JPH0917416A - 防爆機能を有する電池 - Google Patents

防爆機能を有する電池

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JPH0917416A
JPH0917416A JP7166105A JP16610595A JPH0917416A JP H0917416 A JPH0917416 A JP H0917416A JP 7166105 A JP7166105 A JP 7166105A JP 16610595 A JP16610595 A JP 16610595A JP H0917416 A JPH0917416 A JP H0917416A
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JP
Japan
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battery
plate
thermal fuse
battery case
lead tab
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JP7166105A
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English (en)
Inventor
Takushi Ogawa
琢司 小川
Takashi Fujimoto
隆 藤本
Masanori Nakanishi
正典 中西
Masahiro Tamai
正広 玉井
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度ヒューズと発電要素とを隔離することに
より温度ヒューズと電解液間の好ましくない影響を防止
して温度ヒューズの安定した動作と電池の安全性向上を
図れる防爆機能を有する電池を提供する。 【構成】 電池ケース1の開口部を塞ぐ蓋要素Aは、ガ
ス抜き穴が形成されて剛性の比較的大きな金属製の外部
端子板5と、所定温度で電気的導通が遮断される温度ヒ
ューズ6と、絶縁部材7と、破断しやすい可撓性の金属
板からなる感圧板8とを有し、外部端子板5の下面に温
度ヒューズ6の一端が接続されるとともに他端は感圧板
8の上面に接続され、かつ感圧板8の下面にはリードタ
ブ3の先端が接続されており、感圧板8の上には絶縁部
材7を介して外部端子板5が積層され、電池ケース1の
内部が所定の温度に達することにより温度ヒューズ6の
電気的導通が遮断されてリードタブ3と外部端子板5と
の電池内導電経路が遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は防爆機能を有する電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】電池の防爆機能としては内圧解放機
能、感温遮断機能がある。内圧解放機能は、電池ケー
ス内の圧力が異常に上昇した時に電池内のガスを安全に
外部に放出して爆発を防ぐものであり、感温遮断機能
は、電池内部の温度が異常に上昇したのに感応し、電池
の内部抵抗を急上昇させて充電電流または放電電流を絞
り、異常充電または異常放電が継続するのを防ぐもので
ある。
【0003】前記の内圧解放機能と感温遮断機能とを備
えた電池の構造を図5に示す。有底円筒形の電池ケース
21の内部に発電要素22が充填され、電池ケース21
の開口部に封口ガスケット24を介して封口体Aが固定
されている。封口体Aの上部にはリング状のPTC(Po
sitive Temperature Coeffcient )素子26、即ち正温
度係数感温素子を介して端子板25が積層され、端子板
25は周縁が前記封口ガスケット24を介して電池ケー
ス21に固定されている。この端子板25は帽子形状を
なし、その中央および周囲に複数のガス抜き穴25aが
開口されているとともに、中央に切り抜きにより切刃2
6bが垂設され、前記封口体Aに対向している。
【0004】封口体Aは金属製の封口板27、アルミラ
ミネ―ト薄膜28、樹脂リング29および金属リング2
0の積層物からなり、封口板27は中央にガス抜き用開
口7aが形成されている。これら薄膜28,樹脂リング
