JPH05334902A - 車両用プロジェクタ式ランプ - Google Patents

車両用プロジェクタ式ランプ

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JPH05334902A
JPH05334902A JP4163908A JP16390892A JPH05334902A JP H05334902 A JPH05334902 A JP H05334902A JP 4163908 A JP4163908 A JP 4163908A JP 16390892 A JP16390892 A JP 16390892A JP H05334902 A JPH05334902 A JP H05334902A
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JP
Japan
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light
filament
reflector
convex lens
projector
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Withdrawn
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JP4163908A
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English (en)
Inventor
Shoji Ishiwatari
昭治 石渡
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適正なロービーム及びハイビームを得ること
を可能とし、更に、1ユニットでロービーム及びハイビ
ームの両方の機能を実現する。 【構成】 プロジェクタ式ランプ31を、リフレクタ3
2、ロービーム用フィラメント33A及びハイビーム用
フィラメント33Bを同軸に長手方向に収納したH4バ
ルブ34、凸レンズ35、ロービーム用フィラメント3
3Aの上部を覆うシェード36とから構成する。ロービ
ーム用フィラメント33Aの発光時は、凸レンズ35か
ら下方向のみの広がりを持った光として前方へ放射され
る。また、ハイビーム用フィラメント33Bの発光時
は、凸レンズ35から上下に広がりを持った光として前
方へ放射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、オートバイ等
のヘッドランプやフォグランプ等として使用する場合に
好適な車両用プロジェクタ式ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用プロジェクタ式ランプ1は例えば
図12に示す正面形状を持ち、図12のA−A線に沿う
矢視断面(垂直断面)を図13に示す。該ランプ1は、
楕円曲線(焦点F1、F2)を有するリフレクタ2、フ
ィラメント3を内蔵したバルブ4、凸レンズ5を備えて
おり、フィラメント3の中心をリフレクタ2の焦点F2
に設定すると共に、焦点F1を凸レンズ5の焦点に合致
させた構成となっている。フィラメント3から発した光
はリフレクタ2の内面で反射された後、凸レンズ5から
は、上下方向には拡散しない水平方向に拡散する水平光
が出射される。また、図12のB−B線に沿う矢視断面
(水平断面)を図14に示す。水平断面のリフレクタ2
の形状は、焦点F1・F2の楕円曲線よりも開いた放物
線となっており、凸レンズ5から出射される水平方向の
光は拡散光となる。即ち、リフレクタ2は、垂直方向の
楕円曲線と水平方向の放物線とにより複合楕円方物面と
されているため、焦点F2から発する光は上下方向には
拡散することはないが、水平方向の方物線で設定された
内容の分だけ左右方向へ拡散する光となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプロジェクタ式
ランプの場合、図15に示す如く、ランプ1に組込むバ
ルブ4のフィラメント3は、前後方向に所定の長さを有
すると共に点光源ではないため、フィラメント両端から
発した光がリフレクタ2で反射された後、凸レンズ5へ
入射する光は、θ1、θ2の角度幅を有することにな
る。即ち、凸レンズ5への入射光は、焦点F1の上側と
下側を通過して凸レンズ5へ入射するため、凸レンズ5
で屈折された出射光は、その全部の光が照明目的方向に
対してθ1’、θ2’の角度幅を有するものとなり、水
平光の平行光線だけではなく上下方向に広がりを持つ光
