JPH04233714A - アルミ電解コンデンサ - Google Patents
アルミ電解コンデンサInfo
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- JPH04233714A JPH04233714A JP40905990A JP40905990A JPH04233714A JP H04233714 A JPH04233714 A JP H04233714A JP 40905990 A JP40905990 A JP 40905990A JP 40905990 A JP40905990 A JP 40905990A JP H04233714 A JPH04233714 A JP H04233714A
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Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミ電解コンデンサに
関するもので、さらに詳しく言えばアルミ電解コンデン
サの寿命特性の改善及び安全性の向上に関するものであ
る。
関するもので、さらに詳しく言えばアルミ電解コンデン
サの寿命特性の改善及び安全性の向上に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアルミ電解コンデンサは
、図3に示すように、高純度アルミニウム箔を粗面化し
た後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したものを
陽極箔とし、この陽極箔とこれに対極する陰極箔とをセ
パレータを介して巻回することによりコンデンサ素子1
を構成し、このコンデンサ素子1に駆動用電解液を含浸
させた後、コンデンサ素子1を有底円筒状の金属ケース
2内に装備し、そしてコンデンサ素子1から導出された
陽極リード3を天然ゴム,合成ゴムあるいはテフロン等
の樹脂材により構成された封口部材4の貫通孔4aより
外部に引き出すとともに、封口部材4を金属ケース2の
一端開口部に装着してカーリング封口している。また前
記金属ケース2の内底部には陰極内部リード5を溶接に
より接続し、かつ金属ケース2の外底部に陰極外部リー
ド6を溶接して前記陰極内部リード5を外部へ導出させ
るとともに陰極を構成している。
、図3に示すように、高純度アルミニウム箔を粗面化し
た後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したものを
陽極箔とし、この陽極箔とこれに対極する陰極箔とをセ
パレータを介して巻回することによりコンデンサ素子1
を構成し、このコンデンサ素子1に駆動用電解液を含浸
させた後、コンデンサ素子1を有底円筒状の金属ケース
2内に装備し、そしてコンデンサ素子1から導出された
陽極リード3を天然ゴム,合成ゴムあるいはテフロン等
の樹脂材により構成された封口部材4の貫通孔4aより
外部に引き出すとともに、封口部材4を金属ケース2の
一端開口部に装着してカーリング封口している。また前
記金属ケース2の内底部には陰極内部リード5を溶接に
より接続し、かつ金属ケース2の外底部に陰極外部リー
ド6を溶接して前記陰極内部リード5を外部へ導出させ
るとともに陰極を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアルミ電解コンデンサの構造においては、封口部材
4を構成するポリマーの内部を駆動用電解液が徐々に拡
散浸透して外部に蒸散するという、いわゆるドライアッ
プを招くという欠点があり、従って長期にわたって特性
を維持できないという問題点があった。また使用状態に
おいて、電子回路の故障等によりアルミ電解コンデンサ
に異常な過電圧,逆電圧あるいはリプル電流等の異常負
荷が印加された場合は、コンデンサ内部素子が発熱し、
この発熱によりガスが急激に発生し、これによって内部
圧力が上昇し、所定の圧力になると金属ケース2の天面
部に設けた防爆弁が作動するため、ガスが外部に噴出し
たり、駆動用電解液が外部に流出したりして汚染を招き
、また異常負荷のレベルによっては、防爆弁が作動する
前に、コンデンサ素子がショートして爆発,発火に至る
という問題点を有していた。
来のアルミ電解コンデンサの構造においては、封口部材
4を構成するポリマーの内部を駆動用電解液が徐々に拡
散浸透して外部に蒸散するという、いわゆるドライアッ
プを招くという欠点があり、従って長期にわたって特性
を維持できないという問題点があった。また使用状態に
おいて、電子回路の故障等によりアルミ電解コンデンサ
に異常な過電圧,逆電圧あるいはリプル電流等の異常負
荷が印加された場合は、コンデンサ内部素子が発熱し、
この発熱によりガスが急激に発生し、これによって内部
圧力が上昇し、所定の圧力になると金属ケース2の天面
部に設けた防爆弁が作動するため、ガスが外部に噴出し
たり、駆動用電解液が外部に流出したりして汚染を招き
