、該ランプ本体2の後部に取り付けられたラ
ンプバルブ3と、ランプ本体2のほぼ内面に沿って該ラ
ンプバルブ3を包囲するように設けられた反射板4と、
ランプ本体2の前端を閉鎖するように取り付けられた透
明材料から成るレンズ5と、ランプ本体2の後端の上部
に取り付けられた通気パイプ6とから構成されている。
【0003】この通気パイプ6は、図示のようにランプ
本体2の後端から後方へ延びた後、下方に延びることに
より、開放端が下方に向くようにL字形に形成されてい
ると共に、その水平部分にスポンジ等のフィルタ7が備
えられている。
【0004】このように構成されたヘッドランプ1によ
れば、図示しない電源からランプバルブ3に給電を行な
うとランプバルブ3が発光し、このランプバルブ3から
出射した光が、直接にあるいは反射板4により反射され
て、ランプ本体2の前面に取り付けられたレンズ5に入
射し、その後このレンズ5の作用により自動車の前方の
所定範囲を照射する。このとき、ランプバルブ3から
は、多量の熱が発生するが、これにより加熱された空気
の自然対流は、図面にて実線矢印で示すように、内部の
空気が膨張することにより、ランプ本体2内で上昇し、
通気パイプ6を介して外部へ流出するようになってい
る。
【0005】ここで、ヘッドランプ1が消灯せしめられ
ると、ランプ本体2内の温度が降下することにより、内
部の空気が収縮して負圧が生ずる。従って、通気パイプ
6を介して空気が、図面にて点線矢印で示すように外部
から流入することになる。その際、外部の湿度が高い場
合には、空気と共に水蒸気も流入することから、レンズ
5の表面の比較的温度の低い部分にて結露が生ずること
がある。このようにして、ランプ本体2内に侵入した水
蒸気は、再びヘッドランプ1が点灯せしめられたとき、
発生する熱によって蒸発して、該通気パイプ6を通って
外部へ流出することになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された自動車用ヘッドランプ1においては、通
気パイプ6内にフィルタ7が備えられていることから、
ランプ本体2の内部の換気性が比較的低くなっており、
従って水蒸気が一旦ランプ本体2内に侵入してしまう
と、この水蒸気は、該ランプ本体2から外部には排出さ
れ難いため、レンズの曇りが完全には排除され得ず、ヘ
ッドランプ1の照度が低下してしまうという問題があっ
た。
【0007】本考案は、以上の点に鑑み、ランプ本体の
内部の換気性を損なわずに、レンズの曇りを防止し得る
ようにした、自動車用ヘッドランプの通気構造を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案による自動車用ヘッドランプは、前面が開放
しているランプ本体と、このランプ本体の後端から前方
に向かって突出するようにこのランプ本体の後部に取り
付けられたランプバルブと、ランプ本体のほぼ内面に沿
ってランプバルブを包囲するように設けられた反射板
と、ランプ本体の前端を閉鎖するように取り付けられた
透明材料から成るレンズと、ランプ本体の後端の上部に
取り付けられ且つ開放端が下方を向いている通気パイプ
とを有し、上記通気パイプの下方を向いた開放端の付近
にて、該通気パイプ内に樹脂製のボールを収容すると共
に、このボールの下側にボールが脱落しないように、ス
トッパーを設け、またこのボールの上側には、該ボール
によって気密的に閉鎖され得る口径の小さい通気孔を備
えているように、その通気構造を構成したことを特徴と
している。
【0009】
【作用】上記構成によれば、点灯時には、ランプバルブ
の発熱によりランプ本体の内部の空気が加熱されて、自
然対流により通気パイプからこの空気が外部に排出され
る。一方、ランプ消灯時には、ランプ本体の内部の空気
が温度低下に伴って収縮することにより負圧が生じ、こ
の負圧によって、通気パイプ内のボールがその上方にあ
る通気孔に吸着せしめられて、ランプ本体の内部が密閉
されることになるので、水蒸気が侵入するようなことが
なく、従ってレンズの内面に結露が生ずることがないこ
とから、レンズの曇りが確実に排除され、かくしてヘッ
ドランプの照度低下が防止される。
【0010】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本考
案を詳細に説明する。図1は、本考案による自動車用ヘ
ッドランプの一実施例を示しており、自動車用ヘッドラ
ンプ10は、自動車のボディに対して固定的に取り付け
られた、前面が開放しているランプ本体11と、このラ
ンプ本体11の後端から前方に向かって突出するように
このランプ本体11の後部に取り付けられたランプバル
ブ12と、ランプ本体11のほぼ内面に沿ってランプバ
ルブ12を包囲するように設けられた反射板13と、ラ
ンプ本体11の前端を閉鎖するように取り付けられた透
明材料から成るレンズ14と、ランプ本体11の後端の
上部に取り付けられた通気パイプ15とから構成されて
いる。
【0011】ここで、通気パイプ15は、図示のよう
に、ランプ本体11の後端から後方に延びた後、下方に
延びることにより開放端が下方に向くように、L字形に
形成されている。
【0012】以上の構成は、図5に示した従来のヘッド
ランプ1と同様の構成であるが、本考案によるヘッドラ
ンプ10においては、さらに、通気パイプ15の下方を
向いた開放端の付近にて、上端に口径の小さい通気孔1
6aを有するプラスチック製のチューブ16が挿入され
固定されていると共に、このチューブ16内に、例えば
アクリル樹脂製の中空ボール17が収容されている。
【0013】このボール17は、チューブ16の下端に
挿入されたストッパー18により、該チューブ16内か
ら下方に脱落しないようになっている。尚、ストッパー
