JP2001015392A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2001015392A
JP2001015392A JP11182857A JP18285799A JP2001015392A JP 2001015392 A JP2001015392 A JP 2001015392A JP 11182857 A JP11182857 A JP 11182857A JP 18285799 A JP18285799 A JP 18285799A JP 2001015392 A JP2001015392 A JP 2001015392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全機構付きの電解コンデンサに関し、機械
的ストレスに強く、安全機構部の信頼性に優れた電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。 【解決手段】 コンデンサ素子2を駆動用電解液と共に
収納した有底筒状の金属ケース1と、リード線4が挿通
する孔を備えて金属ケース1の開口部を封止した封口体
6からなり、この封口体6が金属ケース1の開放端から
所定の寸法内部に入り込んで封口体6と金属ケース1の
開放端の間に所定の寸法の空隙部7を形成した構成とす
ることにより、機械的ストレスに強く、雷サージ等の異
常電圧や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇し
た時にリード線4が切断されて内部回路を確実に遮断す
ることができる信頼性に優れた電解コンデンサを得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雷サージ等の異常電
圧や過剰リップルが加わることにより発熱して内部圧力
が上昇したときに、コンデンサ内部の回路を遮断するこ
とができる安全機構付きの電解コンデンサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図9(a)は従来の一般的な安全機構付
きのアルミ電解コンデンサの構成を示した断面図であ
り、同図に示すように陽極箔と陰極箔をセパレータと共
に巻回し、駆動用電解液を含浸して形成されるコンデン
サ素子92を有底円筒状の金属ケース91に収納した
後、コンデンサ素子92より導出されたリード線を一部
に開口穴94が形成された端子板95を貫通して固定さ
れた端子93に接続し、金属ケース91の開放端99
を、端子板95の端子93に圧着する接続端子96と外
部接続端子98を備えた封口板97とともに絞り加工す
ることにより封口した構造のものである。
【0003】図9(b)は上記図9(a)に示したアル
ミ電解コンデンサに、雷サージ等の異常電圧や過剰リッ
プルにより発熱して内部圧力が上昇した時の状態を示し
た断面図であり、金属ケース91内に発生した内部圧力
は、端子板95に設けた開口穴94を通じて封口板97
を円弧状に膨らませ、端子板95の端子93に圧着した
封口板97の接続端子96が離れることにより内部回路
を遮断できるように構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の安全機構付きのアルミ電解コンデンサは、端
子板95の端子93と封口板97の接続端子96は圧着
しているだけなので、振動や引っ張り等の機械的ストレ
スに弱いという問題があった。
【0005】また、雷サージ等の異常電圧や過剰リップ
ルにより発熱して内部圧力が上昇した時に封口板97が
円弧状に膨れるが、僅かな内部圧力では端子板95の端
子93に圧着した封口板97の接続端子96が完全に離
れにくく、端子間接触の信頼性が低いといった課題を有
していた。
【0006】本発明はこのような従来の課題を解決し、
機械的ストレスに強く、雷サージ等の異常電圧や過剰リ
ップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に内部回路
を確実に遮断することができる信頼性に優れた電解コン
デンサを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、外部接続用のリード線が接続された陽極箔
と陰極箔とをセパレータを介在させて巻回することによ
り構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を
駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、
上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開
口部を封止した封口体からなり、この封口体が金属ケー
スの開放端から金属ケースの内部に所定の寸法入り込ん
で、封口体と金属ケースの開放端の間に所定の寸法の空
隙部を形成した構成のものである。
【0008】この本発明により、機械的ストレスに強
く、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱し