、また異常負荷のレベルによっては、防爆弁が作動する
前に、コンデンサ素子がショートして爆発,発火に至る
という問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、長寿命で、かつ異常負荷が印加された場合において
も、ガスの外部への噴出、駆動用電解液の外部への流出
を未然に防止できるとともに、ショートによる発火等を
起こすこともないアルミ電解コンデンサを提供すること
を目的とするものである。
で、長寿命で、かつ異常負荷が印加された場合において
も、ガスの外部への噴出、駆動用電解液の外部への流出
を未然に防止できるとともに、ショートによる発火等を
起こすこともないアルミ電解コンデンサを提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアルミ電解コンデンサは、第1の手段として
、陽極リードと陰極リードを有するコンデンサ素子を有
底筒状の金属ケース内に装備し、かつ金属ケースの開口
部を封口部材で封口したアルミ電解コンデンサ本体を備
え、このアルミ電解コンデンサ本体を有底筒状の外装ケ
ース内に装備し、前記アルミ電解コンデンサ本体におけ
るコンデンサ素子は金属ケース内に固定し、かつコンデ
ンサ素子から導出された陽極リードと陰極リードのいず
れかを前記封口部材内を貫通させるとともに封口部材に
固定し、さらに前記陽極リードと陰極リードのいずれか
に、コンデンサ素子と封口部材との間に位置して弱点部
を設けるとともに、前記外装ケースにおける陽極リード
あるいは陰極リードの外部への導出部分にハーメチック
シール材を施して二重ケース構造としたものである。
に本発明のアルミ電解コンデンサは、第1の手段として
、陽極リードと陰極リードを有するコンデンサ素子を有
底筒状の金属ケース内に装備し、かつ金属ケースの開口
部を封口部材で封口したアルミ電解コンデンサ本体を備
え、このアルミ電解コンデンサ本体を有底筒状の外装ケ
ース内に装備し、前記アルミ電解コンデンサ本体におけ
るコンデンサ素子は金属ケース内に固定し、かつコンデ
ンサ素子から導出された陽極リードと陰極リードのいず
れかを前記封口部材内を貫通させるとともに封口部材に
固定し、さらに前記陽極リードと陰極リードのいずれか
に、コンデンサ素子と封口部材との間に位置して弱点部
を設けるとともに、前記外装ケースにおける陽極リード
あるいは陰極リードの外部への導出部分にハーメチック
シール材を施して二重ケース構造としたものである。
【0006】また本発明のアルミ電解コンデンサは上記
目的を達成するための第2の手段として、陽極リードと
陰極リードを有するコンデンサ素子を有底筒状の金属ケ
ース内に装備し、かつ金属ケースの開口部を封口部材で
封口したアルミ電解コンデンサ本体を備え、このアルミ
電解コンデンサ本体の封口部側に位置する金属ケース部
分を延長して封口部材が可動可能な空間部を構成し、前
記アルミ電解コンデンサ本体におけるコンデンサ素子は
金属ケース内に固定し、かつコンデンサ素子から導出さ
れた陽極リードと陰極リードのいずれかに、コンデンサ
素子と封口部材との間に位置して弱点部を設けるととも
に、前記空間部における陽極リードあるいは陰極リード
の外部への導出部分にハーメチックシール材を施したも
のである。
目的を達成するための第2の手段として、陽極リードと
陰極リードを有するコンデンサ素子を有底筒状の金属ケ
ース内に装備し、かつ金属ケースの開口部を封口部材で
封口したアルミ電解コンデンサ本体を備え、このアルミ
電解コンデンサ本体の封口部側に位置する金属ケース部
分を延長して封口部材が可動可能な空間部を構成し、前
記アルミ電解コンデンサ本体におけるコンデンサ素子は
金属ケース内に固定し、かつコンデンサ素子から導出さ
れた陽極リードと陰極リードのいずれかに、コンデンサ
素子と封口部材との間に位置して弱点部を設けるととも
に、前記空間部における陽極リードあるいは陰極リード
の外部への導出部分にハーメチックシール材を施したも
のである。
【0007】
【作用】上記した本発明のアルミ電解コンデンサの第1
及び第2の手段によれば、陽極リードあるいは陰極リー
ドの外部への導出部分にハーメチックシール材を施して
いるため、例えばこのアルミ電解コンデンサを真空雰囲
気で、高低温の温度サイクルが厳しい宇宙環境で使用し
た場合においても、ハーメチックシール材により完全密
閉がなされており、従って通常の封口部材で封止しただ
けのアルミ電解コンデンサよりも、内部の駆動用電解液
の蒸散のスピードを大幅に低減させることができ、その
結果、長寿命のアルミ電解コンデンサが得られる。また
異常負荷が印加された場合、コンデンサ素子の内部のガ
ス発生により内圧が上昇し、そして所定の圧力に達する
と第1及び第2の手段では、封口部材がその圧力により
移動し、これによりコンデンサ素子と封口部材との間に
位置して設けた陽極リードあるいは陰極リードの弱点部
