JP2574223Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2574223Y2
JP2574223Y2 JP1992026436U JP2643692U JP2574223Y2 JP 2574223 Y2 JP2574223 Y2 JP 2574223Y2 JP 1992026436 U JP1992026436 U JP 1992026436U JP 2643692 U JP2643692 U JP 2643692U JP 2574223 Y2 JP2574223 Y2 JP 2574223Y2
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electrolytic capacitor
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直人 岩野
英雄 伊東
弘 谷中
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Elna Co Ltd
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Elna Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電解コンデンサに関し、
さらに詳しく言えば、低背化に好適な電解コンデンサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には電解コンデンサの典型的な従来
例が示されている。これによると、同電解コンデンサC
は弁作用金属箔、例えばアルミニウムの陽極箔と陰極箔
の各々にリード線2,2を取り付け、それらをセパレー
タを介して巻回してなるコンデンサ素子1を備えてい
る。
【0003】この場合、リード線2は図4に示されてい
るように、タブ端子3の端部にCP線(鋼芯銅線)4を
取り付けたものからなる。タブ端子3は丸棒状のアルミ
ニウムの一端側をプレスなどにより羽子板状に押し潰し
てなる偏平部3aと、その他端側に残された丸棒部3b
とを備え、同偏平部3aが陽極箔(または陰極箔)5に
かしめもしくは溶接により取り付けられる。また、丸棒
部3bの端部にCP線4が溶接により取り付けられる。
【0004】コンデンサ素子1は有底円筒状の金属製ケ
ース7に収納されるのであるが、それに先立ってタブ端
子3の丸棒部3bにゴム封口体8が強制的に嵌着され、
コンデンサ素子1はこのゴム封口体8とともにケース7
内に挿入され、その開口端縁がかしめられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】電子機器の小形化、薄
形化に伴って、電解コンデンサCにも低背化が要求され
ているが、これを進めるにあたって次ぎのような欠点が
生ずる。
【0006】図4に示されているように、例えば陽極箔
5の幅Waが2.5mmであるとすると、通常セパレー
タ6の幅Wbは3.0mmとされるが、より一層の低背
化を図るには、そのセパレータ6の幅Wbを狭くせざる
を得ない。
【0007】ところで、自動挿入機にて電解コンデンサ
Cのリード線2,2をプリント基板のスルーホールに挿
入する際、コンデンサ素子1にはそのリード線2,2を
介して比較的大きなストレスがかけられるが、上記のよ
うにセパレータ6の幅Wbを狭くすると、タブ端子3の
偏平部3aの端部がケース7の底面に接触して両者が電
気的にショートしてしまう場合がある。
【0008】これを防止するには、箔5に対する偏平部
3aの取付け位置を図4において若干上方にずらせば良
いのであるが、このようにすると、従来2点かしめによ
っていたものが、スペース的に1点かしめになり、取付
け強度上好ましくない。
【0009】それでは、取付け手段をかしめに代えて超
音波溶接にすることが考えられるが、溶接の場合は剪断
強度が十分ではないため、これをもって上記欠点を補う
ことは困難である。
【0010】他方、比較的大型の電解コンデンサにおい
ては、コンデンサ素子の固定を目的としてケース底面に
電気絶縁樹脂、例えばアタクチックポリプロピレン樹脂
を塗布しているものがあるが、低背化の要求が厳しい0
4形などの小型なものにこれをそのまま適用することは
できない。
【0011】すなわち、より一層の低背化を達成するに
は、ケース底面の樹脂の塗布厚を薄くせざるを得ない
が、薄い塗膜ではリード線2にストレスがかけられた場
合、容易に突き破られてしまうからである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の欠点
を解消するためになされたもので、その構成上の特徴
は、リード線のタブ端子部分が取り付けられた陽極箔と
陰極箔とをセパレータを介して巻回してなるコンデンサ
素子を有底筒状の金属製ケース内に収納するとともに、
同ケースの開口部にゴム封口体を嵌合し、その開口端縁
をかしめてなる電解コンデンサにおいて、ケース底面の
少なくともタブ端子と対応する位置には耐熱性の電気絶
縁フィルムが接着剤を介して取り付けられていることに
ある。
【0013】この場合、電気絶縁フィルムの厚さとして
は20〜100μm、好ましくは40〜80μmの範囲
が良い。
【0014】また、電気絶縁フィルムをコンデンサ素子
に被せられる有底筒状体とし、同コンデンサ素子ととも
にケース内に挿入するようにしても良い。
【0015】
【作用】ケース底面の少なくともタブ端子と対応する位
置に耐熱性の電気絶縁フィルムが設けられているため、
自動挿入機などにてプリント基板に実装される際、リー
ド端子を介して過大な機械的ストレスを受けたとして
も、そのタブ端子とケースとが不用意に接触してしまう
ようなことはない。
【0016】また、電気絶縁フィルムは接着剤にてケー
ス底面に貼着されるため、コンデンサ素子挿入前の搬送
時などにおいて、その振動により不用意に位置ずれを起
こしたり、ケースから飛び出してしまうことはない。
【0017】
【実施例】以下、図1および図2を参照しながら、本考
案の実施例について説明する。なお、これらの図におい
て先に説明の図3,図4に示されている部分と同一の部
分にはそれと同じ参照符号が付けられている。
【0018】図1の第1実施例においては、ケース7の
底面に耐熱性電気絶縁フィルム11を設けている。この