線となる。その結果、配光パターンは図16に示す如く
となるが、該配光パターンは、ハイビームとしては使用
できるが、上方へ拡散する光があるためロービームとし
ては使用できない。そこで従来は、ロービームを作成す
る場合、図17に示す如く、焦点F1の下方部にシェー
ド6を配設し、焦点F1の下方側から凸レンズ5へ入射
する光をシェード6でカットすることにより、図18に
示す配光パターンを得ている。ところで、車両に搭載す
るヘッドランプには、走行用ビーム(ハイビーム)と擦
れ違い用ビーム(ロービーム)との両方の機能を持たせ
る必要があるため、プロジェクタ式のヘッドランプとし
ては、図15に示したハイビーム用ユニットと、図17
に示したロービーム用ユニットとを最小限各1個ずつ配
設することが必要となる。従って、四輪車では片側が2
灯式の合計4灯式とする必要があり、二輪車では2灯式
とする必要がある。しかしながら、二輪車の場合、ロー
ビームの作動時には2灯のうち片方の1灯しか点灯でき
ないため、左右の対象性が損われるという不具合が発生
する。
【0004】
【発明の目的】本発明は、前記課題を解決するもので、
適正なロービーム及びハイビームを得ることを可能と
し、また、1ユニットでロービーム及びハイビーム両方
の機能を実現した車両用プロジェクタ式ランプの提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の本発明は、発光用のフィラメントを収納
したバルブと、該バルブが装着され該フィラメントの光
を反射する楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレク
タの内面と対向する側に所定間隔を置いて配設され該リ
フレクタの反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズと
を具備してなる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、
前記フィラメントの長手方向中心部を前記リフレクタの
一方の焦点からずらした位置に設定する構成としてい
る。請求項2の本発明は、発光用のフィラメントを収納
したバルブと、該バルブが装着され該フィラメントの光
を反射する楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレク
タの内面と対向する側に所定間隔を置いて配設され該リ
フレクタの反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズと
を具備してなる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、
前記フィラメントの上部に遮蔽部材を配設すると共に、
前記フィラメントの長手方向中心部を前記リフレクタの
一方の焦点からずらした位置に設定する構成としてい
る。請求項3の本発明は、発光用のフィラメントを収納
したバルブと、該バルブが装着され該フィラメントの光
を反射する楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレク
タの内面と対向する側に所定間隔を置いて配設され該リ
フレクタの反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズと
を具備してなる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、
前記フィラメントを同軸方向に2個接続し、両フィラメ
ントのうち凸レンズ寄り側のフィラメントの上部に遮蔽
部材を配設すると共に、両フィラメントの中間部を前記
リフレクタの一方の焦点に設定する構成としている。
【0006】
【作用】請求項1の本発明によれば、フィラメントの長
手方向中心部をリフレクタの一方の焦点からずらした位
置に設定しているため、フィラメントから発した光はリ
フレクタで反射された後、凸レンズへ入射して屈折さ
れ、該凸レンズからは上方へ多少の広がりを持つと共に
下方へ多少の広がりを持った光が放射される。これによ
り、適正なハイビームを得ることができる。請求項2の
本発明によれば、フィラメントの上部に遮蔽部材を配設
すると共に、フィラメントの長手方向中心部をリフレク
タの一方の焦点からずらした位置に設定しているため、
フィラメントから発した光の内、上方へ向かう光は遮蔽
部材で遮蔽される一方、下方へ向かう光はリフレクタの
下方部分で反射された後、凸レンズへ入射して屈折さ
れ、該凸レンズからは下方へ多少の広がりを持った光が
放射される。これにより、適正なロービームを得ること
