JP3169549B2 - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射手段による有
効照射領域の外側へ灯室を拡開形成してレンズ面に有効
照射部に連続するダミー部、即ち無効照射部を形成する
ことにより左右方向へ幅広になるレンズを装着した車両
用灯具の改良に係り、特に反射手段による反射光の照射
を受けない前記レンズの無効照射部内面における曇りの
発生を防止した車両用灯具に関するものである。
効照射領域の外側へ灯室を拡開形成してレンズ面に有効
照射部に連続するダミー部、即ち無効照射部を形成する
ことにより左右方向へ幅広になるレンズを装着した車両
用灯具の改良に係り、特に反射手段による反射光の照射
を受けない前記レンズの無効照射部内面における曇りの
発生を防止した車両用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヘッドランプや、フォグラン
プその他の外取付型の各種機能ランプ等の車両用灯具に
おいては、図7に示すように、ランプボディ50の前面
開口縁51にレンズ52を被装してその内側に灯室53
を形成すると共に、該灯室53内に光源用のバルブ54
を担持した反射手段55を構成し、該反射手段55によ
ってレンズ52前面に照射光を出射する構造になってお
り、一般的には該レンズ52の外面は、車体56の外形
線に沿って車体中心部側から車体側方へ向かって傾斜す
るように装着される構造になり(矢印X方向)、従っ
て、このレンズ52の内側に形成される灯室53は、車
体56の中心部側において反射手段55の前方へ拡大し
て形成されている(Y矢視部)。
プその他の外取付型の各種機能ランプ等の車両用灯具に
おいては、図7に示すように、ランプボディ50の前面
開口縁51にレンズ52を被装してその内側に灯室53
を形成すると共に、該灯室53内に光源用のバルブ54
を担持した反射手段55を構成し、該反射手段55によ
ってレンズ52前面に照射光を出射する構造になってお
り、一般的には該レンズ52の外面は、車体56の外形
線に沿って車体中心部側から車体側方へ向かって傾斜す
るように装着される構造になり(矢印X方向)、従っ
て、このレンズ52の内側に形成される灯室53は、車
体56の中心部側において反射手段55の前方へ拡大し
て形成されている(Y矢視部)。
【0003】また、車体に対して外側から取り付ける構
造の従来の車両用灯具にあっては、バルブ54の点滅に
よって灯室53内の温度変化を生じ、レンズ52内面に
曇りが発生するため、これを防止するために反射手段5
5の後部に位置するランプボディ50の後壁に灯室53
内外を連通させる通気孔57を穿設し、該通気孔57の
周囲に立設した通気筒58の外側に遊端側をランプボデ
ィ50の後壁側へ湾曲させたチューブ59を取り付けて
ある。このチューブ59は、起伏地走行時等に外気圧の
変化に起因して生ずるランプボディ50の内圧と外圧と
の圧力差によって呼吸作用をなし、負圧発生時に上記通
気孔から雨水等を吸引して灯室53内に浸水する等の不
具合の発生を防止するためのものである。
造の従来の車両用灯具にあっては、バルブ54の点滅に
よって灯室53内の温度変化を生じ、レンズ52内面に
曇りが発生するため、これを防止するために反射手段5
5の後部に位置するランプボディ50の後壁に灯室53
内外を連通させる通気孔57を穿設し、該通気孔57の
周囲に立設した通気筒58の外側に遊端側をランプボデ
ィ50の後壁側へ湾曲させたチューブ59を取り付けて
ある。このチューブ59は、起伏地走行時等に外気圧の
変化に起因して生ずるランプボディ50の内圧と外圧と
の圧力差によって呼吸作用をなし、負圧発生時に上記通
気孔から雨水等を吸引して灯室53内に浸水する等の不
具合の発生を防止するためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
車両用灯具にあっては、灯室53が車体56の中心部側
へ拡大して形成されると共に、該部におけるランプボデ
ィ50の側壁が外気に晒される構造になっているため、
拡大した灯室53部分に空気が滞留する。この滞留空気
