JP2943290B2 - アルミ電解コンデンサ - Google Patents
アルミ電解コンデンサInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種の電子機器に利用されるアルミ電解コン
デンサに関するものである。
デンサに関するものである。
従来の技術 従来のこの種のアルミ電解コンデンサは、第4図に示
すような構成となっていた。すなわち、粗面化したアル
ミ箔の表面に陽極酸化によって誘電体酸化皮膜を形成し
た陽極箔1とアルミ箔よりなる陰極箔2を対極させ、そ
してこの陽極箔1と陰極箔2の間にセパレータ紙3を介
在させて巻回することによりコンデンサ素子4を構成
し、かつこのコンデンサ素子4に駆動用電解液を含浸さ
せ、その後、コンデンサ素子4をアルミニウムよりなる
有底円筒状の金属ケース5内に収納し、そしてこの金属
ケース5の開口部に、前記コンデンサ素子4に接続した
一対のリード線4a,4bが外部に導出されるように弾性封
口体6を装着し、かつ金属ケース5と弾性封口体6とを
巻締め封止することにより、金属ケース5の内部の駆動
用電解液が蒸発しないように構成していた。
すような構成となっていた。すなわち、粗面化したアル
ミ箔の表面に陽極酸化によって誘電体酸化皮膜を形成し
た陽極箔1とアルミ箔よりなる陰極箔2を対極させ、そ
してこの陽極箔1と陰極箔2の間にセパレータ紙3を介
在させて巻回することによりコンデンサ素子4を構成
し、かつこのコンデンサ素子4に駆動用電解液を含浸さ
せ、その後、コンデンサ素子4をアルミニウムよりなる
有底円筒状の金属ケース5内に収納し、そしてこの金属
ケース5の開口部に、前記コンデンサ素子4に接続した
一対のリード線4a,4bが外部に導出されるように弾性封
口体6を装着し、かつ金属ケース5と弾性封口体6とを
巻締め封止することにより、金属ケース5の内部の駆動
用電解液が蒸発しないように構成していた。
発明が解決しようとする課題 上記した従来のアルミ電解コンデンサにおける陽極箔
1および陰極箔2は、第5図に示すように、あらかじめ
必要幅に切断されたロール箔7から必要な長さの分量だ
け切断し、そして第6図に示すように、陽極箔1と陰極
箔2にそれぞれリード線4a,4bを接続した後、第6図に
示すような位置関係すなわち陽極箔1と陰極箔2の間に
セパレータ紙3が介在されるような位置関係にして、こ
れらを巻回することにより、コンデンサ素子4が構成さ
れる。
1および陰極箔2は、第5図に示すように、あらかじめ
必要幅に切断されたロール箔7から必要な長さの分量だ
け切断し、そして第6図に示すように、陽極箔1と陰極
箔2にそれぞれリード線4a,4bを接続した後、第6図に
示すような位置関係すなわち陽極箔1と陰極箔2の間に
セパレータ紙3が介在されるような位置関係にして、こ
れらを巻回することにより、コンデンサ素子4が構成さ
れる。
しかしながら、このような方法においては、どうして
も陽極箔1および陰極箔2と一対のリード線4a,4bとの
接続部における盛り上がり部や一対のリード線4a,4bの
平坦部のエッジ等の凸部と、これらと対極する電極箔と
の間に巻回時のストレスが集中するため、巻取時あるい
は組立・完成時においてショートの発生が増大するとい
う問題点があった。
も陽極箔1および陰極箔2と一対のリード線4a,4bとの
接続部における盛り上がり部や一対のリード線4a,4bの
平坦部のエッジ等の凸部と、これらと対極する電極箔と
の間に巻回時のストレスが集中するため、巻取時あるい
は組立・完成時においてショートの発生が増大するとい
う問題点があった。
また、第5図に示すように必要な長さの分量だけ切断
された陽極箔1および陰極箔は、その両端部8a,8bを切
断する場合、第7図に示すように、切断刃9が箔面に対
して直角方向に押し切って行く形となるため、切断バリ
10が生じていた。そしてこの切断バリ10が生じた状態
で、陽極箔1および陰極箔2をセパレータ紙3とともに
巻回してコンデンサ素子4を構成した場合、前記切断バ
リ10と対極する電極箔との間に巻回時のストレスが集中
するため、巻取時あるいは組立・完成時においてショー
トの発生が増大するという問題点があった。
された陽極箔1および陰極箔は、その両端部8a,8bを切
断する場合、第7図に示すように、切断刃9が箔面に対
して直角方向に押し切って行く形となるため、切断バリ
10が生じていた。そしてこの切断バリ10が生じた状態
で、陽極箔1および陰極箔2をセパレータ紙3とともに
巻回してコンデンサ素子4を構成した場合、前記切断バ
