JP2589484Y2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2589484Y2
JP2589484Y2 JP1992054490U JP5449092U JP2589484Y2 JP 2589484 Y2 JP2589484 Y2 JP 2589484Y2 JP 1992054490 U JP1992054490 U JP 1992054490U JP 5449092 U JP5449092 U JP 5449092U JP 2589484 Y2 JP2589484 Y2 JP 2589484Y2
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electrolytic capacitor
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capacitor
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俊一 白田
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Nippon Chemi Con Corp
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Nippon Chemi Con Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は電解コンデンサの安全
性にかかり、特にショート状態にして安全性を図る電解
コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサに逆電圧や過大電圧を加
えると、外装ケース内圧が上昇して電解コンデンサを破
裂させてしまう。このため、通常の電解コンデンサには
防爆装置を設けていて、その中の代表的なものの一つに
防爆弁と呼ばれる、外装ケースや封口板に機械的な脆弱
部を形成したものが知られている。この防爆弁には外装
ケースの底面や側面に切欠溝を設けたもの、あるいは封
口板の貫通孔にゴムを挿入したものなどがある。これら
の防爆弁は、外装ケース内の圧力が所定圧力に到達する
と、切欠溝や貫通孔のゴムが開裂して外装ケース内圧を
解放する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら防爆弁が
開弁した場合、外装ケース内の不要ガスのみを排出する
わけではなく、コンデンサ素子に含浸されている電解液
やコンデンサ素子の破片などが、不要ガスの排出と同時
に、開裂した防爆弁やゴムから飛散することがあった。
そして、基板上に飛散した電解液が電気機器内で高温に
さらされると、火災などの原因になってしまう。
【0004】そこで、このような欠点を解消するため
に、特開昭56−73421号公報のような電解コンデ
ンサが提案されている。この提案の電解コンデンサは、
コンデンサ素子の陽極箔あるいは陰極箔のどちらか一方
の金属箔に穴をあけ、さらに金属箔の穴が当接する部分
のセパレータにも穴をあけて、金属箔の穴とセパレータ
の穴との間に熱可塑性樹脂フィルムを配設して形成した
ものである。そして、この電解コンデンサは、電解コン
デンサの内部が高温になった場合、熱可塑性樹脂フィル
ムが溶融するとともに、陽極箔と陰極箔とが接触してシ
ョートする。このとき、外部回路に設けたヒューズやブ
レーカーなどの保護装置にショートに伴う大電流を流し
て、電解コンデンサを外部から電気的に遮断して、電解
コンデンサの安全を確保する。
【0005】このような電解コンデンサでは、防爆弁の
欠点であった外装ケース内容物の飛散等は防止できるも
のの、通常のコンデンサ素子の構造を変更しなければな
らないので、電解コンデンサの製造工程の増加と、それ
にともなう製造コストの上昇は避けられない。そのう
え、この提案の熱可塑性樹脂フィルムが配設されている
コンデンサ素子の中心部から少し離れた箇所は、電解コ
ンデンサに異常電圧などがかかった場合には、巻芯部に
比べると比較的穏やかに発熱するところである。このた
め、熱可塑性樹脂フィルムは外装ケース内の異常温度へ
の対応が遅れてしてまう恐れがあり、充分な信頼性が得
られなかった。
【0006】この考案の目的は、異常発生時に電気的機
