JP2573962Y2 - 自動車用ヘッドランプの防曇構造 - Google Patents

自動車用ヘッドランプの防曇構造

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JP2573962Y2
JP2573962Y2 JP1992038907U JP3890792U JP2573962Y2 JP 2573962 Y2 JP2573962 Y2 JP 2573962Y2 JP 1992038907 U JP1992038907 U JP 1992038907U JP 3890792 U JP3890792 U JP 3890792U JP 2573962 Y2 JP2573962 Y2 JP 2573962Y2
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車用ヘッドランプ
に関し、特にランプ内部の低温部におけるレンズの曇り
を防止し得るようにした、自動車用ヘッドランプの防曇
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ヘッドランプは、例えば
図4に示すように構成されている。即ち図4において、
自動車用ヘッドランプ1は、自動車のボデーに対して固
定された前面が開放しているランプハウジング2と、前
方を向くようにしてこのランプハウジング2の後壁内側
に取り付けられたヘッドランプバルブ3と、ランプハウ
ジング2の内側において該ヘッドランプバルブ3を前側
を残して包囲するように設けられた反射鏡4と、ランプ
ハウジング2の後壁の端部の内側に斜め側方を向くよう
にして取り付けられたクリアランスランプバルブ5と、
ランプハウジング2の内側にてこのクリアランスランプ
バルブ5を前側を残して包囲するように、反射鏡4に隣
接して設けられた反射鏡6と、ランプハウジング2の前
端を閉鎖するように取り付けられた透明材料から成るレ
ンズ7とから構成されている。
【0003】また、上記ランプハウジング2の後端の上
部には、図示しない通気パイプが設けられており、ヘッ
ドランプ使用時にヘッドランプバルブ3からの発熱によ
り該ランプハウジング2内の空気が膨張したとき、この
空気が通気パイプを通って外部へ逃げるようになってい
る。
【0004】さらに、反射鏡4,6の間には、ランプハ
ウジング2の内部空間を分割するように仕切板8を設け
てあり、これによってヘッドランプバルブ3の発熱によ
る空気の対流がクリアランスランプバルブ5の周囲に進
入しないようにしている。
【0005】このように構成されたヘッドランプ1によ
れば、図示しない電源からヘッドランプバルブ3及びク
リアランスランプバルブ5に給電を行なうことにより双
方のランプバルブ3及び5が発光し、このヘッドランプ
バルブ3から出射した光が、直接にあるいは反射鏡4に
より反射されて、ランプハウジング2の前面に取り付け
られたレンズ7に入射し、このレンズ7の作用により自
動車の前方の所定範囲を照射する。さらに、クリアラン
スランプバルブ5から出射した光は、直接にあるいは反
射鏡6により反射されてレンズ7に入射し、このレンズ
7の作用により側方に出射されるようになっている。こ
のとき、ランプバルブ3からは多量の熱が発生し、これ
により加熱された内部の空気が膨張して通気パイプを介
して外部へ流出するようになっている。
【0006】その後、ヘッドランプ1が消灯せしめられ
ると、ランプハウジング2内の温度が降下することによ
り内部の空気が収縮して負圧が生ずる。従って、通気パ
イプを介して外部空気がランプハウジング2内に流入す
ることになる。このとき、外部から流入した空気は、仕
切板8の存在によってクリアランスランプバルブ5の周
囲には進入しないようになっている。従って、ヘッドラ
ンプバルブ3の周囲に比較して発熱量が少なく、温度が
低いために結露しやすいクリアランスランプバルブ5の
周囲への外気の進入が阻止されることになるので、クリ
アランスランプバルブ5に対応するレンズ7の端部(ダ
ミーレンズ部7a)の内面に結露が生じないようになっ
ている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された自動車用ヘッドランプ1においては、仕
切板8の端部とランプハウジング2及びレンズ7の内面
との間に僅かな間隙が生ずることは不可避である。この
ため、特に、雨天等の際には、エンジンルーム内に進入
した雨滴がエンジンからの発熱によって蒸発して水蒸気
となり、ランプ消灯時の温度低下による内部空気の収縮