ができ、また、バルブ内のフィラメント近傍に小形状の
部品を実装することで遮蔽部材の機能を果たすことがで
きるためコスト的に安く上げることができる。請求項3
の本発明によれば、フィラメントを同軸方向に2個接続
し、両フィラメントのうち凸レンズ寄り側のフィラメン
トの上部に遮蔽部材を配設すると共に、両フィラメント
の中間部をリフレクタの一方の焦点に設定しているた
め、凸レンズ寄り側のフィラメントの発光時には、フィ
ラメントから発した光の内、上方へ向かう光は遮蔽部材
で遮蔽される一方、下方へ向かう光はリフレクタの下方
部分で反射された後、凸レンズへ入射して屈折され、該
凸レンズからは下方向への広がりを持った光が放射され
る。他方、リフレクタ装着側のフィラメントの発光時に
は、フィラメントから発した光はリフレクタで反射され
た後、凸レンズへ入射して屈折され、該凸レンズからは
上方へ多少の広がりを持つと共に下方へ多少の広がりを
持った光が放射される。これにより、ロービーム及びハ
イビームの両方の機能を備えたプロジェクタ式ランプを
1ユニット化することが可能となり、通常のヘッドラン
プと同様に、ロービーム及びハイビームを適宜切替える
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を適用してなる各実施例を図面
に基づいて説明する。図11は車両用プロジェクタ式ラ
ンプを搭載した車両の外観構成であり、車両前部にはプ
ロジェクタ式のヘッドランプHが配設されると共に、車
両前部のバンパにはプロジェクタ式のフォグランプFが
配設されている。
【0008】第1実施例。 本第1実施例のハイビーム用プロジェクタ式ランプ11
について説明すると、図1に示す如く、焦点F1・F2
の楕円曲線を有するリフレクタ12と、該リフレクタ1
2に装着されフィラメント13を収納したバルブ14
と、該バルブ14の前方に配置された凸レンズ15とを
備える構成とされている。
【0009】更に、ハイビーム用プロジェクタ式ランプ
11の詳細を説明すると、リフレクタ12は、焦点F
1、F2の楕円曲線を持っており、該リフレクタ12の
一方の焦点(楕円曲線の前方の焦点)F1は、凸レンズ
15の焦点F1と合致するように設定され、該リフレク
タ12の他方の焦点(楕円曲線の後方の焦点)F2は、
従来の如くバルブフィラメントの長手方向中心ではな
く、フィラメント13の長手方向前端部に位置するよう
に設定されている。
【0010】次に、上記の如く構成した第1実施例のハ
イビーム用プロジェクタ式ランプの作動時の動作につい
て説明する。ハイビーム用プロジェクタ式ランプ11の
作動時に、バルブ14のフィラメント13から上方へ発
した光は、リフレクタ12の上側内面で反射され、凸レ
ンズ15の焦点F1または焦点F1の上側を通過した
後、凸レンズ15へ入射し、該凸レンズ15の下方部か
ら、下方へ多少の広がりを有する光となって前方へ照射
される。他方、フィラメント13から下方へ発した光
は、リフレクタ12の下側内面で反射され、凸レンズ1
5の焦点F1または焦点F1の下側を通過した後、凸レ
ンズ15へ入射し、該凸レンズ15の上方部から、上方
へ多少の広がりを有する光となって前方へ照射される。
【0011】即ち、バルブ14のフィラメント13から
発した光は、リフレクタ12で反射され、凸レンズ15
の焦点F1及び該焦点F1の前方のセンターラインLを
通過した後、凸レンズ15へ入射するが、凸レンズ15
には焦点F1に対してずれた光が入射するため、凸レン
ズ15で屈折され出射していく光は、上下方向に対して
多少の広がりを有する光となる。従って、その配光パタ
ーンは図2に示す如くとなる。該配光パターンの上下方
向の広がりはリフレクタ12に対するフィラメント13
の位置ずれに伴うピンボケによって得られ、また、水平
方向の広がりはリフレクタ12の方物線の焦点ずれによ
って得られる。
【0012】上述したように、本第1実施例のハイビー
ム用プロジェクタ式ランプ11によれば、バルブ14の
フィラメント13の前端部を焦点F2に設定しているた
め、適正なハイビームを得ることができる。
【0013】次に、本第1実施例のロービーム用プロジ
ェクタ式ランプ21について説明すると、図3に示す如
く、焦点F1・F2の楕円曲線を有するリフレクタ22
と、該リフレクタ22に装着されフィラメント23を収
納したバルブ24と、該バルブ24の前方に配置された
凸レンズ25と、該フィラメント23の上部を覆う遮蔽
部材としてのシェード26とを備える構成とされてい
る。
【0014】シェード26は、図4に示す如く、バルブ