は、反射手段55から遠い位置にあると共に、車体56
側に露出したランプボディ50の側部壁50aによって
冷却される状態に置かれるため、レンズ52の該部内面
に曇りを発生する原因となっている。このような曇り
は、車両用灯具の照射効率を低下させるばかりでなく、
車両用灯具として所定の配光パターンを形成するための
障害となる問題を有するものであった。
車両用灯具にあっては、灯室53が車体56の中心部側
へ拡大して形成されると共に、該部におけるランプボデ
ィ50の側壁が外気に晒される構造になっているため、
拡大した灯室53部分に空気が滞留する。この滞留空気
は、反射手段55から遠い位置にあると共に、車体56
側に露出したランプボディ50の側部壁50aによって
冷却される状態に置かれるため、レンズ52の該部内面
に曇りを発生する原因となっている。このような曇り
は、車両用灯具の照射効率を低下させるばかりでなく、
車両用灯具として所定の配光パターンを形成するための
障害となる問題を有するものであった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、車体の側部壁側に位置する灯室内に低温空気
が滞留する空気溜まりを形成し、該部の前面を覆うレン
ズ部分の無効照射部を、所謂「ダミー部」とすることに
より、車両用灯具としての見掛け上の大きさを拡大させ
ると共に、レンズ内面に対する曇りの発生を防止し、レ
ンズを透過する反射光束に配光乱れが発生しないように
構成した車両用灯具を提供することを目的とするもので
ある。
のであり、車体の側部壁側に位置する灯室内に低温空気
が滞留する空気溜まりを形成し、該部の前面を覆うレン
ズ部分の無効照射部を、所謂「ダミー部」とすることに
より、車両用灯具としての見掛け上の大きさを拡大させ
ると共に、レンズ内面に対する曇りの発生を防止し、レ
ンズを透過する反射光束に配光乱れが発生しないように
構成した車両用灯具を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車両用灯具は、ランプボディの前面開
口縁にレンズを被装して内側に灯室を形成すると共に、
該灯室内に光源用のバルブを担持した反射手段を構成
し、該反射手段によってレンズ面に有効照射部を形成す
るように構成した車両用灯具において、上記ランプボデ
ィの前方側方へ拡開して形成された拡開斜面部によっ
て、これと対応する前記レンズ面の周辺部に前記有効照
射部と連続した無効照射部を形成すると共に、該無効照
射部と前記拡開斜面部によって囲まれる灯室の側部に位
置するランプボディの壁面と、前記反射手段の後方に位
置するランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外を連通さ
せる通気孔を穿設することを要旨とするものである。
に、本発明に係る車両用灯具は、ランプボディの前面開
口縁にレンズを被装して内側に灯室を形成すると共に、
該灯室内に光源用のバルブを担持した反射手段を構成
し、該反射手段によってレンズ面に有効照射部を形成す
るように構成した車両用灯具において、上記ランプボデ
ィの前方側方へ拡開して形成された拡開斜面部によっ
て、これと対応する前記レンズ面の周辺部に前記有効照
射部と連続した無効照射部を形成すると共に、該無効照
射部と前記拡開斜面部によって囲まれる灯室の側部に位
置するランプボディの壁面と、前記反射手段の後方に位
置するランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外を連通さ
せる通気孔を穿設することを要旨とするものである。
【0007】上記灯室は、ランプボディの車体中心部側
に位置する一方の側壁を他方の側壁より前方へ突出させ
ると共に、上記ランプボディの前面開口縁に被装したレ
ンズを車体形状に沿って傾斜させることにより、ランプ
ボディの壁面に拡開傾斜部を形成して灯室容積を拡大さ
せ、この拡大した灯室部分により灯具の外観意匠を見掛
け上、大きく視認させることができる。
に位置する一方の側壁を他方の側壁より前方へ突出させ
ると共に、上記ランプボディの前面開口縁に被装したレ
