JP3460459B2 - 保安機能付コンデンサ - Google Patents

保安機能付コンデンサ

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JP3460459B2
JP3460459B2 JP21053496A JP21053496A JP3460459B2 JP 3460459 B2 JP3460459 B2 JP 3460459B2 JP 21053496 A JP21053496 A JP 21053496A JP 21053496 A JP21053496 A JP 21053496A JP 3460459 B2 JP3460459 B2 JP 3460459B2
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寿宏 清水
裕之 作元
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日立エーアイシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は保安機能付コンデン
サに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のアルミ電解コンデンサ等のコンデ
ンサは、コンデンサ素子をケースに収納し、蓋をして密
閉した構造になっている。そして特に、電解コンデンサ
は、過電圧や逆極性の電圧が印加されると、コンデンサ
素子が短絡して発火や発煙したり、コンデンサ素子が発
熱して含浸した電解液がガス化しケース内のガス圧が上
昇して破壊することがある。これらの事故を防止するた
めに、従来は、ケースの底部や側面に肉厚の薄い部分
(以下薄肉部という)を設け、ガス圧が上昇した場合
に、この薄肉部を破壊してガスを放出させる構造として
いる。そして薄肉部が破壊すると電解液が飛び散り他の
電子部品を損傷することがあり、これを防止するため
に、薄肉部を設けるとともにさらにコンデンサ素子に電
流ヒューズや温度ヒューズを接続する構造としたものも
ある。この場合、電流ヒューズは例えばケースの外部や
ケース内部のコンデンサ素子の端面に配置し、そして温
度ヒューズはコンデンサ素子の巻心部等に配置してい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電流ヒ
ューズ等を接続する構造では、電解コンデンサ等に過電
圧が急激に印加されず徐々に印加された場合、薄肉部が
破裂した後に電流ヒューズが作動することがあり、薄肉
部の破裂によって生じる事故を防止できない欠点があ
る。また、温度ヒューズを用いた場合には、印加された
過電圧が定格電圧に比べてそれほど高くないときには、
コンデンサ素子は、発熱が少なく、温度ヒューズが作動
するまでの温度に達しないことがある。このため、電流
ヒューズの場合と同様に温度ヒューズが作動する前に薄
肉部が作動し、事故を防止できない欠点がある。 【0004】本発明は、以上の欠点を改良し、発火や発
煙を防止するとともに、ケースが破壊し、ケース内の物
質が漏出する等の事故を防止し、信頼性の高い保安機能
付コンデンサを提供することを課題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、コンデンサ素子を収納し肉厚の薄い部
分を底部に設けたケースと、前記肉厚の薄い部分の膨張
を感知して作動しコンデンサを短絡するスイッチを前記
ケース底部内に収納するコンデンサにおいて、コンデン
サ素子に両端を一体的に引き出した内部用端子を設け、
その一端を蓋に設けた外部用端子に接続するとともに他
端を前記スイッチに接続することを特徴とする保安機能
付コンデンサを提供するものである。 【0006】本発明の保安機能付コンデンサに過電圧や
逆電圧が加わると、コンデンサ素子が発熱してケース内
のガス圧が上昇する。このため、ケースの薄肉部が膨張
する。そしてこの膨張によりスイッチが作動してコンデ
ンサ素子に設けた内部用端子が短絡する。従って、コン
デンサ素子の誘導体等に電流が流れなくなり、コンデン
サ素子の発熱及びガス圧の上昇が止む。すなわち、本発
明によれば、ガス圧が上昇した場合にケースに設けた薄
肉部が膨張するのを利用して、スイッチを作動させ内部
用端子を短絡しているために、薄肉部が破壊することに
よって起こる事故を確実に防止できる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、1はコンデンサ素
子である。このコンデンサ素子1は、例えば、図2に示
す通り、陽極箔2と陰極箔3とを電解紙4を介して積層
し、巻回し、陽極箔2には陽極の内部用端子5を接続
し、陰極箔3には陰極の内部用端子6を接続して両端か
ら引き出す構造になっている。なお、コンデンサ素子は
金属化フィルムを積層し、巻回した構造としてもよい。
7は、アルミ等の金属材からなるケースであり、円筒状
等の形状で、特に底部8に肉厚の薄い薄肉部9を設けて
いる。この薄肉部9はケース7の側面に設けてもよい。
そしてコンデンサ素子1をこのケース7に収納してい
る。10は、エポキシ等の絶縁樹脂製の蓋であり、ケー
ス7の開口部分に取り付けケース7を密閉している。こ
の蓋10には陽極の外部用端子11と陰極の外部用端子
12とを貫通して設けている。この陽極の外部用端子1
1及び陰極の外部用端子12には各々陽極の内部用端子
5の一端13及び陰極の内部用端子6の一端14を接続
している。15は、スイッチであり、ケース内の底部8
に接触して配置していて、陽極の内部用端子5と陰極の
内部用端子6の各他端16及び17を接続している。こ
のスイッチ15は、例えば、エポキシ等の絶縁樹脂から
なる円板状の成形体18、19及び20を3層に重ね合
せている。そして中間部の成形体19には中央部に直方
形状の凹部21を設けるとともに、この凹部21の中央
部に孔22を設け、孔22の両側に孔23及び24を設
けている。そして孔22にはコイルバネ25を挿入し、
このコイルバネ25の上にT字形の短絡用の端子26を
載せている。また、棒状部27及び28と平板部29及
び30とからなるL字形の固定用の端子31及び32の