により、この水蒸気を含む湿度の高い空気が通気パイプ
を介してランプハウジング2内に進入することがあり、
さらに、この水蒸気が、ランプハウジング2内の比較的
温度が低いクリアランスランプバルブ5に対応する領
域、即ちダミーレンズ部7aの内面に凝結して結露9が
生じてレンズ7が曇ってしまい、ヘッドランプの照度低
下やクリアランスランプの視認性低下が生じてしまい易
いという問題があった。
【0008】この考案は、以上の点に鑑み、レンズの曇
りを確実に防止し、ヘッドランプの照度低下やクリアラ
ンスランプの視認性低下が生じないようにした、自動車
用ヘッドランプの防曇構造を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、前面が開放しているランプハウジング
と、このランプハウジングの後壁内側に取り付けられた
ランプバルブと、前記ランプハウジングの内側で前記ラ
ンプバルブを前側を残して包囲するように設けられた反
射鏡と、前記ランプハウジングの前端を閉鎖するように
取り付けられたレンズとを含んでいる自動車用ヘッドラ
ンプにおいて、前記ランプハウジングの後壁内側に取り
付けられた網状の結露部材と、この結露部材に接続され
且つ前記ランプハウジングの外部に配設された放熱部材
と、前記結露部材の下方に備えられた水滴受け皿と、こ
の水滴受け皿から下方に向かってランプハウジングの外
部に延び且つ途中に逆止弁を有する排水管とを備えてい
ることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、点灯時におけるランプバル
ブの発熱により、ランプハウジングの内部の空気が加熱
されて、自然対流により循環する際に、その対流路を横
切るように配設された網状の結露部材を通過せしめられ
ることになり、その際、この結露部材が放熱部材によっ
て比較的低温に保持されているため、対流空気の中に含
まれる水蒸気がその結露部材の表面に結露し、この結露
した水滴が該結露部材の表面に沿って下方に流れ自然落
下して、水滴受け皿内に捕集された後、排水管を通って
外部に排出される。従って、上記ランプハウジング内の
空気は、低温部に流れる前に水蒸気が除去され得ること
となり、この低温部には乾燥した空気が流入するように
なっているので、該低温部にてレンズ内面に結露が生ず
るようなことはない。その結果、レンズの曇りが確実に
防止され、ヘッドランプの照度低下やクリアランスラン
プの視認性低下が防止され得ることとなる。
【0011】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいてこの考
案を詳細に説明する。図1はこの考案による自動車用ヘ
ッドランプの一実施例を示しており、自動車用ヘッドラ
ンプ10は、自動車のボデーに対して固定的された前面
が開放しているランプハウジング11と、このランプハ
ウジング11の後壁内側に前方を向くように取り付けら
れたヘッドランプバルブ12と、ランプハウジング11
の内側にて該ヘッドランプバルブ12を前側を残して包
囲するように設けられた反射鏡13と、ランプハウジン
グ11の後壁の端部の内側に斜め側方を向くようにして
取り付けられたクリアランスランプバルブ14と、ラン
プハウジング11の内側にて前側を残してこのクリアラ
ンスランプバルブ14を包囲するように、反射鏡13に
隣接して設けられた反射鏡15と、ランプハウジング1
1の前端を閉鎖するように取り付けられた透明材料から
成るレンズ16とから構成されている。
【0012】また、ランプハウジング11の後端の上部
には、図示しない通気パイプが設けられており、ヘッド
ランプ使用時に、ヘッドランプバルブ12からの発熱に
よってランプハウジング11内の空気が膨張したとき、
この空気が通気パイプを通って外部へ逃げるようになっ
ている。
【0013】以上の構成は図4に示した従来のヘッドラ
ンプ1と同様の構成であるが、この考案によるヘッドラ
ンプ10においては、さらに、反射鏡13,15の間
に、ヘッドランプバルブ12の発熱による空気の対流の
通路を横切るように配設された結露装置17が設けられ
ている。
【0014】この結露装置17は、空気の対流の方向に
対してほぼ垂直に配設された例えば金属製の網状結露部
材18と、この結露部材18に対してランプハウジング
11を挟んで熱的に接続され且つランプハウジング11
の外部に配設された放熱部材19と、上記結露部材18
の下方に備えられた水滴受け皿20と、この水滴受け皿
20から下方に向かってランプハウジング11の外部に
延びていて途中に逆止弁(図示せず)を有する排水管2