29および金属リング20の周囲は前記封口板27の内
周に抱持状態にカシメ付け固定され、発電要素22と封
口板27との間はリードタブ22aを介して電気的に接
続されている。
【0005】以上の構成において、電池の内圧が異常に
上昇すると、アルミラミネ―ト薄膜28が上方へ膨出
し、切刃26bに接触することによって破断され、ここ
からガスが放出される(内圧解放機能)。
【0006】また、電池の温度が異常に上昇すると、リ
ードタブ22aと端子板25との電池内導電経路中に挿
入されたPTC素子26の抵抗値が増大し、充電または
放電時の電流を絞り込む(感温遮断機能)。
【0007】しかしながら、前述したような感温遮断機
能を備えた電池にあっては、電池の温度が異常に上昇し
ても、PTC素子26の抵抗値が増大して電流を絞り込
むだけであり、完全な電流遮断には至らずに僅かながら
電流が流れ続けるといった問題があった。
【0008】さらに、電池の温度が下がるとPTC素子
26の抵抗値が減少して再び電流が流れるためこれによ
るガスの発生を完全には止められないといった問題もあ
った。
【0009】そこで、電池の内部が所定の温度に達する
と電池内導電経路を完全に遮断し、かつその温度が下が
っても再び電流が流れ出すことを確実に防止する構成と
して温度ヒューズを用いたものがある。特開平5−41
206号公報には、この温度ヒューズを用いて感温遮断
機能を実現する電池が開示されており、電池の発電要素
の巻回中心の空隙に温度ヒューズを挿入した構成となっ
ている。このような温度ヒューズを利用して防爆機能を
実現する構成にあっては、電池が短絡するなどして電池
内部の温度が異常に上昇すると充放電電流を遮断できる
とともに温度が下がっても遮断状態を維持できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような温度ヒューズを用いた電池にあっては、温度ヒ
ューズが発電要素の中心に配設されているため、温度ヒ
ューズが電解液に浸漬されてしまう。このため、温度ヒ
ューズと電解液との間で相互に好ましくない影響を及ぼ
し合うことがあった。
【0011】この影響として第1に、電解液が温度ヒュ
ーズを劣化させてしまい、これが更に進むと温度ヒュー
ズが動作不良を起こしてしまう可能性があった。
【0012】そして第2に、電池に過大な電流が流れる
などして温度ヒューズが約200℃以上の高温になる
と、これに接触した、あるいは近傍の電解液が急激に分
解してしまう惧れがあった。
【0013】本願発明は前述したような課題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、温度ヒューズ
と発電要素とを隔離することにより温度ヒューズと電解
液間の好ましくない影響を防止して、温度ヒューズの安
定した動作と電池の安全性向上を図ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明では、有底筒形の金属製電池ケースと、この電池
ケースに収納された発電要素と、この発電要素の一方の
電極に接続されたリードタブと、前記リードタブと電気
的に接続されるとともに絶縁性のガスケットを介して前
記電池ケースの開口部を塞ぐ蓋要素とからなる電池にお
いて、前記蓋要素は、ガス抜き穴が形成されて剛性の比
較的大きな金属製の外部端子板と、所定の温度で電気的
導通が遮断される温度ヒューズと、絶縁部材と、破断し
やすい可撓性の金属板からなる感圧板とを有し、前記外
部端子板の下面に前記温度ヒューズの一端が接続される
とともに他端は前記感圧板の上面に接続され、かつ前記
感圧板の下面には前記リードタブの先端が接続されてお
り、前記感圧板の上には前記絶縁部材を介して前記外部
端子板が積層されてなり、前記電池ケースの内部が所定
の温度に達することにより前記温度ヒューズの電気的導
通が遮断されて前記リードタブと前記外部端子板との電
池内導電経路が遮断されるようにしてなる。
【0015】また本発明では、前記蓋要素が、ガス抜き
穴が形成されて剛性の比較的大きな金属製の外部端子板
および内部端子板と、所定の温度で電気的導通が遮断さ
れる温度ヒューズと、端子貫通穴が形成された破断しや
すい可撓性の絶縁性感圧板とを有し、前記外部端子板の
下面に前記温度ヒューズの一端が接続されるとともに他