ンズを車体形状に沿って傾斜させることにより、ランプ
ボディの壁面に拡開傾斜部を形成して灯室容積を拡大さ
せ、この拡大した灯室部分により灯具の外観意匠を見掛
け上、大きく視認させることができる。
【0008】このような構成によれば、レンズの無効照
射部とランプボディの拡開斜面部とによって囲まれる灯
室内の低温域に反射手段からの出射光束によって温めら
れない空気が滞留しても、この低温域の空気は、バルブ
が点灯して反射手段から出射光束によって高温域が形成
されると、灯室内の対流作用によって効率的に灯室外へ
排気され、レンズの有効照射部内面に対する灯室内空気
の温度差による曇りの発生が防止し、該有効照射部から
出射する照射光束に対する配光乱れの原因を除去するこ
とができる。
射部とランプボディの拡開斜面部とによって囲まれる灯
室内の低温域に反射手段からの出射光束によって温めら
れない空気が滞留しても、この低温域の空気は、バルブ
が点灯して反射手段から出射光束によって高温域が形成
されると、灯室内の対流作用によって効率的に灯室外へ
排気され、レンズの有効照射部内面に対する灯室内空気
の温度差による曇りの発生が防止し、該有効照射部から
出射する照射光束に対する配光乱れの原因を除去するこ
とができる。
【0009】また、前記拡開傾斜部を形成した無効反射
部側の灯室上部は、ランプボディの側方へ傾斜する傾斜
面部を形成した構造になっており、低温域の空気が上記
傾斜面部に沿って通気孔方向へ流れ易くなる。
部側の灯室上部は、ランプボディの側方へ傾斜する傾斜
面部を形成した構造になっており、低温域の空気が上記
傾斜面部に沿って通気孔方向へ流れ易くなる。
【0010】上記通気構造は、反射手段によって灯室内
を前部と後部に分離するように構成した車両用灯具に対
しても構成することができるものであり、上記前部側と
後部側のランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外を連通
させる通気孔を穿設することによって反射手段の前部側
と後部側との間で、空気の対流作用を促進し、灯室内の
圧力差や温度差を解消して曇りの発生を防止することが
できる。
を前部と後部に分離するように構成した車両用灯具に対
しても構成することができるものであり、上記前部側と
後部側のランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外を連通
させる通気孔を穿設することによって反射手段の前部側
と後部側との間で、空気の対流作用を促進し、灯室内の
圧力差や温度差を解消して曇りの発生を防止することが
できる。
【0011】更に、上記ランプボディの後部又は後部側
の壁面に穿設した通気孔を、該ランプボディの側部又は
前部側の壁面に穿設した通気孔より高い位置に配置する
ように構成することもでき、灯室内における対流空気を
効率的に後部側の通気孔から灯室外へ排気させることが
できる。
の壁面に穿設した通気孔を、該ランプボディの側部又は
前部側の壁面に穿設した通気孔より高い位置に配置する
ように構成することもでき、灯室内における対流空気を
効率的に後部側の通気孔から灯室外へ排気させることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用灯具の
発明の実施の形態を図1乃至図3に従って説明する。図
面において、ランプボディ1は、その前面開口縁2にレ
ンズ3を被装して内側に灯室4を形成すると共に、該灯
室4内に光源用のバルブ5を担持した反射手段(リフレ
クタ)6を内装し、この反射手段6によってレンズ3の
前方に反射光束を出射して所定の配光を得ると共に、灯
室4内を前部側と後部側に分離するように構成してあ
る。
発明の実施の形態を図1乃至図3に従って説明する。図
面において、ランプボディ1は、その前面開口縁2にレ
ンズ3を被装して内側に灯室4を形成すると共に、該灯
室4内に光源用のバルブ5を担持した反射手段(リフレ
クタ)6を内装し、この反射手段6によってレンズ3の
前方に反射光束を出射して所定の配光を得ると共に、灯
室4内を前部側と後部側に分離するように構成してあ
る。
【0013】上記ランプボディ1は、反射手段6の光軸