リ10と対極する電極箔との間に巻回時のストレスが集中
するため、巻取時あるいは組立・完成時においてショー
トの発生が増大するという問題点があった。
一方、このような問題点を改善する目的で、本発明者
らは、第8図に示すようなアルミ電解コンデンサ用のセ
パレータ紙からなる基材11の片面の全面に粘着剤12を塗
布したテープ13を用い、このテープ13で、一対のリード
線と電極箔の接続部および電極箔の長さ方向の両端の切
断部を被覆してこれらの部分の巻回時におけるストレス
を緩和させようとする対策を試みた。
らは、第8図に示すようなアルミ電解コンデンサ用のセ
パレータ紙からなる基材11の片面の全面に粘着剤12を塗
布したテープ13を用い、このテープ13で、一対のリード
線と電極箔の接続部および電極箔の長さ方向の両端の切
断部を被覆してこれらの部分の巻回時におけるストレス
を緩和させようとする対策を試みた。
しかしながら、上記対策におけるテープ13において
は、アルミ電解コンデンサ用のセパレータ紙からなる基
材11の片面の全面に粘着剤12を塗布していたため、この
テープ13で一対のリード線と電極箔との接続部および電
極箔の長さ方向の両端の切断部を被覆してコンデンサ素
子を組立てた後、駆動用電解液を含浸させた時、セパレ
ータ紙からなる基材11にはすみやかに駆動用電解液は浸
透するが、粘着剤12への駆動用電解液の浸透は時間がか
かるため、実際は、静電容量等の特性を検査する時に、
特性が安定するのを待って検査をするという具合に、通
常より余分な時間を必要とするもので、これにより生産
性が低下するという問題点があった。
は、アルミ電解コンデンサ用のセパレータ紙からなる基
材11の片面の全面に粘着剤12を塗布していたため、この
テープ13で一対のリード線と電極箔との接続部および電
極箔の長さ方向の両端の切断部を被覆してコンデンサ素
子を組立てた後、駆動用電解液を含浸させた時、セパレ
ータ紙からなる基材11にはすみやかに駆動用電解液は浸
透するが、粘着剤12への駆動用電解液の浸透は時間がか
かるため、実際は、静電容量等の特性を検査する時に、
特性が安定するのを待って検査をするという具合に、通
常より余分な時間を必要とするもので、これにより生産
性が低下するという問題点があった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、電極箔
への駆動用電解液の浸透が短時間で済み、かつ含浸後は
設計通りの静電容量を取り出すことができるアルミ電解
コンデンサを提供することを目的とするものである。
への駆動用電解液の浸透が短時間で済み、かつ含浸後は
設計通りの静電容量を取り出すことができるアルミ電解
コンデンサを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明のアルミ電解コンデ
ンサは、陽極箔と陰極箔との間にセパレータ紙を介在さ
せて巻回することにより構成されるコンデンサ素子と、
前記陽極箔と陰極箔に接続される一対のリード線とを有
し、前記陽極箔および陰極箔と一対のリード線との接続
部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の長さ方向の両
端の切断部をテープで被覆し、かつこのテープは、駆動
用電解液を浸透させるマニラ紙,クラフト紙,エスパル
ト紙,紅麻紙のいずれか1つの紙あるいはそれらを混合
してできたアルミ電解コンデンサ用のセパレータ紙より
なる基材の片面の一部分のみに駆動用電解液を浸透させ
る粘着剤を塗布することにより構成したものである。
ンサは、陽極箔と陰極箔との間にセパレータ紙を介在さ
せて巻回することにより構成されるコンデンサ素子と、
前記陽極箔と陰極箔に接続される一対のリード線とを有
し、前記陽極箔および陰極箔と一対のリード線との接続
部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の長さ方向の両
端の切断部をテープで被覆し、かつこのテープは、駆動
用電解液を浸透させるマニラ紙,クラフト紙,エスパル
ト紙,紅麻紙のいずれか1つの紙あるいはそれらを混合
してできたアルミ電解コンデンサ用のセパレータ紙より
なる基材の片面の一部分のみに駆動用電解液を浸透させ
る粘着剤を塗布することにより構成したものである。
作用 上記構成によれば、陽極箔および陰極箔と一対のリー
ド線との接続部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の