端は前記絶縁性感圧板の前記端子貫通穴に気密に貫通し
た状態で前記内部端子板の上面に接続され、かつ前記内
部端子板の下面には前記リードタブの先端が接続されて
おり、前記内部端子板、前記絶縁性感圧板、および前記
外部端子板が順次積層されてなる。
【0016】さらに本発明では、前記蓋要素が、ガス抜
き穴が形成されて剛性の比較的大きな金属製の外部端子
板と、所定の温度で電気的導通が遮断される温度ヒュー
ズと、端子貫通穴が形成された破断しやすい可撓性の絶
縁性感圧板とを有し、前記外部端子板の下面には前記温
度ヒューズの一端が接続されるとともに他端は前記絶縁
性感圧板の前記端子貫通穴を気密に貫通した状態で前記
リードタブの先端に接続され、前記絶縁性感圧板の上に
は前記外部端子板が積層されてなる。
【0017】さらにまた本発明では、前記蓋要素が、ガ
ス抜き穴が形成されて剛性の比較的大きな金属製の外部
端子板と、所定の温度で電気的導通が遮断される温度ヒ
ューズと、端子貫通穴が形成された破断しやすい可撓性
の絶縁性感圧板と、端子貫通穴およびガス抜き穴が形成
されて剛性の比較的大きな内部端子板とを有し、前記絶
縁性感圧板の上面には前記温度ヒューズの一端が接続さ
れるとともに他端は前記絶縁性感圧板および前記内部端
子板の前記端子貫通穴を気密に貫通した状態で前記リー
ドタブの先端に接続され、前記内部端子板、前記絶縁性
感圧板、および前記外部端子板が順次積層されてなる。
【0018】好ましくは、前記温度ヒューズの前記他端
と前記端子貫通穴との貫通部分は樹脂等の封止部材で封
止される。
【0019】
【作用】過充電等で電池温度が異常に上昇すると、温度
ヒューズが作動して電池内導電経路が完全に遮断される
(感温遮断機能)。電池内圧が異常に上昇して所定の温
度に達すると、感圧板が破断して外部端子板のガス抜き
穴を通してガスを電池外部に逃がして電池内圧を低下さ
せる(内圧解放機能)。
【0020】温度ヒューズは外部端子と感圧板との空間
内に配設されて発電要素とは感圧板によって隔離された
構成となっている。このため、電解液が温度ヒューズと
接触することが防止され、電解液によって温度ヒューズ
が劣化することがない。したがって、温度ヒューズの安
定した動作を確保できる。
【0021】また、温度ヒューズの熱が発電要素に伝わ
ることがないため、温度ヒューズの熱による電解液の不
具合発生を防止できる。
【0022】前記温度ヒューズの前記他端と前記端子貫
通穴との貫通部分が樹脂等の封止部材で封止された場合
には、前記貫通部分をより確実に封止できる。
【0023】
【実施例】本願発明の第1実施例による防爆機能を備え
た電池の要部構造を図1に示す。この電池の基本構成
は、有底筒形の金属製電池ケース1と、この電池ケース
1に収納された発電要素2と、この発電要素2の一方の
電極に接続されたリードタブ3と、絶縁性のガスケット
4を介して電池ケース1の開口部を塞ぐ蓋要素Aとから
なる。
【0024】この蓋要素Aは、剛性の比較的大きな金属
製の外部端子板5と、温度ヒューズ6と、絶縁リング
(絶縁部材)7と、破断しやすい可撓性の金属板からな
る感圧板8を有している。外部端子板5は中央が上方に
突出した帽子状であり、かつ複数のガス抜き穴5aが形
成されている。温度ヒューズ6は動作温度が80℃前後
で電気的導通が遮断されるものであり、外部端子板5、
絶縁リング7、および感圧板8で画成される空間に収納
できる大きさのものが適宜選択される。
【0025】感圧板8はアルミニウム製で破断し易さに
加えて膨脹収縮性がもたらされている。絶縁リング7は
エポキシ樹脂板、不飽和ポリエステル樹脂板、ホルマリ
ン樹脂板などある程度の弾性のある熱硬化性樹脂板をプ
レス打ち抜きによって中央部を開口してリング状に形成
したものである。
【0026】上記蓋要素Aの組立手順および取付手順を
説明すると、外部端子板5の下面に温度ヒューズ6の一
端6aをスポット溶接した後、絶縁リング7を外部端子
板5の下方に配設し、温度ヒューズ6の他端6bを感圧
板8の上面にスポット溶接する。その後、感圧板8の下
面中央部に対して発電要素2から引き出されたリードタ
ブ3の先端をスポット溶接した後、上記のように組立て
た蓋要素Aをガスケット4を介して電池ケース1の開口
部分を内側にカールしてかしめる。このことによりガス
