JP3448236B2 - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JP3448236B2
JP3448236B2 JP07283499A JP7283499A JP3448236B2 JP 3448236 B2 JP3448236 B2 JP 3448236B2 JP 07283499 A JP07283499 A JP 07283499A JP 7283499 A JP7283499 A JP 7283499A JP 3448236 B2 JP3448236 B2 JP 3448236B2
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雅彦 石田
義昭 大林
直也 竹原
啓治 峯
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Hosiden Corp
Nichicon Capacitor Ltd
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Hosiden Corp
Nichicon Capacitor Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気・電子機
器に搭載されるコンデンサに関するものである。さらに
詳しくは、コンデンサからの発火などを防止するための
保安構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種のコンデンサのうち、たとえば、ア
ルミニウム電解コンデンサ(以下、電解コンデンサとい
う。)は、図6(A)、(B)に示すように、陽極箔、
陰極箔およびセパレータを巻回したコンデンサ素子2
と、このコンデンサ素子2を収納した有底筒状のアルミ
ニウム製のコンデンサケース3と、このコンデンサケー
ス3の開放端側を塞ぐ合成樹脂製の封口体4とを有して
いる。封口体4の外端面には陽極端子41(コンデンサ
用外部端子)および陰極端子42(コンデンサ用外部端
子)が構成され、これらの端子41、42の下端部は、
陽極内部端子43および陰極内部端子44として、コン
デンサ素子2から引き出された陽極リードタブ21およ
び陰極リードタブ22とそれぞれ電気的に接続されてい
る。
【0003】このような電解コンデンサ1においては、
コンデンサケース3が封口体4によって密封された状態
にある。このため、電解コンデンサ1を使用しているう
ちにコンデンサケース3の内部圧力があるレベル以上に
達したときには、コンデンサケース3が破損するおそれ
がある。そこで、従来は、封口体4を貫通する弁装着穴
45内にゴム性の防爆弁46を装着しておき、コンデン
サケース3の内部圧力が異常に高まったときに防爆弁4
6が膨らんで亀裂が入ることにより、コンデンサケース
3の内部からのガス抜きを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防爆構造を用いた電解コンデンサ1では、防爆弁46が
作動したときにコンデンサ素子2に含浸されていた駆動
用電解液も噴出し、噴出した駆動用電解液に引火するお
それがある。また、噴出した駆動用電解液が回路基板や
配線などに付着してショートを発生させることもある。
【0005】従って、電解コンデンサ1としては、コン
デンサケース3内の圧力が限界レベルに達する前に電解
コンデンサ1への給電を停止することができるものがあ
ればよいが、この種の電解コンデンサ1は、従来、構造
が複雑であるため、広く採用されるにはコストが高すぎ
るという問題がある。
【0006】そこで、本発明の課題は、簡素な構造であ
りながら、コンデンサ内の圧力が上昇したときに給電を
停止することができるコンデンサを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、コンデンサ素子と、該コンデンサ素子
が収納されたコンデンサケースと、該コンデンサケース
の開口を塞ぐ封口体とを有するコンデンサにおいて、前
記封口体には一対の内圧監視用外部端子が形成されてい
るとともに、前記コンデンサケース内では、前記一対の
内圧監視用外部端子の間に感圧素子が電気的に接続さ
れ、該感圧素子は、内部が差圧発生室とされる素子ケー
スと、該素子ケース上を覆っていることにより前記コン
デンサケース内の圧力が所定のレベルを越えたときに破
損する感圧板と、該感圧板の表面あるいは裏面に形成さ
れていることにより当該感圧板が破損したときに断線す
る導電パターンとを備えていることを特徴とする。
【0008】本発明に係るコンデンサでは、一対の内圧
監視用外部端子の間に感圧素子が電気的に続され、この
感圧素子はコンデンサケース内の圧力が高まったときに