24のフィラメント23の水平方向中心線から上方を覆
う状態に配設された断面半円環状の形状を有するもので
あり、フィラメント23から発する光のうち上方へ向か
う全ての光をカットするようになっている。また、バル
ブ24のフィラメント23の前端部は、リフレクタ22
の焦点F1よりも前方に設定されると共に、フィラメン
ト23の後端部は、リフレクタ22の焦点F2付近に設
定されている。即ち、図3におけるリフレクタ22、凸
レンズ25の設定は図1のハイビーム用プロジェクタ式
ランプ11の場合と同様であるが、フィラメント23の
位置が前述のように相異している。
【0015】次に、上記の如く構成した第1実施例のロ
ービーム用プロジェクタ式ランプの作動時の動作につい
て説明する。ロービーム用プロジェクタ式ランプ21の
作動時には、バルブ24のフィラメント23から上方へ
発する光は、シェード26で全てカットされるため、図
3に破線で示す経路をたどる光は凸レンズ25には入射
することはない。他方、フィラメント23から下方へ発
した光は、リフレクタ22の下側部分の内面で反射され
るが、フィラメント23は焦点F2の前方側に位置して
いるため、リフレクタ22の反射光は凸レンズ15の焦
点F1または焦点F1の上側を通過した後、凸レンズ1
5へ入射し、該凸レンズ15の上方部から、下方向への
広がりだけを有する光となって前方へ照射される。この
場合、下方向への広がりを有する光はフィラメント23
の大きさによるピンボケの量に対応するため、大きな拡
散とはならない。
【0016】即ち、バルブ24のフィラメント23から
発した光の内、上方へ向かう光はシェード26でカット
される一方、下方へ向かう光はリフレクタ22の下側部
分に当たって反射され、焦点F1または焦点F1の上側
を通過し、凸レンズ25へ入射して屈折されるため、凸
レンズ25からは上側がカットされた配光が得られる。
その時の配光パターンは、図5に示す如く水平線から上
側がカットされたものとなる。
【0017】上述したように、本第1実施例のロービー
ム用プロジェクタ式ランプ21によれば、上側のカット
ライン形成用のシェード26として、小形状の部品をバ
ルブ24の内部のフィラメント23近傍に配設するだけ
で済むため、構造的に簡略化できると共にコスト的に有
利である。また、上記図5に示した配光パターンは水平
線から上側をカットしているため、フォグランプに使用
することが可能となり好適である。
【0018】次に、図6は第1実施例のロービーム用プ
ロジェクタ式ランプのシェードの変形例を示すものであ
り、変形例の遮蔽部材としてのシェード27は、バルブ
24のフィラメント23の上方を覆う状態に配設されて
いる。該シェード27は、その中心より一側の下端部が
フィラメント23の水平方向中心線と合致する状態に形
成されると共に、その中心より他側の下端部がフィラメ
ント23の水平方向中心線から所定の角度θを持って切
り上げられた状態に形成されている。
【0019】変形例のシェード付きロービーム用プロジ
ェクタ式ランプの作動時には、バルブ24のフィラメン
ト23から上方へ発した光のうち、シェード27の配設
部分へ当たる光がカットされる一方、リフレクタ22に
対しては、図6のフィラメント23の水平線から下側半
分と、水平線から角度θだけ切り上げた非シェード部分
から光が当たるため、リフレクタ22からの反射光が凸
レンズ25へ入射して屈折されると、凸レンズ25から
は、一方の側のカットラインが上がった配光が得られ
る。その時の配光パターンは、図7に示す如く、一方の
側(変形例では左側)のカットラインが角度θ程度上が
ったものとなる。この場合、右側のカットラインを角度
θだけ上げることも可能である。
【0020】第2実施例。 本第2実施例のロービーム機能及びハイビーム機能の両
機能を備えたプロジェクタ式ランプ31について説明す
ると、図8に示す如く、焦点F1・F2の楕円曲線を有
するリフレクタ32と、同軸に直列接続されたロービー
ム用フィラメント33A及びハイビーム用フィラメント
33Bを収納したH4バルブ34と、該バルブ34の前
方に配置された凸レンズ35と、ロービーム用フィラメ
ント33Aの上部を覆う遮蔽部材としてのシェード36
とを備える構成とされている。
【0021】更に、ロービーム/ハイビーム兼用のプロ
ジェクタ式ランプ31の詳細を説明すると、リフレクタ
32は、垂直断面が焦点F1・F2の楕円曲線を有する
と共に、水平断面が焦点F1・F2の楕円曲線よりも開
いた方物線を有しており、該リフレクタ32の反射面は
複合楕円方物面とされている。また、ロービーム用フィ
ラメント33Aの上部を覆うシェード36は、上記図6