て内部圧力が上昇した時に内部回路を確実に遮断するこ
とができて信頼性に優れた電解コンデンサが得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外部接続用のリード線が接続された陽極箔と陰極箔
とをセパレータを介在させて巻回することにより構成さ
れたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電
解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上記リー
ド線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口部を封
止した封口体からなり、この封口体が金属ケースの開放
端から金属ケースの内部に所定の寸法入り込んで封口体
と金属ケースの開放端の間に所定の寸法の空隙部を形成
するように構成したものであり、雷サージ等の異常電圧
や過剰リップルにより発熱して内部圧力が上昇した時に
封口体が金属ケースの空隙部に移動しリード線が切断さ
れるという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、金属ケースの開放端を中心方向に向か
って折り曲げ加工したもので、封口体が移動した時のス
トッパーの役目をするという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、封口体から外部へ挿通したリ
ード線の根元部にリード線の径よりも大きな径を有する
係止部を設けたもので、封口体に固定したリード線とコ
ンデンサ素子間の切断を確実なものにするという作用を
有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、外部接続用のリー
ド線の一部またはリード線と陽極箔および陰極箔の接続
部またはこの接続部の周辺の少なくとも1箇所に、コン
デンサ素子からリード線を分離する方向に力を加えた際
に分離点となる分断起点部を設けたもので、内部圧力が
上昇したときにリード線を分離しやすいという作用を有
する。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、外部接続用のリー
ド線の陽極箔および陰極箔に接続する部分を三角形また
は台形の平板状にしたもので、請求項4に記載の発明に
よる作用と同様の作用を有する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、陽極箔および陰極
箔に導電性シートを介して外部接続用のリード線を接続
したもので、請求項4に記載の発明による作用と同様の
作用を有する。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つに記載の発明において、コンデンサ素子の
外周面に当接してコンデンサ素子を保持する円環状の突
起を金属ケースに設けたもので、内部圧力が上昇して封
口体が移動してもコンデンサ素子は固定状態を保つこと
ができるという作用を有する。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか一つに記載の発明において、金属ケースの開放
端と封口体の間に設けた所定の寸法の空隙部を金属ケー
スの開放端側が小径となるようなテーパー状または段付
き形状にしたもので、封口体は弾性体であるため空隙部
に移動できるがコンデンサ素子は移動できないようにす
ることができるという作用を有する。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか一つに記載の発明において、コンデンサ素子と
封口体の間に硬質部材からなる絶縁板を配置したもの
で、請求項8に記載の発明による作用と同様の作用を有
する。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項1また
は2に記載の発明において、金属ケースの底面に薄肉部
を設けたもので、一定内部圧力以上になるとこの薄肉部
が壊れて圧力を外部に逃がすことができるという作用を
有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1(a)は、本発明の
第1の実施の形態による基板に取り付けたアルミ電解コ
ンデンサの構成を示す断面図である。同図(a)におい
て、1は有底筒状の金属ケース、2は外部接続用のリー
ド線4を接続した陽極箔と陰極箔をセパレータを介在さ
せて巻回されたコンデンサ素子、3は封口体6を固定す
るために金属ケース1に設けた絞り加工部、5は外部接
続用のリード線4を封口体6に固定するリードフック
部、7は空隙部、8は中心方向に折り曲げ加工した金属
ケースの開放端、9は外部接続用のリード線の一部に設
けた分離点となる分断起点部、10は電気回路が形成し
てある基板で外部接続用のリード線4がはんだ付けして
ある。
【0021】同図(b)は、上記図1(a)に示したア
ルミ電解コンデンサに雷サージや過電圧等の異常により
内部圧力が増加して一定以上の圧力に達して分断起点部
