JP3169544B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗車或いは降雨等
に際し車両用灯具の前面レンズが急冷して該前面レンズ
内面に結露して曇が発生する位置を制御することができ
る車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用灯具51は、図10に示す
ように、ランプボディ52の内部に構成したリフレクタ
53の後部に固設したバルブソケット54を介してこの
リフレクタ53の前方に点灯用のバルブ55を担持し、
またランプボディ52の開口部に前面レンズ56を装着
して灯室57を形成するように構成したものである。し
かし、この種の車両用灯具51は、洗車或いは降雨等に
より、急冷された前面レンズ56の内面に曇が発生する
という問題があった。
【0003】このような前面レンズ56の内面に発生す
る曇を防止する手段としては、車両用灯具を準密閉構造
に構成して、灯室内を低湿度に維持するという手段があ
る。しかし、このような準密閉構造に構成した車両用灯
具は、埃、塵、排気ガスの浸入が少ないという利点を有
するものではあるが、逆に前面レンズの内面に曇が一旦
生じると、その曇を簡単には除去することができないと
いう欠点があるため、一般的にはこのような灯室内に生
じた曇を容易に除去することができる換気型の車両用灯
具が多く採用されている。
【0004】そこで、従来より換気型の車両用灯具51
は、そのランプボディ52の後方に大径の通気孔58を
設けて換気性能を向上させたものや、図11に示すよう
に前面レンズ59の肉厚を全体的に厚く形成してその前
面レンズ59の冷却が内部に伝播し難いように構成し、
前面レンズ59の内面に結露して曇を生じさせないとい
う手段も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
換気型の構造に成る所謂車両用コンビネーションランプ
71のように横長の前面レンズ77を有し、1つのラン
プボディ76内において高温側(x領域)と低温側(y
領域)が生じる車両用灯具では、その横長の前面レンズ
77内面に部分的に発生する曇を防止することができな
いという欠点があった。
【0006】即ち、このコンビネーションランプ71
は、図12に示すように、前照灯72を形成するリフレ
クタ73とフォグランプ74を形成するリフレクタ75
とを連設し、これらを同一のランプボディ76内に収容
すると共に、該ランプボディ76の前面開口部に透明な
合成樹脂製の前面レンズ77を装着して灯室78を構成
したものである。このようなコンビネーションランプ7
1でも、上述したように、洗車或いは降雨等に際し、高
温かつ高湿度の外気がランプボディ76内に流入し、こ
の外気が夜間又は低温時に灯室78内に吸湿される。一
方、灯室78内は前照灯72のバルブ79近傍の高温側
(x領域)とフォグランプ74のバルブ80の低温側
(y領域)が形成されているため、この高温側(x領
域)から低温側(y領域)へ水蒸気の対流が生じ、この
低温側yにおいて露点を超えて目視可能な結露が生じて
曇(図13に斜線で図示してある。)が部分的に発生し
易いという問題があった。このようにコンビネーション
ランプ71の前面レンズ77に部分的に曇が発生する
と、前照灯72とフォグランプ74それぞれの照射光に
悪影響を及ぼして配光が乱れるという問題を有してい
た。
【0007】本発明に係る車両用灯具は、上記問題に鑑
みて創案されたものであり、前面レンズにおける配光へ
の影響が小さい領域であり、かつ通常は車体に覆われて
目視不可能なシール脚部部分に曇を積極的に発生させ、
逆に配光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を抑制し
て、前面レンズにおける曇の発生する位置を制御するこ
とができる車両用灯具を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車両用灯具は、前面を開口したランプ
ボディ内にバルブを設け、該開口面に前面レンズを装着
して灯室を形成した車両用灯具において、前記前面レン
ズにおける配光への影響が大きい領域から小さい領域に
向けて前記前面レンズの意匠面部の肉厚が徐々に厚くな
るように構成したことを要旨とするものであり、例え
ば、前面を開口したランプボディを区画壁によって区画
し、主灯を形成するリフレクタと副灯を形成するリフレ
クタとを連設し、かつ各リフレクタにバルブを設けると
共に、前面開口部に前面レンズを装着して複数の灯室を
形成して成る車両用コンビネーションランプにおいて、
前記前面レンズにおける配光への影響が大きい主灯側の