Lに対し、該ランプボディ1の前面開口縁2を被蓋する
レンズ3が車体7の中心軸側へ突出するように傾斜さ
せ、かつ該中心軸側に拡開して灯室4内に空気溜まり8
を形成するようになる拡開斜面部1aを延設形成したも
のであり、レンズ3の表面に反射光束によって照射され
る有効照射部3aと、該有効照射部3aの側方に連続
し、かつ上記空気溜まり8の前面を覆う無効照射部3b
とが形成される構造になっている。従って、灯室4内に
は、反射手段6から出射する反射光束により直接照明さ
れる高温域と、外気に晒され、かつ反射手段6による直
接の照射を受けない低温域とが発生する。
Lに対し、該ランプボディ1の前面開口縁2を被蓋する
レンズ3が車体7の中心軸側へ突出するように傾斜さ
せ、かつ該中心軸側に拡開して灯室4内に空気溜まり8
を形成するようになる拡開斜面部1aを延設形成したも
のであり、レンズ3の表面に反射光束によって照射され
る有効照射部3aと、該有効照射部3aの側方に連続
し、かつ上記空気溜まり8の前面を覆う無効照射部3b
とが形成される構造になっている。従って、灯室4内に
は、反射手段6から出射する反射光束により直接照明さ
れる高温域と、外気に晒され、かつ反射手段6による直
接の照射を受けない低温域とが発生する。
【0014】上記ランプボディ1には、反射手段6の後
方と、上記拡開斜面部1aとにそれぞれ灯室4の内外に
連通する通気孔9及び10を穿設すると共に、各通気孔
9,10を囲むように突出形成した通気筒11,12に
円弧状に曲成してなる通気チューブ13,14を外装
し、開口端をランプボディ1の筒下側壁に対向させてあ
る。上記ランプボディ1の拡開斜面部1a側に穿設した
通気孔10は、空気溜まりとなっている該拡開斜面部1
a側の灯室4内に滞留する空気を灯室4外へ排気させる
ためのものであり、該通気孔10は灯室4内の低温域に
おいて、できるだけレンズ3の内面に近い部分に形成す
ることが望ましい。また、上記拡開傾斜部1aを形成し
た無効反射部3b側の灯室4の上部、即ちランプボディ
1の上壁がその側方へ傾斜する傾斜面部1bを形成した
構造になっており、低温域に発生した空気をこの傾斜面
部1bに沿って通気孔10方向へ流れ易くする対流作用
を生じるように構成してある。
方と、上記拡開斜面部1aとにそれぞれ灯室4の内外に
連通する通気孔9及び10を穿設すると共に、各通気孔
9,10を囲むように突出形成した通気筒11,12に
円弧状に曲成してなる通気チューブ13,14を外装
し、開口端をランプボディ1の筒下側壁に対向させてあ
る。上記ランプボディ1の拡開斜面部1a側に穿設した
通気孔10は、空気溜まりとなっている該拡開斜面部1
a側の灯室4内に滞留する空気を灯室4外へ排気させる
ためのものであり、該通気孔10は灯室4内の低温域に
おいて、できるだけレンズ3の内面に近い部分に形成す
ることが望ましい。また、上記拡開傾斜部1aを形成し
た無効反射部3b側の灯室4の上部、即ちランプボディ
1の上壁がその側方へ傾斜する傾斜面部1bを形成した
構造になっており、低温域に発生した空気をこの傾斜面
部1bに沿って通気孔10方向へ流れ易くする対流作用
を生じるように構成してある。
【0015】本発明に係る車両用灯具は、上記の如く、
ランプボディ1の前面開口縁2に被蓋するレンズ3を車
体7の中心軸側へ突出するように傾斜させると共に、こ
の中心軸側に拡開して灯室4内に空気溜まり8を形成す
るようになる拡開斜面部1aを延設形成した構造になっ
ているため、灯室4の容積を拡大形成し(図2参照)、
従って、この拡大した灯室4部分により灯具の外観意匠
を見掛け上、大きく視認させることができ、車体7の外
観に対応した灯具意匠を構成することができるようにな
っている。
ランプボディ1の前面開口縁2に被蓋するレンズ3を車
体7の中心軸側へ突出するように傾斜させると共に、こ
の中心軸側に拡開して灯室4内に空気溜まり8を形成す
るようになる拡開斜面部1aを延設形成した構造になっ
ているため、灯室4の容積を拡大形成し(図2参照)、
従って、この拡大した灯室4部分により灯具の外観意匠
を見掛け上、大きく視認させることができ、車体7の外