オープン状態になる。従って、一対の内圧監視用外部端
子が導通しているか、あるいはオープン状態になったか
を外部から監視すれば、コンデンサケース内の圧力を監
視することができる。従って、一対の内圧監視用外部端
子がオープン状態になったときには、コンデンサケース
内の圧力が高くなったとして、コンデンサ(コンデンサ
素子)への給電を停止すれば、これ以上の内圧上昇を防
止することができる。また、本発明で用いる感圧素子
は、コンデンサケース内の圧力が所定のレベルを越えた
ときに素子ケースを覆う感圧板が破損して、感圧板に形
成されている導電パターンが切断するという簡素な構成
であるため、安価である。しかも、本発明で用いる感圧
素子は小型であるため、コンデンサケース内の隙間を利
用して配置することができるので、コンデンサの小型化
を妨げない。さらに、本発明では、封口板に内圧監視用
外部端子を設け、これらの端子間に感圧素子を電気的に
接続すればよいので、組み立て工数が大幅に増えない。
さらにまた、本発明で用いる感圧素子は、簡単な原理で
作動するので、たとえばアルミニウム電解コンデンサ内
のように、高温かつ駆動用電解液の蒸気に触れるという
厳しい環境下にあっても、確実に作動する。
【0009】本発明において、前記一対の内圧監視用外
部端子はいずれも、前記コンデンサ素子に電気的に接続
する状態で前記封口体に形成されている一対のコンデン
サ用外部端子と別体で前記封口体に形成されている構
成、あるいは前記一対の内圧監視用外部端子のうちの一
方は、前記コンデンサ素子に電気的に接続する状態で前
記封口体に形成される一対のコンデンサ用外部端子のう
ちの一方を兼ねて前記封口体に形成されている構成のい
ずれであってもよい。
【0010】本発明では、前記一対の内圧監視用外部端
子のうちの一方の内圧監視用外部端子が、前記封口体に
形成される一対のコンデンサ用外部端子のうちの一方を
兼ねて前記封口体に形成され、他方の内圧監視用外部端
子が、前記コンデンサケース内で前記コンデンサ素子側
に電気的に接続していることにより、前記感圧素子は前
記コンデンサ素子に直列に接続されていることが好まし
い。このように構成すると、感圧素子がオープン状態に
なると、コンデンサ素子への給電が自動的に停止するの
で、これ以上の内圧上昇を防止することができる。
【0011】本発明において、前記感圧板は、たとえば
セラミック板である。
【0012】このような構成の保安構造は、電極箔がセ
パレータを介して巻回あるいは積層されているコンデン
サ素子に対して駆動用電解液が含浸されているアルミニ
ウム電解コンデンサに適用すると効果的である。すなわ
ち、アルミニウム電解コンデンサでは、コンデンサ素子
に駆動用電解液が含浸されているので、防爆弁が作動し
たときに噴出する駆動用電解液によって、引火やショー
トが発生しやすいが、本発明によれば、このような引火
やショートの発生を未然に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。
【0014】[実施の形態1]図1(A)、(B)はそ
れぞれ、本発明を適用した電解コンデンサ(アルミニウ
ム電解コンデンサ)の構造を模式的に示す断面図および
平面図である。ここで、図1(A)には、電解コンデン
サの要部(外部端子および感圧素子を通る線に沿って切
断したときの断面)を表してある。なお、本形態および
後述するいずれの形態の電解コンデンサも、従来の電解
コンデンサと基本的な構造が共通するので、対応する部
分には同一の符号を付してある。
【0015】図1(A)、(B)に示すように、本形態
の電解コンデンサ1でも、陽極箔、陰極箔およびセパレ
ータを巻回したコンデンサ素子2と、このコンデンサ素
子2を収納した有底筒状のアルミニウム製のコンデンサ
ケース3と、このコンデンサケース3の開放端側を塞ぐ
合成樹脂製の封口体4とを有している。コンデンサ素子
2には駆動用電解液が含浸されている。封口体4の外端
面には陽極端子41(コンデンサ用外部端子)および陰
極端子42(コンデンサ用外部端子)が構成され、これ
らの端子41、42の下端部は、陽極内部端子43およ
び陰極内部端子44として、コンデンサ素子2から引き
出された1枚あるいは複数枚の陽極リードタブ21およ
び陰極リードタブ22とそれぞれ電気的に接続されてい
る。また、封口体4を貫通する弁装着穴45内にはゴム
性の防爆弁46が装着されている。なお、本形態におい
て、コンデンサ素子2は、コンデンサケース3の内部に
素子固定材30によって固定されている。
【0016】このように構成した電解コンデンサ1にお
いて、本形態では、封口体4には、一対の陽極端子41
(コンデンサ用外部端子)および陰極端子42(コンデ
ンサ用外部端子)に加えて、陽極端子41および陰極端