棒状部27及び28を孔23及び24に挿入し、凹部2
1に平板部29及び30を載せている。そして上部の成
形体18には中央部に孔33を設け、この孔33に短絡
用の端子26の棒状部34を挿入する。この棒状部34
の先端はケース7の薄肉部9に接触している。さらに、
下部の成形体20に孔35及び36を設け、固定用の端
子31及び32の棒状部29及び28の先端を貫通し、
ワッシャ37及び38をはめ込みかしめて固定してい
る。そして固定用の端子31及び32の棒状部27及び
28に各々陽極の内部用端子5の他端16及び陰極の内
部用端子6の他端17を接続している。 【0008】次に、上記の保安機能付コンデンサ39の
製造方法について説明する。先ず、アルミ等の弁作用金
属をエッチングし、陽極化成処理をして酸化皮膜を形成
した陽極箔2に、陽極の内部用端子5をコールドウェル
ド法やかしめつけ法等により接続し、その両端を陽極箔
2の幅方向に引き出す。また、アルミ等の弁作用金属を
エッチングした陰極箔3に、陰極の内部用端子6をコー
ルドウェルド法等により接続し、その両端を陰極箔3の
幅方向に引き出す。そしてこの陽極箔2と陰極箔3とを
電解紙4を介して重ね合せて巻回し、コンデンサ素子1
を形成する。次に、例えば、コンデンサ素子1に真空含
浸法や真空加圧含浸法等によって電解液を含浸する。含
浸処理後、陽極の内部用端子5と陰極の内部用端子6の
各他端16及び17をスイッチ15に接続する。そして
フイッチ15を接続したコンデンサ素子1をケース7に
収納する。この際、スイッチ15を、短絡用の端子26
の棒状部34の先端を薄肉部9に接触して、ケース27
の底部8に接触する。また、陽極の内部用端子5及び陰
極の内部用端子6の各一端13及び14を、蓋10に設
けた陽極の外部用端子11及び陰極の外部用端子12に
各々接続する。接続後、蓋10をケース7の開口部にか
しめて取り付け、ケース7を密閉する。ケース7を密閉
後、電解コンデンサの場合には、高温雰囲気中におい
て、段階的に昇圧しながら最終的に定格電圧以上の電圧
を印加してエージング処理する。 【0009】上記の保安機能付コンデンサ39は、過電
圧や逆極性の電圧が加わると、コンデンサ素子1が発熱
し、ケース7内のガス圧が上昇し、図3に示す通り、薄
肉部9を含む底部8が膨張する。底部8が膨張すると、
短絡用の端子26がコイルバネ25に押されて移動し、
固定用の端子31及び32の平板部29及び30に接触
して、両者を接続する。これにより、陽極の内部用端子
5と陰極の内部用端子6とが短絡する。陽極の内部用端
子5と陰極の内部用端子6とが短絡することにより、コ
ンデンサ素子1の発熱及びガス圧の上昇が止む。従っ
て、底部8の薄肉部9が破裂するのを防止できる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例について、従来例とと
もに過電圧を印加する試験を行ない、外観の変化を測定
した。実施例及び従来例とも、定格200V、820μ
Fのアルミ電解コンデンサを用いる。そして前者は図1
に示す通りの構造とし、後者は図1において、スイッチ
15が無く、陽極の内部用端子5と陰極の内部用端子6
の各他端16及び17を引き出さない構造にしたものと
する。試験条件は、印加電圧をDC300V、最大電流
を7A、周囲温度を常温にする。試料数は各々10個と
する。試験の結果、実施例は全数とも薄肉部が破裂する
ことなく、電解液も漏出しなかった。これに対して、従
来例は全数とも、薄肉部が破裂し、電解液が漏出した。 【0011】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、コンデン
サ素子を収納し肉厚の薄い部分を底部に設けたケース
と、前記肉厚の薄い部分の膨張を感知して作動しコンデ
ンサを短絡するスイッチを前記ケース底部内に収納する
コンデンサにおいて、コンデンサ素子に両端を一体的に
引き出した内部用端子を設け、その一端を蓋に設けた外
部用端子に接続するとともに他端を前記スイッチに接続
しているため、薄肉部が破裂する前に短絡でき、内容物
が漏出して他の電子部品を損傷する等の事故を防止で
き、かつ、発火や発煙を防止でき信頼の高い保安機能付
コンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態の断面図を示す。 【図2】図1の実施の形態に用いるコンデンサ素子の展
開図を示す。 【図3】図1の実施の形態のスイッチが作動した状態の
断面図を示す。 【符号の説明】 1…コンデンサ素子、 5…陽極の内部用端子、 6…
陰極の内部用端子、7…ケース、 9…薄肉部、 10
…蓋、 11…陽極の外部用端子、12…陰極の外部用
端子、 15…スイッチ、 39…保安機能付コンデン
サ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−168017(JP,A) 特開 平5−251289(JP,A) 実開 昭50−13938(JP,U) 実開 昭62−78730(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンデンサ素子を収納し肉厚の薄い部分
    を底部に設けたケースと、前記肉厚の薄い部分の膨張を
    感知して作動しコンデンサを短絡するスイッチを前記ケ
    ース底部内に収納するコンデンサにおいて、コンデンサ
    素子に両端を一体的に引き出した内部用端子を設け、そ
    の一端を蓋に設けた外部用端子に接続するとともに他端
    を前記スイッチに接続することを特徴とする保安機能付
    コンデンサ。
JP21053496A 1996-07-22 1996-07-22 保安機能付コンデンサ Expired - Fee Related JP3460459B2 (ja)

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JP4766496B2 (ja) * 2007-11-13 2011-09-07 本田技研工業株式会社 燃料電池電源システム

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