を切断して、通電を断ち切るため、ガスの外部への噴出
、駆動用電解液の外部への流出を防止することができる
とともに、ショートによる発火等の不具合を起こすこと
なく安全にアルミ電解コンデンサの機能を停止させるこ
とができる。
及び第2の手段によれば、陽極リードあるいは陰極リー
ドの外部への導出部分にハーメチックシール材を施して
いるため、例えばこのアルミ電解コンデンサを真空雰囲
気で、高低温の温度サイクルが厳しい宇宙環境で使用し
た場合においても、ハーメチックシール材により完全密
閉がなされており、従って通常の封口部材で封止しただ
けのアルミ電解コンデンサよりも、内部の駆動用電解液
の蒸散のスピードを大幅に低減させることができ、その
結果、長寿命のアルミ電解コンデンサが得られる。また
異常負荷が印加された場合、コンデンサ素子の内部のガ
ス発生により内圧が上昇し、そして所定の圧力に達する
と第1及び第2の手段では、封口部材がその圧力により
移動し、これによりコンデンサ素子と封口部材との間に
位置して設けた陽極リードあるいは陰極リードの弱点部
を切断して、通電を断ち切るため、ガスの外部への噴出
、駆動用電解液の外部への流出を防止することができる
とともに、ショートによる発火等の不具合を起こすこと
なく安全にアルミ電解コンデンサの機能を停止させるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。図1は本発明の一実施例(第1の手段)を
示したアルミ電解コンデンサの断面図である。
て説明する。図1は本発明の一実施例(第1の手段)を
示したアルミ電解コンデンサの断面図である。
【0009】図1において、11はコンデンサ素子でこ
のコンデンサ素子11は高純度アルミニウム箔を粗面化
した後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したもの
を陽極箔とし、この陽極箔とこれに対極する陰極箔とを
セパレータを介して巻回することにより構成しており、
そしてこのコンデンサ素子11に駆動用電解液を含浸さ
せた後、コンデンサ素子11を有底円筒状の金属ケース
12の内部に収納するとともに樹脂等の固定部材13で
固定している。
のコンデンサ素子11は高純度アルミニウム箔を粗面化
した後、陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成したもの
を陽極箔とし、この陽極箔とこれに対極する陰極箔とを
セパレータを介して巻回することにより構成しており、
そしてこのコンデンサ素子11に駆動用電解液を含浸さ
せた後、コンデンサ素子11を有底円筒状の金属ケース
12の内部に収納するとともに樹脂等の固定部材13で
固定している。
【0010】また、前記コンデンサ素子11の陽極箔に
は棒状の陽極リード14が接続され、かつコンデンサ素
子11の上部巻回端より引き出されている。また陰極箔
には板状の陰極内部リード15が接続され、コンデンサ
素子11の下部端面より引き出されている。この陰極内
部リード15は金属ケース12の内底部に溶接等により
接続され、そして金属ケース12の外底部に溶接等によ
り取り付けた陰極外部リード16と電気的に接続されて
いる。
は棒状の陽極リード14が接続され、かつコンデンサ素
子11の上部巻回端より引き出されている。また陰極箔
には板状の陰極内部リード15が接続され、コンデンサ
素子11の下部端面より引き出されている。この陰極内
部リード15は金属ケース12の内底部に溶接等により
接続され、そして金属ケース12の外底部に溶接等によ
り取り付けた陰極外部リード16と電気的に接続されて
いる。
【0011】前記陽極箔に接続された棒状の陽極リード
14は金属ケース12の一端開口部に配置された封口部
材17の中央に設けた貫通孔18を貫通し、そしてこの
封口部材17の外部端面には、封口部材17が抜けない
ように陽極リード14に抜け止め部材19を設け、さら
にこの陽極リード14には、コンデンサ素子11と封口
部材17との間に位置して、陽極リード14を切断する
ための弱点部20を設けている。
14は金属ケース12の一端開口部に配置された封口部
材17の中央に設けた貫通孔18を貫通し、そしてこの
封口部材17の外部端面には、封口部材17が抜けない
ように陽極リード14に抜け止め部材19を設け、さら
にこの陽極リード14には、コンデンサ素子11と封口
部材17との間に位置して、陽極リード14を切断する
ための弱点部20を設けている。
【0012】なお、前記封口部材17の材質としては、
内部のガス圧に対する応力の関係及び駆動用電解液の透
過抑制の点からテフロン等の樹脂材からなる封止材が望
ましい。この樹脂材からなる封止材を用いる時には、気
密性を確保するために、孔部23aは半田付け等で封止
している。
内部のガス圧に対する応力の関係及び駆動用電解液の透
過抑制の点からテフロン等の樹脂材からなる封止材が望
ましい。この樹脂材からなる封止材を用いる時には、気