1とから構成されている。上記放熱部材19はエンジン
からの熱によって加熱されないように、周囲が断熱材2
2により包囲されており、さらにヘッドランプ10の下
側に設けられたダクト23(図1参照)からの送風によ
って、強制空冷され得るようになっている。
【0015】この考案による自動車用ヘッドランプ10
は、以上のように構成されており、図示しない電源から
ヘッドランプバルブ12及びクリアランスランプバルブ
14へ給電を行なうことにより、該ヘッドランプバルブ
12及びクリアランスランプバルブ14が発光し、この
ヘッドランプバルブ12から出射した光が、直接にある
いは反射鏡13により反射されてランプハウジング11
の前面に取り付けられたレンズ16に入射し、このレン
ズ16の作用により自動車の前方の所定範囲を照射する
と共に、クリアランスランプバルブ14から出射した光
が、直接にあるいは反射鏡15により反射されてレンズ
16に入射し、このレンズ16の作用により、側方へ出
射されるようになっている。その際、ヘッドランプバル
ブ12から発生する多量の熱によって、ランプハウジン
グ11内の空気は加熱されて膨張し、その一部が通気パ
イプを介して外部へ流出する。
【0016】このとき、ランプハウジング11内で発生
する自然対流によって循環する空気は、低温部であるク
リアランスランプバルブ14の周囲に達する前に、結露
装置17の網状の結露部材18を通過せしめられる。こ
こで、結露部材18は、ダクト22を介して導入される
外気によって放熱部材19を介して強制空冷されている
ので、比較的低温に維持されている。従って、上記空気
が比較的低温の結露部材18に接触することにより、そ
の中に含まれる水蒸気が凝結して結露部材18の表面に
結露することになる。この結露した水滴は、結露部材1
8の表面に沿って自然落下し、その下方にある水滴受け
皿20内に捕集された後、排水管21を介して外部に排
出される。
【0017】従って、ランプハウジング11内の空気
は、クリアランスランプバルブ14の周囲の低温部、即
ちダミーレンズ部16aに流れる前に水蒸気が除去され
得ることとなり、このダミーレンズ部16aには乾燥し
た空気が流入するようになっているので、該ダミーレン
ズ部16aにてレンズ16の内面に結露が生ずるような
ことはない。従って、レンズ16の曇りが確実に防止さ
れ、ヘッドランプの照度低下やクリアランスランプの視
認性低下が防止され得ることとなる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案による自動車
用ヘッドランプの防曇構造によれば、レンズの曇りが確
実に防止され、ヘッドランプの照度低下やクリアランス
ランプの視認性低下が防止され得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による防曇構造の一実施例を有する自
動車用ヘッドランプの概略横断面図である。
【図2】図1のヘッドランプの概略縦断面図である。
【図3】図1のヘッドランプの結露部材の部分の部分拡
大斜視図である。
【図4】従来の自動車用ヘッドランプの一例を示す概略
横断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ヘッドランプ 11 ランプハウジング 12 ヘッドランプバルブ 13 反射鏡 14 クリアランスランプバルブ 15 反射鏡 16 レンズ 17 結露装置 18 結露部材 19 放熱部材 20 水滴受け皿 21 排水管 22 ダクト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放しているランプハウジング
    と、該ランプハウジングの後壁内側に取り付けられたラ
    ンプバルブと、前記ランプハウジングの内側で前記ラン
    プバルブを前側を残して包囲するように設けられた反射
    鏡と、前記ランプハウジングの前端を閉鎖するように取
    り付けられたレンズとを含んでいる自動車用ヘッドラン
    プにおいて、 前記ランプハウジングの後壁内側に取り付けられた網状
    の結露部材と、該結露部材に接続され且つ前記ランプハ
    ウジングの外部に配設された放熱部材と、前記結露部材
    の下方に備えられた水滴受け皿と、該水滴受け皿から下
    方に向かって該ランプハウジングの外部へ延び且つ途中
    に逆止弁を有する排水管とを備えていることを特徴とす
    る防曇構造。
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