領域から、影響の小さい副灯側の領域に向けて前記前面
レンズの意匠面部の肉厚が徐々に厚くなるように構成す
るという手段を講じたものである。
【0009】前記前面レンズは、該前面レンズのシール
脚部の肉厚を、主灯側の配光への影響が大きくなり易い
部位に対して副灯側の配光への影響が小さくなる部位が
厚くなるように形成することもできる。
【0010】また、前記灯室内にすれ違いビームを出射
するリフレクタを設け、該リフレクタから出射する光が
交錯する前記前面レンズの配光への影響が大きい略最下
部から更に該前面レンズの下方に向けてその意匠面部の
肉厚が徐々に厚くなるように形成することが可能で
り、更に前記リフレクタの反射光が直接当たらないダミ
ー部の前面レンズの意匠面部の肉厚が、最も厚肉になる
ように形成することも可能である。
【0011】上記のような構成によれば、前面レンズに
おいてバルブから発生する熱により温度上昇する度合い
が大きい部位は、元々結露し難い部位であるため、前面
レンズの意匠面部の肉厚が薄く形成されていても洗車或
いは降雨等の際に曇が発生し難い。一方、前面レンズの
熱により温度上昇する度合いが小さい部位は、その意匠
面部の肉厚を厚く形成して、この部分における相対的に
肉厚が薄く形成されているシール脚部部分に結露させて
曇を発生させ易くして、この熱により温度上昇する度合
いが小さい部位の意匠面部側への曇の発生を抑制してい
る。而して、前面レンズの低温側になって結露し易い部
位においては、その意匠面部ではなくシール脚部へ積極
的に結露させ、前面レンズ内面における曇の発生位置を
部分的に制御することができ、バルブの照射に悪影響を
及ぼす部分への曇の発生を抑制して、配光が乱れること
を防止することができる。
【0012】また、主灯と副灯を並列した複数の灯室を
有する横長の前面レンズでは、副灯側の高温になり難い
部位の前面レンズの肉厚が徐々に厚くなるように構成さ
れているため、曇が発生し易い副灯側でもその部分での
意匠面部より先にシール脚部部分へ曇を発生させること
により、主灯及び副灯の照射に悪影響を及ぼす部分への
曇の発生を抑制することができる。
【0013】更に、前面レンズのシール脚部の肉厚を、
主灯側の高温になり易い部位に対して副灯側の高温にな
り難い部位が薄くなるように形成したものは、前面レン
ズの意匠面部の肉厚が厚くなることと相まって副灯側の
シール脚部部分に曇を確実に発生させ、横長レンズにお
ける主灯及び副灯の照射光に悪影響を及ぼす部分への曇
の発生を防止することができる。
【0014】また、リフレクタで反射する光が交錯する
前面レンズの配光への影響が大きい領域の略最下部から
更に該前面レンズの意匠面部の下方に向けて形成した厚
肉部分は、温度上昇の少ない部分であるため、この部分
周辺のシール脚部へ積極的に結露させることができるの
で、バルブの照射に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を
抑制して、配光が乱れることを防止することができる。
【0015】更に、ダミー部の前面レンズの意匠面部が
最も厚肉に形成してあるので、この部分周辺のシール脚
部部分が最も温度が低い状態となり、このシール脚部部
分に最初に結露条件が整うものとなり、車両用灯具内の
配光に悪影響を及ぼさないダミー部周辺のシール脚部に
集中的に結露を発生させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用灯具の
発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1乃至図
5は、本発明に係る車両用灯具の第一の発明の実施の形
態を示すものである。図面において、1は所謂車両用の
コンビネーションランプであり、このコンビネーション
ランプ1は、主灯2となる前照灯3を形成するリフレク
タ4と、副灯5となるフォグランプ6を形成するリフレ
クタ7とを連設し、これらを同一のランプボディ8内に
収容すると共に、該ランプボディ8の前面開口部に透明
な合成樹脂製の前面レンズ9を装着して各灯室10,1
1を構成して成るものである。即ち、ランプボディ8の
開口部周縁には嵌合溝8aが形成してあり、該嵌合溝8
a内に前面レンズ9の周縁に形成したシール脚部9aを
嵌合し、接着剤等で両者を密着して灯室10,11を構
成したものである。このコンビネーションランプ1は、
適宜車体側に固定されたランプボディ8に対して両リフ
レクタ4,7の照射角度を調節して配光パターンの出射
方向を変更し、走行ビームとすれ違いビームを形成する
ことができるように構成したものである。
【0017】また、上記ランプボディ8は、車体側の形