18は、その係合爪18aがこのチューブ16の下端付
近に備えられたスロット16b内に嵌入することによ
り、所定位置に固定保持され得るようになっている。
【0014】上記ボール17は、チューブ16内におい
て通常は重力によりストッパー18に当接することによ
り通気孔16aから僅かに離反した位置にあるが、ラン
プ本体11の内部に負圧が生じた場合には、この負圧に
よって該通気孔16aに対して吸着せしめられ、これに
よって通気孔16aを気密的に閉鎖するようになってい
る。
【0015】本考案による自動車用ヘッドランプ10
は、以上のように構成されており、点灯時には、図示し
ない電源からランプバルブ12に給電を行なうことによ
り、このランプバルブ12が発光し、ランプバルブ12
から出射した光が、直接にあるいは反射板13により反
射されて、ランプ本体11の前面に取り付けられたレン
ズ14に入射し、その後、レンズ14の作用により自動
車の前方の所定範囲を照射するようになっている。その
際、ランプバルブ12から発生する多量の熱によって、
ランプ本体11内の空気は加熱されて膨張し、図面にて
実線矢印で示すように、自然対流を生ずることとなり、
該ランプ本体11内で上昇して、通気パイプ15を介し
て外部に流出する。
【0016】このとき、通気パイプ15のチューブ16
内においてボール17はストッパー18上に当接してお
り、該チューブ16の通気孔16aを開放しているの
で、外部に流出する空気の流れは遮断され得ないので、
内部に水蒸気が侵入してしまった場合でも、この水蒸気
は点灯時の自然対流によってランプ本体11の内部から
排出され得ることになる。
【0017】その後、ヘッドランプ10が消灯せしめら
れてランプ本体11内の温度が降下することにより、内
部の空気が収縮して負圧が生ずると、通気パイプ15を
介してこの負圧がチューブ16の通気孔16aにも作用
することとなり、該負圧によってボール17が重力に抗
して上方に向かって該通気孔16aに吸着され、該通気
孔16aがボール17によって気密的に閉鎖され得るこ
とになる。これによって、ランプ本体11の内部には該
通気パイプ15を介して外部の空気が流入しないので、
水蒸気が侵入するようなこともなく、従ってレンズ14
の内面に結露が生ずることはない。
【0018】図4は本考案による他の実施例を示してお
り、ボール17とストッパー18との間に、湿度により
膨張する材料から成る板材19が設けられている点を除
いては、図1の実施例と同様の構成である。
【0019】この場合、ランプ本体11の内部に負圧が
生じていない場合でも、外部の空気の湿度が高いときに
は、この板材19が膨張することにより、ボール17が
上方に向かって押し上げられることになり、これによっ
て該ボール17はチューブ16の通気孔16aを閉鎖す
るので、外部の水蒸気がランプ本体11の内部に侵入す
るようなことはない。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、点
灯時にはランプバルブの発熱によって空気が加熱され
て、自然対流により通気パイプから外部に排出され得る
と共に、ランプ消灯時には、ランプ本体の内部の空気が
温度低下に伴って収縮することにより負圧が生じ、この
負圧によって通気パイプ内のボールがその上方にある通
気孔に吸着せしめられて、ランプ本体の内部が密閉され
得るので、水蒸気が侵入するようなことがなく、従って
レンズの内面に結露が生ずることがないことから、レン
ズの曇りが確実に排除され、ヘッドランプの照度低下が
防止されることができる。かくして、本考案によれば、
ランプ本体の内部の換気性を損なわずに、レンズの曇り
を防止し得るようにした、極めて優れた自動車用ヘッド
ランプの通気構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案により構成した自動車用ヘッドランプの
一実施例を示す概略断面図である。
【図2】図1のヘッドランプの通気パイプの部分拡大断
面図である。
【図3】図2の通気パイプの分解図である。
【図4】本考案により構成したヘッドランプの他の実施
例の通気パイプを示す部分拡大断面図である。
【図5】従来の自動車用ヘッドランプの一例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ヘッドランプ 11 ランプ本体 12 ランプバルブ 13 反射板 14 レンズ 15 通気パイプ 16 チューブ 17 ボール 18 ストッパー 19 板材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放しているランプ本体と、該ラ
    ンプ本体の後端から前方に向かって突出するように該ラ
    ンプ本体の後部に取り付けられたランプバルブと、該ラ
    ンプ本体のほぼ内面に沿ってランプバルブを包囲するよ
    うに設けられた反射板と、該ランプ本体の前端を閉鎖す
    るように取り付けられた透明材料から成るレンズと、該
    ランプ本体の後端の上部に取り付けられ且つ開放端が下
    方を向いている通気パイプと、を含んでいる自動車用ヘ
    ッドランプにおいて、 上記通気パイプの下方を向いた開放端の付近にて、該通
    気パイプ内に樹脂製のボールが収容されていると共に、
    該ボールの下側にボールが脱落しないようにストッパー
    が設けられており、且つ該ボールの上側には該ボールに
    よって気密的に閉鎖され得る、口径の小さい通気孔が備
    えられていることを特徴とする、ヘッドランプの通気構
    造。
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