に示したものと同様であり、ロービーム用フィラメント
33Aからの光を180度+θ度の範囲(シェード配設
部分以外の範囲)でリフレクタ32側へ通すようになっ
ている。この場合、一般にH4バルブはシェードがバル
ブ下側にあるが、本実施例ではシェードを約180度回
転させた状態に設定してあり、また、両フィラメント3
3A,33B間の隙間は最小に設定してある。
【0022】また、リフレクタ32の一方の焦点(楕円
曲線の前方の焦点)F1は、凸レンズ35の焦点F1と
合致するように設定され、他方の焦点(楕円曲線の後方
の焦点)F2は、H4バルブ34の両フィラメント33
A,33Bの中間に位置するように設定されている。
【0023】次に、上記の如く構成した第2実施例のロ
ービーム/ハイビーム兼用のプロジェクタ式ランプの作
動時の動作について説明する。ロービーム/ハイビーム
兼用プロジェクタ式ランプ31の作動時に、ハイビーム
用フィラメント33Bを発光させた場合、該フィラメン
ト33Bは焦点F2よりも後方に位置すると共にその周
囲はシェードで覆われていないため、ハイビーム用フィ
ラメント33Bから発した光は、リフレクタ32の上側
部分及び下側部分の何れの反射面に当たることになる。
リフレクタ32の上側部分からの反射光は焦点F1の上
側を通過し、下側部分からの反射光は焦点F1の下側を
通過し、凸レンズ35へ入射して屈折された後、上下に
広がりを持った光(図8のb,cで示す光)として前方
へ放射される。従って、この時の配光パターンは図9に
示す如くとなる。
【0024】他方、ロービーム用フィラメント33Aを
発光させた場合、該フィラメント33Aは焦点F2より
も前方に位置すると共にその上部はシェード36で覆わ
れているため、ロービーム用フィラメント33Aから発
した光の内、シェード36で覆われていない部分の光が
リフレクタ32の下側部分の反射面に当たることにな
る。リフレクタ32からの反射光は焦点F1または焦点
F1の上側を通過し、凸レンズ35へ入射して屈折され
た後、下方向のみの広がりを持った光(図6のaで示す
光)として前方へ放射される。この場合、上側への広が
りを持った光はシェード36でカットされるため、前方
へ放射されることはない。従って、この時の配光パター
ンは図10に示す如くとなる。
【0025】上述したように、本第2実施例によれば、
ロービーム/ハイビーム兼用プロジェクタ式ランプ31
を1ユニットに収納し、通常のヘッドランプの場合と同
様にランプ制御回路の電源のオンオフ制御で切替えを行
うことにより、ロービーム/ハイビームを適宜作動させ
ることができるため、プロジェクタ式ランプ自体をコン
パクト化でき好適である。また、ロービーム/ハイビー
ム兼用プロジェクタ式ランプ31のロービーム作動時に
は、上記図10に示した如くカットラインが形成される
ため、適正なロービームを得ることができる。また、ロ
ービーム/ハイビーム兼用プロジェクタ式ランプ31を
2灯式の二輪車に搭載した場合、2灯両方をハイビー
ム、または、2灯両方をロービームとすることが可能と
なり好適である。また、欧州規格のECE配光を満足す
る可能性も有るため好適である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用プ
ロジェクタ式ランプによれば下記の効果を奏する。 フィラメントの長手方向中心部をリフレクタの一方の
焦点からずらした位置に設定しているため、適正なハイ
ビームを得ることができる。 フィラメントの上部に遮蔽部材を配設すると共に、フ
ィラメントの長手方向中心部をリフレクタの一方の焦点
からずらした位置に設定しているため、適正なロービー
ムを得ることができ、また、ロービームのカットライン
形成用の遮蔽部材は、バルブ内部のフィラメント近傍に
小形状の部品として実装可能であるため、低コスト化を
図ることができる。 フィラメントを同軸方向に2個接続し、両フィラメン
トのうち凸レンズ寄り側のフィラメントの上部に遮蔽部
材を配設すると共に、両フィラメントの中間部をリフレ
クタの一方の焦点に設定しているため、ロービーム及び
ハイビームの両方の機能を備えたプロジェクタ式ランプ
を単一ユニット化することが可能となり、通常のヘッド
ランプと同様に、ロービーム及びハイビームを適宜切替
えることができるため好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例のハイビーム用プロ
ジェクタ式ランプの断面図である。
【図2】第1実施例のハイビーム時の配光パターン図で
ある。
【図3】第1実施例のロービーム用プロジェクタ式ラン
プの断面図である。