状に対応して前方下方へ向かって前傾する所謂スラント
型の前面レンズ9によって被蓋し、灯室10,11内を
密閉する構造に成っており、各リフレクタ4,7の内面
には所望の配光を出すための反射面12,13を形成す
ると共に、各後部に開設した透孔14,15に対してバ
ルブソケット16,17を着脱自在に固設し、各バルブ
ソケット16,17に固定した点灯用のバルブ18,1
9を適宜をバルブソケット16,17ごと取り外してバ
ルブ交換をすることができるように構成したものであ
る。
【0018】上記各バルブ18,19は、そのフィラメ
ント位置がリフレクタ4,7の各焦点F位置に成るよう
に取り付けられ、各バルブ18,19からリフレクタ
4,7の内面に形成した所望の配光を出すための反射面
12,13に入射した所定の配光パターンを形成するよ
うに出射する。また、20はランプボディ8とフォグラ
ンプ6のリフレクタ7との車両の側方側に位置する部分
に反射板21を内装した発光させない所謂ダミー部であ
る。また、22は、バルブ18,19の外周を囲むよう
に前面側から外挿冠設した略円筒形状のシェードであ
る。
【0019】本発明に係る前面レンズ9は、照射光が透
過する部分であり、車両に取り付けられた状態で外面に
位置して目視可能となる意匠面部9bと、該意匠面部9
bのランプボディ8の開口部の周縁に形成した嵌合溝8
aへの装着を目的としてこの意匠面部9bの周縁に設
け、通常は車体に隠れて目視不可能なシール脚部9aと
から構成されている。特に本発明に係る前面レンズ9の
意匠面部9bは、図4に示すように、主灯2(3)側の
バルブ18近傍の高温になり易い部位(A領域)を約2
mm(T1)の肉厚で形成し、このA領域に連続した副
灯5(6)側のバルブ19近傍の高温になり難い部位
(B領域)は、その肉厚を約2mmから3.5mm(T
2)まで徐々に厚くなるように形成し、更にこのB領域
に連続したダミー部20(C領域)は、約3.5mm
(T3)の肉厚で形成してある。なお、この前面レンズ
9の周縁に形成したシール脚部9aは、約2mm(T
4)の厚みを有し略均一の厚みに形成してある。
【0020】而して、降雨、洗車時等の前面レンズ9の
意匠面部9bが急冷されたときには前面レンズ9内面側
も温度低下を生ずるものとなるが、副灯5(6)のバル
ブ19から発生する熱により温度上昇する度合いが小さ
い部位(B領域)における前面レンズ9の意匠面部9b
の肉厚T2がA領域部分の肉厚T1に比較して厚く形成
されているため、この部位(B領域)に最初に結露条件
が整うものとなる。しかし、本発明ではこの意匠面部9
b側ではなく、薄肉T4に形成されたシール脚部9a部
分から先に結露が発生し易いようになっている。
【0021】なお、主灯2(3)のバルブ18から発生
する熱により温度上昇する度合いが大きい部位(A領
域)における前面レンズ9の意匠面部9bの肉厚T1が
他の部分T2,T3より薄く形成してあるが、元々この
部位(A領域)では高温であるため結露し難い部位とな
っている。更に、ダミー部20(C領域)は、約3.5
mm(T3)の厚肉に形成してあるので、このシール脚
部9a部分は最も温度が低い状態となり、シール脚部9
a部分に最初に結露条件が整うものとなり、車両用灯具
内の配光に悪影響を及ぼさないダミー部20周辺のシー
ル脚部9aに集中的に結露を発生させることができる。
而して、その前面レンズ9における結露の発生位置を部
分的に制御することができ、主灯2(3)及び副灯5
(6)の照射光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を防
止することができる。
【0022】但し、本発明に係る前面レンズ9では、上
記のようにダミー部20周辺のシール脚部9aに集中的
に結露を発生させることができるが、図5に示すよう
に、水蒸気の一部が意匠面部9bの周縁にも結露して曇
を生じることがあるが(斜線で図示してある。)、この
意匠面部9bに発生する曇は、従来の車両用灯具に生じ
る曇(図13参照)に比較して極端に少なくなっている
ので、配光に悪影響を及ぼすことはない。
【0023】図6は、本発明に係る車両用灯具の前面レ
ンズのシール脚部の肉厚も変化させた第二の発明の実施
の形態を示すものである。この第二の発明の実施の形態
では、前面レンズ9の意匠面部9bの肉厚のみならず、
シール脚部9aの肉厚も変化させて、前面レンズ9にお
ける結露の発生位置を部分的に制御することができるよ
うに構成したものである。即ち、第一の発明の実施の形
態では前面レンズ9のシール脚部9aの肉厚T4は全体
として均一に形成してある。しかし、第二の発明の実施
の形態では、前面レンズ9のシール脚部9aの肉厚T5