子42から離れた領域に一対の内圧監視用外部端子5
1、52が形成されている。これらの内圧監視用外部端
子51、52はいずれも、封口体4を貫通し、その下端
部はコンデンサケース3の内部に位置している。ここ
で、封口体4の内側端面には感圧素子60が接着剤など
で固定されており、この感圧素子60は、内圧監視用外
部端子51、52の下端部の間に電気的に接続されてい
る。
【0017】図2(A)、(B)は、本発明を適用した
電解コンデンサ1に用いた感圧素子60の分解斜視図、
および感圧素子60を組み立てた状態での断面図であ
る。図3(A)、(B)は、図2に示す感圧素子60を
電解コンデンサ1に組み込んだ状態を示す斜視図、およ
び感圧素子60が作動した状態を示す斜視図である。
【0018】図2(A)、(B)に示すように、感圧素
子60は、内部が差圧発生室61とされる空間になって
いるセラミックス製の矩形の素子ケース62と、この素
子ケース62内を密封するように素子ケース62に被さ
って素子ケース62の開口63を塞ぐセラミックス製の
薄い感圧板64とから構成されている。ここで、感圧板
64の表面には、その両端部に電極部分65、66を構
成するとともに、これらの電極部分65、66を電気的
に接続する導通部分67を構成する導電パターン68が
形成されている。このような導電パターン68は、銅膜
やアルミニム膜などといった導電性を有する膜から形成
されている。また、感圧板64はその表面側からかかる
圧力と裏面側(差圧発生室61の側)からかかる差圧が
あるレベル以上になると、後述するように破損して導通
部分67が切断されるように、板厚や材質が設定されて
いる。しかも、感圧板64が破損する圧力レベルは、防
爆弁46が作動する圧力よりも低いレベルに設定されて
いる。
【0019】このように構成した感圧素子60は、素子
ケース62の上面が封口板4に接着固定されるとともに
(図1参照。)、図3(A)に示すように、電極部分6
5、66に対して、圧着、溶接、あるいは導電性接着剤
などにより、内圧監視用外部端子51、52の下端部が
それぞれ電気的に接続される。従って、この状態では、
一対の内圧監視用外部端子51、52が導通している。
【0020】ここで、素子ケース62に対して感圧板6
4を覆った状態で、素子ケース62内(差圧発生室6
1)は密封された状態にある。しかも、感圧板64は薄
いセラミックス板である。このため、図1に示すよう
に、感圧素子60をコンデンサケース3内に配置したと
き、コンデンサケース3内の圧力が低い間は、感圧板6
4にかかる差圧が低いので、感圧素子60(感圧板6
4)は、図3(A)に示す状態にあるが、電解コンデン
サ1を使用していくうちに、コンデンサケース3内の圧
力が高まると、感圧板64にかかる差圧が高くなって、
図3(B)に示すように、防爆弁46が作動する前に感
圧板64が破損する。その結果、感圧板64に形成され
ていた導電パターン68は、導通部分67の部分で切断
され、一対の内圧監視用外部端子51、52がオープン
状態になる。
【0021】このように、本形態に係る電解コンデンサ
1では、一対の内圧監視用外部端子51、52の間に感
圧素子60が電気的に接続され、この感圧素子60はコ
ンデンサケース3内の圧力が所定のレベル以上に高まっ
たときには、防爆弁46が作動する前にオープン状態に
なる。従って、一対の内圧監視用外部端子51、52が
導通しているか、あるいはオープン状態になったかを外
部から監視すれば、この監視結果から、コンデンサケー
ス3内の圧力を監視することができる。それ故、一対の
内圧監視用外部端子51、52がオープン状態になった
ときには、コンデンサケース3内の圧力が高くなったと
して、電解コンデンサ1(コンデンサ素子2)への給電
を停止すれば、これ以上の内圧上昇を防止することがで
きる。また、感圧素子60は、コンデンサケース3内の
圧力が所定のレベルを越えたときに素子ケース62を覆
う感圧板64が破損して、感圧板64に形成されている
導電パターン68が切断するという簡素な構成であるた
め、安価である。しかも、感圧素子60は小型であるた
め、コンデンサケース3内の隙間を利用して配置するこ
とができるので、電解コンデンサ1の小型化を妨げな
い。さらに、本発明によれば、封口板4に一対の内圧監
視用外部端子51、52を設け、これらの端子間に感圧
素子60を電気的に接続すればよいので、組み立て工数
が大幅に増えない。さらにまた、感圧素子60は、簡単
な原理で作動するので、たとえばアルミニウム電解コン
デンサ内のように、高温かつ駆動用電解液の蒸気に触れ
るという厳しい環境下にあっても、確実に作動する。
【0022】また、本形態の電解コンデンサ1では、感
圧素子60を用いた保安機構に加えて、防爆弁46を用
