JP3102021B2 - アルミ電解コンデンサ - Google Patents

アルミ電解コンデンサ

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JP3102021B2
JP3102021B2 JP02240797A JP24079790A JP3102021B2 JP 3102021 B2 JP3102021 B2 JP 3102021B2 JP 02240797 A JP02240797 A JP 02240797A JP 24079790 A JP24079790 A JP 24079790A JP 3102021 B2 JP3102021 B2 JP 3102021B2
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隆志 柏木
卓美 中田
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寿明 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種の電子機器に利用されるアルミ電解コン
デンサに関するものである。
従来の技術 従来のこの種のアルミ電解コンデンサは、第3図に示
すような構成となっていた。すなわち、粗面化したアル
ミ箔の表面に陽極酸化によって誘電体酸化皮膜を形成し
た陽極箔とアルミ箔よりなる陰極箔を対極させ、そして
この陽極箔と陰極箔の間にセパレータ紙を介在させて巻
回することによりコンデンサ素子1を構成し、かつこの
コンデンサ素子1に駆動用電解液を含浸させ、その後、
コンデンサ素子1をアルミニウムよりなる有底円筒状の
金属ケース2内に収納し、そしてこの金属ケース2の開
口部に、前記コンデンサ素子1に接続した一対のリード
線3,4が外部に導出されるように弾性封口体5を装着
し、かつ金属ケース2と弾性封口体5とを巻締め封止す
ることにより、金属ケース2の内部の駆動用電解液が蒸
発しないように構成していた。
発明が解決しようとする課題 上記した従来のアルミ電解コンデンサにおいては、陽
極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔と一対のリード
線とを接続する場合、第4図に示すようなリード線を用
い、このリード線を第5図(a)(b),第6図および
第7図(a)(b)に示すような方法により電極箔に接
続していた。すなわち、第4図に示すようなアルミ平坦
部3a,4aを有する一対のリード線3,4を用い、そしてこの
一対のリード線3,4のアルミ平坦部3a,4aを、第5図
(a)に示すように陽極箔および陰極箔よりなる一対の
電極箔6側に向ってアルミ平坦部3a,4aの開口時の返り
部3b,4bを金型8でプレスすることにより、第6図およ
び第7図(a)(b)に示すように一対のリード線3,4
のアルミ平坦部3a,4aと一対の電極箔6とを、カシメ圧
着により接続していた。
しかしながら、上記従来のカシメ圧着による接続方法
においては、カシメ圧着による返り部3b,4bの盛り上が
りやアルミ平坦部3a,4aのエッジ等の凸部と、これらと
対極する電極箔との間に巻回時のストレスが集中するた
め、巻取時あるいは組立・完成時においてショートの発
生が増大するという問題点があった。
一方、このような問題点を改善する目的で、リード線
のアルミ平坦部の開口時の返り部をプレスする時、ポリ
プロピレンなどの粘着テープを一緒にプレスするという
アルミ電解コンデンサの製造方法(特公昭63−127527号
公報)が提案されているが、ポリプロピレンなどの粘着
テープは駆動用電解液を浸透させないため、リード線の
アルミ平坦部と電極箔との接続部をポリプロピレンなど
の粘着テープで被覆した場合、このポリプロピレンなど
の粘着テープで被覆されたリード線のアルミ平坦部と電
極箔との接続部分には、駆動用電解液の含浸時に駆動用
電解液が含浸されず、そのため、初期時に静電容量が低
目に出たり、ポリプロピレンなどの粘着テープにより被
覆されたリード線のアルミ平坦部と電極箔との接続部分
の誘電体酸化被膜が修復されないという問題点を有して
いた。
またリード線と電極箔の誘電体酸化皮膜が修復されな
い状態で負荷試験を実施すると、被覆したポリプロピレ
ンなどの粘着テープと電極箔の隙間から徐々に駆動用電
解液が浸み込んで、漏れ電流を増大させて信頼性を著し
く低下させるという問題点をも有していた。
本発明はこのような問題点を解決するもので、ショー
ト不良が発生することなく、かつ一対のリード線と陽極
箔および陰極箔よりなる一対の電極箔との接続部分の誘
電体酸化皮膜の修復も良好に行われるアルミ電解コンデ
ンサを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明のアルミ電解コンデ
ンサは、陽極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔間に
セパレータ紙を介在させて巻回することにより構成され
るコンデンサ素子と、前記一対の電極箔に接続される一
対のリード線とを有し、前記一対の電極箔と一対のリー
ド線との接続部における凸部をテープで被覆し、かつこ
のテープは、駆動用電解液を浸透させる材料よりなる基
材の片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤を塗布する
ことにより構成したものである。
作用 上記構成によれば、陽極箔および陰極箔よりなる一対
の電極箔と一対のリード線との接続部における凸部をテ
ープで被覆しているため、この被覆したテープは、一対
の電極箔と一対のリード線との接続部における凸部と、
これに対極する電極箔との間に生じる巻回時のストレス
を吸収することができ、これにより、前記凸部がセパレ
ータ紙を突き破って一対の電極箔を構成する陽極箔と陰
極箔とを接触させてしまうのを確実に防止することがで
きるため、ショート不良が発生するということはない。
また前記テープは、駆動用電解液を浸透させる材料よ
りなる基材の片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤を
塗布することにより構成しているため、このテープで陽
極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔と一対のリード
線との接続部における凸部を被覆しても、駆動用電解液
の含浸時においては、この駆動用電解液が前記凸部に含
浸されることになり、したがって、一対のリード線と一
対の電極箔との接続部分の誘電体酸化皮膜はこの駆動用
電解液で修復されるため、特性が劣化するということは
なくなるものである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第1図(a)(b)は本発明の実施例であるアルミ
電解コンデンサの陽極箔および陰極箔よりなる一対の電
極箔と一対のリード線との接続状態を示したもので、従
来例と同一部品については同一番号を付し、従来例と異