を主灯2(3)側の高温になり易い部位(A領域)に対
して副灯5(6)側の高温になり難い部位(B,C)の
肉厚を1.5mm(T5)に薄く形成してある。このよ
うに前面レンズ9のシール脚部9aを構成すれば、前面
レンズ9の意匠面部9bの肉厚が厚くなることと相まっ
て確実にかつ集中的にダミー部20周辺のシール脚部9
a部分に曇を発生させることができ、主灯2(3)及び
副灯5(6)の照射光の配光に悪影響を及ぼす部分への
曇の発生を防止することができる。
【0024】図7乃至図8は、本発明に係る車両用灯具
の前面レンズの意匠面部の上下部位の肉厚を変化させた
第三の発明の実施の形態を示すものである。この第三の
発明の実施の形態では、バルブ18からの出射光を走行
ビーム又はすれ違いビームに切り換え可能に形成した
フレクタ4で反射させ、この反射光が交錯する前面レン
ズ23における配光への影響が大きい領域の略最下部2
3aから下方に向けて前面レンズ23の意匠面部23b
の肉厚が徐々に厚くなるように形成したものである。即
ち、この前面レンズ23は、そのシール脚部23cの肉
厚を2mm(T6)、前面レンズ23の意匠面部23b
の上端の肉厚は2.5mm(T7)とし、ここから上記
略最下部23aの部位(D領域)まではその配光に悪影
響を及ぼさないようにその肉厚が徐々に厚くなるように
形成し、更にこの略最下部23aから意匠面部23bの
最下端の4mm(T8)へと徐々に厚肉になるような徐
変領域(E領域、図8では斜線で示す部分)を形成し、
この徐変領域(E領域)に連続する下側のシール脚部2
3cは2mm(T6)の肉厚に形成したものである。こ
のように前面レンズ23の略最下部23aの部位(D領
域)から下方に厚肉の徐変領域(E領域)としても、こ
のE領域は元々バルブ18からの出射光が通過しない部
位であるから、配光上支障を来すことはなく、その徐変
領域(E領域)に連続するシール脚部23c部分に曇を
発生させることができ、主灯2(3)又は副灯5(6)
の照射光の配光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を防
止することができる。特に、この発明の実施の形態は、
上記のようなダミー部20を設けることができない車両
用灯具については有効な手段になる。
【0025】図9は、本発明に係る車両用灯具の主灯と
副灯の位置を逆に配置した第四の発明の実施の形態を示
すものである。上記第一の発明の実施の形態に係るコン
ビネーションランプ1は、主灯2となる前照灯3と、副
灯5となるフォグランプ6と、ダミー部20との順に連
設したものである。しかし、第四の発明の実施の形態に
係るコンビネーションランプ31は、副灯32となるフ
ォグランプ33を形成するリフレクタ34と、主灯35
となる前照灯36を形成するリフレクタ37と、ダミー
部38との順で連設して成るものである。このように主
灯35(36)と副灯32(33)の位置を入れ替えた
配置であってもダミー部38が最も肉厚になるように形
成してあれば、第一の発明の実施の形態に係るコンビネ
ーションランプ1と同様に前面レンズ9の意匠面部9b
の肉厚が厚くなることと相まって確実にかつ集中的にダ
ミー部38周辺のシール脚部9a部分に曇を発生させる
ことができ、主灯35(36)及び副灯32(33)の
照射光の配光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を防止
することができる。
【0026】なお、上記各発明の実施の形態における前
面レンズ9(23)の肉厚T1,T2,T3…の数値
は、これらの数値が限定されるものではなく、このよう
な割合で前面レンズ9(23)の肉厚を変化させるもの
であれば、車両用灯具の種類に応じて適宜選択されるも
のであることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る車両用灯具は、以上のよう
に構成したから、前面レンズの意匠面部の肉厚を曇が発
生しやすい部位に向かって厚く形成してあるから、洗車
或いは降雨等の際に、前面レンズにおける意匠面部では
なくシール脚部部分へ積極的に結露させ、前面レンズ内
面における曇の発生位置を部分的に制御することがで
き、照射光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を抑制し
て、配光が乱れることを防止することができる。
【0028】また、横長の前面レンズの意匠面部の肉厚
が厚くなることと共にシール脚部の肉厚も変化させて形
成してあるので、配光に悪影響を及ぼしにくいシール脚
部に曇を確実に発生させ、横長の前面レンズにおける照