9が切断された状態を示したものである。このように内
部圧力が上昇すると、金属ケース1が押し上げられて封
口体6が金属ケース1の開放端部8と封口体6の間に設
けられた空隙部7に移動すると同時に、外部接続用のリ
ード線4に設けた分断起点部9が切断されてアルミ電解
コンデンサの回路が遮断する。また、この時に外部接続
用のリード線4を封口体6に固定するためのリードフッ
ク部5を設けているので、確実に外部接続用のリード線
4が封口体6とともに移動して分断起点部9を切断する
ことができる。
【0022】(実施の形態2)図2(a)〜(c)は本
発明の第2の実施の形態による分断起点部の他の例を示
した平面図で、上記第1の実施の形態で説明した分断起
点部9と同様の効果を得ることができるものである。
【0023】同図において、(a)は電極箔11と接続
された外部接続用のリード線14の平坦部12に数ヵ所
のスリット13を設けたもので、この構成により、外部
接続用のリード線14に引っ張り力が加わった時に短い
ストロークで切断することができる。(b)は電極箔1
5と接続された外部接続用のリード線18の平坦部16
の周辺に、三角状または台形状にミシン目17を設けた
もので、切断するとテーパー状に離れるので再ショート
することがない。(c)は外部接続用のリード線21の
平坦部20の形状を三角状または台形状に形成したもの
で、外部接続用のリード線21に引っ張り力が加わった
ときに頂点に力が集中してテーパー状に離れるので再シ
ョートすることがない。
【0024】(実施の形態3)図3(a)は、本発明の
第3の実施の形態による基板に取り付けた状態のアルミ
電解コンデンサの構成を示す断面図である。同図(a)
において、31は有底筒状の金属ケース、32は外部接
続用のリード線34を接続した陽極箔と陰極箔をセパレ
ータを介在させて巻回されたコンデンサ素子、33はコ
ンデンサ素子32を固定するために設けた金属ケース3
1の絞り加工部、35はT形の封口体36を固定するた
めに設けた金属ケース31の絞り加工部で、上記コンデ
ンサ素子32を固定するために設けた金属ケース31の
絞り加工部33の径よりも狭くしてある。37は空隙
部、38は中心方向に折り曲げ加工した金属ケースの開
放端部、39は外部接続用のリード線34の一部に設け
た分離点となる分断起点部、40は電気回路が形成して
ある基板で外部接続用のリード線34がはんだ付けされ
ている。
【0025】同図(b)は、上記図3(a)に示したア
ルミ電解コンデンサに雷サージや過電圧等の異常により
内部圧力が増加して一定以上の圧力に達して分断起点部
39が切断された状態を示したものである。このように
内部圧力が上昇すると、金属ケース31が押し上げられ
て封口体36が金属ケース31の開放端部38と封口体
36の間に設けられた空隙部37に移動すると同時に、
外部接続用のリード線34に設けた分断起点部39が切
断されてアルミ電解コンデンサの回路を遮断することが
できる。ここで、封口体36を固定するために設けた金
属ケース31の絞り加工部35は、コンデンサ素子32
を固定するために設けた金属ケース31の絞り加工部3
3よりも狭くなるように絞り加工してあるため、第1の
実施の形態で示した外部接続用のリード線4を封口体6
に固定するリードフック部5を設けなくても、外部接続
用のリード線34に設けた分起点部39が切断されてア
ルミ電解コンデンサの回路を遮断することができる。
【0026】(実施の形態4)図4は本発明の第4の実
施の形態によるチップ形アルミ電解コンデンサの断面図
である。同図において、41は有底筒状の金属ケース、
42は外部接続用のリード線44を接続した陽極箔と陰
極箔をセパレータを介在させて巻回されたコンデンサ素
子、43はコンデンサ素子42を固定するために設けた
金属ケース41に設けた絞り加工部、45はT形の封口
体46を固定するために金属ケース41に設けた絞り加
工部で、コンデンサ素子42の径よりも狭くしてある。
47は空隙部、48は中心方向に折り曲げ加工した金属
ケース41の開放端部、49は外部接続用のリード線4
4の一部に設けた分離点となる分断起点部、50は金属
ケース41の開放端部48に配置した座板である。
【0027】このように構成することにより、上記第3
の実施の形態によるアルミ電解コンデンサと同様の作用
効果が得られるとともに、座板50を設けたことにより
基板実装時のリフローの熱でも誤動作しないという効果
がある。
【0028】(実施の形態5)図5は本発明の第5の実
施の形態によるアルミ電解コンデンサの断面図で、同図
において、51は有底筒状の金属ケース、52は外部接
続用のリード線54を接続した陽極箔と陰極箔をセパレ
ータを介在させて巻回されたコンデンサ素子、53はコ
ンデンサ素子52とリード線54が挿通する孔を設けた
硬質材料からなる絶縁板59を固定するために金属ケー
ス51に設けた絞り加工部、55はT形の封口体56を
固定するために金属ケース51に設けた絞り加工部で、
金属ケース51の開放端の方向に広がるようにテーパー
状に加工してある。57は空隙部、58は中心方向に折
り曲げ加工した金属ケース51の開放端部である。