【図4】第1実施例のシェードの図3C方向矢視断面図
である。
【図5】第1実施例のロービーム時の配光パターン図で
ある。
【図6】第1実施例の変形例のシェードの断面図であ
る。
【図7】第1実施例の変形例のロービーム時の配光パタ
ーン図である。
【図8】第2実施例のロービーム/ハイビーム兼用プロ
ジェクタ式ランプの断面図である。
【図9】第2実施例のハイビーム時の配光パターン図で
ある。
【図10】第2実施例のロービーム時の配光パターン図
である。
【図11】車両の外観図である。
【図12】従来例のプロジェクタ式ランプの正面図であ
る。
【図13】図10のA−A線矢視断面図である。
【図14】図10のB−B線矢視断面図である。
【図15】従来例のハイビーム用プロジェクタ式ランプ
の断面図である。
【図16】従来例のハイビーム時の配光パターン図であ
る。
【図17】従来例のロービーム用プロジェクタ式ランプ
の断面図である。
【図18】従来例のロービーム時の配光パターン図であ
る。
【符号の説明】
11 ハイビーム用プロジェクタ式ランプ 12 リフレクタ 13 フィラメント 14 バルブ 15 凸レンズ 21 ロービーム用プロジェクタ式ランプ 22 リフレクタ 23 フィラメント 24 バルブ 25 凸レンズ 26、27 シェード 31 ロービーム/ハイビーム兼用プロジェクタ式ラン
プ 32 リフレクタ 33A ロービーム用フィラメント 33B ハイビーム用フィラメント 36 シェード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光用のフィラメントを収納したバルブ
    と、該バルブが装着され該フィラメントの光を反射する
    楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレクタの内面と
    対向する側に所定間隔を置いて配設され該リフレクタの
    反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズとを具備して
    なる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、 前記フィラメントの長手方向中心部を前記リフレクタの
    一方の焦点からずらした位置に設定してなることを特徴
    とする車両用プロジェクタ式ランプ。
  2. 【請求項2】 発光用のフィラメントを収納したバルブ
    と、該バルブが装着され該フィラメントの光を反射する
    楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレクタの内面と
    対向する側に所定間隔を置いて配設され該リフレクタの
    反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズとを具備して
    なる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、 前記フィラメントの上部に遮蔽部材を配設すると共に、
    前記フィラメントの長手方向中心部を前記リフレクタの
    一方の焦点からずらした位置に設定してなることを特徴
    とする車両用プロジェクタ式ランプ。
  3. 【請求項3】 発光用のフィラメントを収納したバルブ
    と、該バルブが装着され該フィラメントの光を反射する
    楕円曲線を有するリフレクタと、該リフレクタの内面と
    対向する側に所定間隔を置いて配設され該リフレクタの
    反射光を屈折して前方へ放射する凸レンズとを具備して
    なる車両用プロジェクタ式ランプにおいて、 前記フィラメントを同軸方向に2個接続し、両フィラメ
    ントのうち凸レンズ寄り側のフィラメントの上部に遮蔽
    部材を配設すると共に、両フィラメントの中間部を前記
    リフレクタの一方の焦点に設定してなることを特徴とす
    る車両用プロジェクタ式ランプ。
JP4163908A 1992-05-29 1992-05-29 車両用プロジェクタ式ランプ Withdrawn JPH05334902A (ja)

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JP4163908A JPH05334902A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 車両用プロジェクタ式ランプ

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