JP2559920Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2559920Y2
JP2559920Y2 JP5039491U JP5039491U JP2559920Y2 JP 2559920 Y2 JP2559920 Y2 JP 2559920Y2 JP 5039491 U JP5039491 U JP 5039491U JP 5039491 U JP5039491 U JP 5039491U JP 2559920 Y2 JP2559920 Y2 JP 2559920Y2
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JP
Japan
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separator
electrolytic capacitor
foil
capacitor element
anode foil
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JP5039491U
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正浩 東波
孝史 富澤
直人 岩野
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Elna Co Ltd
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Elna Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電解コンデンサに係り、
さらに詳しくはハゴ板のかしめ接続部を介して接続した
タブ端子を備える陽極箔と陰極箔とのそれぞれをセパレ
ータを介して巻回してなるコンデンサ素子を組み込んだ
電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電解コンデンサは、図2に示す
ようにタブ端子16,20を備える陽極箔12と陰極箔
14とのそれぞれを電解紙からなるセパレータ13,1
5を介して巻回したコンデンサ素子11をリード線1
9,23を導出させたゴム材などからなる封口体24と
ともに有底筒状のアルミニウムケース25に組み込むこ
とで構成されている。
【0003】この場合、前記タブ端子16,20のそれ
ぞれは、図3に示すようにその基端部側に偏平状に形成
されたハゴ板17がかしめ加工によるかしめ接続部18
を介することで陽極箔12に、ハゴ板21が同様にかし
め加工によるかしめ接続部22を介することで陰極箔1
4にそれぞれに接続されている。
【0004】また、電解紙である二枚のセパレータ1
3,15は、共に同一規格のものが用いられており、し
たがってその厚さも同一になっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、近時、電解
コンデンサの低インピーダンス化を達成するための方策
が模索されており、その一環としてセパレータ13,1
5自体の厚さを薄くし、その密度も小さくすることでそ
の低インピーダンス化を達成しようとする試みも行なわ
れている。
【0006】しかし、このようにセパレータ13,15
の厚さを薄くしたり、密度を小さくする場合には、セパ
レータ13,15自体の強度の低下を招くことは不可避
的である。
【0007】このため、厚さを薄くし、その密度も小さ
くしたセパレータ13,15を用いる場合には、コンデ
ンサ素子11を形成する際の巻回作業時に陽極箔12に
かしめ接続部18を介して接続されているハゴ板17の
エッジ部26がその外側に位置する陰極箔14との間に
位置しているセパレータ13に圧接した際、これを突き
破って陰極箔14の側と短絡する現象(以下、「ショー
トパンク」という)を引き起こし易くする不都合があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、従来技術にみ
られた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成
上の特徴は、ハゴ板のかしめ接続部を介して接続したタ
ブ端子を備える陽極箔と陰極箔とのそれぞれをセパレー
タを介して巻回してなるコンデンサ素子を封口体ととも
に有底筒状のアルミニウムケースに組み込んだ電解コン
デンサであって、前記コンデンサ素子は、陽極箔に接続
したタブ端子のハゴ板側にはその厚さが相対的に厚い一
方のセパレータを、かしめ接続部側には前記一方のセパ
レータよりもその厚さが薄い他方のセパレータをそれぞ
れ配置し、この他方のセパレータの内側に陰極箔を配置
し巻回して形成したことにある。
【0009】
【作用】このため、コンデンサ素子を形成するための巻
回作業時に陽極箔と接続しているタブ端子のハゴ板のエ
ッジ部がその外側に位置する陰極箔との間に位置してい
る一方のセパレータに当接しても、このセパレータは、
かしめ接続部の側に位置している他方のセパレータに比
較して相対的にその厚さを厚くして形成されているの
で、ショートパンクの発生を抑制することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0011】本考案に係る電解コンデンサは、図2に示
すようにタブ端子16,20を備えたアルミニウム箔か
らなる陽極箔12と陰極箔14とのそれぞれを電解紙か
らなるセパレータ13,15を介して巻回したコンデン