密性を確保するために、孔部23aは半田付け等で封止
している。
【0013】図2は本発明の他の実施例(第2の手段)
を示したもので、図1で示した本発明の一実施例と同じ
部品については同一番号を付し、図1で示した本発明の
一実施例と異なる点のみを説明する。すなわち、図2に
示す他の実施例はコンデンサ素子11を有底円筒状の金
属ケース12内に装備し、かつ金属ケース12の一端開
口部に配置された封口部材17を横絞り封口してアルミ
電解コンデンサ本体26を構成し、そしてこのアルミ電
解コンデンサ本体26の封口部側に位置する金属ケース
12の部分を延長して封口部材17が可動可能な空間部
27を構成し、そしてこの空間部27の一端開口部に金
属製の蓋28を装備し、この金属製の蓋28における陽
極リード14の外部への導出部分にハーメチックシール
材29を施したものである。
を示したもので、図1で示した本発明の一実施例と同じ
部品については同一番号を付し、図1で示した本発明の
一実施例と異なる点のみを説明する。すなわち、図2に
示す他の実施例はコンデンサ素子11を有底円筒状の金
属ケース12内に装備し、かつ金属ケース12の一端開
口部に配置された封口部材17を横絞り封口してアルミ
電解コンデンサ本体26を構成し、そしてこのアルミ電
解コンデンサ本体26の封口部側に位置する金属ケース
12の部分を延長して封口部材17が可動可能な空間部
27を構成し、そしてこの空間部27の一端開口部に金
属製の蓋28を装備し、この金属製の蓋28における陽
極リード14の外部への導出部分にハーメチックシール
材29を施したものである。
【0014】上記した図1及び図2の実施例において、
次にその動作を説明する。通常の使用状態において、電
子回路の故障等によりアルミ電解コンデンサに異常な過
電圧,逆電圧あるいはリプル電流等の異常負荷が印加さ
れた場合は、コンデンサ素子11が発熱し、この発熱に
よりガスが急激に発生し、これによって金属ケース12
の内部の圧力が上昇し、そして所定の圧力に達すると、
封口部材17がその圧力により移動し、これに伴って陽
極リード14が引張られるため、陽極リード14はコン
デンサ素子11と封口部材17との間に位置して設けた
弱点部20の所で切断されることになる。これにより、
アルミ電解コンデンサへの通電が断たれるため、それ以
後はコンデンサ素子11が発熱することはなくなるもの
である。
次にその動作を説明する。通常の使用状態において、電
子回路の故障等によりアルミ電解コンデンサに異常な過
電圧,逆電圧あるいはリプル電流等の異常負荷が印加さ
れた場合は、コンデンサ素子11が発熱し、この発熱に
よりガスが急激に発生し、これによって金属ケース12
の内部の圧力が上昇し、そして所定の圧力に達すると、
封口部材17がその圧力により移動し、これに伴って陽
極リード14が引張られるため、陽極リード14はコン
デンサ素子11と封口部材17との間に位置して設けた
弱点部20の所で切断されることになる。これにより、
アルミ電解コンデンサへの通電が断たれるため、それ以
後はコンデンサ素子11が発熱することはなくなるもの
である。
【0015】次にこのような構造的特徴を有するアルミ
電解コンデンサ(図1に示す第1の手段)と一般のアル
ミ電解コンデンサについて、その特性を比較してみた。
電解コンデンサ(図1に示す第1の手段)と一般のアル
ミ電解コンデンサについて、その特性を比較してみた。
【0016】定格は250V68μFとし、封口部材に
は両者共テフロンを使用した。各々の電解コンデンサに
ついて125℃真空雰囲気(真空度:1×10−5To
rr)中で定格電圧を5000時間印加した時の特性変
化を測定した。その結果を(表1)に示す。
は両者共テフロンを使用した。各々の電解コンデンサに
ついて125℃真空雰囲気(真空度:1×10−5To
rr)中で定格電圧を5000時間印加した時の特性変
化を測定した。その結果を(表1)に示す。
【0017】
【表1】
【0018】この(表1)から明らかなように本発明品
においては、駆動用電解液が封口部材の内部を透過する
透過量を示す重量変化が小さいため、静電容量変化率及
びtanδの変化も小さく安定している。なお、同じテ
フロン封口をしているにもかかわらず、特性が安定して
いる理由として、ハーメチックシール材25を施して二
重ケース構造にしている本発明品は、真空環境に影響さ
れないことがあげられる。
においては、駆動用電解液が封口部材の内部を透過する
透過量を示す重量変化が小さいため、静電容量変化率及
びtanδの変化も小さく安定している。なお、同じテ
フロン封口をしているにもかかわらず、特性が安定して
いる理由として、ハーメチックシール材25を施して二
重ケース構造にしている本発明品は、真空環境に影響さ
れないことがあげられる。
【0019】次に同じアルミ電解コンデンサを用いて逆
電圧試験を実施した。この試験条件は、1A/個,電圧
フリーにより行なった。その結果を(表2)に示す。