長さ方向の両端の切断部をテープで被覆しているため、
この被覆したテープは、陽極箔および陰極箔と一対のリ
ード線との接続部における凸部と、これに対極する電極
箔との間、ならびに電極箔の長さ方向の両端の切断部に
おける切断バリと、これに対極する電極箔との間に間隔
を作って、前記凸部と、これに対極する電極箔との間、
ならびに電極箔の両端の切断バリと、これに対極する電
極箔との間に生じる巻回時のストレスを吸収することが
でき、これにより、前記凸部ならびに切断バリがセパレ
ータ紙を突き破って陽極箔と陰極箔とを接触させてしま
うのを確実に防止することができるため、ショート不良
が発生するということはない。
ド線との接続部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の
長さ方向の両端の切断部をテープで被覆しているため、
この被覆したテープは、陽極箔および陰極箔と一対のリ
ード線との接続部における凸部と、これに対極する電極
箔との間、ならびに電極箔の長さ方向の両端の切断部に
おける切断バリと、これに対極する電極箔との間に間隔
を作って、前記凸部と、これに対極する電極箔との間、
ならびに電極箔の両端の切断バリと、これに対極する電
極箔との間に生じる巻回時のストレスを吸収することが
でき、これにより、前記凸部ならびに切断バリがセパレ
ータ紙を突き破って陽極箔と陰極箔とを接触させてしま
うのを確実に防止することができるため、ショート不良
が発生するということはない。
またこのテープは、駆動用電解液を浸透させるマニラ
紙,クラフト紙,エスパルト紙,紅麻紙のいずれか1つ
の紙あるいはそれらを混合してできたアルミ電解コンデ
ンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一部分のみ
にしか、駆動用電解液を浸透させる粘着剤は塗布してい
ないため、粘着剤で覆われる電極箔の面積は極めて少な
くなり、かつ粘着剤でわずかに覆われている電極箔の部
分も、駆動用電解液が粘着剤中を浸透していく距離が、
基材の片面の全面に粘着剤を塗布したものに比べて極め
て短くなり、その結果、電極箔への駆動用電解液の浸透
のための時間もほとんどかからないため、電極箔への含
浸後は電極箔上はすみやかに駆動用電解液で濡れること
になり、これにより、設計通りの静電容量を取り出すこ
とができるものである。
紙,クラフト紙,エスパルト紙,紅麻紙のいずれか1つ
の紙あるいはそれらを混合してできたアルミ電解コンデ
ンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一部分のみ
にしか、駆動用電解液を浸透させる粘着剤は塗布してい
ないため、粘着剤で覆われる電極箔の面積は極めて少な
くなり、かつ粘着剤でわずかに覆われている電極箔の部
分も、駆動用電解液が粘着剤中を浸透していく距離が、
基材の片面の全面に粘着剤を塗布したものに比べて極め
て短くなり、その結果、電極箔への駆動用電解液の浸透
のための時間もほとんどかからないため、電極箔への含
浸後は電極箔上はすみやかに駆動用電解液で濡れること
になり、これにより、設計通りの静電容量を取り出すこ
とができるものである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第1図は本発明の実施例であるアルミ電解コンデン
サのコンデンサ素子を構成する部材の位置関係を示した
もので、従来例と同一部品については同一番号を付し、
従来例と異なる点のみを説明する。すなわち、本発明の
実施例は、陽極箔1および陰極箔2と一対のリード線4
a,4bとの接続部における凸部14と、前記陽極箔1と陰極
箔2の長さ方向の両端の切断部をテープ15で被覆し、か
つこのテープ15は、駆動用電解液を浸透させるアルミ電
解コンデンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一
部分のみに駆動用電解液を浸透させる粘着剤を塗布する
ことにより構成したものである。
る。第1図は本発明の実施例であるアルミ電解コンデン
サのコンデンサ素子を構成する部材の位置関係を示した
もので、従来例と同一部品については同一番号を付し、
従来例と異なる点のみを説明する。すなわち、本発明の
実施例は、陽極箔1および陰極箔2と一対のリード線4
a,4bとの接続部における凸部14と、前記陽極箔1と陰極
箔2の長さ方向の両端の切断部をテープ15で被覆し、か
つこのテープ15は、駆動用電解液を浸透させるアルミ電
解コンデンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一
部分のみに駆動用電解液を浸透させる粘着剤を塗布する
ことにより構成したものである。
次に本発明の各実施例と従来例とを比較するための実
施例を示す。
施例を示す。
(実施例1) 第2図(a)に示すように、アルミ電解コンデンサの
セパレータ紙を構成するマニラ紙を基材15aとし、かつ
この基材15aの片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤1
5bを線状に塗布することにより構成したテープ15を用
い、このテープ15で第1図に示す陽極箔1および陰極箔
2と一対のリード線4a,4bとの接続部における凸部14
と、前記陽極箔1と陰極箔2の長さ方向の両端部を被覆
し、そしてこの陽極箔1と陰極箔2をセパレータ紙3と
ともに巻回することによりコンデンサ素子を構成し、そ
してこのコンデンサ素子4に駆動用電解液を含浸させる
とともに、このコンデンサ素子4をアルミニウムよりな
る金属ケース5内に封入して、定格10V100μFのアルミ
電解コンデンサを作製した。
セパレータ紙を構成するマニラ紙を基材15aとし、かつ
この基材15aの片面に駆動用電解液を浸透させる粘着剤1
5bを線状に塗布することにより構成したテープ15を用
い、このテープ15で第1図に示す陽極箔1および陰極箔
2と一対のリード線4a,4bとの接続部における凸部14
と、前記陽極箔1と陰極箔2の長さ方向の両端部を被覆
し、そしてこの陽極箔1と陰極箔2をセパレータ紙3と
ともに巻回することによりコンデンサ素子を構成し、そ
してこのコンデンサ素子4に駆動用電解液を含浸させる
とともに、このコンデンサ素子4をアルミニウムよりな
る金属ケース5内に封入して、定格10V100μFのアルミ
電解コンデンサを作製した。
(実施例2) 粘着剤15bを第2図(b)に示すように、基材15aの片
面に破線状に塗布してなるテープ15を用いた以外は実施
例1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
面に破線状に塗布してなるテープ15を用いた以外は実施
例1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
(実施例3) 粘着剤15bを第2図(c)に示すように、基材15aの片
面に点状に塗布してなるテープ15を用いた以外は実施例
1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
面に点状に塗布してなるテープ15を用いた以外は実施例
1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
(従来例1) 第8図に示すように、アルミ電解コンデンサ用のセパ
レータ紙を構成するマニラ紙からなる基材11の片面の全
面に粘着剤12を塗布してなるテープ13を用いた以外は実
施例1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
レータ紙を構成するマニラ紙からなる基材11の片面の全
面に粘着剤12を塗布してなるテープ13を用いた以外は実
施例1と同じ方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
(従来例2) 従来のテープ被覆なしのものを用いて実施例1と同じ
方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
方法でアルミ電解コンデンサを作製した。
上記実施例1〜3および従来例1〜2のアルミ電解コ
ンデンサを製造したときのショート不良の発生率は第1
表に示すような結果となった。
ンデンサを製造したときのショート不良の発生率は第1
表に示すような結果となった。
上記第1表から明らかなように、実施例1〜3および
従来例1のテープで被覆したものは、ショート不良は一
切発生していないが、従来例2のテープ被覆なしのもの
を用いた場合は、ショート不良が発生しているものであ
る。
従来例1のテープで被覆したものは、ショート不良は一
切発生していないが、従来例2のテープ被覆なしのもの
を用いた場合は、ショート不良が発生しているものであ
る。
第3図は実施例1〜3および従来例1〜2における駆
動用電解液含浸後に静電容量が安定するまでの経過時間
を示したもので、この第3図からも明らかなように、実
施例1〜3はテープ被覆なしの従来例2と比べて実用上
ほとんど差がないが、従来例1は静電容量が安定するま