なる点のみを説明する。すなわち、本発明の実施例は、
第5図(a)(b)で示した従来例と同様に、陽極箔お
よび陰極箔よりなる一対の電極箔6と、一対のリード線
3,4におけるアルミ平坦部3a,4aとをカシメ針7で貫き、
その後、アルミ平坦部3a,4aの開口時の返り部3b,4bを金
型8でプレスすることにより、一対のリード線3,4のア
ルミ平坦部3a,4aと一対の電極箔6とをカシメ圧着して
接続し、さらに第1図(a)(b)に示すように、一対
の電極箔6と一対のリード線3,4のアルミ平坦部3a,4aと
の接続部における凸部9および返り部3b,4bをテープ10
で被覆し、かつこのテープ10は、駆動用電解液を浸透さ
せる材料よりなる基材の片面に粘着剤を塗布することに
より構成したものである。
次に本発明の各実施例と従来例とを比較するための実
験例を示す。
(実施例1) アルミ電解コンデンサのセパレータ紙を構成するマニ
ラ紙を基材とし、かつこの基材の片面に駆動用電解液を
浸透させる粘着剤を塗布することにより構成したテープ
を用い、このテープで第1図(a)(b)に示す陽極箔
および陰極箔よりなる一対の電極箔6と一対のリード線
3,4のアルミ平坦部3a,4aとの接続部における凸部9およ
び返り部3b,4bを被覆し、そしてこの一対の電極箔6を
セパレータ紙とともに巻回することによりコンデンサ素
子1を構成し、そしてこのコンデンサ素子1に駆動用電
解液を含浸させるとともに、このコンデンサ素子1をア
ルミニウムよりなる金属ケース2内に封入して、定格10
V100μFのアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例2) テープを構成する基材をクラフト紙に変更した以外は
実施例1と同じ方法でアルミ電解コンデンサをを作製し
た。
(従来例1) 従来のポリプロピレンなどの粘着テープを用いて実施
例1と同じ方法じアルミ電解コンデンサを作製した。
(従来例2) 従来のテープ被覆なしのものを用いて実施例1と同じ
方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
上記実施例1,2および従来例1,2のアルミ電解コンデン
サを製造したときのショート不良の発生率は、第1表に
示すような結果となった。また実施例1,2および従来例
1,2のアルミ電解コンデンサについて、125℃1000時間の
高温負荷試験を行ったときの漏れ電流の変化は、第2図
に示すような結果となった。
なお、テープの基材は、実施例1のマニラ紙,実施例
2のクラフト紙に限定されるものではなく、エスパルト
紙,紅麻紙あるいはそれらを混合してできた紙において
も、上記実施例と同様の結果が確認された。
上記第1表および第2表からも明らかなように、実施
例1,2は巻取工程および組立・完成工程のいずれかにお
いてもショート不良の発生を大幅に低減させることがで
きるとともに、高温負荷試験においても極めて安定した
特性を示すものである。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように、本発明のアル
ミ電解コンデンサは、陽極箔および陰極箔よりなる一対
の電極箔と一対のリード線との接続部における凸部をテ
ープで被覆しているため、この被覆したテープは、一対
の電極箔と一対のリード線との接続部における凸部と、
これに対極する電極箔との間に生じる巻回時のストレス
を吸収することができ、これにより、前記凸部がセパレ
ータ紙を突き破って一対の電極箔を構成する陽極箔と陰
極箔とを接触させてしまうのを確実に防止することがで
きるため、ショート不良が発生するということはない。
また前記テープは、駆動用電解液を浸透させる材料よ
りなる基材の片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤を
塗布することにより構成しているため、このテープで陽
極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔と一対のリード
線との接続部における凸部を被覆しても、駆動用電解液
の含浸時においては、この駆動用電解液が前記凸部に含
浸されることになり、したがって一対のリード線と一対
の電極箔との接続部分の誘電体酸化皮膜はこの駆動用電
解液で修復されるため、特性が劣化するということもな
くなるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明の実施例であるアルミ電解
コンデンサの陽極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔
と一対のリード線との接続状態を示す斜視図、第2図は
高温負荷試験時の漏れ電流特性図、第3図は従来のアル
ミ電解コンデンサの縦断面図、第4図は同コンデンサに
おけるリード線の斜視図、第5図(a)(b)は同リー
ド線を電極箔に接続する工程を示す断面図、第6図は同
リード線と電極箔の接続状態を示す断面図、第7図
(a)(b)は同リード線と電極箔の接続部分を表・裏
から見た斜視図である。 1……コンデンサ、3,4……一対のリード線、6……一
対の電極箔、9……凸部、10……テープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 寿明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−111336(JP,U) 実公 昭44−8920(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/02 301 H01G 9/008

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極箔および陰極箔よりなる一対の電極箔
    間にセパレータ紙を介在させて巻回することにより構成
    されるコンデンサ素子と、前記一対の電極箔に接続され
    る一対のリード線とを有し、前記一対の電極箔と一対の
    リード線との接続部における凸部をテープで被覆し、か
    つこのテープは、駆動用電解液を浸透させる材料よりな
    る基材の片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤を塗布
    することにより構成したアルミ電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】テープを構成する基材が、アルミ電解コン
    デンサのセパレータ紙と同じ材料である請求項1記載の
    アルミ電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】テープを構成する基材が、マニラ紙,クラ
    フト紙,エスパルト紙,紅麻紙のいずれか1つの紙、あ
    るいはそれらを混合してできた紙である請求項1記載の
    アルミ電解コンデンサ。
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