電圧試験を実施した。この試験条件は、1A/個,電圧
フリーにより行なった。その結果を(表2)に示す。
【0020】
【表2】
【0021】この(表2)から明らかなように本発明品
においては、ショートが発生しないため、外部環境に影
響を与えることなく、オープンとなることがわかる。
においては、ショートが発生しないため、外部環境に影
響を与えることなく、オープンとなることがわかる。
【0022】これらの効果は図2に示す本発明の第2の
手段においても発揮されるものであり、また過電圧,過
リプル等の異常負荷がかかった場合においても、本発明
の第2の手段は第1の手段と同様の効果を奏するもので
ある。
手段においても発揮されるものであり、また過電圧,過
リプル等の異常負荷がかかった場合においても、本発明
の第2の手段は第1の手段と同様の効果を奏するもので
ある。
【0023】なお、上記図1及び図2に示す本発明の各
実施例においては、陽極リードに弱点部を設けたものに
ついて説明したが、実施例における陽極リードと陰極リ
ードの位置関係を逆にして、陰極リードに弱点部を設け
てもよい。また陽極リードと陰極リードを同一方向から
外部に引き出すタイプのアルミ電解コンデンサにおいて
は、陽極リードと陰極リードのいずれかに弱点部を設け
ればよいものである。
実施例においては、陽極リードに弱点部を設けたものに
ついて説明したが、実施例における陽極リードと陰極リ
ードの位置関係を逆にして、陰極リードに弱点部を設け
てもよい。また陽極リードと陰極リードを同一方向から
外部に引き出すタイプのアルミ電解コンデンサにおいて
は、陽極リードと陰極リードのいずれかに弱点部を設け
ればよいものである。
【0024】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明のアルミ電解コンデンサによれば、陽極リードあ
るいは陰極リードの外部への導出部分にハーメチックシ
ール材を施しているため、例えば、このアルミ電解コン
デンサを、真空雰囲気で高低温の温度サイクルが厳しい
宇宙環境で使用した場合においても、ハーメチックシー
ル材により完全密閉がなされており、従って通常の樹脂
材で構成される封口部材で封止しただけのアルミ電解コ
ンデンサよりも、内部の駆動用電解液の蒸散のスピード
を大幅に低減させることができ、その結果、長寿命のア
ルミ電解コンデンサが得られる。
本発明のアルミ電解コンデンサによれば、陽極リードあ
るいは陰極リードの外部への導出部分にハーメチックシ
ール材を施しているため、例えば、このアルミ電解コン
デンサを、真空雰囲気で高低温の温度サイクルが厳しい
宇宙環境で使用した場合においても、ハーメチックシー
ル材により完全密閉がなされており、従って通常の樹脂
材で構成される封口部材で封止しただけのアルミ電解コ
ンデンサよりも、内部の駆動用電解液の蒸散のスピード
を大幅に低減させることができ、その結果、長寿命のア
ルミ電解コンデンサが得られる。
【0025】また電子回路の故障等によりアルミ電解コ
ンデンサに異常な過電圧,逆電圧あるいは、リプル電流
等の負荷が印加された場合は、コンデンサ素子の内部の
ガス発生により内圧が上昇し、そして所定の圧力に達す
ると、封口部材がその圧力により移動し、これによりコ
ンデンサ素子と封口部材との間に位置して設けた陽極リ
ードあるいは陰極リードの弱点部を切断して通電を断ち
切るため、ガスの外部への噴出、駆動用電解液の外部へ
の流出を防止することができるとともに、ショートによ
る発火等の不具合を起こすことなく安全にアルミ電解コ
ンデンサの機能を停止させることができる。
ンデンサに異常な過電圧,逆電圧あるいは、リプル電流
等の負荷が印加された場合は、コンデンサ素子の内部の
ガス発生により内圧が上昇し、そして所定の圧力に達す
ると、封口部材がその圧力により移動し、これによりコ
ンデンサ素子と封口部材との間に位置して設けた陽極リ
ードあるいは陰極リードの弱点部を切断して通電を断ち
切るため、ガスの外部への噴出、駆動用電解液の外部へ
の流出を防止することができるとともに、ショートによ
る発火等の不具合を起こすことなく安全にアルミ電解コ
ンデンサの機能を停止させることができる。
【0026】そしてこのアルミ電解コンデンサは、一般
の電子機器用としてはもちろんの事、真空環境で高低温
の温度サイクルが厳しい使用条件を有する宇宙機器用と
しても高信頼度部品として使用可能である等、工業的価
値の高いものである。
の電子機器用としてはもちろんの事、真空環境で高低温
の温度サイクルが厳しい使用条件を有する宇宙機器用と
しても高信頼度部品として使用可能である等、工業的価
値の高いものである。
【図1】本発明の一実施例を示すアルミ電解コンデンサ
の断面図
の断面図
【図2】本発明の他の実施例を示すアルミ電解コンデン
サの断面図
サの断面図
【図3】従来のアルミ電解コンデンサを示す断面図
11 コンデンサ素子
12 金属ケース
14 陽極リード