場合、同電気絶縁フィルム11はその片面に接着剤を有
し、コンデンサ素子1をケース7内に収納する前に、同
ケース7の底面にその接着剤を介して取付けられる。
【0019】この例では、電気絶縁フィルム11とし
て、厚さ40μmのポリフェニレンサルファイド(PP
S)からなる樹脂フィルムを直径4mm,軸長5mmで
定格35V4.7μFのアルミニウム電解コンデンサの
ケース底面に貼着し、同アルミニウム電解コンデンサを
1000個試作した。
【0020】そして、そのリード端子に1kg/平方c
mの荷重をかけて耐久試験を行なったところ、ショート
不良を起こしたものは「0」個であった。また、その荷
重を2kg/平方cmに上げても結果に変わりはなく、
ショート不良を起こしたものは「0」個であった。
【0021】図2の第2実施例においては、耐熱性の電
気絶縁フィルムにてコンデンサ素子1に被せられる有底
円筒状のキャップ12を形成し、同キャップ12をコン
デンサ素子1に取付けた状態でケース7内に収納するよ
うにしている。
【0022】なお場合によっては、キャップ12を先に
ケース7内に入れ、その後コンデンサ素子1をそのケー
ス7内に収納するようにしても良いが、ケース7への収
納前にコンデンサ素子1に電解液が含浸されているよう
な場合には、その電解液の付着力にてキャップ12を保
持させるようにすると良い。
【0023】この例では、厚さ40μmのポリフェニレ
ンサルファイド(PPS)の樹脂フィルムからキャップ
12を形成し、同キャップ12を直径4mm,軸長5m
mで定格35V4.7μFのアルミニウム電解コンデン
サのコンデンサ素子に被せて、同アルミニウム電解コン
デンサを1000個試作した。
【0024】そして、そのリード端子に1kg/平方c
mの荷重をかけて耐久試験を行なったところ、ショート
不良を起こしたものは「0」個であった。また、その荷
重を2kg/平方cmに上げても結果に変わりはなく、
ショート不良を起こしたものは「0」個であった。
【0025】これに対して、電気絶縁フィルムを用いな
い従来の直径4mm,軸長5mmで定格35V4.7μ
Fのアルミニウム電解コンデンサ1000個について、
上記実施例と同様の耐久試験を行なったところ、1kg
/平方cmの荷重時においてショート不良を起こしたも
のは「1」個、また、その荷重を2kg/平方cmに上
げてたところ、ショート不良を起こしたものは「3」個
であった。参考までに、上記第1実施例および第2実施
例と比較例としての従来例との比較結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 なお、上記実施例の樹脂フィルム11およびキャップ1
2のいずれにおいても、ケース7の底面をほぼその全面
にわたって覆うようにしているが、樹脂フィルム11お
よびキャップ12の底面を例えばドーナツ状としてタブ
端子3に対応する部分に配置されるようにしても良い。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
リード線を介してコンデンサ素子側に機械的なストレス
が加えられたとしても、そのタブ端子とケースとの接触
によるショート不良を生ずるおそれがなく、したがって
セパレータの幅をより狭くして一層の低背化を実現する
ことができる。
【0028】また、電気絶縁フィルムを接着剤にてケー
ス底面に貼着するようにしたことにより、コンデンサ素
子挿入前の搬送時などにおいて、その振動により不用意
に位置ずれを起こしたり、ケースから飛び出してしまう
ことはない、という効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る電解コンデンサの断
面図。
【図2】本考案の第2実施例に係る電解コンデンサの要
部断面図。
【図3】従来の電解コンデンサを示した断面図。
【図4】電極箔とセパレータの一部分を展開して示した
展開図。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 リード線 3 タブ端子 4 CP線 5 電極箔 6 セパレータ 7 ケース 8 ゴム封口体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−37005(JP,A) 実開 昭58−138327(JP,U) 実開 昭58−170825(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/08 H01G 9/048

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線のタブ端子部分が取り付けられ
    た陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回してなる
    コンデンサ素子を有底筒状の金属製ケース内に収納する
    とともに、同ケースの開口部にゴム封口体を嵌合し、そ
    の開口端縁をかしめてなる電解コンデンサにおいて、上
    記ケース底面の少なくとも上記タブ端子と対応する位置
    には厚さが20〜100μmの耐熱性の電気絶縁フィル
    ムが接着剤を介して取り付けられていることを特徴とす
    る電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 リード線のタブ端子部分が取り付けられ
    た陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回してなる
    コンデンサ素子を有底筒状の金属製ケース内に収納する
    とともに、同ケースの開口部にゴム封口体を嵌合し、そ
    の開口端縁をかしめてなる電解コンデンサにおいて、上
    記コンデンサ素子に被せられ、同コンデンサ素子ととも
    に上記ケース内に収納される厚さが20〜100μmの
    耐熱性の電気絶縁フィルムからなる有底筒状体を備えて
    いることを特徴とする電解コンデンサ。
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WO2016027470A1 (ja) * 2014-08-22 2016-02-25 日本ケミコン株式会社 コンデンサおよびその製造方法
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