で非常に長い時間を要しているものである。
動用電解液含浸後に静電容量が安定するまでの経過時間
を示したもので、この第3図からも明らかなように、実
施例1〜3はテープ被覆なしの従来例2と比べて実用上
ほとんど差がないが、従来例1は静電容量が安定するま
で非常に長い時間を要しているものである。
なお、テープ15の基材15aは、上記実施例1〜3のマ
ニラ紙に限定されるものではなく、クラフト紙,エスパ
ルト紙,紅麻紙あるいはそれらを混合してできた紙にお
いても、上記実施例1〜3と同様の結果が確認された。
ニラ紙に限定されるものではなく、クラフト紙,エスパ
ルト紙,紅麻紙あるいはそれらを混合してできた紙にお
いても、上記実施例1〜3と同様の結果が確認された。
上記の結果から明らかなように、実施例1〜3で示し
たテープ15は、陽極箔1および陰極箔2と一対のリード
線4a,4bとの接続部における凸部14と、これに対極する
電極1,2との間、ならびに電極箔1,2の両端の切断バリ10
と、これと対極する電極箔1,2との間に生じる巻回時の
ストレスを吸収することができ、これにより、生産性に
悪影響を及ぼすことなく、アルミ電解コンデンサの巻取
工程および組立・完成工程におけるショート不良の発生
率を大幅に低減させることができる。
たテープ15は、陽極箔1および陰極箔2と一対のリード
線4a,4bとの接続部における凸部14と、これに対極する
電極1,2との間、ならびに電極箔1,2の両端の切断バリ10
と、これと対極する電極箔1,2との間に生じる巻回時の
ストレスを吸収することができ、これにより、生産性に
悪影響を及ぼすことなく、アルミ電解コンデンサの巻取
工程および組立・完成工程におけるショート不良の発生
率を大幅に低減させることができる。
発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように、本発明のアル
ミ電解コンデンサは、陽極箔および陰極箔の一対のリー
ド線との接続部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の
長さ方向の両端の切断部をテープで被覆しているため、
この被覆したテープは、陽極箔および陰極箔と一対のリ
ード線との接続部における凸部と、これに対極する電極
箔との間、ならびに電極箔の長さ方向の両端の切断部に
おける切断バリと、これに対極する電極箔との間に間隔
を作って、前記凸部と、これに対極する電極箔との間、
ならびに電極箔の両端の切断バリと、これに対極する電
極箔との間に生じる巻回時のストレスを吸収することが
でき、これにより、前記凸部ならびに切断バリがセパレ
ータ紙を突き破って陽極箔と陰極箔とを接触させてしま
うのを確実に防止することができるため、ショート不良
が発生するということはない。
ミ電解コンデンサは、陽極箔および陰極箔の一対のリー
ド線との接続部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の
長さ方向の両端の切断部をテープで被覆しているため、
この被覆したテープは、陽極箔および陰極箔と一対のリ
ード線との接続部における凸部と、これに対極する電極
箔との間、ならびに電極箔の長さ方向の両端の切断部に
おける切断バリと、これに対極する電極箔との間に間隔
を作って、前記凸部と、これに対極する電極箔との間、
ならびに電極箔の両端の切断バリと、これに対極する電
極箔との間に生じる巻回時のストレスを吸収することが
でき、これにより、前記凸部ならびに切断バリがセパレ
ータ紙を突き破って陽極箔と陰極箔とを接触させてしま
うのを確実に防止することができるため、ショート不良
が発生するということはない。
またこのテープは、駆動用電解液を浸透させるマニラ
紙,クラフト紙,エスパルト紙,紅麻紙のいずれか1つ
の紙あるいはそれらを混合してできたアルミ電解コンデ
ンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一部分のみ
にしか、駆動用電解液を浸透させる粘着剤は塗布してい
ないため、粘着剤で覆われる電極箔の面積は極めて少な
くなり、かつ粘着剤でわずかに覆われている電極箔の部
分も、駆動用電解液が粘着剤中を浸透していく距離が、
基材の片面の全面に粘着剤を塗布したものに比べて極め
て短くなり、その結果、電極箔への駆動用電解液の浸透
のための時間もほとんどかからないため、電極箔への含
浸後は電極箔上はすみやかに駆動用電解液で濡れること
になり、これにより、設計通りの静電容量を取り出すこ