いた保安機構も付加されているので、万が一、感圧素子
60を用いた保安機構が作動する前にコンデンサケース
3内の圧力が異常に高まっても、防爆弁46を用いた保
安機構が働くので、安全性が高い。
【0023】[実施の形態2]図4(A)、(B)はそ
れぞれ、本形態の電解コンデンサ(アルミニウム電解コ
ンデンサ)の構造を模式的に示す断面図および平面図で
ある。ここで、図4(A)には、電解コンデンサの要部
(外部端子および感圧素子を通る線に沿って切断したと
きの断面)を表してある。なお、本形態の電解コンデン
サは、実施の形態1に係る電解コンデンサと基本的な構
造が共通するので、対応する部分には同一の符号を付し
て図示し、それらの説明を省略する。
【0024】実施の形態1に係る電解コンデンサ1で
は、一対の内圧監視用外部端子51、52はいずれも、
コンデンサ素子2に電気的に接続する一対の陽極端子4
1(コンデンサ用外部端子)および陰極端子42(コン
デンサ用外部端子)と別体で封口体4に形成されていた
が、図4(A)、(B)に示すように、一対の内圧監視
用外部端子51、52のうちの一方(たとえば、内圧監
視用外部端子51)が、コンデンサ素子2に電気的に接
続する状態で封口体4に形成される一対のコンデンサ用
外部端子(陽極端子41および陰極端子42)のうちの
一方(たとえば、陰極端子42)を兼ねて封口体4に形
成されている構成であってもよい。すなわち、陰極端子
42の下端部は、陰極内部端子44として、コンデンサ
素子2から引き出された陰極リードタブ22が接続され
ているとともに、中継電極510を介して、図2および
図3に示す感圧素子60の電極65にも電気的に接続し
ている。ここで、感圧素子60は、陽極端子41や陽極
リードタブ21とがあまりにも接近することがないよう
に、陽極端子41が形成されている位置からそれた方向
に向けて配置されている。その他の構成は、実施の形態
1と同様なので、説明を省略する。
【0025】このように構成した電解コンデンサ1で
も、内圧監視用外部端子51、52がオープン状態にな
ったときには、コンデンサケース3内の圧力が高くなっ
たとして、電解コンデンサ1(コンデンサ素子2)への
給電を停止すれば、これ以上の内圧上昇を防止すること
ができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0026】さらに、本形態では、陰極端子42が内圧
監視用外部端子51と兼用になっているので、封口板4
の構造を簡素化できるという利点がある。
【0027】[実施の形態3]図5(A)、(B)はそ
れぞれ、本形態の電解コンデンサ(アルミニウム電解コ
ンデンサ)の構造を模式的に示す断面図および平面図で
ある。ここで、図5(A)には、電解コンデンサの要部
(外部端子および感圧素子を通る線に沿って切断したと
きの断面)を表してある。なお、本形態の電解コンデン
サは、実施の形態1に係る電解コンデンサと基本的な構
造が共通するので、対応する部分には同一の符号を付し
て図示し、それらの説明を省略する。
【0028】実施の形態1、2に係る電解コンデンサ1
では、一対の内圧監視用外部端子51、52の間に感圧
素子60を電気的に接続し、これらの内圧監視用外部端
子51、52が導通状態にあるのか、オープン状態にあ
るのかを外部から監視する構成であったが、本形態で
は、以下に説明するように、コンデンサケース3内の圧
力が所定のレベル以上に達したときには、電解コンデン
サ1(コンデンサ素子2)への給電を自動的に停止する
ように構成されている。
【0029】すなわち、図5(A)、(B)に示すよう
に、本形態の電解コンデンサ1でも、封口体4の外端面
には陽極端子41(コンデンサ用外部端子)および陰極
端子42(コンデンサ用外部端子)が構成され、これら
の端子41、42の下端部は、陽極内部端子43および
陰極内部端子44として、コンデンサ素子2から引き出
された陽極リードタブ21および陰極リードタブ22と
それぞれ電気的に接続されているが、陰極端子42の下
端部(陰極内部端子44)は、中継電極511を介して
感圧素子60の電極部65(図2および図3参照。)に
対して接続され、陰極リードタブ22は、感圧素子60
の電極部66(図2および図3参照。)に接続する中継
電極512に対して内圧監視用端子52によって接続さ
れている。従って、陰極内部端子44と陰極リードタブ
22との間に感圧素子60が直列に電気的に接続されて
いる。また、陰極端子42は、感圧素子60に対する他
方の内圧監視用端子51を兼ねて形成されている。ここ
で、陰極リードタブ22と陽極リードタブ21とがあま
りにも接近することがないように、感圧素子60は、陽
極端子41が形成されている位置をそれた方向に向いて