能が速やかに停止する簡易な構造の電解コンデンサを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、陽極箔とセ
パレータと陰極箔とを積層して、円筒状に巻き取って形
成されるコンデンサ素子の中空状の巻芯部に、長寸状の
変形自在の形状記憶合金を配置したことを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】この考案の電解コンデンサの外装ケース7の内
部が所定温度に達すると、コンデンサ素子1の中空状の
巻芯部5に配置された長寸状の変形自在の形状記憶合金
11が、変形するとともに、コンデンサ素子1の内部に
食い込んで、コンデンサ素子1の陽極箔2とセパレータ
4と陰極箔3とからなる層に貫通孔12をあける。この
とき、コンデンサ素子1の内部に突き刺さった形状記憶
合金11は、その周辺の陽極箔2と陰極箔3とにバリ1
3を生じさせるのと同時に、陽極箔2のバリ13と陰極
箔3のバリ13とを接触させて、電解コンデンサをショ
ート状態にする。そして、この電解コンデンサの外部端
子8に直列にヒューズなどの保護装置を配備していた場
合、電解コンデンサのショートにともなう大電流が保護
装置を作動させて電解コンデンサを外部回路から遮断す
る。
【0009】
【実施例】以下この考案の実施例を図にしたがって説明
する。図1は本考案の実施例による電解コンデンサの断
面図である。図2は図1の形状記憶合金が変形した状態
を示す電解コンデンサの断面図である。図3は図2の部
分拡大断面図である。
【0010】図1に示すコンデンサ素子1は、アルミニ
ウムなどの弁作用金属からなる陽極箔2と陰極箔3との
間にセパレータ4を介在させて積層して、コンデンサ素
子巻取機の巻取り芯棒などで円筒状に緊密に巻き取った
後、巻取り芯棒を引き抜いて形成される。このコンデン
サ素子1の中心部には、巻取り芯棒を引き抜いた跡の中
空状の巻芯部5が形成されている。また、コンデンサ素
子1の片側端面からは陽極箔2と陰極箔3とに接続され
た電極タブ6を導出している。
【0011】アルミニウムからなる有底筒状の外装ケー
ス7は、電解液が含浸されたコンデンサ素子1を収納し
ていて、その開口端側を絞り加工及びカール加工により
封口板9で密閉している。
【0012】表面に硬質ゴムを貼り付けた合成樹脂から
なる封口板9には、リベット10が装着されていて、こ
のリベット10を介して電極タブ6と外部端子8とは電
気的に連絡されている。
【0013】そして、コンデンサ素子1の中空状の巻芯
部5には、巻芯部5とほぼ同じ径を有し、かつコンデン
サ素子1の長軸方向とほぼ同じ長さの円筒状の形状記憶
合金11を配置している。もちろん、巻芯部5に収納さ
れる形状記憶合金11は、円筒状に限定されるものでは
なく、長寸状であれば良い。たとえば、棒状、針状、角
柱柱、板状等が挙げられる。また、形状記憶合金11の
径は、巻芯部5の径とほぼ同じでなく、それより小径で
あっても良い。
【0014】また、図2に示すように、この形状記憶合
金11は所定温度に達すると、S字状に変形するように
あらかじめ記憶させてから巻芯部5に配置する。もちろ
ん形状記憶合金11の変形後の形態は、これに限らずた
とえばU字状に変形するものなど、コンデンサ素子1の
内部に食い込むように変形するものであれば良い。
【0015】なお、上記の所定温度とは、形状記憶合金
11が変形を開始する温度である。形状記憶合金11の
変形開始温度は、電解コンデンサの使用温度範囲の上限
よりも高い温度に設定すると良い。そして、この所定温
度は、電解コンデンサの使用目的、構成材料の耐熱性な
どに合わせて適宜設定できるものであり、一般には15
0℃〜250℃の範囲であることが望ましい。
【0016】以上により、この実施例では図2及び図3
に示すように、電解コンデンサの外装ケース7の内部が
所定温度に達すると、コンデンサ素子1の中空状の巻芯
部5に配置されたS字状に変形する円筒状の形状記憶合
金11が、変形するとともに、緊密に巻き取られたコン
デンサ素子1の内部に食い込んで、コンデンサ素子1の
陽極箔2とセパレータ4と陰極箔3とからなる層に貫通
孔12をあける。このとき、コンデンサ素子1の内部に
突き刺さった形状記憶合金11は、その周辺の陽極箔2
と陰極箔3とにバリ13を生じさせると同時に、陽極箔