【0029】このように構成することにより、コンデン
サ素子52の外径が金属ケース51よりも極端に小さい
場合やコンデンサ素子52の巻きが緩い場合でも、硬質
材料からなる絶縁板59によりコンデンサ素子52を金
属ケース51内に確実に保持することができ、アルミ電
解コンデンサの回路を遮断することができる。
【0030】(実施の形態6)図6(a)は本発明の第
6の実施の形態によるアルミ電解コンデンサの断面図で
ある。同図において、61は有底筒状の金属ケース、6
2は外部接続用のリード線64を導くための導電性シー
ト69を接続した陽極箔と陰極箔をセパレータを介在さ
せて巻回されたコンデンサ素子、63はコンデンサ素子
62を固定するために設けた金属ケース61に設けた絞
り加工部、65は封口体66を固定するために金属ケー
ス61に設けた絞り加工部、67は空隙部、68は中心
方向に折り曲げ加工した金属ケース61の開放端部であ
る。なお、上記導電性シート69はアルミニウム製のシ
ートを用いるのが好ましいが、本発明では特に限定する
ものではない。
【0031】同図(b)は、上記図6(a)に示したア
ルミ電解コンデンサに雷サージや過電圧等の異常により
内部圧力が増加して一定以上の圧力に達して導電性シー
ト69が切断された状態を示したものである。このよう
に内部圧力が上昇すると、金属ケース61が押し上げら
れて、封口体66が金属ケース61の開放端部68と封
口体66の間に設けられた空隙部67に移動すると同時
に、導電性シート69が切断されてアルミ電解コンデン
サの回路を遮断することができる。
【0032】(実施の形態7)図7は本発明の第7の実
施の形態によるアルミ電解コンデンサの断面図である。
同図において、71は有底筒状の金属ケース、72は外
部接続用のリード線74を接続した陽極箔と陰極箔をセ
パレータを介在させて巻回されたコンデンサ素子、73
はコンデンサ素子72の外周面に当接してコンデンサ素
子72を保持するように金属ケース71に設けられた円
環状の突起部、75は封口体76を固定するために金属
ケース71に設けた絞り加工部、77は空隙部、78は
中心方向に折り曲げ加工した金属ケース71の開放端部
である。
【0033】このように構成することにより、雷サージ
や過電圧等の異常により内部圧力が増加して一定以上の
圧力に達した時に、金属ケース71が押し上げられて封
口体76が金属ケース71の開放端部78と封口体76
の間に設けられた空隙部77に移動すると同時に、金属
ケース71に設けた円環状の突起部73でコンデンサ素
子72が保持されているため、外部接続用のリード線7
4を接続した陽極箔および陰極箔の部分が切断されてア
ルミ電解コンデンサの回路を遮断することができるの
で、分断起点部を設けなくても良いものである。
【0034】(実施の形態8)図8は本発明の第8の実
施の形態によるアルミ電解コンデンサの断面図である。
同図において、81は底面部に薄肉部85を設けた有底
筒状の金属ケース、82は外部接続用のリード線84を
接続した陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回
されたコンデンサ素子、83は封口体86を固定するた
めに金属ケース81に設けた絞り加工部、87は空隙
部、88は中心方向に折り曲げ加工した金属ケース81
の開放端部、89は電気回路が形成してある基板で外部
接続用のリード線84がはんだ付けされている。
【0035】このように構成することにより、雷サージ
や過電圧等の異常により内部圧力が増加して一定圧力に
達した時に、金属ケース81が押し上げられてコンデン
サ素子82と封口体86が移動し、封口体86が金属ケ
ース81の開放端88と封口体86の間に設けられた空
隙部87に移動して金属ケース81内の容積を増加させ
て内部圧力を減圧することができる。さらに内部圧力が
上昇して一定圧力以上になると、金属ケース81の底面
部に設けた薄肉部85が破れて圧力は外部へ放出され、
アルミ電解コンデンサの機能を遮断することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の電解コ
ンデンサは、外部接続用のリード線が接続された陽極箔
と陰極箔をセパレータを介在させて巻回することにより
構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆
動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、上
記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開口
部を封止した封口体からなり、この封口体が金属ケース
の開放端から金属ケースの内部に所定の寸法入り込んで
封口体と金属ケースの開放端の間に所定の寸法の空隙部
を形成した構成とすることにより、機械的ストレスに強
く、雷サージ等の異常電圧や過剰リップルにより発熱し
て内部圧力が上昇した時に内部回路を確実に遮断するこ
とができて信頼性に優れた電解コンデンサを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態によるアルミ