配置されている。その他の構成は実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0030】このように、本形態の電解コンデンサ1で
も、内圧監視用外部端子51、52が導通状態にあるか
オープン状態にあるかを監視することによって、コンデ
ンサケース3内の圧力を監視することができる。しか
も、陰極内部端子44と陰極リードタブ22(コンデン
サ素子2の側)との間に感圧素子60が直列に電気的に
接続されているため、感圧素子60がオープン状態にな
ると、コンデンサ素子2への給電が自動的に停止するの
で、これ以上の内圧上昇を防止することができる。ま
た、本形態でも、感圧素子60は、コンデンサケース3
内の圧力が所定のレベルを越えたときに素子ケース62
を覆う感圧板64が破損して、感圧板64に形成されて
いる導電パターン68が切断するという簡素な構成であ
るため、安価である。しかも、感圧素子60は小型であ
るため、コンデンサケース3内の隙間を利用して配置す
ることができるので、電解コンデンサ1の小型化を妨げ
ない。さらに、本発明によれば、陰極端子44とコンデ
ンサ素子2との間に感圧素子60を電気的に接続すれば
よいので、組み立て工数が大幅に増えない。さらにま
た、感圧素子60は、簡単な原理で作動するので、たと
えばアルミニウム電解コンデンサ内のように、高温かつ
駆動用電解液の蒸気に触れるという厳しい環境下にあっ
ても、確実に作動する。
【0031】また、本形態の電解コンデンサ1でも、感
圧素子60を用いた保安機構に加えて、防爆弁46を用
いた保安機構も付加されているので、万が一、感圧素子
60を用いた保安機構が作動する前にコンデンサケース
3内の圧力が異常に高まっても、防爆弁46を用いた保
安機構が働くので、安全性が高い。
【0032】[その他の実施の形態]なお、上記形態で
は、陽極箔および陰極箔がセパレータを介して巻回され
たコンデンサ素子を例に説明したが、陽極箔および陰極
箔がセパレータを介して積層されたコンデンサ素子を用
いた電解コンデンサに対して本発明を適用してもよい。
【0033】また、上記形態では、感圧素子60の素子
ケース62としてセラミックス製のものを説明したが、
プラスチック製の素子ケースであってもよい。また、感
圧板64に形成する導電パターン68については、感圧
板64の表面側(差圧発生室61とは反対側の面)に限
らず、感圧板64の裏面側(差圧発生室61の側の面)
に形成してもよい。さらに、感圧板64がコンデンサケ
ース3内で露出している構成に限らず、感圧板64の表
面がプラスチックシートで覆われている構成であっても
よい。
【0034】また、コンデンサ素子2と、このコンデン
サ素子2が収納されたコンデンサケース3と、このコン
デンサケース3の開口を塞ぐ封口体4とを有するコンデ
ンサであれば、フィルムコンデンサなど、アルミニウム
電解コンデンサ以外のコンデンサに本発明を適用しても
よい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
デンサでは、コンデンサケース内に感圧素子が内蔵さ
れ、この感圧素子はコンデンサケース内の圧力が高まっ
たときにオープン状態になる。従って、感圧素子がオー
プン状態になったときにコンデンサ素子への給電を停止
することにより、これ以上の内圧上昇を防止することが
できる。また、感圧素子は、コンデンサケース内の圧力
が所定のレベルを越えたときに感圧板が破損して導電パ
ターンが切断するという簡素な構成であるため、安価で
ある。しかも、本発明で用いる感圧素子は小型であるた
め、コンデンサケース内の隙間を利用して配置すること
ができるので、コンデンサの小型化を妨げない。さら
に、本発明によれば、コンデンサの基本的な構造を変え
る必要がないので、組み立て工数が大幅に増えない。さ
らにまた、本発明で用いる感圧素子は、簡単な原理で作
動するので、たとえばアルミニウム電解コンデンサ内の
ように、高温かつ駆動用電解液の蒸気に触れるという厳
しい環境下にあっても、確実に作動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態1に係る電解コンデンサの構造を模式的に示す断面図
および平面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、本発明を適用した
電解コンデンサに用いた感圧素子の分解斜視図、および
この感圧素子を組み立てた状態の断面図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、図2に示す感圧素
子を電解コンデンサ内に組み込んだ状態を示す斜視図、
およびこの感圧素子が作動した状態を示す斜視図であ
る。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態2に係る電解コンデンサの構造を模式的に示す断面図