サ素子11をリード線19,23を導出させたゴム材な
どからなる封口体24とともに有底筒状のアルミニウム
ケース25に組み込むことで構成されている。
【0012】この場合、前記タブ端子16,20のそれ
ぞれは、図3に示すようにその基端部側に偏平状に形成
されたハゴ板17がかしめ加工によるかしめ接続部18
を介して陽極箔12の側に、ハゴ板21が同様にかしめ
加工によるかしめ接続部22を介して陰極箔14の側に
それぞれ接続されている。
【0013】また、前記コンデンサ素子11は、陽極箔
12に接続させたタブ端子16のハゴ板17側にはその
厚さを相対的に厚くして形成された一方のセパレータ1
3を、タブ端子16のかしめ接続部18側には前記一方
のセパレータ13よりもその厚さが薄い他方のセパレー
タ15をそれぞれ配置し、この他方のセパレータ15の
内側に陰極箔14を配置して巻回することで形成されて
いる。
【0014】本考案はこのようにして構成されているの
で、コンデンサ素子11を形成するための巻回作業時に
陽極箔12に接続されているタブ端子16のハゴ板17
は、その外側に位置する陰極箔14との間に位置してい
る一方のセパレータ13に密着される。
【0015】この場合、一方のセパレータ13は、かし
め接続部18の側に位置している他方のセパレータ15
に比較して相対的にその厚さを厚くして形成されている
ので、前記ハゴ板17のエッジ部26との圧接部位が破
断されるのを確実に阻止することができ、したがって、
ショートパンクの発生を抑制することができる。
【0016】次に、本考案に係る電解コンデンサの性能
を確認するため、従来の電解コンデンサと比較して行な
った試験結果を表1として示す。
【0017】
【表1】
【0018】なお、この試験に用いられた電解コンデン
サにおける一方のセパレータ13と他方のセパレータ1
5との厚さは、従来例が双方共に50μmである合計1
00μmのものが用いられている。
【0019】一方、本考案に係る電解コンデンサにおい
て、実施例1は一方のセパレータ13が60μmで、他
方のセパレータ15が40μmである合計100μmの
ものが、実施例2は一方のセパレータ13が55μm
で、他方のセパレータ15が45μmである合計100
μmのものがそれぞれ用いられている。
【0020】また、上記試験は、従来例と実施例1と実
施例2とのいずれについても定格35V−2200μF
の電解コンデンサをそれぞれ1000個用意し、個別に
その特性を測定することで行なった。
【0021】その結果、本考案に係る実施例1と実施例
2とは、いずれもそのショートパンク率が0%であり、
ショートパンク率が0.4%である従来例に比してショ
ートパンクの発生が著しく改善されていることが確認さ
れた。
【0022】また、本考案に係る実施例1と実施例2と
は、一方のセパレータ13と他方のセパレータ15との
厚さの合計が従来例と同様に100μmであることもあ
って、従来例と遜色のない低インピーダンスを得ること
のできることが確認された。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、コン
デンサ素子を形成するための巻回作業時に陽極箔に接続
されているタブ端子のハゴ板のエッジ部がその外側に位
置する陰極箔との間に位置している一方のセパレータに
圧接しても、このセパレータは、かしめ接続部の側に位
置している他方のセパレータに比較して相対的にその厚
さを厚くすることで強度が高められているので、ショー
トパンクの発生を抑制することができ、しかも、低イン
ピーダンスで高品質な電解コンデンサを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電解コンデンサにおけるコンデン
サ素子の部分断面拡大図。
【図2】電解コンデンサの構造例を示す説明図。
【図3】図2の電解コンデンサにおけるコンデンサ素子
の巻回構造を示す要部展開図。
【符号の説明】
11 コンデンサ素子 12 陽極箔 13 セパレータ 14 陰極箔 15 セパレータ 16 タブ端子 17 ハゴ板 18 かしめ接続部 19 リード線 20 タブ端子 21 ハゴ板 22 かしめ接続部 23 リード線 24 封口体 25 アルミニウムケース 26 エッジ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハゴ板のかしめ接続部を介して接続した
    タブ端子を備える陽極箔と陰極箔とのそれぞれをセパレ
    ータを介して巻回してなるコンデンサ素子を封口体とと
    もに有底筒状のアルミニウムケースに組み込んだ電解コ
    ンデンサにおいて、前記コンデンサ素子は、陽極箔に接
    続したタブ端子のハゴ板側にはその厚さが相対的に厚い
    一方のセパレータを、かしめ接続部側には前記一方のセ
    パレータよりもその厚さが薄い他方のセパレータをそれ
    ぞれ配置し、この他方のセパレータの内側に陰極箔を配
    置し巻回して形成したことを特徴とする電解コンデン
    サ。
JP5039491U 1991-06-03 1991-06-03 電解コンデンサ Expired - Lifetime JP2559920Y2 (ja)

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JPH04133421U JPH04133421U (ja) 1992-12-11
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