ケット4が圧縮されて電池ケース1は密封される。
【0027】本実施例にあっては、蓋要素Aに絶縁リン
グ7が配設されており、この絶縁リング7は外部端子板
5と感圧板8とを絶縁する他に、封口性を向上させるガ
スケットとしての機能をも有している。そして、電池内
圧が異常に上昇して感圧板8の中央部が上方へ変形する
際に、この絶縁リング7の内周端が感圧板8の前記中央
部の周囲を支承する。このため、この絶縁リング7の内
径を適宜調整することによって電池内圧に対する感圧板
8の破断精度を精密に設定できる。
【0028】また、本実施例にあっては、絶縁リング7
とガスケット4とを射出成形などで一体的に形成しても
よく、この場合、絶縁リング7とガスケット4との接触
面が存在しないため封口性が向上するとともに、部品点
数が減るため組立性も向上する。
【0029】次に、本願発明の第2実施例による防爆機
能を備えた電池の要部構造を図2に示す。本実施例によ
る電池の基本構成は前述した第1実施例のものと同じで
あるが、蓋要素Aの構成が異なる。
【0030】本実施例の蓋要素Aは、外部端子板5、温
度ヒューズ6、絶縁性感圧板8a、および内部端子板9
を有している。外部端子板5および温度ヒューズ6につ
いては第1実施例で用いたものと同様であるためその説
明は省略し、本実施例で特に用いられる絶縁性感圧板8
aおよび内部端子板9について説明する。内部端子板9
は剛性の比較的大きな金属であり、複数のガス抜き穴9
aが形成されている。絶縁性感圧板8aはアルミニウム
薄膜の上下に合成樹脂フィルムをラミネ―トしたもので
破断し易さに加えて膨脹収縮性がもたらされており、か
つ端子貫通穴8bが形成されている。
【0031】上記蓋要素Aの組立手順および取付手順を
説明すると、外部端子板5の下面に温度ヒューズ6の一
端6aをスポット溶接した後、温度ヒューズ6の他端6
bを絶縁性感圧板8aの端子貫通穴8bに気密に貫通さ
せた状態で内部端子板9の上面にスポット溶接する。次
に、この貫通部分を変性ポリエチレン樹脂からなる封止
部材10で封止して気密性をより確実にする。その後、
内部端子板9の下面中央部に対して発電要素2から引き
出されたリードタブ3の先端をスポット溶接した後、上
記のように組立てた蓋要素Aをガスケット4を介して電
池ケース1の開口部分を内側にカールしてかしめる。こ
のことによりガスケット4が圧縮されて電池ケース1は
密封される。
【0032】本実施例にあっては、蓋要素Aに内部端子
板9が配設されているため蓋要素Aの強度を向上させる
ことができる。したがって、組立工程における電池ケー
ス1のカール時や使用時に加わる有害なストレスに対す
る耐久性を向上させることができる。
【0033】次に、本願発明の第3実施例による防爆機
能を備えた電池の要部構造を図3に示す。本実施例によ
る電池の基本構成は前述した第1実施例のものと同様で
あるが、蓋要素Aの構成が異なる。この蓋要素Aは外部
端子板5、温度ヒューズ6、および絶縁性感圧板8cを
有している。外部端子板5、および温度ヒューズ6につ
いては第1実施例で用いたものと同様であるためその説
明は省略する。絶縁性感圧板8cは前記第2実施例にも
配設されているが、端子貫通穴8dが形成されている点
が異なり他は同様である。
【0034】上記蓋要素Aの組立手順および取付手順を
説明すると、外部端子板5の下面に温度ヒューズ6の一
端6aをスポット溶接した後、温度ヒューズ6の他端6
bを絶縁性感圧板8cの端子貫通穴8dに気密に貫通さ
せた状態でこの貫通部分を変性ポリエチレン樹脂からな
る封止部材10で封止して気密性をより確実にする。そ
の後、端子貫通穴8dから下方へ突出した温度ヒューズ
6の他端6bに対して発電要素2から引き出されたリー
ドタブ3の先端をスポット溶接した後、上記のように組
立てた蓋要素Aをガスケット4を介して電池ケース1の
開口部分を内側にカールしてかしめる。このことにより
ガスケット4が圧縮されて電池ケース1は密封される。
【0035】本実施例にあっては、前述した従来の図
5、第1、2実施例、および後述する第4実施例に比
し、蓋部材の部品点数が少なくて済むため、組立性や経
済性の点で優れる。
【0036】次に、本願発明の第4実施例による防爆機
能を備えた電池の要部構造を図4に示す。本実施例によ