とができるものである。
紙,クラフト紙,エスパルト紙,紅麻紙のいずれか1つ
の紙あるいはそれらを混合してできたアルミ電解コンデ
ンサ用のセパレータ紙よりなる基材の片面の一部分のみ
にしか、駆動用電解液を浸透させる粘着剤は塗布してい
ないため、粘着剤で覆われる電極箔の面積は極めて少な
くなり、かつ粘着剤でわずかに覆われている電極箔の部
分も、駆動用電解液が粘着剤中を浸透していく距離が、
基材の片面の全面に粘着剤を塗布したものに比べて極め
て短くなり、その結果、電極箔への駆動用電解液の浸透
のための時間もほとんどかからないため、電極箔への含
浸後は電極箔上はすみやかに駆動用電解液で濡れること
になり、これにより、設計通りの静電容量を取り出すこ
とができるものである。
第1図は本発明の実施例であるアルミ電解コンデンサの
コンデンサ素子を構成する部材の位置関係を示す分解斜
視図、第2図(a),(b),(c)は基材の片面の一
部分に粘着材を塗布した各実施例を示す斜視図、第3図
は駆動用電解液含浸後の静電容量が安定するまでの時間
を示す特性図、第4図は従来のアルミ電解コンデンサの
縦断面図、第5図はロール箔から必要な長さの分だけ電
極箔を切断した状態を示す斜視図、第6図は従来のアル
ミ電解コンデンサのコンデンサ素子を構成する部材の位
置関係を示す分解斜視図、第7図は電極箔の切断部の切
断バリの状態を示す断面図、第8図は基材の片面の全面
に粘着剤を塗布したテープの斜視図である。 1……陽極箔、2……陰極箔、3……セパレータ紙、4
……コンデンサ素子、4a,4b……一対のリード線、14…
…凸部、15……テープ、15a……基材、15b……粘着剤。
コンデンサ素子を構成する部材の位置関係を示す分解斜
視図、第2図(a),(b),(c)は基材の片面の一
部分に粘着材を塗布した各実施例を示す斜視図、第3図
は駆動用電解液含浸後の静電容量が安定するまでの時間
を示す特性図、第4図は従来のアルミ電解コンデンサの
縦断面図、第5図はロール箔から必要な長さの分だけ電
極箔を切断した状態を示す斜視図、第6図は従来のアル
ミ電解コンデンサのコンデンサ素子を構成する部材の位
置関係を示す分解斜視図、第7図は電極箔の切断部の切
断バリの状態を示す断面図、第8図は基材の片面の全面
に粘着剤を塗布したテープの斜視図である。 1……陽極箔、2……陰極箔、3……セパレータ紙、4
……コンデンサ素子、4a,4b……一対のリード線、14…
…凸部、15……テープ、15a……基材、15b……粘着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 寿明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−127527(JP,A) 実開 昭55−111336(JP,U) 実開 昭63−155624(JP,U) 実公 昭44−8920(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/02
Claims (4)
- 【請求項1】陽極箔と陰極箔との間にセパレータ紙を介
在させて巻回することにより構成されるコンデンサ素子
と、前記陽極箔と陰極箔に接続される一対のリード線と
を有し、前記陽極箔および陰極箔と一対のリード線との
接続部における凸部と、前記陽極箔と陰極箔の長さ方向
の両端の切断部をテープで被覆し、かつこのテープは、
駆動用電解液を浸透させるマニラ紙,クラフト紙,エス
パルト紙,紅麻紙のいずれか1つの紙あるいはそれらを
混合してできたアルミ電解コンデンサ用のセパレータ紙
よりなる基材の片面の一部分のみに駆動用電解液を浸透
させる粘着剤を塗布することにより構成したアルミ電解
コンデンサ。 - 【請求項2】テープを構成する基材の一部分に粘着剤を
線状に塗布した請求項1記載のアルミ電解コンデンサ。 - 【請求項3】テープを構成する基材の一部分に粘着剤を
破線状に塗布した請求項1記載のアルミ電解コンデン
サ。 - 【請求項4】テープを構成する基材の一部分に粘着剤を
点状に塗布した請求項1記載のアルミ電解コンデンサ。
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1990
- 1990-09-10 JP JP2240815A patent/JP2943290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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