2のバリ13と陰極箔3のバリ13とを接触させて、電
解コンデンサをショート状態にする。このとき、電解コ
ンデンサの外部端子8に直列にヒューズなどの保護装置
を配備していた場合、電解コンデンサのショートにとも
なう大電流が保護装置を作動させて電解コンデンサを外
部回路から遮断する。
【0017】また、本実施例の形状記憶合金11は、巻
芯部5とほぼ同じ径を有し、かつコンデンサ素子1の長
軸方向とほぼ同じ長さであるので、この場合には、コン
デンサ素子1の巻芯の役割も果たし、コンデンサ素子1
の巻き緩み等も防止できる。
【0018】さらに本実施例では、円筒状のコンデンサ
素子を例にとって説明したが、コンデンサ素子は楕円筒
状に形成しても本考案の実施に差し支えない。この場
合、外装ケース、封口板ともにコンデンサ素子の外観形
状に適合したものを用いる。
【0019】なお、本実施例の形状記憶合金11には、
円筒状のものを用いたが、これに限定されるものではな
く、たとえば円筒状の形状記憶合金の端部を円錐状に成
形してその先端を先鋭にしても良い。この場合、本実施
例の円筒状の形状記憶合金に比べて、コンデンサ素子内
部に食い込み易くなる。
【0020】
【考案の効果】以上のようにこの考案は、陽極箔とセパ
レータと陰極箔とを積層して、円筒状に巻き取って形成
されるコンデンサ素子の中空状の巻芯部に、長寸状の変
形自在の形状記憶合金を配置している。このため、電解
コンデンサに異常電圧などが印加されて、電解コンデン
サ内部が所定温度に達すると、形状記憶合金が変形し
て、コンデンサ素子の内部に食い込むのと同時に、陽極
箔と陰極箔とを接触させて、電解コンデンサをショート
状態にする。このとき、電解コンデンサの外部端子に直
列にヒューズなどの保護装置を配備しておけば、ショー
トにともなう大電流が保護装置を作動させて電解コンデ
ンサを外部回路から遮断するとともに電解コンデンサの
電気的機能を速やかに停止させて、外装ケース内のガス
の発生を抑制する。したがって、従来のように防爆弁の
開弁にともなう外装ケース内容物の飛散等が無くなり、
電解コンデンサの安全性が向上する。
【0021】また、棒状の形状記憶合金が配置されるコ
ンデンサ素子の巻芯部は、通常の円筒状のコンデンサ素
子を巻き取って形成する際に、その構造上生じてしまう
巻芯部を利用しているので、電解コンデンサの構造を全
く変更することなく非常に簡易な構造で電解コンデンサ
の安全性が図れる。
【0022】そのうえ、通常の電解コンデンサの構造を
変更することがないので、従来の電解コンデンサの製造
設備をそのまま利用することができ、製造コストの上昇
を抑えることができる。
【0023】さらに、形状記憶合金が配置される巻芯部
は、電解コンデンサに異常電圧などがかかった場合に、
電解コンデンサの中で最も発熱が激しい箇所なので、形
状記憶合金は異常温度を速やかに感じとることができ、
電解コンデンサの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の電解コンデンサの断面図であ
る。
【図2】本考案の実施例の形状記憶合金が変形した場合
の電解コンデンサの断面図である。
【図3】図2の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 陽極箔 3 陰極箔 4 セパレータ 5 巻芯部 6 電極タブ 7 外装ケース 8 外部端子 9 封口板 10 リベット 11 形状記憶合金 12 貫通孔 13 バリ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極箔とセパレータと陰極箔とを積層し
    て、円筒状に巻き取って形成されるコンデンサ素子の中
    空状の巻芯部に、長寸状の変形自在の形状記憶合金を配
    置したことを特徴とする電解コンデンサ。
JP1992054490U 1992-07-10 1992-07-10 電解コンデンサ Expired - Lifetime JP2589484Y2 (ja)

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JPH0611339U JPH0611339U (ja) 1994-02-10
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