射光に悪影響を及ぼす部分への曇の発生を防止すること
ができる等の特徴を有するものであり、本発明実施によ
り得られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用灯具の第一の発明の実施の
形態を示す平断面図である。
【図2】同じく前面レンズの正面図である。
【図3】同じく前面レンズの平面図である。
【図4】同じく前面レンズの平断面図である。
【図5】同じく前面レンズにおける曇の発生状態を示す
正面図である。
【図6】本発明の第二の発明の実施の形態を示す前面レ
ンズの背面図である。
【図7】本発明の第三の発明の実施の形態を示す車両用
灯具の縦断面図である。
【図8】同じく前面レンズの正面図である。
【図9】本発明の第四の発明の実施の形態を示す車両用
灯具の平断面図である。
【図10】従来の車両用灯具を示す縦断面図である。
【図11】同じく前面レンズ全体を厚肉に構成した従来
の車両用灯具を示す縦断面図である。
【図12】従来のコンビネーションランプを示す前面レ
ンズとランプボディとを分離した分解斜視図である。
【図13】従来のコンビネーションランプの前面レンズ
における曇状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,31 コンビネーションランプ 2,35 主灯 3,36 前照灯 4,37 リフレクタ 5,32 副灯 6,33 フォグランプ 7,34 リフレクタ 8 ランプボディ 8a 嵌合溝 9 前面レンズ 9a シール脚部 9b 意匠面部 10 灯室 11 灯室 18 バルブ 19 バルブ 20,38 ダミー部 23 前面レンズ 23a 略最下部 23b 意匠面部 23c シール脚部 A 高温になり易い部位 B 高温になり難い部位 C 高温になり難い部位(ダミー部) T1〜3,T7,T8 前面レンズの意匠面部の肉厚 T4〜5,T6 前面レンズのシール脚部の肉厚
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 15/00 F21S 8/10 F21V 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面を開口したランプボディ内にバルブ
    を設け、該開口面に前面レンズを装着して灯室を形成し
    た車両用灯具において、前記前面レンズにおける配光への影響が大きい領域から
    小さい領域に向けて 前記前面レンズの意匠面部の肉厚が
    徐々に厚くなるように構成したことを特徴とする車両用
    灯具。
  2. 【請求項2】 前面を開口したランプボディを区画壁に
    よって区画し、主灯を形成するリフレクタと副灯を形成
    するリフレクタとを連設し、かつ各リフレクタにバルブ
    を設けると共に、前面開口部に前面レンズを装着して複
    数の灯室を形成して成る車両用コンビネーションランプ
    であって前記前面レンズにおける配光への影響が大きい主灯側の
    領域から、影響の小さい副灯側の領域に向けて 前記前面
    レンズの意匠面部の肉厚が徐々に厚くなるように構成し
    たことを特徴とする請求項1の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記前面レンズのシール脚部の肉厚を、
    主灯側の配光への影響が大きくなり易い部位に対して副
    灯側の配光への影響が小さくなる部位が厚くなるように
    形成したことを特徴とする請求項2の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前面を開口し、バルブを設け、該開口面
    に前面レンズを装着して灯室を形成した車両用灯具であ
    って、 前記灯室内にすれ違いビームを出射するリフレクタを設
    け、該リフレクタから出射する光が交錯する前記前面レ
    ンズの配光への影響が大きい領域の略最下部から更に該
    前面レンズの下方に向けてその意匠面部の肉厚が徐々に
    厚くなるように形成したことを特徴とする請求項1の
    両用灯具。
  5. 【請求項5】 前面を開口したランプボディ内にバルブ
    を設け、該開口面に前面レンズを装着して灯室を形成
    し、該灯室内に所望の配光を出射するリフレクタを設け
    た車両用灯具であって、 前記リフレクタの反射光が直接当たらないダミー部の前
    面レンズの意匠面部の肉厚が、最も厚肉になるように形
    成したことを特徴とする請求項1の車両用灯具。
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