る電池の基本構成は前述した第2実施例のものと同様で
あるが、蓋要素Aの構成が異なる。
【0037】この蓋要素Aは、外部端子板5、温度ヒュ
ーズ6、絶縁性感圧板8e、および内部端子板9を有し
ている。外部端子板5、温度ヒューズ6、および絶縁性
感圧板8eについては第2実施例で用いたものと同様で
あるためその説明は省略する。内部端子板9は前記第2
実施例にも配設されているが、端子貫通穴9bが形成さ
れている点が異なり他は同様である。
【0038】上記蓋要素Aの組立手順および取付手順を
説明すると、外部端子板5の下面に温度ヒューズ6の一
端6aをスポット溶接した後、内部端子板9の上に絶縁
性感圧板8eを積層した状態で温度ヒューズ6の他端6
bを絶縁性感圧板8eの端子貫通穴8fに貫通させる。
次に、この貫通部分を変性ポリエチレン樹脂からなる封
止部材10で封止して気密性をより確実にする。その
後、端子貫通穴8f、9bから下方へ突出した温度ヒュ
ーズ6の他端6bに対して発電要素2から引き出された
リードタブ3の先端をスポット溶接した後、上記のよう
に組立てた蓋要素Aをガスケット4を介して電池ケース
1の開口部分を内側にカールしてかしめる。このことに
よりガスケット4が圧縮されて電池ケース1は密封され
る。
【0039】本実施例にあっては、蓋要素Aに内部端子
板9を加えることで蓋要素Aの強度を向上させることが
できる。したがって、組立工程における電池ケース1の
カール時や使用時に加わる有害なストレスに対する耐久
性を向上させることができる。
【0040】以上、説明した第1乃至4実施例の構成に
おいて、外部端子板5と発電要素2とは途中に温度ヒュ
ーズ6を介して電気的に接続されている。この電池の使
用にあたり、過充電等で電池温度が異常に上昇して80
℃前後の温度に達すると、温度ヒューズ6が作動して電
池内導電経路が完全に遮断される(感温遮断機能)。
【0041】また、電池内圧が異常に上昇すると、前記
実施例によっては内部端子板9のガス抜き穴9aを通し
て電池内圧が感圧板8、8a、8c、あるいは8eに作
用し、これが外側へ膨らむように変形する。そしてつい
には破断するか、あるいは封止部材10が剥離して端子
貫通穴8b、8d、あるいは8fおよび9bからガスが
抜けるかして、外部端子板5のガス抜き穴5aを通して
ガスを電池外部に逃がして電池内圧を低下させる(内圧
解放機能)。
【0042】温度ヒューズ6は外部端子5と感圧板8、
8a、8c、あるいは8eとの空間内に配設されて発電
要素2とは感圧板8、8a、8c、あるいは8eによっ
て隔離された構成となっている。
【0043】このため、電解液が温度ヒューズ6と接触
することが防止され、電解液によって温度ヒューズ6が
劣化することがない。したがって、温度ヒューズ6の安
定した動作を確保できる。また、温度ヒューズ6の熱が
発電要素2に伝わることがないため、温度ヒューズ6の
熱による電解液の分解などの不具合発生を防止できる。
【0044】前述した本願発明の第1乃至4実施例によ
る電池の過充電特性を確認するため、各実施例および従
来例について比較試験を行った。具体的には、各実施例
と従来例とでそれぞれ50個の電池を用意し、それぞれ
充電電圧12Vおよび充電電流2Aの条件下で過充電を
行い、発煙発火したものの個数を計数した。
【0045】従来例については従来の技術の項で説明し
た2種類のものを用い、図5に示されたPTC素子を用
いたものを従来例1とし、特開平5−41206号公報
で開示された温度ヒューズを用いたものを従来例2とし
た。その結果を以下の表に示す。なお、表中括弧内の数
字は、電池組立後、60℃の雰囲気下で3ヶ月間保存し
たものについての試験結果を表す。
【0046】
【表1】 前記表に示すように、従来例1の場合は50個中8個が
発煙発火を起こし、従来例2の場合は50個中3個が発
煙発火を起こしている。この従来例2で発煙発火したの
は温度ヒューズ6の熱が原因と推量される。これら従来
例1および2に対して、各実施例にあっては発煙発火し
てものはなかった。
【0047】また、電池組立後、60℃の雰囲気下で3
ヶ月間保存したものについては、括弧内に示すように、
従来例1の場合は50個中8個が発煙発火を起こしてお
り、保存前のものと変わりがないが、従来例2の場合は