15 陰極内部リード
16 陰極外部リード
17 封口部材
20 弱点部
22 アルミ電解コンデンサ本体
23 外装ケース
25 ハーメチックシール材
26 アルミ電解コンデンサ本体
27 空間部
29 ハーメチックシール材
Claims (2)
- 【請求項1】陽極リードと陰極リードを有するコンデン
サ素子を有底筒状の金属ケース内に装備し、かつ金属ケ
ースの開口部を封口部材で封口したアルミ電解コンデン
サ本体を備え、このアルミ電解コンデンサ本体を有底筒
状の外装ケース内に装備し、前記アルミ電解コンデンサ
本体におけるコンデンサ素子は金属ケース内に固定し、
かつコンデンサ素子から導出された陽極リードと陰極リ
ードのいずれかを前記封口部材内を貫通させるとともに
封口部材に固定し、さらに前記陽極リードと陰極リード
のいずれかに、コンデンサ素子と封口部材との間に位置
して弱点部を設けるとともに、前記外装ケースにおける
陽極リードあるいは陰極リードの外部への導出部分にハ
ーメチックシール材を施して二重ケース構造としたアル
ミ電解コンデンサ。 - 【請求項2】陽極リードと陰極リードを有するコンデン
サ素子を有底筒状の金属ケース内に装備し、かつ金属ケ
ースの開口部を封口部材で封口したアルミ電解コンデン
サ本体を備え、このアルミ電解コンデンサ本体の封口部
側に位置する金属ケース部分を延長して封口部材が可動
可能な空間部を構成し、前記アルミ電解コンデンサ本体
におけるコンデンサ素子は金属ケース内に固定し、かつ
コンデンサ素子から導出された陽極リードと陰極リード
のいずれかに、コンデンサ素子と封口部材との間に位置
して弱点部を設けるとともに、前記空間部における陽極
リードあるいは陰極リードの外部への導出部分にハーメ
チックシール材を施したアルミ電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02409059A JP3126150B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | アルミ電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02409059A JP3126150B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | アルミ電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04233714A true JPH04233714A (ja) | 1992-08-21 |
JP3126150B2 JP3126150B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=18518437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02409059A Expired - Fee Related JP3126150B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | アルミ電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3126150B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001015392A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ |
US10236132B2 (en) | 2016-02-03 | 2019-03-19 | Cornell-Dubilier Marketing, Inc. | Hermetically sealed electrolytic capacitor with double case |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP02409059A patent/JP3126150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001015392A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ |
US10236132B2 (en) | 2016-02-03 | 2019-03-19 | Cornell-Dubilier Marketing, Inc. | Hermetically sealed electrolytic capacitor with double case |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3126150B2 (ja) | 2001-01-22 |
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