および平面図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ、本発明の実施の形
態3に係る電解コンデンサの構造を模式的に示す断面図
および平面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ、従来の電解コンデ
ンサの構造を模式的に示す断面図および平面図である。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ(アルミニウム電解コンデンサ) 2 コンデンサ素子 3 コンデンサケース 4 封口体 21 陽極リードタブ 22 陰極リードタブ 30 素子固定材 41 陽極端子 42 陰極端子 43 陽極内部端子 44 陰極内部端子 46 防爆弁 51、52 内圧監視用端子 60 感圧素子 61 差圧発生室 62 素子ケース 63 素子ケースの開口 64 感圧板 65、66 電極部分 67 導通部分 68 導電パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大林 義昭 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホシデン株式会社内 (72)発明者 竹原 直也 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホシデン株式会社内 (72)発明者 峯 啓治 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホシデン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−12517(JP,A) 特開 平3−215925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ素子と、該コンデンサ素子が
    収納されたコンデンサケースと、該コンデンサケースの
    開口を塞ぐ封口体とを有するコンデンサにおいて、 前記封口体には一対の内圧監視用外部端子が形成されて
    いるとともに、前記コンデンサケース内では、前記一対
    の内圧監視用外部端子の間に感圧素子が電気的に接続さ
    れ、 該感圧素子は、内部が差圧発生室とされる素子ケース
    と、該素子ケース上を覆っていることにより前記コンデ
    ンサケース内の圧力が所定のレベルを越えたときに破損
    する感圧板と、該感圧板の表面あるいは裏面に形成され
    ていることにより当該感圧板が破損したときに断線する
    導電パターンとを備えていることを特徴とするコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記一対の内圧監視
    用外部端子はいずれも、前記コンデンサ素子に電気的に
    接続する状態で前記封口体に形成されている一対のコン
    デンサ用外部端子と別体で前記封口体に形成されている
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記一対の内圧監視
    用外部端子のうちの一方の内圧監視用外部端子は、前記
    コンデンサ素子に電気的に接続する状態で前記封口体に
    形成される一対のコンデンサ用外部端子のうちの一方を
    兼ねて前記封口体に形成されていることを特徴とするコ
    ンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記一対の内圧監視
    用外部端子のうちの一方の内圧監視用外部端子が、前記
    封口体に形成される一対のコンデンサ用外部端子のうち
    の一方を兼ねて前記封口体に形成され、他方の内圧監視
    用外部端子が、前記コンデンサケース内で前記コンデン
    サ素子側に電気的に接続していることにより、前記感圧
    素子は前記コンデンサ素子に直列に接続されていること
    を特徴とするコンデンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記感圧板は、セラミック板であることを特徴とするコ
    ンデンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記コンデンサ素子は、電極箔がセパレータを介して巻
    回あるいは積層されているとともに、駆動用電解液が含
    浸されていることを特徴とするアルミニウム電解コンデ
    ンサ。
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