50個中7個が発煙発火を起こしており保存前のものに
比し、発火の個数が増えている。これら従来例1および
2に対して各実施例にあっては、発煙発火してものはな
く優れた過充電特性を達成したことが確認された。
【0048】なお、前述した封止部材10としては、変
性ポリエチレン等の熱可塑性樹脂の他に、熱硬化性樹脂
を用いてもよい。特に、第2および第4実施例において
封止部材10に熱硬化性樹脂を用いた場合には、絶縁性
感圧板8aあるいは8eと内部端子板9とを接着するこ
とができ、電池内圧が異常に上昇した場合に絶縁性感圧
板8aあるいは8eの破断によって電池内圧の解放を行
うことができるとともに絶縁性感圧板8aあるいは8e
と内部端子板9との密着性を向上させることができ、封
口性が向上する。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
防爆機能を有する電池にあっては、温度ヒューズと電解
液間の好ましくない影響を防止できる。このため、電解
液によって温度ヒューズが劣化することがなく、温度ヒ
ューズの安定した動作を確保でき、電池の安全性が向上
する。
【0050】また、温度ヒューズの熱による電解液の不
具合の発生を防止できるため、電池の安全性がより向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による防爆機能を有する電
池の要部断面図である。
【図2】本発明の第2実施例による防爆機能を有する電
池の要部断面図である。
【図3】本発明の第3実施例による防爆機能を有する電
池の要部断面図である。
【図4】本発明の第4実施例による防爆機能を有する電
池の要部断面図である。
【図5】従来の防爆機能を有する電池の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電池ケース 2 発電要素 3 リードタブ 4 ガスケット 5 外部端子板 5a ガス抜き穴 6 温度ヒューズ 7 絶縁リング
(絶縁部材) 8 感圧板 8a、8c、8e
絶縁性感圧板 8b、8d、8f 端子貫通穴 9 内部端子板 9a ガス抜き穴 9b 端子貫通穴 10 封止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 正広 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒形の金属製電池ケース(1)と、
    この電池ケース(1)に収納された発電要素(2)と、
    この発電要素(2)の一方の電極に接続されたリードタ
    ブ(3)と、該リードタブ(3)と電気的に接続される
    とともに絶縁性のガスケット(4)を介して該電池ケー
    ス(1)の開口部を塞ぐ蓋要素(A)とからなる電池に
    おいて、該蓋要素(A)は、ガス抜き穴が形成されて剛
    性の比較的大きな金属製の外部端子板(5)と、所定の
    温度で電気的導通が遮断される温度ヒューズ(6)と、
    絶縁部材(7)と、破断しやすい可撓性の金属板からな
    る感圧板(8)とを有し、該外部端子板(5)の下面に
    該温度ヒューズ(6)の一端が接続されるとともに他端
    は該感圧板(8)の上面に接続され、かつ該感圧板
    (8)の下面には該リードタブ(3)の先端が接続され
    ており、該感圧板(8)の上には該絶縁部材(7)を介
    して該外部端子板(5)が積層されてなり、該電池ケー
    ス(1)の内部が所定の温度に達することにより該温度
    ヒューズ(6)の電気的導通が遮断されて該リードタブ
    (3)と該外部端子板(5)との電池内導電経路が遮断
    されるようにしてなることを特徴とする防爆機能を有す
    る電池。
  2. 【請求項2】 有底筒形の金属製電池ケース(1)と、
    この電池ケース(1)に収納された発電要素(2)と、
    この発電要素(2)の一方の電極に接続されたリードタ
    ブ(3)と、該リードタブ(3)と電気的に接続される
    とともに絶縁性のガスケット(4)を介して該電池ケー
    ス(1)の開口部を塞ぐ蓋要素(A)とからなる電池に
    おいて、該蓋要素(A)は、ガス抜き穴が形成されて剛
    性の比較的大きな金属製の外部端子板(5)および内部