電解コンデンサの構成を示す断面図 (b)同リード線が切断されて回路が遮断状態を示す断
面図
【図2】(a)〜(c)本発明の第2の実施の形態によ
る分断起点部の他の例を示す平面図
【図3】(a)本発明の第3の実施の形態によるアルミ
電解コンデンサの構成を示す断面図 (b)同リード線が切断されて回路が遮断状態を示す断
面図
【図4】本発明の第4の実施の形態によるアルミ電解コ
ンデンサの構成を示す断面図
【図5】本発明の第5の実施の形態によるチップ形アル
ミ電解コンデンサの構成を示す断面図
【図6】(a)本発明の第6の実施の形態によるアルミ
電解コンデンサの構成を示す断面図 (b)同導電性シートが切断されて回路が遮断状態を示
す断面図
【図7】本発明の第7の実施の形態によるアルミ電解コ
ンデンサの構成を示す断面図
【図8】本発明の第8の実施の形態によるアルミ電解コ
ンデンサの構成を示す断面図
【図9】(a)従来の安全機構付きアルミ電解コンデン
サの構成を示す断面図 (b)同回路が切断されて回路が遮断状態を示す断面図
【符号の説明】
1,31,41,51,61,71,81 有底筒状の
金属ケース 2,32,42,52,62,72,82 コンデンサ
素子 3,33,43,53,63,83 金属ケースの絞り
加工部 4,14,18,21,34,44,54,64,7
4,84 外部接続用のリード線 5 リードフック部 6,36,46,56,66,76,86 封口体 7,37,47,57,67,77,87 空隙部 8,38,48,58,68,78,88 金属ケース
の開放端部 9,13,17,39,49 分断起点部 10,40,89 基板 12,16,20 リード線の平坦部 35,45,55,65,75 封口体を固定する絞り
加工部 50 座板 69 導電性シート 73 円環状の突起部 85 薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 9/12 C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部接続用のリード線が接続された陽極
    箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回することによ
    り構成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を
    駆動用電解液と共に収納した有底筒状の金属ケースと、
    上記リード線が挿通する孔を備えて上記金属ケースの開
    口部を封止した封口体からなり、この封口体が金属ケー
    スの開放端から金属ケースの内部に所定の寸法入り込ん
    で封口体と金属ケースの開放端の間に所定の寸法の空隙
    部を形成してなる電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 金属ケースの開放端を中心方向に向かっ
    て折り曲げ加工した請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 封口体から外部へ挿通したリード線の根
    元部に、リード線の径よりも大きな径を有する係止部を
    設けた請求項1または2に記載の電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 外部接続用のリード線の一部またはリー
    ド線と陽極箔および陰極箔の接続部またはこの接続部の
    周辺の少なくとも1箇所に、コンデンサ素子からリード
    線を分離する方向に力を加えた際に分離点となる分断起
    点部を設けた請求項1〜3のいずれか一つに記載の電解
    コンデンサ。
  5. 【請求項5】 外部接続用のリード線の陽極箔および陰
    極箔に接続する部分を三角形または台形の平板状とした
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】 陽極箔および陰極箔に導電性シートを介
    して外部接続用のリード線を接続した請求項1〜3のい
    ずれか一つに記載の電解コンデンサ。
  7. 【請求項7】 コンデンサ素子の外周面に当接してコン
    デンサ素子を保持する円環状の突起を金属ケースに設け
    た請求項1〜6のいずれか一つに記載の電解コンデン
    サ。
  8. 【請求項8】 金属ケースの開放端と封口体の間に設け
    た所定の寸法の空隙部を金属ケースの開放端側が小径と
    なるようなテーパー状または段付き形状にした請求項1
    〜7のいずれか一つに記載の電解コンデンサ。
  9. 【請求項9】 コンデンサ素子と封口体の間に硬質部材
    からなる絶縁板を配置した請求項1〜8のいずれか一つ
    に記載の電解コンデンサ。
  10. 【請求項10】 金属ケースの底面に薄肉部を設けた請
    求項1または2に記載の電解コンデンサ。
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