観に対応した灯具意匠を構成することができるようにな
っている。
【0016】バルブ5が点灯すると、反射手段6から出
射したバルブ5の反射光束によって灯室4内に該反射光
束によって照明加熱された高温域と、反射光束によって
照明されない拡開斜面部1a側に低温域とが発生する。
そして、灯室4内に高温域から低温域に向かう空気の流
れが生じ、拡開斜面部1aに穿設した通気孔10から熱
せられた灯室4内の空気を排気すると共に、反射手段6
の後方に穿設した通気孔9からランプボディ1内に外気
を吸引する。即ち、通気孔10がレンズ3の内面の拡開
斜面部1a近い部分に形成してあるため、この拡開斜面
部1a側に形成された低温域の空気溜まり8に滞留しよ
うとする空気を高温域側との空気の対流作用によって吸
引し、通気孔10を経由して灯室4外へ排気させる。こ
のとき灯室4内の空気が、通気孔10から排気され、ま
た灯室4内には通気孔9から外気が吸引されるため、灯
室4内の圧力は一定に保たれる。また、前記ランプボデ
ィ1の後部側の壁面に穿設した通気孔9は、ランプボデ
ィ1の側部側の壁面に穿設した通気孔9より高い位置に
形成する(図3参照)ことによって、灯室4内の対流作
用を促進させることができ、而して、灯室4内の空気温
度差を小さくし、空気温度差に起因したレンズ3内面の
曇りの発生を容易に防止することができると共に、レン
ズ3の前方へ投射される出射光束の配光乱れを生じるこ
ともない。なお、上記通気孔10の開口径S1は通気筒
12の内径S2よりも小径に穿設してあり(S1<S
2)、通気チューブ14を介して通気筒12内に雨水等
を吸引した場合でも、灯室4内への浸水を防止すること
ができるようになっている(図4参照)。
射したバルブ5の反射光束によって灯室4内に該反射光
束によって照明加熱された高温域と、反射光束によって
照明されない拡開斜面部1a側に低温域とが発生する。
そして、灯室4内に高温域から低温域に向かう空気の流
れが生じ、拡開斜面部1aに穿設した通気孔10から熱
せられた灯室4内の空気を排気すると共に、反射手段6
の後方に穿設した通気孔9からランプボディ1内に外気
を吸引する。即ち、通気孔10がレンズ3の内面の拡開
斜面部1a近い部分に形成してあるため、この拡開斜面
部1a側に形成された低温域の空気溜まり8に滞留しよ
うとする空気を高温域側との空気の対流作用によって吸
引し、通気孔10を経由して灯室4外へ排気させる。こ
のとき灯室4内の空気が、通気孔10から排気され、ま
た灯室4内には通気孔9から外気が吸引されるため、灯
室4内の圧力は一定に保たれる。また、前記ランプボデ
ィ1の後部側の壁面に穿設した通気孔9は、ランプボデ
ィ1の側部側の壁面に穿設した通気孔9より高い位置に
形成する(図3参照)ことによって、灯室4内の対流作
用を促進させることができ、而して、灯室4内の空気温
度差を小さくし、空気温度差に起因したレンズ3内面の
曇りの発生を容易に防止することができると共に、レン
ズ3の前方へ投射される出射光束の配光乱れを生じるこ
ともない。なお、上記通気孔10の開口径S1は通気筒
12の内径S2よりも小径に穿設してあり(S1<S
2)、通気チューブ14を介して通気筒12内に雨水等
を吸引した場合でも、灯室4内への浸水を防止すること
ができるようになっている(図4参照)。
【0017】上記のような通気構造は、反射手段6によ
って灯室4内を前部と後部に分離するように構成した通
常の車両用灯具に対しても構成することができるもので
あり、上記前部側と後部側のランプボディ1の壁面にそ
れぞれ灯室4内外を連通させる通気孔9,10を穿設す
ることによって反射手段6の前部側と後部側との間で、
空気の対流作用を促進し、灯室4内の圧力差や温度差を
解消して曇りの発生を防止することができる。
って灯室4内を前部と後部に分離するように構成した通
常の車両用灯具に対しても構成することができるもので
あり、上記前部側と後部側のランプボディ1の壁面にそ
れぞれ灯室4内外を連通させる通気孔9,10を穿設す
ることによって反射手段6の前部側と後部側との間で、
空気の対流作用を促進し、灯室4内の圧力差や温度差を
解消して曇りの発生を防止することができる。