    端子板(9)と、所定の温度で電気的導通が遮断される
    温度ヒューズ(6)と、端子貫通穴が形成された破断し
    やすい可撓性の絶縁性感圧板(8a)とを有し、該外部
    端子板(5)の下面に該温度ヒューズ(6)の一端が接
    続されるとともに他端は該絶縁性感圧板(8a)の該端
    子貫通穴に気密に貫通した状態で該内部端子板(9)の
    上面に接続され、かつ該内部端子板(9)の下面には該
    リードタブ(3)の先端が接続されており、該内部端子
    板(9)、該絶縁性感圧板(8a)、および該外部端子
    板(5)が順次積層されてなり、該電池ケース(1)の
    内部が所定の温度に達することにより該温度ヒューズ
    (6)の電気的導通が遮断されて該リードタブ(3)と
    該外部端子板(5)との電池内導電経路が遮断されるよ
    うにしてなることを特徴とする防爆機能を有する電池。
  3. 【請求項3】 有底筒形の金属製電池ケース(1)と、
    この電池ケース(1)に収納された発電要素(2)と、
    この発電要素(2)の一方の電極に接続されたリードタ
    ブ(3)と、該リードタブ(3)と電気的に接続される
    とともに絶縁性のガスケット(4)を介して該電池ケー
    ス(1)の開口部を塞ぐ蓋要素(A)とからなる電池に
    おいて、該蓋要素(A)は、ガス抜き穴が形成されて剛
    性の比較的大きな金属製の外部端子板(5)と、所定の
    温度で電気的導通が遮断される温度ヒューズ(6)と、
    端子貫通穴が形成された破断しやすい可撓性の絶縁性感
    圧板(8c)とを有し、該外部端子板(5)の下面には
    該温度ヒューズ(6)の一端が接続されるとともに他端
    は該絶縁性感圧板(8c)の該端子貫通穴を気密に貫通
    した状態で該リードタブ(3)の先端に接続され、該絶
    縁性感圧板(8c)の上には該外部端子板(5)が積層
    されてなり、該電池ケース(1)の内部が所定の温度に
    達することにより該温度ヒューズ(6)の電気的導通が
    遮断されて該リードタブ(3)と該外部端子板(5)と
    の電池内導電経路が遮断されるようにしてなることを特
    徴とする防爆機能を有する電池。
  4. 【請求項4】 有底筒形の金属製電池ケース(1)と、
    この電池ケース(1)に収納された発電要素(2)と、
    この発電要素(2)の一方の電極に接続されたリードタ
    ブ(3)と、該リードタブ(3)と電気的に接続される
    とともに絶縁性のガスケット(4)を介して該電池ケー
    ス(1)の開口部を塞ぐ蓋要素(A)とからなる電池に
    おいて、該蓋要素(A)は、ガス抜き穴が形成されて剛
    性の比較的大きな金属製の外部端子板(5)と、所定の
    温度で電気的導通が遮断される温度ヒューズ(6)と、
    端子貫通穴が形成された破断しやすい可撓性の絶縁性感
    圧板(8e)と、端子貫通穴およびガス抜き穴が形成さ
    れて剛性の比較的大きな内部端子板(9)とを有し、該
    絶縁性感圧板(8e)の上面には該温度ヒューズ(6)
    の一端が接続されるとともに他端は該絶縁性感圧板(8
    e)および該内部端子板(9)の該端子貫通穴を気密に
    貫通した状態で該リードタブ(3)の先端に接続され、
    該内部端子板(9)、該絶縁性感圧板(8e)、および
    該外部端子板(5)が順次積層されてなり、該電池ケー
    ス(1)の内部が所定の温度に達することにより該温度
    ヒューズ(6)の電気的導通が遮断されて該リードタブ
    (3)と該外部端子板(5)との電池内導電経路が遮断
    されるようにしてなることを特徴とする防爆機能を有す
    る電池。
  5. 【請求項5】 前記温度ヒューズ(6)の前記他端と前
    記端子貫通穴との貫通部分は樹脂等の封止部材で封止さ
    れてなることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項
    に記載の防爆機能を有する電池。
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