【0018】図4乃至図6はランプボディ1の内面にお
いて反射手段6を支持する光軸調整手段を示すものであ
る。本発明に係る車両用灯具は適宜この光軸調整手段を
操作することにより反射手段6から出射する反射光束の
投射方向を調整し、車両用灯具としての好ましい配光を
得ることができるようになっている。即ち、上記光軸調
整手段は、反射手段6の後面の下端部左右両側に固設し
た一対のピボット受け15a,15aに対し、それぞれ
ランプボディ1の内面に固設し、反射手段6側へ突出さ
せたピボット15b,15bを嵌合して回動自在に軸支
した構造のピボット支持機構15と、反射手段6の後面
上端部に固設した調整ナット16aに対し、ランプボデ
ィ1側から調整ねじ16bを螺合させてなる反射手段調
整機構16とで構成したものである。反射手段6は、上
記一対のピボット支持機構15,15と反射手段調整機
構16とによってランプボディ1の内面に支持されてい
る。而して、上記調整ねじ16bを緊締回動させること
によりランプボディ1の内面に対する反射手段6の支持
姿勢を調整駆動し、反射手段6から出射する反射光束の
光軸の俯仰角度を調整することができるようになってい
る。
いて反射手段6を支持する光軸調整手段を示すものであ
る。本発明に係る車両用灯具は適宜この光軸調整手段を
操作することにより反射手段6から出射する反射光束の
投射方向を調整し、車両用灯具としての好ましい配光を
得ることができるようになっている。即ち、上記光軸調
整手段は、反射手段6の後面の下端部左右両側に固設し
た一対のピボット受け15a,15aに対し、それぞれ
ランプボディ1の内面に固設し、反射手段6側へ突出さ
せたピボット15b,15bを嵌合して回動自在に軸支
した構造のピボット支持機構15と、反射手段6の後面
上端部に固設した調整ナット16aに対し、ランプボデ
ィ1側から調整ねじ16bを螺合させてなる反射手段調
整機構16とで構成したものである。反射手段6は、上
記一対のピボット支持機構15,15と反射手段調整機
構16とによってランプボディ1の内面に支持されてい
る。而して、上記調整ねじ16bを緊締回動させること
によりランプボディ1の内面に対する反射手段6の支持
姿勢を調整駆動し、反射手段6から出射する反射光束の
光軸の俯仰角度を調整することができるようになってい
る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る車両用灯具は、以上のよう
に構成したから、灯室を車体の外観意匠に対応して偏平
横長に構成すべく無効照射部、即ちダミー部を形成した
場合でも、灯室内の高温域に生じる対流作用によって低
温域の空気が通気孔を介して灯室外に排気されるため、
無効照射部の内面に曇りが発生することがなく、反射手
段から出射する反射光束に配光の乱れが生ずることがな
い。従って、本発明に係る車両用灯具は、頻繁に点滅を
繰り返しながら使用する、フォグランプ等のレンズ付近
の換気性を向上することができ、本発明の実施により得
られる効果は極めて大きい。
に構成したから、灯室を車体の外観意匠に対応して偏平
横長に構成すべく無効照射部、即ちダミー部を形成した
場合でも、灯室内の高温域に生じる対流作用によって低
温域の空気が通気孔を介して灯室外に排気されるため、
無効照射部の内面に曇りが発生することがなく、反射手
段から出射する反射光束に配光の乱れが生ずることがな
い。従って、本発明に係る車両用灯具は、頻繁に点滅を
繰り返しながら使用する、フォグランプ等のレンズ付近
の換気性を向上することができ、本発明の実施により得
られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用灯具の内部構成を示す平断
面図である。
面図である。
【図2】ランプボディの壁面に拡開斜面部及び傾斜部を
形成した車両用灯具の正面図である。
形成した車両用灯具の正面図である。
【図3】同じく左側面図である。
【図4】同じく図2におけるA−A線断面図である。
【図5】同じく図2におけるB−B線断面図である。
【図6】同じく図2におけるC−C線断面図である。
【図7】従来の車両用灯具を示す平断面図である。
1 ランプボディ 1a 拡開斜面部 1b 傾斜部 2 前面開口縁 3 レンズ 3a 有効照射部 3b 無効照射部 4 灯室 5 バルブ 6 反射手段 7 車体 8 空気溜まり 9 通気孔 10 通気孔 11 通気筒 12 通気筒 13 通気チューブ 14 通気チューブ
Claims (5)
- 【請求項1】 ランプボディの前面開口縁にレンズを被
装して内側に灯室を形成すると共に、該灯室内に光源用
のバルブを担持した反射手段を構成し、該反射手段によ
ってレンズ面に有効照射部を形成するように構成した車
両用灯具において、 前記ランプボディの前方側方へ拡開して形成された拡開
斜面部によって、これと対応する前記レンズの周辺部に
前記有効照射部と連続した無効照射部を形成すると共
に、 該無効照射部と前記拡開斜面部によって囲まれる灯室の
側部に位置するランプボディの壁面と、前記反射手段の
後方に位置するランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外
を連通させる通気孔を穿設したことを特徴とする車両用
灯具。 - 【請求項2】 前記ランプボディの前面開口縁に被装し
たレンズを車体形状に沿って傾斜させることにより、灯
室容積が拡大形成された部分の該ランプボディの壁面に
前記拡開斜面部を形成したことを特徴とする請求項1の
車両用灯具。 - 【請求項3】 前記拡開傾斜部を形成した無効反射部側
の灯室上部にランプボディの側方へ傾斜する傾斜面部を
形成したことを特徴とする請求項1又は2の車両用灯
具。 - 【請求項4】 反射手段によって灯室内を前部と後部に
分離するように構成した車両用灯具において、該前部側
と後部側のランプボディの壁面にそれぞれ灯室内外を連
通させる通気孔を穿設したことを特徴とする車両用灯
具。 - 【請求項5】 前記ランプボディの後部又は後部側の壁
面に穿設した通気孔を、該ランプボディの側部又は前部
側の壁面に穿設した通気孔より高い位置に配置したこと
を特徴とする請求項1,2,3又は4の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09586596A JP3169549B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09586596A JP3169549B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 車両用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09265803A JPH09265803A (ja) | 1997-10-07 |
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JP09586596A Expired - Fee Related JP3169549B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3169549B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7444177B2 (ja) | 2020-10-07 | 2024-03-06 | 東洋紡株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム及び積層体 |
JP7444178B2 (ja) | 2020-10-07 | 2024-03-06 | 東洋紡株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム及び積層体 |
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JP5436891B2 (ja) * | 2009-03-10 | 2014-03-05 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
-
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